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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両端にフック部が設けられたトーションスプリングをストッパケース内に該ストッパケース内壁に当接する如く配置し、切欠が刻設された軸側のコアを前記トーションスプリングの内壁に回転可能に挿入すると共に、前記コアの切欠の空間内にピニオンと一体的に形成されたストッパプレートの爪部を挿入したブレーキ機構と、中立位置に位置するように付勢されたハンドルを前記中立位置から一方の方向へ往復動させることにより、前記ブレーキ機構の軸を前記一方の方向へ回転させるラチェット機構とからなる伝動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートのシートクッションを昇降させるリフター機構、シートクッションの前部又は後部のみを昇降させるバーチカル機構、シートクッションを傾けるチルト機構等は、ブレーキ機構を有した伝動機構となっている。
【0003】
ブレーキ機構の一例としては、図15及び図16に示すようなものがある。図において、ストッパケース201内にトーションスプリング202がストッパケース201の内壁を圧接する如く配置されており、該トーションスプリング202の内側に切欠203aが刻設されたコア203が回転可能に挿入されている。又、このコア203は軸204に一体的に固着されている。更に、前記コア203の切欠203aの空間内であってトーションスプリング202のフック部202a,202b間には、ピニオン206と一体的に形成されたストッパプレート205の爪部205aが軸204を中心に回転可能に挿入配置されている。
【0004】
従って、ピニオン206側からの回転力に対しては、爪部205a の側端部205b又は側端部205cがトーションスプリング202のフック部202a又はフック部202bを押し、トーションスプリング202の外径を広げるように作用するため、トーションスプリング202とストッパケース201との圧接力が強くなり、ピニオン206の回転が阻止される。一方、軸204側からの回転力に対しては、トーションスプリング202のフック部202a又はフック部202bがコア203の側端部203b又は側端部203cから外径を縮める方向の力を受けるので、前記圧接力は小さくなり軸204の回転は可能になり、トーションスプリング202及び爪部205aを介してピニオン206を回転させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ブレーキ機構においては、自然状態では、ピニオン206側からの入力に対してブレーキ力が確実に得られるように、コア203の側端部203b,側端部203cと、トーションスプリング202のフック部202a,フック部202bとの間に隙間S,S′が必ず存在するように設定されている。
【0006】
よって、軸204には、回転方向のガタがあることとなる。
軸204を回転させる機構として、以下の2つの機構がある。
(1)軸204に直接ハンドルを固着し、ハンドルを回転させることにより軸204を回転させる機構。
(2)軸側のラチェットホイールと、ハンドル側のポールとを有するラチェット機構を介してハンドルを設け、付勢手段により中立位置にあるハンドルを一方の方向へ往復動させることにより、軸204を一方の方向へ回転させる機構。
【0007】
ここで、軸204に直接ハンドルを固着する機構では、軸204の回転方向のガタが影響するのは、ハンドルの回転はじめのみであり、ハンドル操作量のロスはそれほど大きくない。
【0008】
しかし、ラチェットホイールとポールとからなるラチェット機構を介してハンドルが設けられる機構においては、ハンドルを回転させる力を解除すると、ポールがラチェットホイール上を上滑りして、ハンドルのみ戻るようになっている。この時、ポールがラチェットホイール上を上滑りする際に、ラチェットホイール(軸)には軸戻し力が作用してラチェットホイールも回転し、コア203の側端部203b,側端部203cと、トーションスプリング202のフック部202a,フック部202bとの間に隙間S,S′が必ず発生する。即ち、ハンドルを中立位置に戻すたびに軸204の回転方向のガタが発生し、ハンドル操作量のロスが大きい。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ハンドル操作量のロスが少ない伝動機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、両端にフック部が設けられたトーションスプリングをストッパケース内に該ストッパケース内壁に当接する如く配置し、軸に固定され、切欠が刻設されたコアを前記トーションスプリングの内壁に回転可能に挿入すると共に、前記コアの切欠の空間内に回転体と一体的に形成されたストッパプレートの爪部を挿入したブレーキ機構と、ラチェットと該ラチェットのラチェット歯に係合する係合部材とを有し、中立位置に位置するように付勢されたハンドルを前記中立位置から一方の方向へ往復動させることにより、前記ブレーキ機構の軸を前記一方の方向へ回転させるラチェット機構とからなる伝動機構において、前記ブレーキ機構の軸の回転に抵抗力を与える抵抗手段を設け、前記ハンドルが中立位置に戻るときに、前記ラチェット機構の前記ラチェットのラチェット歯と前記係合部材との滑りにより前記軸に作用する軸戻し力に打ち勝つようにしたことを特徴とする伝動機構である。
【0011】
前記ブレーキ機構の軸の回転に抵抗力を与える抵抗手段を設け、前記ハンドルが中立位置に戻るときに、前記ラチェット機構の前記ラチェットのラチェット歯と前記係合部材との滑りにより前記軸に作用する軸戻し力に打ち勝つようにしたことにより、ハンドルを中立位置に戻しても軸の回転方向のガタが発生しない。よって、ハンドル操作量のロスが少なくなる。
【0012】
請求項2記載の発明は、前記抵抗手段は、前記ストッパケースの内壁とコアとに当接するスペーサであることを特徴とする請求項1記載の伝動機構である。
前記ストッパケースの内壁とコアとに当接するスペーサの材質、厚さ、ストッパケースの内壁とコアとに当接する面積を変えることにより、所望の抵抗値を得ることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、前記抵抗手段は、前記ストッパケース、前記コアのうちの少なくともいすれか一方に形成され、他方に当接する突部であることを特徴とする請求項1記載の伝動機構である。
【0014】
前記抵抗手段は、前記ストッパケース、前記コアのうちの少なくともいすれか一方に形成され、他方に当接する突部であることにより、コストダウンを図ることができる。
【0015】
請求項4記載の発明は、前記抵抗手段は、前記軸を回転可能に支持する軸受部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の伝動機構である。
軸受部と軸との接触面積、接触圧、軸受部と軸との材質を変えることにより、所望の抵抗値を得ることができる。
【0016】
軸受の一例としては、バーリング穴がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の伝動機構をシートリフターに適用した実施の形態例を説明する。
【0018】
