JP4093382B2

JP4093382B2 - Engine oil pan structure

Info

Publication number: JP4093382B2
Application number: JP11777998A
Authority: JP
Inventors: 信明唐木; 桂太郎林; 賢治小林
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1998-04-13
Filing date: 1998-04-13
Publication date: 2008-06-04
Anticipated expiration: 2018-04-13
Also published as: JPH11294134A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルポンプによってエンジン内部の各部分に潤滑のためのオイルを圧送するようなエンジンにおけるオイルパンの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
クランク軸の回転に連動して駆動されるオイルポンプにより、ストレーナーを通してオイルパンの油溜部から吸い上げたオイルを、オイルフィルターを通して潤滑のためにエンジンの各部分に圧送してから、再びオイルパンに戻すように循環させるようなエンジンでは、オイルポンプによって圧送するオイルの油圧が所定以上とならないように制御するためのレギュレーターとなるリリーフバルブを、オイルポンプの下流側でオイルフィルターよりも上流側に設置することが必要であって、このリリーフバルブは、通常、オイルポンプ内（オイルポンプの吐出通路）に一体成形されることが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなエンジンにおいて、多くの部品が付設されているシリンダブロックの側面にオイルフィルターを設置すると、クランク軸を横置きにしたエンジンでは、排気管とオイルフィルターが接近して、オイルフィルターの脱着性が困難となり、そこで、オイルフィルターの脱着性を改善するために、オイルパンの側面にオイルフィルターを設置しようとする場合、オイル通路がオイルパンの壁部を通るように変更される関係から、オイルの油圧レギュレーターとなるリリーフバルブを、オイルポンプとは別体のものとして、オイルパンの側壁部に設置することが必要となる。
【０００４】
しかしながら、オイルパンの側壁部の限られた部分に形成されたオイル通路に対して、オイルフィルターや油圧センサー等と共にリリーフバルブをオイルパンの側面に設置しようとすると、スペース上の問題が生じることとなり、特に、リリーフバルブをオイルポンプとは別体のものとすることで、通常は該バルブを収納するボディ部分や固定用ボスやシール機構等が必要となることから、部品点数が増えてその設置がスペース的に更に困難なものとなる一方、ボディ部分を設けることなくオイルパンの側壁部に直接設置した場合、リリーフバルブがクランク室内からのエンジン熱の影響を受けて熱せられることで、リリーフバルブの機能に悪影響を与えるような恐れが生じる。
【０００５】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、潤滑のためのオイルをオイルポンプでエンジン内部の各部分に圧送するようなエンジンにおいて、脱着性改善のためにオイルフィルターをオイルパンに設置するような場合に、オイルの油圧レギュレーターとなるリリーフバルブを、オイルポンプとは別体に形成して、スペース的に無理なくオイルパンに対して設置できると共に、リリーフバルブがクランク室内からのエンジン熱により熱せられるのを抑えることができるようにすることを課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、上記の請求項１に記載したように、クランク軸の回転に連動して駆動されるオイルポンプにより、オイルパンの油溜部から吸い上げたオイルを、オイルフィルターを通してエンジン内部の各部分に圧送するようなエンジンにおいて、オイルパンが、その油溜部の一部がエンジンの前面から前方に突出するように形成されており、オイルポンプにより圧送するオイルの油圧を制御するためのリリーフバルブが、エンジンの前面から前方に突出したオイルパンの天壁部に設置されていると共に、リリーフバルブのハウジング部分が、エンジンの前面から前方に突出したオイルパンの天壁部に一体的に形成されていることを特徴とするものである。
【０００７】
また、上記の請求項１に記載したエンジンのオイルパン構造において、上記の請求項２に記載したように、エンジンの前面から前方に突出したオイルパンの天壁部に、オイルパンの油溜部に貯留されたオイル量をチェックするためのレベルゲージの差し込み部が形成されていることを特徴とするものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエンジンのオイルパン構造の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【００１０】
