JP4094514B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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本発明は、貯湯式タンクの貯湯温水を用いて浴槽の湯水を追い焚きする貯湯式給湯装置に関するものである。
従来よりこの種の電気温水器やヒートポンプ貯湯式給湯装置においては、貯湯式タンクの貯湯温水を用いて浴槽の湯水を追い焚き可能とし、追い焚き指令があると、貯湯タンクに貯められた温水の温度を検出し、この温度が所定温度T1以上であれば、ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を熱交換器に循環させて追い焚き運転を行い、追い焚き運転中に貯湯タンクの温度が追い焚きに不十分な温度まで低下すると、加熱手段を作動させて沸き増し運転を行うようにしているものであった。
特開2003−50048号公報
しかし、この従来のものでは、追い焚き運転中に熱量不足となって沸き増し運転を開始しても、追い焚きを十分に行える熱量がすぐには得られず、追い焚きが終了するまでに時間がかかることがあった。
本発明は上記課題を解決するために、請求項1では、温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転開始から所定時間後あるいは所定時間以内に前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度が初期貯湯温度より所定値以上温度低下した場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度に応じて可変するようにしたものである。
また、請求項2では、温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転中に、前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度の単位時間当たりの温度低下が所定値以上となった場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度に応じて可変するようにしたものである。
また、請求項3では、温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転開始から所定時間後あるいは所定時間以内に前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度が初期貯湯温度より所定値以上温度低下した場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度が高いと大きく、貯湯温度が低いと小さくなるようにした。
また、請求項4では、温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転中に、前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度の単位時間当たりの温度低下が所定値以上となった場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度が高いと大きく、貯湯温度が低いと小さくなるようにした。
本発明の請求項1によれば、追い焚き運転開始初期の貯湯温度を検出することで、貯湯熱量が追い焚き運転に必要な熱量に足りなそうな場合を熱量不足になってしまう前に容易に判別でき、沸き増し運転を行うことで追い焚き運転の完了までにかかる時間を短くすることができ、さらに、所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度に応じて可変するようにしたので、熱量不足の可能性の判別をより正確に行うことができる。
また、請求項2によれば、単位時間当たりの温度低下幅を検出することによって、貯湯熱量が追い焚き運転に必要な熱量に足りなそうな場合を熱量不足になってしまう前に容易に判別でき、沸き増し運転を行うことで追い焚き運転の完了までにかかる時間を短くすることができ、さらに、所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度に応じて可変するようにしたので、熱量不足の可能性の判別をより正確に行うことができる。
また、請求項3によれば、追い焚き運転開始初期の貯湯温度を検出することで、貯湯熱量が追い焚き運転に必要な熱量に足りなそうな場合を熱量不足になってしまう前に容易に判別でき、沸き増し運転を行うことで追い焚き運転の完了までにかかる時間を短くすることができ、さらに、所定値を初期貯湯温度が高ければ大きく、初期貯湯温度が低ければ小さく設定したので、熱量不足の可能性の判別をより正確に行うことができる。
また、請求項4によれば、単位時間当たりの温度低下幅を検出することによって、貯湯熱量が追い焚き運転に必要な熱量に足りなそうな場合を熱量不足になってしまう前に容易に判別でき、沸き増し運転を行うことで追い焚き運転の完了までにかかる時間を短くすることができ、さらに、所定値を初期貯湯温度が高ければ大きく、初期貯湯温度が低ければ小さく設定したので、熱量不足の可能性の判別をより正確に行うことができる。