図1は、自動車の車室内に配置された座席の概略を示す側面図である。ここに示した座席は、着座者の尻部を支えるシートクッション1と、着座者の背部を支えるシートバック2とを有しており、シートクッション1は、その骨格をなすシートクッションフレームを有していて、シートリフタのハンドル3を回動操作することにより、後述するようにその高さを調節される。
【0019】
シートクッション1は、シートトラック4を介して車体のフロアパネル5に支持されており、このシートトラック4は、フロアパネル5に固定されたロアレール4Aと、該ロアレール4Aに沿ってその長手方向に摺動自在に組付けられたアッパレール4Bとを有し、そのアッパレール4Bにシートクッション1が後述する如く支持されている。アッパレール4Bをロアレール4Aに対して摺動させることにより、シートクッション1をその前後方向(図1の左右方向)に調節動させることができる。シートクッション1をシートトラック4を介することなく、直に、フロアパネル5に固定支持してもよい。
【0020】
図2乃至図4は、図1に示したハンドル3の回動によって回転駆動されるピニオン6と、そのピニオン6の回転をシートクッション1の昇降動作に変換する伝動手段の一例と、リフタ支持体8とを示す側面図であり、これらの図には、ハンドル3と、その回転をピニオン6に伝える後述する伝動機構の図示は省略してある。また、図2乃至図4に示した伝動手段の大半と、リフタ支持体8と、ピニオン6と、ハンドル3の回転をピニオン6に伝える伝動機構は、これらの図に示していないカバーによって覆われ、ハンドル3が図1に示すようにカバーの外部に露出している。
【0021】
図2乃至図4に示したリフタ支持体8は、金属板又は硬質樹脂プレートなどの剛体より成り、かかるリフタ支持体8がシートクッションフレームの一部を構成している。ピニオン6は、後述する要素を介してリフタ支持体8に回転可能に支持されている。
【0022】
リフタ支持体8には、ピニオン6に噛み合うセクターギア状のラック11が支持軸10を介して回動可能に支持されている。また、図1に示したシートトラック4のアッパレール4Bには、第1及び第2の支持リンク12,13の基端側がピン14,15を介してそれぞれ回動可能に支持され、これらの支持リンク12,13の自由端側はピン16,17を介してリフタ支持体8に回動可能に連結されている。さらに、上述のラック11と第2の支持リンク13には、ピン18,19を介して連結リンク20の各端部がそれぞれ回動可能に連結されている。
【0023】
図2はシートクッション1が上下方向の中間位置を占めたときの状態を示し、図3はシートクッション1が最上位の位置を、また図4は当該シートクッション1が最下位の位置を占めたときの様子をそれぞれ示している。
【0024】
図1に示したハンドル3は、その基部3Aと、該基部3Aからその半径方向に延びた把手部3Bとを有するハンドル状に形成され、着座者がその把手部3Bを掴んでハンドル3を回動操作することができる。今、シートクッション1が図2に示した中間位置にあるとし、この状態でハンドル3を第1の方向(図1の例では矢印Aで示す時計方向)に回動操作すると、その回転が後述するようにピニオン6に伝えられ、そのピニオン6も第1の方向A(図2の時計方向)に回転する。このため、ラック11は、支持軸10を中心として図2における反時計方向に回転し、連結リンク20を図2の左方向に移動させる。これにより、第1及び第2の支持リンク12,13が、その各基端側を中心として反時計方向に回動し、図3に示すように、これらの支持リンク12,13に連結されたリフタ支持体8、すなわちシートクッション1の全体が上昇する。
【0025】
一方、シートクッション1が図2に示した中間位置にある状態で、図1に示したハンドル3を、第1の方向と逆の第2の方向(図1の例では矢印Bで示した反時計方向)に回動操作すると、図2に示したピニオン6も第2の方向B、すなわち反時計方向に回転する。これによってラック11は支持軸10を中心として、図2における時計方向に回動し、連結リンク20は図2における右方に移動する。これによって、第1及び第2の支持リンク12,13は、その基端側を中心として時計方向に回動し、これによって図4に示すようにシートクッション1が下降する。
【0026】
図2乃至図4は、シートクッション1の幅方向(図1乃至図4の紙面に垂直な方向)における一方の側部の構成を示しているが、他方の側部にも、リフタ支持体、上記ラック11と同様に回動する回動体、第1及び第2の支持リンク、その第2の支持リンクと上記回動体に各端部がそれぞれ枢着された連結リンクが設けられている。ラック11は支持軸10の一端に固定され、その支持軸10はリフタ支持体8と他方の側部のリフタ支持体とに回転自在に支持されてシートクッション1の幅方向に長く延び、当該支持軸10の他端に上述の回動体が固定されている。従って、ピニオン6が前述の如く回転することにより、シートクッション1の他方の側部の回動体と、連結リンクと、第1及び第2のリンクは、図2乃至図4に示したラック11と、連結リンク20と、第1及び第2のリンク12,13と同じ動作を行い、これによってシートクッション1は安定状態で上昇又は下降することができる。
【0027】
上述のように、第1及び第2の支持リンク、ラック、回動体、支持軸及び連結リンクは、ピニオン6の回転をシートクッション1の昇降動作に変換する伝動手段の一例を構成している。
【0028】
図示した形態以外の伝動手段を適宜採用することもできる。また図2乃至図4に示したシートリフタにおいては、ピニオン6の回転によってシートクッション1が昇降するように構成したが、ピニオン以外の回転体を用い、その回転体の回転をシートクッション1の昇降動作に変換するように構成することもできる。このように、本例のシートリフタは、リフタ支持体8と、ハンドル3と、回転体の一例であるピニオン6と、その回転体の回転をシートクッション1の昇降動作に変換する手段とを具備している。
【0029】
図5はハンドル3と、その回転をピニオン6に伝達する伝動機構の一例を示す断面図であり、図6はその分解断面図である。また、図7は伝動機構を図5の右方より見た図であって、その一部の要素を省略し、かつハンドル3を鎖線で表わした図であり、図8は伝動機構の一部の要素のそれぞれを示す図である。
【0030】
図5及び図6から判るように、シートリフタは軸21を有し、この軸21は、リフタ支持体8に固定された支持部片8Aと、後に詳しく説明するブレーキ機構9とを介してリフタ支持体8に対して回転可能に支持されている。ハンドル3には、ハンドルジョイントブラケット22と、ハンドルブラケット23とが、複数のねじ24によって固定されている。ハンドルジョイントブラケット22とハンドルブラケット23は板材より成り、ハンドルブラケット23の中心孔25は、軸21に回転自在に嵌合している。このように、ハンドル3は、ハンドルジョイントブラケット22とハンドルブラケット23を介して、軸21に対して相対回転可能に、該軸21に支持されている。ハンドルジョイントブラケット22とハンドルブラケット23を省き、ハンドル3を軸21に直に回転自在に支持してもよい。ハンドル3と軸21は、その共通の回転軸線Xを中心として回転する。
【0031】
また軸21には、その軸21と同心状に配置されたラチェットホイール26が固定され、図2乃至図4に示した回転体の一例であるピニオン6は、図5に示すように軸21と同心状に配置されている。また、前述のブレーキ機構9は、軸21の回転がピニオン6より成る回転体に伝わることを許容するが、その回転体に軸以外から回転力が加えられたとき、該回転体が回転することを禁止する働きをなすものであって、その具体的構成は後に詳しく説明する。