本発明のエンジンのオイルパン構造の一実施形態について、図１は、オイルパンの上部を構成する上部材を、他の部材との配置関係を含めて、エンジンの排気側から側面視したものであり、図２は、図１に示したオイルパンの上部材を上面視したものである。
【００１１】
本実施形態では、図１に示すように、オイルパン１は、上部材１ａと下部材１ｂの二つの部材をボルト等により一体的に連結することで構成されており、下部がクランクケースの上部となるシリンダブロック２に対して、クランクケースの下部となるオイルパン上部材１ａが、該上部材１ａの上端面とシリンダブロック２の下端面を合面として、ボルト等により一体的に連結される。
【００１２】
オイルパン１の下部材１ｂは、戻されたオイルを一時的に貯留する油溜部となるものであって、エンジン内部の各部分を潤滑してからオイルパン上部材１ａに戻された（落下した）オイルは、オイルパン下部材１ｂによる油溜部に一時的に貯留される。
【００１３】
オイルパン下部材（油溜部）１ｂに貯留されたオイルは、クランク軸３の回転に連動して駆動されるオイルポンプ４により、図示していないストレーナーを通して吸い上げられ、オイルポンプ４から吐出されたオイルは、シリンダブロック２に形成された上流側のオイル通路を通して、オイルパン上部材１ａに形成されたオイル通路に圧送される。
【００１４】
そして、オイルパン上部材１ａに形成されたオイル通路に導入されたオイルは、圧送されるオイルの油圧が所定以上とならないように、油圧レギュレーターとなるリリーフバルブ５で油圧が制御され、オイルに混じった金属粉やカーボン，スラッジ等がオイルフィルター６（図２に示す）により除去されてから、シリンダブロック２に形成された下流側のオイル通路に送られて、エンジン内部の各部分を潤滑してからオイルパン１に戻される。
【００１５】
上記のようにオイルが循環されるエンジンは、本実施形態では、直列４気筒エンジンであって、図１に示すように、その前面には、タイミングベルト８や補機用ベルト９が配置されており、各気筒からそれぞれ排気管１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄが側方に延出されていて、その排気系については、図７に示すように、各気筒１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ間の排気干渉を避けるように、各気筒の排気管１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄを２本ずつ（１２ａと１２ｄおよび１２ｂと１２ｃ）を纏めて、更に、纏めた２本の排気管１２ｅ，１２ｆを一本の排気管１２ｇに纏めてから触媒１３に連結させたような、デュアルタイプの排気系となっている。
【００１６】
そして、そのようなエンジンの排気系において、２本の排気管１２ｅ，１２ｆによるデュアル部が、オイルフィルター６の脱着の邪魔にならないように、きわめて短いものとなっており、このデュアル部（排気管１２ｅ，１２ｆの部分）に対して、排気ガス中のＯ₂の検出に応じてエンジン運転をコントロールするためのＯ₂センサー１４が設けられている。
【００１７】
排気系のデュアル部（排気管１２ｅと１２ｆ）については、図１０に示すように、各管１２ｅ，１２ｆの合流部分でそれぞれの排気通路が一枚の隔壁１２ｋによって隔てられるように、少なくともその合流部分を（例えば、鋳鉄等により）一体的に成形すると共に、該合流部分の外面側の隔壁１２ｋの位置に対応する位置に、図９に示すように、Ｏ₂センサーの取付座１２ｍを一体的に成形しておいてから、該取付座１２ｍから隔壁１２ｋに達するように、Ｏ₂センサーの取付孔１２ｎを穿設加工することによって製造されている。
【００１８】
そして、そのように製造された排気管１２ｅと排気管１２ｆの合流部分に対して、図１１に示すように、外側から取付座１２ｍを通してＯ₂センサー１４を取り付けることにより、図１２に示すように、隔壁１２ｋに形成された取付孔１２ｎの部分は、僅かな隙間を残した大部分がＯ₂センサー１４によって塞がれることとなり、この僅かな隙間を排気管１２ｅと排気管１２ｆの連通部分として、Ｏ₂センサー１４は、排気管１２ｅと排気管１２ｆの両方の排気ガスを検知することができるように設置されている。
【００１９】
なお、排気ガスの脈動を積極的に利用するエンジンでは、排気管の長さのチューニングが必須である一方、触媒をできるだけエンジン本体に近づけて触媒の昇温性能を向上させる必要があることから、従来は、図８に示すように、排気管１２ｅと排気管１２ｆのそれぞれに対して小型の触媒１３ａ，１３ｂをそれぞれ連結して、その上流で、各排気管１２ｅ，１２ｆを連通する連通管１２ｈの途中にＯ₂センサー１４を配置しなければならなかった。
