JP4090956B2 - 固体高分子形燃料電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は固体高分子形燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体高分子形燃料電池は、出力が高い、寿命が長い、起動・停止による劣化が少ない、運転温度が低い(約70〜80℃)ため、起動・停止が容易である等の長所を有しているため、電気自動車用電源、業務用及び家庭用の分散電源等の幅広い用途が期待されている。
【0003】
これらの用途の中で、固体高分子形燃料電池を搭載した分散電源(例えば、コジェネレーション発電システム)は、固体高分子形燃料電池より電気を取り出すと同時に、発電時に電池から発生する熱を温水として回収することにより、エネルギーを有効活用しようとするシステムである。このような分散電源は使用期間として50,000時間以上の長寿命が要求され、膜−電極接合体、セル構成、発電条件等の改良が進められている。
【0004】
しかし、固体高分子形燃料電池の実用レベルでの長寿命化にさらなる技術開発が必要である。特に、膜−接合体の研究によると、燃料電池に用いられる金属部材の溶出イオン、ガスを加湿する水の中に含まれる不純物イオンなどが膜−電極接合体に達し、これらのイオンが膜中の水素イオンと置換した結果、水素イオン抵抗の増大による燃料電池の出力特性、寿命の低下が起こることが指摘されている(非特許文献1)。
【0005】
【非特許文献1】
第4回燃料電池シンポジウム講演予稿集、p.134−139
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
膜−電極接合体の抵抗増大による電池性能の劣化を防止するためには、電池部材からの溶出イオンの発生を防止することが望ましい。しかしながら、電池構造の簡略化のため、ガスや冷却水を流通させる貫通孔(マニホールド)を電池内部に設けることが多く、これによって以下のような電池性能の劣化が生じ得る。
【0007】
すなわち、燃料電池から電力を取り出す集電板にもこのようなマニホールドが設けられ、マニホールドは加湿された酸素または水素を含むガスを流通させることにより、集電板のマニホールドにおいて酸素と水素による局部電池が形成され、その結果、集電板からの溶出イオンが発生しやすくなる。このように生じた溶出イオンは、酸素あるいは水素を含むガスとともに、膜−電極接合体の電極表面に到達し、そこで膜中の水素イオンとのイオン交換による膜抵抗の増大や、溶出イオンの電極表面への電析による触媒の活性低下がもたらされる。
【0008】
また、固体高分子形燃料電池では、膜−電極接合体の乾燥による膜抵抗の増大を抑制するために、酸素または水素を含むガスに添加された水蒸気、ならびに発電時には水素の燃焼による生成水が電池内部に含まれている。これらの水は、電池温度の変化によって、電池の積層体内部のマニホールドに凝集し、滞留してしまう場合がある。この凝集水が正極集電板と負極集電板の間に存在すると、両極の間で電気化学反応により、正極集電板からの金属等の溶解反応が起こりやすくなる。このようなメカニズムによって発生した溶出イオンが、膜−電極接合体の膜抵抗の増大等をもたらす。
【0009】
電池構造の簡略化と電池性能の低下の抑制を両立させるためには、上述のような集電体等の電池部材からの溶出イオンが発生しにくく、さらに溶出イオンが生成しても膜−電極接合体に到達しにくい電池構造が必要である。本発明は、電池部材、特に集電板からの溶出イオンによる燃料電池の出力や寿命の劣化を防止できる電池を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ガス流通溝を有する2枚の単セル用セパレータと、触媒層と水素イオン伝導性高分子膜からなる膜−電極接合体を挟持させた単セルを複数個積層した積層体の両端面に導電性の正極集電板及び負極集電板を配置し、当該積層体と当該集電板を端板によって挟持し、該端板は酸素を含むガス、水素を含むガス、冷却水を供給しかつ排出するためのマニホールドを有する固体高分子形燃料電池であって、上記セパレータに設けた上記負極集電板を貫通する供給側マニホールドと上記正極集電板は、電解抑制部により電気化学的に遮断され、かつ上記セパレータに設けた排出側マニホールドと負極集電板は、電解抑制部により電気化学的に遮断されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池を提供するものである。又、本発明は、上記マニホールドは上記単板に形成されたコネクターに接続された固体高分子形燃料電池を提供する。
