JP2004341160A - 露光用マスク、光近接効果補正装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラム - Google Patents
露光用マスク、光近接効果補正装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラム Download PDFInfo
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract
【課題】フォトマージンを考慮して光近接効果の補正を行う。
【解決手段】焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0に対応した補正パターンP0、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1に対応した補正パターンP1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2に対応した補正パターンP2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3に対応した補正パターンP3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4に対応した補正パターンP4が生成し、これらのパターンP0〜P4を合成することにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された合成パターンP5を生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0に対応した補正パターンP0、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1に対応した補正パターンP1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2に対応した補正パターンP2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3に対応した補正パターンP3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4に対応した補正パターンP4が生成し、これらのパターンP0〜P4を合成することにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された合成パターンP5を生成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光用マスク、光近接効果補正(OPC:Optical Proximity Correction)装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラムに関し、特に、フォトマージンが考慮された光近接効果の補正方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の光近接効果補正方法では、例えば、特許文献1に開示されているように、OPC部が設けられたEB描画装置用の図形データのサイジング処理において、OPC部の消失を防止するため、OPC図形とOPCを除いた図形とで異なるサイジング値を用いてサイジング処理を行った後、これらサイジング処理された図形を合成する方法がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−310851号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光近接効果補正方法では、シミュレーションによる合わせ込みを行う際の露光量のバラツキまたは焦点のズレの影響が考慮されていないため、露光量のバラツキまたは焦点のズレの影響を手作業で補正する必要があるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、フォトマージンを考慮して光近接効果の補正を行うことが可能な露光用マスク、光近接効果補正装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る露光用マスクによれば、露光量および焦点の合った測長データならびに露光量または焦点の少なくとも一方がずれた測長データの双方に基づいて、マスクパターンがシミュレーションベースで補正されていることを特徴とする。
【0007】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、マスクパターンの光近接効果補正を行うことが可能となる。このため、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となり、微細パターンを効率よく作製することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成する第1補正パターン生成手段と、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成する第2補正パターン生成手段と、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成する合成パターン生成手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、マスクパターンの光近接効果補正を行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加する第1補正パターン生成手段と、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加する第2補正パターン生成手段と、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成する合成パターン生成手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、マスクパターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データは、フォトマージンの境界線上のデータであることを特徴とする。
これにより、フォトプロセスが規格値以内で変動した場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能なマスクパターンを効率よく生成することが可能となる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、前記合成パターン生成手段は、前記処理対象パターンと前記第1補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する第1乖離寸法算出手段と、前記処理対象パターンと前記第2補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する第2乖離寸法算出手段と、前記第1乖離寸法算出手段および前記第2乖離寸法算出手段でそれぞれ算出された乖離寸法の重み付け平均を算出する重み付け平均算出手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレをどの程度反映させるかを調整することを可能としつつ、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された複数のパターンを容易に合成することが可能となり、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された光近接効果補正パターンを効率よく生成することが可能となる。
