JP4096239B2 - 雨量警報装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、崖崩れの恐れがある地域で使用する危険雨量到達を検知し警報を発する雨量警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
崖崩れを予知するためのデータ収集装置としては雨量測定器が一般的である。また、雨量測定器から得られるデータの処理や解析に応じて簡易型雨量測定器(例えば、特許文献1参照。)からコンピュータ解析型雨量測定器まで様々なものがある。
【0003】
経済的な問題から、崖崩れ等土砂災害の危険家屋単位での設置を可能にする前記簡易型雨量測定器は、大きな連続雨量計測容器と小さな時間雨量計測容器との2つの容器を縦に重ねて設置し、時間雨量計測容器をあふれた雨水が、下部の連続雨量計測容器に流れ込む構造になっている。従って、時間雨量を測定する場合は、時間雨量計測容器内の雨水を一度下部の容器に移して、目盛り読み値を0にして再び容器を元の位置に取りつける等、連続観測を行う上で問題がある。
【0004】
連続雨量のみを読む場合は、常に時間雨量計測容器はセットした状態で行ない、時間雨量計測容器をあふれた雨水は時間雨量計測容器の上部に開けられた穴から連続雨量計測容器へとあふれ出る。連続雨量を測定する場合は、上部の時間雨量計測容器内の水を、すべて連続雨量計測容器に移し替えるか、若しくは、時間雨量計測容器内の一定の水量を加算しなければならないので、雨量計測に手間がかかるのが難点であった。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−2970号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
崖崩れ危険地域の住民の生命を守るためには、各民家に一基の雨量警報装置を設置することが望ましい。従って、このような雨量警報装置は、安価で取り扱いが容易でなければならない。一方コップやバケツなどの容器や、前記の簡易型雨量測定器を豪雨の中、庭に出しておき夜中もこれを監視する方法は住民に困難を強いるものであり、適当な装置であるとはいえない。崖崩れ危険地域の住民の生命を守るためには、自動的に危険雨量の到達を検知し、就寝中であっても、当該住民に危険を知らせることが必要である。本発明は危険雨量到達を検知し警報を発する安価で取り扱いが容易な雨量警報装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
現在時間雨量や連続雨量を測定する装置は、前記特許文献1に示すように、既に存在しているし、また、コップやバケツの生活用品を利用することでもよい。しかし崖崩れ機構から考えると、危険雨量の到達を単純な時間雨量や、連続雨量だけで予測することは出来ない。前日まで雨が続いた時は、地下水位は上昇しているので、その後の少量の雨でも崖崩れは発生しやすいし、逆に前日まで雨がなければ、当日多量の降雨に見回れても崖崩れは発生しない場合もある。このため崖崩れ発生の危険を予測する場合には地下水の流出機構を考慮した水の収支モデルを何らかの方法で再現する必要がある。
【0008】
本発明は、地下水の収支モデルを3つのタンクを使って再現した。すなわち、地域による降雨特性を補正するための排出調整弁を有する上部タンクと、1〜2時間の集中豪雨を検出する中部タンクと、集中豪雨前の数日間に降った雨を溜めるポーラスセラミックス製の下部タンクと警報器で構成され、上部タンク及び中部タンクに設けられた細穴を通じて雨水が上部タンクから中部タンク、下部タンクへと順次ゆっくりと移動する構造とし、中部タンクと下部タンクとの水位の合計が一定値を超えると滑車を介して細ひもで結ばれた中部タンクに浮かぶフロートと下部タンクに垂れ下がった触針が連動して触針が下部タンクの水に接触することで警報を発する装置とすることで解決した。
【0009】
【発明の実施の形態】
警報装置の構造は、地域による降雨特性を補正するための排出調整弁6を有する上部タンク1と、1〜2時間の集中豪雨を検出する中部タンク2と、集中豪雨前の数日間に降った雨を溜めるポーラスセラミックス製の下部タンク3と警報器11で構成され、上部タンク1及び中部タンク2に設けられた細穴を通じて雨水が上部タンク1から中部タンク2、下部タンク3へと順次ゆっくりと移動する構造である。中部タンク2と下部タンク3との水位の合計が一定値を超えると滑車9を介して細紐8で結ばれた中部タンク2に浮かぶフロート7と下部タンク3に垂れ下がった触針10が連動して触針10が下部タンク3の水に接触することで警報を発する。
【0010】
いったん上部タンク1に溜まった雨水は、排出調整弁6からその一部が排水され、残りの水がゆっくりと上部細穴4を通り中部タンク2に落下し、中部タンクの水位を上昇させる。中部タンク2の底にも、目詰まり防止装置12の付いた水滴下用の下部細穴5を有しており、ここから下部タンク3に水がゆっくりと移動していく。少しの雨であれば、中部タンク2には水が溜まることなく水滴下用の下部細穴5から排出されてしまい、時間20mm以上の強い雨が続いた場合は、流入量は下部細穴5からの通過量を上回り、中部タンク2の水位は上昇する。その間には下部タンク3の水位もゆっくりとではあるが上昇し続ける。