【0011】
固体高分子形燃料電池は、水素イオンを透過させる機能を有する固体高分子電解質膜、当該膜の両面に形成した電極層、当該電極層を挟持するように配置されたセパレータからなる基本構成を単セルとし、通常、十分な電力を得るために当該単セルを複数個直列に接続した構成を有する。
【0012】
水素イオンを透過させる機能を有する固体高分子電解質膜とは、フッ素系高分子のフッ素の一部をスルホン酸に置換したものが一般的であり、水素イオンを移動させる機能を有する高分子膜であれば、本発明を適用可能である。例えば、4フッ化エチレンを基本単位とする高分子鎖に含まれるフッ素原子を2〜5個程度のアルキル鎖(−CF2CF2−、−CF2CF(CF3)−など)を介して、当該アルキル鎖の末端にスルホン酸基(−SO3H)を有する高分子膜がある。
【0013】
電極層とは、白金、あるいは白金とルテニウム等の異種元素との合金を電極触媒とし、当該触媒と炭素粉末とバインダーからなる層である。固体高分子形燃料電池に供給される燃料ガスは、純水素あるいは水素を含む混合ガスであり、この水素は上述の電極触媒上で(式1)に示した酸化反応により酸化される。同時に、反対側の電極触媒上では、酸素の還元反応(式2)が進行する。水素の酸化反応にて生じた水素イオンは、固体高分子電解質膜に受け渡され、当該イオンは反対側の電極層にて酸素と結合することにより水が生成する。
【0014】
H2→2H++2e− (式1)
2H++1/2O2+2e−→H2O (式2)
この電池反応により単セルの起電力は約1.2V、負荷を接続して発電したときは0.5〜0.7V程度の電圧が得られるため、この発電に寄与する単セルを複数個積層することにより、数十から数百ボルトの電圧を取ることができる。
【0015】
本発明で用いる燃料電池の基本構成を図1(a)に示す。発電部は単セルであり、通常は数十セル以上の多積層セルによって、燃料電池より直流電力を取り出している。この単セルは、固体高分子電解質膜の両面に電極層を設けた膜−電極接合体(拡大図である図1(b)中の102と103からなる膜)、ガス拡散層106とこれを挟持する2枚のセパレータ104より構成され、セパレータ104の間にはガスケット105が挿入されている。
【0016】
この膜−電極接合体の周辺の拡大図を図1(b)中に示した。セパレータ104の一方には、燃料ガスが流通する溝が加工されている。他方のセパレータ104には、酸化剤ガス、通常は空気を流通させる溝がある。これらを積層し、末端に正極集電板113と負極集電板114を配置させる。この集電板113、114の外側から、絶縁板107を介して端板109によって加圧されている。
【0017】
端板109を固定する部品は、ボルト116、皿ばね117、ナット118である。燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水は、端板に設けたコネクター110、111、112より供給され、他方の端板に設けたコネクターより排出される。直流電力(出力)は、正極集電板113と負極集電板114より得ることができる。
【0018】
本発明の目的を達成するための第1の手段は、少なくとも酸素を含むガスは電位の低い負極集電板側に設置した端板に接続されたマニホールド特にコネクターよりに接続されたマニホールドより供給するものである。このような方法を採ると、酸素による酸化反応によって発生した集電板の溶出イオンが、酸素を含むガスとともに、膜−電極接合体に運び込まれることがなく、膜抵抗の増大等による電池性能の低下が起こりにくくなる。なお、酸素含有ガス、水素含有ガス及び冷却水のマニホールドないしコネクタは図1又は図2の紙面の奥行きに並べて配置されている。
【0019】
本発明の目的を達成するための第2の手段は、正極と負極の集電板を連絡するマニホールドの途中に電解を抑制又は遮断する部位(図2の電解抑制部212、213)を設けることにより、正極集電板203と負極集電板206が、マニホールド内部に蓄積した水分を介して直接連絡されることがないようにすることである。このような構成にすることにより、正極集電板と負極集電板の間において、マニホールド内部に蓄積した水(凝集水)を介した電気分解が起こりにくくなり、集電板からの溶出イオンの生成が抑制される。