【0032】
シートリフタは、さらに薄板より成るガイド部材27を有し、このガイド部材27は、図7及び図8に示すように一対のアーム27Aを有していて、その各アーム27Aが図示していないねじによってリフタ支持体8に不動に固定され、ガイド部材27の中心孔28に軸21が入り込んでいる。かかるガイド部材27には、図7及び図8に示すように、ハンドル3の回転軸線Xを中心とする円弧状の長孔29が形成され、その長孔29に、第1及び第2のポール30A,30Bをそれぞれ支持した第1及び第2のポール支持部材31A,31Bが当該長孔29に沿って摺動可能に嵌合している。本例のポール支持部材31A,31Bはピンにより構成され、その各先端部が、図5及び図6に示すようにハンドルブラケット23に形成された各孔32A,32B(図8)に嵌合し、ここに固定されている。また第1及び第2のポール30A,30Bは、そのそれぞれに形成された孔33A,33B(図8)が、第1及び第2のポール支持部材31A,31Bに回転自在に嵌合している。このようにして各ポール30A,30Bは、各ポール支持部材31A,31Bに、揺動可能に支持され、このときの揺動中心となる揺動軸線Y1,Y2は、各ポール支持部材31A,31Bの中心軸線となる。
【0033】
上述のように第1及び第2のポール支持部材31A,31Bは、ハンドルブラケット23を介してハンドル3に固定されているが、そのポール支持部材31A,31Bを直にハンドル3に固定してもよく、また第1及び第2のポール30A,30Bをポール支持部材31A,31Bを介することなく、直にハンドル3に揺動可能に支持してもよい。いずれの場合も、図7に示すように、第1及び第2のポール30A,30Bは、その各揺動軸線Y1,Y2がハンドル3の回転軸線Xからその半径方向に距離L1をあけて位置し、従って、第1及び第2のポール30A,30Bは、ハンドル3が回動したとき、その回転の中心である回転軸線Xのまわりを公転する。しかも、第1及び第2のポール30A,30Bは、それぞれ自らの揺動軸線Y1,Y2を中心として揺動可能に他の要素を介し(又は直接)ハンドル3に支持されている。
【0034】
図7に示すように、第1及び第2のポール30A,30B(係合部材)の各爪部34A,34Bは、ラチェットホイール26の周面の歯(ラチェット歯)35に対し、そのラチェットホイール26の周方向における互いに異なった位置でそれぞれ係合することができる。
【0035】
また、図7及び図8に示すように、前述のガイド部材27の外周部にはカム36が形成され、このカム36は、ガイド部材外周部の一部を、これに隣接するガイド部材外周部よりも半径方向に膨出させることにより形成されている。一方、第1及び第2のポール30A,30Bは、カム36を含めたガイド部材27の外周部に摺接する突部37A,37Bを有している。さらに、第1及び第2のポール30A,30Bは、板ばねより成るポール押し込み用のばね38の付勢作用によって、各ポール30A,30Bの爪部34A,34Bがラチェットホイール26の歯35に確実に係合することができる。その際、第1及び第2のポール30A,30Bは、ばね38の保持部38A,38Bにそれぞれ嵌合して保持されている。
【0036】
図7は、ハンドル3が中立位置にあるときの様子を示しており、このとき第1及び第2のポール30A,30Bの爪部34A,34Bは、上記ばね38の付勢作用によって共にラチェットホイール26の歯35に係合している。しかも各ポール30A,30Bの突部37A,37Bは、カム36を挟んだ状態で、そのカム36に隣接したガイド部材外周部の部分に圧接している。
【0037】
ここで、前述のように、図1に示したシートクッション1を上昇させるべく、ハンドル3を第1の方向A、すなわち図7における時計方向に回動させると、第1及び第2のポール30A,30Bは、ハンドル3の回転軸線Xのまわりに第1の方向Aに公転する。このため、第1のポール30Aの突部37Aはカム36から離れる向きに移動し、該第1のポール30Aの爪部34Aはラチェットホイール26の歯35に係合したままである。これに対し、第2のポール30Bの突部37Bはカム36に乗り上がるので、その第2のポール30Bはその揺動軸線Y2を中心として図7における時計方向に揺動し、そのポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35から離間し、両者の係合が解除される。
【0038】
第1のポール30Aの爪部34Aはラチェットホイール26の歯35に係合したままであり、かかる第1のポール30Aが第1の方向Aに公転するので、その爪部34Aはラチェットホイール26の歯35に強く噛み合いながら、ラチェットホイール26を第1の方向A、すなわち図7の時計方向に回転させる。このようにラチェットホイール26が回転すると、このラチェットホイール26に固定された軸21も同じ第1の方向Aに回転し、この回転は後述する態様でブレーキ機構9を介してピニオン6に伝えられ、その回転によって、図2及び図3を参照して先に説明したようにシートクッション1が上昇する。
【0039】
ハンドル3を360°よりも小なる所定角度、例えば20°乃至30°程第1の方向Aに回動させると、第1のポール支持部材31Aが長孔29の一方の端部29Aに当り、これによってハンドル3のそれ以上の回動が阻止される。このように長孔29の端部29Aはポール支持部材31Aのストッパとしての用をなす。
【0040】
次いで、着座者がハンドル3から手を離すと、後述するリターンスプリングの作用で、ハンドル3は、第1及び第2のポール30A,30B及び第1及び第2のポール支持部材31A,31Bと共に、図7に示した中立位置に戻り、このとき、第2のポール30Bの爪部34Bも歯35に係合する。この戻り動作時も、第1のポール30Aの爪部34Aは、ラチェットホイール26の歯35に係合したままであるが、きのときは後述するようにその爪部34Aが、ラチェットホイール26の歯35に対して滑り、ラチェットホイール26が第2の方向B、すなわち図7の反時計方向に回転することはない。
【0041】
上述したハンドル3の回動操作(ハンドル3を中立位置から一方の方向へ往復動させる操作)を行う毎に、シートクッション1は、所定量ずつ上昇して行き、かかる回動操作を繰返すことによって、最終的に図3に示した最上位の位置までシートクッション1を持ち上げることができる。
【0042】
ハンドル3が図7に示した中立位置にある状態から、そのハンドル3を第2の方向B、すなわち図7の反時計方向に回動させると、今度は、第1のポール30Aの突部37Aがカム36に乗り上がるので、その爪部34Aがラチェットホイール26の歯35から離間し、第2のポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35に噛み合って、ラチェットホイール26を第2の方向B(図7の反時計方向)に回転させる。そして、その回転が軸21及びブレーキ機構9を介してピニオン6に伝えられ、これによってシートクッション1は所定量だけ下降する。この場合も、ハンドル3を360°よりも小なる所定角度回動させると、第2のポール支持部材31Bが長孔29の他方の端部29Bに当接し、ハンドル3のそれ以上の回動が禁止される。この状態でハンドル3から手を離せば、この場合もリターンスプリングの作用で、ハンドル3は図7に示した中立位置に戻る。再びハンドル3を第2の方向Bに回動させることにより、シートクッション1は所定量下降し、かかる動作を繰返すことによって、シートクッション1を図4に示した最下位の位置まで下降させることができる。
