JP4097647B2 - Bga用ケット - Google Patents

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本発明は、2次元的に端子が配列された半導体パッケージ用ソケットに関し、特に、BGA(Ball Grid Array)パッケージあるいはCSP(Chip Sized Package)用のソケットに関する。
従来のBGAパッケージ用ソケットは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1のソケットは、ベース部材と、ベース部材に対して接近もしくは離間する方向に往復動可能に取付けられたカバー部材と、ベース部材に固定された一端と該一端と他端との間に弾性変形部とを有する複数のコンタクトと、ベース部材に設けられ、複数のコンタクトの他端の位置を規制するコンタクト規制手段と、コンタクト規制手段に対して接近もしくは離間する方向に往復動可能であり、BGAパッケージを載置する載置面を提供し、載置面には複数のコンタクトに対応する位置に複数の貫通孔が形成され、複数の貫通孔が各コンタクトの他端をそれぞれ案内可能とするアダプターとを有している。アダプターがコンタクト規制手段に向けて移動されたとき、アダプターに載置されたBGAパッケージの各端子がアダプターの各貫通孔から突出した各コンタクトの他端と接続するようになっている。このソケットでは、アダプターの載置面から突出するコンタクトの最大高さを制限することで、BGAのはんだボールの変形量を一定以下にすることを可能にしている。
特許文献2は、BGAやCSPのような表面実装型の半導体装置を含む電子装置を適切に着脱することが可能なソケットを提供する。特許文献2によれば、ソケットは、ベース部材と、カバー部材と、複数のコンタクトと、ベース部材に対して接近もしくは離間する方向に移動が可能でありかつBGAの載置面を提供するアダプターと、ベース部材に回転可能に取り付けられたラッチ部材と、カバー部材の移動に連動して移動可能な位置決め機構とを含む。位置決め機構の位置決め部は、アダプターの載置面上を対角線方向に移動可能であり、載置されたBGAを位置決めしかつ保持する。そして、位置決め機構によりBGAパッケージを保持した状態で、はんだボールをコンタクトの他端から引き離すようにし、BGAパッケージが載置面上で飛び跳ねることを防止し、これによりBGAパッケージのソケットへの自動装着の効率化を向上している。
特許第3566691号 特開2004−152554号
BGAパッケージの端子を形成する、はんだボールの組成には、Pb(鉛)フリータイプと、鉛(Pb)と錫(Sn)の共晶タイプがある。共晶タイプよりも鉛フリータイプの方が硬いため、コンタクトによって安定した電気的接続を得るには、鉛フリータイプの方がより大きな接触力を必要とする。従って、鉛フリータイプと共晶タイプとを共用するソケットの場合、鉛フリータイプに合わせた接触力が生じるように、アダプター(フローティング部材)の厚さを選択し、接圧を調整していた。しかしながら、それには次のような課題がある。
共晶タイプのはんだボールは、100℃〜150℃雰囲気の耐熱試験中において、鉛フリーのはんだボールより柔らかい状態になる。このため、コンタクト先端部のはんだボールへの接触によって、はんだボールの変形量が大きくなってしまう。図13(a)は、はんだボールの変形を平面的に示した図であり、図13(b)ははんだボールとコンタクトとの接触状態を側面から示した図である。はんだボール300がコンタクト310と接触するとき、コンタクト先端に形成された一対の突起312がはんだボール300内に食い込み、変形したはんだボール部分302がはんだボールの外形からはみ出してしまう。図13(a)、(c)のハッチング部分312aは、コンタクトの突起312の食い込み領域である。