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
この貯湯式給湯装置は、時間帯別契約電力の電力単価が安価な深夜時間帯に湯水を沸き上げて貯湯し、この貯湯した湯水を給湯に用いるもので、1は湯水を貯湯する貯湯タンク2を備えた貯湯タンクユニット、3は貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプユニット、4は台所や洗面所等に設けられた給湯栓、5はこの貯湯式給湯装置を遠隔操作するリモコン、6は浴槽である。
前記貯湯タンクユニット1の貯湯タンク2は、上端に出湯管7と、下端に給水管8とが接続され、さらに、下部にヒーポン循環回路を構成するヒーポン往き管9と、上部にヒーポン循環回路を構成するヒーポン戻り管10とが接続され、前記ヒートポンプユニット3によってヒーポン往き管9から取り出した貯湯タンク2内の湯水を沸き上げてヒーポン戻り管10から貯湯タンク2内に戻して貯湯され、給水管8からの給水により貯湯タンク2内の湯水が押し上げられて貯湯タンク2内上部の高温水が出湯管7から押し出されて給湯されるものである。
前記ヒートポンプユニット3は、圧縮機11と凝縮器としての冷媒−水熱交換器12と電子膨張弁13と強制空冷式の蒸発器14で構成されたヒートポンプ回路15と、貯湯タンク2内の湯水を前記ヒーポン往き管9およびヒーポン戻り管10を介して冷媒−水熱交換器12に循環させるヒーポン循環ポンプ16と、それらの駆動を制御するヒーポン制御部17とを備えており、ヒートポンプ回路15内には冷媒として二酸化炭素が用いられて超臨界ヒートポンプサイクルを構成しているものである。なお、冷媒に二酸化炭素を用いているので、低温水を電熱ヒータなしで約90℃の高温まで沸き上げることが可能なものである。
ここで、前記冷媒−水熱交換器12は冷媒と被加熱水たる貯湯タンク2内の湯水とが対向して流れる対向流方式を採用しており、超臨界ヒートポンプサイクルでは熱交換時において冷媒は超臨界状態のまま凝縮されるため効率良く高温まで被加熱水を加熱することができ、被加熱水の冷媒−水熱交換器12入口温度と冷媒の出口温度との温度差が一定になるように前記電子膨張弁12または圧縮機11を制御することで、COP(エネルギー消費効率)がとても良い状態で被加熱水を加熱することが可能なものである。
次に、18は前記浴槽6の湯水を加熱するためのステンレス製の蛇管よりなる熱交換器で、貯湯タンク2内の上部に配置されていると共に、この熱交換器18にはふろ往き管19およびふろ循環ポンプ20を備えたふろ戻り管21よりなるふろ循環回路22が接続されて浴槽6の湯水が循環可能にされ、浴槽6内の湯水が貯湯タンク2内の高温水により加熱されて保温あるいは追い焚きが行われるものである。
23はふろ戻り管21を介して熱交換器18に流入する浴槽水の温度を検出するふろ戻り温度センサ、24は熱交換器18を流出してふろ往き管19を介して浴槽6へ流れる浴槽水の温度を検出するふろ往き温度センサである。
次に、25は出湯管7からの湯と給水管9から分岐された給水バイパス管26からの低温水を混合する電動ミキシング弁より構成された給湯混合弁であり、その下流の給湯管27に設けた給湯温度センサ28で検出した湯温がリモコン5でユーザーが設定した給湯設定温度になるように混合比率が制御されるものである。
29は給湯管27から分岐されてふろ戻り管21に連通された湯張り管で、この湯張り管29には、浴槽6への湯張りの開始/停止を行う湯張り弁30と、浴槽6への湯張り量をカウントするふろ流量カウンタ31と、浴槽水が給湯管27へ逆流するのを防止する逆止弁32とが設けられているものである。
次に、33は貯湯タンク2の上下方向に複数個配置された貯湯温度センサで、この実施形態では5つの貯湯温度センサが配置され上から33a、33b、33c、33d、33eと呼び、この貯湯温度センサ33が検出する温度情報によって、貯湯タンク2内にどれだけの熱量が残っているかを検知し、そして貯湯タンク2内の上下方向の温度分布を検知するものである。
前記リモコン5には、給湯設定温度を設定する給湯温度設定スイッチ34、およびふろ設定温度を設定するふろ温度設定スイッチ35がそれぞれ設けられていると共に、浴槽6へふろ設定温度の湯をリモコン5の湯張り量設定スイッチ(図示せず)で設定された湯張り量だけ湯張りし所定時間保温させるふろ自動スイッチ36と、浴槽水を追い焚きさせる追い焚きスイッチ37が設けられているものである。
38は貯湯タンクユニット1内の各センサの入力を受け各アクチュエータの駆動を制御するマイコンを有し制御部を構成する給湯制御部である。この給湯制御部38に前記リモコン5が無線または有線により接続されユーザーが任意の給湯設定温度およびふろ設定温度を設定できるようにしているものである。
なお、39は貯湯タンク2の過圧を逃す過圧逃し弁、40は給水の圧力を減圧する減圧弁、41は給湯する湯水の量をカウントする給湯流量カウンタ、42は給水の温度を検出する給水温度センサである。
次に、この実施例1の作動を説明する。
