JP4098137B2 - 人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法、および卵巣子宮摘出方法 - Google Patents

人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法、および卵巣子宮摘出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の目的】
この発明は、主に犬や猫等といった人間以外の哺乳動物に対して外科的な治療を行う際に行われる止血に関する技術であって、特に、体腔内における繊細な組織を傷付けることなく確実に止血を行い、外科手術に要する時間を短時間に抑えることができ、しかも脂肪を蓄えて滑り易くて取り扱うのが非常に困難な臓器等であっても、確実に止血することを可能とする新規な人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法、および卵巣子宮摘出方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
犬や猫等、人間以外の哺乳動物における卵巣子宮切除術は、主として無差別な繁殖を効果的にコントロールすることを目的として行われているが、初回発情を迎える前に卵巣子宮摘出術を行うことにより、乳腺の過形成を抑制して乳腺腫瘍の発生をかなりの割合で減少させることができる外、子宮蓄膿症や子宮内感染症、卵巣癌等の卵巣もしくは子宮の疾患が発生する危険性を無くすことができるという利点があり、動物愛護の観点からも推奨され、広く一般に行われている。
【0003】
近年、家族同様に飼われるようになった犬や猫等哺乳動物は、高栄養価のペットフード類の普及や運動不足による肥満、飼育犬品種の大型化等の傾向があり、卵巣子宮摘出術を施そうとすると、腹腔内脂肪の過度の貯留があり、固有卵巣索、卵巣、卵巣提索が恰も一つの脂肪塊を呈している症例に遭遇することが多くなってきている。
【0004】
このような過肥の犬では、摘出目標となる卵巣や子宮周囲の動静脈等を速やかに発見するのが困難であったり、血管周囲の厚い脂肪組織が非常に滑り易く、確りと装着した止血用の鉗子であっても外れ易く、深部まで縫合糸を送り込んで結紮するのも難しいために十分な止血を得るのが困難な上、周囲の腸管や膀胱、尿管等を傷付ける虞れがあるので、かなりの労力と細心の注意とを払わなければならず、したがって、手術に要する時間も長くなり、手術を受ける側の麻酔による負担を大きくしてしまう虞れがあり、さらに、一日に複数の手術を行うと執刀医師の疲労も増大してしまう等というの問題があった。
【0005】
そこで、これまでにも手術中における止血を確実且つ効率的に行う技術として、例えば特開平7−194606号公報に開示された、外科用クリップの管壁グリップ面に金属粒子またはセラミックを含むマテリアル・コーティングを施して管壁グリップ面の表面粗さを増加することにより、血管に挟着状に装着した際に、確りと固定されるものとした「外科用クリップの管壁グリップの改善方法、止血クリップおよび動脈瘤クリップ」発明が既に提案済みとなっており、また、特開平10−234738号公報に掲載された「冠状動脈のバイパス手術に用いる血管吻合部の止血保持装置」発明のように、冠状動脈を囲いつつ心臓壁面に吸着可能な可撓チャンネルを有する吸盤体であって、中央には前記冠状動脈の吻合位置を露出させて処置するための処置開口部が設けられ、可撓チャンネル中の空気を排気チューブを通じて排出することにより、可撓チャンネルの吸着縁が心臓を抑え付けることなく、持ち上げ気味に冠状動脈を踏み付けて閉鎖するようにして、吻合のために切開した冠状動脈の切開孔からの出血が手術に殆ど影響を与えない程度にまで抑制する手段等も散見される。
【0006】
