JP4090940B2 - 下部タイプレートとその組み立て方法ならびに燃料集合体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軽水型原子炉用の燃料集合体の下部タイプレート、特に、冷却材中に混入した異物が燃料部に流入するのを阻止・抑制できるようにした下部タイプレートとその下部タイプレートの組み立て方法に関し、さらにその下部タイプレートを利用した燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】
沸騰水型原子炉用の燃料集合体は、例えば図23に示すように、ほぼ正方形の断面を有する筒形のチャンネルボックス1を有し、このチャンネルボックス1内に正方格子状に配列された複数の燃料棒2と少なくとも1本のウォータロッド3が収容されている。この燃料集合体の上下部にはそれぞれ上部タイプレート4および下部タイプレート5が装着されている。ウォータロッド3には、その軸方向に所定の間隔をおいて複数のスペーサ6(図23では一つだけを示す)が取り付けられ、このスペーサ6によって燃料棒2が整列・支持されている。
【0003】
下部タイプレート5は、燃料棒2およびウォータロッド3を直接的に固定・支持するネットワーク部7と、ネットワーク部7の周辺部から下方に延びるノズル部8とを有し、これらによって、ネットワーク部7の下方に下部タイプレート空洞9が形成されている。ノズル部8の下部には下部タイプレート入口開口10が形成されている。
【0004】
各燃料棒2は被覆管の中に複数の燃料ペレットを充填したものであるが(図示せず)、この被覆管の下端部を閉じる栓として下部端栓11がある。燃料棒の下部端栓11の下部は細い円柱の棒状になっていて、この部分が下部タイプレートのネットワーク部7のボス40(図1、2等参照)に設けられた挿入孔13に挿入され、それによって燃料棒の下部端栓11が支持されている。
【0005】
一方、ウォータロッド3は中空の金属管であって、チャンネルボックス1内の下部タイプレート5のわずか上方に入口孔26が設けられ、上部タイプレート4のわずか下方に出口孔27が設けられている。入口孔26から液相の冷却材がウォータロッド3内に流入し、液相のままの冷却材がウォータロッド3内を上昇して、出口孔27から流出するようになっている。
【0006】
このウォータロッド3の下端部にも燃料棒の下部端栓11とほぼ同様の構造の下部端栓12があり、下部端栓12の下部は細い円柱の棒状になっていて、この部分が下部タイプレートのネットワーク部7に設けられた挿入孔13に挿入され、それによってウォータロッドの下部端栓12が支持されている。
【0007】
下部タイプレートのネットワーク部7には、下部端栓11、12が挿入されてそれらの下部端栓11、12を支持する挿入孔13を有するボス40と、ボス40同士を水平方向に連絡するウェブ41(図1、2等参照)があって、ウェブ41の間の流通孔を冷却材が通り抜けられるようになっている。
【0008】
図23の燃料集合体で、冷却材15は、下部タイプレート入口開口10から、下部タイプレート空洞9内に入り、ネットワーク部7の流通孔を通り抜けて、チャンネルボックス1内の燃料棒2およびウォータロッド3の周辺へと流れ、上部タイプレート4を通って燃料集合体の外へ出ていく。
【0009】
なお、図23に示すように、下部タイプレートノズル部8の側面には微小なリークホール17が設けられており、下部タイプレート空洞9内の冷却材15のうちの若干量がチャンネルボックス1の外側へ流れるようになっている。
【0010】
近年の高性能化された燃料集合体では、燃料集合体内部に異物が侵入するのを防ぐことを目的としてフィルタ機能を付加するものもある。例えば、下部タイプレートのネットワーク部の流通孔の口径を従来よりも小さく約5mmとすることにより、流れに対する抵抗を増加(即ち、高圧損化)する設計もあり、これによって炉心の安定性の改善が図られているが、これは異物フィルタの役目も果たしている。
【0011】
燃料集合体に侵入することが予想される異物としては、プラント建設時に原子炉一次系内に僅かに残された金屑、機器洗浄時の金属性ブラシの折れ片、機器損傷時の破片等が想定されている。その形状も、板状、弦巻バネ状(螺旋状)、針金状(直線状)等、多岐にわたることが予想されている。
【0012】
図24は、異物フィルタ機能を有する下部タイプレートの例を示す(例えば特開平7−306284号公報参照)。図24で、燃料棒2とウォータロッド3の下部端栓11、12の下部が、下部タイプレート5のネットワーク部7の挿入孔13を貫通している。ネットワーク部7の下方には、異物フィルタの機能を有する仕切り板20が、下部タイプレート空洞9を横断してほぼ水平に設けられている。仕切り板20には、図25に示すように、燃料棒2とウォータロッド3の各下部端栓11、12が通る貫通孔21、22のほかに、冷却材が流通し、異物の流通を阻止する小孔24が多数設けられている。
【0013】
図24の構成で、冷却材15は、下部タイプレート入口開口10から下部タイプレート空洞9内に流入し、仕切り板20の小孔24を通り、さらにネットワーク部7の流通孔を通って、チャンネルボックス1内の燃料棒2およびウォータロッド3の周辺へと流れる。このとき、冷却材15中の異物は、仕切り板20の小孔24を通り抜けにくいので、チャンネルボックス1内への異物流入が抑制される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来の異物フィルタを有する下部タイプレートでは、炉心入口部に達した異物を炉心内に侵入することをある程度の確率で防止することはできた。しかしながら、従来の仕切り板20の小孔24を通ってネットワーク部7の流通孔を通る流れは、ほぼ鉛直上向きの直線状である。このため、特に直線的な細長い異物が冷却材によって流れに対して縦方向に運ばれたときに、これらの流路を通過してしまう可能性がないとはいえなかった。
