JP4093695B2 - 透析治療用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、半透過性膜により血液チャンバーおよび透析液チャンバーに分割される透析器を接続された体外血液循環による透析治療用装置に関する。さらに本発明は同種透析治療装置内の透析液流量を少なく調整するための方法にも関する。
【0002】
一般に従来の透析装置は、透析液チャンバー取り入れ口と結合した供給ラインより分枝し、透析器排出口と結合する導出ラインに至るバイパスラインを含む。供給ライン、排出ラインおよびバイパスラインには制御システムにより開閉される閉鎖弁が取り付けられている。運転モードでは、制御システムは透析器の透析液チャンバーを透析液ラインより分離する。そのモードでは、供給ラインおよび排出ラインは閉じられ、一方バイパスライン閉鎖弁は開かれる。
【0003】
さらに従来の透析装置は容積バランス装置も含んでいる。バランス装置は、必要に応じ供給−および排出ラインの切り換えが可能であり、その都度可動できる要素により分割されるチャンバーを2個有している。使用済み透析液に対し未使用透析液のバランスを取るために、各バランスチャンバーの半分は交互に未使用および使用済み透析液で満たされる。この種のバランス装置を持つ透析装置の例としてDE−A−28 38 414が知られている。
【0004】
透析治療を最適化するためには、体外血液治療中に特定のパラメータを測定する必要がある。循環血液中および透析液ライン中の物質濃度測定による血液透析パラメータ測定法として様々な方法が知られている。透析液チャンバーを流れる透析液の流速が特定の値に減少する場合、透析液ライン中の物質濃度は治療方法と関係なく循環血液中の物質濃度と実質同じであることが示されている。このことは、血液側の測定が必要ないという点では有益である。
【0005】
バランスチャンバーを有する透析装置では、透析液流量の減少は大きな問題である。バランスチャンバーの切り換えサイクルの数が減少すると、透析液チャンバーを通過する液流は不連続となる。この様な状態では、静止期の冷却により透析液の温度が不適当に変動し、さらに透析液中の電解質の分配も不均一になり、その結果伝導率が大きく変動する。この様な事態は治療とは関係なく透析液循環中のセンサーの正確性にとって不都合である。
【0006】
本発明の課題は、大がかりな装置を必要とせず、簡単な方法により透析液流量を減少させる透析治療用装置を完成させること、および透析治療用装置内に於ける減少透析液流量の制御方法を提供することである。
【0007】
本課題の解決は本特許請求項1ないし17の特徴により行われる。
【0008】
本発明の装置では、透析液流量の減少のために従来の透析装置のバイパスライン内、および供給ならび/または排出ライン内に利用されている装置を利用して実施されるため、装置コストは低く保たれる。
【0009】
上記装置の場合、透析液流量を減少する運転モードでは透析液はバイパスラインおよび透析液チャンバーに結合した供給ラインおよび排出ライン内を流れる様に調整される。そうすることで透析液チャンバーを流れる液量は減少し、透析液の一部はバイパスラインに迂回させられる。透析液は透析液チャンバーを連続的に貫流するため、温度制御の問題は生じない。さらに透析液の組成と均一性が透析治療中の状態に正確に対応している。主液流が一定している場合、過渡現象による遅延を起こすことなく、流れを緩慢な流れに切り換えることができる。透析液流量が減少した状態で血液動態パラメータを測定した後、改めて定常伝導率を調整すること無しに、通常流量で治療を直ちに進めることができる。
【0010】
透析液チャンバー上流の供給ラインより分枝したバイパスラインは、透析器下流の排出ラインに至る。しかし、バイパスラインは排水孔に接続することもできる。ライン内の液は貫流センサーおよび/またはポンプによりコントロールできる。
【0011】
透析液流量調整装置が、バイパスライン内にバイパス弁を、および供給ラインおよび/または排出ライン内に透析器の透析器弁を含む場合、従来の透析装置のライン配置を変更する必要は無い。バイパス弁および供給ラインおよび排出ラインに取り付けられた透析装置弁が開いた状態では、主流の分割がおこり、透析液チャンバーを通過する透析液流量は減少につながり、その透析液流量は透析装置内の流れの状態に依存する。