しかしながら、前者の止血クリップは、血管自体のみを挟み込んで止血するものであり、人間以外の哺乳動物の固有卵巣索や卵巣提索、卵巣動静脈、あるいは子宮頚および子宮動静脈の結紮に好適に使用できるものではなく、これを用いても効率的な手術を行うことは難しく、また、後者の止血保持装置も、心臓における冠状動脈の一時的且つ部分的な止血に用いるのに有効なものではあっても、哺乳動物の卵巣子宮切除術への応用までを想定したものではないことから、固有卵巣索や卵巣提索、卵巣動静脈、あるいは子宮頚および子宮動静脈の結紮に使用することは到底不可能なものであり、したがって従前までの技術では、鉗子による止血や縫合糸による結紮を行う切除術しか無かったというのが実情である。
【0007】
この発明は、以上のように近年における飼い犬や猫等、人間以外の哺乳動物の腹腔内脂肪の過度の貯留により、鉗子の装着や縫合糸による結紮等によって確実に止血を行うことが非常に困難なものとなり、手術に要する時間も長くなって執刀医師への負担が増大しているという事情に着目し、迅速且つ確実な結紮を行い、比較的短時間の中に手術を終了できるようにして手術の安全性を高めると共に、医師への負担を軽減することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に人間以外の哺乳類生体からの新規な臓器摘出方法、および新規な卵巣子宮摘出方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の人間以外の哺乳類生体からの新規な臓器摘出方法は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、人間以外の哺乳類生体を常法によって開腹後、摘出対象臓器に繋がる動静脈血管の目標切断部位付近であって、当該摘出対象臓器から僅かに離れた適所の血管およびその周辺の脂肪、あるいは血管とその周辺の臓器連続部分や膜、脂肪等、結紮目標とする周辺部位諸共、円周状に結束するよう結紮用バンドの止血帯体を巻き付けた後、止血帯体先端を、同止血帯体尾錠部の挿入口から繰出し口に送り込み、血管を閉鎖するまで締め付け、摘出対象臓器と当該結紮用バンド装着部との間の目標切断部位を切断して対象臓器を摘出し、該尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除して取り出した後に、常法によって閉腹するようにした構成を要旨とする、人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法が含まれる。
【0009】
また、人間以外の哺乳類生体を常法によって開腹後、摘出対象臓器に繋がる動静脈血管の目標切断部位を挟んだ、摘出臓器に近い部位と、摘出臓器から遠い部位との夫々に、摘出臓器に繋がる血管およびその周辺の脂肪、あるいは同血管とその周辺の臓器連続部分や膜、脂肪等、結紮目標とする周辺部位諸共、円周状に結束するよう結紮用バンドの止血帯体を巻き付けた後、止血帯体先端を、同止血帯体尾錠部の挿入口から繰出し口に送り込み、血管を閉鎖するまで締め付け、両結紮用バンド間の目標切断部位を切断して対象臓器を摘出し、摘出臓器から遠い部位に装着した結紮バンドの尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除して取り出した後に、常法によって閉腹するようにした構成からなる臓器摘出方法も包含している。
【0010】
さらには、人間以外の哺乳動物を全身麻酔後、仰臥位にして常法によって開腹し、一方の子宮間膜に孔を開け固有卵巣索部に結紮用バンドを輪状に巻き付け結束状に締め付けて結紮した後に、同孔より一方の卵巣提索部およびその血管にも結紮用バンドを輪状に巻き付け、結束状に締め付けて結紮した後に、後者の結紮用バンド装着部位よりも卵巣側となる卵巣提索部を切断し、切断部の止血を確認して少なくとも卵巣提索部に装着した結紮用バンドの尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除し、他方の固有卵巣索部および卵巣提索部にも順次同様の手技を行なった後に、子宮頚の下方側およびその血管に結紮用バンドを輪状に巻き付け、結束状に締め付けて結紮すると共に、子宮適所に鉗子もしくは結紮用バンドを同様に装着し、同鉗子または同結紮用バンドと子宮頚の下方側の結紮用バンドとの間で切断して卵巣子宮を摘出し、切断部位の止血を確認した上、子宮頚の下方側に装着した結紮用バンドの尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除し、常法にしたがって閉腹するようにした卵巣子宮摘出方法も、同様にして含まれている。