本発明の目的は、特に直線的な細長い異物の捕捉性能にすぐれた下部タイプレートとその組み立て方法ならびに燃料集合体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するものであって、請求項1に記載の発明は、原子燃料を充填した複数の燃料棒が互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒の下部を保持するネットワーク部と、このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、を有する下部タイプレートであって、前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられていること、を特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、特に直線的な細長い異物の捕捉性能にすぐれた下部タイプレートを提供できる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の下部タイプレートにおいて、あらかじめ前記仕切り板に前記筒状フィルタを取り付けた後に、前記仕切り板と、前記ネットワ−ク部と、前記ノズル部とを互いに結合してなること、を特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による作用・効果が得られるほか、筒状フィルタの形状を柔軟に選択することができ、組み立ても容易である。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の下部タイプレートにおいて、前記仕切り板が前記ネットワ−ク部と前記ノズル部との間に配置されるようにあらかじめ形成されたものに、前記ノズル部の前記入口開口から挿入された前記筒状フィルタが取り付けられてなること、を特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による作用・効果が得られるほか、下部タイプレートの以外の部分を従来と同様の方法で組み立てることができ、これに筒状フィルタを取り付ける作業を追加するだけですむ。
【0019】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の下部タイプレートにおいて、前記複数の筒状フィルタを相互に結合して複数の筒状フィルタの群を構成するための複数の連結棒があって、前記仕切り板の下面に、前記連結棒を着脱可能な係合部を有すること、を特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明による作用・効果が得られるほか、複数の筒状フィルタをあらかじめ結合しておくので、筒状フィルタの取り付け作業の省力ができる。さらに、筒状フィルタを着脱できるので、原子炉の定期点検のときなどに、必要に応じて筒状フィルタを交換するなどの保守が容易である。
【0021】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記筒状フィルタは、円筒形状であること、を特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明による作用・効果が得られるほか、筒状フィルタの製造が容易である。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記複数の燃料棒は正方格子状に配列され、前記筒状フィルタは、前記正方格子の向きに合わせて配置された四角筒形状であること、を特徴とする。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明による作用・効果が得られるほか、筒状フィルタを多数配列したときに全体の流路面積を大きくとることができる。
【0024】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記筒状フィルタは、先細形状のものと末広がり形状のものが交互に配置されていること、を特徴とする。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明による作用・効果が得られるほか、筒状フィルタを多数配列したときに全体の流路面積を大きくとることができ、また、冷却材中の異物がフィルタに捕捉された場合に、その異物が下部タイプレートの下に落下することを抑制することができる。
【0026】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記筒状フィルタの側面に設けられた開口部は円形であること、を特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明による作用・効果が得られるほか、筒状フィルタの製造が容易である。
【0027】
また、請求項9に記載の発明は、原子燃料を充填した複数の燃料棒が互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒の下部を保持するネットワーク部と、このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、を有する下部タイプレートであって、前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられている下部タイプレートの組み立て方法において、前記複数の筒状フィルタを前記仕切り板に固定する第1の工程と、前記第1の工程の後に、前記仕切り板を前記ネットワーク部と前記ノズル部との間に挟み込むようにして相互に結合する第2の工程と、を有すること、を特徴とする。
【0028】
請求項9に記載の発明によれば、特に直線的な細長い異物の捕捉性能にすぐれた下部タイプレートを提供でき、しかも、筒状フィルタの形状を柔軟に選択することができ、組み立ても容易である。
【0029】
また、請求項10に記載の発明は、原子燃料を充填した複数の燃料棒が互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒の下部を保持するネットワーク部と、このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、を有する下部タイプレートであって、前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられている下部タイプレートの組み立て方法において、前記仕切り板が前記ネットワーク部と前記ノズル部との間に配置されるように形成する第1の工程と、前記第1の工程の後に、前記筒状フィルタを前記ノズル部の前記入口開口から挿入して前記仕切り板に取り付ける第2の工程と、を有すること、を特徴とする。
