JP4099150B2 - 糖類由来ポリオール及びその製造方法並びにポリウレタン発泡体 - Google Patents
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Description
前記アルコール類として、下記一般式(I);
なお、糖類反応率は、液化反応生成物中の未反応固形糖類をろ別、乾燥し、定量して求められる。
実施例で用いた多価アルコールAは、以下のとおりである。
[多価アルコールA]…一般式(I)で表され、分子量が150〜600であり、水酸基価が250〜1300mgKOH/gである多価アルコール
PPG200:ポリオキシプロピレングリコール、平均分子量200、水酸基価560(三洋化成(株)製、商品名「ニューポールPP−200)
PPG400:ポリオキシプロピレングリコール、平均分子量400、水酸基価280(三洋化成(株)製、商品名「ニューポールPP−400)
GP250:グリセリンにプロピレンオキシドを反応させた分子量250、水酸基価670のポリエーテルポリオール(三洋化成(株)製、商品名「ニューポールGP−250」)
MN300:グリセリンにプロピレンオキシドを反応させた分子量300、水酸基価560のポリエーテルポリオール(三井武田ケミカル(株)製、商品名「アクトコールMN300」)
GP400:グリセリンにプロピレンオキシドを反応させた分子量400、水酸基価370のポリエーテルポリオール(三洋化成(株)製、商品名「ニューポールGP−400」)。
[多価アルコールB]…2個以上の水酸基を有する分子量150未満の多価アルコール
グリセリン(坂本薬品工業(株)製)
プロピレングリコール(PG、関東化学(株)製)
トリメチロールプロパン(TMP、関東化学(株)製)
ジプロピレングリコール(DPG、旭硝子(株)製)。
[アルコールC]…前記多価アルコールA、多価アルコールBのいずれの群にも属しないアルコール
PEG400:ポリオキシエチレングリコール、平均分子量400、水酸基価280((三洋化成(株)製)
PEG200:ポリオキシエチレングリコール、平均分子量200、水酸基価560((三洋化成(株)製)
PE250:ペンタエリスリトールにプロピレンオキシドを反応させた分子量880、水酸基価250のポリエーテルポリオール(三井武田ケミカル(株)製、商品名「アクトコールPE250」)
PPG950:ポリオキシプロピレングリコール、平均分子量950、水酸基価120(三洋化成(株)製、商品名「ニューポールPP−950」)
SOR250:ソルビトールにプロピレンオキシドを反応させた分子量1600、水酸基価212のポリエーテルポリオール(三井武田ケミカル(株)製、商品名「アクトコールSOR250」)
トウモロコシデンプン(含水率12%)341gを、2重量%の硫酸を含む多価アルコールA600gと共に1L容量のガラスフラスコに投入し、熱媒温度160℃のオイルバスで、反応生成物の水酸基価が420mgKOH/g前後になるように60〜120分反応させ、糖類由来ポリオールを得た。実施例1では多価アルコールAとしてPPG200を用い、実施例2では多価アルコールAとしてGP250を用い、実施例3では多価アルコールAとしてMN300を用い、実施例4では多価アルコールAとしてGP400を用いた。
多価アルコールAの単独使用に代えて、多価アルコールAであるGP400と、アルコールCであるPEG400とを表1に示す混合質量比で混合した混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして糖類由来ポリオールを得た。
多価アルコールAの単独使用に代えて、多価アルコールAであるPPG400と、多価アルコールBであるグリセリン、プロピレングリコールまたはトリメチロールプロパンとを質量比7/3で混合した混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして糖類由来ポリオールを得た。
GP400/PEG400を20/80に設定した以外は、実施例5〜7と同様にして糖類由来ポリオールを得た。
アルコール類として、多価アルコールAに代えて、アルコールCであるPEG400またはPEG200を用いた以外は、実施例1と同様にして糖類由来ポリオールを得た。
アルコール類として、多価アルコールAに代えて、前記一般式(I)と同様な構造を有するが、分子量又は水酸基価が本発明の規定範囲を逸脱する多価アルコールDPG、PPG950、PE250またはSOR250を用いた以外は、実施例1と同様にして糖類由来ポリオールを得た。
水酸基価がそれぞれ300、380、480mgKOH/g前後になるように液化時間を調整した以外は、実施例2と同様にして糖類由来ポリオールを得た。
水酸基価がそれぞれ260、580mgKOH/g前後になるように液化時間を調整した以外は、実施例2と同様にして糖類由来ポリオールを得た。
糖類由来ポリオールと従来ポリオールとの相溶性を調べるために、各糖類由来ポリオールにGP400、PE450またはMN300を質量比1:1の比率で添加混合し、溶解状況及び1週間静置保存後の状況を観察した。溶解性及び保存安定性の評価基準は以下のとおりである。
△:多少の相分離があるが、沈殿・析出がない
×:相分離し、沈殿又は析出がある。
1)水発泡発泡適性
各糖類由来ポリオールに50%水酸化ナトリウム水溶液でpHを5〜7に調整した。ポリオールに含まれる水分は発泡剤となるので、その量を発泡体密度が30〜35kg/m3 になるように調整して、発泡用糖類由来ポリオールとした。
