JP4097547B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ、複合機、融合機等の画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、1台の機器でコピーとプリンタとスキャナとファクシミリとしての機能を実現した「複合機」や「融合機」が市販されるようになった。これらの複合機や融合機は、撮像部と印刷部と通信部等のハードウェアを備えると共に、コピーとプリンタとスキャナとファクシミリに対応する4種類のソフトウェアを備え、これらのソフトウェアが切り替わることにより、コピーやプリンタやスキャナやファクシミリとして機能する。コピーやプリンタとして機能する場合、画像を印刷用紙等に印刷することになり、スキャナやファクシミリとして機能する場合、画像をネットワーク等を介して他の機器に送信することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複合機や融合機の機能の中には「ユーザ情報」が必要となる機能が存在する。例えば、複合機や融合機がスキャナやファクシミリとして機能する場合、メールアドレスやファクシミリ電話番号のような「ユーザ情報」が必要となる。複合機や融合機には、これらのユーザ情報を管理する機能が用意されているのだが、複合機や融合機にさらに、これらのユーザ情報を「情報管理サーバ」から取得する機能が用意されていると便利である。このような「情報管理サーバ」としては、社員情報、顧客情報、住民情報等の管理に利用されているLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ等が挙げられる。
【0004】
LDAPサーバでは、人間や組織は「オブジェクト」として観念される。個々のオブジェクトに関する情報は、個々のオブジェクトの「エントリ」により格納される。エントリには、オブジェクトの種類に関する情報である「オブジェクトクラス」や、オブジェクトの性質に関する情報である「属性」等が格納される。属性は、c(国)o(組織)ou(組織内単位)cn(姓名)sn(姓)givenName(名)mail(メールアドレス)facsimileTelephoneNumber(ファクシミリ電話番号)等の「属性型」と、c:日本、o:リコー、ou:研究開発部、cn:鈴木太郎、sn:鈴木、givenName:太郎等の「属性値」により構成される。各エントリはオブジェクトクラスにより階層化されているため、各エントリの識別名(DN)は、各エントリの1の属性(識別属性)に由来する各エントリの相対識別名(RDN)を階層順に並べて構成される。
【0005】
LDAPクライアントとLDAPサーバの間では、様々な「要求」と「応答」が繰り返される。LDAPでは、結合(bind)や結合解放(unbind)等の認証系操作や、検索(search)や比較(compare)等の問合せ系操作や、追加(add)や削除(delete)や変更(modify)等の更新系操作が用意されている。例えば、LDAPクライアントからLDAPサーバに「検索操作」が要求されると、LDAPサーバからLDAPクライアントに「検索結果」が応答される。
【0006】
ところで、複合機や融合機は、LDAPサーバからユーザ情報を取得して管理する場合でも、LDAPサーバから取得されたユーザ情報(適宜「第1ユーザ情報」と呼ぶ)を管理するだけではなく、LDAPサーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(適宜「第2ユーザ情報」と呼ぶ)を管理する場合がある。例えば、複合機や融合機を使用したユーザへの課金に関する「ユーザ課金情報」や、複合機や融合機を使用するユーザの制限に関する「ユーザ制限情報」等は、通常、LDAPサーバから取得する類のユーザ情報ではないからである。これらのユーザ情報を、一元化して管理すると便利である。
【0007】
したがって、本発明は、LDAPサーバ等の情報管理サーバからユーザ情報を取得して管理する画像形成装置に関して、情報管理サーバから取得されたユーザ情報と、情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報とを、一元化して管理することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明(画像形成装置)は、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報である第1ユーザ情報と、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報である第2ユーザ情報とを関連付けて管理し、前記第2ユーザ情報を、前記情報管理サーバから新たなユーザ情報が取得されたときに保存されるユーザ情報として管理する情報管理手段を備える。
【0010】
また前記情報管理手段は、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせて管理すると共に、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせないで管理することが可能である。
【0011】
また前記情報管理手段は、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバに管理されるユーザ情報のユーザ識別のためのユーザ識別情報として管理することが可能であり、且つ、当該ユーザ識別情報を利用して、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせて管理すると共に、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせないで管理することが可能である。
【0012】
また本発明の画像形成装置における前記情報管理手段は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、前記ユーザ識別情報として管理する。
【0013】
また本発明の画像形成装置における前記情報管理手段は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせて管理する。
【0014】
また本発明の画像形成装置における前記情報管理手段は、前記第2ユーザ情報として、当該画像形成装置のユーザ課金情報を管理する。
【0015】
また本発明の画像形成装置における前記情報管理手段は、前記第2ユーザ情報として、当該画像形成装置のユーザ制限情報を管理する。
【0016】