【００２０】
これに対して、本実施形態のエンジンでは、上記のように排気管１２ｅと排気管１２ｆの間の隔壁１２ｋに形成された取付孔１２ｎの部分を塞ぐようにＯ₂センサー１４を設置することで、全ての気筒の排気ガスをＯ₂センサー１４により検知することができると共に、各排気管１２ｅ，１２ｆの連通部分の断面積をできるだけ小さくすることができて、各気筒間の排気干渉による性能低下を防ぐことができる。
【００２１】
ところで、本実施形態のエンジンでは、上部材１ａと下部材１ｂとからなるオイルパン１は、図１に示すように、タイミングベルト８や補機用ベルト９が配置されたエンジンの前面（シリンダブロック２の前面）に対して、オイルパン１の油溜部（下部材１ｂの内部）の一部が前方に突出するように形成されている。
【００２２】
なお、このオイルパン１の前方突出部分は、タイミングベルト８や補機用ベルト９の下方に位置しているため、該突出部分がタイミングベルト８や補機用ベルト９等に対して邪魔になるようなこともなく、また、エンジン全体として見れば、該突出部分によってエンジンの前後方向（クランク軸３の軸線方向）でのレイアウトが拡がることもない。
【００２３】
オイルパン１の上部材１ａには、図２に示すように、シリンダブロック２との合面（上部材１ａの上端面）２０に、シリンダブロック２との連結のための多数のボルト孔２１や連結面をシールするための多数の溝部２２（何れもその一部にのみ図面符号を付して他は図面符号を省略する）が形成されていると共に、合面２０の前端部分には、オイルパン上部材１ａの壁内に形成されるオイル通路の入口孔２４と出口孔２５がそれぞれ開口されている。
【００２４】
また、オイルパン上部材２の合面２０よりも前方に突出した部分（オイルパン１のエンジンの前面から前方に突出した部分の天壁部）２３には、オイルポンプ４により圧送するオイルの油圧が所定以上となるのを防ぐためのレギュレーターとなるリリーフバルブ５が、前方から脱着できる状態で設置され、オイルパン上部材１ａの合面２０の前端部側方に形成されたオイルフィルター取付部２６には、オイルを濾過するためのオイルフィルター６が、側方から脱着できる状態で設置され、オイルフィルター取付部２６の近傍に形成された油圧センサー取付部２７には、オイルフィルターより下流側の油圧を検知するための油圧センサー７が、側方から脱着できる状態で設置される。
【００２５】
さらに、本実施形態では、オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３に、レベルゲージの差し込み部３６が円筒状に形成されており、この差し込み部３６には、図６に示すように、オイルパン１の油溜部に貯留されたオイル量をチェックするためのレベルゲージ３７が取り付けられる。
【００２６】
オイルパン１に形成されるオイル通路については、図５に示すように、オイルポンプ４から吐出されてシリンダブロック２の上流側オイル通路から送られてきたオイルが、入口孔２４から導入され、リリーフバルブ５に作用してから、オイルフィルター６を通過して、出口孔２５から排出され、シリンダブロック２の下流側オイル通路からエンジンの各部分に送られるように、オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３の壁内を通るように形成されている。
【００２７】
リリーフバルブ５は、本実施形態では、図３に示すように、固定部５ａと可動弁５ｃの間にコイルスプリング５ｂを設けたリリーフバルブ５を、特にハウジングとなる別部材を設けることなく、オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３でオイル通路と連通するように形成されたバルブ取付孔３０の部分に、可動弁５ｃとコイルスプリング５ｂを直接挿入してから、固定部５ａをバルブ取付孔３０の入口に直接螺合して、該固定部５ａによりバルブ取付孔３０の入口を塞ぐことで、オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３に対して直接的に設置される。
【００２８】
このリリーフバルブ５により、入口孔２４から圧入されたオイルの油圧が所定以上となった場合には、オイルの油圧でコイルスプリング５ｂの付勢力に抗して可動弁５ｃが固定部５ａの側に押圧されることで、バルブ取付孔３０の周壁底部に開設されたドレーン孔３１が開いて、オイルの油圧が所定値に戻るまで、入口孔２４から圧入されたオイルの一部が、ドレーン孔３１からオイルパン１の油溜部に戻されることとなる。
【００２９】
なお、オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３に対するリリーフバルブ５の設置については、上記のように直接的に設置するような構造に限らず、図４に示すように、別体のハウジング部材３２を介して間接的に設置するような構造により実施することも可能である。
【００３０】