【0011】
この発明に使用する結紮用バンドは、基本的に所定長の止血帯体を有し、同止血帯体の長さ方向の締め代となる範囲には、抜止め噛合部を連続形成し、同抜止め噛合部の形成範囲に渡る止血帯体の適所に、滑止めリブを連続形成した上、止血帯体基端には、一方に挿入口、他方に繰出し口を開口した短尺トンネル状をなし、内側適所に、先端から繰り込まれた止血帯体の抜止め噛合部を脱抜不能に係止可能な係止鈎を形成した尾錠部を一体形成してなり、全体が可撓性を有する合成樹脂成型品からなる構成を有している。
【0012】
止血帯体は、人間以外の哺乳類生物体腔内における目標切断部位付近の周囲に輪状に取り巻き、先端側から尾錠部に挿し通して、緩まないように締め付け可能とすると共に、結束状に締め付けた血管の血流を止めて止血する機能を果たすものであり、目標切断部位付近に輪状に巻き付けて余りある十分な長さ寸法に設定し、動静脈を止血できる程度の牽引力に十分に耐える強度と耐久性、および生物組織を不用意に傷付けない程度に柔軟に変形可能な可撓性と、締め付け後尾錠部から突出した余剰先端部分を、鋏で比較的容易に切断できる程度の柔軟性とを有する素材から形成されたものとし、尾錠部の係止鈎に係合して脱抜不能に係止される抜止め噛合部を、締め代となる範囲に渡り、長さ方法に沿って連続的に形成したものとしなければならず、また、輪状に巻き付ける際に生体組織に対面する側面の適所には、長さ方向に略直交する方向の滑りを阻止可能とする滑止めリブを突条あるいは凹凸状に形成したものとすべきである。
【0013】
また、止血帯体は、その基端側適所の一箇所または複数箇所、あるいは抜止め噛合部が連続形成された締め代となる範囲の長さ方向に沿う複数適所に、肉厚方向に貫通し縫合針および縫合糸を通過可能とする締着孔を穿孔したものとしたり、あるいは、基端側適所の一箇所または複数箇所、あるいは抜止め噛合部が連続形成された締め代となる範囲の長さ方向に沿う複数適所に、幅方向縁部を凹欠状とし縫合糸を係止可能とする締着溝を刻設したものとすることが可能である。
【0014】
抜止め噛合部は、尾錠部に先端側から挿し通された止血帯体の締め代範囲内における中途部適所を、尾錠部内に形成された係止鈎に確実に係止させ、不用意に脱抜しないよう係合し、長期に渡ってその係止状態を維持可能とする機能を果たすものであり、止血帯体表裏面の何れか一方に長手方向の締め代範囲に渡って連続形成された凹凸形状部分とすべきであり、止血帯体の挿込み方向に傾斜が緩やかな鋸状断面形が連続したものとするのが望ましい。
【0015】
滑止めリブは、人間以外の哺乳類生物体腔内における目標切断部位付近の周囲に輪状に巻き付けられた止血帯体が、生体の目標部位を切断中および切断後にも、不用意にズレ動きあるいは滑り動いてしまうことが無いよう生体組織に食い込み状となる機能を果たすものであって、止血帯体の長さ方向に沿って輪状に巻き付けた際に内側となる側面に突型レール状、あるいは凹凸型レール状に形成されたものとすべきであり、レール形状を平面ジグザグ形状のものとすることも可能である外、凹凸歯形状に形成することも可能である。
【0016】