また本発明の画像形成装置における前記情報管理手段は、前記第2ユーザ情報として、入力操作に基づいて当該画像形成装置に入力される入力情報を管理する。
【0017】
また前記情報管理サーバは、LDAPサーバである。
【0018】
また本発明の画像形成装置では、前記情報管理手段により管理されているユーザ情報を利用して画像形成処理を実行する。
【0019】
また本発明の画像形成装置では、前記情報管理手段により管理されているユーザ情報を利用して画像を送信する。
【0021】
本発明(画像形成方法)は、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報である第1ユーザ情報と、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報である第2ユーザ情報とを関連付けて管理する情報管理段階を備え、前記情報管理段階により管理されているユーザ情報を利用して画像形成処理を実行する画像形成方法であって、前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報を、前記情報管理サーバから新たなユーザ情報が取得されたときに保存されるユーザ情報として管理しておくことが可能である。
【0022】
また前記情報管理段階は、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせて管理すると共に、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせないで管理することが可能である。
【0023】
また本発明の画像形成方法における前記情報管理段階は、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバに管理されるユーザ情報のユーザ識別のためのユーザ識別情報として管理することが可能であり、且つ、当該ユーザ識別情報を利用して、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせて管理すると共に、一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせないで管理することが可能である。
【0024】
また本発明の画像形成方法における前記情報管理段階は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、前記ユーザ識別情報として管理する。
【0025】
また本発明の画像形成方法における前記情報管理段階は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報にリンクさせて管理する。
【0026】
また本発明の画像形成方法における前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報として、ユーザ課金情報を管理する。
【0027】
また本発明の画像形成方法における前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報として、ユーザ制限情報を管理する。
【0028】
また本発明の画像形成方法における前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報として、入力操作に基づいて入力される入力情報を管理する。
【0029】
本発明の画像形成方法に関して、前記情報管理サーバは、LDAPサーバである。
【0030】
本発明の画像形成装置は、LDAPサーバ等の情報管理サーバからユーザ情報を取得して管理する画像形成装置に関して、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報である第1ユーザ情報と、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報である第2ユーザ情報とを関連付けて管理することにより、情報管理サーバから取得されたユーザ情報と、情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報とを、一元化して管理することを可能にする。
【0031】
本発明の画像形成方法は、LDAPサーバ等の情報管理サーバからユーザ情報を取得して管理する画像形成方法に関して、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報である第1ユーザ情報と、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報である第2ユーザ情報とを関連付けて管理することにより、情報管理サーバから取得されたユーザ情報と、情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報とを、一元化して管理することを可能にする。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。
【0033】
図1は、本発明の実施の形態の例である融合機101を表す。図1の融合機101は、種々のハードウェア111と、種々のソフトウェア112と、融合機起動部113により構成される。これらにより、図1の融合機101は、コピーやプリンタやスキャナやファクシミリとして機能する。
【0034】
ハードウェア111としては、撮像部121と、印刷部122と、その他のハードウェア123が存在する。
【0035】
撮像部121は、原稿から画像(画像データ)を取得するためのハードウェアであり、コピーやスキャナやファクシミリとして機能する際に使用される。撮像部121は、白黒画像用の物でもカラー画像用の物でもよい。撮影部121は、原稿に関する機構として、原稿セット部等を備える。
【0036】
印刷部122は、画像(画像データ)を印刷用紙等に印刷するためのハードウェアであり、コピーやプリンタやファクシミリとして機能する際に使用される。印刷部122は、白黒画像用の物でもカラー画像用の物でもよい。印刷部122は、ここでは電子写真方式を採用しており、感光体、帯電機、露光機、現像機、転写機、定着機等を備える。印刷部122は、印刷用紙等に関する機構として、給紙部、排紙部、印刷用紙搬送機構等を備える。
【0037】
その他のハードウェア123に関しては、図2において説明する。
【0038】
ソフトウェア112としては、種々のアプリケーション131と、プラットフォーム132が存在する。これらは、UNIX(登録商標)等のOS(オペレーティングシステム)によりプロセス単位で並列的に実行される。
【0039】
