JP4099151B2 - 無洗粒状穀物製造装置における洗水装置 - Google Patents

無洗粒状穀物製造装置における洗水装置 Download PDF

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Description

本発明は、洗わずに炊事できる粒状穀物を製造する無洗粒状穀物製造装置における洗水装置に関する。なお、ここで言う無洗粒状穀物とは、例えば、特に炊飯時に水洗いをすることなく炊飯できる無洗米あるいはそれに類した粒状穀物、例えば、麦・とうもろこし・豆等をいうものである。さらに無洗粒状穀物製造の際に洗水する工程を備えることに関する。
最近、炊飯時に水洗いをすることなく炊飯できる無洗米が製造されている。無洗米製造方法には、乾式で糠を除去して製造される第1の方法と、主に水を使用する洗米工程・脱水工程・乾燥工程を経て製造される第2の方法と、澱粉等の膜を白米の表面にコーティングして製造される第3の方法とがあり、いずれも糠を除去するとともに設定された濁度基準(全国無洗米協会における食糧庁方式で28ppm)を満足できるように製造される。
従来、無洗米を製造する無洗米製造装置としては、特許文献1に示される技術が、第2の方法である洗米工程・脱水工程・乾燥工程を経るものとして開示されている。
これによると、図8〜9に示すように、無洗米製造装置70は、本体ケース71内に配置される洗米部75と、脱水部80と、乾燥部90とを有している。洗米部75は、垂直方向に立設されるとともにホッパ72からスクリューフィーダ73を介して送給された白米を受け入れる洗米筒76と、2条の突条77aを有するとともに洗米筒76内に配置されて白米を回転しながら上方に送給する洗米スクリュー77と、洗米筒76と洗米スクリュー77の突条77a間に形成される洗米室771と、を備えて構成されている。
洗米筒76には、送給された白米の供給口76aが洗米筒76の下部に配置され、供給口76aから洗米筒76に供給された白米は、洗米スクリュー77の突条77a上に移動されると洗米スクリュー77の回転により上方に送給される。
一方、洗米スクリュー77の上部には中心軸に沿って給水孔78が形成され、洗米スクリュー77の上方から供給された水が給水孔78から注入口78aを通って洗米室771に給水される。洗米スクリュー77の突条77a上を移動する白米は、清水が供給されると清水で洗われて糠やゴミ等を除去される。洗米された白米が洗米スクリュー77の上端部に移動すると、掻き出し板77bによって排出管79から排出されて脱水部80に送給される。
脱水部80は、脱水内筒82と脱水外筒83とで構成される遠心脱水筒81と、脱水内筒82と脱水外筒83間に形成される脱水室84と、遠心脱水筒81を囲うように配置する外郭筒85と、遠心脱水筒81を回転駆動する駆動部86と、脱水内筒82内を挿通する水受管87と、脱水内筒82内に洗米された白米を落下させる米受管88と、を備えて構成され、洗米された白米は脱水室84内で移送される際に、遠心力により脱水されながら搬送路89から乾燥部90に搬送されることとなる。
乾燥部90は、脱水された白米を回転させる乾燥円盤91と、乾燥円盤91上の白米に向かって温風を供給するヒータ92と、乾燥された白米を排出する図示しない排出樋と、を有して、白米を乾燥するように構成されている。
そして、ホッパ72から供給された白米は、スクリューフィーダ73で洗米部75に供給されると、清水を供給されながら洗米スクリュー77で搬送される。白米は、洗米スクリュー77で回転されることによって供給された清水とともに攪拌されて脱水部80に搬送される。脱水部80の脱水室84に移送された白米は、遠心脱水筒81で回転されることによって水分を除去して脱水される。脱水された白米は乾燥部90に搬送され、乾燥部90では、ヒータ92によって暖められた温風が回転する乾燥円盤91上に向かって送風されて、乾燥円盤91上に載置されている白米を乾燥させることによって無洗米が製造される。
特開2002−204962公報(3〜9頁、図1参照)