【0030】
請求項10に記載の発明によれば、特に直線的な細長い異物の捕捉性能にすぐれた下部タイプレートを提供でき、しかも、下部タイプレートの以外の部分を従来と同様の方法で組み立てることができ、これに筒状フィルタを取り付ける作業を追加するだけですむ。
【0031】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の下部タイプレートの組み立て方法において、前記第2の工程の前に、前記筒状フィルタの複数個を、前記ノズル部の前記入口開口から挿入可能な範囲で相互に結合して、複数の筒状フィルタ群をあらかじめ作る第3の工程をさらに有すること、を特徴とする。
【0032】
請求項11に記載の発明によれば、請求項10に記載の発明による作用・効果が得られるほか、複数の筒状フィルタをあらかじめ結合しておくので、フィルタの取り付け作業の省力ができる。
【0033】
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載の下部タイプレートの組み立て方法において、前記仕切り板の下面には凹凸が設けられており、前記第2の工程は、前記仕切り板の下面の前記凹凸に前記筒状フィルタを嵌め込む工程を含むこと、を特徴とする。
請求項12に記載の発明によれば、請求項10または11に記載の発明による作用・効果が得られるほか、フィルタの取り付け作業の省力ができる。
【0034】
また、請求項13に記載の発明は、原子燃料を充填した複数の燃料棒と、内部に冷却材が通る少なくとも1本のウォータロッドと、前記燃料棒およびウォータロッドの上部を保持する上部タイプレートと、前記燃料棒およびウォータロッドの下部を保持する下部タイプレートと、を有する燃料集合体において、前記下部タイプレートは、前記燃料棒およびウォータロッドが互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒およびウォータロッドの下部を保持するネットワーク部と、このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、を有する下部タイプレートであって、前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられていること、を特徴とする。
請求項13に記載の発明によれば、特に直線的な細長い異物の捕捉性能にすぐれた燃料集合体を提供できる。
【0035】
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の燃料集合体において、前記下部端栓の少なくとも一つの内部には、冷却材流路である下部端栓流路が形成されていて、その下部端栓流路の入口は、前記仕切り板よりも下方にあって下方を向いて開口し、またその下部端栓流路の出口は、前記筒状フィルタの上方にあって水平方向に開口していること、を特徴とする。
【0036】
請求項14に記載の発明によれば、請求項13に記載の発明による作用・効果が得られるほか、下部端栓流路によって全体の流路面積が大きく取れ、圧力損失を低減できる。
【0037】
また、請求項15に記載の発明は、請求項13または14に記載の燃料集合体において、前記下部端栓の少なくとも一つの下端から上方に延びる少なくとも一つの切り込みが形成されていること、を特徴とする。
【0038】
請求項15に記載の発明によれば、請求項13または14に記載の発明による作用・効果が得られるほか、切り込みによって冷却材中の異物の捕捉確率を高めることができる。
【0039】
また、請求項16に記載の発明は、原子燃料を充填した複数の燃料棒と、内部に冷却材が通る少なくとも1本のウォータロッドと、前記燃料棒およびウォータロッドの上部を保持する上部タイプレートと、前記燃料棒およびウォータロッドの下部を保持する下部タイプレートと、を有する燃料集合体において、前記下部タイプレートは、前記燃料棒およびウォータロッドが互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒およびウォータロッドの下部を保持するネットワーク部と、このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、を有し、前記筒状フィルタは前記燃料棒およびウォータロッドの真下の位置で前記仕切り板に取り付けられ、前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられており、前記燃料棒およびウォータロッドには下方に延びる棒状部を含む下部端栓が取り付けられていて、少なくとも一部の前記棒状部の下端は前記筒状フィルタの上端よりも高い位置にあり、この棒状部の下端に下向きの入口開口部を有しその上方に水平方向を向いた出口開口部を有する下部端栓流路が形成されていること、を特徴とする。
請求項16に記載の発明によれば、特に直線的な細長い異物の捕捉性能にすぐれた燃料集合体を提供できる。
また、請求項17に記載の発明は、請求項13乃至16に記載の燃料集合体において、少なくとも一つの前記筒状フィルタは前記仕切り板に貫通して取り付けられていることを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図22を参照しながら本発明に係る原子燃料集合体用の下部タイプレートの実施の形態を説明する。ただし、従来の技術と、あるいは互いに、共通もしくは類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は適宜省略する。
【0041】
まず、図1〜図5を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この実施の形態では、図1に示すように、下部タイプレートは従来の一体形成のものではなく、ネットワーク部7と、ノズル部8とが別個の部品としてそれぞれ鋳造され、これらの間に、水平な板状の仕切り板30を挟み込んで、これらを、例えば溶接によって互いに接合する。
【0042】
下部端栓11、12が仕切り板30を通り抜ける部分に、下部端栓11、12を囲むようにして筒状フィルタ32が配置され、これらの筒状フィルタ32は仕切り板30の開口35(図2参照)に取り付けられている。筒状フィルタ32と仕切り板30の取り付け部は、少なくとも冷却材中の異物が通り抜けない程度に隙間なく構成され、仕切り板30には開口35のほかに開口は設けられていない。仕切り板30の厚みは例えば2mmである。なお、図1では、チャンネルボックス1(図18)を示すのを省略している。