アプリケーション131は、コピーやプリンタやスキャナやファクシミリ等の各機能に固有の情報処理を実行するためのソフトウェアである。アプリケーション131としては、コピー用のアプリケーションであるコピーアプリ141と、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ142と、スキャナ用のアプリケーションであるスキャナアプリ143と、ファクシミリ用のアプリケーションであるファクシミリアプリ144と、ネットワークファイル用のアプリケーションであるネットワークファイルアプリ145が存在する。ネットワークファイルアプリ145は、HTML文書等を配信するためのWebサーバソフト、HTML文書等を閲覧するためのWebブラウザ等により構成される。
【0040】
プラットフォーム132は、アプリケーション131からハードウェア111への処理要求に関する情報処理を実行するためのソフトウェアである。アプリケーション131からの処理要求の受信には、予め定義されている関数により処理要求を受信するアプリケーションインタフェース(API)133を利用して、ハードウェア111への処理要求の送信には、予め定義されている関数により処理要求を送信するエンジンインタフェース(ENI)134を利用する。プラットフォーム132は、種々のコントロールサービス151と、システムリソースマネージャ152と、種々のハンドラ153により構成される。
【0041】
コントロールサービス151は、アプリケーション131からハードウェア111への処理要求を解釈して、解釈結果に応じてハードウェア111の獲得要求を発生する。コントロールサービス151としては、ネットワークコントロールサービス(NCS)161と、ファクシミリコントロールサービス(FCS)162と、デリバリコントロールサービス(DCS)163と、エンジンコントロールサービス(ECS)164と、メモリコントロールサービス(MCS)165と、オペレーションパネルコントロールサービス(OCS)166と、ユーザディレクトリコントロールサービス(UCS)167と、システムコントロールサービス(SCS)168が存在する。
【0042】
NCS161のプロセスは、ネットワーク等を介してデータ通信を行うためのAPIを提供する。FCS162のプロセスは、ファクシミリとして画像データ通信・画像データ取得・画像データ印刷等を行うためのAPIを提供する。DCS163のプロセスは、融合機101に蓄積されている文書データの配信に関する制御を行う。ECS164のプロセスは、撮像部121や印刷部122等のエンジン部に関する制御を行う。MCS165のプロセスは、画像データ記憶・画像データ処理等のメモリやハードディスクドライブに関する制御を行う。OCS166のプロセスは、オペレーションパネルに関する制御を行う。UCS167のプロセスは、ユーザ情報の管理に関する制御を行う。SCS168のプロセスは、システムの管理に関する制御を行う。
【0043】
システムリソースマネージャ(SRM)152は、ハードウェア111の獲得要求を調停して、調停結果に応じてハードウェア111への処理要求を実現するための制御を行う。具体的に言うと、SRM152のプロセスは、獲得要求に係るハードウェア111が利用可能か否か(他の獲得要求と競合しないか否か)を判定して、利用可能である場合にはその旨をコントロールサービス151に通知する。さらには、獲得要求に係るハードウェア111の利用スケジュールを作成して、作成結果に応じてハードウェア111への処理要求を実現するための制御を行う。
【0044】
ハンドラ153は、上記の調停結果に応じてハードウェア111を管理する。ハンドラ153としては、ファクシミリコントロールユニットハンドラ(FCUH)171と、イメージメモリハンドラ(IMH)172が存在する。FCUH171は、ファクシミリコントロールユニットを管理する。IMH172は、メモリを各プロセスに割り振り、各プロセスが割り振られたメモリを管理する。
【0045】
融合機起動部113は、融合機101の電源投入時に最初に実行される。これにより、UNIX(登録商標)等のOSが起動されて、アプリケーション131とプラットフォーム132が起動される。これらのプログラムは、ハードディスクドライブに蓄積されており、ハードディスクドライブから再生されて、メモリに起動されることになる。
【0046】
図2は、図1の融合機101のハードウェア111を表す。ハードウェア111としては、コントローラ201と、オペレーションパネル202と、ファクシミリコントロールユニット(FCU)203と、撮像部121と、印刷部122が存在する。図2における撮像部121と印刷部122を除く構成要素が、図1における「その他のハードウェア123」に該当する。
【0047】
コントローラ201は、CPU211と、ASIC212と、NB(ノースブリッジ)221と、SB(サウスブリッジ)222と、MEM−P(システムメモリ)231と、MEM−C(ローカルメモリ)232と、HDD(ハードディスクドライブ)233と、NIC(ネットワークインタフェースコントローラ)241と、USBデバイス242と、IEEE1394デバイス243と、セントロニクスデバイス244により構成される。
【0048】
CPU211は、種々の情報処理を実行するためのハードウェアである。例えば、UNIX(登録商標)等のOSにより、アプリケーション131とプラットフォーム132をプロセス単位で並列的に実行する。ASIC212は、画像データ処理用のICである。NB221は、CPU211とASIC212を接続するためのブリッジである。SB222は、NB221と周辺機器等を接続するためのブリッジである。ASIC212とNB221は、AGP(Accelerated Graphics Port)を介して接続されている。
【0049】
MEM−P231は、NB221に接続されて使用されるメモリである。MEM−C232は、ASIC212に接続されて使用されるメモリである。HDD233は、ASIC212に接続されて使用されるストレージであり、画像データ蓄積・文書データ蓄積・プログラム蓄積・フォントデータ蓄積・フォームデータ蓄積等を行うために使用される。
【0050】
NIC241は、ネットワーク等を介してMACアドレス等を使用したデータ通信を行うためのコントローラである。USBデバイス242は、USB規格に準拠したシリアルポートを提供するためのデバイスである。IEEE1394デバイス243は、IEEE1394規格に準拠したシリアルポートを提供するためのデバイスである。セントロニクスデバイス244は、セントロニクス仕様のパラレルポートを提供するためのデバイスである。NIC241と、USBデバイス242と、IEEE1394デバイス243と、セントロニクスデバイス244は、PCIバスによりNB221とSB222に接続されている。