【0020】
本発明の燃料電池で用いる電解抑制部は、集電板に接する黒鉛製セパレータにマニホールドに面する部分をそのまま利用しても良い。すなわち、ガス排出用マニホールド208の場合、負極集電板に接する黒鉛製セパレータ207にガス排出用マニホールドの位置に貫通孔を設けないで、黒鉛製セパレータ自身で当該マニホールドを封止し、正極集電板203と負極集電板206が対向しない構造とする。逆に、ガス供給用マニホールド204の場合は、正極集電板203に接する黒鉛セパレータ205のガス供給用マニホールドの位置に貫通孔を設けない構造とする。
【0021】
電解抑制部には、電解抑制部において電気化学的に水を酸化還元させる作用の小さいもの、すなわち、電気絶縁性の部材を用いることがより望ましい。その方法として、絶縁性部品によって、マニホールドの一端を封止して、正極、負極の集電板間の電気分解を防止する方法がある。例えば、ガス供給用マニホールドの場合、正極集電板に接する黒鉛製セパレータにガス供給用マニホールドの位置に、4フッ化ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂製板、あるいはシリコンゴム、エチレン・プロピレンゴム、フッ素ゴムなどのゴム製板をはめ込む構造とし、当該マニホールドの一端を樹脂板により封止することができる。逆に、ガス排出用マニホールドの場合は、負極集電板に接する黒鉛セパレータのガス排出用マニホールドの位置に、4フッ化ポリエチレン等の樹脂板をはめ込むことで本発明の効果が得られる。電解抑制部は、上述の材料に限定されず、また形状も板状、円柱状、薄膜状のいずれの形状であっても、本発明の効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に実施例により、本発明の内容を説明する。なお、本発明は以下に述べる実施例に限定されるものではない。
【0023】
(実施例1)
図2は、本発明の固体高分子形燃料電池の構成図である。単セルの構成は図1に示すように、フッ素系電解質膜102の両面に白金系触媒層103を接合させた膜−電極接合体(図1(b)中の102と103からなる膜)とこれを挟持する2枚のセパレータ104より構成した。ガス拡散層(図1(b)中の106)は、厚さ200μmのカーボンペーパーを用いた。
【0024】
アノード側のセパレータ面には、幅1mm、深さ0.5mmのアノードガスの流路を、カソード側のセパレータ面には、幅1mm、深さ0.8mmのカソードガスの流路を設けた。
【0025】
本実施例の固体高分子形燃料電池は、複数の50個の単セルを直列に接続した構成とし、2セル毎に冷却水の流路を形成させた冷却水用セパレータ108を挿入した。これは、電池外部に設置したポンプにより、冷却水用セパレータ108に冷却水を供給し、ポンプと電池を接続する冷却水の配管の途中に設けた熱交換器によって、電池内部で発生した熱を回収するためである。
【0026】
本発明の燃料電池では、酸素を含むガスとして空気を用いた。空気は負極集電板を設置した方の端板面内に設けた配管コネクターより供給した。また、水素を含むガスとして純水素を用い、同様に負極集電板を設置した方の端板面内に設けた配管コネクターより供給することにした。本発明の効果を得るためには、少なくとも酸素を含むガスを、負極集電板を設置した方の端板側より供給すれば良い。また、水素を含むガスとして、天然ガスや灯油等の有機物を触媒作用によって水素を生成させた改質ガスを用いることもできる。
【0027】
出力端子付き集電板113、114は、電池積層部の側面より突き出させた。この端子を外部の負荷に接続することにより、電力を取り出すことができる。これらの集電板の材質は、ニッケル製とした。集電板の材質は、ステンレス鋼、炭素、導電性樹脂などを用いることができる。集電板113、114と端板109の間に絶縁シート107、209を挿入し、電気的絶縁を図った。
【0028】
単電池101、冷却水用セパレータ108、集電板113、114等からなる積層体は、ボルト116、皿ばね117、ナット118からなる締め付け部品により固定した。固定の条件は、2枚の端板で挟みつけた積層体を油圧プレスで圧縮し、そのままの状態で1.5時間放置した後、ナット118を締め付けることとした。