すなわち、図４に示すものでは、リリーフバルブ５がハウジング部材３２の筒状部３２ａ内に設置され、このハウジング部材３２が、オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３に形成されたバルブハウジング取付孔３４内に設置されていて、オイル通路のオイルは、ハウジング部材３２の筒状部３２ａに開設されたドレーン孔３３と、バルブハウジング取付孔３４の周壁底部に開設されたドレーン孔３５を通して、オイルパン１の油溜部に戻される。
【００３１】
上記のような本実施形態のエンジンのオイルパン構造によれば、エンジンの前面から前方に突出したオイルパン１の天壁部（オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３）にリリーフバルブ５を設置することで、スペース的に無理なく、オイルフィルター６や油圧センサー７等と共に、リリーフバルブ５をオイルパン１（上部材１ａ）に対して設置することができる。
【００３２】
また、リリーフバルブ５からオイルフィルター６を通るオイル通路を、クランク室内からのエンジン熱の影響を受けにくいオイルパン１の天壁部（オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３）に形成していることで、リリーフバルブ５が熱せられるのを抑えることができると共に、エンジンの内部を循環して熱せられた状態のオイルを、該オイル通路を通すことによって冷却することができる。
【００３３】
なお、リリーフバルブ５を、図３に示すように、特にハウジングとなる別部材を設けることなく、オイルパン上部材１ａの壁部分に直接的に設置することで、図４に示したように、ハウジング部材３２を介してリリーフバルブ５を設置した場合と比べて、リリーフバルブ５の設置スペースを縮小することができると共に、部品点数を減らすことができる。
【００３４】
さらに、本実施形態のオイルパン構造によれば、オイルパン上部材１ａの前方突出部分２３（油溜部の天井部分）にレベルゲージ３７の差し込み部３６を円筒状に形成していることで、レベルゲージ３７を短くて簡単なものとすることができ、その取付けも簡単に行なうことができる。
【００３５】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のエンジンのオイルパン構造によれば、脱着性改善のためにオイルフィルターをオイルパンに設置するような場合に、オイルの油圧レギュレーターとなるリリーフバルブを、オイルポンプとは別体に形成して、スペース的に無理なくオイルパンに対して設置することができると共に、リリーフバルブがクランク室内からのエンジン熱の影響を受けて熱せられるのを抑えることができ、また、該リリーフバルブを通るようにオイルパンに形成されたオイル通路によって、エンジン内を循環して熱せられた状態のオイルを冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のエンジンのオイルパン構造の一実施形態について、オイルパンの上部を構成する上部材を、他の部材との配置関係を含めた状態で示す側面図。
【図２】図１に示したオイルパン上部材の上面図。
【図３】図１に示したオイルパン上部材の前方突出部分に設置されたリリーフバルブの構造を示す、図２のＡ−Ａ線に沿った断面図。
【図４】オイルパン上部材の前方突出部分に設置されるリリーフバルブの他の例を示す断面図。
【図５】図２に示したオイルパン上部材の前方突出部分を通るように形成されているオイル通路を示す上面説明図。
【図６】図２に示したオイルパン上部材の前方突出部分に形成されたレベルゲージの差し込み部に対してレベルゲージを取り付けた状態を示す、図２のＢ−Ｂ線に沿った断面図。
【図７】図１に示したエンジンの各排気管から延びる排気系を示す説明図。
【図８】図７に示した排気系に対する比較例を示す説明図。
【図９】図７に示した排気系のデュアル部におけるＯ₂センサーの取付部分の外観を示す斜視図。
【図１０】図７に示した排気系のデュアル部の隔壁を示す部分断面図。
【図１１】図９に示した取付部分に対するＯ₂センサーの取付状態を示す断面図。
【図１２】図１１に示したＯ₂センサーの取付状態の部分拡大断面図。
【符号の説明】
１オイルパン
１ａオイルパンの上部材
１ｂオイルパンの下部材（オイルパンの油溜部）
２シリンダブロック
３クランク軸
４オイルポンプ
５リリーフバルブ
６オイルフィルター
２３オイルパン上部材の前方突出部分（オイルパンの天壁部）
３６レベルゲージの差し込み部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil pan structure in an engine in which oil for lubrication is pumped to each part inside the engine by an oil pump.