【0012】
透析液流量を制御する手段としては、弁だけでなくポンプも利用できる。ポンプが静止している状態では、液は流れず、一方ポンプが作動している状態では液はライン内を流れる。
【0013】
好適な実施態様では、第1バイパスライン内のバイパス弁を迂回する第2バイパスラインが提供され、その際にその第2のバイパス内部に第2バイパス弁とスロットルバルブが取り付けられている。透析液流量を減少させる場合、第1バイパス弁が閉じられ、第2バイパス弁および供給および排出ライン内に取り付けられた透析器弁が開かれる。本実施態様は、上記の透析装置内の流路系により透析器内の透析液流量が過度に少なく調整されてしまった場合、透析液チャンバーを通過する液流量をスロットバルブにより増加できるという利点を有している。
【0014】
実際に透析器弁が解いた状態で、透析器弁の液流抵抗に基づいて第1パイパス弁を開くだけで、透析液チャンバーを通過する透析液流量は調節されるが、測定対象物質の血液濃度に対し透析液濃度を補正するには十分であることが示されている。
【0015】
さらに好適な実施態様では透析液流量を微調整する為に、供給ラインまたは排出ライン内に取り付けられた透析器弁を迂回し、その中に第2バイパス弁とスロットルバルブが取り付けられている第2バイパスが提供される。この実施態様では、第1および第2バイパス弁は開かれており、供給ラインおよび排出ラインに取り付けられた透析器弁は閉じられている。この場合透析液チャンバーを通る透析液流量は、第2バイパス分枝内のスロットルバルブの液流抵抗により決定される。
【0016】
透析液チャンバーの上流に配置された透析器弁を迂回する実施態様は、透析器が圧の低いスロットルバルブ側にあるため“逆浸透”(Back filtration)の恐れが低く、特に有用である。
【0017】
第2バイパスライン内のスロットルバルブは、液流抵抗固定型スロットルバルブでも液流抵抗可変型スロットルバルブでもよい。
【0018】
さらに好適な実施態様では、スロットルバルブの液流抵抗は可変であり、ここで透析液チャンバーを貫流する透析液流量が測定される。スロットルバルブの液流抵抗は、上記主流に於ける透析液チャンバー貫流透析液流量が一定になる様に調節される。
【0019】
サンプルの採取は、透析液流量減少時、透析液チャンバー下流よりサンプル採取ポンプを用い透析液を吸い上げ、バランスシステムに戻すことで好適に実施される。透析液を迂回させることを目的とし、第1サンプル採取ラインは、その中に取り付けられた透析器弁上流の排出ラインより出てサンプル採取ポンプの接続点に至り、第2サンプルラインはもう一方の接続点より出て、その中に取り付けられた透析器弁の下流に至る。第2サンプル採取ラインを、バイパスラインあるいは透析装置弁下流の排出ラインと接続するいずれかの別ラインに導く事もできる。バランスシステム内の透析液は還流されるため、バランスは妨害されない。透析液を平衡状態に調整した後、第1または第2サンプル採取ラインに接続される第三サンプル採取ラインを経由し一定量の透析液が採取され、血液動態パラメータ測定装置に送られる。血液動態パラメータとして、例えば濃度が測定される。バランスをとるときに、透析液の採取量が考慮される。
【0020】
サンプル採取ポンプは、流路内の透析液流量の速さとは無関係に、さらにその時の圧、透析器の型、透析装置の装備と関係なく十分正確に、透析器を低速で通過する透析液を正確に一定量送り出すことができる。ポンプは通常の透析サンプル液送り出しだけでなく、流路の洗浄およびすすぎにも利用できる。
【0021】
サンプル採取ポンプおよびそのポンプに接続された構成要素は、従来の透析装置の流路に連結できる差込可能なカセットユニット内に包括することができる。障害が起きた場合には、弁を利用しポンプまたはその他の構成要素を流路から分離でき、影響なく透析を続けることができる。
【0022】
さらに好適な実施態様では、従来透析装置の流路へのカセットユニット接続を簡便にするために、接続ラインは2本のみ提供される。
【0023】
以下、本発明の幾つかの実施態様を図を利用し詳細に説明する。
【0024】