【0029】
単セルを構成する積層体の内部には、酸素あるいは水素を含むガスを流通させるマニホールドが形成されている。本発明のマニホールドの概念を図2に示した。マニホールドは、各単セルにガスを供給するまでの供給側のマニホールド204と、単セルにて発電後に生成した排ガスを電池外部に排出させるための排出側のマニホールド208に分かれている。
【0030】
本発明では、供給側マニホールド204は負極集電板206を貫通しているが、正極集電板203とは、セパレータ205の電解抑制部213(本実施例では、図2のセパレータ205自身)により電気化学的に遮断され、供給側マニホールド204が正極集電板203に連絡されていない構造とした。他方、排出側マニホール208は、電解抑制部212(本実施例では、図2のセパレータ207自身)により電気化学的に遮断され、正極集電板203のマニホールドとのみ連絡させた。このような構造にすることにより、正極集電板203と負極集電板206が、電解抑制部(212、213)によって、いずれか一方のマニホールドと連絡することがないため、マニホールド内に滞留した凝集水を介して電気化学反応(集電板の腐食反応)が起こりにくくなる。なお、本発明の構成によると、低電位にあり溶出イオンが生じにくい負極集電板206のマニホールド204から、酸素を含むガスが各単セルに供給されるため、集電板からの溶出イオンが膜−電極接合体に到達しにくく、膜抵抗の増大、電極触媒の失活等による電池性能の劣化を抑制することができる。
【0031】
本実施例において、発電可能な電極有効面積を100cm2とし、電流50Aにて出力を計測した。アノードに供給するガスは水素、カソードに供給するガスを空気とし、圧力を常圧(一気圧)とした。水素と酸素の利用率をそれぞれ70%、40%とした。セルに供給する冷却水の温度は70±2℃に設定した。本実施例の電池をS1とする。
【0032】
(実施例2)
実施例1と同じ単セル構成とし、電解抑制部(212、213)を絶縁性部品に変更した電池を製作した。電解抑制部には、セパレータ205、207のマニホールド対向部に凹部を加工し、そのくぼみの部分に、エチレン・プロピレン製ゴムシート(厚さ0.3mm)を挿入した。その他の電池構成、発電条件は、実施例1の電池S1と同一とした。本実施例の電池をS2とする。
【0033】
(比較例)
実施例1の固体高分子形燃料電池で用いたセパレータ205に貫通孔を設け、マニホールド204を介して、負極集電板206と正極集電板203が対向した構成とした。本比較例の電池をRとする。
【0034】
(実施例3)
実施例1、2の電池S1、S2ならびに比較例1の電池Rを、図3に示す発電システムに組み込みこんだ装置を製作した。
【0035】
図3において、天然ガス1001を脱硫器1016に貯蔵し、ブロアー1008により改質器1003に供給し、水素リッチガスを製造し、それを燃料電池スタック1012に供給する。更に、燃料電池スタック1012のアノードには空気1002をブロアー1009により供給する。また、蒸留水1006を冷却水用ポンプ1010により燃料電池に供給する。燃料電池で水素が消費されたカソードガスは、カソードガス排出用配管1013から排出される。冷却水は燃料電池を循環して、燃料電池から排出され、温められた水は、熱交換器1011で熱交換を行い、温度を下げて再び供給側に戻る。熱交換によって温められた水は、循環水用ポンプ1015により貯湯槽1007に送られる。
【0036】
電池S1を搭載した装置(燃料電池システム)をA1、電池S2を搭載した装置(燃料電池システム)をA2、電池Rを搭載した装置(燃料電池システム)をA3とする。これらの装置は、電池の種類のみ異なるが、他の構成部品や構成は同一になるようにした。
【0037】
各装置に、都市ガスを改質することにより水素濃度70%の燃料ガスをアノードに導入し、カソードには空気を供給させた。発電開始時の貯湯槽の水温は40℃、燃料電池に供給される循環水の温度も40℃とした。外気温は10℃一定になるように、空調設備を有する定温実験室にて試験を実施した。
【0038】
水素および酸素の利用率は、それぞれ70%、40%とし、各電流に対して一定とした。ガスの圧力は常圧とした。
【0039】
