JP4098281B2 - 露光装置のフォーカスモニタ方法およびそれ用いた露光方法 - Google Patents

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この発明は、フォトリソグラフィ工程において、生産中に露光装置のフォーカス値をモニタする露光装置のフォーカスモニタ方法およびそれを用いた露光方法に関する。
従来のフォーカスモニタの方法として、例えば、特許文献1に記載されているものがある。
フォーカスの変動に対する寸法変化の傾向が互いに異なる2つのパターンをレチクル上に配置し、ウエーハ上に塗布したレジストに対して、露光装置のフォーカス値を一定間隔で変えながら、それぞれのフォーカス値に対して、レジストパターンを転写する。当該2つのレジストパターンについて、第1のパターン部として、フォーカスがプラス方向にずれるとエッジ幅が増加するパターンを、第2のパターン部として、フォーカスがマイナス方向にずれるとエッジ幅が増加するパターンを用いる。なお、図5に示すように、第1のパターン部としては、残しパターンが、第2のパターン部としては、抜きパターンが設けられる。
現像後に、一定間隔で露光装置のフォーカス値を変えたときの各フォーカス値の設定毎の第1のパターン部のライン幅64とエッジ幅62を測長し、第2のパターン部のエッジ幅54を測長する。ここで寸法の測長には、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、以下、SEMと示す)を用いる。
その後、図6(a)に示すように、グラフの横軸方向に一定間隔で変えた露光装置のフォーカス値を、縦軸方向に前記測定した第1のレジストパターンの寸法をとり、測定点をプロットすると、第1のレジストパターンの曲線65を得る。同様に、図6(b)には、第2のレジストパターンの曲線66を得る。
エッジ幅62は、マイナスフォーカス側において大きな変動を示すが、プラス側での変動が小さいのに対し、エッジ幅54は、マイナスフォーカス側において小さな変動を示すが、プラス側での変動が大きい。ここで、図6に示したグラフは、CD(Critical Dimension)フォーカス曲線と称される。
エッジ幅62とエッジ幅54の挙動の違いを利用して、2個のエッジ幅からフォーカス値を求めるモデルを作成する。図7にモデルの一例を示す。ここで、曲線68は、エッジ幅62とエッジ幅54の差に関する曲線である。
なお、ライン幅64に対して、パターン幅と露光量の関係を示す図8を当てはめることによって、露光量のずれを算出する。ここで、曲線69は、露光量が増えるとリニアに減少する関係がある。
特開2003−59813号公報
しかしながら、従来のフォーカスモニタ方法には、次の課題がある。
多くの場合、レジストの寸法特性は、残しパターンと抜きパターンで異なる。そのため、レジストによっては、前記フォーカス値を求めるモデルの作成が困難となる。
また、エッジ幅は、露光装置毎に差が生じる。これは露光装置に固有のレンズ収差に起因する。このことは、前記モデルの適用が難しくなることを意味する。
したがって、この発明の目的は、フォトリソグラフィ工程において、生産中に露光装置のフォーカス値をモニタする露光装置のフォーカスモニタ方法およびそれを用いた露光方法を提供することである。
前記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載の露光装置のフォーカスモニタ方法は、製品の生産においてウエーハ上にレジストを塗布し、露光装置を用いて前記レジストを露光し、前記露光装置によるベストフォーカス値が互いに異なるとともに寸法が前記露光装置のフォーカス値に依存する2種類のパターンを前記レジストに形成する工程と、前記2種類のパターンの寸法を測定して前記2種類のパターン間の寸法差を算出する工程と、予め前記露光装置のフォーカス値を変えながら、該フォーカス値のそれぞれにおける前記2種類のパターン寸法間の差を求めることによって作成した、前記2種類のパターン寸法間の差と前記露光装置のフォーカス値との対応関係と前記算出した2種類のパターン間の寸法差とを比較することによって、前記製品の生産において前記2種類のパターンを形成したときの前記露光装置のフォーカス値を得る工程とを含むことを特徴とする。
請求項2記載の露光装置のフォーカスモニタ方法は、請求項1記載の露光装置のフォーカスモニタ方法において、前記レジスト上における、前記露光装置の1ショット露光領域内の2つ以上の複数の箇所に前記2種類のパターンを形成し、前記1ショット露光領域内の前記複数の箇所における前記露光装置の各フォーカス値からフォーカス値分布を得ることを特徴とする。