近年、無洗米は、普通精米と区別するとともに無洗米が広く行き渡ってきたことから、無洗米を水に入れたときの濁り具合、つまり、濁度基準(全国無洗米協会による食糧庁方式)が35ppm以下から28ppm以下に改定され、さらに精度のよい無洗米を製造することが義務付けられてきた。
特許文献1に示されている従来の無洗米製造装置70は、洗米部75で清水を流して洗米するものの、濁度基準改定に対応するようには構成されていない。つまり、洗米部75においては、供給された白米を攪拌するために洗米スクリュー77で白米を送給する際、白米に加水することによって、白米の詰まり状態が発生するとともに白米が洗米スクリュー77と共回りして白米を排出口まで送給できない状態となる恐れがある。これによって、白米を別の手段で送給することになるとともに、白米の攪拌が充分に行われないことから、糠やごみが付着したまま送られて濁度基準に達することができない恐れがある。
また、白米は、全国の各生産地や品種あるいは生産年によってそれぞれ品質の程度が異なる。つまり、白米に付着する糠の程度が異なることから、それぞれの産地や品種あるいは生産年によって洗いの度合いを調整する必要があるが、図8に示す無洗米製造装置70では、洗米度合いを調整する機能を有していないことから、それぞれの産地や品種あるいは生産都市の違いによる調整を行うことができなかった。
さらに、給水孔から供給される清水は、白米に吹き付けられるとそのまま下方に排水されることから、洗米筒内で充満することがなく、これによっても洗米精度を向上することができない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、無洗米等の粒状穀物を充分に洗水して濁度基準改定に対応できるように構成するとともに、生産地や品種あるいは生産年の違いによる品質の差に対して、粒状穀物同士の揉み具合の圧力を調整して品質の差をなくし、粒状穀物の送給時にスクリューとの共回りを防止して粒状穀物を確実に送給できるように構成する無洗粒状穀物製造装置における洗水装置を提供することを目的とするものであり、そのために本発明に係る無洗粒状穀物製造装置における洗水装置では、上記の目的を達成するために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、粒状穀物を供給する粒状穀物供給部と、粒状穀物を水で洗う洗水部と、前記洗水部から供給された粒状穀物を脱水する脱水部と、前記脱水部から供給された粒状穀物を乾燥する乾燥部と、を有して粒状穀物を洗水処理する無洗粒状穀物製造装置における洗水装置であって、
前記洗水部には、粒状穀物の流出側に向かって下傾して配置する洗水筒部と、前記洗水筒部内に配置されるとともに前記供給ホッパから供給された粒状穀物を排出口まで送給する洗水スクリューと、前記洗水筒部に配置して前記洗水スクリューに向かって清水を供給する給水口と、前記洗水スクリューを回転駆動する駆動部と、が配置され、
前記洗水筒部には、前記洗水筒部の上流部において、給水された水の排水口が形成されるとともに、前記洗水筒部の下流部において、前記粒状穀物同士の揉み具合の圧力を調整する調圧弁が配設されていることを特徴とするものである。
請求項記載の発明では、前記洗水スクリューが2条の羽根部を有して形成されていることを特徴としている。
請求項記載の発明では、前記洗水筒部の内周面には軸方向と平行に配置される攪拌ピンが突出して配置されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、供給ホッパから供給された粒状穀物は、洗水部の洗水筒部内に送給される。洗水筒部は送給方向に向かって下傾して配置されているとともに、清水供給口から洗水スクリューに向かって清水を供給することから、洗水筒部内に供給された粒状穀物は、清水が充満している中に入ることとなり、粒状穀物の表面に付着していた糠やゴミ等を充分に洗い落とすように清水で洗水されながら、洗水スクリューによって排出口まで送給される。粒状穀物送給スクリューは、粒状穀物を回転するようにして順に送ることから、粒状穀物を攪拌しながら排出口まで送ることとなる。