図1には、血液透析装置の主要な構成要素だけが描写されている。透析装置には、半透過性膜(半透膜)2により血液チャンバー3および透析液チャンバー4に分割される透析器1を示す。血液チャンバー3の入口には、血液ポンプ6が取り付けられている動脈血液ライン5が接続される。血液チャンバーの出口からは静脈血液ライン7が患者に導かれる。
【0025】
透析液供給源8には、新鮮な透析液が準備される。透析液供給源8より出た透析液供給ライン9の第1ライン部分9aは、バランス半チャンバー10a、bの2個に分割されるバランス装置10内の入り口に導かれ、使用済み透析液に対し未使用透析液のバランスが取られる。容積バランス型透析装置では、一般に平行に取り付けられた2個のバランスチャンバーが利用されるが、図1にそのうちの一方、1個のみが示されている。第1バランスチャンバーの出口より出た供給ライン9の第2ライン部分9bは、透析液から細菌を除くために、透析液路に接続された、細菌捕捉膜11cにより2個のチャンバー11a、bに分割された滅菌フィルター11の第1チャンバー11aの入り口に至る。滅菌フィルター11の第2チャンバー11bの出口より出る供給ラインの第三ライン部分9cは透析液チャンバー4の入り口に至る。透析液チャンバー4の出口より出た透析液排出ライン12の第1ライン部分12aはバランス装置の第2チャンバー10bの入り口に至る。第2バランスチャンバー10bから出たラインは、排出ラインの第2ライン部分12bを通り排出口13に接続されている。透析液排出ラインの第1ライン部分12aには透析液ポンプ29が取り付けられている。透析液ポンプ29の上流で、第1ライン部12aから限外濾過ライン30が分枝し、このラインは透析液排出ライン12の第2ライン部12bに至る。限外濾過ライン30には限外濾過ポンプ31が取り付けられている。
【0026】
透析液流路より透析器の透析液チャンバー4を切り離すためには、透析装置では滅菌フィルター11の第1チャンバー11aの出口より出て排出ラインの第1ライン部分12aに至るバイパスライン14を利用する。バイパスライン14には電磁駆動バイパス弁15が取り付けられているが、供給ラインの第三ライン部分9cには第1透析器弁16が、また排出ラインの第1ライン部分12aには第2透析器弁17が取り付けられている。上記透析器弁16,17は共に同様に電磁駆動性である。バイパス弁15および両透析器弁16,17は、各弁と制御ライン15a、16a、17aを介して接続された中央制御システムにより制御される。
【0027】
中央制御システム18は各種運転モードを決定する。透析器1を透析液流路より分離するためには、制御システムは透析器弁16,17を閉じた状態でバイパス弁15を開くという方法で制御する。さらに、制御システムは透析液流路中の血液動態パラメータを測定するために透析液流量を減少する運転モードも提供する。
この運転モードでは、制御システムはバイパス弁15および透析器弁16、17を開く様に弁を制御し、透析液がバイパスライン14ならびに透析液チャンバー4を流れる様にする。
【0028】
図2の実施態様は図1記載の実施例との関係に於いて、第2バイパス弁およびスロットルバルブを有する別のバイパスラインを持つ点で異なる。図1の装置各部に対応する図2の透析装置各部には同じ番号を付した。第2バイパスライン19は第1バイパス弁15の上流で第1バイパスライン14から分枝し、バイパス弁下流で第1バイパスラインのライン部分に至る。第2バイパスライン19は電磁駆動型第2バイパス弁20とスロットルバルブ21を有しており、液流断面積を調整することができる。第2バイパスライン20およびスロットルバルブは制御ライン20a、21aを介し、制御システム18により制御される。さらに、透析装置は排出ラインの第1ライン部分12a内の第2透析器弁下流に取り付けられた流量計22も利用する。しかし、流量計は透析器の透析液チャンバーを流れる透析液量を監視するために、供給ライン9の第三ライン部分9cに取り付けることも原理的には可能である。また、流量計を第1バイパスライン14に配置することもできるが、この場合透析液流量は主液流と第1バイパスラインの液流との間に生じた差より計算される。流量計22はデータライン22aで制御システム18と接続される。
【0029】