【0043】
図2〜図5に示すように、フィルタ32は、寸法が例えば、直径12mm、高さ20mmで、下面は開放していて、仕切り板30の開口35を覆うように、仕切り板30に取り付けられている。フィルタ32の上面36には下部端栓11、12の棒状部が貫通する円形の穴37が設けられている。穴37の直径は例えば7.2mmであって、下部端栓11、12と穴37の間の間隙は、冷却材中の異物が通り抜けない程度に小さくなっている。フィルタ32の側面38には、複数の孔39が設けられている。孔39は例えば円形であってその直径は、例えば約2mmである。なお、孔39の形状は、円形のほか、多角形、星型など種々のものがありうる。
【0044】
個々の円筒状フィルタ32の中心軸は、下部端栓11、12の中心軸と一致するように、例えば図5に示すように配置されている。なお、図2、図4等で、燃料棒の下部端栓11が示されているが、ウォータロッドの下部端栓12でも全く同様である。
【0045】
下部タイプレートの組み立てにあたっては、あらかじめ、図5に示すように仕切り板30にフィルタ32を取り付けておき、その後、ネットワーク部7とノズル部8の間に仕切り板30を挟み込むようにして、溶接によって相互に接合する。
【0046】
本実施の形態で、例えば、長さが20mm〜30mmの針金状の異物(図示せず)が、冷却材15とともに下部タイプレート入口開口10から下部タイプレート空洞9内に侵入した場合、仕切り板30の開口35からフィルタ32内に上向きに流れて入る。冷却材15の流れはフィルタ32内で向きを変えて水平方向になり、孔39から仕切り板30の上方の空間に出る。このとき、異物は向きを変えにくいので、異物が、孔39を通ってフィルタ32の外に出る可能性は非常に小さい。小片板状の異物も、フィルタ32で止められる。
【0047】
また、プラントの機器不具合時に万が一大量の異物が発生した場合でも、必要な冷却材流量を確保する可能性を高めることができることができる。さらに、燃料集合体を原子炉心外に取り出す際に、捕獲した異物を、燃料集合体とともに原子炉外に取り出すことができる。また、フィルタ部は構造上信頼度が高く、フィルタ部自体が異物となって燃料集合体チャンネル内に侵入することを防止することができる。
【0048】
次に、図6および図7を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。この実施の形態では、第1および第2の円錐台状フィルタ45、46が仕切り板30の上に交互に配置されて固定されている。第1の円錐台状フィルタ45は下方が太くなっており、第2の円錐台状フィルタ46は下方が細くなっている。なお、この明細書では、これらの円錐台状フィルタも含めて「筒状フィルタ」と呼ぶ。
【0049】
仕切り板30の、第1の円錐台状フィルタ45および第2の円錐台状フィルタ46との取り付け部にはそれぞれ、第1の開口47、第2の開口48が形成されている(図7参照)。第1の円錐台状フィルタ45は下方が太くなっており、第2の円錐台状フィルタ46は下方が細くなっていることから、第1の開口47の方が第2の開口48よりも大きくなっている。仕切り板30と第1および第2の円錐台状フィルタ45、46との取り付け部は、少なくとも冷却材中の異物が通り抜けない程度に隙間なく構成され、仕切り板30には開口47、48のほかに開口は設けられていない。
【0050】
第1の円錐台状フィルタ45は、第1の実施の形態における円筒状フィルタ32と同様に、下部端栓11、12の棒状部の周りに配置され、下部端栓11、12の下端は仕切り板30の第1の開口47を貫通してその下方まで延びている。第1の円錐台状フィルタ45の上部は次第に細くなっていて、その上端には下部端栓11、12の棒状部が通れる穴49が形成されている。穴49の直径は、下部端栓11、12の棒状部の直径(例えば7mm)よりも僅かに大きい。第1の円錐台状フィルタ45の側面50には、複数の孔39が形成されている。第1の円錐台状フィルタ45は上面を覆う板部が不要であり、フィルタ製作が簡単化される。
【0051】
第2の円錐台状フィルタ46では、その中央に配置される下部端栓11aの下端が第2の円錐台状フィルタ46内にあって、仕切り板30の開口48に達していない。第2の円錐台状フィルタ46の上面51には下部端栓11aの棒状部が貫通する穴52が設けられている。第2の円錐台状フィルタ46の側面53には、複数の孔39が形成されている。この第2の円錐台状フィルタ46では、一旦フィルタ46に捕捉された異物が、フィルタ46の入口より外に(下方に)出にくくなるという利点がある。
【0052】
上記第2の実施の形態の変形例として、第1の円錐台状フィルタ45と第2の円錐台状フィルタ46を交互に配列する代わりに、その他の任意の配列としたり、一方だけの配列とすることも可能である。
【0053】
次に、図8ないし図10を参照して、本発明の第3の実施の形態を説明する。この実施の形態では、フィルタ56は、横断面が正方形の四角筒状である。正方形の一辺の長さは例えば12mmであり、四角筒の高さは例えば20mmである。また、各側面部57には、例えば高さ4mm、幅8mmの長方形の窓58が2個ずつ開けられている。フィルタ部上面59には、下部端栓11、12の棒状部が貫通する正方形の穴60が形成されている。この実施の形態における下部端栓11、12の棒状部(図示せず)は断面が例えば一辺が4mmの正方形であって、穴60との隙間は、冷却材中の異物が通り抜けない程度に小さくなっている。
【0054】
図に示す実施の形態では、フィルタ56は仕切り板30を貫通して、その途中で固定されている。側面部57の窓58はいずれも仕切り板30より上方に設けられている。また、フィルタ56の下端は開放している。下部端栓11、12の棒状部はフィルタ56の中央を貫通してフィルタ56の下端より下方まで延びている。
【0055】
この第3の実施の形態では、図10に示すように、断面が正方形のフィルタ56が水平面内に正格子状に配列され、しかも各側面部57の向きを配列の方向に合わせて配置する。このため、フィルタ56の流路面積を大きくとることができ、第1、第2の実施の形態に比べてフィルタ部で発生する圧力損失を減少させることができる。また、側面部57の窓58は、第1、第2の実施の形態における孔39よりも大きな流路面積をとることができ、そのことからも圧力損失を減少させることができる。
