JP4092483B2 - 回転電機の冷却構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電動機や発電機など回転電機の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転電機の発熱したステータコイルなどを冷却するために、ケース内にオイルチャンバを設け、コイルに向けて冷却用のオイルを噴霧するものが、特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−23615号公報
【0004】
【発明の解決すべき課題】
しかし、この場合、ステータコイルから熱を奪って高温となったオイルを冷却するために、回転電機の外部に比較的大きなオイルクーラを備えることなどが必要となる。
【0005】
回転電機を車両の駆動源として搭載する場合など、大型のオイルクーラを設置する余分のスペースは少なく、オイルクーラの小型化、軽量化などが強く要望される。
【0006】
本発明の目的は、回転電機を冷却後の高温のオイル(主冷媒)を効率よく冷却し、オイルクーラの小型化、冷却回路の圧力損失の低減などを図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ハウジングの内部にステータとロータとを同軸的に配置し、さらにこれらステータとロータとの軸方向の両側に位置して環状の内部空間を形成し、これら空間の一方から前記ステータを冷却する主冷媒を導入し、他方から排出させる。前記ハウジングの端壁であって、前記内部空間に導入され、軸方向に移動した前記主冷媒が衝突する側の端壁の内部に前記主冷媒を冷却する補助冷媒が循環させられる冷却ジャケットを設ける。
【0008】
【作用・効果】
回転電機のステータなどの内部を軸方向に流れて熱を奪い、高温となった主冷媒が、ハウジングの端壁に衝突する位置において、ハウジング端壁内部には補助冷媒が循環する。この補助冷媒との熱交換により主冷媒の温度が下がり、その分だけ主冷媒の温度を下げるためのクーラの小型化などが可能となる。
【0009】
【実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
まず、第1の実施形態を図1に示す。
【0011】
図1において、1は回転電機としてのモータであり、ハウジング2の内部にはステータ3が配置され、ステータ3の内周にはロータ4が同心的に配置され、ロータ4はロータ軸5を中心にして一体的に回転する。ロータ軸5はハウジング2の両側の端壁6a、6bに軸受7を介して回転自由に支持される。
【0012】
ハウジング2の内部には、ステータ3とロータ4の両側に位置して環状の内部空間8a、8bが形成され、一方の空間8aに連通するように、主冷媒の導入路9がハウジング2の上部に設けられ、他方の空間8bに連通するように、主冷媒の導出路10がハウジング2の下部に設けられる。
【0013】
主冷媒はステータ3の発熱部位などを冷却するもので、この実施形態では、オイルを霧状に微粒化したオイルミストが用いられ、図示しないオイルリザーバからのオイルがポンプにより導入路9に送り込まれるが、その上流にはオイルミストを発生させるために、例えば超音波振動子による微粒化装置が備えられ、これによりオイルを微粒化して霧状にする。
【0014】
ステータ3にはコイル3aが巻装されるスロット3bが、ロータ軸方向にステータ3を貫通して形成され、このスロット3bを一方の空間8aから他方の空間8bに向けて前記主冷媒としてのオイルミストが流れるようになっている。スロット3bはステータ全周方向に均等間隔で複数配置される。
【0015】
そしてステータ3の内部を軸方向に貫通して流れるオイルミストが衝突する、前記ハウジング2の端壁6bの内部には、内部空間8bの端面と概略同じ面積をもつ冷却チャンバ11が形成され、ここには補助冷媒としてのオイルが循環され、これによりステータ3を冷却して高温となったオイルミストと熱交換し、オイルミストの温度を下げるようになっている。
【0016】
冷却チャンバ11には導入口12と導出口13とが接続し、図示しないオイルの供給系から冷却用のオイルが循環される。なお、この補助冷媒としては、オイルの代わりに水、あるいは空気などを循環させることも可能である。
【0017】
以上のように構成され、したがって、主冷媒であるオイルミストは、導入路9から図中右側の空間8aに導入され、ステータ3のスロット3bを通り、反対側の空間8bに流れる。オイルミストがステータ3のスロット3bを通過する間に発熱しているコイル3aとの間で熱交換が行われ、コイル3b、さらにはステータ3を冷却する。この場合、オイルミストの気化潜熱による冷却作用も生じるので、それだけ冷却能力も高められる。
【0018】
なお、スロット3bはステータ3の全周に配置されるので、ステータ3は上部だけでなく、下部までも全域的に均等に冷却される。
【0019】
ステータ3のスロット3bを貫通したオイルミストの多くは、そのまま進んで反対側の端壁6bに衝突するが、端壁6bの内部には補助冷媒が循環し、端壁6bの温度が低く保たれるために、スロット3bを通過するうちに高温となったオイルミストは、この端壁6bとの衝突により、熱交換し、温度が下げられる。低温の端壁6bにより冷やされたオイルミストは多くが液化して下方に落下する。
【0020】
液化したオイルは導出路10から図示しないオイルクーラへと導かれ、さらに冷やされ後、再びオイルポンプにより導入路9へと循環される。
【0021】
したがって、本実施形態によれば、ステータ3の内部を軸方向に流れて熱を奪い、高温となった主冷媒(オイルミスト)が、ハウジング2の端壁6bに衝突する位置において、端壁6bの内部には補助冷媒が循環する冷却チャンバ11が形成され、この補助冷媒との熱交換により主冷媒の温度が下げられるので、その分だけ主冷媒を冷却するのに必要な外部に備えるオイルクーラなどを小型化することが可能となり、また冷却オイル循環回路の圧力損失も小さくできる。