この際、粒状穀物は生産地や品種あるいは生産年の違いによる品質の差に合わせて、調圧弁によって揉み具合の圧力が調整されている。つまり、粒状穀物同士の揉み具合を強くする場合には、調圧弁の圧力を高く設定することによって、送給される粒状穀物の揉み具合を強くすることになり、粒状穀物同士の揉み具合を弱く設定する場合には、調圧弁の圧力を低く設定することによって、送給される粒状穀物の揉み具合を弱くすることになる。
また、発明によれば、洗水筒部の上流部に清水を排水可能な排水口を設けていることから、満水状態の洗水筒部内の清水を常に逃がして、洗水筒部内の圧力を高くすることがなく、供給ホッパから供給される粒状物穀物は、洗水筒部内が満水であっても洗水筒部内に入り込むことができ、洗水スクリューによる連続的な送給が可能となる。
また、発明によれば、洗水スクリューの羽根部は2条に形成されていることから、洗水筒部内に供給された粒状穀物を効率よく排出口まで送給することができる。
さらに、発明によれば、洗水筒部の内周面には軸方向に沿って攪拌ピンが突出して配置されていることから、洗水スクリューの回転と共回りして送給が停止される粒状穀物を攪拌ピンに当てることによって攪拌することができ、排出口へ向けての送給が可能となる。
以下、本発明の粒状穀物製造装置の一形態を図面に基づいて説明する。以下の説明においては、粒状穀物は、米穀であり、特に炊飯する際に洗米する必要のない無洗米で説明するものである。そのために粒状穀物製造装置は、以下、無洗米製造装置ということにする。しかし、勿論これに限定するものではない。
図1は、無洗米製造装置Mの全体図を示すものであり、無洗米製造装置Mは、本体ケース1と、本体ケース1に支持され白米を供給する白米供給部3と、白米を洗米する洗米部10と、洗米された白米にさらに清水を注ぐとともに脱水する注ぎ・脱水部30と、脱水された白米を乾燥して排出する乾燥部60と、を備えて構成されている。
白米供給部3は、図1〜2に示すように、本体ケース1の上部に装着されたブラケット4に支持されて白米を供給する供給ホッパ5と、供給ホッパ5の排出口から水平方向に配置するように接続されて1条の螺旋状羽部を有してモータ8で駆動するスクリューフィーダ6と、スクリューフィーダ6の先端部から垂直方向に下方に向かって配置する供給管7とを備えて、無洗米を洗米部10に供給可能に構成されている。
洗米部10は、図2〜3に示すように、本体ケース1の上方において白米供給部3の下方に配置され、供給管7の下端部に、水平方向に対して下傾して配置する洗米筒部11と、洗米筒部11内に配置して白米を排出口11aに送給する洗米スクリュー12と、洗米スクリュー12を回転駆動するモータ13と、洗米筒部11の先端に配置して白米同士の揉み具合の圧力を調整する調圧弁14と、洗米筒部11の外周部に一対配置して洗米筒部11内に清水を供給する給水口15、15と、を備えている。
洗米筒部11は、パイプ状に形成されて本体ケース1の上部に装着したモータブラケット17に筒状体18を介して支持され、元部側上面に配置して供給管7に連接する供給口11bと、元部側下面に配置する排水口11cと、を有し、下傾した先端部には前述の排出口11aを有して形成されている。
洗米スクリュー12は、洗米筒部11内に洗米筒部11の軸心に沿って下傾して配置されるとともに、モータ13の駆動軸13aに連結ピン20を介して連結する軸部12aと、軸部12a外周面に螺旋状に形成された2条の羽根部12bとを有して形成され、図4に示すように、2条の羽根部12b間に入り込んで羽根部12bと共回りする白米を攪拌する攪拌ピン21が洗米筒部11の内周面から突出するように軸方向に沿って配置されている。