請求項3記載の露光方法は、請求項1記載の露光装置のフォーカスモニタ方法を用いてモニタした前記露光装置のフォーカス値の前記生産で設定する露光装置のベストフォーカス値からのずれであるデフォーカス量を求め、前記露光装置のフォーカス値が前記生産で設定するベストフォーカス値となるように、前記モニタした露光装置のフォーカス値を前記デフォーカス量だけ補正し、次の製品の生産において前記露光装置を用いて露光することを特徴とする。
この発明の請求項1記載の露光装置のフォーカスモニタ方法によれば、ベストフォーカスが異なる2つのパターンの寸法について、当該寸法差とフォーカス値は固有の関係を持つため、生産におけるウエーハ上の寸法差からフォーカス値をモニタできる。
このようにすれば、フォーカス値をモニタするために、設備の稼動をとめる必要がなく、設備の稼働率向上が可能となる。さらに当該フォーカスモニタ方法は、生産毎に行うため、生産に用いるレジスト毎にフォーカス値のモニタが可能となる。
請求項2では、レジスト上における、露光装置の1ショット露光領域内の2つ以上の複数の箇所に2種類のパターンを形成し、1ショット露光領域内の複数の箇所における露光装置の各フォーカス値からフォーカス値分布を得るので、結像面のフォーカス分布を得ることが可能となる。
この発明の請求項3記載の露光方法によれば、請求項記載の露光装置のフォーカスモニタ方法を用いてモニタした露光装置のフォーカス値の生産で設定する露光装置のベストフォーカス値からのずれであるデフォーカス量を求め、露光装置のフォーカス値が生産で設定するベストフォーカス値となるように、モニタした露光装置のフォーカス値をデフォーカス量だけ補正し、次の製品の生産において露光装置を用いて露光するので、デフォーカス量を用いてフォーカスの調整が可能となり、安定した生産が可能となる。
この発明の第1の実施の形態に係る露光装置のフォーカスモニタ方法を図1および図2に基づいて説明する。
図1(a)は、当該実施の形態に係るフォーカスモニタ方法により得るデータを概念的に示す図、(b)はそのフォーカスモニタ方法の検量線の概念を示す図である。
図2(a)は、当該実施の形態に係る露光装置で使用するレチクルの概念図である。このレチクル20の領域22は、生産で使用する露光パターン、すなわち、ウエーハに集積回路を形成するための露光パターンが描画される領域である。また、領域24には、当該フォーカスモニタ方法に用いるパターンが描画されている。
図2(b)は、領域24を拡大して示す概念図である。領域24には、ライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eの3つのパターンが描画されている。
すなわち、フォトリソグラフィにより、レジストを塗布したウエーハ上にベストフォーカスの異なる2つのパターン(ベストフォーカス8をもつライン・アンド・スペース2e、ベストフォーカス6をもつドット4e)、および、寸法の基準を決める1つのパターン(ライン・アンド・スペース12e)を形成し、ベストフォーカスの異なる2つのパターン2e,4eの共通の焦点深度7から決まるフォーカス値の最小値14aと最大値16aの平均値が、生産で設定するフォーカス値に等しくなり、かつ、寸法の基準を決める1つのパターンの寸法12bが、生産で要求される寸法となるように露光装置の露光量を設定し、露光装置のフォーカス値を変えながら、それぞれのフォーカス値におけるベストフォーカスの異なる2つのパターンの寸法2b,4bを測定したとき、寸法の差13とフォーカス値との対応関係から検量線17を求め、生産におけるパターン形成の露光時に、ベストフォーカスの異なる2つのパターン2e,4eの寸法の差13を測定することにより、寸法の差13と検量線17から露光装置のフォーカス値をモニタする。
この場合、当該レチクル20を用い、ウエーハ上に塗布したレジストに対して、露光装置のフォーカス値を一定間隔で変えながら、それぞれのフォーカス値に対して、レジストパターンを転写する。
現像後に、一定間隔で露光装置のフォーカス値を変えたときの各フォーカス値の設定毎のライン・アンド・スペース2eの寸法2f、ドット4eの寸法4f、ライン・アンド・スペース12eの寸法12fを測定する。
その後、図1に示すように、グラフの横軸方向に一定間隔で変えた露光装置のフォーカス値を、縦軸方向に前記測定したライン・アンド・スペース2eの寸法2f、ドット4eの寸法4f、ライン・アンド・スペース12eの寸法12fをとり、測定点をプロットすると、ライン・アンド・スペース2eのCDフォーカス曲線2a、ドット4eのCDフォーカス曲線4a、ライン・アンド・スペース12eのCDフォーカス曲線12aを得る。