【0051】
オペレーションパネル202は、オペレータが融合機101に入力を行うためのハードウェア(操作部)であると共に、融合機101がオペレータに出力を行うためのハードウェア(表示部)である。オペレーションパネル202は、ASIC212に接続されている。FCU203と、撮像部121と、印刷部122は、PCIバスによりASIC212に接続されている。
【0052】
図3は、図1の融合機101の外観を表す。図3には、撮像部121の位置、印刷部122の位置、オペレーションパネル202の位置が図示されている。図3にはさらに、原稿をセットするための原稿セット部301、印刷用紙の給紙先となる給紙部302、印刷用紙の排紙先となる排紙部303が図示されている。原稿セット部301は、撮像部121の構成要素であり、給紙部302と排紙部303は、印刷部122の構成要素である。
【0053】
オペレーションパネル202は、図4のように、タッチパネル311と、数字ボタン312と、スタートボタン313により構成される。
【0054】
タッチパネル311は、オペレータが融合機101にタッチ操作で入力を行うためのハードウェア(タッチ操作部)であると共に、融合機101がオペレータに画面表示で出力を行うためのハードウェア(画面表示部)である。数字ボタン312は、オペレータが融合機101にボタン操作で数字入力を行うためのハードウェアである。スタートボタン313は、オペレータが融合機101にボタン操作でスタート入力を行うためのハードウェアである。
【0055】
融合機101は、原稿セット部301に原稿がセットされている場合、スタートボタン313が押されることで、撮像部121によりその原稿から画像を取得する。融合機101は、コピーとして機能する場合、印刷部122によりその画像を印刷用紙等に印刷することになり、スキャナやファクシミリとして機能する場合、NIC241等によりその画像をネットワーク等を介して他の機器に送信することになる。印刷用紙の給紙先は給紙部302であり、印刷用紙の排紙先は排紙部303である。
【0056】
原稿セット部301は、ADF(自動原稿搬送装置)321と、フラットベッド322と、フラットベッドカバー323により構成される。
【0057】
ADF321は、フラットベッドカバー323の上面に設置されている。ADF321には複数枚の原稿を重ねてセットすることができる。融合機101は、ADF321に原稿がセットされている場合、スタートボタン313が押されることで、撮像部121によりその原稿から画像を取得する。具体的に言うと、スタートボタン313が押されると、ADF321が、図3の矢印のような経路で複数枚の原稿を1枚ずつ搬送して、撮像部121が、図3の矢印のような経路で1枚ずつ搬送される原稿から画像を取得する。
【0058】
フラットベッド322は、フラットベッドカバー323を開くと現れる。フラットベッド322は、ガラスやプラスチックのような透明部材により形成されている。フラットベッド322には原稿を下向きにセットする。融合機101は、フラットベッド322に原稿がセットされている場合、スタートボタン313が押されることで、撮像部121によりその原稿から画像を取得する。具体的に言うと、スタートボタン313が押されると、撮像部121が、フラットベッド322を介して対面する原稿から画像を取得する。
【0059】
給紙部302は、印刷用紙の給紙先となる4箇所の給紙トレイと1箇所の手差しトレイにより構成される。排紙部303は、印刷用紙の排紙先となる1箇所の排紙トレイにより構成される。
【0060】
(ユーザ情報)
図1の融合機101におけるユーザ情報の管理について説明する。
【0061】
図1の融合機101においては、ユーザ情報は、UCS167(図1参照)によりHDD233(図2参照)に蓄積されて管理されて、主にスキャナアプリ143(図1参照)とファクシミリアプリ144(図1参照)により利用される。融合機101がスキャナやファクシミリとして機能する場合、メールアドレスやファクシミリ電話番号のようなユーザ情報が必要となるからである。融合機101は、UCS167によりHDD233に蓄積されて管理されているユーザ情報を利用して、画像をネットワーク等を介して他の機器に送信する等の画像形成処理(コピーやプリンタやスキャナやファクシミリとしての処理)を実行することができる。
【0062】
図1の融合機101においては、ユーザ情報は、UCS167により図5のようなアドレス帳501にて管理される。すなわち、ユーザ(エントリ)はユーザID(エントリID)を基にして管理されると共に、ユーザ情報は「名前」「表示名」「よみがな」「メール宛先」「FAX宛先」等の管理項目の項目値として管理される。各ユーザのユーザ情報のデータ構造は、図6のようなツリー構造601となる。すなわち、管理項目「名前」「表示名」が親項目となり、管理項目「メール宛先」「FAX宛先」等が子項目となる。なお、1のユーザのユーザ情報は、通常1個のエントリに格納されて管理されるが、複数個のエントリに格納されて管理される場合もある。
【0063】
図1の融合機101は、ユーザ情報をネットワーク等を介してLDAPサーバから取得して管理することができる。融合機101は、ここでは図7のように、3台のLDAPサーバ701(LDAPサーバA・B・C)とLAN711で接続されており、3台のLDAPサーバ701(LDAPサーバA・B・C)からLAN711を介してユーザ情報を取得して管理することができる。
【0064】
図7と図8のシステム図とフロー図により具体的に説明する。スキャナアプリ143やファクシミリアプリ144は、図7のようなスキャナ用画面721とファクシミリ用画面722をタッチパネル311(図4参照)に表示する。これらの画面を介して、ユーザ情報をLDAPサーバ701から取得(検索)する旨の操作が入力されると、スキャナアプリ143等からUCS167にサーバ情報の取得要求が送信(S1)されて、これに応じてUCS167からスキャナアプリ143等にサーバ情報が提供(S2)される。
【0065】