【0011】
下部細穴5には目詰まり防止用装置12が付いており、滴下する水滴の自重とタンク内の浮力体がバランスして0.5秒から5秒に一回上下に動き、下部細穴5の目詰まりを防ぐようにしている。また上部タンク1には、防塵網13が取り付け、極力上部細穴4が目詰まりするのを防ぐ構造にするのがよい。
【0012】
強い雨が数時間続けば中部タンク2の水位は上昇し続け、中部タンク2に設けられたフロート7がこれに連れ浮き上がる。フロート7には細紐8がついており滑車9を介して下部タンク3に垂れた触針10に繋がっている。雨が強く降りつづければ、フロート7の浮き上がりによって触針10は大きく降下して、下部タンク3の水面に触れる。触針10が水面に触れると、触針10に設置した電気コード14とタンク底のアース線16との間に電流が流れ、警報器11の警報が鳴る構造である。さらに雨が降り続けば、触針10は下がって行き、やがて電気コード15が接触し、1ランク上の避難警報が発せられる仕組みである。
【0013】
年間雨量が多い地域の場合は上部タンク1の排出調整弁6を調整して外部への排出を多くし、逆に年間雨量の少ない場合は排出を少なくして、中部タンク2への流入量を増やすようにする。中部タンク2の下部細穴5は時間20mm以上の雨が続けば、水位が上昇するように調整しておき、満水の状態で雨がやめば2〜3時間で中部タンク2の水はすべて排水されるように調整しておく。一方ポーラスセラミックからなる下部タンク3は晴れの日が4〜5日続けばすべてタンク壁面の気孔を通じて外部に自然蒸散されるような構造とし、地中の水分含有量の指標を表す構造になっている。
【0014】
雨量警報装置の排出調整弁6、上部細穴4、下部細穴5、下部タンク3のポーラスセラミックの気孔率等の調整は、原則として計器設置場所の地形や地質に左右される類似災害発生区ごとに行なう。調整に使用するデータは出来れば周辺部における過去の土砂災害発生事例に基づき、災害発生時の水位が同じになるように雨量計の調整を行ない、この水位手前の位置で警報が鳴るように設定する。
【0015】
【発明の効果】
本発明雨量警報装置は、災害発生危険雨量の到達を知らせ、適切な時刻に避難することで崖崩れ等の土砂災害から人命を守る効果がある。これを個別の家屋に設置すれば、危険雨量の到達が個別の家屋ごとに分かるので、緊急時の停電や道路不通などの情報の途絶などの場合、独自で避難の必要性の有無を判断できる。
【0016】
また、警報は2段階で発し、最初の警報で警戒態勢をとるよう求め、避難場所の確認や、情報の収集など避難準備を始め、家屋内の安全な場所に移動し、崖周辺の物音などに注意する。さらに強い降雨が続くと避難警報としての2回目の警報が鳴り、いよいよ避難を開始するなど、警戒から避難までの行動がスムーズに行なうことを可能にする。
【0017】
更に、本発明雨量警報装置は、崖崩れ危険家屋のみならず、地すべりや、道路災害箇所及び道路危険箇所においてもこれを使用すれば、点検を容易にし、通行の安全を確保することができる。すなわち、本発明雨量警報装置と自動的に通行止めにする装置とを併用して、道路の安全管理に役立てることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明雨量警報装置側面の断面図である。
【図2】本発明雨量警報装置の平面図である。
【符号の説明】
1 上部タンク
2 中部タンク
3 下部タンク
4 上部細穴
5 下部細穴
6 排出調整弁
7 フロート
8 細紐
9 滑車
10 触針
11 警報器
12 目詰まり防止装置
13 防塵網
14 警戒警報用電気コード
15 避難警報用電気コード
16 アース線

Claims (2)

  1. 地域による降雨特性を補正するための排出調整弁を有する上部タンクと、1〜2時間の集中豪雨を検出する中部タンクと、集中豪雨前の数日間に降った雨を溜めるポーラスセラミックス製の下部タンクと警報器で構成され、上部タンク及び中部タンクに設けられた細穴を通じて雨水が上部タンクから中部タンク、下部タンクへと順次ゆっくりと移動する構造とし、中部タンクと下部タンクとの水位の合計が一定値を超えると滑車を介して細紐で結ばれた中部タンクに浮かぶフロートと下部タンクに垂れ下がった触針が連動して触針が下部タンクの水に接触することで警報を発する雨量警報装置。
  2. 警報を発する機構が、触針が下部タンク水面に接触することで、触針とタンク内の水との間に微弱な電流が流れ、この電流の有無をリレー回路で検出し警報を発するものであり、触針の先端部に警報器からの警戒警報用電気コードを及び基部に警報器からの避難警報用電気コードを接続することで、警戒警報と避難警報の二つの警報を発することを特徴とした請求項1記載の警報装置。
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