【0043】
上述のように、ハンドル3を360°よりも小なる所定の角度だけ第1又は第2の方向に回動させることにより、シートクッション1を上昇又は下降させることができ、その回動操作を繰返すことによって、シートクッション1を最上位又は最下位の位置にもたらすことができる。ハンドル3を一度に大きな角度、例えば360°或いはそれ以上の角度を回わすことなく、シートクッション1を最上位又は最下位の位置に昇降させることができるのである。これにより、着座者は楽にその操作を行うことができる。このようにして、着座者は、シートクッション1を自らが望む高さ位置に調節し、楽な姿勢で座席に着座することができる。
【0044】
上述したところから了解されるように、カム36は、中立位置にあったハンドル3を第1の方向Aに回転させたとき、それまでラチェットホイール26の歯35に係合していた第1及び第2のポール30A,30Bの爪部34A,34Bのうちの第2のポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35から離間してその係合を解除するように当該第2のポール30Bを揺動させ、かつ中立位置にあったハンドル3を第2の方向Bに回転させたとき、それまでラチェットホイール26の歯35に係合していた第1及び第2のポール30A,30Bの爪部34A,34Bのうちの第1のポール30Aの爪部34Aがラチェットホイール26の歯35から離間してその係合を解除するように当該第1のポール30Aを揺動させる用をなす。
【0045】
図9は、第1のポール30Aとラチェットホイール26の歯35の係合状態を示す説明図である。第1のポール30Aが、ラチェットホイール26の歯35に係合した状態で、図7に示した位置から第1の方向Aに公転する場合を考えると、このとき、第1のポール30Aの爪部34Aは、ラチェットホイール26の歯35に対して、垂直方向の力Fを加える。このため、爪部34Aは歯35に強く噛み合って、ラチェットホイール26を第1の方向Aに回転させる。逆に第1のポール30Bが第2の方向Bに公転するときは、そのポール30Aの爪部34Aは、矢印Cで示すようにラチェットホイール26の歯35に対し滑るので、ラチェットホイール26は第2の方向Bにも、また第1の方向Aにも回転せず、爪部34Aはラチェットホイール26の歯35を乗り越えながら図7に示した位置に戻ることができる。このような作用が得られるように、第1のポール30Aの揺動軸線Y1とラチェットホイール26の歯35に係合する第1のポール30Aの爪部34Aの相対位置が設定されているのである。
【0046】
同様に、第2のポール30Bが図7に示した位置から第2の方向Bに公転すると、その爪部34Bがラチェットホイール26の歯35に対して垂直方向の力を加え、そのラチェットホイール26を第2の方向に回転させ、逆にその第2のポール30Bが第1の方向Aに公転すると、その爪部34Bがラチェットホイール26の歯35を滑り、ラチェットホイール26は回転せずに停止する。
【0047】
上述のように、第1のポール30Aの爪部34Aがラチェットホイール26の歯35に係合した状態で、該第1のポール30Aが第1の方向Aに公転したとき、その第1のポール30Aの爪部34Aがラチェットホイール26の歯35に噛み合って該ラチェットホイール26を第1の方向Aに回転させ、かつ第1のポール30Aの爪部34Aがラチェットホイール26の歯35に係合した状態で、該第1のポール30Aが第1の方向Aと逆の第2の方向Bに公転したとき、該第1のポール30Aの爪部34Aがラチェットホイール26の歯35に対し滑って該ラチェットホイール26を回転させることがないように、該第1のポール30Aの揺動軸線Y1とラチェットホイール26の歯35に係合する第1のポール30Aの爪部34Aの相対位置が設定されている。同じく、第2のポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35に係合した状態で、該第2のポール30Bが第2の方向Bに公転したとき、該第2のポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35に噛み合って該ラチェットホイール26を第2の方向Bに回転させ、かつ第2のポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35に係合した状態で、該第2のポール30Bが第1の方向Aに公転したときは、該第2のポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35に対し滑って該ラチェットホイール26を回転させることがないように、第2のポール30Bの揺動軸線Y2とラチェットホイール26の歯35に係合する第2のポール30Bの爪部34Bの相対位置が設定されている。
【0048】
かかる構成により、ハンドル3を第1の方向Aに回動操作することにより、ラチェットホイール26を第1の方向Aに回転させ、逆にハンドル3を第2の方向Bに回転させることにより、ラチェットホイール26を第2の方向Bに回転させることができる。
【0049】
図10は前述のリターンスプリングの一例を示す斜視図であり、ここに示したリターンスプリング39はねじりコイルばねより成る(図10以外の図には、リターンスプリング39は図示されていない)。ハンドル3が図7に示した中立位置にあるとき、リターンスプリング39の各端部39A,39Bはハンドルブラケット23の立上り部23A(図5及び図6には示さず)の各側縁に形成された切欠40A,40Bにそれぞれ圧接していると共に、その各端部39A,39Bの先端の折り曲げ部がガイド部材27の一方のアーム部27Aの各側縁41A,41Bに圧接している。
【0050】
ハンドル3を第1の方向Aに回動させると、ハンドルブラケット23はハンドル3と共に第1の方向Aに回転するが、ガイド部材27は停止したままであるため、リターンスプリング39の一方の端部39Aは、ハンドルブラケット23の一方の切欠40Aに係合したまま第1の方向Aに移動する。これに対し、リターンスプリング39の他方の端部39Bはガイド部材27の側縁41Bに圧接したまま停止し、ハンドルブラケット23の切欠40Bはリターンスプリング39の他方の端部39Bから離れる。これによりリターンスプリング39には弾性エネルギーが蓄積される。
【0051】
次いでハンドル3から手を離すと、リターンスプリング39の弾性によって、ハンドルブラケット23はリターンスプリング39の第1の端部39Aから力を受け、そのハンドルブラケット23はハンドル3と共に第2の方向Bに回転し、該ハンドル3が図7に示した中立位置に至ったとき、リターンスプリング39の一方の端部39Aは再びガイド部材27の一方の側縁41Aに当る。このようにしてハンドル3は自動的に中立位置に戻り、ここで停止する。
【0052】
中立位置にあったハンドル3を第2の方向Bに回動させたときは、上述したところと逆に、リターンスプリング39の他方の端部39Bが、第2の方向Bに回転するハンドルブラケット23の切欠40Bに係合したまま、第2の方向Bに移動し、一方の端部39Aはガイド部材27の一方の側縁41Aに圧接したまま停止する。このため、この状態でハンドル3から手を離せば、ハンドルブラケット23はリターンスプリング39の他方の端部39Bによって加圧され、ハンドル3と共に自動的に中立位置に復帰する。
【0053】