サーバ情報は、融合機101と接続されているLDAPサーバ701に関する情報であり、UCS167によりHDD233に蓄積されて管理される。サーバ情報の管理項目は「サーバ名」「ポート番号」「IPアドレス」等である。サーバ情報は、図9のようなシステム初期設定画面901とLDAPサーバ登録/変更画面902で登録・変更することができる。具体的に言うと、システム初期設定画面901で「LDAPサーバ登録/変更ボタン」がタッチされると、LDAPサーバ登録/変更画面902に画面が移り、LDAPサーバ登録/変更画面902でサーバ情報が入力されて「設定ボタン」がタッチされると、システム初期設定画面901に画面が戻り、サーバ情報が登録・変更される。なお、これらの画面は、SCS168(図1参照)によりタッチパネル311に表示される。
【0066】
続いて、サーバ情報に基づいて所望のユーザ情報を所望のLDAPサーバ701から取得(検索)する旨の操作が入力されると、スキャナアプリ143等からUCS167にユーザ情報の検索要求が送信(S3)されて、これに応じてUCS167からLDAPサーバ701に検索操作が要求(S4)されて、これに応じてLDAPサーバ701からUCS167に検索結果が応答(S5)されて、これに応じてUCS167からスキャナアプリ143等にユーザ情報の検索終了通知が送信(S6)される。
【0067】
続いて、スキャナアプリ143等からUCS167にユーザ情報の取得要求が送信(S7)されて、これに応じてUCS167からスキャナアプリ143等にユーザ情報が提供(S8)される。
【0068】
この様子を図10の画面変化図により説明する。画面Aは、図7のスキャナ用画面721である。画面Aで「ルーペボタン1001」がタッチされると、画面Bに画面が移る。画面Bで「LDAP検索ボタン1002」がタッチされると、画面Cに画面が移る。画面Cで「LDAPサーバ選択ボタン1011」がタッチされると、画面Dに画面が移り、画面Cで「LDAP検索条件入力ボタン1012」がタッチされると、画面Eに画面が移る。画面DでLDAPサーバが選択されて「OKボタン1021」がタッチされると、画面Cに画面が戻り、画面EでLDAP検索条件が入力されて「OKボタン1022」がタッチされると、画面Fに画面が移り、やがてユーザ情報が表示されることになる。
【0069】
なお、画面Bで「LDAP検索ボタン1002」をタッチする操作が、ユーザ情報をLDAPサーバ701から取得(検索)する旨の操作に相当して、画面DでLDAPサーバを選択して「OKボタン1021」をタッチする操作と、画面EでLDAP検索条件を入力して「OKボタン1022」をタッチする操作が、所望のユーザ情報を所望のLDAPサーバ701から取得(検索)する旨の操作に相当する。
【0070】
図11は、LDAPサーバ701からUCS167に応答(S5)された検索結果、すなわち、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報を表す。ユーザ情報の取得項目は「cn」「sn」「givenName」「mail」「facsimileTelephoneNumber」等である。LDAPサーバ701においては、ユーザ情報は「cn」「sn」「givenName」「mail」「facsimileTelephoneNumber」等の管理項目(属性)の項目値(属性値)として管理されているからである。正確に言うと、LDAPサーバ701においては、日本語等のASCII文字以外の文字はBase64形式で符号化された上で記述されるが、図11では便宜上省略した。
【0071】
なお、図1の融合機101においては、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報のデータ構造は、図7と図8のように、S5とS6との間のS5−6で、UCS167により図11のようなデータ構造から図6のようなデータ構造に変換されるものとする。この際、UCS167は、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報の取得項目を、融合機101により管理されるユーザ情報の管理項目に置き換えるものとする。LDAPサーバ701により管理されるユーザ情報の管理項目と、融合機101により管理されるユーザ情報の管理項目とが違うからである。例えば、LDAPサーバ701ではメールアドレスは「mail」という管理項目(図11参照)に管理されるが、融合機101ではメールアドレスは「メール宛先」という管理項目(図5・図6参照)に管理される。
【0072】
図12の画面変化図は、図10の画面変化図に続く画面変化図である。図10の画面Fから図12の画面Gにやがて画面が移る。
【0073】
画面Gには、UCS167からスキャナアプリ143等に提供(S8)されたユーザ情報が表示される。このユーザ情報は、LDAPサーバ701からUCS167に応答(S5)された検索結果、すなわち、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報である。ただし、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報そのままではなく、UCS167が、取得項目(図11参照)を管理項目(図5・図6参照)に置き換えた(S5−6)ユーザ情報である。例えば、取得項目「mail」は管理項目「メール宛先」に置き換えられている。なお、図12の画面Gにユーザ「鈴木**」のユーザ情報が多数表示されているのは、図10の画面EでLDAP検索条件「名前」が前方一致で「鈴木」と入力されたためである。
【0074】
画面Gでユーザ「鈴木太郎」がタッチされて「詳細ボタン1201」がタッチされると、画面Hに画面が移る。画面Hには、ユーザ「鈴木太郎」のユーザ情報の詳細が表示される。やはり、取得項目は管理項目に置き換えられている。画面Hで「詳細閉じるボタン1202」がタッチされると、画面Gに画面が戻る。
【0075】
ところで、融合機101は、LDAPサーバ701からユーザ情報を取得して管理する場合でも、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報(適宜「第1ユーザ情報」と呼ぶ)を管理するだけではなく、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(適宜「第2ユーザ情報」と呼ぶ)を管理する場合がある。例えば、融合機101を使用したユーザへの課金に関する「ユーザ課金情報」や、融合機101を使用するユーザの制限に関する「ユーザ制限情報」等は、通常、LDAPサーバ701から取得する類のユーザ情報ではないからである。これらのユーザ情報を、一元化して管理すると便利である。これについては、後述する実施例で取り扱う。
【0076】
(実施例)
図1の融合機101に係る実施例について説明する。
【0077】