透析液流量を減少する運転モードでは、制御システム18は第1バイパス弁15を閉じ、一方第2バイパス弁20および透析器弁16,17を共に開く。透析液は第1バイパスでなく、第2バイパスラインに流れるが、その流速はスロットルバルブ21の液路断面積によって決まる。制御システム18は、透析液チャンバー4の透析液通過流量が所定の値になるようにスロットルバルブの液流断面積を制御し、その流量は流量計22により監視される。
【0030】
図3および4には、第1バイパス弁15ではなく第1または第2透析器弁を跨ぐ第2バイパス分枝を提供される別の実施例が示されている。本例でも対応する透析装置各部には同一番号を付した。
【0031】
図3の実施態様では、第2バイパスライン23は第1透析器弁の上流にて供給ライン9第3ライン部分9cより分枝し、透析器弁16の下流にて第3供給ライン部分9cに至る。第2バイパス弁およびスロットルバルブは図中24,25に示される。これらは制御ライン24a、25aを介し制御される。
【0032】
図4の実施例では、第2バイパスライン26は第2透析弁17の上流にて第1ライン部分12aより分枝し、透析弁17の下流にて排出ライン部分12aに至る。第2バイパス弁およびスロットルバルブは27および28で示され、さらに制御ラインは27aおよび28aで示される。
【0033】
透析液流量を減少する運転モードでは、制御システム18は第1バイパス弁1を開き、透析器弁16、17の一つを閉じるが、バイパス弁24および27を開く。この場合、透析液流量はスロットルバルブ25ないし28の流路断面積により設定される。制御システムは透析液流量が所定値になる様に流路断面積を調整し、本例に於いても液流量は流量計22により監視される。
【0034】
原理的には、透析器弁1つのみを透析液チャンバー4の上流または下流に取り付けることもできる。さらに可変型液流断面積スロットルバルブに代えて固定型液流断面積スロットルバルブを利用することもできる。この場合、当然液流は制御できないが、必要な測定には十分である。
【0035】
図5は、透析装置の主要な要素と共に、取り外し可能なカセットユニットとして形成された分析ユニットを示す。透析装置は半透膜35により分離される血液チャンバー33および透析液チャンバー34を持つ透析器32を利用する。血液供給ライン36を通り、血液は血液チャンバー33に流入し、血液排出ライン37を通り血液チャンバー33より出る。透析液は未表示のバランス装置を出て、透析液供給ライン38を通り透析液チャンバー34に流入し、透析液排出ライン39を通り透析液チャンバー34より出てバランス装置に戻る。供給ライン38内には第1透析器弁40が、また排出ラインには第2透析器弁41が取り付けられている。その中にバイパス弁43が取り付けられているバイパスライン42は、供給ライン38と排出ライン39を結ぶ。使用済み透析液は排出ライン44を通り排出される。供給ライン、排出ラインおよびバイパスラインは弁およびバランス装置と共に透析装置流路45を形成する。
【0036】
交換可能なカセットユニット46にはサンプル採取ポンプ47、および例えば透析液中の血液動態パラメータ測定装置、例えば尿素の様な尿関連物質濃度測定用センサー付き分析装置Aを含む。透析器弁41の上流にて排出ライン39より第1サンプル採取ライン48が分枝し、サンプル採取ポンプ47の接続部47aに至り、ここで双方向型膜ポンプと接続する。ポンプ47のもう一方の接続部47bからは第2サンプル採取ライン49が出ており、バイパス弁43の下流でバイパスライン42に至る。第1および第2排出路48,49には、それぞれサンプル採取弁50,51が取り付けられている。第1採取ライン48abからは、その中に別のサンプル採取弁53が取り付けられている第3サンプル採取ライン52が分枝し、分析装置Aの入り口に至る。排出ライン54は分析装置Aの出口より出て排液ライン44に至る。サンプル採取ラインおよび排出ラインはそれぞれ2本のライン部より構成されるが、そのライン部はコネクター55,56,57で相互に接続され、透析装置流路45よりカセットユニット46を分離することができる。電磁駆動型弁を制御するために、制御ラインS1ないしS6を介し弁と結合する制御システム58が提供される。
【0037】