また、図13(c)に示すように、はんだボール300の最下点部304へのコンタクトの接触は禁じられているため、最下点部304を除いたエリアにコンタクトを接触させなければならない。はんだボールの位置精度やコンタクトの位置精度を考慮すると、コンタクト先端の突起312の間隔Sは、比較的大きくする必要があるが、間隔Sが大きくなると、変形したはんだボール部分302がはんだボール外形からはみ出し易くなってしまう。はんだボール300の外形から変形したはんだボール部分302がはみ出すことは、はんだボール最下点部304への接触と同様に禁じられており、製品検査時に不良とされていた。
さらに、はんだボール300とコンタクト310との接触を得るために、BGAパッケージはラッチ部材によって上方から押圧されるが、鉛フリーに合わせたコンタクト接圧にしている場合には、はんだボールの端子数またはコンタクト数に比例してソケットの操作力が大きくなり、取り扱いに支障が生じてしまうという課題がある。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決し、半導体パッケージの端子の変形を極力小さくしつつ端子との電気的接続を確実にすることが可能なソケットを提供することを目的とする。
さらに本発明は、比較的低操作力で半導体パッケージを取り付けまたは取り外しが可能なソケットを提供することを目的とする。
本発明に係るソケットは、ベース部材と、複数のコンタクトであって、各コンタクトはベース部材に固定された一端と、前記一端と他端との間に弾性変形部とを有し、各コンタクトの他端には、一対の鋭角状の突起が形成されている、前記複数のコンタクトと、ベース部材上に取り付けられたフローティング部材であって、当該フローティング部材は、半導体パッケージを載置する載置面を有し、載置面には複数のコンタクトの他端に対応する位置に複数の貫通孔が形成されている、前記フローティング部材とを有し、半導体パッケージがフローティング部材の載置面に載置されたとき、各コンタクトの他端の一対の突起が、前記貫通孔を介して半導体パッケージの端子に接触可能である。
好ましくは前記一対の鋭角状の突起の間には、半導体パッケージの端子との接触を避けるための窪み状の逃げ部が形成されている。この窪み状の逃げ部は、半導体パッケージの端子形状に対応する形状である。例えば、端子が球形状であれば、逃げ部は、球形状、円筒状またはU字状である。
好ましくは前記一対の突起の角度は、45度以下である。角度を鋭角にすることで、端子に突起が食い込んだとき、端子の変形量を制限し、端子の外形からのはみ出しを抑制することができる。
好ましくは前記一対の突起は、板厚方向に互いに平行な直線状の稜線を含み、当該稜線はコンタクトの軸方向の中心線に関し対称である。対称の稜線を端子に接触させることで、端子への接圧を均等にすることができる。また、直正状の稜線とすることで、突起の食い込み量を制限することができる。
好ましくは前記一対の突起は、コンタクト側面から内側にオフセットされて形成される。好ましくは前記一対の突起の間隔をd、半導体パッケージの端子の外径をPとしたとき、P/2<d<Pである。これにより、端子の最外形よりも幾分内側を突起が接触することができる。例えば、0.5mmピッチのBGAパッケージの場合、P=0.3mm、d=0.16mm、0.65mmピッチのBGAパッケージの場合、P=0.35mm、d=0.16mm、0.8mmピッチのBGAパッケージの場合、P=0.4mm、d=0.21mmとすることができる。
好ましくは前記コンタクトの他端は、先端に向けて板厚を薄くなるように加工される。あるいは前記コンタクトの他端は、先端の板厚方向に面取りが施されている。これにより、突起が端子へ食い込んだとき、その食い込みよって変形される量を小さくすることができ、ひいては端子の変形を極力小さくすることができる。
好ましくはソケットは、共晶タイプおよび鉛フリータイプのいずれの端子の半導体パッケージに使用可能である。鉛フリーの端子は、Sn−Ag−Cu系、Sn−Ag−Cu−Bi系、Sn−Bi−Ag(Au)系、Su−Ag−Cu−Ni系、Sn−Ag−Cu−Sb系などである。例えば、Sn(錫):Ag(銀):Cu(銅)=96.5:3:0.5である。