【0013】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、前記合成パターン生成手段により生成された合成パターンの境界をルールベースで補正するルールベース補正手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された複数のパターンを合成したために、合成パターンの境界付近で細かい段差が発生した場合においても、これらの段差を容易に除去することが可能となり、デザインルールチェックおよびオプティカルルールチェックを通過させることが可能となる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正方法によれば、処理対象パターンデータを入力するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、フォトマージンを考慮してマスクパターンの光近接効果補正を行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正方法によれば、処理対象パターンデータを入力するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとを備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、フォトマージンを考慮してマスクパターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体ウェハ上にフォトレジストを塗布する工程と、露光量および焦点の合った測長データならびに露光量または焦点の少なくとも一方がずれた測長データの双方に基づいてシミュレーションベースで補正された露光用マスクを介して、前記フォトレジストを露光する工程と、前記露光されたフォトレジストを現像する工程と、前記現像されたフォトレジストをマスクとして前記半導体ウェハのイオン注入処理またはエッチング処理を行う工程とを備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、フォトマージンを考慮して光近接効果の補正がされた露光マスクを用いて、フォトリソグラフィーを行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、微細パターンを精度よく形成することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正プログラムによれば、処理対象パターンデータを取得するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】
これにより、光近接効果補正プログラムをコンピュータに実行させることで、フォトマージンが考慮された光近接効果補正を行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能なマスクパターンを効率よく生成することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正プログラムによれば、処理対象パターンデータを取得するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0019】
これにより、光近接効果補正プログラムをコンピュータに実行させることで、フォトマージンが考慮されたハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをマスクパターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能なマスクパターンを効率よく生成することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る光近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。
図1、図3および図4は、本発明の一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す平面図、図2は、本発明の一実施形態に係るフォトリソグラフィーにおけるフォトマージンを示す図である。
【0021】
図1において、処理対象パターンPとして、例えば、コ字形状のパターンが与えられている。ここで、処理対象パターンPは、処理対象パーツから構成することができ、処理対象パーツとしては、例えば、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を挙げることができる。なお、ラインエンド領域は処理対象パターンPの端部に相当し、コーナー領域は処理対象パターンPのコーナー部(インコーナおよびアウトコーナーを含む。)に相当し、ライン&スペース領域はラインエンド領域およびコーナー領域を除いた残りの領域に相当する。また、ライン&スペース領域には、アイソレーションライン(単独の線状パターン)を含ませることができる。
【0022】
そして、処理対象パターンPが与えられると、処理対象パターンPが形成された露光マスクを介し、露光量および焦点の合った状態でフォトレジストの露光を行う。そして、露光されたフォトレジストを現像することにより、露光量および焦点の合ったレジストパターンを形成する。そして、露光量および焦点の合ったレジストパターンをSEM(走査型電子顕微鏡)などを用いて観察することにより、露光量および焦点の合ったレジストパターンの測長データを得る。そして、露光量および焦点の合ったレジストパターンの測長データが得られると、露光量および焦点の合った測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む。そして、露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPがシミュレーション補正された補正パターンを生成する。
【0023】
また、処理対象パターンPが与えられると、処理対象パターンPが形成された露光マスクを介し、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた状態でフォトレジストの露光を行う。そして、露光されたフォトレジストを現像することにより、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンを形成する。そして、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンをSEM(走査型電子顕微鏡)などを用いて観察することにより、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンの測長データを得る。そして、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンの測長データが得られると、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む。そして、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPがシミュレーション補正された補正パターンを生成する。
【0024】
ここで、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データとしては、フォトマージンの境界線上の測長データを用いることができる。すなわち、図2に示すように、フォトプロセスにおいて露光量のバラツキおよび焦点のズレの許容量を示すフォトマージンを設定する。そして、例えば、フォトマージンの境界線K上の測長データとして、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4を採用することができる。また、露光量および焦点の合った測長データとして、焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0を採用することができる。
【0025】
そして、焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH1、H2、ネガセリフNS1、NS2、ポジセリフPS1、PS2およびバイアスBS1、BS2をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP0を生成することができる。
【0026】
また、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH11、H12、ネガセリフNS11、NS12、ポジセリフPS11、PS12およびバイアスBS11、BS12をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP1を生成することができる。
【0027】