尾錠部は、輪状に湾曲させた止血帯体の先端を挿通させると、挿入した位置で脱抜不能に係止してしまい、止血帯体の輪形状をそのまま維持するものとなり、さらに、止血帯体の先端の挿し込み量を増すよう挿入すると、その都度挿込み量に応じた位置で、止血帯体を脱抜不能に係止するという機能を果たすものであり、人間以外の哺乳類生物体腔内における目標切断部位付近の周囲に輪状に巻き付けられた止血帯体を十分な強度で係止可能な構造としなければならず、止血帯体をその先端側から挿入可能な寸法に開口された挿入口と、繰出し口とを有し、挿入口と繰出し口との間に止血帯体の抜止め噛合部に噛合可能な係止鈎を形成したものとすべきであり、係止鈎は、止血状態を安定して維持するために、止血帯体の抜止め噛合部に噛合した後は、止血帯体を繰出し口から送り出す方向にのみ引き出すことが可能であり、挿入口から引き抜く方向へは破損するまで引き戻すことができないよう確実に噛合するものとするのが望ましい。
【0017】
また、止血帯体および尾錠部は、人間以外の哺乳類生体組織の周囲に輪状に装着され、目標切断部位を切断し、閉腹された後にも体内に残されるので、それら外郭形状を角の無い滑らかな円弧状とするよう面取りが施されたものとするのが望ましく、生体内で有害反応を起こさないポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の医療用合成樹脂成型品から形成されたものとすべきであり、さらに、乳酸系ポリマー、その他の生分解性を有する医療用合成樹脂成型品から製造することにより、切断された組織が止血状態を維持したまま、次第に切断部分が治癒し、止血が不要となるころには自然に消失してしまうものとすることも可能である。
【0018】
この結紮用バンドを使用した人間以外の哺乳類の止血方法は、体腔内における止血に留まらず、例えば、動物の手足等の外傷による出血を止める場合に、手足の動脈を効果的に圧迫可能な個所を当該結紮用バンドで締め付けて止血することも含むものであり、急いで止血する場合や、一時的に血液の流動を停止させる場合等に実施することが可能である外、体腔内において臓器を切断あるいは摘出する際の止血にも実施することができ、止血が不要になった場合には、結紮用束バンド自体を切断、破壊して除去したり、あるいは止血状態を維持させたまま体腔内に残すということも可能である。
【0019】
この発明における結紮用バンドを使用した人間以外の哺乳類臓器摘出方法は、従前までは鉗子を用いたり、縫合針と縫合糸とを用いた結紮によって止血を行っていた個所に、当該結紮用バンドを装着して、より確実な止血を確保可能とするものであり、摘出する臓器が繋がる生体側との連続部分や、その血管に結紮用バンドを輪状に装着し、締め付けて止血し、目標の臓器を摘出した後は、尾錠部から突出する余剰部分を切除した結紮用バンドを体内に残して閉腹するものである。
【0020】
また、摘出する臓器が繋がる人間以外の哺乳類生体側との連続部分や、その血管に結紮用バンドを輪状に装着すると共に、摘出臓器側の連続部分にも同様に結紮用バンドを装着して、隣接状に配置させた二つの結紮用バンド間の生体組織を切断し、目標の臓器を摘出することも可能であり、臓器摘出を行う動物の種類や大きさ、臓器や血管、膜、脂肪等の状態に応じて結紮用バンドを使うか否か、適宜判断して行うことができる。
【0021】
この結紮用バンドを使用した人間以外の哺乳動物の卵巣子宮摘出方法は、従前までであれば鉗子や、縫合針および縫合糸を用いて結紮することによって止血していた部位に、結紮用バンドを用いるものであり、少なくとも摘出しようとする臓器の目標切断部分よりも生体側に連続する部位に結紮用バンドによる止血を行い、さらに、目標切断部位よりも摘出しようとする臓器側となる部分を、結紮用バンドか鉗子または縫合糸による結紮等によって止血した後に、人間以外の哺乳類生体の目標切断部分を切断するという手順を履まなければならず、子宮頚の切断部分は清拭して巾着縫合を行い、閉腹前に各切断部分からの出血の有無を確認し、十二指腸を牽引して右側の腹腔を確認し、結腸を牽引して左側の腹腔を確認した後に、閉腹すべきである。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【0022】
【実施例】