本発明のソケットによれば、コンタクトの他端に一対の鋭角状の突起を形成することで、コンタクトの他端と半導体パッケージの端子とが接触されたとき、端子の変形を最小限にすることができる。これにより半導体パッケージが、バーインテストにおいて不良品化するのを抑制することができる。さらに、一対の突起を端子に接触させることで、従来より小さな接圧でコンタクトと端子間の電気的接続を確実に行うことができるため、共晶タイプと鉛フリータイプの双方に適用されるソケットの場合、鉛フリータイプに接圧を合わせたとして、その接圧が小さくなるためにソケットの操作力を低減させることができる。
本発明に係るソケットは、BGAパッケージを加熱試験(バーンインテスト)するときに用いられるバーンイン・テストソケットにおいて好適に実施される。以下、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るソケットの平面図、図2(a)は図1のA−A線断面図、図2(b)は図1のB−B線断面図、図3はBGAパッケージを示す図である。図3に示すように、BGAパッケージ1は、その底面2に二次元的に配列されたボール状の端子(はんだボール)3が形成されている。はんだボール3は、外周に0.5ミリピッチで4列で整列されている。パッケージ下面から約0.25ミリメートル突出し、パッケージの全体の高さは約0.9ミリメートルである。本実施例に係るソケット10は、BGAパッケージ用に開発されたものであり、鉛フリータイプのはんだボールおよび共晶タイプのはんだボールのいずれのBGAパッケージの使用を可能にするものである。鉛フリーのはんだボールの組成は、Sn−Ag−Cu系、Sn−Ag−Cu−Bi系、Sn−Bi−Ag(Au)系、Su−Ag−Cu−Ni系、Sn−Ag−Cu−Sb系などであり、例えば、Sn(錫):Ag(銀):Cu(銅)=96.5:3:0.5とすることができる。
ソケット10は、ベース部材20、ベース部材20に対して接近しまたは離れる方向に往復動可能なカバー部材30、ベース部材20に植え込まれる複数のコンタクト40を含んでいる。ベース部材20およびカバー部材30は、例えば高耐熱樹脂ポリエーテルサルフォン(PES)を射出成形することにより形成される。PES以外にもポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリサルホン樹脂(PSF)、ポリアリレート樹脂(PAR)などを用いることができる。なお、本実施例に係るソケット10の構成および動作は、コンタクトの構成を除き、実質的に先の特許文献2に記載のソケットと同様である。
ベース部材20のほぼ中央にはコンタクト40を植え込み保持するための矩形状の空間21が形成される。空間21内には、一列に整列されたコンタクト40と絶縁性材からなるシート状のセパレーター22とが交互に図1のX−X線方向と平行に配される。コンタクト40の各列、すなわちY方向は、セパレーター22によって電気的に絶縁される。こうしてコンタクト40とセパレーター22とが積層され、コンタクト40のX方向およびY方向の位置決めおよび電気的絶縁がなされたコンタクトユニット25が形成され、コンタクト40が二次元的にマトリックスアレイ状に配列される。
コンタクトユニット25は、ストッパー部材50によって固定され、その状態でベース部材20の上方から空間21内に収容される。ストッパー部材50は、一面に開口された矩形状の窓とその窓の各辺から垂直方向に延在する脚部51とを有する。ストッパー部材50の窓は、コンタクトユニット25の上面サイズに対応する大きさを有し、コンタクト40の他端が窓を介してさらに上方のアダプター60へ延びる。脚部51はセパレーター22と係合することでコンタクトユニット25を固定する。コンタクトユニット25と空間21との間隙に脚部51を介在させることでコンタクトユニット25がベース部材20にしっかりと固定される。このとき、コンタクトユニット25の下面が、ベース部材20の底面と一致し、そこからコンタクト40の一端が突出される。なお、装着されるBGAの端子数や端子のピッチに応じて、セパレーター22を他の大きさに変更することが可能である。