[0002]
[Prior art]
The oil pump that is driven in conjunction with the rotation of the crankshaft pumps the oil sucked from the oil pan oil reservoir through the strainer to each part of the engine for lubrication through the oil filter and then into the oil pan again. In an engine that circulates back, a relief valve is installed downstream of the oil pump and upstream of the oil filter to control the hydraulic pressure of the oil pumped by the oil pump so that it does not exceed a predetermined level. This relief valve is usually formed integrally in the oil pump (the discharge passage of the oil pump).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the engine as described above, when an oil filter is installed on the side of a cylinder block where many parts are attached, in an engine with a crankshaft placed horizontally, the exhaust pipe and the oil filter approach each other, and the oil filter Therefore, when installing an oil filter on the side of the oil pan in order to improve the oil filter's detachability, the oil passage is changed to pass through the wall of the oil pan. Therefore, it is necessary to install a relief valve serving as an oil hydraulic regulator separately from the oil pump on the side wall of the oil pan.
[0004]
However, if a relief valve is installed on the side of the oil pan along with an oil filter, a hydraulic sensor, etc. in the oil passage formed in a limited portion of the side wall of the oil pan, a space problem will occur. In particular, since the relief valve is separate from the oil pump, it usually requires a body part that houses the valve, a fixing boss, a sealing mechanism, etc. However, when it is installed directly on the side wall of the oil pan without providing a body part, the relief valve is heated by the influence of engine heat from the crank chamber. There is a risk of adversely affecting the functions of the.
[0005]
An object of the present invention is to solve the above-described problems. Specifically, in an engine in which oil for lubrication is pumped to each part of the engine with an oil pump, the detachability is improved. Therefore, when installing an oil filter on the oil pan, a relief valve that is an oil hydraulic regulator can be installed separately from the oil pump and installed on the oil pan without difficulty in space. It is an object to prevent the relief valve from being heated by engine heat from the crank chamber.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention sucks up from the oil reservoir of the oil pan by the oil pump driven in conjunction with the rotation of the crankshaft as described in claim 1 above. In an engine in which oil is pumped to each part of the engine through an oil filter, the oil pan is formed so that part of its oil reservoir protrudes forward from the front of the engine, and is pumped by an oil pump. A relief valve for controlling the oil pressure of the oil is installed on the top wall of the oil pan that protrudes forward from the front of the engine, and the housing of the relief valve protrudes forward from the front of the engine. It is formed integrally with the top wall of the bread .
[0007]
Further, in the engine oil pan structure described in claim 1, as described in claim 2, the oil pan oil reservoir portion is formed on the top wall portion of the oil pan protruding forward from the front surface of the engine. An insertion portion of a level gauge for checking the amount of oil stored in is formed .
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an oil pan structure of an engine of the present invention will be described based on the drawings.
[0010]
FIG. 1 is a side view of an upper member constituting an upper portion of an oil pan, as viewed from the engine exhaust side, including an arrangement relationship with other members. FIG. 2 is a top view of the upper member of the oil pan shown in FIG.
[0011]
In this embodiment, as shown in FIG. 1, the oil pan 1 is configured by integrally connecting two members, an upper member 1a and a lower member 1b, with bolts or the like, and the lower part is the upper part of the crankcase. The oil pan upper member 1a, which is the lower part of the crankcase, is integrally connected to the cylinder block 2 that becomes the lower end surface of the upper member 1a and the lower end surface of the cylinder block 2 by bolts or the like. .
[0012]
The lower member 1b of the oil pan 1 serves as an oil reservoir that temporarily stores the returned oil. After lubricating each part inside the engine, the lower member 1b is returned to the oil pan upper member 1a (falling). The oil is temporarily stored in the oil reservoir by the oil pan lower member 1b.
[0013]
The oil stored in the oil pan lower member (oil reservoir) 1b is sucked up through a strainer (not shown) and discharged from the oil pump 4 by the oil pump 4 driven in conjunction with the rotation of the crankshaft 3. Oil is pumped through an oil passage on the upstream side formed in the cylinder block 2 to an oil passage formed in the oil pan upper member 1a.