図1の結紮用バンドの斜視図、および図2の結紮用バンドの図1中におけるA−A線部分の断面図に示される事例は、所定長の止血帯体を形成し、同止血帯体の長さ方向の締め代となる範囲に、抜止め噛合部を連続形成すると共に、同抜止め噛合部の形成範囲に渡って滑止めリブを連続形成した上、止血帯体基端には、一方に挿入口、他方に繰出し口を開口した短尺トンネル状をなし、内側適所に、先端から繰り込まれた止血帯体の抜止め噛合部を脱抜不能に係止可能な係止鈎を形成した尾錠部を一体形成してなり、全体が可撓性を有する医療用合成樹脂成型品からなる基本的構成をなすこの発明に包含される結紮用バンドにおける代表的な一実施例を示すものである。
【0023】
当該結紮用バンド1は、可撓性を有し生体(人間以外の哺乳類生体。以下、同様。)内で有害反応を起こさない医療用合成樹脂成型品からなり、幅1.5ないし2.5mm程度、厚さ1mm前後程度、長さ70ないし80mm前後の止血帯体2を有し、その先端に先細、薄肉状とした挿込み端21を形成すると共に、当該止血帯体2の輪状巻付けの際に内側とする帯状面の幅方向中央寄りであって長さ方向の締め代となる範囲には、基端から先端に向かう中心線で切断された側断面形が鋸状をなす抜止め噛合部22を連続形成し、同抜止め噛合部22の形成範囲に渡る止血帯体2左右縁部には、同一帯状面の基端から先端に向かう中心線に直交する方向に係合可能とする滑止めリブ23、23を連続形成した上、止血帯体2基端には、一方に挿入口31、他方に繰出し口32を開口した短尺トンネル状をなし、内側適所に輪状巻付けの際に繰り込まれた止血帯体2の抜止め噛合部22を脱抜不能に係止可能な係止鈎33を形成した尾錠部3を一体形成してなるものであり、止血帯体2の基端側付近には、肉厚方向に貫通する締着孔24を穿孔したものとなっている。
【0024】
結紮用バンド1の止血帯体2および尾錠部3の各部寸法は、前記具体的寸法よりもさらに小さい寸法に製造することも可能であり、またこれよりも大きな寸法に製造することも勿論、可能であって対象動物の種類や結紮の目標部位の大きさ等に応じて各種寸法を適宜、選択できるようにしておくのが望ましく、また、図1中のA−A断面形状を、図3のA−A部分の断面図、に示すように止血帯体2の幅方向の中央付近にも、滑止めリブ23を設けたものとすることが可能であり、このような形状とした場合には、尾錠部3の挿入口31や繰出し口32および係止鈎33の形状もこれに対応させ、止血帯体2を挿通、係止可能な形状としなければならない。
【0025】
さらに、図1中の結紮用バンド1における尾錠部3は、止血帯体2の挿込み端21を鎖線矢印に示すように輪状に湾曲させ、実線矢印で示すように止血帯体2の基端部に対して略直交する方向から連結するよう形成されているが、図4の他の構造の尾錠部の斜視図に、実線矢印で示されるように、止血帯体2の基端部に対して略平行な方向から連結するよう形成したものとすることも可能である。
【0026】
【発明の作用】
以上のとおりの構成からなるこの発明の結紮用バンドを使用した止血方法、ならびに臓器摘出方法を事例として実施する人間以外の哺乳動物の卵巣子宮摘出方法を、手術の手順にしたがって以下に示すこととする。
当該哺乳動物(人間以外の哺乳動物。以下、同様。)の卵巣子宮摘出方法は、図5の犬の腹腔内を示す正面図、図6の固有卵巣索を結紮する状態の斜視図、図7の結紮された固有卵巣索の斜視図、図8の卵巣提索を結紮する状態の斜視図、図9の結紮された卵巣提索の斜視図、図10の子宮頚付近を結紮する状態の斜視図、および図11の結紮された子宮頚付近の斜視図に順次示されるように実施される。
実際には、過肥の犬等において腹腔内脂肪が過度に貯留し、固有卵巣索、卵巣、卵巣提索があたかも一つの脂肪塊を呈している症例も多く、図示する状態とは異なるものが殆どであるが、明確な説明のために、脂肪の少ない犬に対する卵巣子宮摘出術を図示した。
【0027】