コンタクト40は、図4に示すように板状のベリリウム銅などの金属板を打ち抜くことによって形成される。コンタクト40の一端41は、ベース部材20の底面あるいはセパレーター22の溝24から突出し、回路基板(図中省略)の導電接点にはんだ等によって接続される。コンタクト40には幅広部43が形成され、幅広部43がセパレーター22の溝24と係止することで、コンタクトの一端41の突出量が制限される。コンタクトの他端42は、BGAパッケージ1のはんだボール3と電気的に接続される。コンタクトの一端41と他端42との間には湾曲された弾性変形部44が形成される。弾性変形部44は、コンタクトの他端42がはんだボール3と接触し、コンタクト40の軸方向に座屈加重が加えられたときそれに抗する弾性力を生じさせ、他端42とはんだボール3との間に必要な接圧を生じさせる。弾性変形部44と他端42との間には、幅広のストッパー45が形成される。ストッパー45はセパレーター22の上部に形成された溝23と係止することで、コンタクト40の他端42のセパレーター22からの突出量を一定に規制している。幅広部43およびストッパー45とがセパレーター22の溝23、24と係止されるとき、コンタクト40の弾性変形部44に一定の予圧(プリロード)が与えられている。
図5(a)は、コンタクト40の他端42の拡大平面図、図5(b)はその斜視図である。他端42の先端には、一対の鋭角状の突起46a、46bが形成されている。一対の突起46a、46bの形状は、コンタクトの軸方向の中心線に関し対称である。一対の突起46a、46bは、他端42の両側面47a、47bと接続された水平な面を有する肩部48a、48bを介して上方に傾斜し、その傾斜面は、頂部または稜線において約45度の角度で下方に傾斜している。下方に傾斜する面は、ほぼ鉛直方向に延び、円筒形状の窪みを有する逃げ部49に接続されている。逃げ部49は、後述するように、はんだボール3の最下点部を変形させないように窪んでおり、これによりはんだボール3との間に非接触空間を提供している。なお、本明細書におけるコンタクトの他端とは、必ずしもコンタクトの先端のみに限られるのではなく、その先端を含む他端側の一定の部分である。
好ましくは、突起46a、46bは、肩部48a、48bの水平面から0.05ミリの高さで突出している。突起46a、46bの距離dは0.16ミリ、側面47a、47bの距離は0.32ミリ、肩部48a、48bの水平面の内側へ向かう距離は0.03ミリである。逃げ部49は、曲率半径が0.08ミリであり、逃げ部49の深さは、突起46a(138b)の稜線から0.12ミリである。好ましくは、はんだボール3の外径をPとするとき、P/2<d<Pである。これにより、一対の突起46a、46bを、はんだボールの最外形よりも内側であって最下点部より外側で接触させることができる。
アダプター60(フローティング部材)は、BGAパッケージを載置するための載置面61と、載置面の各コーナー部に設けられたガイド部62と、各ガイド部62を連結し後述するラッチ部材70と係合可能なラッチ係合部63とを含む。載置面61には、コンタクト40の位置に対応した複数の貫通孔65が形成されている。複数の貫通孔65は、アダプター60が上下方向に移動されるときにコンタクト40の他端42をガイドする。4つのガイド62部の内の一つのガイド部62(図1では右上のガイド部)には、位置決め機構100が取り付けられている。そして、位置決め機構100の位置決め部材110が摺動自在に溝66内に収容されている。載置面61は、ほぼ正方形状の面であり、溝66は載置面61の一つの対角線方向と平行に延び、その断面はほぼ矩形状である。
アダプター60は、ストッパー部材50上を上下方向に移動可能であり、かつ、コイルスプリング54によってストッパー部材50から離れる方向に常に付勢されている(図6(b)を参照)。アダプター60は、ベース部材20の各コーナーに形成された係止部と係止することで停止し、このとき、アダプター60がストッパー部材50から最も離れた位置ある。