図1の融合機101においては、UCS167(図1参照)は、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報(第1ユーザ情報)と、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(第2ユーザ情報)とを、同一のエントリに格納して管理することにより、一元化して管理することができる。
【0078】
ユーザ情報は、UCS167により図5のようなアドレス帳501にて管理される旨を説明したが、本実施例ではより詳細に、UCS167により図13のようなアドレス帳501にて管理される。すなわち、ユーザ情報が「識別情報」と「保存情報」と「検索情報」と「付加情報」の4種類に分類されて管理されるのである。別言すれば、ユーザ情報の管理項目が4種類の管理項目に分類されるのである。各ユーザのユーザ情報のデータ構造は、図6のようなツリー構造601となる旨を説明したが、本実施例ではより詳細に、図14のようなツリー構造601となる。そして、本実施例では、1のユーザの「識別情報」と「保存情報」と「検索情報」と「付加情報」とが、同一のエントリに格納されて管理されるのである。
【0079】
付加情報は、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(第2ユーザ情報)である。例えば、ユーザ課金情報、ユーザ制限情報、ユーザグループ情報、サーバ情報等が挙げられる。すなわち、オペレーションパネル202(図2参照)等による入力操作に基づいて融合機101に入力される入力情報、融合機101内で生成される生成情報等が挙げられる。図1の融合機101においては、UCS167は、付加情報を、LDAP701サーバから新たなユーザ情報が取得されたときに破棄しないユーザ情報として管理しておく。
【0080】
従来の融合機101は、LDAPサーバ701からユーザ情報を取得して管理する場合において、LDAPサーバ701から新たなユーザ情報を取得する際、LDAPサーバ701から取得して管理しているユーザ情報を破棄してしまう。そのため、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報(第1ユーザ情報)と、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(第2ユーザ情報)とは、別々のエントリに格納されて管理される。LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(第2ユーザ情報)を破棄しないためである。
【0081】
図1の融合機101も、LDAPサーバ701からユーザ情報を取得して管理する場合において、LDAPサーバ701から新たなユーザ情報を取得する際、LDAPサーバ701から取得して管理しているユーザ情報を破棄してしまう。しかしながら、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報(第1ユーザ情報)と、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(第2ユーザ情報)とは、同一のエントリに格納されて管理される。LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報以外のユーザ情報(第2ユーザ情報)を、付加情報として管理しておくことにより、破棄しないで済むためである。
【0082】
検索情報は、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報(第1ユーザ情報)であって、LDAPサーバ701により管理されるユーザ情報にリンクさせないで管理するユーザ情報である。第1ユーザ情報の内のどのユーザ情報を検索情報とするかについては、自動的に決定するようにしてもよいが、ここでは選択操作に基づいて選択できるようにする。図13や図14では、比較的変更される可能性が低いと言える「表示名」「よみがな」等が検索情報となっている。
【0083】
保存情報は、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報(第1ユーザ情報)であって、LDAPサーバ701により管理されるユーザ情報にリンクさせて管理するユーザ情報である。第1ユーザ情報の内のどのユーザ情報を保存情報とするかについては、自動的に決定するようにしてもよいが、ここでは選択操作に基づいて選択できるようにする。図13や図14では、比較的変更される可能性が高いと言える「メール宛先」「FAX宛先」等が検索情報となっている。
【0084】
識別情報は、LDAPサーバ701から取得されたユーザ情報(第1ユーザ情報)であって、ユーザ識別(エントリ識別)のためのユーザ識別情報(エントリ識別情報)となるユーザ情報である。識別情報は、保存情報を、LDAPサーバ701により管理されるユーザ情報にリンクさせて管理するため等に利用される。第1ユーザ情報の内のどのユーザ情報を識別情報とするかについては、自動的に決定するようにしてもよいが、ここでは選択操作に基づいて選択できるようにする。図13や図14では、ユーザ識別のためのユーザ識別情報として相応しいと考えられる「名前」「ユーザコード」等が識別情報となっている。参考までに、名前だけでは同姓同名が問題となるだろうし、ユーザコードだけでは組み合わせの有限性が問題となるだろう。
【0085】
なお、図13や図14では、どのユーザ情報を「付加情報」「検索情報」「保存情報」「識別情報」とするかが、全ユーザについて共通に設定されるようになっているが、各ユーザについて個別に設定されるようになっていてもよい。
【0086】
図15により、第1ユーザ情報の内のどのユーザ情報を識別情報とするかを、全ユーザについて共通に選択する選択操作について説明する。
【0087】
図9のLDAPサーバ登録/変更画面902で「ユーザ識別情報設定ボタン903」がタッチされると、図15のユーザ識別情報設定画面1501に画面が移る。
【0088】
図15のユーザ識別情報設定画面1501では、LDAPサーバ701により管理されるユーザ情報の管理項目(属性)を入力することで、ユーザ識別情報を設定することができる。例えば「cn」と「employeeNumber」とを入力するためには、図15のユーザ情報設定画面1501で「選択ボタン」をタッチして、図15の属性選択画面1502で「cn」と「employeeNumber」とをタッチするというタッチ操作を実行する。
【0089】
こうして、管理項目「cn」から置き換えられる管理項目「名前」の項目値として管理されるユーザ情報と、管理項目「employeeNumber」から置き換えられる管理項目「ユーザコード」の項目値として管理されるユーザ情報とが、識別情報として全ユーザについて共通に選択される。