無菌的な腹部外科手術を行えるように準備した哺乳動物(犬)4に全身麻酔を施した後、仰臥位に固定、腹側正中線上で臍の後側から臍と恥骨前縁との間の1/3ないし1/2まで切開し、常法通り開腹する。図示しない切開創より指を挿入し、あるいは子宮鈎を用いる等して、図5中に示す、片側の子宮角51を引き出し、吊り上げた子宮角51を、牽引して片側の卵巣5を創孔まで引き上げ、図6中に示すように、同片側の卵巣間膜52に同片側の卵巣動静脈53の後方で孔54を開け、この片側の卵巣間膜52に開けた孔54に結紮用バンド1の挿込み端21を通してその止血帯体2を、同片側の固有卵巣索部55に輪状をなすよう巻き付け、図7に示すように、同挿込み端21を、尾錠部3の挿入口31から繰出し口32に挿し通すように送り込み、締め付けて結紮し、図8中に示すように、同尾錠部3から突出する挿込み端21を切除して体外に取り出した後に、同結紮用バンド1を静かに吊り上げ、同図8中に示すように、同じ孔54から、前方の卵巣提索部56の深部で同様に結紮用バンド1を用いて結紮する。
【0028】
固有卵巣索部55および卵巣提索部56の夫々の結紮を終えた一方の卵巣提索56を、図9中の鎖線で示されるように卵巣5付近で切断して止血を確認し、結紮用バンド1の余分な部分を同図9中の鎖線で示すように切除して、体外に取り出す。必要に応じて図5中の子宮間膜62を引き出し、結紮用バンド1,1を用いるか、あるいは図示しない縫合針および縫合糸を用いて2個程度に集束結紮してその間を子宮動静脈63,63に注意しながら切り離す。他方の固有卵巣索部55および卵巣提索部56にも同様の手技を行ない、固有卵巣索部55を切断して左右の卵巣5,5と子宮角51,51を創孔から引き出し、子宮頚61の下方(膣)側を、左右の子宮動静脈63諸共、図10および図11に示すように、結紮用バンド1で輪状に結紮すると共に、図11中に示すように鉗子7を用いるか、あるいは結紮用バンド1を用いて子宮6の適所を結紮した後に、同図11中に鎖線で示すように切断して、卵巣5,5、子宮6を体外に取り出し、切断端を清拭し巾着縫合を行なった上、子宮頚61の下方に装着した結紮用バンド1の尾錠部3から不要に突出する挿込み端21を図11中下方に示す鎖線部分で切除して体外に取り出し、腹腔に出血の無い事を確かめ、出血が認められた場合には、清拭、結紮等により適宜止血を行った後に常法にしたがって閉腹する。
【0029】
【発明の効果】
以上のとおり、この発明に使用することとなる結紮用バンドは、比較的長尺状であって可撓性を有する止血帯体を輪状に変形させて、結紮の対象となる動脈や静脈等の血管、およびその周囲の臓器や膜、脂肪等諸共結束状に取り巻き、該止血帯体の先端を、同尾錠部3の挿入口へ送り込み、繰出し口から繰り出すようにして締め付けることにより、尾錠部係止鈎が止血帯体の抜止め噛合部を係止して脱抜不能とし、安定した結紮を確保すると共に血管を確実に止血させることができるものとなり、従前までの鉗子による止血のように脂肪によって滑り落ちてしまったり、縫合針と縫合糸とを使った結紮のように不確実な止血による出血の懸念等が一切解消され、迅速且つ確実な結紮を行うことができるものとなる上、締め付け装着された結紮用バンドは、その滑止めリブによって生態組織に食い込んで不用意なズレ動きを抑止し、執刀医師への負担を格段に軽減するばかりでなく、手術に要する時間を大幅に短縮し、より安全な外科的治療を可能とすることができるという秀れた特徴が得られ、また、止血帯体の幅寸法を1.5ないし2.5mm程度、厚さ1mm程度、長さが70ないし80mm前後に設定した結紮用バンドを一種類のみ準備するだけで、犬や猫等の哺乳動物における子猫から大型犬まで、幅広い体格への対応が可能となるので、最小限度の費用で大きな成果を上げるものとなる。
【0030】
そして、その結紮用バンドを使用したこの発明の止血方法によれば、従前までであれば、出血部位に応じて鉗子を使用したり、結紮を行ったり、外傷の場合には外部からの圧迫を行う等、様々な対応をしなければならない場面が多かったが、当該結紮用バンドを使用すると、体腔内における血管や臓器の止血に用いることができる外、動脈や静脈に達するような裂傷を負った肢に、比較的大型の結紮用バンドを巻付けて裂傷部位や血管の縫合処置を行う間の一時的な止血に用いることも可能となる。
【0031】