[0014]
Then, the oil introduced into the oil passage formed in the oil pan upper member 1a is controlled by the relief valve 5 serving as a hydraulic regulator so that the hydraulic pressure of the pumped oil does not exceed a predetermined value, and is mixed with the oil. After the metal powder, carbon, sludge and the like are removed by the oil filter 6 (shown in FIG. 2), they are sent to the downstream oil passage formed in the cylinder block 2 to lubricate each part inside the engine. Is returned to the oil pan 1.
[0015]
In the present embodiment, the engine in which oil is circulated as described above is an in-line four-cylinder engine. As shown in FIG. 1, a timing belt 8 and an auxiliary belt 9 are arranged on the front surface thereof. Exhaust pipes 12a, 12b, 12c, and 12d are extended from the cylinders to the sides, and the exhaust system has an exhaust between the cylinders 11a, 11b, 11c, and 11d as shown in FIG. Two exhaust pipes 12a, 12b, 12c, and 12d of each cylinder (12a and 12d and 12b and 12c) are gathered together so as to avoid interference, and further, two gathered exhaust pipes 12e and 12f This is a dual type exhaust system in which the exhaust pipe 12g is combined with the catalyst 13 and then connected to the catalyst 13.
[0016]
In such an exhaust system of the engine, the dual portion formed by the two exhaust pipes 12e and 12f is extremely short so as not to obstruct the attachment / detachment of the oil filter 6. This dual portion (exhaust pipe) 12e, 12f) is provided with an O ₂ sensor 14 for controlling engine operation in response to detection of O _{2 in} the exhaust gas.
[0017]
As for the dual part (exhaust pipes 12e and 12f) of the exhaust system, as shown in FIG. 10, at least the joint of the exhaust passages is separated by a single partition wall 12k at the joint part of the pipes 12e and 12f. As shown in FIG. 9, the O ₂ sensor mounting seat 12m is integrally formed at a position corresponding to the position of the partition wall 12k on the outer surface side of the joining portion. Then, the O ₂ sensor mounting hole 12n is drilled so as to reach the partition wall 12k from the mounting seat 12m.
[0018]
Then, as shown in FIG. 11, the O ₂ sensor 14 is attached to the joining portion of the exhaust pipe 12e and the exhaust pipe 12f thus manufactured from the outside through the mounting seat 12m as shown in FIG. The portion of the mounting hole 12n formed in the partition wall 12k is largely blocked by the O ₂ sensor 14 with a slight gap left, and this slight gap is used as a communication portion between the exhaust pipe 12e and the exhaust pipe 12f. The O ₂ sensor 14 is installed so as to be able to detect the exhaust gas in both the exhaust pipe 12e and the exhaust pipe 12f.
[0019]
For engines that actively use exhaust gas pulsation, tuning of the exhaust pipe length is indispensable. On the other hand, it is necessary to improve the temperature rise performance of the catalyst by bringing the catalyst as close to the engine body as possible. Conventionally, as shown in FIG. 8, a small catalyst 13a, 13b is connected to each of the exhaust pipe 12e and the exhaust pipe 12f, and a communication pipe 12h communicating with the exhaust pipes 12e, 12f upstream thereof. The O ₂ sensor 14 had to be placed in the middle of the process.
[0020]
In contrast, in the engine of the present embodiment, the O ₂ sensor 14 is installed so as to close the mounting hole 12n formed in the partition wall 12k between the exhaust pipe 12e and the exhaust pipe 12f as described above. The exhaust gas of all the cylinders can be detected by the O ₂ sensor 14, and the cross-sectional area of the communicating part of each exhaust pipe 12e, 12f can be made as small as possible, and the performance deteriorates due to the exhaust interference between the cylinders. Can be prevented.
[0021]
By the way, in the engine of this embodiment, the oil pan 1 composed of the upper member 1a and the lower member 1b is, as shown in FIG. 1, the front surface (cylinder block) of the engine on which the timing belt 8 and the auxiliary machine belt 9 are arranged. 2 is formed such that a part of the oil reservoir (the inside of the lower member 1b) of the oil pan 1 protrudes forward.