洗米筒部11の先端面は先端プレート11dを有して閉口するとともに、先端プレート11dの外壁部側には調圧弁14が配置されている。調圧弁14は、洗米スクリュー12で送給される白米に適度な圧力を付加することによって、白米同士の揉み具合の圧力を調整するものであり、下部に弁部14bを有する調圧プレート14aと、先端プレート11dに一端を連結して調圧プレート14aを軸方向に挿通するとともに他端にカラー14eを装着する軸部14cと、軸部14cに外装されるとともに調圧プレート14aとカラー14eに係止されて洗米スクリュー12側に向かって付勢するコイルばね14dとを有して構成されている。
また、調圧弁14は、洗米筒部11内において洗米スクリュー12で白米を搬送する際、洗米筒部11内の水を先端の排出口11aからの排出を制限して上流側の排水口11cから排水させることによって、満水状態の洗米筒部11内に供給管7からの白米を供給しやすくするとともに、攪拌ピン21を洗米筒部11の内周面から突出するように配置することによって、洗米スクリュー12と共回りする白米を積極的に攪拌することとなり、白米の搬送をスムーズにさせる役目をも果たすこととなる。
また、洗米筒部11の下部には、排出口11aから排出される白米と水を脱水部に誘導する排出カバー22が配置されている。
注ぎ・脱水部30は、図5〜7に示すように、洗米部10の下方に配置するとともに、洗米筒部11の排出口11aの下方に配置される白米供給管31と、白米供給管31を内部に挿入して垂直方向に配置する筒状の壁部32aと壁部32aの周りに配置する2条の羽根部32bとを有する脱水スクリュー32と、脱水スクリュー32の周りに配置する筒状の脱水かご33と、脱水かご33の周りに配置するとともに脱水スクリュー32で搬送された白米を下方に落下させる白米通路35と、白米通路35の下方に配置する白米掻き出し部36と、白米掻き出し部36に接続するシュート34aと、脱水スクリュー32・脱水かご33・白米掻き出し部36を駆動する駆動部40と、を備えて構成されている。
脱水スクリュー32は、壁部32aを網状に形成することによって、壁部32aの内部に上方から配管される清水供給管37から供給される清水を、網状の壁部32aを通して羽根部32b上に注ぐことができるようにするとともに、2条の羽根部32b上に供給された白米を下方から上方に向かって送給できるように形成する。また脱水スクリュー32の下部には脱水スクリュー32の筒状内部を塞ぐ脱水スクリュープレート38を配置して、白米供給管31から落下された白米を受けるとともに脱水スクリュープレート38上から2条の羽根部32b上に白米を移動させる。また、脱水スクリュープレート38は、駆動部40から延設されるスクリュー駆動軸42に連結して、これによって脱水スクリュー32とともに軸方向に対して回転可能に配置される。なお、壁部32aの網部は、清水は通しても白米を通さない程度の孔径で形成されている。
脱水かご33は、脱水スクリュー32の羽根部32bの外周面を囲むように配置する網状の内壁部33aと、内壁部33aの周りで軸心に対して放射線状に複数配置する排水用羽根部33bと、を備えて脱水スクリュー32に注がれた清水及び白米が回転することによって吹き飛ばされる水を排水口まで送るように形成されている。なお、脱水かご33の内壁部33aの内周面と脱水スクリュー羽根部32bの外周面との間は、白米が通らない程度の隙間で形成され、内壁部33aの網部は、清水は通しても白米を通さない程度の孔径で形成されている。
白米通路35は、脱水スクリュー32の上部から白米掻き出し部36に連接するように、全周にわたって形成される内リング35aと外リング35bとの間に通路35cを形成してドラム状に形成され、白米掻き出し部36との間が開放されている。
白米掻き出し部36は、図6に示すように、白米通路35の下端部に対向するように、全周にわたって形成される内リング36aと外リング36bとを有して筒状ドラム状に形成され、内リング36aと外リング36bとの間に、放射線状に複数の掻き出しスクレーパ36cを配置して後述のスクレーパ駆動軸54に連結するスクレーパ支持板39に固着している。そして白米掻き出し部36の一部に白米を排出する排出口34cと、排出口34cに接続するシュート34aが配置され、さらに、清水は排水管34bから排水される。