【0090】
なお、第1ユーザ情報の内のどのユーザ情報を識別情報とするかを、各ユーザについて個別に選択するようにする場合には、例えば、図15のユーザ識別情報設定画面1501でユーザ選択ができるようにすればよい。
【0091】
図16により、第1ユーザ情報の内のどのユーザ情報を識別情報とするかを、各ユーザについて個別に選択する選択操作について説明する。
【0092】
図9のシステム初期設定画面901で「アドレス帳登録/変更ボタン」がタッチされると、図16のアドレス帳登録/変更画面1601に画面が移る。
【0093】
図16のアドレス帳登録/変更画面1601では、融合機101により管理されるユーザ情報の管理項目の欄に、LDAPサーバ701により管理されるユーザ情報の管理項目(属性)を入力することで、融合機101により管理されるユーザ情報を、LDAPサーバ701により管理されるユーザ情報にリンクさせることができる。例えば「メール宛先」の欄に「mail」を入力するためには、図16の「メール宛先」の欄の「選択ボタン」をタッチして、図16の属性選択画面1602で「mail」をタッチするというタッチ操作を実行する。
【0094】
こうして、管理項目「mail」から置き換えられる管理項目「メール宛先」の項目値として管理されるユーザ情報が、保存情報として全ユーザについて共通に選択される。
【0095】
なお、第1ユーザ情報の内のどのユーザ情報を保存情報とするかを、各ユーザについて個別に選択するようにする場合には、例えば、図16のアドレス帳登録/変更画面1601でユーザ選択ができるようにすればよい。
【0096】
ちなみに、識別情報としても保存情報としても選択されていない第1ユーザ情報が、検索情報として自動的に決定される。
【0097】
最後に、図1の融合機101におけるエントリの作成・編集・削除について、図17乃至19のフロー図によりそれぞれ説明する。
【0098】
図17は、エントリの作成に係るフロー図である。図12の画面Gのように、UCS167からスキャナアプリ143等に提供(S8)されたユーザ情報が表示されている際、そのユーザ情報を利用してあるユーザのエントリを作成する旨の操作が入力されると、スキャナアプリ143等からUCS167にそのユーザのエントリの作成要求(S11)が送信される。
【0099】
ここで、図15のユーザ識別情報設定画面1501で、どのユーザ情報を識別情報とするかを選択する選択操作が実行されていない(S12)場合、UCS167からスキャナアプリ143等に選択操作の実行要求が送信(S13)されることになり、スキャナアプリ143等からUCS167に選択結果が送信(S14)されることで、次に進む。
【0100】
続いて、UCS167からLDAPサーバ701にそのユーザに係る検索操作が要求(S15)されて、これに応じてLDAPサーバ701からUCS167にそのユーザに係る検索結果が応答(S16)される。
【0101】
すると、UCS167は、そのユーザのエントリを作成(S17)して、これに応じてUCS167からスキャナアプリ143等に作成結果が送信(S18)される。
【0102】
図18は、エントリの編集に係るフロー図である。図7のスキャナ用画面721等を介して、あるエントリを編集する旨の操作が入力されると、スキャナアプリ143等からUCS167にそのエントリの編集要求(S21)が送信される。
ここで、編集対象が付加情報である(S22)場合を除き、UCS167からLDAPサーバ701にそのエントリに係る検索操作が要求(S23)されて、これに応じてLDAPサーバ701からUCS167にそのエントリに係る検索結果が応答(S24)される。
【0103】
すると、UCS167は、そのエントリを編集(S25)して、これに応じてUCS167からスキャナアプリ143等に編集結果が送信(S26)される。
【0104】
図19は、エントリの削除に係るフロー図である。図7のスキャナ用画面721等を介して、あるエントリを削除する旨の操作が入力されると、スキャナアプリ143等からUCS167にそのエントリの削除要求(S31)が送信される。
すると、UCS167は、そのエントリを削除(S32)して、これに応じてUCS167からスキャナアプリ143等に削除結果が送信(S33)される。
【0105】
なお、削除されたエントリは、完全に削除された訳ではなく、削除された状態のエントリとして保存されるものとする。また、そのエントリに格納されていたユーザ情報に関しては、識別情報と付加情報は保存されるものとする。保存情報と検索情報は設定に応じて保存されるものとする。
【0106】
【発明の効果】
このように、本発明は、LDAPサーバ等の情報管理サーバからユーザ情報を取得して管理する画像形成装置に関して、情報管理サーバから取得されたユーザ情報と、情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報とを、一元化して管理することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例である融合機を表す。
【図2】図1の融合機のハードウェアを表す。
【図3】図1の融合機の外観を表す。
【図4】オペレーションパネルを表す。
【図5】融合機に管理されるユーザ情報に係るアドレス帳を表す。
【図6】融合機に管理されるユーザ情報に係るツリー構造を表す。
【図7】融合機とLDAPサーバの間での要求と応答に係るシステム図である。
【図8】融合機とLDAPサーバの間での要求と応答に係るフロー図である。
【図9】システム初期設定画面とLDAPサーバ登録/変更画面を表す。
【図10】融合機とLDAPサーバの間での要求と応答に係る画面変化図である。
【図11】LDAPサーバから取得されたユーザ情報を表す。
【図12】図10の画面変化図に続く画面変化図である。
【図13】融合機に管理されるユーザ情報に係るアドレス帳を表す。
【図14】融合機に管理されるユーザ情報に係るツリー構造を表す。
【図15】ユーザ識別情報設定画面と属性選択画面を表す。
【図16】アドレス帳登録/変更画面と属性選択画面を表す。
【図17】エントリの作成に係るフロー図である。
【図18】エントリの編集に係るフロー図である。
【図19】エントリの削除に係るフロー図である。
【符号の説明】
101 融合機
111 ハードウェア
112 ソフトウェア
113 融合機起動部
121 撮像部
122 印刷部
123 その他のハードウェア
131 アプリケーション
132 プラットフォーム
133 アプリケーションインタフェース