さらに、この発明の臓器摘出方法、および卵巣子宮摘出方法によれば、従前までであれば、過肥の犬、猫等にあっては固有卵巣索、卵巣、卵巣提索が脂肪塊の状態となっており、脂肪によって手が滑り、深部まで縫合糸を送り込むことすら大変な作業となって卵巣子宮摘出術等の手術に要する時間が長くなったり、医師への負担が増加してしまうものであったが、当該結紮用バンドを使用することにより、腹腔深部まで縫合針を送り込む必要がなくなり、周辺臓器に損傷を与える虞れが無い上、通常であれば必要に応じて複数回に渡って結紮したり、貫通縫合を施す等、臓器およびその周辺の状況に応じて対応しなければならなかったが、このような判断が一切不要となり、結紮すべき個所に結紮用バンドを輪状に巻き付けて締め付けることにより、一度の手技で確実に結紮、止血を行うことができるものとなり、手術時間を短縮して手術を受ける哺乳動物への負担を軽減し、より安全な手術を行うことが可能となり、しかも一旦確りと装着された結紮用バンドは、手術中に不用意に外れたりすることが無いので、執刀医師も安心して手技に専念できるようになるという秀れた効果を発揮するものとなる。
【0032】
特に、実施例に説明した結紮用バンド1を使用すれば、止血帯体2の基端側適所に縫合針および縫合糸を貫通状に通過可能な締着孔24を穿孔してなり、生体の締付け部位形状や脂肪によって脱落の虞れが懸念されるような場合にも、輪状に締め付けて装着された結紮用バンドの締着孔24に縫合針および縫合糸を通過させて貫通縫合する等して締付け部位に確実に固定してしまうことができるので、装着した結紮用バンドの脱落を、さらに確実に防止することが可能となり、また、止血帯体の幅方向縁部に凹欠状の締着溝を形成して縫合糸を係止可能とすることによっても同等に、結紮用バンドの脱落をより確実に阻止することができるものとなる。
【0033】
また、結紮用バンド1を生体内で有害反応を起こさない医療用合成樹脂成型品として製造することにより、体腔内に装着後に尾錠部3繰出し口32から突出する挿込み端21の余剰部分を切除し、本体部分を体内に残したまま閉腹した場合にも、術後に副作用を発生することが無く、さらに、生分解性のある医療用合成樹脂成型品とすることによって切断端や傷口等の治癒に伴って自然に消失してしまうものとすることができるという効果を発揮する。
【0034】
叙述の如く、この発明の人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法、および卵巣子宮摘出方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも結紮用バンドは製造が容易で、止血方法、臓器摘出方法、ならびに哺乳動物の卵巣子宮摘出方法に使用する際にも、結紮、止血の手技を格段に容易にして、手術に要する時間を大幅に短縮することができるものとなり、全身麻酔をかけて手術を受ける哺乳動物への負担を軽減すると共に、執刀医師の労力も半減し、しかも手術の安全生を確実に高めることができるものであり、ペット数の増加や、ペット用食品の普及による高栄養や運動不足に起因する疾病の多様化に伴う各種手術件数の増大等に迅速に対処し、多様な治療を効率的に行うことが求められる動物病院やその医師において高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図面は、この発明の人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法、および卵巣子宮摘出方法の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】 結紮用バンドの構造を示す斜視図である。
【図2】 図1中におけるA−A腺部分の形状を示す断面図である。
【図3】 図1中におけるA−A腺部分の形状の変形例を示す断面図である。
【図4】 結紮用バンド尾錠部における変形例を示す斜視図である。
【図5】 雌犬の腹腔内を示す平面図である。
【図6】 固有卵巣索部に結紮用バンドを装着する状態を示す斜視図である。