[0022]
Since the forward protruding portion of the oil pan 1 is located below the timing belt 8 and the accessory belt 9, the protruding portion interferes with the timing belt 8, the auxiliary belt 9, and the like. In addition, when viewed from the engine as a whole, the projecting portion does not expand the layout in the longitudinal direction of the engine (the axial direction of the crankshaft 3).
[0023]
As shown in FIG. 2, the upper member 1 a of the oil pan 1 has a large number of bolt holes 21 for connection to the cylinder block 2 on the mating surface (the upper end surface of the upper member 1 a) 20 with the cylinder block 2. A large number of grooves 22 for sealing the connecting surface are formed (all of which are attached with reference numerals only, and the other reference numerals are omitted), and the front end portion of the mating surface 20 is provided with oil. An inlet hole 24 and an outlet hole 25 of an oil passage formed in the wall of the pan upper member 1a are opened.
[0024]
Further, the oil pressure of the oil pumped by the oil pump 4 is supplied to a portion 23 protruding forward from the mating surface 20 of the oil pan upper member 2 (the top wall portion of the portion protruding forward from the front surface of the engine of the oil pan 1) 23. A relief valve 5 serving as a regulator for preventing the oil from exceeding a predetermined value is installed in a state where it can be detached from the front, and is formed on the side of the front end of the mating surface 20 of the oil pan upper member 1a. The oil filter 6 for filtering oil is installed in a state where it can be detached from the side, and the hydraulic pressure sensor mounting portion 27 formed in the vicinity of the oil filter mounting portion 26 has a hydraulic pressure downstream of the oil filter. Is installed in a state that can be detached from the side.
[0025]
Further, in the present embodiment, a level gauge insertion portion 36 is formed in a cylindrical shape in the forward projecting portion 23 of the oil pan upper member 1a, and the insertion portion 36 has an oil pan as shown in FIG. A level gauge 37 for checking the amount of oil stored in one oil reservoir is attached.
[0026]
As for the oil passage formed in the oil pan 1, as shown in FIG. 5, the oil discharged from the oil pump 4 and sent from the upstream oil passage of the cylinder block 2 is introduced from the inlet hole 24 and is relieved. After acting on the valve 5, it passes through the oil filter 6, is discharged from the outlet hole 25, and is forwardly projected from the oil pan upper member 1 a so as to be sent from the downstream oil passage of the cylinder block 2 to each part of the engine. It is formed so as to pass through the wall of the portion 23.
[0027]
In this embodiment, as shown in FIG. 3, the relief valve 5 is an oil valve that is provided with a coil spring 5 b between the fixed portion 5 a and the movable valve 5 c, without providing a separate member as a housing. The movable valve 5c and the coil spring 5b are directly inserted into the valve mounting hole 30 formed so as to communicate with the oil passage at the front projecting portion 23 of the pan upper member 1a, and then the fixed portion 5a is connected to the valve mounting hole 30. Is directly screwed into the inlet of the oil pan, and the inlet of the valve mounting hole 30 is closed by the fixing portion 5a, so that the oil pan upper member 1a is directly installed on the front protruding portion 23.
[0028]
When the oil pressure of the oil press-fitted from the inlet hole 24 exceeds a predetermined value by the relief valve 5, the movable valve 5c is moved toward the fixed portion 5a against the urging force of the coil spring 5b by the oil pressure. When pressed, the drain hole 31 opened in the bottom of the peripheral wall of the valve mounting hole 30 opens, and a part of the oil press-fitted from the inlet hole 24 is drained until the oil pressure of the oil returns to a predetermined value. Is returned to the oil reservoir of the oil pan 1.
[0029]
In addition, about the installation of the relief valve 5 with respect to the front protrusion part 23 of the oil pan upper member 1a, it is not restricted to the structure directly installed as mentioned above, As shown in FIG. 4, the separate housing member 32 is shown. It is also possible to implement by a structure that is indirectly installed via the.
[0030]
4, the relief valve 5 is installed in the cylindrical portion 32a of the housing member 32, and the housing member 32 is formed in the valve housing mounting hole formed in the forward projecting portion 23 of the oil pan upper member 1a. The oil in the oil passage is provided in the oil pan through the drain hole 33 provided in the cylindrical portion 32a of the housing member 32 and the drain hole 35 provided in the bottom of the peripheral wall of the valve housing attachment hole 34. 1 is returned to the oil reservoir.