【0056】
なお、上記各実施の形態の変形例として、第1または第2の実施の形態と、第3の実施の形態の特徴を部分的に任意に組み合わせることができる(図示せず)。例えば、第1または第2の実施の形態における孔39を図8および図9に示すような側面部の大きな窓58で置き替えることも可能である。また、第3の実施の形態で、図8および図10に示す穴60を円形に変えて、通常の円形断面の下部端栓11、12の棒状部と組み合わせて使用することも可能である。さらに、第3の実施の形態で、フィルタ56を図9に示すように仕切り板30を貫通させる代わりに、第1、第2の実施の形態と同様に仕切り板30の開口の上方にフィルタ56を被せるようにしてもよい。
【0057】
次に、図11ないし図13を参照して、本発明の第4の実施の形態を説明する。この実施の形態では、フィルタ65は、第1の実施の形態(図1〜図5)におけるフィルタ32とほぼ同様の円筒形状であるが、仕切り板30の開口の上方に配置するのでなく、仕切り板30の円形の開口66を途中まで貫通した状態に配置されている。
【0058】
この実施の形態では、初めに、仕切り板30をネットワーク部7とノズル部8の間に挟み込むようにして、溶接によって相互に接合する。そして、その後、ノズル部8の入口開口10からフィルタ65を挿入して、これを仕切り板30に取り付ける。
【0059】
図12に示すように、フィルタ65は隣接する複数個が連結棒67によって互いに水平方向に結合され、複数(図12の例では9個)の群をなしている。これらの群はそれぞれ、ノズル部8の入口開口10を通して挿入できる大きさであって、例えば、図12に示すように3行3列を基本とする。
【0060】
図13に示すように、仕切り板30の下面には連結棒67を嵌め込むことができる溝68が形成されている。またこの溝68ができるように、溝68を挟んでそれぞれ二つの凸部69が形成されている。溝68は、すべての連結棒67に対応する位置に形成してもよいが、フィルタ65の各群を保持できるものであれば、図13に示すように、連結棒67の数よりも溝68の数を少なくしてもよい。
【0061】
この実施の形態では、下部タイプレートのフィルタ65以外の部分をあらかじめ組み立てておき、後からフィルタ65を挿入して組み立てることができる。また、燃料交換時等に、異物を捕捉したフィルタ65を取り外して新しいフィルタに取り替えることもできる。
【0062】
また、この実施の形態では、複数のフィルタ65を連結棒67によってあらかじめ複数の群に結合しておき、これらの群をノズル部8の入口開口10を通して挿入して仕切り板30に取り付ける。このため、各フィルタ65を個々に仕切り板30に取り付ける場合に比べて、フィルタ65の取り付け作業を省力化できる。ここで、複数のフィルタ65を連結棒67によって結合する作業は広い場所でできるので比較的容易な作業であり、自動化も比較的容易であるのに対して、フィルタ65を仕切り板30に取り付ける作業はノズル部8の入口開口10を通して行なうので、比較的困難な作業である。
【0063】
なお、第4の実施の形態の変形例として、複数のフィルタ65を連結棒67によって結合することをせず、各フィルタ65を個々に仕切り板30に取り付けることも可能である(図示せず)。その場合、連結棒67を仕切り板30の溝68に嵌める代わりに、各フィルタ65を個々に取り付けることのできる凹凸(図示せず)を仕切り板30に設ける必要がある。
【0064】
さらに、第4の実施の形態の変形例として、ネットワーク部7と仕切り板30とノズル部8とを溶接によって相互に接合する構造とせず、これらを一体として例えば鋳造することも可能である。すなわち、下部タイプレートのフィルタ65以外の部分をあらかじめ組み立てておき、後からフィルタ65を挿入して組み立てるものだからである。このようにすれば、下部タイプレートのフィルタ65以外の部分を組み立てる工程は従来と同様の工程とすることができる。
上記第4の実施の形態の組み立て方法で、フィルタは必ずしも円筒形でなくともよく、図6〜図9に示す他の形状のフィルタに適用してもよい。
【0065】
次に、図14ないし図16を参照して、本発明の第5の実施の形態を説明する。この実施の形態では、一つの下部タイプレートで、種々のフィルタを組み合わせたものとして示してある。すなわち、第1の実施の形態におけるフィルタ32があるとともに、その他のフィルタも有している。
【0066】
図15に示すように、下部端栓72の棒状部に縦穴73を設けたものが含まれている。縦穴73の下端は仕切り板30の下方にあって下向きに開口している。また、縦穴73の上端には横穴74が接続されていて、横穴74は仕切り板30の上方で横向きに開口している。下部端栓72の棒状部の外側を囲んで、円筒状フィルタ75が配置されている。円筒状フィルタ75は、第1の実施の形態におけるフィルタ32とほぼ同様のものであって、下端82は開放しており、上端83は閉じている。また、側面の仕切り板30の上方には複数の孔39が設けられている。
【0067】
冷却材15は、円筒状フィルタ75の内面と下部端栓72の棒状部外面の間の環状部のほか、棒状部の縦穴73内にも入って上昇流を形成する。それらの流れのいずれもが上昇方向から水平方向に流れの向きを変えるので、そこで冷却材中の異物を捕捉することができる。下部端栓の棒状部内に流路がない場合に比べて流路面積を大きくとることができるので、圧力損失を小さくすることができる。
【0068】
なお、図14に示すように、上記穴明きの下部端栓72を単独で、すなわちフィルタ75を伴わないで配置するものがあってもよい。
また、図16に示すように、下部端栓77の棒状部は短くなっていてその下端は仕切り板30の上方に位置し、この下部端栓77には下端に開口のある縦穴78と、縦穴78の上端に接続されて横向きに開口する横穴79が形成されている。この下部端栓77の下方には、円錐台状のフィルタ80が配置されている。フィルタ80はその途中まで仕切り板30を貫通して仕切り板30に取り付けられていて、下端85は開放しており、上端86は閉じている。また、側面の仕切り板30の上方には複数の孔39が設けられている。下部端栓77の棒状部の下端とフィルタ80の上端との間には間隔があいている。