【図7】 固有卵巣索部の結紮用バンドを締め付けた状態を示す斜視図である。
【図8】 卵巣提索部に結紮用バンドを装着する状態を示す斜視図である。
【図9】 卵巣提索部の結紮用バンドを締め付けた状態を示す斜視図である。
【図10】 子宮頚付近に結紮用バンドを装着する状態を示す斜視図である。
【図11】 子宮頚付近の結紮用バンドを締め付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 結紮用バンド
2 止血帯体
21 同 挿込み端
22 同 抜止め噛合部
23 同 滑止めリブ
24 同 締着孔
3 尾錠部
31 同 挿入口
32 同 繰出し口
33 同 係止鈎
4 哺乳動物(犬)
5 卵巣
51 同 子宮角
52 同 卵巣間膜
53 同 卵巣動静脈
54 同 孔
55 同 固有卵巣索部
56 同 卵巣提索部
6 子宮
61 同 子宮頚
62 同 子宮間膜
63 同 子宮動静脈
7 鉗子

Claims (3)

  1. 人間以外の哺乳類生体を常法によって開腹後、摘出対象臓器に繋がる動静脈血管の目標切断部位付近であって、当該摘出対象臓器から僅かに離れた適所の血管およびその周辺の脂肪、あるいは血管とその周辺の臓器連続部分や膜、脂肪等、結紮目標とする周辺部位諸共、円周状に結束するよう結紮用バンドの止血帯体を巻き付けた後、止血帯体先端を、同止血帯体尾錠部の挿入口から繰出し口に送り込み、血管を閉鎖するまで締め付け、摘出対象臓器と当該結紮用バンド装着部との間の目標切断部位を切断して対象臓器を摘出し、該尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除して取り出した後に、常法によって閉腹するようにしたことを特徴とする人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法。
  2. 人間以外の哺乳類生体を常法によって開腹後、摘出対象臓器に繋がる動静脈血管の目標切断部位を挟んだ、摘出臓器に近い部位と、摘出臓器から遠い部位との夫々に、摘出臓器に繋がる血管およびその周辺の脂肪、あるいは同血管とその周辺の臓器連続部分や膜、脂肪等、結紮目標とする周辺部位諸共、円周状に結束するよう結紮用バンドの止血帯体を巻き付けた後、止血帯体先端を、同止血帯体尾錠部の挿入口から繰出し口に送り込み、血管を閉鎖するまで締め付け、両結紮用バンド間の目標切断部位を切断して対象臓器を摘出し、摘出臓器から遠い部位に装着した結紮バンドの尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除して取り出した後に、常法によって閉腹するようにしたことを特徴とする人間以外の哺乳類生体からの臓器摘出方法。
  3. 人間以外の哺乳動物を全身麻酔後、仰臥位にして常法によって開腹し、一方の子宮間膜に孔を開け固有卵巣索部に結紮用バンドを輪状に巻き付け結束状に締め付けて結紮した後に、同孔より一方の卵巣提索部およびその血管にも結紮用バンドを輪状に巻き付け、結束状に締め付けて結紮した後に、後者の結紮用バンド装着部位よりも卵巣側となる卵巣提索部を切断し、切断部の止血を確認して少なくとも卵巣提索部に装着した結紮用バンドの尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除し、他方の固有卵巣索部および卵巣提索部にも順次同様の手技を行なった後に、子宮頚の下方側およびその血管に結紮用バンドを輪状に巻き付け、結束状に締め付けて結紮すると共に、子宮適所に鉗子もしくは結紮用バンドを同様に装着し、同鉗子または同結紮用バンドと子宮頚の下方側の結紮用バンドとの間で切断して卵巣子宮を摘出し、切断部位の止血を確認した上、子宮頚の下方側に装着した結紮用バンドの尾錠部から不要に突出する止血帯体先端側を切除し、常法にしたがって閉腹するようにしたことを特徴とする人間以外の哺乳類生体からの卵巣子宮摘出方法。
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