まず、深夜電力時間帯になって貯湯温度センサ39が貯湯タンク2内に翌日に必要な熱量が残っていないことを検出すると、給湯制御部38はヒーポン制御部17に対して沸き上げ開始指令を発する。指令を受けたヒーポン制御部17は圧縮機11を起動した後にヒーポン循環ポンプ16を駆動開始し、貯湯タンク2下部に接続されたヒーポン往き管9から取り出した5〜20℃程度の低温水を冷媒−水熱交換器12で70〜90℃程度の高温に加熱し、貯湯タンク2上部に接続されたヒーポン戻り管10から貯湯タンク2内に戻し、貯湯タンク2の上部から順次積層して高温水を貯湯していく。貯湯温度センサ33が必要な熱量が貯湯されたことを検出すると、給湯制御部38はヒーポン制御部17に対して沸き上げ停止指令を発し、ヒーポン制御部17は圧縮機11を停止すると共にヒーポン循環ポンプ16も停止して沸き上げ動作を終了するものである。
次に、給湯運転について説明すると、給湯栓4を開くと、給水管8からの給水が貯湯タンク2内に流れ込む。そして貯湯タンク2に貯められた高温水が出湯管7を介して給湯混合弁25へ流入し、給水バイパス管26からの低温水と混合され、給湯制御部38により給湯混合弁28の混合比率が調整されて給湯設定温度の湯が給湯栓4から給湯される。そして、給湯栓4の閉止によって給湯が終了するものである。
次に、浴槽6への湯張り運転について説明すると、リモコン5のふろ自動スイッチ36が操作されると、給湯制御部38が湯張り弁30を開弁する。そして、給湯混合弁28によってふろ設定温度に調整された湯水が湯張り管29からふろ戻り管21を介して浴槽6へ湯張りされ、湯張り管29途中に設けられたふろ流量カウンタ31が所定の湯張り量をカウントすると給湯制御部38が湯張り弁30を閉弁して湯張り運転を終了するものである。
次に、ふろの追い焚き運転について図2に示すフローチャートに基づいて説明すると、リモコン5の追い焚きスイッチ37がONされると、追い焚き運転の開始条件チェックを行い、給湯制御部38は貯湯タンク2に取り付けられている貯湯温度センサ33が検出する貯湯温度をチェックし、熱交換器18近傍の貯湯温度が所定温度T1(ここでは50℃)以上であれば、開始条件を満たしているため追い焚き運転を開始する(ステップ1、以下S1と略す)。
次に、ふろ循環ポンプ20を駆動開始して(S2)、浴槽水を熱交換器18に循環させて貯湯タンク2内の高温水と熱交換させる。このとき、貯湯温度センサ33で検出する熱交換器18近傍の貯湯温度の初期温度を記憶する(S3)。
前記給湯制御部38は、前記S3で記憶した初期貯湯温度に基づいて所定値T2を設定する(S4)。この所定値T2は後述する沸き増し運転の開始判定に用いるもので、予め定められた関係式あるいはデータテーブル等により、初期貯湯温度が高ければ大きく、初期貯湯温度が低ければ小さく設定されるようにしている。
そして、追い焚き運転が開始されてから所定時間(ここでは5分間)が経過すると(S5でYes)、現在の熱交換器18近傍の貯湯温度が初期貯湯温度から前記所定値T2以上低下したかを判断するようにしている(S6)。
ここで、貯湯タンク2内の貯湯量(高温水の量)が少ない場合や追い焚きを行う浴槽水の温度が低い場合には、図3に示すように追い焚き開始からの初期に、貯湯温度が貯湯量が多い場合や浴槽水の温度が高い場合に比べて、急激に温度低下することとなる。
そのため、追い焚き運転開始後の初期段階で急激に貯湯温度が低下した場合は(S6でNo)、熱量が不足する可能性があるので、給湯制御部38は前記沸き上げ運転と同じようにヒーポン制御部17に対し沸き増し運転の開始を指示し、ヒーポン制御部17はヒートポンプ回路15およびヒーポン循環ポンプ16を駆動して貯湯タンク2内の湯水を沸き増しするものである(S10)。
そして、追い焚き運転において、ふろ戻り温度センサ23で検出する温度が追い焚き目標温度に達すると(S7でYes)、給湯制御部38はふろ循環ポンプ20を駆動停止して(S8)、追い焚き運転を終了する(S9)ものである。なお、沸き増し運転が行われていた場合は、追い焚き運転の終了と同時に沸き増し運転も終了するようにしている。ただし、沸き増し運転の終了のタイミングは追い焚き運転の終了のタイミングに限定されるものではなく、例えば50リットル沸き増し完了した時点で沸き増し運転を終了しても良い。
なお、図4に示すように、同じ貯湯量、同じふろ温度であっても、貯湯温度が高くなると追い焚き運転開始初期の温度低下幅は大きく、貯湯温度が低くなると追い焚き運転開始初期の温度低下幅は小さくなるので、前記所定値T2は初期貯湯温度が高ければ大きく、初期貯湯温度が低ければ小さく設定し、追い焚き運転開始初期の温度低下を利用した熱量不足の可能性の判別をより正確に行うことができる。
なお、追い焚き運転スイッチ37がONされたときに貯湯温度がT1以下であった場合は(S1でNo)、ヒーポン制御部17がヒートポンプ回路15およびヒーポン循環ポンプ16を駆動して貯湯タンク2内の湯水を沸き増しし(S10)、貯湯温度がT1以上になった時点で追い焚き運転を開始するようにしているものである。
このように、追い焚き運転開始から所定時間後の貯湯温度を検出し、追い焚き運転開始直前あるいは開始時の初期貯湯温度に比べ所定値T2以上温度低下しているか否かを判断することによって、貯湯温度が追い焚き運転可能な温度であっても、貯湯熱量が追い焚き運転に必要な熱量に足りなそうな場合を熱量不足になってしまう前に先読みして容易に判別し、沸き増し運転を行うことで追い焚き運転の完了までにかかる時間を短くすることができる。