134 エンジンインタフェース
141 コピーアプリ
142 プリンタアプリ
143 スキャナアプリ
144 ファクシミリアプリ
145 ネットワークファイルアプリ
151 コントロールサービス
152 システムリソースマネージャ
153 ハンドラ
161 ネットワークコントロールサービス
162 ファクシミリコントロールサービス
163 デリバリコントロールサービス
164 エンジンコントロールサービス
165 メモリコントロールサービス
166 オペレーションパネルコントロールサービス
167 ユーザディレクトリコントロールサービス
168 システムコントロールサービス
171 ファクシミリコントロールユニットハンドラ
172 イメージメモリハンドラ
201 コントローラ
202 オペレーションパネル
203 ファクシミリコントロールユニット
211 CPU
212 ASIC
221 NB
222 SB
231 MEM−P
232 MEM−C
233 HDD
241 NIC
242 USBデバイス
243 IEEE1394デバイス
244 セントロニクスデバイス
301 原稿セット部
302 給紙部
303 排紙部
311 タッチパネル
312 数字ボタン
313 スタートボタン
321 ADF
322 フラットベッド
323 フラットベッドカバー
501 アドレス帳
601 ツリー構造
701 LDAPサーバ
711 LAN
721 スキャナ用画面
722 ファクシミリ用画面
901 システム初期設定画面
902 LDAPサーバ登録/変更画面
903 ユーザ識別情報設定ボタン
1001 ルーペボタン
1002 LDAP検索ボタン
1011 LDAPサーバ選択ボタン
1012 LDAP検索条件入力ボタン
1021 OKボタン
1022 OKボタン
1201 詳細ボタン
1202 詳細閉じるボタン
1501 ユーザ識別情報設定画面
1502 属性選択画面
1601 アドレス帳登録/変更画面
1602 属性選択画面
Claims (16)
- ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報である第1ユーザ情報と、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報である第2ユーザ情報とを関連付けて管理し、
前記第2ユーザ情報を、前記情報管理サーバから新たなユーザ情報が取得されたときに保存されるユーザ情報として管理する情報管理手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記情報管理手段は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、ユーザ識別情報として管理することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記情報管理手段は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報と関連させて管理することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記情報管理手段は、前記第2ユーザ情報として、当該画像形成装置のユーザ課金情報を管理することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記情報管理手段は、前記第2ユーザ情報として、当該画像形成装置のユーザ制限情報を管理することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記情報管理手段は、前記第2ユーザ情報として、入力操作に基づいて当該画像形成装置に入力される入力情報を管理することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記情報管理サーバは、LDAPサーバであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記情報管理手段により管理されているユーザ情報を利用して画像形成処理を実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記情報管理手段により管理されているユーザ情報を利用して画像を送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報である第1ユーザ情報と、ユーザ情報を管理する情報管理サーバから取得されたユーザ情報以外のユーザ情報である第2ユーザ情報とを関連付けて管理する情報管理段階を備え、前記情報管理段階により管理されているユーザ情報を利用して画像形成処理を実行する画像形成方法であって、
前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報を、前記情報管理サーバから新たなユーザ情報が取得されたときに保存されるユーザ情報として管理しておくことが可能であることを特徴とする画像形成方法。 - 前記情報管理段階は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、ユーザ識別情報として管理することを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
- 前記情報管理段階は、選択操作に基づいて選択される一部の前記第1ユーザ情報を、前記情報管理サーバにより管理されるユーザ情報と関連させて管理することを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成方法。
- 前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報として、ユーザ課金情報を管理することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報として、ユーザ制限情報を管理することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記情報管理段階は、前記第2ユーザ情報として、入力操作に基づいて入力される入力情報を管理することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記情報管理サーバは、LDAPサーバであることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の画像形成方法。
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