ここで、当該3つのパターンの設定は、図1(a)に示すように、寸法のフォーカス依存性が、以下になるように設定する。
まず、ライン・アンド・スペース12eのCDフォーカス曲線12aより、任意のフォーカスにおける寸法が、当該生産の対象のデバイスで要求される寸法12bとなるように露光装置の露光量を設定する。ここで、ライン・アンド・スペース12eは、寸法のフォーカス依存性がほとんどないライン・アンド・スペースを選定する。
さらに、当該3つのパターン、すなわち、ライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eのそれぞれの寸法2f、寸法4f、寸法12fの関係は、寸法2f<寸法4f<寸法12fとする。
そして、ライン・アンド・スペース2eのフォーカス曲線2aより得る焦点深度2dと、ドット4eのCDフォーカス曲線4aより得る焦点深度4dから、図1(a)に示すCDフォーカス曲線2aの最小の寸法2cのときのマイナス側のフォーカス値14aと、CDフォーカス曲線4aの最小の寸法4cのときのプラス側のフォーカス値16aを算出し、これらの値の平均値が、生産に用いるベストフォーカス10aとなるようにする。
なお、当該フォーカスモニタ方法を適用する露光装置としては、ステッパとスキャナのどちらでも可能である。また、当該パターンの形状は、ライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eのパターンを挙げたが、これに限らない。
以下では、ライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eを有するレチクル20を用いて、当該フォーカスモニタの図1(b)に示す検量線17を作成する手順を説明する。
まず、ライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eをフォトレジストを塗布したウエーハ上に形成する。当該3つのパターンは、露光装置のフォーカス値を変えながら、すなわち、デフォーカスしながら、それぞれのデフォーカス値において形成する。
次に当該形成した3つのパターンについて、それぞれのデフォーカス値において、ライン・アンド・スペース2eの寸法2bとドット4eの寸法4bを測定し、これら2つの寸法差13を算出する。当該寸法差13とそのときの露光装置のフォーカス値15aとを対応させ、図1(b)に示す検量線17を得る。
以下では、当該検量線17を用いて、フォーカスをモニタする方法を説明する。
生産におけるパターン形成時の露光は、あらかじめ設定したフォーカス値、すなわち、ベストフォーカス10aで行う。ここで、レチクル20の領域24には、ライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eが描画されているため、同時に露光される。また、露光量は、ライン・アンド・スペース12eの寸法12fが、デバイスで要求される寸法12bとなるように設定しているものとする。
このとき、ウエーハ上へ転写されたライン・アンド・スペース2e、ドット4eのそれぞれの寸法2b、寸法4bを測定し、寸法差13を算出する。
寸法差13が、ベストフォーカス10aでの寸法差3に等しい場合は、検量線17より得るフォーカス値15aは、同じく検量線17より得る露光装置のベストフォーカス10aに等しい。したがって、当該生産におけるパターン形成時の露光では、フォーカスずれがなかったことをモニタできる。また、寸法差13が、ベストフォーカス10aでの寸法差3と異なる場合は、検量線17より得る15aは、同じく検量線17より得る露光装置のベストフォーカス10aと異なる。したがって、当該生産におけるパターン形成時の露光では、フォーカスずれがあったことがモニタできる。
なお、これまでは、図2(b)に示すライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eを例にとり、それぞれについて縦方向の寸法2f、寸法4f、寸法12fを測定し、検量線17を作成した。しかし、図2(c)に示すように、横方向のライン・アンド・スペース5e、ドット9e、およびライン・アンド・スペース11eについて、それぞれの寸法11f、寸法5f、寸法9fを測定しても検量線は作成できる。その結果、横方向についても、縦方向と同様の方法でフォーカス値を算出できる。
本発明の実施形態のフォーカスモニタ方法では、縦方向と横方向のフォーカス値を考慮して、これらの平均値のフォーカス値をモニタすることが望ましい。