また、熱量不足の可能性を容易かつ高精度に判別できるので、熱量が十分にあるにもかかわらず沸き増し運転を行ってしまうことがなく、ユーザーの利便性と省エネルギー性を両立することができるものである。
しかも、前記所定値T2は、初期貯湯温度に応じて可変し、所定値T2を初期貯湯温度が高ければ大きく、初期貯湯温度が低ければ小さく設定し、追い焚き運転開始初期の温度低下を利用した熱量不足の可能性の判別をより正確に行うことができる。
なお、この実施例1では、追い焚き運転開始から所定時間後の貯湯温度の温度低下幅によって熱量不足の可能性を判別するものであるが、これに限らず、所定時間以内に貯湯温度が所定値T2以上低下したことで熱量不足の可能性を判別するようにしても良く、また、単位時間当たりの温度低下幅が単位時間および初期貯湯温度に応じた所定値T3以上であると熱量不足の可能性があると判別して加熱手段としてのヒートポンプユニット3による沸き増し運転を行うようにしても良い。
なお、実施例1において、沸き増し運転を開始した旨をリモコン5を介して音声あるいは文字で報知するとなお良いものである。また、追い焚き運転の開始条件は、熱交換器18に近接した貯湯温度センサ33bの検出温度によって判断しているが、貯湯温度センサ33aおよび33cの検出温度を取り入れたり、貯湯タンク2全体の熱量を判断に取り入れたりしても良いものである。
また、実施例1において、熱交換器18を貯湯タンク2内に配置したが、これに限らず、熱交換器18を貯湯タンク2外に配置し、貯湯温水を熱交換器18に循環させる方式としても良いものである。また、貯湯水を加熱する手段としてヒートポンプ式を採用したが、これに限らず、貯湯タンク2内に電熱ヒータを配置したものでも良いものである。
本発明の実施例1の貯湯式給湯装置の概略構成図。 実施例1の追い焚き運転を説明するフローチャート。 追い焚き運転開始時の貯湯温度の低下現象を説明する図。 追い焚き運転開始時の初期貯湯温度をパラメータとした貯湯温度の低下現象を説明する図。
符号の説明
2 貯湯タンク
3 ヒートポンプユニット(加熱手段)
6 浴槽
18 熱交換器
20 ふろ循環ポンプ
22 ふろ循環回路
33 貯湯温度センサ

Claims (4)

  1. 温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転開始から所定時間後あるいは所定時間以内に前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度が初期貯湯温度より所定値以上温度低下した場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度に応じて可変するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転中に、前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度の単位時間当たりの温度低下が所定値以上となった場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度に応じて可変するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  3. 温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転開始から所定時間後あるいは所定時間以内に前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度が初期貯湯温度より所定値以上温度低下した場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度が高いと大きく、貯湯温度が低いと小さくなるようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  4. 温水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の貯湯水を加熱する加熱手段と、この貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環ポンプを備え浴槽の湯水を循環させるふろ循環回路と、このふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を前記貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器とを備え、前記ふろ循環ポンプを駆動して浴槽水を前記熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転中に、前記貯湯温度センサで検出する貯湯温度の単位時間当たりの温度低下が所定値以上となった場合は、前記加熱手段を作動させて貯湯水の沸き増し運転を開始するようにし、前記所定値を、追い焚き運転開始時の貯湯温度が高いと大きく、貯湯温度が低いと小さくなるようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
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