駆動部40は、図7に示すように、脱水スクリュー32の下方で本体ケース1(図1参照)に支持されたギヤケース41と、脱水スクリュー32・脱水かご33・掻き出しスクレーパ36cを回転駆動する各ギヤ組と2個の駆動モータとを有して構成される。
主駆動モータ43は、出力軸43aにキー部材を介して連結される連結軸44に固着される第1のギヤ45と、脱水スクリュー32に連結するスクリュー駆動軸42にキーで固着された第2のギヤ46と歯合状態にあり、これによって、駆動モータ43からの回転出力はスクリュー駆動軸42を介して脱水スクリュー32に伝達される。
スクリュー駆動軸42の周りには、脱水かご駆動軸47が、脱水かご33の内壁部33a及び排水用羽根部33bの下端部に固着された連結板50に連結されて、駆動軸42と同心上に配置されている。主駆動モータ42の出力軸43aと連結する連結軸44には、第1のギヤ45の上方に第3のギヤ48がキー部材を介して配置され、脱水かご駆動軸47にキー部材を介して配置された第4のギヤ49と歯合状態にある。これによって主駆動モータ43の回転出力が脱水かご駆動軸47を介して脱水かご33に伝達される。なお、脱水かご駆動軸47の周りには、脱水かご駆動軸47の上下両端に配置するベアリングの内輪を支持するカラー51が介在されている。
第1のギヤ45と第3のギヤ48の歯数を変えて、第1のギヤ45から第2のギヤ46に歯合するギヤ比と、第3のギヤ48から第4のギヤ49に歯合するギヤ比とを異なるようにすれば、脱水スクリュー32の回転を脱水かご33の回転より早めることができ、遠心力を大きくして脱水による水の切れをよくすることができる。
脱水かご駆動軸47の周りには、ベアリングを保持するベアリングケース53が脱水かご駆動軸47に対して回転可能に配置され、さらにベアリングケース53の周りには、スクレーパ駆動軸54がベアリングケース53に対して回転自在に配置されている。
一方、ギヤボックス41の一端には副駆動モータ55が配置され、副駆動モータ55の出力軸55aにキー部材で連結された第5のギヤ56と、スクレーパ駆動軸54にキー部材で連結された第6のギヤ57と歯合状態にあり、これによって副駆動モータ55の回転出力が掻き出しスクレーパ36cに伝達されることとなる。
従って、主駆動モータ53で脱水スクリュー32と脱水かご33を回転駆動させ、副駆動モータ55で掻き出しスクレーパ36cを回転駆動させることとなる。
乾燥部60は、本体ケース1の下部に配置されるとともに、図示しない注ぎ・脱水部30の排出口に接続するシュート34aに下方で、洗米部10の下方に配置され、注ぎ・脱水部30から排出される白米を受け取る回転テーブル61と、本体ケース1内に配置されて回転テーブル61上の白米に温風を付与するヒータ62と、を備えている。回転テーブル61はモータ63で回転駆動され、ヒータ62は、回転テーブル61の上方に配置されている。
次に上記のように構成された無洗米製造装置Mの作用について説明する。
供給ホッパ5から白米が供給されると、供給された白米はスクリューフィーダ6によって攪拌されながら供給管7まで搬送され、供給管7に搬送された白米は、供給管7内で落下して洗米部10に供給される。
洗米部10には、白米が供給される前に給水口15から清水が供給され、調圧弁14の弁部14cで排出口11aを塞いでいることによって、洗米筒部11内を清水で充満させている。そして新たな清水が加水される間、清水は排水口11cから排水され続けている。白米供給部3から満水状態の洗米筒部11内に白米が供給されると白米が洗米筒部11内に入りにくいものの、排水口11cから、常時、排水されていることから、白米は、白米供給部3から、順次、洗米筒部11内に入り込んでくる。
洗米筒部11内では、洗米スクリュー12がモータ13によって一方の方向に回転されていることから、白米は、洗米スクリュー12の羽根部12bによって排出口11aに向かって搬送される。この際、洗米筒部11内で加水されている状態では、洗米スクリュー12の羽根部12b内に溜まった白米が、羽根部12bと共回りして、詰まり状態になるものの、洗米筒部11の内周面から突出して配置された攪拌ピン21が、詰まり状態の白米を攪拌することにより、白米は、洗米スクリュー12の回転によって洗米筒部11内で攪拌されながら排出口11aに向かって搬送されることとなり、これによって白米は洗米される。