また、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH21、H22、ネガセリフNS21、NS22、ポジセリフPS21、PS22およびバイアスBS21、BS22をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP2を生成することができる。
【0028】
また、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH31、H32、ネガセリフNS31、NS32、ポジセリフPS31、PS32およびバイアスBS31、BS32をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP3を生成することができる。
【0029】
また、露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH41、H42、ネガセリフNS41、NS42、ポジセリフPS41、PS42およびバイアスBS41、BS42をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP4を生成することができる。
【0030】
そして、焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0に対応した補正パターンP0、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1に対応した補正パターンP1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2に対応した補正パターンP2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3に対応した補正パターンP3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4に対応した補正パターンP4が生成されると、図3に示すように、これらの補正パターンP0〜P4を合成することにより、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH51、H52、ネガセリフNS51、NS52、ポジセリフPS51、PS52およびバイアスBS51、BS52がそれぞれ付加された合成パターンP5を生成する。
【0031】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH51、H52、ネガセリフNS51、NS52、ポジセリフPS51、PS52およびバイアスBS51、BS52をそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において、露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
【0032】
なお、補正パターンP0〜P4から合成パターンP5を生成する場合、処理対象パターンPと各補正パターンP0〜P4との乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する。そして、処理対象パターンPと各補正パターンP0〜P4との乖離寸法に重みW0〜W4を掛け合わせ、各補正パターンP0〜P4のエッジを重み付け平均することにより、合成パターンP5を生成するようにしてもよい。
【0033】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレをどの程度反映させるかを調整することを可能としつつ、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された補正パターンP0〜P4を容易に合成することが可能となり、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された合成パターンP5を効率よく生成することが可能となる。
【0034】
ここで、補正パターンP0〜P4から合成パターンP5を生成すると、図4(a)に示すように、合成パターンP5の境界付近に段差Dが発生する。このため、図4(b)に示すように、合成パターンP5の境界付近をルールベースで補正することにより、合成パターンP5の境界付近に発生した段差Dを除去することができる。
【0035】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された補正パターンP0〜P4を合成したために、合成パターンP5の境界付近で細かい段差Dが発生した場合においても、これらの段差Dを容易に除去することが可能となり、デザインルールチェックおよびオプティカルルールチェックを通過させることが可能となる。
【0036】
なお、シミュレーションベース補正は、露光プロセスに伴う現象をモデル化したシミュレータを用いるもので、シミュレーションベース補正に関しては、例えば、Optical/Laser Microlithography VIII,Vol 2440,SPIE Symposium on Microlithography 1995,p261−269におけるSatomi ShioiriらによるFast optical proximity correction:analytical methodと題する論文に開示されている。
【0037】
また、ルールベース補正は、予め求めた補正ルールに基づいて光近接効果補正を行う方法もので、ルールベース補正に関しては、例えば、Optical/Laser Microlithography VII,Vol 2197,SPIE Symposium on Microlithography 1994,p278−293におけるOberdan W.OttoらによるAutomated optical proximity correction−a rule−based approachと題する論文および第361ページから第370ページにおけるRichard C.Hendersonらによるcorrecting for proximity effect widens process latitudeと題する論文に開示されている。
【0038】
また、上述した実施形態では、フォトマージンの境界線K上の測長データとして、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4を採用する方法について説明したが、必ずしもこれらの状態M1〜M4を全て用いる必要はなく、また、これ以外の状態M1〜M4を用いて合成パターンを生成するようにしてもよい。
【0039】
図5は、本発明の一実施形態に係る光近接効果補正方法を示すフローチャートである。
図5において、光近接効果補正の対象となる処理対象パターンが入力されると、処理対象パターンが形成された露光マスクを介し、露光量および焦点の合った状態でフォトレジストの露光を行うことにより、露光量および焦点の合ったレジストパターンを得る。そして、露光量および焦点の合ったレジストパターンの測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む(ステップ1)。
【0040】
また、光近接効果補正の対象となる処理対象パターンが入力されると、処理対象パターンが形成された露光マスクを介し、図2のフォトマージンの境界線K上に露光量および焦点が設定された状態でフォトレジストの露光を行うことにより、露光量および焦点の少なくとも一方のずれたレジストパターンを得る。そして、露光量および焦点の少なくとも一方のずれたレジストパターンの測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む(ステップ2)。
【0041】
そして、露光量および焦点の合った状態に対応して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルならびに露光量および焦点の少なくとも一方のずれた状態に対応して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルが得られると、各光近接効果補正用モデルについて、処理対象パターンにOPCパターンをそれぞれ付加する(ステップ3)。
【0042】