上記発泡用糖類由来ポリオール100重量部に対して、PE450を50重量部、触媒としてジアミン系触媒のKL31(花王(株)製)を3重量部、整泡剤としてポリオキシアルキレン/ジメチルポリジメチルシロキサン コポリマー(日本ユニカー(株)製、商品名「L5421」)を3重量部混合して、ポリオール組成物を得た。このポリオール組成物の全活性水素100モルに対してNCO基105モルとなるようにPAPI135(ダウ・ポリウレタン日本(株)製、ポリイソシアネート)を液温25℃で混合し、200mm×200mm×200mmの木製のボックス内に投入して発泡させた。得られた発泡体の表面及びコア部の状態を観察すると共に、コア部からサンプリングをし、密度及び独立気泡率を測定した。発泡適性(フォーム外観)の判定の基準は次の通りである。
△:セル形状が不均一な部分やボイドが多少見られるがおおむね良好である
×:混合むらがあり、ボイドが随所に見られる。
従来ポリオールPE450を使用しないものとした以外は、上記水発泡と同じ条件で糖類由来ポリオールから発泡体を調製した。評価結果を表3に示す。発泡適性(フォーム外観)の判定の基準は前記と同様である。
糖類由来ポリオールにイミダゾールでpHを5〜7に調製して、発泡用糖類由来ポリオールとした。
上記発泡用糖類由来ポリオール100重量部に対して、PE450を50重量部、発泡剤であるHCFC−141bを30重量部、触媒としてジアミン系触媒のKL31(花王(株)製)を4重量部、整泡剤としてポリオキシアルキレン/ジメチルポリジメチルシロキサン コポリマー(日本ユニカー(株)製、商品名「L5421」)を3重量部混合して、ポリオール組成物を得た。このポリオール組成物の全活性水素100モルに対してNCO基105モルとなるようにPAPI135(ダウ・ポリウレタン日本(株)製、ポリイソシアネート)を液温25℃で混合し、200mm×200mm×200mmの木製のボックス内に投入して発泡させた。得られた発泡体の表面及びコア部の状態を観察すると共に、コア部からサンプリングをし、密度及び独立気泡率を測定した。発泡適性(フォーム外観)の判定の基準は次の通りである。
△:セル形状が不均一な部分やボイドが多少見られるがおおむね良好である
×:混合むらがあり、ボイドが随所に見られる。
従来ポリオールPE450を使用しないものとした以外は、上記有機発泡剤による発泡と同じ条件で糖類由来ポリオールから発泡体を調製した。評価結果を表3に示す。発泡適性(フォーム外観)の判定の基準は前記と同様である。
Claims (15)
- 前記一般式(I)で表される多価アルコールが、ポリオキシプロピレングリコールである請求項1に記載のデンプン由来ポリオールの製造方法。
- 前記一般式(I)で表される多価アルコールが、グリセリンにプロピレンオキシドを反応させたポリエーテルポリオールである請求項1に記載のデンプン由来ポリオールの製造方法。
- 前記一般式(I)で表される多価アルコールの分子量が200〜450であり、水酸基価が350〜900mgKOH/gである請求項1〜3のいずれか1項に記載のデンプン由来ポリオールの製造方法。
- 前記アルコール類として、前記一般式(I)で表される多価アルコールとともに、2個以上の水酸基を有する分子量150未満の多価アルコールを含有してなるアルコール類を用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載のデンプン由来ポリオールの製造方法。
- 前記液化反応におけるデンプンの脱水率が5〜30%である請求項1〜5のいずれか1項に記載のデンプン由来ポリオールの製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られたデンプン由来ポリオール。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られた水酸基価280〜550mgKOH/gのデンプン由来ポリオール。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られたデンプン由来ポリオールまたは請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られたデンプン由来ポリオールを含有したポリオール組成物と、
ポリイソシアネートとを反応させることにより得られたポリウレタン。 - 前記デンプン由来ポリオールの水酸基価が280〜550mgKOH/gである請求項9に記載のポリウレタン。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られたデンプン由来ポリオールまたは請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られたデンプン由来ポリオールを含有したポリオール組成物と、
ポリイソシアネートとを発泡剤の存在下で反応させることにより得られたポリウレタン発泡体。 - 前記デンプン由来ポリオールの水酸基価が280〜550mgKOH/gである請求項11に記載のポリウレタン発泡体。
- 独立気泡率が70%以上である請求項11または12に記載のポリウレタン発泡体。
- 請求項11〜13のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体からなる断熱材。
- 請求項11〜13のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体を芯材に用いて構成されたラミネートボード又はパネル。
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