【0022】
図2を参照して第2の実施形態を説明する。
【0023】
この実施形態では、ステータ3とロータ4との間で、ハウジング2の内部空間8aと8bを仕切る環状の隔壁15を設け、ロータ4側に主冷媒が流れる込むことのないようにしたものである。この場合、主冷媒としては、オイルミストではなく、液状のオイルそのものが用いられる。
【0024】
ステータ3の内周面と同一の内周面をもつ円筒形の隔壁15が軸方向に延び、ステータ3の端部と、ハウジング2の端壁6a、6bとの間を連結し、その外側に環状の冷媒通路16a、16bとを画成している。ハウジング2の一方の端壁6bの内部には前記と同じように、冷却チャンバ11が形成され、ここには補助冷媒が循環させられる。
【0025】
したがって、上方の導入路9から冷媒通路16aに導入されたオイルは、ステータ3のスロット3bを通過して反対側の冷媒通路16bへと流れ、この間にコイル3aの発熱部位を冷却し、ステータ3の温度を低下させる。スロット3bを通過した高温となったオイルは、反対側の冷媒通路16bに流れ込み、多くはそのまま端壁6bと接触し、内部に冷却チャンバ11が形成された低温の端壁6bの冷却作用を受ける。このようにしてステータ内部を通過して高温化したオイルの温度を下げられるのである。
【0026】
したがって、この実施形態においても、上記と同じように主冷媒の冷却機能を分散させることにより、オイルクーラの小型化が図れる。
【0027】
また、冷却用のオイルがロータ4と直接的に接触することがないので、ロータ4の回転抵抗が小さくできる。
【0028】
図3を参照して第3の実施形態を説明する。
【0029】
第1の実施形態と基本的には同じ構成であるが、冷却チャンバ11が形成された端壁6bの外側面には多数の放熱用のフィン17を設けてある。
【0030】
したがって、この実施形態によれば、放熱用のフィン17により端壁6bの放熱面積を大きくすることができ、端壁6bの内部に循環させる補助冷媒、ないしは端壁6bに衝突して冷却作用を受ける主冷媒としてのオイルミストの冷却性能を高められる。
【0031】
図4を参照して第4の実施形態について説明する。
【0032】
この実施形態は、前記各実施形態に示した回転電機1をエンジンと共に、あるいはエンジン無しで単独で、駆動源として車両に搭載する場合の一例を示すものである。
【0033】
車両本体21の前部にはラジエータ22が配置され、このラジエータ22の後側に位置して回転電機1が取付けられる。回転電機1は回転軸(ロータ軸)23が横向きとなるように配置され、回転電機1は中間ギヤ24を介して減速機25と連結され、減速機25の出力軸は図示しないデフ機構を介して前輪26に連結される。これにより、回転電機1の駆動力が減速機25で減速されて前輪26に伝達され、車両の走行が行われる。
【0034】
ここで前記ラジエータ22の直後には外気導入ダクト28の外気取り入れ口29が位置するように設けられ、この外気導入ダクト28の一部が回転電機1の前記端壁6bを取り囲むように形成する。
【0035】
これにより、車両の走行に伴い外気導入ダクト28に取り込まれた外気はハウジング2の一部である端壁6bに沿って流れ、このとき端壁6bの内部を循環する補助冷媒、ないしは端壁6bの内側に接触する主冷媒からの熱を奪い、これらの冷却を行う。
【0036】
この本実施形態によれば、車両の走行に伴い冷却風を導入し、これにより回転電機1の内部の冷媒を冷却するようにしたので、より効率よく温度を下げることができる。
【0037】
とくに、内部に冷媒を循環させる端壁6bの部分を中心に冷却することにより、さらに効果的に冷媒温度を下げられる。
【0038】
本発明は上記した実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、当業者がなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図2】同じく第2実施形態の断面図である。
【図3】同じく第3実施形態の断面図である。
【図4】同じく第4実施形態の構成図である。
【符号の説明】
1 回転電機
2 ハウジング
3 ステータ
3a コイル
3b スロット
4 ロータ
6a 端壁
6b 端壁
8a 内部空間
8b 内部空間
9 導入路
10 導出路
11 冷却チャンバ

Claims (6)

  1. ハウジングの内部にステータとロータとを同軸的に配置し、さらにこれらステータとロータとの軸方向の両側に位置して環状の内部空間を形成し、これら空間の一方から前記ステータを冷却する主冷媒を導入し、他方から排出させるようにした回転電機において、
    前記ハウジングの端壁であって、前記内部空間に導入され、軸方向に移動した前記主冷媒が衝突する側の端壁の内部に前記主冷媒を冷却する補助冷媒が循環させられる冷却ジャケットを設けたことを特徴とする回転電機の冷却構造。
  2. 前記ステータを軸方向に貫通するスロットを経由して内部空間の一方から他方に主冷媒が流れるようにした請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
  3. 前記主冷媒が、気化潜熱により冷却作用を生じるオイルミストである請求項1または2に記載の回転電機の冷却構造。
  4. 前記端壁の内部に形成された冷却ジャケットは、前記内部空間の端面とほぼ同じ大きさの面積に形成される請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機の冷却構造。
  5. 前記端壁の外側面には多数の放熱用のフィンが形成される請求項4に記載の回転電機の冷却構造。
  6. 前記端壁の外側は外気導入ダクトで覆われ、前記端壁には冷却風が導かれるように構成されている請求項1〜5のいずれか一つに記載の回転電機の冷却構造。
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