次に、OPCパターンがそれぞれ付加された補正パターンが生成されると、処理対象パターンと補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する。そして、処理対象パターンと補正パターンとの乖離寸法に重みを掛け合わせ、これらの補正パターンのエッジを重み付け平均することにより、合成パターンを生成する(ステップ4)。
【0043】
次に、合成パターンが生成されると、合成パターン境界付近をルールベースで補正することにより、合成パターンの境界付近に発生した段差を除去する(ステップ5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図2】一実施形態に係るフォトマージンを示す図。
【図3】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図4】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図5】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示すフローチャート。
【符号の説明】
K フォトマージン境界、M0〜M4 測長点、P 処理対象パターン、P0〜P4、P6 補正パターン P5 合成パターン、H1、H2、H11、H12、H21、H22、H31、H32、H41、H42、H51、H52、H61、H62 ハンマーヘッド、NS1、NS2、NS11、NS12、NS21、NS22、NS31、NS32、NS41、NS42、NS51、NS52、NS6、NS62 ネガセリフ、PS1、PS2、PS11、PS12、PS21、PS22、PS31、PS32、PS41、PS42、PS51、PS52、PS61、PS62 ポジセリフ、BS1、BS2、BS11、BS12、BS21、BS22、BS31、BS32、BS41、BS42、BS51、BS52、BS61、BS62 バイアス、D 段差
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光用マスク、光近接効果補正(OPC:Optical Proximity Correction)装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラムに関し、特に、フォトマージンが考慮された光近接効果の補正方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の光近接効果補正方法では、例えば、特許文献1に開示されているように、OPC部が設けられたEB描画装置用の図形データのサイジング処理において、OPC部の消失を防止するため、OPC図形とOPCを除いた図形とで異なるサイジング値を用いてサイジング処理を行った後、これらサイジング処理された図形を合成する方法がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−310851号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光近接効果補正方法では、シミュレーションによる合わせ込みを行う際の露光量のバラツキまたは焦点のズレの影響が考慮されていないため、露光量のバラツキまたは焦点のズレの影響を手作業で補正する必要があるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、フォトマージンを考慮して光近接効果の補正を行うことが可能な露光用マスク、光近接効果補正装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る露光用マスクによれば、露光量および焦点の合った測長データならびに露光量または焦点の少なくとも一方がずれた測長データの双方に基づいて、マスクパターンがシミュレーションベースで補正されていることを特徴とする。
【0007】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、マスクパターンの光近接効果補正を行うことが可能となる。このため、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となり、微細パターンを効率よく作製することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成する第1補正パターン生成手段と、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成する第2補正パターン生成手段と、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成する合成パターン生成手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、マスクパターンの光近接効果補正を行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加する第1補正パターン生成手段と、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加する第2補正パターン生成手段と、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成する合成パターン生成手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、マスクパターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データは、フォトマージンの境界線上のデータであることを特徴とする。
これにより、フォトプロセスが規格値以内で変動した場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能なマスクパターンを効率よく生成することが可能となる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、前記合成パターン生成手段は、前記処理対象パターンと前記第1補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する第1乖離寸法算出手段と、前記処理対象パターンと前記第2補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する第2乖離寸法算出手段と、前記第1乖離寸法算出手段および前記第2乖離寸法算出手段でそれぞれ算出された乖離寸法の重み付け平均を算出する重み付け平均算出手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレをどの程度反映させるかを調整することを可能としつつ、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された複数のパターンを容易に合成することが可能となり、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された光近接効果補正パターンを効率よく生成することが可能となる。