【0069】
さらに、図14に示すように、下部端栓と干渉しない位置の仕切り板30の上にフィルタ88を配置することもできる。このフィルタ88は断面が円形または正方形の筒状のもので、フィルタ80と同様に、途中まで仕切り板30を貫通する状態で仕切り板30に取り付けられている。下端は開放していて、上端は閉じている。側面には比較的大きな横長の窓89が設けられている。このように種々の形状のフィルタ機能を組み合わせることにより、多様な形状の異物に対応することができ、かつ、流路閉塞が発生する可能性を減らすことができる。
【0070】
次に、図15に示した第5の実施の形態における下部端栓72とフィルタ75の種々の変形例を、図17〜図22を参照して説明する。
図17に示す例では、下部端栓92の棒状部の外径は例えば7mmであって、下部端栓棒状部の下部に、鉛直方向に幅0.5mm、長さ2cmの切り込み93が1本設けられている。そして、切り込み93の上方に、棒状部の側面から斜め上向きに延びる幅0.5mm、長さ3mmの切り込み94が4本設けられている。
【0071】
図18に示す例では、下部端栓96の棒状部の外径は例えば7mmであって、下部端栓棒状部の下部に、鉛直方向に幅0.5mm、長さ2cmの切り込み97が2本設けられている。そして、2本の切り込み97によって挟まれた中央部98が切り込み97の外側の外側部99よりも長く延びている。これにより、異物は、切り込み部に挟まり捕獲される可能性が高まる。
【0072】
図19に示す例では、図15の例とほぼ同様に、下部端栓102の棒状部の外径は例えば7mmであって、下部端栓棒状部の中央の鉛直方向に直径が4mmの下端開放の縦穴73が設けられている。この縦穴73の上端に横穴74が接続されていて、横穴74はフィルタ75の上端よりも上方で開口している。図19の例では、下部端栓102の下端から、鉛直方向に幅0.5mm、長さ2cmの切り込み103を2本入れている。これにより、冷却材中の異物は、切り込み103に挟まって捕獲する可能性を高めることができる上に、流路閉塞の可能性を減少させることができる。
【0073】
図20に示す例は図19の例の変形であって、下部端栓105の棒状部の縦穴73の途中に水平方向の貫通孔106が複数個形成されている。これにより、冷却材中の異物が流路を閉塞させる可能性をさらに減少させることができる。
【0074】
図21に示す例では、下部端栓107の棒状部の外径は例えば7mmである。その外側に、例えば直径12mm、長さが25mmの円筒状フィルタ75が配置され、仕切り板30に固定されている。下部端栓107の棒状部の外側の仕切り板30より上方の部分に、鉛直方向に深さ1.5mmの溝108が4本形成されており、これによって、フィルタ75の上面36の穴37の内側に流路が形成される。この流路自体は上向きに開いているが、ここを通る流路はその前後で必ず曲り部を通るので、特に、針金状の異物を捕獲することができる。その上、流路閉塞の可能性を減少させることができる。
【0075】
図22に示す例では、直径12mm、長さが32mmの円筒状フィルタ110が仕切り板30に取り付けられている。フィルタ110の下端111は仕切り板30の下面よりも5mm下方にあり、フィルタの側面112に、下端111から鉛直方向に、深さ2mm、長さ25mmの溝113を4本設ける。これにより、仕切り板30の下方からの流れに対する流路を確保している。フィルタの側面112には、溝113を周方向に取り囲むように、幅2mmの円環114が取り付けられている。これにより、特に、針金状の異物を捕獲することができる上に、流路閉塞の可能性を減少させることができる。
【0076】
以上、本発明に係る下部タイプレートの種々の実施の形態を示した。これらの各実施の形態の種々の特徴を任意に組み合わせることも可能である。例えば図15〜図22で下部端栓や筒状フィルタの平断面形状が円形になっているのを、図8〜図10のように正方形で置き換えることも考えられる。また、一つの下部タイプレートで、種々のフィルタまたは下部端栓を組み合わせて配置することも可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のフィルタが取り付けられた仕切り板を有する下部タイプレートを採用することにより、異物を炉心入口部で捕捉することの確実性を向上させることができる。
【0078】
また、板状、つるまきバネ状(らせん状)、針金状(直線状)等の多様な形状の異物を捕捉することが可能となり、異物が原因となる燃料破損に対する信頼性が向上し、プラントの運転性能が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る下部タイプレートとその周辺の第1の実施の形態の模式的立断面図。
【図2】図1の下部タイプレートの要部拡大立断面図。
【図3】図1のフィルタを1個だけ仕切り板に取り付けた状態を示す部分的斜視図。
【図4】図1のフィルタを1個だけ仕切り板に取り付けた状態を示す立面図。
【図5】図1のフィルタを仕切り板に取り付けた状態を示す平面図。
【図6】本発明に係る下部タイプレートとその周辺の第2の実施の形態の模式的立断面図。
【図7】図6の下部タイプレートの要部拡大立断面図。
【図8】本発明に係る下部タイプレートの第3の実施の形態における角筒状フィルタの取り付け前の状態を示す斜視図。
【図9】図8のフィルタを1個だけ仕切り板に取り付けた状態を示す立面図。
【図10】図8のフィルタを仕切り板に取り付けた状態を示す平面図。
【図11】本発明に係る下部タイプレートとその周辺の第4の実施の形態の模式的立断面図。
【図12】図11のX− X線矢視底面図。
【図13】図11のフィルタ取り付け前の状態におけるX− X線矢視底面図。
【図14】本発明に係る下部タイプレートとその周辺の第5の実施の形態の模式的立断面図。
【図15】(a)は図14のY部拡大立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視底断面図。
【図16】(a)は図14のZ部拡大立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視底面図。
図14のZ部拡大立断面図。
【図17】図15に示す下部端栓とフィルタの組合せの他の例を示す図であって、(a)は立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視底断面図。