以上のように当該実施の形態によれば、リソグラフィのプロセスにおいて、レチクル20上に、それぞれ寸法2f、寸法4f、寸法12fであるライン・アンド・スペース2e、ドット4e、およびライン・アンド・スペース12eを設け、レチクル20上のライン・アンド・スペース12eの寸法12fが、生産で必要な寸法12bになるように露光装置の露光量を設定し、ライン・アンド・スペース2eとドット4eの共通の焦点深度7のフォーカス値の最小値14aと最大値16aについて、これらの平均値が生産で設定するベストフォーカス10aに等しくなる露光方法において、ウエーハ上のライン・アンド・スペース2eの寸法2bとドット4eの寸法4bについて、これらの寸法差13とフォーカス値15aは固有の関係をもつため、寸法差13からベストフォーカス15aへ変換する検量線17を作成すれば、生産におけるウエーハ上の寸法差13からフォーカス値15aをモニタできる。
このようにすれば、フォーカス値をモニタするために、設備の稼動をとめる必要がなく、設備の稼働率向上が可能となる。さらに当該フォーカスモニタ方法は、生産毎に行うため、生産に用いるレジスト毎にフォーカス値のモニタが可能となる。
この発明の第2の実施の形態に係る露光装置のフォーカスモニタ方法を図3に基づいて説明する。
図3(a)は、当該実施の形態に係る露光装置で使用するレチクルの概念図である。図2(a)のレチクル20では、当該フォーカスモニタ方法に用いるパターンを露光装置におけるショット内の中央の1箇所の領域24に配置したのに対し、図3(a)のレチクル38では、当該フォーカスモニタ方法に用いるパターンを露光装置におけるショット内の5箇所に配置した。ここで、当該ショット内の5箇所とは、ショット内の中央42、および、ショット内の右上44、ショット内の右下46、ショット内の左上48、ショット内の左下50である。他の部分の構成は、図2(a)、(b)、(c)と同様であるから、同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。
このようにすると露光装置におけるショット内の5箇所でフォーカス値が得られる。その結果、露光装置におけるショット内、すなわち結像面のフォーカス分布を得ることが可能となる。
なお、当該フォーカスモニタ方法に用いるパターンの配置は、露光装置におけるショット内の5箇所であるが、2箇所以上あれば良い。
以上のように、当該実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の方法を露光装置のショット内の5箇所に用いることで、露光装置の結像面のフォーカス分布をモニタできる。このようにすれば、フォーカス値をモニタするために、設備の稼動をとめる必要がなく、設備の稼働率向上が可能となる。
この発明の第3の実施の形態に係る露光方法を図4に基づいて説明する。
図4は、当該実施の形態に係るデフォーカス量を生産におけるパターン形成のための露光に反映させる方法を示す。図1(a)、(b)と同一の部分には、同一の符号を付している。
当該デフォーカスをモニタする方法に用いるレチクル、および、パターンは、それぞれ第1の実施の形態と同じ図2(a)、図2(b)、(c)を用いる。また、パターンの形成方法、パターンの寸法測定方法、寸法差の計算方法、およびその他の構成は、第1の実施の形態と同じであり、説明を省略する。
以下では、図4で、当該デフォーカス量を算出する方法を述べる。
通常、生産におけるパターン形成のための露光では、露光装置のベストフォーカス10aは、ゼロであるとは限らない。デフォーカス量の算出には、ベストフォーカス10aがゼロとなるように図1(b)を変換すると良い。
その結果、図1(b)の横軸がフォーカスを示していたのに対し、図4の横軸は、デフォーカス量を示す。例えば、図1(b)のフォーカス15aは、露光装置のフォーカス値を示したが、図4では、ベストフォーカス10bに対するデフォーカス量15bとなる。
次に、デフォーカス量15bを生産におけるパターン形成のための露光に反映させる方法を述べる。
図4において、寸法差13のとき、当該露光においてデフォーカス量15bとなる。すなわち、ベストフォーカス10bからデフォーカス量15bだけフォーカスがずれていることがわかる。生産において、デフォーカス量15bは、補正11をすることが望ましい。そのため、当該生産の次に行う生産では、デフォーカス量15bを反映させて、露光装置のフォーカスを調整する。
以上のように、当該実施の形態によれば、ベストフォーカス10bからデフォーカス量15bを算出できるので、生産における露光において、デフォーカス量15bを用いて露光装置のフォーカスの調整が可能となる。
以上のように、当該実施の形態によれば、生産している製品でデフォーカス量をモニタし、デフォーカス量を反映させて露光装置のフォーカス値を調整できるので、安定した生産が可能となる。その結果、寸法の制御性が向上するので、製品の品質が向上する。