【0013】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、前記合成パターン生成手段により生成された合成パターンの境界をルールベースで補正するルールベース補正手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された複数のパターンを合成したために、合成パターンの境界付近で細かい段差が発生した場合においても、これらの段差を容易に除去することが可能となり、デザインルールチェックおよびオプティカルルールチェックを通過させることが可能となる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正方法によれば、処理対象パターンデータを入力するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、フォトマージンを考慮してマスクパターンの光近接効果補正を行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正方法によれば、処理対象パターンデータを入力するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとを備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、フォトマージンを考慮してマスクパターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体ウェハ上にフォトレジストを塗布する工程と、露光量および焦点の合った測長データならびに露光量または焦点の少なくとも一方がずれた測長データの双方に基づいてシミュレーションベースで補正された露光用マスクを介して、前記フォトレジストを露光する工程と、前記露光されたフォトレジストを現像する工程と、前記現像されたフォトレジストをマスクとして前記半導体ウェハのイオン注入処理またはエッチング処理を行う工程とを備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、フォトマージンを考慮して光近接効果の補正がされた露光マスクを用いて、フォトリソグラフィーを行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、微細パターンを精度よく形成することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正プログラムによれば、処理対象パターンデータを取得するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】
これにより、光近接効果補正プログラムをコンピュータに実行させることで、フォトマージンが考慮された光近接効果補正を行うことが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能なマスクパターンを効率よく生成することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正プログラムによれば、処理対象パターンデータを取得するステップと、露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第1補正パターンを生成するステップと、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第2補正パターンを生成するステップと、前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0019】
これにより、光近接効果補正プログラムをコンピュータに実行させることで、フォトマージンが考慮されたハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをマスクパターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能なマスクパターンを効率よく生成することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る光近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。
図1、図3および図4は、本発明の一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す平面図、図2は、本発明の一実施形態に係るフォトリソグラフィーにおけるフォトマージンを示す図である。
【0021】
図1において、処理対象パターンPとして、例えば、コ字形状のパターンが与えられている。ここで、処理対象パターンPは、処理対象パーツから構成することができ、処理対象パーツとしては、例えば、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を挙げることができる。なお、ラインエンド領域は処理対象パターンPの端部に相当し、コーナー領域は処理対象パターンPのコーナー部(インコーナおよびアウトコーナーを含む。)に相当し、ライン&スペース領域はラインエンド領域およびコーナー領域を除いた残りの領域に相当する。また、ライン&スペース領域には、アイソレーションライン(単独の線状パターン)を含ませることができる。
【0022】
そして、処理対象パターンPが与えられると、処理対象パターンPが形成された露光マスクを介し、露光量および焦点の合った状態でフォトレジストの露光を行う。そして、露光されたフォトレジストを現像することにより、露光量および焦点の合ったレジストパターンを形成する。そして、露光量および焦点の合ったレジストパターンをSEM(走査型電子顕微鏡)などを用いて観察することにより、露光量および焦点の合ったレジストパターンの測長データを得る。そして、露光量および焦点の合ったレジストパターンの測長データが得られると、露光量および焦点の合った測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む。そして、露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPがシミュレーション補正された補正パターンを生成する。
【0023】
また、処理対象パターンPが与えられると、処理対象パターンPが形成された露光マスクを介し、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた状態でフォトレジストの露光を行う。そして、露光されたフォトレジストを現像することにより、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンを形成する。そして、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンをSEM(走査型電子顕微鏡)などを用いて観察することにより、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンの測長データを得る。そして、露光量および焦点の少なくとも一方がずれたレジストパターンの測長データが得られると、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む。そして、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPがシミュレーション補正された補正パターンを生成する。
【0024】
ここで、露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データとしては、フォトマージンの境界線上の測長データを用いることができる。すなわち、図2に示すように、フォトプロセスにおいて露光量のバラツキおよび焦点のズレの許容量を示すフォトマージンを設定する。そして、例えば、フォトマージンの境界線K上の測長データとして、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4を採用することができる。また、露光量および焦点の合った測長データとして、焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0を採用することができる。
【0025】
そして、焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH1、H2、ネガセリフNS1、NS2、ポジセリフPS1、PS2およびバイアスBS1、BS2をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP0を生成することができる。
【0026】
また、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH11、H12、ネガセリフNS11、NS12、ポジセリフPS11、PS12およびバイアスBS11、BS12をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP1を生成することができる。
【0027】
また、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH21、H22、ネガセリフNS21、NS22、ポジセリフPS21、PS22およびバイアスBS21、BS22をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP2を生成することができる。