図11は、図5及び図6に示したブレーキ機構9の横断面図である。
図5、図6及び図11から判るように、このブレーキ機構9は、リフタ支持体8に固定されたストッパケース42を有し、このストッパケース42は、一端側が解放されたカップ状に形成されている。また、このストッパケース42は、同心状の内側壁42Aと外側壁42Bとを有し、その内側壁42Aと外側壁42Bは、開放端と逆側の環状の端壁42Cを介して一体化され、内側壁42Aの内側は中空となっている。
【0054】
ストッパケース42内には、切欠が形成され、ほぼ扇形の横断面形状を有するコア43が回転可能に収容され、そのコア43の中心部に前述の軸21が貫通し、該軸21とコア43は互いに固定され、これらは一体となって前述の回転軸線Xを中心として回転することができる。
【0055】
またコア43には回転軸線Xを中心とした環状溝44が形成され、ここにストッパケース42の内側壁42Aが嵌合すると共に、その内側壁42Aの内側に小径コイルばね(トーションスプリング)45Aが配置されている。しかも、コア43の外周面と、ストッパケース42の外側壁42B内周面との間に大径コイルばね(トーションスプリング)45Bが配置されている。
【0056】
さらに、ストッパケース42にはストッパプレート46が回転可能に収容され、その爪部46Aは、コア43の切欠の空間に位置している。ストッパプレート46の爪部46Aにも回転軸線Xを中心とした環状溝47が形成され、この環状溝47にストッパケース42の内側壁42Aと小径コイルばね45Aが配置されている。ストッパプレート46の貫通孔48(図5)に軸21が相対回転自在に嵌合し、しかもこのストッパプレート46に前述のピニオン6が固定されている。
【0057】
大径コイルばね45Bの一方の端部(フック部)49Aはコア43の一方の周方向端壁面50Aに係合可能であり、該ばね45Bの他方の端部(フック部)49Bはストッパプレート46に形成された孔51Aに係止されている。また小径コイルばね45Aの一方の端部(フック部)52Aはコア43の他方の周方向端壁面50Bに係合可能であり、該ばね45Aの他方の端部(フック部)52Bはストッパプレート46に形成された孔51Bに係止されている。
【0058】
上述したところから判るように、軸21は、コア43、ストッパプレート46及びストッパケース42を介して、リフタ支持体8に対して回転可能に支持され、またピニオン6もストッパプレート46とストッパケース42を介してリフタ支持体8に回転可能に支持され、軸21と同心状に位置する。
【0059】
ここで、前述のようにハンドル3を第1の方向Aに回動操作することによってラチェットホイール26と軸21を第1の方向Aに回転させると、ストッパケース42内のコア43も同じ第1の方向Aに回転する。これにより、コア43の他方の周方向端壁面50Bが小径コイルばね45Aの一方の端部52Aを加圧し、これによって小径コイルばね45Aはその径を縮め、小径コイルばね45Aとストッパケース42の内側壁42Aとの圧接力が減少する。これによってコア43は、ストッパプレート46と共に、第1の方向Aに回転することができ、これに伴ってピニオン6が第1の方向Aに回転する。
【0060】
ハンドル3を第2の方向Bに回動操作することにより、コア43がこれと同じ第2の方向に回転したときも、コア43の一方の周方向端壁面50Aが大径コイルばね45Bの一方の端部49Aに係合してこれを加圧する。これにより、大径コイルばね45Bの径が縮小し、そのコイルばね45Bとストッパケース42の外側壁42Bとの圧接力が弱まるので、コア43はストッパプレート46及びピニオン6と共に、第2の方向Bに回転する。
【0061】
これに対し、例えばシートクッション1が最上位の位置にあるとき、そのシートクッション1に着座者が着座するなどして、当該シートクッション1に大きな荷重が加わると、図3に示したラック11には、当該ラック11が同図における時計方向に回転する向きの回転力が連結リンク20を介して作用する。このため、ピニオン6とストッパプレート46には、これが図3における反時計方向(第2の方向B)に回転する向きの回転力がラック11を介して加えられる。ところが、このときそのストッパプレート46の孔51Aに大径コイルばね45Bの一方の端部49Bが係合しているので、大径コイルばね45Bの径が拡大し、そのコイルばね45Bとストッパケース42の外側壁45Bとの間に大きな摩擦力が作用する。このため、ピニオン6は、極くわずかに第2の方向Bに回転することはあるとしても、これが大きく回転することはない。これにより、シートクッション1に大きな荷重が加えられても、これが下降することはない。
【0062】
また、ピニオン6とストッパプレート46に対して、これらが図11における時計方向(第1の方向A)に回転する向きの回転力が加えられた場合にも、小径コイルばね45Aの他方の端部52Bがストッパプレート46の孔51Bに係止されているので、その小径コイルばね45Aが径を拡大し、当該コイルばね45Aとストッパケース42の内側壁42Aとの間に大きな摩擦力が作用する。このため、ピニオン6とストッパプレート46は、極くわずかに第1の方向Aに回転することはあるとしても、これらが大きく回転することは阻止される。
【0063】
上述のように、ブレーキ機構9は、軸21の回転がピニオン6より成る回転体に伝わることを許容するが、その回転体に、軸21以外から、すなわちシートクッション1の側から回転力が加えられたとき、該回転体が回転することを禁止するブレーキ手段の一例を構成している。かかるブレーキ手段を設けることにより、シートクッション1の高さを調整した後、そのシートクッション1に外力が加えられても、当該シートクッションが下降したり、或いは上昇することを阻止できる。
【0064】
そして、本実施の形態例のブレーキ機構9においては、ケース42の端壁42Cの内壁面と、ケース42の端壁42Cと対向するコア43の面との間には、両者に当接するスペーサ100が配設されている。スペーサ100の材質としては、ポリエーテルエラストマーがある。
【0065】
スペーサ100とコア43との間に発生する摩擦力により、このスペーサ100はコア43(軸21)の自転を抑制する抵抗手段となっている。
このスペーサ100による抵抗値は、ハンドル3から手を離して、ハンドル3を中立位置に復帰させるときに、ポール30Aの爪部34B又はポール30Bの爪部34Bがラチェットホイール26の歯35上を滑る際に、ラチェットホイール26(軸21)を回転させる力(軸戻し力)より大きな力に設定されている。
【0066】
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ブレーキ機構9に、軸21の自転を抑制する抵抗手段としてのスペーサ100を設け、ハンドル3が中立位置に戻るときに、軸21に作用する軸戻し力に打ち勝つようにしたことにより、ハンドル3を中立位置に戻しても軸21の回転方向のガタが発生しない。よって、ハンドル操作量のロスが少なくなる。
【0067】
(2)スペーサ100の材質、厚さ、ストッパケース42の内壁とコア43とに当接する面積を変えることにより、所望の抵抗値を得ることができる。