アダプター60がコイルスプリング54によって最も離間された位置に付勢されているとき、アダプター60とセパレーター22との間には一定の間隔が形成され、コンタクトの他端42は載置面61から突出することなく貫通孔65内に収容されている。アダプター60にコイルスプリング54に勝る大きな力が加えられた場合、アダプター60はコイルスプリング54に抗して下降し、コンタクトの他端42が貫通孔65に案内されて載置面61から突出する。アダプター60は、最大でストッパー部材50に当接するまで下降することができる。
位置決め機構100は、図6(a)に示すようにアダプター60のガイド部62から対角線方向に突出可能な位置決め部材110を有する。位置決め部材110は、常にコイルスプリング117によって、溝66から載置面61の対角線方向に突出するように付勢される。付勢された位置決め部材110は、図示しないストッパーにより係止され突出量を規制されている。
カバー部材30の各コーナーには下方に直立するポストが形成され、このポストはベース部材20の各コーナーに形成された収容孔(図中省略)に挿入される。カバー部材30とベース部材20との間には一対のコイルスプリング31が介挿され(図2参照)、スプリング31によってカバー部材30はベース部材20から離れる方向へ常時付勢されている。カバー部材30には、図示しない一対のフックが設けられ、該フックをベース部材20に係合させたときにカバー部材30がベース部材20から最も離れた位置にあり、カバー部材30のベース部材20からの抜けが防止される。カバー部材30のほぼ中央にはほぼ矩形状の開口32が形成され、BGAパッケージ1の着脱は開口32を介して行われる(図1参照)。
アダプター60の周囲には4つのラッチ部材70が回転軸71を介してベース部材20に回動可能に取付けられている。ラッチ部材70の端部にはリンク80が配され、リンク80の一端は、軸82によりラッチ部材70の長穴73内に収容され、かつベース部材20に形成された溝27を摺動する。リンク80の他端は、軸84によってカバー部材30に回転可能に支持される。ラッチ部材70の長穴73を形成する外周は、円弧状の外周面74を有し、リンクの軸82が溝27内を移動するとき、外周面74は溝27のカム面28上を摺動する。ラッチ部材70にはまた、もう一つの突起状の支点75が設けられ、該支点75はベース部材20と係合し、ラッチ部材70が押圧可能位置から退避位置へ向けて回転されるときに回転中心として働く。
カバー部材30がスプリング31に抗してベース部材20に向かって移動すると、リンク80が下方に下がり、長穴73内の軸82によってラッチ部材70が支点75を中心に回転し始める。さらにカバー部材30が押し下げられると、長穴73内を軸82が摺動するとともに円弧状外周面74がカム面28に当接し、リンク80は軸84を中心に回転し、ラッチ部材70の押圧部72はアダプター60の載置面61から離れる方向に移動する。カバー部材30がフルストロークあるいは十分なくらい押し下げられたとき、ラッチ部材70の押圧部72は、BGAパッケージ1の挿入に干渉しない位置、すなわち退避位置へと移動される。
次に本実施例のソケットの動作について説明する。BGAパッケージ1を装着する前、アダプター60に装着された位置決め機構100の位置決め部材110がスプリングによってアダプター60から突出した状態にある。この状態を図6に示す。
BGAパッケージ1を装着するとき、カバー部材30を上方からベース部材20に接近する方向に押し下げる。図2に示す状態からカバー部材30を押し下げると、カバー部材30の移動に応答してリンク80が回転し、リンク80の回転によりラッチ部材70が回転し、ラッチ部材の先端部(押圧部)72が載置面61から退避した位置へ移動される。このとき、アダプター60は、コイルスプリング54により上方に持ち上げられており、コンタクトの他端42は、載置面61から突出せず、貫通孔65内に留まっている。従って、BGAパッケージ1がアダプター60の載置面61に着座しても、他端42がはんだボール3に接触しない。この状態を図7に示す。