【図18】図15に示す下部端栓とフィルタの組合せのさらに他の例を示す図であって、(a)は立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視底断面図。
【図19】図15に示す下部端栓とフィルタの組合せのさらに他の例を示す図であって、(a)は立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視底断面図。
【図20】図15に示す下部端栓とフィルタの組合せのさらに他の例を示す図であって、(a)は立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視底断面図。
【図21】図15に示す下部端栓とフィルタの組合せのさらに他の例を示す図であって、(a)は立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視平断面図、(c)は(a)のC−C線矢視平断面図。
【図22】図15に示す下部端栓とフィルタの組合せのさらに他の例を示す図であって、(a)は立断面図、(b)は(a)のB−B線矢視平断面図、(c)は(a)のC−C線矢視平断面図。
【図23】従来の燃料集合体の全体立断面図。
【図24】図23の下部タイプレートとその周辺の拡大立断面図。
【図25】図23の仕切り板だけを取り出して示す平面図。
【符号の説明】
1…チャンネルボックス、2…燃料棒、3…ウォータロッド、4…上部タイプレート、5…下部タイプレート、6…スペーサ、7…ネットワーク部、8…ノズル部、9…下部タイプレート空洞、10…下部タイプレート入口開口、11,11a…燃料棒の下部端栓、12…ウォータロッドの下部端栓、13…挿入孔、15…冷却材、17…リークホール、20…仕切り板、21…燃料棒の下部端栓が通る貫通孔、22…ウォータロッドの下部端栓が通る貫通孔、24…小孔、26…ウォータロッドの入口孔、27…ウォータロッドの出口孔、30…仕切り板、32…円筒状フィルタ、35…開口、37…穴、38…側面、39…孔、40…ボス、41…ウェブ、45…第1の円錐台状フィルタ、46…第2の円錐台状フィルタ、47…第1の開口、48…第2の開口、49…穴、50…側面、51…上面、52…穴、53…側面、56…フィルタ、57…側面部、58…窓、59…フィルタ上面、60…穴、65…フィルタ、66…開口、67…連結棒、68…溝、69…凸部、72…下部端栓、73…縦穴、74…横穴、75…円筒状フィルタ、77…下部端栓、78…縦穴、79…横穴、80…フィルタ、82…下端、83…上端、85…下端、86…上端、88…フィルタ、89…窓、92…下部端栓、93…切り込み、94…切り込み、96…下部端栓、97…切り込み、99…外側部、102…下部端栓、103…切り込み、105…下部端栓、106…貫通孔、107…下部端栓、108…溝、110…円筒状フィルタ、111…下端、112…側面、113…溝、114…円環。
Claims (17)
- 原子燃料を充填した複数の燃料棒が互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒の下部を保持するネットワーク部と、
このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、
前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、
前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、
を有する下部タイプレートであって、
前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、
前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、
前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられていること、
を特徴とする下部タイプレート。 - 請求項1に記載の下部タイプレートにおいて、あらかじめ前記仕切り板に前記筒状フィルタを取り付けた後に、前記仕切り板と、前記ネットワ−ク部と、前記ノズル部とを互いに結合してなること、を特徴とする下部タイプレート。
- 請求項1に記載の下部タイプレートにおいて、前記仕切り板が前記ネットワ−ク部と前記ノズル部との間に配置されるようにあらかじめ形成されたものに、前記ノズル部の前記入口開口から挿入された前記筒状フィルタが取り付けられてなること、を特徴とする下部タイプレート。
- 請求項3に記載の下部タイプレートにおいて、前記複数の筒状フィルタを相互に結合して複数の筒状フィルタの群を構成するための複数の連結棒があって、前記仕切り板の下面に、前記連結棒を着脱可能な係合部を有すること、を特徴とする下部タイプレート。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記筒状フィルタは、円筒形状であること、を特徴とする下部タイプレート。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記複数の燃料棒は正方格子状に配列され、前記筒状フィルタは、前記正方格子の向きに合わせて配置された四角筒形状であること、を特徴とする下部タイプレート。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記筒状フィルタは、先細形状のものと末広がり形状のものが交互に配置されていること、を特徴とする下部タイプレート。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の下部タイプレートにおいて、前記筒状フィルタの側面に設けられた開口部は円形であること、を特徴とする下部タイプレート。
- 原子燃料を充填した複数の燃料棒が互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒の下部を保持するネットワーク部と、
このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、
前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、