(3)本実施の形態例のシートリフタは、ハンドル3の回転軸線Xを中心とする円弧状の長孔29が形成されたガイド部材27と、その長孔29に摺動可能に嵌合していると共に、第1及び第2のポール30A,30Bを揺動可能に支持するポール支持部材31A,31Bとを有していて、長孔29の各端部29A,29Bがポール支持部材31A,31Bのストッパとしての用をなすように構成されている。かかるガイド部材27の長孔29により、第1及び第2のポール30A,30Bを正しく案内しながら、回転軸線Xのまわりに公転させることができ、しかもその長孔29の各端部29A,29Bが各ポール30A,30Bを停止させるストッパとしての機能を有しているので、第1及び第2のポール30A,30Bを案内する案内部材と、これを停止させるためのストッパを別々に設ける必要がなく、シートリフタの部品点数を減少させることができる。
【0068】
(4)本実施の形態例のシートリフタには、第1及び第2のポール30A,30Bの爪部34A,34Bがラチェットホイール26の歯35に確実に係合するように、その各ポール30A,30Bをラチェットホイール26の歯35に向けて付勢する付勢手段の一例であるばね38が設けられており、これにより、第1及び第2のポール30A,30Bの公転によって、ラチェットホイール26を正しく回転させることができる。しかも、図示した例のばね38は、第1及び第2のポール30A,30Bを共に保持する保持部38A,38Bを備えた1つの板ばねより成るため、当該ばね38の構造を簡素化することができる。
【0069】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。抵抗手段としては、図12〜図14に示すような構成であってもよい。
図12において、コア43には、ケース42の端壁42Cの内壁面に当接する突部103を形成し、抵抗手段としている。コア43に突部103を形成するだけなので、コストダウンが図れる。
【0070】
また、ケース42の端壁42Cの内壁面にコア43に当接する突部を形成してもよいし、コア43、ストッパケース42に突部を形成してもよい。
図13において、軸21は、リフタ支持体8に固定された支持部片8Aのバーリング穴8Cに回転可能に支持されているが、このバーリング穴8Cのバーリング(円筒面)を塑性変形させ、軸21との接触圧を増やして、抵抗手段としている。塑性変形の程度により、所望の抵抗値を得ることができる。また、バーリングと軸との接触面積、バーリングと軸との材質を変えても、所望の抵抗値を得ることができる。
【0071】
図14において、軸21を回転可能に支持しているストッパプレート46の貫通孔48と、軸21との間にOリング105を設け、抵抗手段としている。Oリング105の材質、大きさを変えることにより、所望の抵抗値を得ることができる。
【0072】
また、図示した例では、第1及び第2のポール支持部材31A,31Bを設け、そのそれぞれに第1及び第2のポール30A,30Bを揺動可能に支持したが、1つのポール支持部材を設け、その1つのポール支持部材に、第1及び第2のポール30A,30Bを共に揺動自在に支持するようにしてもよい。
【0073】
図示したブレーキ機構9以外の各種形態のブレーキ手段、例えば、従来例で示したトーションスプリングが1コのブレーキ機構を採用することもできる。
更に、本発明は、自動車の車室内に設けられる座席のシートクッションを昇降させるシートリフタ機構に限らず、シートクッションの前部又は後部のみを昇降させるバーチカル機構、シートクッションを傾けるチルト機構等にも適用できる。
【0074】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、前記ブレーキ機構の軸の回転に抵抗力を与える抵抗手段を設け、前記ハンドルが中立位置に戻るときに、前記ラチェット機構の前記ラチェットのラチェット歯と前記係合部材との滑りにより前記軸に作用する軸戻し力に打ち勝つようにしたことにより、ハンドルを中立位置に戻しても軸の回転方向のガタが発生しない。よって、ハンドル操作量のロスが少なくなる。
【0075】
請求項2記載の発明によれば、前記ストッパケースの内壁とコアとに当接するスペーサの材質、厚さ、ストッパケースの内壁とコアとに当接する面積を変えることにより、所望の抵抗値を得ることができる。
【0076】
請求項3記載の発明によれば、前記抵抗手段は、前記ストッパケース、前記コアのうちの少なくともいすれか一方に形成され、他方に当接する突部であることにより、コストダウンを図ることができる。
【0077】
請求項4記載の発明によれば、軸受部と軸との接触面積、接触圧、軸受部と軸との材質を変えることにより、所望の抵抗値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】座席の側面図である。
【図2】シートクッションが中間の高さ位置にあるときの伝動手段の状態を示す図である。
【図3】シートクッションが最上位の位置にあるときの伝動手段の状態を示す図である。
【図4】シートクッションが最下位の位置にあるときの伝動手段の状態を示す図である。
【図5】ハンドルとその回転をピニオンに伝える伝動機構の断面図である。
【図6】図5に示した要素を分離して示す分解断面図である。
【図7】ハンドルと第1及び第2のポールの位置関係を説明する図である。
【図8】伝動機構の一部の要素をそれぞれ示す図である。
【図9】ポールの爪部とラチェットホイールの歯の係合状態を説明する図である。
【図10】リターンスプリングを示す斜視図である。
【図11】ブレーキ機構の横断面図である。
【図12】抵抗手段の他の例を説明する図である。
【図13】抵抗手段の他の例を説明する図である。
【図14】抵抗手段の他の例を説明する図である。
【図15】従来のブレーキ機構の分解斜視図である。
【図16】図15のブレーキ機構の横断面図である。
【符号の説明】
3 ハンドル
8 リフタ支持体
21 軸
26 ラチェットホイール
29 長孔
29A 端部
29B 端部
30A 第1のポール
30B 第2のポール
31A ポール支持部材
31B ポール支持部材
34A 爪部
34B 爪部
35 歯
36 カム
42 ストッパケース
45A コイルばね(トーションスプリング)
45B コイルばね(トーションスプリング)
46 ストッパプレート
46A 爪部
100 スペーサ(抵抗手段)
A 第1の方向
B 第2の方向
X 回転軸線
Y1 揺動軸部
Y2 揺動軸部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, a torsion spring having hook portions at both ends is arranged in the stopper case so as to abut against the inner wall of the stopper case, and a shaft-side core with a notch is rotatable on the inner wall of the torsion spring. A brake mechanism in which a stopper plate claw formed integrally with the pinion is inserted into the notch space of the core and a handle biased so as to be positioned at the neutral position And a ratchet mechanism that rotates the shaft of the brake mechanism in the one direction by reciprocating in the direction.