なお、搬送された白米は、調圧弁14の調圧プレート14aをコイルばね14dの付勢力に抗して押圧するため、コイルばね14dの圧力を調整することによって白米同士の揉み具合が調整されることとなる。例えば、新潟産のコシヒカリの場合は、糠の付着が比較的少ないことからコイルばね14dの付勢力を小さくして揉み具合の圧力を小さくする。また、逆に、北海道産のキララの場合は、コイルばね14dの付勢力を大きくして揉み具合の圧力を高くすることとなる。
洗米部10の排出口14aから排出された白米は、白米供給管31を通って注ぎ・脱水部30に供給される。
白米供給管31を通った白米は、脱水スクリュー32内を通って脱水スクリュープレート38に落下する。脱水スクリュープレート38が駆動部40の主駆動モータ43によって回転駆動されていることから、脱水スクリュープレート38上の白米は遠心力で、脱水スクリュー32の羽根部32b上に移動する。脱水スクリュー32の羽根部32bに移動した白米は、脱水スクリュー32の回転で上方に送られる。
脱水スクリュー32は、主駆動モータ43によって、第1のギヤ45・第2のギヤ46・スクリュー駆動軸42を介して回転され、脱水かご33は主駆動軸43によって、第3のギヤ48・第4のギヤ49・脱水かご駆動軸47を介して回転されている。第1のギヤ45の歯数を第3のギヤ48の歯数より多く設定することによって、脱水スクリュー32と脱水かご33とを回転させるギヤ比を異なるようにして、脱水スクリュー32を脱水かご33より早く回転するようにしている。
白米が、脱水スクリュー32の回転により、螺旋状に形成された脱水スクリュー羽根部32b上を上昇して脱水スクリュー32の下端部から上端部までで搬送される間に、新たな清水が清水供給管37から供給されて脱水スクリュー32内部から網状の壁部32aを挿通して搬送される白米に注ぐ。
白米に注がれた清水は、脱水かご33の内壁部33aの網部を通って脱水かご33の外部に出される。そして、外部に出された水は、排水用羽根部33bの回転により脱水かご33内に発生される風圧によって排水管34bから排水される。そして排水管34bから注ぎ・脱水部30の外部に排水されることとなる。一方、白米は、洗米部10で付着された糠やごみ等が除去された上に、新たな清水の供給によってさらに洗水される。
上述のように、脱水スクリュー32が脱水かご33より速く回転していることから、白米に付着した水は、脱水スクリュー32の遠心力によって吹き飛ばされて、やはり、脱水かご33の内壁部33aの網部を通って脱水かご33の外部に出される。そして、外部に出された水は排水用羽根部33bによって排水管34bまで搬送され、排水管34bから注ぎ・脱水部30の外部に排水されることとなる。
水切りされた白米は、脱水スクリュー32の上端部に達すると、脱水スクリュー32及び脱水かご33の回転による遠心力で脱水スクリュー32から白米通路35内に入り、白米掻き出し部36内に供給されることとなる。
白米掻き出し部36では、掻き出しスクレーパ36cが、副駆動モータ55によって第5のギヤ56・第6のギヤ57、スクレーパ駆動軸54を介して回転駆動されている。そのため、白米掻き出し部36に供給された白米は、掻き出しスクレーパ36cにより排出口まで搬送され、排出口からシュート34aを通って乾燥部60に搬送されることとなる。
乾燥部60には、回転テーブル61がモータ63によって緩やかに回転されていて、回転テーブル61上に向かってヒータ62から暖められた空気が温風となって吹き付けている。従って、シュート34aを通って回転テーブル61上に流入した白米は、回転テーブル61上を回転する間に乾燥され、乾燥された白米は排出口から排出されると、無洗米処理された無洗米として袋詰めされることとなる。