本発明に係る露光装置のフォーカスモニタ方法およびそれを用いた露光方法は、フォーカス値をモニタするために、設備の稼動をとめる必要がなく、設備の稼働率向上が可能となる。さらに当該フォーカスモニタ方法は、生産毎に行うため、生産に用いるレジスト毎にフォーカス値のモニタが可能となり、生産中に露光装置のフォーカス値をモニタする方法に有用である。
(a)は本発明の第1の実施の形態に係るフォーカスモニタ方法により得るデータを概念的に示す図、(b)はそのフォーカスモニタ方法の検量線の概念を示す図である。 (a)は本発明の第1の実施の形態に係る露光装置で使用するレチクルの概念図、(b)は(a)に示したレチクルの一部を拡大して示した概念図、(c)は(a)に示したレチクルの一部を拡大して示した他の例の概念図である。 (a)は本発明の第2の実施の形態に係る露光装置で使用するレチクルの概念図、(b)は(a)に示したレチクルの一部を拡大して示した概念図、(c)は(a)に示したレチクルの一部を拡大して示した他の例の概念図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフォーカスモニタ方法の検量線の概念を示す図である。 従来のフォーカスモニタ方法のレジストパターンの断面図である。 フォーカスに対するエッジ幅の変化を示すグラフである。 フォーカスに対するエッジ幅の変化を示すグラフである。 パターン幅と露光量の関係を示すグラフである。
符号の説明
2a ライン・アンド・スペースのCDフォーカス曲線
2b ウエーハ上のライン・アンド・スペースの寸法
2d ライン・アンド・スペースの焦点深度
2e レチクル上のライン・アンド・スペース
2f レチクル上のライン・アンド・スペースの寸法
3 ベストフォーカス時のライン・アンド・スペースとドットの寸法差
4a ドットのCDフォーカス曲線
4b ウエーハ上のドットの寸法
4d ドットの焦点深度
4e レチクル上のドット
4f レチクル上のドットの寸法
7 ライン・アンド・スペースとドットの共通の焦点深度
10a ベストフォーカス
12a ライン・アンド・スペースのCDフォーカス曲線
12b ウエーハ上のライン・アンド・スペースの寸法
12e レチクル上のライン・アンド・スペース
12f レチクル上のライン・アンド・スペースとドットの寸法
13 デフォーカス時のライン・アンド・スペースの寸法差
14a ライン・アンド・スペースとドットの共通の焦点深度のフォーカス値の最小値
15a デフォーカス時のフォーカス値
16a ライン・アンド・スペースとドットの共通の焦点深度のフォーカス値の最大値
17 検量線
20 レチクル
22 露光パターンが描画される領域
24 フォーカスモニタのパターンが描画される領域

Claims (3)

  1. 製品の生産においてウエーハ上にレジストを塗布し、露光装置を用いて前記レジストを露光し、前記露光装置によるベストフォーカス値が互いに異なるとともに寸法が前記露光装置のフォーカス値に依存する2種類のパターンを前記レジストに形成する工程と、前記2種類のパターンの寸法を測定して前記2種類のパターン間の寸法差を算出する工程と、予め前記露光装置のフォーカス値を変えながら、該フォーカス値のそれぞれにおける前記2種類のパターン寸法間の差を求めることによって作成した、前記2種類のパターン寸法間の差と前記露光装置のフォーカス値との対応関係と前記算出した2種類のパターン間の寸法差とを比較することによって、前記製品の生産において前記2種類のパターンを形成したときの前記露光装置のフォーカス値を得る工程とを含むことを特徴とする露光装置のフォーカスモニタ方法。
  2. 前記レジスト上における、前記露光装置の1ショット露光領域内の2つ以上の複数の箇所に前記2種類のパターンを形成し、前記1ショット露光領域内の前記複数の箇所における前記露光装置の各フォーカス値からフォーカス値分布を得ることを特徴とする請求項1記載の露光装置のフォーカスモニタ方法。
  3. 請求項1記載の露光装置のフォーカスモニタ方法を用いてモニタした前記露光装置のフォーカス値の前記生産で設定する露光装置のベストフォーカス値からのずれであるデフォーカス量を求め、前記露光装置のフォーカス値が前記生産で設定するベストフォーカス値となるように、前記モニタした露光装置のフォーカス値を前記デフォーカス量だけ補正し、次の製品の生産において前記露光装置を用いて露光することを特徴とする露光方法。
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