[0002]
[Prior art]
A lifter mechanism that raises and lowers the seat cushion of the seat, a vertical mechanism that raises and lowers only the front or rear portion of the seat cushion, a tilt mechanism that tilts the seat cushion, and the like are transmission mechanisms having a brake mechanism.
[0003]
An example of the brake mechanism is as shown in FIGS. 15 and 16. In the figure, a torsion spring 202 is disposed in the stopper case 201 so as to press the inner wall of the stopper case 201, and a core 203 having a notch 203a formed therein is rotatably inserted inside the torsion spring 202. . The core 203 is integrally fixed to the shaft 204. Further, the claw portion 205a of the stopper plate 205 formed integrally with the pinion 206 is rotated around the shaft 204 in the space of the notch 203a of the core 203 and between the hook portions 202a and 202b of the torsion spring 202. Insertion is possible.
[0004]
Accordingly, against the rotational force from the pinion 206 side, the side end portion 205b or the side end portion 205c of the claw portion 205a pushes the hook portion 202a or the hook portion 202b of the torsion spring 202, thereby widening the outer diameter of the torsion spring 202. Therefore, the pressure contact force between the torsion spring 202 and the stopper case 201 is increased, and the rotation of the pinion 206 is prevented. On the other hand, for the rotational force from the shaft 204 side, the hook portion 202a or hook portion 202b of the torsion spring 202 receives a force in the direction of reducing the outer diameter from the side end portion 203b or side end portion 203c of the core 203. The pressure contact force becomes small and the shaft 204 can be rotated, and the pinion 206 can be rotated via the torsion spring 202 and the claw portion 205a.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the brake mechanism, in a natural state, the side end portion 203b and the side end portion 203c of the core 203 and the hook portion of the torsion spring 202 are provided so that a braking force is reliably obtained with respect to the input from the pinion 206 side. Clearances S and S ′ are always present between 202a and the hook portion 202b.
[0006]
Therefore, the shaft 204 has a backlash in the rotational direction.
There are the following two mechanisms for rotating the shaft 204.
(1) A mechanism for rotating the shaft 204 by fixing the handle directly to the shaft 204 and rotating the handle.
(2) A handle is provided via a ratchet mechanism having a ratchet wheel on the shaft side and a pole on the handle side, and the handle 204 in the neutral position is reciprocated in one direction by the urging means, thereby moving the shaft 204 in one direction. Mechanism to rotate in the direction of.
[0007]
Here, in the mechanism in which the handle is directly fixed to the shaft 204, the backlash in the rotation direction of the shaft 204 affects only the beginning of the rotation of the handle, and the loss of the handle operation amount is not so great.
[0008]
However, in a mechanism in which a handle is provided via a ratchet mechanism composed of a ratchet wheel and a pole, when the force for rotating the handle is released, the pole slides on the ratchet wheel and only the handle returns. At this time, when the pole slides on the ratchet wheel, an axial return force acts on the ratchet wheel (shaft), and the ratchet wheel also rotates. Clearances S and S ′ always occur between the hook portion 202a and the hook portion 202b of 202. That is, each time the handle is returned to the neutral position, a play in the rotational direction of the shaft 204 occurs, and the handle operation amount is greatly lost.
[0009]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a transmission mechanism with a small loss in the amount of steering operation.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0011]
Resistance means for providing resistance to rotation of the shaft of the brake mechanism is provided, and when the handle returns to the neutral position, the ratchet mechanism acts on the shaft by sliding between the ratchet teeth of the ratchet and the engaging member. By overcoming the shaft return force, backlash in the rotational direction of the shaft does not occur even when the handle is returned to the neutral position. Therefore, the loss of the handle operation amount is reduced.
[0012]
The invention according to
A desired resistance value can be obtained by changing the material and thickness of the spacer that contacts the inner wall and core of the stopper case and the area that contacts the inner wall and core of the stopper case.
[0013]
The invention according to
[0014]
The resistance means is a protrusion that is formed on at least one of the stopper case and the core and abuts against the other, so that the cost can be reduced.
[0015]
The invention according to
A desired resistance value can be obtained by changing the contact area between the bearing portion and the shaft, the contact pressure, and the material of the bearing portion and the shaft.
[0016]
An example of a bearing is a burring hole.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment in which the transmission mechanism of the present invention is applied to a seat lifter will be described with reference to the drawings.
[0018]
FIG. 1 is a side view showing an outline of a seat arranged in a passenger compartment of an automobile. The seat shown here has a
[0019]
The
[0020]
2 to 4 show an example of a
[0021]
The
[0022]
A sector gear-shaped
[0023]
2 shows the state when the
[0024]
The
[0025]
On the other hand, with the
[0026]
2 to 4 show the configuration of one side portion in the width direction of the seat cushion 1 (the direction perpendicular to the paper surface of FIGS. 1 to 4), the lifter support on the other side portion, A rotating body that rotates in the same manner as the
[0027]
As described above, the first and second support links, the rack, the rotating body, the support shaft, and the connection link constitute an example of a transmission unit that converts the rotation of the
[0028]
Transmission means other than the illustrated form can be employed as appropriate. In the seat lifter shown in FIGS. 2 to 4, the
[0029]
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an example of the
[0030]
As can be seen from FIGS. 5 and 6, the seat lifter has a
[0031]
A
[0032]
The sheet lifter further has a
[0033]
As described above, the first and second
[0034]
As shown in FIG. 7, the claw portions 34 </ b> A and 34 </ b> B of the first and second poles 30 </ b> A and 30 </ b> B (engaging members) are in contact with the teeth (ratchet teeth) 35 on the peripheral surface of the
[0035]
As shown in FIGS. 7 and 8, a
[0036]
FIG. 7 shows a state when the
[0037]
Here, as described above, when the
[0038]
The
[0039]
When the
[0040]
Next, when the seated person releases his hand from the
[0041]
Every time the above-described rotation operation of the handle 3 (operation to reciprocate the
[0042]
When the
[0043]
As described above, the
[0044]
As can be understood from the above description, the
[0045]
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an engaged state of the first pole 30 </ b> A and the
[0046]
Similarly, when the
[0047]
As described above, when the
[0048]
With this configuration, the
[0049]
FIG. 10 is a perspective view showing an example of the above-described return spring. The
[0050]
When the
[0051]
Next, when the hand is released from the
[0052]
When the
[0053]
FIG. 11 is a cross-sectional view of the
As can be seen from FIGS. 5, 6, and 11, the
[0054]
A notch is formed in the
[0055]
The
[0056]
Further, a
[0057]
One end portion (hook portion) 49A of the large-
[0058]
As can be seen from the above, the
[0059]
Here, when the
[0060]
By rotating the
[0061]
On the other hand, for example, when the
[0062]
The other end of the small-
[0063]
As described above, the
[0064]
In the
[0065]
Due to the frictional force generated between the
The resistance value by the
[0066]
According to the above configuration, the following effects can be obtained.