上述のように、実施形態の無洗米製造装置Mは、洗米部10に配置される洗米スクリュー12を水平方向に対して下傾するように配置して、洗米スクリュー12で白米を送給できるように構成することから、白米を排出口まで送給しやすく構成している。
また、洗米部10には、洗米筒部11の先端に調圧弁14が配置されていて、送給される白米の揉み具合の圧力を調整できるように構成していることから、産地や品種あるいは生産年の違いによる洗米の程度(濁度精度)の調整を図ることができる。さらに、洗米筒部11の上流側下面に水の排水口11cを設けることによって、満水状態の洗米筒部11内の水を排水して、無洗米供給部3の供給管7からの新たな白米を洗米筒部11内に供給しやすくしている。また、攪拌ピン21を洗米筒部11の内周面から突出するように配置することによって、洗米スクリュー12の羽根部12b間で羽根部12bと共回りして送給が停止された状態の白米を強制的に攪拌して白米の送給を容易にしている。
なお、本発明の無洗粒状穀物製造装置は、上記の形態に限定するものではなく、例えば、無洗粒状物は、発明の分野で述べたように米以外の粒状穀物であってもよい。
本発明の一形態による無洗米製造装置の全体を示す正面断面図である。 図1における白米供給部と洗米部を示す一部断面図である。 図2における洗米部の洗米筒部内の詳細を示す一部拡大断面図である。 図3における洗米筒部の攪拌ピンの位置を示す断面図である。 図1における注ぎ・脱水部を示す縦断面図である。 図5におけるVI−VI断面図である。 図5における注ぎ・脱水部の駆動部を示す拡大断面図である。 従来の無洗米製造装置を示す全体断面図である。 図8における洗米部を示す断面図である。
符号の説明
M、無洗米製造装置
1、本体ケース
3、白米供給部
5、供給ホッパ
6、スクリューフィーダ
7、供給管
10、洗米部
11、洗米筒部
11a、排出口
11c、排水口
12、洗米スクリュー
12b、羽根部
14、調圧弁
14a、調圧プレート
14b、弁部
14d、コイルばね
15、給水口
21、攪拌ピン
30、注ぎ・脱水部
31、白米供給管
32、脱水スクリュー
33、脱水かご
34a、シュート
35、白米通路
36、白米掻き出し部
37、清水供給管
38、脱水スクリュープレート
40、駆動部
41、ギヤケース
42、スクリュー駆動軸
43、主駆動モータ
45、第1のギヤ
46、第2のギヤ
47、脱水かご駆動軸
48、第3のギヤ
49、第4のギヤ
54、スクレーパ駆動軸
55、副駆動モータ
56、第5のギヤ
57、第6のギヤ
60、乾燥部
61、回転テーブル
62、ヒータ

Claims (3)

  1. 粒状穀物を供給する粒状穀物供給部と、粒状穀物を水で洗う洗水部と、前記洗水部から供給された粒状穀物を脱水する脱水部と、前記脱水部から供給された粒状穀物を乾燥する乾燥部と、を有して粒状穀物を洗水処理する無洗粒状穀物製造装置における洗水装置であって、
    前記洗水部には、粒状穀物の流出側に向かって下傾して配置する洗水筒部と、前記洗水筒部内に配置されるとともに前記供給ホッパから供給された粒状穀物を排出口まで送給する洗水スクリューと、前記洗水筒部に配置して前記洗水スクリューに向かって清水を供給する給水口と、前記洗水スクリューを回転駆動する駆動部と、が配置され、
    前記洗水筒部には、前記洗水筒部の上流部において、給水された水の排水口が形成されるとともに、前記洗水筒部の下流部において、前記粒状穀物同士の揉み具合の圧力を調整する調圧弁が配設されていることを特徴とする無洗粒状穀物製造装置における洗水装置。
  2. 前記洗水スクリューが2条の羽根部を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の無洗粒状穀物製造装置における洗水装置。
  3. 前記洗水筒部の内周面には軸方向と平行に配置される攪拌ピンが突出して配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の無洗粒状穀物製造装置における洗水装置。
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