さらにカバー部材30が押し下げられたことで、カバー部材の突起30aが、位置決め機構100のスライダー120の開口125内に挿入され、スライダー120がコイルスプリング117に抗して外側に移動される。この移動により、位置決め部材110がガイド面62から溝66内に収容され、載置面61においてBGAパッケージ1を受け入れる準備が整えられる。この状態を図8に示す。
カバー部材30を押し下げた状態で、BGAパッケージ1をカバー部材30の開口32から落とし込む。BGAパッケージ1は、アダプター60及び位置決め部材110によって誘い込まれ、アダプター60の載置面61に着座する。その後、カバー部材30を押している力を徐々に減らし、カバー部材30が上方に移動を開始すると、リンク80も上方に移動し、それによりラッチ部材70が回転し、その押圧部72が内側方向に移動する。また、カバー部材30の突起30aがスライダー120の開口125から離脱することで、溝66内に収容されていた位置決め部材110がスプリング117によって押し戻され、ガイド面62から突出する。そして、ラッチ部材70の押圧部72がBGAパッケージ1の上面に接触する前に、BGAパッケージ1を対角方向に移動させる。
さらにカバー部材30が上方に移動すると、ラッチ部材70はBGAパッケージ1をさらに押し下げる。これにより、はんだボール3がコンタクト40の他端42に接触する。この状態を図9(a)に示す。さらに、ラッチ部材70は、ベース部材20を中心に回転し、カバー部材30を押し上げているバネ力とコンタクト40の接触力がバランスする位置、またはアダプター60がストッパー部材50に接触するまでBGAパッケージ1を押し下げる。コンタクト40は、ラッチ部材70により押し下げられている力、または押し下げられた量に応じて撓むことで接圧を生じさせ、はんだボール3と電気的に接続される。このとき、コンタクトのストッパー45は溝23から離れた状態になる。この状態を図9(b)に示す。
BGAパッケージ1は、図9(b)に示す状態で、耐熱試験を実施される。特に、共晶タイプの場合、100〜150℃ではんだボール3が軟化し、コンタクトの他端42が徐々にはんだボール3を変形させる。本実施例では、コンタクトの他端42に形成された一対の鋭角状の突起46a、46bがはんだボール3に食い込む。この状態を図10に示す。一対の突起46a、46bは鋭角状であるため、はんだボール3へ食い込む体積が制限され、はんだボール3の変形量も僅かである。はんだボール3の変形量が僅かであるため、変形されたはんだ部分が、はんだボール3の外形を越えて飛び出すことが抑制される。また、一対の突起46a、46bとの間の逃げ部49により、はんだボール3の最下点部がコンタクトと接触し、変形することはない。なお、ハッチング領域46a’、46b’は、突起46a、46bの食い込んだ部分である。
さらに、一対の突起46a、46bは、直線状の稜線がコンタクトの中心線に関し対称であるため、コンタクト40がはんだボール3に適切に位置決めされた状態であれば、はんだボール3に均等に接圧が加わり、はんだボール3に均等な変形を与え、局所的な荷重によってはんだボール3に著しい不均等な変形を与えることが抑止される。さらに、一対の突起46a、46bは、直線状の稜線を有するため、突起46a、46bが必要以上にはんだボール3内に食い込むことが制限される。また、突起46a、46bが一定以上食い込んだところで、平らな面を持つ肩部48a、48bがはんだボール3に接触するため、肩部48a、48bを食い込みを停止用のストッパーとして働かせることも可能である。
耐熱試験などが終了し、BGAパッケージ1をソケットから抜去する際、BGAパッケージ1の装着時と同様にカバー部材30を上方から下方に押し下げる。これにより、リンク80とラッチ部材70の動作により、BGAパッケージ1に対するラッチ部材70の押し下げ力が開放され、それに伴い、コンタクト40の反力により、BGAパッケージ1が押し上げられる。これと同時にアダプター60もスプリング54により押し上げられる。さらにカバー部材30を押し下げると、ラッチ部材70の押圧部72がBGAパッケージ1の上面から離れるが、耐熱試験によりはんだボール3とコンタクト他端42は融着している。このため、BGAパッケージ1はアダプター60のスプリングによって押し上げられず、図11に示す状態となる。