電流密度は0.5mA/cm2に設定し、連続発電試験を実施した。本発明の装置(燃料電池システム)A1は、連続発電によって、単セル当りの電圧低下率100mV/1000hの値を得た。本発明の装置A2は、同じ発電条件にて、単セル当りの電圧低下率15mV/1000hの優れた特性値を得た。これに対し、比較例の電池Rを搭載した装置A3を用いたときの単セル当りの電圧低下率は、250mV/1000hと大きく、性能低下が認められた。
【0040】
【発明の効果】
本発明の電池構成によって、固体高分子形燃料電池の性能低下を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体高分子形燃料電池の基本構成を示す主要部の断面図。
【図2】本発明のマニホールドの構成を示す概略断面図。
【図3】本発明の固体高分子形燃料電池を搭載した発電システムの実施例の線図。
【符号の説明】
101...単セル、102...固体高分子電解質膜、103...触媒層、104...単セル用セパレータ、105...ガスケット、106...ガス拡散層、107...絶縁板、108...冷却水用セパレータ、109...端板、110...アノードガス配管用コネクター、111...冷却水配管用コネクター、112...カソードガス配管用コネクター、113...集電板、114...集電板、116...ボルト、117...皿ばね、118...ナット、201...ガスの供給用コネクター、202...正極側の端板、203...正極集電板、204...ガスの供給用マニホールド、205...正極集電板に接するセパレータ、206...負極集電板、207...負極集電板に接するセパレータ、208...ガスの排出用マニホールド、209...絶縁シート、210...負極側の端板、211...ガスの排出用コネクター、212...電解抑制部、213...電解抑制部、1001...天然ガス、1002...空気、1003...改質器、1006...蒸留水、1007...貯湯槽、1008...アノードガス用ポンプ、1009...カソードガス用ポンプ、1010...冷却水用ポンプ、1015...循環水用ポンプ、1011...熱交換器、1012...燃料電池、1013...カソードガス排気用配管、1014...アノードガス排気用配管、1016...脱硫器。
Claims (6)
- ガス流通溝を有する2枚の単セル用セパレータと、触媒層と水素イオン伝導性高分子膜からなる膜−電極接合体を挟持させた単セルを複数個積層した積層体の両端面に導電性の正極集電板及び負極集電板を配置し、前記積層体と前記正極集電板及び負極集電板を端板によって挟持し、該端板は酸素を含むガス、水素を含むガス及び冷却水を前記積層体に供給しかつ排出するためのコネクターを有する固体高分子形燃料電池であって、前記積層体内のセパレータに設けた供給側マニホールド及び排出側マニホールドの前記コネクター接続部とは反対側の供給側マニホールド及び排出側マニホールドの末端部を、前記正極集電板及び負極集電板に接する末端のセパレータを用いて封止し、前記マニホールドから前記正極集電板と前記負極集電板を遮断して前記正極集電板と前記負極集電板の電気分解を防止したことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 前記ガスを前記コネクターから前記負極集電板側から前記正極集電板側に向かって供給することを特徴とする請求項1記載の固体高分子形燃料電池。
- 前記マニホールド末端部に接触した前記末端のセパレータは、その接触部でマニホールドの位置に貫通孔を有せず、前記供給側マニホールド及び排出側マニホールドの末端部を封止することを特徴とする請求項1記載の固体高分子形燃料電池。
- 前記末端のセパレータのマニホールドの位置に設けられた貫通孔を電気絶縁部材で封止して前記供給側マニホールド及び排出側マニホールドの末端部を封止したことを特徴とする請求項1記載の固体高分子形燃料電池。
- 前記末端のセパレータのマニホールドの位置に電気絶縁部材をはめ込み前記供給側マニホールド及び排出側マニホールドの末端部を封止したことを特徴とする請求項1記載の固体高分子形燃料電池。
- 水素を含むガスを製造する機器または水素を貯蔵する機器と、水素を含むガスを流通させる配管を介して請求項1〜5の何れかに記載の固体高分子形燃料電池を連結したことを特徴とする発電システム。
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