【0028】
また、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH31、H32、ネガセリフNS31、NS32、ポジセリフPS31、PS32およびバイアスBS31、BS32をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP3を生成することができる。
【0029】
また、露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4に対応した光近接効果補正用モデルに基づいて、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH41、H42、ネガセリフNS41、NS42、ポジセリフPS41、PS42およびバイアスBS41、BS42をそれぞれ付加することにより、図1に示すように、シミュレーション補正された補正パターンP4を生成することができる。
【0030】
そして、焦点が合致し、かつ露光量が最適の状態M0に対応した補正パターンP0、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1に対応した補正パターンP1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2に対応した補正パターンP2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3に対応した補正パターンP3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4に対応した補正パターンP4が生成されると、図3に示すように、これらの補正パターンP0〜P4を合成することにより、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH51、H52、ネガセリフNS51、NS52、ポジセリフPS51、PS52およびバイアスBS51、BS52がそれぞれ付加された合成パターンP5を生成する。
【0031】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレを反映させつつ、処理対象パターンPのラインエンド領域、インコーナー領域、アウトコーナー領域およびライン&スペース領域に、ハンマーヘッドH51、H52、ネガセリフNS51、NS52、ポジセリフPS51、PS52およびバイアスBS51、BS52をそれぞれ付加することが可能となり、露光工程において、露光量または焦点がずれた場合においても、光近接効果を有効に補正することが可能となる。
【0032】
なお、補正パターンP0〜P4から合成パターンP5を生成する場合、処理対象パターンPと各補正パターンP0〜P4との乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する。そして、処理対象パターンPと各補正パターンP0〜P4との乖離寸法に重みW0〜W4を掛け合わせ、各補正パターンP0〜P4のエッジを重み付け平均することにより、合成パターンP5を生成するようにしてもよい。
【0033】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレをどの程度反映させるかを調整することを可能としつつ、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された補正パターンP0〜P4を容易に合成することが可能となり、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された合成パターンP5を効率よく生成することが可能となる。
【0034】
ここで、補正パターンP0〜P4から合成パターンP5を生成すると、図4(a)に示すように、合成パターンP5の境界付近に段差Dが発生する。このため、図4(b)に示すように、合成パターンP5の境界付近をルールベースで補正することにより、合成パターンP5の境界付近に発生した段差Dを除去することができる。
【0035】
これにより、露光量のバラツキまたは焦点のズレが反映された補正パターンP0〜P4を合成したために、合成パターンP5の境界付近で細かい段差Dが発生した場合においても、これらの段差Dを容易に除去することが可能となり、デザインルールチェックおよびオプティカルルールチェックを通過させることが可能となる。
【0036】
なお、シミュレーションベース補正は、露光プロセスに伴う現象をモデル化したシミュレータを用いるもので、シミュレーションベース補正に関しては、例えば、Optical/Laser Microlithography VIII,Vol 2440,SPIE Symposium on Microlithography 1995,p261−269におけるSatomi ShioiriらによるFast optical proximity correction:analytical methodと題する論文に開示されている。
【0037】
また、ルールベース補正は、予め求めた補正ルールに基づいて光近接効果補正を行う方法もので、ルールベース補正に関しては、例えば、Optical/Laser Microlithography VII,Vol 2197,SPIE Symposium on Microlithography 1994,p278−293におけるOberdan W.OttoらによるAutomated optical proximity correction−a rule−based approachと題する論文および第361ページから第370ページにおけるRichard C.Hendersonらによるcorrecting for proximity effect widens process latitudeと題する論文に開示されている。
【0038】
また、上述した実施形態では、フォトマージンの境界線K上の測長データとして、焦点が合致し、かつ露光量が下限の状態M1、焦点が合致し、かつ露光量が上限の状態M2、露光量が最適で、かつ焦点が下側にずれた状態M3および露光量が最適で、かつ焦点が上側にずれた状態M4を採用する方法について説明したが、必ずしもこれらの状態M1〜M4を全て用いる必要はなく、また、これ以外の状態M1〜M4を用いて合成パターンを生成するようにしてもよい。
【0039】
図5は、本発明の一実施形態に係る光近接効果補正方法を示すフローチャートである。
図5において、光近接効果補正の対象となる処理対象パターンが入力されると、処理対象パターンが形成された露光マスクを介し、露光量および焦点の合った状態でフォトレジストの露光を行うことにより、露光量および焦点の合ったレジストパターンを得る。そして、露光量および焦点の合ったレジストパターンの測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む(ステップ1)。
【0040】
また、光近接効果補正の対象となる処理対象パターンが入力されると、処理対象パターンが形成された露光マスクを介し、図2のフォトマージンの境界線K上に露光量および焦点が設定された状態でフォトレジストの露光を行うことにより、露光量および焦点の少なくとも一方のずれたレジストパターンを得る。そして、露光量および焦点の少なくとも一方のずれたレジストパターンの測長データに基づいて光近接効果補正用モデルを合わせ込む(ステップ2)。
【0041】
そして、露光量および焦点の合った状態に対応して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルならびに露光量および焦点の少なくとも一方のずれた状態に対応して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルが得られると、各光近接効果補正用モデルについて、処理対象パターンにOPCパターンをそれぞれ付加する(ステップ3)。
【0042】
次に、OPCパターンがそれぞれ付加された補正パターンが生成されると、処理対象パターンと補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する。そして、処理対象パターンと補正パターンとの乖離寸法に重みを掛け合わせ、これらの補正パターンのエッジを重み付け平均することにより、合成パターンを生成する(ステップ4)。