カバー部材30の押下がさらに続けられると、ラッチ部材の押圧部72がアダプター60のラッチ係合部63と接触し、ラッチ部材70により強制的にアダプター60が持ち上げられる。アダプター60が強制的に上昇されることで、コンタクト40の他端42とはんだボール3との融着が解離される。その際、BGAパッケージ1は、位置決め機構100の位置決め部材110により、アダプター60の片側に押し付けられたままであり、はんだボール3がコンタクト他端42から離れた後に、位置決め部材110がBGAパッケージ1から離れるようにする。これにより、アダプター60のスプリング54によってBGAパッケージが飛び跳ねるといった現象を防いでいる。位置決め機構100は、BGAパッケージ1から離れ、BGAパッケージ1は、バキューム装置によりカバー部材30の開口32から取り除かれる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図12に示すように、コンタクト40の他端42は、境界200より先端に向けて板厚を薄くするような面取り加工202が施されている。他端42の板厚を薄くすることで、他端42の一対の突起46a、46bがはんだボール3へ食い込む量をさらに低減させることができる。面取り加工202は、一様に板厚を薄くするものでもよいし、あるいは段階的に板厚を薄くするようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、コンタクト40の他端42に鋭角状の突起46a、46bを形成し、はんだボール3へのコンタクトの食い込み量を制限することで、はんだボール3の変形が小さくなり、変形されたはんだ部分がはんだボール外形からはみ出すことを防止することができる。これにより、バーンインテストなどの耐熱試験により、BGAパッケージが不良品化することが抑制される。さらに、一対の突起を鋭角にすることで、硬い鉛フリーのはんだボールに対して小さな接触力でも食い込ませることが可能になり、安定した電気的接触を得ることができる。これによって、鉛フリーのはんだボールのBGAパッケージを使用するソケットであっても、小さな接触力ですむため、その結果ソケットの操作力を低くすることができる。さらに、コンタクトの他端の全ての領域を鋭角状の突起にするのではなく、はんだボール3に食い込む部分のみを突起としたことで、コンタクトの他端42の剛性等が弱くなるのを防ぎ、コンタクト製作時の打ち抜き加工の際、コンタクト先端部の変形を少なくし、生産を容易にすることができる。
本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。上記実施例では、一対の突起46a、46bの角度を鋭角としたが、その角度は、設計事項に応じて適宜変更することが可能である。また、突起46a、46bの形状は、必ずしも直線状の稜線ができる必要はなく、多少の曲率があってもよい。コンタクトの加工精度によっては、必ずしも突起46a、46bが直線状の稜線とならないからである。さらに、上記したソケットは、好ましい構成の一例であって、これ以外のソケットに本実施例のコンタクトを適用することも可能である。
本発明に係るソケットは、BGA、CSP等の2次元状に端子を配列した半導体パッケージ用のソケットとして利用される。