透析作動中、制御システム58は第1および第2透析器弁40,41を開き、バイパス弁43およびサンプル採取弁50、51,53を閉じる。サンプルを採取時は、バイパス弁43を開き、第2透析器弁41を閉じ、第1および第2サンプル採取弁50,51を交互に開く。第1サンプル採取弁を開き、および第2サンプル採取弁を閉じた状態でポンプ47が排出透析液を一定量くみ上げ、第2弁を開き、第1弁を閉じた状態で使用済み透析液をバランスシステムに戻す。平衡状態に達した後、第1および第2採取弁50、51を閉じた状態で第3弁を開き、透析液サンプルを分析装置Aに流す。その後分析装置Aを出たサンプルは出口に導かれる。未使用透析液がバイパスライン42を流れている場合、透析装置の流路制御に悪影響を及ぼすことなく透析器内の減少透析液流量を調整できる。この時、伝導率および温度は一定である。ポンプは双方向に作動するため、適当にサンプル採取弁を切り換えて液流を逆転させた後に、未使用透析液からサンプルを採取することもできる。バランスをとる際、採取サンプル液量が一定になる様考慮する。
【0038】
図6は、図5記載の実施態様と比較に於いてサンプル採取ポンプが一方向作動型であることで異なる実施例を示す。当該実施例では、流路方向を逆転することなく未使用サンプルを採取することができる。図5および6による実施態様に於ける対応部分には同一記号が割り付けられている。図6の実施例では、第4サンプル採取ライン60は供給ライン38より分枝し、採取ポンプ47′の上流で第1採取ラインに至る。第4サンプル採取ライン60には第4サンプル採取弁59が取り付けられている。さらに、第3のサンプル採取ライン52が第1採取ラインではなく、第2採取ライン49から分枝する点が異なっている。第4サンプル採取弁59は別の制御ラインS7により制御システム58に接続されており、透析作動中および流れ出た透析液からのサンプル採取中は制御システム58により閉じられる。他の弁は図5による実施例同様に制御される。未使用透析液よりサンプルを採取する場合、第1サンプル採取弁50を閉じ、第4採取弁59を開き、採取ポンプ47により未使用透析液を汲取る。
【0039】
図7は、交換可能なカッセトユニットが透析装置の流路部で2箇所の接続ラインのみで結合できる別の実施態様を示す。図5および6の実施態様の各部に対応する図7の実施例の各部にも、同一の記号が付されている。流路部45は、第1透析器弁40を有し、透析器32に至る供給ライン38および第2透析器弁41を有し、透析器より出る排出ライン39ならびにバイパス弁43を有するバイパスライン42を含む。第1透析器弁41および透析器32の間で排出ライン39の中に第3透析器弁61が取り付けられている。
【0040】
透析中、第1、第2および第3透析器弁は開かれ、一方バイパス弁43は閉じられる。
【0041】
第1サンプル採取ライン48は、第3透析器61の上流にて排出ラインより分枝し、一方向作動型採取ポンプ47′に至るが、そのポンプは膜ポンプである。採取ポンプ47′より出た第2サンプル採取ライン49は第3透析器弁61の下流にて排出ライン39に至る。第2採取ライン49より分枝した第3採取ライン52は、分析装置Aに至り、そこより排出ライン54が分枝する。第1、第2および第3サンプル採取ラインには、第1、第2および第3サンプル採取弁50、51、53が取り付けられている。図7には制御システムおよび制御ラインは示されていない。
【0042】
サンプル採取時、第3透析器弁61は閉じら、その結果透析液は第1および第2サンプル採取ライン48,49を流れる。第1および第2サンプル採取弁50、51は交互に開閉し、そこでサンプル採取ポンプ47′は一定量の透析液を送り出し、平衡状態に調整した後、採取弁50,51を閉じ、弁53を開き分析装置Aに送る。
【図面の簡単な説明】
【図1】血液透析装置の第1実施態様の簡単な略図である。
【図2】透析装置の第2実施態様である。
【図3】透析装置の第3実施態様である。
【図4】透析装置の第4実施態様である。
【図5】透析装置の主用構成要素と共に透析ユニットの第1実施例の簡単な略図である。
【図6】透析装置の主用構成要素と共に透析ユニットの第2実施例の簡単な略図である。
【図7】透析ユニットの第3実施例の簡単な略図である。
【符号の説明】
1 透析器
2 半透膜
3 血液チャンバー
4 透析液チャンバー
5 動脈血液ライン
6 血液ポンプ
7 静脈血液ライン
8 透析液供給源
9 透析液供給ライン
9a 9の第1ライン部分
9b 9の第2ライン部分
9c 9の第3ライン部分