[0031]
According to the engine oil pan structure of the present embodiment as described above, the relief valve 5 is installed on the top wall portion of the oil pan 1 projecting forward from the front surface of the engine (the front projecting portion 23 of the oil pan upper member 1a). By doing so, the relief valve 5 can be installed with respect to the oil pan 1 (upper member 1a) together with the oil filter 6, the hydraulic sensor 7, and the like without difficulty in space.
[0032]
Further, an oil passage from the relief valve 5 through the oil filter 6 is formed in the top wall portion of the oil pan 1 (the front protruding portion 23 of the oil pan upper member 1a) that is not easily affected by engine heat from the crank chamber. Thus, it is possible to suppress the relief valve 5 from being heated, and it is possible to cool the oil in a heated state by circulating through the engine by passing through the oil passage.
[0033]
In addition, as shown in FIG. 4, the relief valve 5 is installed directly on the wall portion of the oil pan upper member 1a without providing a separate member as a housing, as shown in FIG. Compared with the case where the relief valve 5 is installed via the housing member 32, the installation space of the relief valve 5 can be reduced, and the number of parts can be reduced.
[0034]
Furthermore, according to the oil pan structure of the present embodiment, the insertion portion 36 of the level gauge 37 is formed in a cylindrical shape in the front projecting portion 23 (the ceiling portion of the oil reservoir) of the oil pan upper member 1a. The level gauge 37 can be made short and simple, and can be easily attached.
[0035]
【The invention's effect】
According to the oil pan structure of the engine of the present invention as described above, when an oil filter is installed in the oil pan to improve detachability, a relief valve serving as an oil hydraulic regulator is defined as an oil pump. It can be separately formed and installed on the oil pan without difficulty in space, and the relief valve can be prevented from being heated by the influence of engine heat from the crank chamber. Oil that has been circulated through the engine and heated can be cooled by an oil passage formed in the oil pan so as to pass through the relief valve.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an upper member constituting an upper portion of an oil pan, including an arrangement relationship with other members, in an embodiment of an oil pan structure of an engine of the present invention.
2 is a top view of the oil pan upper member shown in FIG. 1. FIG.
3 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2, showing the structure of a relief valve installed at the forward projecting portion of the oil pan upper member shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a cross-sectional view showing another example of a relief valve installed at a forward projecting portion of an oil pan upper member.
5 is an upper surface explanatory view showing an oil passage formed so as to pass through a forward projecting portion of the oil pan upper member shown in FIG. 2. FIG.
6 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 2, showing a state in which the level gauge is attached to the insertion portion of the level gauge formed in the forward projecting portion of the oil pan upper member shown in FIG. .
7 is an explanatory view showing an exhaust system extending from each exhaust pipe of the engine shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a comparative example for the exhaust system shown in FIG. 7;
9 is a perspective view showing an appearance of an O ₂ sensor mounting portion in the dual portion of the exhaust system shown in FIG. 7;
10 is a partial cross-sectional view showing a dual partition wall of the exhaust system shown in FIG. 7;
11 is a cross-sectional view showing a state in which the O ₂ sensor is attached to the attachment portion shown in FIG. 9;
12 is a partially enlarged cross-sectional view of an attached state of the O ₂ sensor shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Oil pan 1a Oil pan upper member 1b Oil pan lower member (oil pan oil reservoir)
2 Cylinder block 3 Crankshaft 4 Oil pump 5 Relief valve 6 Oil filter 23 The forward projecting portion of the oil pan upper member (oil pan top wall)
36 Level gauge insert

Claims

In an engine in which oil sucked up from an oil reservoir of an oil pan is pumped to each part inside the engine through an oil filter by an oil pump driven in conjunction with the rotation of the crankshaft, the oil pan some parts are formed so as to protrude forward from the front of the engine, the relief valve for controlling the hydraulic pressure of the oil pumped by the oil pump, the top wall from the front of the engine oil pan protrudes forward The engine oil pan structure is characterized in that the housing portion of the relief valve is integrally formed on the top wall portion of the oil pan projecting forward from the front surface of the engine.

The level gauge insertion part for checking the amount of oil stored in the oil reservoir of the oil pan is formed in the top wall of the oil pan protruding forward from the front of the engine. 1. An oil pan structure for an engine according to 1 .