図1は本発明の実施例に係るソケットの平面図である。 図2(a)は図1のA−A線断面図、図2(b)は図1のB−B線断面図である。 図3はBGAパッケージを示す図である。 コンタクトを示す図である。 図5(a)はコンタクトの他端の拡大平面図、図5(b)はコンタクトの他端の斜視図である。 BGAパッケージ装着前の位置決め部材の状態を示す図であり、図6(a)は、位置決め機構の平面図、図6(b)はA1−A1線断面図である。 BGAパッケージを着座させた状態を示す拡大断面図である。 BGAパッケージの位置決めを説明する図であり、図8(a)は、位置決め機構の平面図、図8(b)はA2−A2線断面図である。 図9(a)は、コンタクトの他端とはんだボールの接触を示す図、図9(b)はコンタクトのストッパーがストッパー部材から離れた状態を示す図である。 コンタクトの一対の突起がはんだボールに食い込んだ状態を示す図である。 はんだボールとコンタクトの他端との融着状態を示す図である。 第2の実施例に係るコンタクトを示す図であり、図12(a)はコンタクトの他端の平面図、図12(b)はその斜視図である。 従来のソケットの課題を説明する図であり、図13(a)、(c)は、はんだボールの変形を平面的に示した図であり、図13(b)、(d)ははんだボールとコンタクトの接触状態を側面から示した図である。
符号の説明
10:ソケット 20:ベース部材
30:カバー部材 40:コンタクト
41:一端 42:他端
44:弾性変形部 45:ストッパー
46a、46b:一対の突起 47a、47b:側面
48a、48b:肩部 49:逃げ部
50:ストッパー部材 60:アダプター
70:ラッチ部材 80:リンク
202:面取り加工

Claims (10)

  1. 半導体パッケージ用ソケットであって、
    ベース部材と、
    複数のコンタクトであって、各コンタクトはベース部材に固定された一端と、前記一端と他端との間に弾性変形部とを有し、各コンタクトの他端には、一対の鋭角状の突起が形成されている、前記複数のコンタクトと、
    ベース部材上に取り付けられたフローティング部材であって、当該フローティング部材は、半導体パッケージを載置する載置面を有し、載置面には複数のコンタクトの他端に対応する位置に複数の貫通孔が形成されている、前記フローティング部材とを有し、
    半導体パッケージがフローティング部材の載置面に載置されたとき、各コンタクトの他端の一対の突起が、前記貫通孔を介して半導体パッケージの端子に接触可能であり、
    前記コンタクトは金属板を打ち抜いて形成され、前記コンタクトの他端は、両側面に接続された水平な面を有する一対の肩部と、前記一対の肩部から上方に突出する前記一対の突起と、前記一対の突起の間に形成された逃げ部とを含み、
    前記一対の突起は、板厚方向に互いに平行な直線状の稜線を含み、当該稜線はコンタクトの軸方向の中心線に関し対称であり、
    前記逃げ部は、半導体パッケージの端子形状に対応した窪みであって前記端子の最下点部との接触を避ける、
    ソケット。
  2. 前記一対の突起の角度は、45度以下である、請求項に記載のソケット。
  3. 前記一対の突起の間隔をd、半導体パッケージの端子の外径をPとしたとき、P/2<d<Pである、請求項1または2に記載のソケット。
  4. 前記コンタクトの他端は、先端に向けて板厚を薄くする、請求項1ないし3いずれか1つに記載のソケット。
  5. 前記コンタクトの他端は、先端の板厚方向に面取りが施されている、請求項1ないし4いずれか1つに記載のソケット。
  6. 耐熱試験時に前記コンタクトの他端が半導体パッケージの端子と接触し、前記一対の突起が前記端子内に食い込む、請求項1ないし5いずれか1つに記載のソケット。
  7. 前記半導体パッケージの端子は、はんだボールである、請求項1ないし6いずれか1つに記載のソケット。
  8. 前記はんだボールは、錫(Sn)、銀(Ag)、銅(Cu)を含む、請求項に記載のソケット。
  9. 前記ソケットはさらに、ベース部材に対して接近若しくは離間する方向に往復動可能に取り付けられたカバー部材を含み、前記カバー部材の往復動に応答してフローティング部材が移動可能である、請求項1ないし8いずれか1つに記載のソケット。
  10. 前記ソケットはさらに、ラッチ部材を含み、前記カバー部材の往復動に応答してラッチ部材が半導体パッケージを押圧する、請求項1ないし9いずれか1つに記載のソケット。
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