10 バランス装置
10a バランスチャンバー
10b バランスチャンバー
11 滅菌フィルター
11a チャンバー
11b チャンバー
11c 捕捉膜
12 透析液排出ライン
12a 12の第1ライン部分
12b 12の第2ライン部分
13 排出口
14 第1バイパスライン
15 第1バイパス弁
15a 制御ライン
16 第1透析器弁
16a 制御ライン
17 第2透析器弁
17a 制御ライン
18 中央制御システム
19 第2バイパスライン
20 電磁駆動型第2バイパス弁
21 スロットルバルブ
22 流量測定装置
23 第2バイパスライン
24 第2バイパス弁
25 スロットルバルブ
26 第2バイパスライン
27 第2バイパス弁
28 スロットルバルブ
29 透析ポンプ
30 限外濾過ライン
31 限外濾過ポンプ
32 透析器
33 血液チャンバー
34 透析液チャンバー
35 半透膜
36 血液供給ライン
37 血液排出ライン
38 供給ライン
39 透析液排出ライン
40 透析器弁
41 透析器弁
42 バイパスライン
43 バイパス弁
44 排出ライン
45 透析装置流路
46 カセットユニット
47 サンプル採取ポンプ
47a 接続部
47b 接続部
47’ 採取ポンプ
48 第1サンプル採取ライン
48a 第1採取ライン
48b 第1採取ライン
49 第2サンプル採取ライン
50 サンプル採取弁
51 サンプル採取弁
52 第3サンプル採取ライン
53 サンプル採取弁
54 排出ライン
55 コネクター
56 コネクター
57 コネクター
58 制御システム
59 第4サンプル採取弁
60 第4サンプル採取ライン
61 第3透析器弁

Claims (16)

  1. 半透過性膜(2)により血液チャンバー(3)および透析液チャンバー(4)に分割された透析器(1)の前記血液チャンバーを含む体外血液循環回路前記透析液チャンバーの入口と結合する透析液ラインの透析液供給ライン(9)と、前記透析チャンバー出口と結合する透析液排出ライン(12)バランス装置(10)と、前記透析液チャンバー上流にて前記供給ラインから分枝するバイパスライン(14)前記バイパスライン内ならびに前記供給ラインおよび/または前記排出ライン内に取り付けられる透析液流量調整装置(15、16、17;20、21;24;25;27、28)前記バイパスラインならびに前記供給ラインおよび/または前記排出ライン内の前記透析液流量調整装置の制御装置(18)備えている透析治療用装置であって、
    前記透析液流量調整装置(15、16、17;20、21;24;25;27、28)の制御装置(18)が、前記透析液チャンバー(4)を通過する透析液流量を減少させるための運転モードを設定可能な様に形成されており、前記運転モードでは前記バイパスライン(14)内ならびに前記供給ラインおよび/または前記排出ライン(9、12)内の前記透析液流量調整装置は、前記バイパスライン(14)を通過させて前記透析液の一部を分流させるように、前記バイパスラインならびに前記供給ラインおよび前記排出ラインの両方を通過させて前記透析液の流れを少なくとも部分的に排出させるような制御を行う構成となっていることを特徴とする透析治療用装置。
  2. 前記透析液流量調節装置が、前記バイパスライン内に取り付けられたパイパス弁(15)および前記供給ライン(9)内に取り付けられた透析器弁(16)および/または前記排出ライン(12)内に取り付けられた透析器弁(17)を備えていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  3. 前記透析液流量調節装置を制御するための装置が制御システム(18)を備え前記透析液流量減少時の運転モードでは前記バイパス弁(15)および前記供給ラインまたは前記排出ライン内に取り付けられた前記透析器弁(16、17)が開かれる様に形成されていること特徴とする請求項2記載の装置。
  4. 前記第1バイパス弁(15)の上流で前記第1バイパスライン(14)より分枝し、前記第1バイパス弁下流で前記第1バイパスラインに至る第2バイパスライン(19)が提供され、前記第2バイパスライン内に第2バイパス弁(20)およびスロットルバルブ(21)が取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の装置。