(1) The
[0067]
(2) A desired resistance value can be obtained by changing the material and thickness of the
(3) The seat lifter of the present embodiment is slidably fitted into a
[0068]
(4) In the seat lifter of the present embodiment, each
[0069]
The present invention is not limited to the above embodiment. The resistance means may be configured as shown in FIGS.
In FIG. 12, the
[0070]
Further, a protrusion that contacts the core 43 may be formed on the inner wall surface of the
In FIG. 13, the
[0071]
In FIG. 14, an O-ring 105 is provided between the through
[0072]
In the illustrated example, the first and second
[0073]
Various types of brake means other than the illustrated
Furthermore, the present invention is not limited to a seat lifter mechanism that raises and lowers a seat cushion of a seat provided in a vehicle interior of a car, but also applies to a vertical mechanism that raises and lowers only the front or rear portion of the seat cushion, a tilt mechanism that tilts the seat cushion, and the like. it can.
[0074]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, there is provided resistance means for imparting resistance to the rotation of the shaft of the brake mechanism, and when the handle returns to the neutral position, the ratchet of the ratchet mechanism. Since the shaft return force acting on the shaft is overcome by the sliding of the teeth and the engaging member, backlash in the rotational direction of the shaft does not occur even when the handle is returned to the neutral position. Therefore, the loss of the handle operation amount is reduced.
[0075]
According to the second aspect of the invention, a desired resistance value is obtained by changing the material and thickness of the spacer that contacts the inner wall and the core of the stopper case and the area that contacts the inner wall and the core of the stopper case. be able to.
[0076]
According to a third aspect of the present invention, the resistance means is a protrusion that is formed on at least one of the stopper case and the core and abuts against the other, thereby reducing costs. it can.
[0077]
According to the fourth aspect of the present invention, a desired resistance value can be obtained by changing the contact area between the bearing portion and the shaft, the contact pressure, and the material of the bearing portion and the shaft.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a seat.
FIG. 2 is a diagram showing a state of transmission means when a seat cushion is at an intermediate height position.
FIG. 3 is a diagram showing a state of transmission means when the seat cushion is in the uppermost position.
FIG. 4 is a diagram showing a state of transmission means when the seat cushion is in the lowest position.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a transmission mechanism that transmits a handle and rotation thereof to a pinion.
6 is an exploded cross-sectional view showing the elements shown in FIG. 5 in isolation. FIG.
FIG. 7 is a view for explaining the positional relationship between a handle and first and second poles.
FIG. 8 is a diagram showing some elements of the transmission mechanism.
FIG. 9 is a diagram for explaining an engagement state of pawl portions of a pole and teeth of a ratchet wheel.
FIG. 10 is a perspective view showing a return spring.
FIG. 11 is a cross-sectional view of the brake mechanism.
FIG. 12 is a diagram illustrating another example of resistance means.
FIG. 13 is a diagram illustrating another example of resistance means.
FIG. 14 is a diagram illustrating another example of resistance means.
FIG. 15 is an exploded perspective view of a conventional brake mechanism.
16 is a cross-sectional view of the brake mechanism of FIG.
[Explanation of symbols]
3 Handle
8 Lifter support
21 axes
26 Ratchet wheel
29 Long hole
29A end
29B end
30A 1st pole
30B 2nd pole
31A Pole support member
31B Pole support member
34A Claw
34B Claw
35 teeth
36 cams
42 Stopper case
45A coil spring (torsion spring)
45B coil spring (torsion spring)
46 Stopper plate
46A Claw
100 Spacer (resistance means)
A First direction
B Second direction
X axis of rotation
Y1 Swing shaft
Y2 swing shaft
Claims (4)
軸に固定され、切欠が刻設されたコアを前記トーションスプリングの内壁に回転可能に挿入すると共に、前記コアの切欠の空間内に回転体と一体的に形成されたストッパプレートの爪部を挿入したブレーキ機構と、
ラチェットと該ラチェットのラチェット歯に係合する係合部材とを有し、中立位置に位置するように付勢されたハンドルを前記中立位置から一方の方向へ往復動させることにより、前記ブレーキ機構の軸を前記一方の方向へ回転させるラチェット機構とからなる伝動機構において、
前記ブレーキ機構の軸の回転に抵抗力を与える抵抗手段を設け、前記ハンドルが中立位置に戻るときに、前記ラチェット機構の前記ラチェットのラチェット歯と前記係合部材との滑りにより前記軸に作用する軸戻し力に打ち勝つようにしたことを特徴とする伝動機構。A torsion spring provided with hook portions at both ends is arranged in the stopper case so as to contact the inner wall of the stopper case,
Is fixed to the shaft, the notch is rotatably inserted a core which is engraved on the inner wall of the torsion spring, the claw portions of the rotor and integrally formed with the stopper plate in the notch in the space of the core Inserted brake mechanism,
The brake mechanism includes a ratchet and an engaging member that engages with the ratchet teeth of the ratchet, and reciprocates the handle biased to be in the neutral position in one direction from the neutral position. In a transmission mechanism comprising a ratchet mechanism that rotates the shaft in the one direction,
Resistance means for providing resistance to rotation of the shaft of the brake mechanism is provided, and when the handle returns to the neutral position, the ratchet mechanism acts on the shaft by sliding between the ratchet teeth of the ratchet and the engaging member. A transmission mechanism characterized by overcoming the shaft return force.
前記ストッパケースの内壁とコアとに当接するスペーサであることを特徴とする請求項1記載の伝動機構。The resistance means includes
The transmission mechanism according to claim 1, wherein the transmission mechanism is a spacer that abuts against an inner wall and a core of the stopper case.
前記ストッパケース、前記コアのうちの少なくともいすれか一方に形成され、他方に当接する突部であることを特徴とする請求項1記載の伝動機構。The resistance means includes
The transmission mechanism according to claim 1, wherein the transmission mechanism is a protrusion formed on at least one of the stopper case and the core and abutting against the other.
前記軸を回転可能に支持する軸受部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の伝動機構。The resistance means includes
The transmission mechanism according to claim 1, wherein the transmission mechanism is provided in a bearing portion that rotatably supports the shaft.
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