【0043】
次に、合成パターンが生成されると、合成パターン境界付近をルールベースで補正することにより、合成パターンの境界付近に発生した段差を除去する(ステップ5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図2】一実施形態に係るフォトマージンを示す図。
【図3】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図4】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図5】一実施形態に係る光近接効果補正方法を示すフローチャート。
【符号の説明】
K フォトマージン境界、M0〜M4 測長点、P 処理対象パターン、P0〜P4、P6 補正パターン P5 合成パターン、H1、H2、H11、H12、H21、H22、H31、H32、H41、H42、H51、H52、H61、H62 ハンマーヘッド、NS1、NS2、NS11、NS12、NS21、NS22、NS31、NS32、NS41、NS42、NS51、NS52、NS6、NS62 ネガセリフ、PS1、PS2、PS11、PS12、PS21、PS22、PS31、PS32、PS41、PS42、PS51、PS52、PS61、PS62 ポジセリフ、BS1、BS2、BS11、BS12、BS21、BS22、BS31、BS32、BS41、BS42、BS51、BS52、BS61、BS62 バイアス、D 段差
Claims (11)
- 露光量および焦点の合った測長データならびに露光量または焦点の少なくとも一方がずれた測長データの双方に基づいて、マスクパターンがシミュレーションベースで補正されていることを特徴とする露光用マスク。
- 処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、
露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成する第1補正パターン生成手段と、
露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成する第2補正パターン生成手段と、
前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成する合成パターン生成手段とを備えることを特徴とする光近接効果補正装置。 - 処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、
露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加する第1補正パターン生成手段と、
露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスをそれぞれ付加する第2補正パターン生成手段と、
前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成する合成パターン生成手段とを備えることを特徴とする光近接効果補正装置。 - 前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データは、フォトマージンの境界線上のデータであることを特徴とする請求項2または3記載の光近接効果補正装置。
- 前記合成パターン生成手段は、
前記処理対象パターンと前記第1補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する第1乖離寸法算出手段と、
前記処理対象パターンと前記第2補正パターンとの乖離寸法を少なくとも一部のエッジについて算出する第2乖離寸法算出手段と、
前記第1乖離寸法算出手段および前記第2乖離寸法算出手段でそれぞれ算出された乖離寸法の重み付け平均を算出する重み付け平均算出手段とを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の光近接効果補正装置。 - 前記合成パターン生成手段により生成された合成パターンの境界をルールベースで補正するルールベース補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の光近接効果補正装置。
- 処理対象パターンデータを入力するステップと、
露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成するステップと、
露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成するステップと、
前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、
前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとを備えることを特徴とする光近接効果補正方法。 - 処理対象パターンデータを入力するステップと、
露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第1補正パターンを生成するステップと、
露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第2補正パターンを生成するステップと、
前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、
前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとを備えることを特徴とする光近接効果補正方法。 - 半導体ウェハ上にフォトレジストを塗布する工程と、
露光量および焦点の合った測長データならびに露光量または焦点の少なくとも一方がずれた測長データの双方に基づいてシミュレーションベースで補正された露光用マスクを介して、前記フォトレジストを露光する工程と、
前記露光されたフォトレジストを現像する工程と、
前記現像されたフォトレジストをマスクとして前記半導体ウェハのイオン注入処理またはエッチング処理を行う工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 処理対象パターンデータを取得するステップと、
露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第1補正パターンを生成するステップと、
露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンが補正された第2補正パターンを生成するステップと、
前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、
前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする光近接効果補正プログラム。 - 処理対象パターンデータを取得するステップと、
露光量および焦点の合った測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の合った測長データを参照して合わせ込まれた光近接効果補正用モデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第1補正パターンを生成するステップと、
露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して光近接効果補正用モデルを合わせ込むステップと、
前記露光量および焦点の少なくとも一方がずれた測長データを参照して合わせ込まれたモデルに基づいて、前記処理対象パターンのラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にハンマーヘッド、セリフおよびバイアスがそれぞれ付加された第2補正パターンを生成するステップと、
前記第1補正パターンと前記第2補正パターンとが合成された合成パターンを生成するステップと、
前記合成パターンの境界をルールベースで補正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする光近接効果補正プログラム。
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