  5. 前記透析液流量調節装置を制御するための装置が制御装置を備え前記透析液流量減少時の運転モードでは前記第1バイパス弁(15)を閉じ、前記第2バイパス弁(20)および前記供給ラインまたは前記排出ライン内に取り付けられた前記透析器弁(16、17)を開く様に形成されていることを特徴とする請求項4記載の装置。
  6. 前記供給ライン(9)内に取り付けられた前記透析器弁(16)の上流にて前記供給ラインより分枝し、前記供給ライン内の前記透析器弁下流に至る第2バイパスライン(23)が提供され、前記第2バイパスライン内に第2バイパス弁(24)およびスロットルバルブ(25)が取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の装置。
  7. 前記透析液流量調節装置を制御する手段が制御システム(18)を備え前記透析液流量減少時の運転モードに於いて前記第1バイパス弁および前記第2バイパス弁(15、24)を開き、前記供給ライン内に取り付けられている前記透析器弁(16)を閉じる様に形成されていることを特徴とする請求項6記載の装置。
  8. 前記排出ライン内に取り付けられた前記透析器弁(17)の上流にて前記排出ラインより分枝し、前記排出ライン内の前記透析器弁下流に至る第2バイパスラインが提供され、前記第2バイパスライン内に第2バイパス弁(27)およびスロットルバルブ(28)が取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の装置。
  9. 前記透析液流量調節装置を制御する手段が制御システム(18)を備え前記透析液流量減少時の運転モードに於いて前記第1バイパス弁および前記第2バイパス弁(15、27)を開き、前記排出ライン内に取り付けられている前記透析器弁(17)を閉じる様に形成されることを特徴とする請求項8の装置。
  10. 前記透析液流量調節装置の制御手段が、調整可能な流体断面積を持つ前記スロットルバルブを有する透析液流量測定装置(22)を備えていることを特徴とする請求項49のいずれか1項記載の装置。
  11. 第1サンプル採取ライン(48)が、その内部に取り付けられた前記透析器弁(41)の上流で前記排出ライン(39)を出てサンプル採取ポンプ(47)の接続部(47a)に至り、さらに第2サンプル採取ライン(49)が前記サンプル採取ポンプの別の接続部(47b)より出て、その内部に取り付けられた前記透析器弁(41)または前記バイパスライン(42)の下流にて前記排出ライン(39)に至るように構成されていることを特徴とする、請求項210までのいずれか1項記載の装置。
  12. 第3サンプル採取ライン(52)が前記第1サンプル採取ラインまたは前記第2サンプル採取ライン(48、49)より分枝し、血液動態パラメータ測定用装置(48)に至るように構成されていることを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 前記サンプル採取ポンプ(47)が双方向型ポンプであることを特徴とする請求項11または12記載の装置。
  14. 前記サンプル採取ポンプ(47)が一方向型ポンプであり、前記第1採取ライン(48)が吸引接続部に至り、前記第2サンプルライン(49)が加圧接続部に至り、さらに第4サンプル採取ライン(60)が前記供給ライン(38)または前記バイパスライン(42)より出て前記サンプル採取ポンプの前記吸引接続部に至るように構成されていることを特徴とする請求項11または12記載の装置。
  15. 前記第1サンプル採取ラインおよび前記第4サンプル採取ライン(48、60)それぞれの中にサンプル採取弁(50、59)が取り付けられていることを特徴とする請求項14記載の装置。
  16. 前記透析液流量調節装置を制御する手段が制御システム(58)を備え前記透析液流量減少時の運転モードでは前記バイパスライン(43)および前記供給ライン(38)内に取り付けられた前記透析器弁(40)を開き、前記排出ライン(40)に取り付けられた前記透析器弁(41)は閉じるように形成されていることを特徴とする請求項11記載の装置。
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