前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、
を有する下部タイプレートであって、
前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、
前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、
前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられている下部タイプレートの組み立て方法において、
前記複数の筒状フィルタを前記仕切り板に固定する第1の工程と、
前記第1の工程の後に、前記仕切り板を前記ネットワーク部と前記ノズル部との間に挟み込むようにして相互に結合する第2の工程と、
を有すること、を特徴とする下部タイプレートの組み立て方法。 - 原子燃料を充填した複数の燃料棒が互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒の下部を保持するネットワーク部と、
このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、
前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、
前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、
を有する下部タイプレートであって、
前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、
前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、
前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられている下部タイプレートの組み立て方法において、
前記仕切り板が前記ネットワーク部と前記ノズル部との間に配置されるように形成する第1の工程と、
前記第1の工程の後に、前記筒状フィルタを前記ノズル部の前記入口開口から挿入して前記仕切り板に取り付ける第2の工程と、
を有すること、を特徴とする下部タイプレートの組み立て方法。 - 請求項10に記載の下部タイプレートの組み立て方法において、前記第2の工程の前に、前記筒状フィルタの複数個を、前記ノズル部の前記入口開口から挿入可能な範囲で相互に結合して、複数の筒状フィルタ群をあらかじめ作る第3の工程をさらに有すること、を特徴とする下部タイプレートの組み立て方法。
- 請求項10または11に記載の下部タイプレートの組み立て方法において、前記仕切り板の下面には凹凸が設けられており、前記第2の工程は、前記仕切り板の下面の前記凹凸に前記筒状フィルタを嵌め込む工程を含むこと、を特徴とする下部タイプレートの組み立て方法。
- 原子燃料を充填した複数の燃料棒と、内部に冷却材が通る少なくとも1本のウォータロッドと、前記燃料棒およびウォータロッドの上部を保持する上部タイプレートと、前記燃料棒およびウォータロッドの下部を保持する下部タイプレートと、を有する燃料集合体において、
前記下部タイプレートは、
前記燃料棒およびウォータロッドが互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒およびウォータロッドの下部を保持するネットワーク部と、
このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、
前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、
前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、
を有する下部タイプレートであって、
前記複数の燃料棒の少なくとも一部には下方に延びる棒状部を含む下部端栓が配置され、
前記複数の筒状フィルタの上部は前記棒状部を囲むように配置され、その筒状フィルタの上部と前記棒状部の間はほぼ閉塞されており、
前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられていること、
を特徴とする燃料集合体。 - 請求項13に記載の燃料集合体において、前記下部端栓の少なくとも一つの内部には、冷却材流路である下部端栓流路が形成されていて、その下部端栓流路の入口は、前記仕切り板よりも下方にあって下方を向いて開口し、またその下部端栓流路の出口は、前記筒状フィルタの上方にあって水平方向に開口していること、を特徴とする燃料集合体。
- 請求項13または14に記載の燃料集合体において、前記下部端栓の少なくとも一つの下端から上方に延びる少なくとも一つの切り込みが形成されていること、を特徴とする燃料集合体。
- 原子燃料を充填した複数の燃料棒と、内部に冷却材が通る少なくとも1本のウォータロッドと、前記燃料棒およびウォータロッドの上部を保持する上部タイプレートと、前記燃料棒およびウォータロッドの下部を保持する下部タイプレートと、を有する燃料集合体において、
前記下部タイプレートは、
前記燃料棒およびウォータロッドが互いに間隔をあけて格子状に配列されるようにそれらの燃料棒およびウォータロッドの下部を保持するネットワーク部と、
このネットワーク部の周囲から下方に延びてこのネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に入口開口を有するノズル部と、
前記下部タイプレート空洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて前記下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切り板と、
前記仕切り板に取り付けられ、下方および上方に開口部を有する複数の筒状フィルタと、
を有し、
前記筒状フィルタは前記燃料棒およびウォータロッドの真下の位置で前記仕切り板に取り付けられ、前記仕切り板の上方にある前記筒状フィルタの開口部はおもに前記筒状フィルタの側面に設けられており、
前記燃料棒およびウォータロッドには下方に延びる棒状部を含む下部端栓が取り付けられていて、少なくとも一部の前記棒状部の下端は前記筒状フィルタの上端よりも高い位置にあり、この棒状部の下端に下向きの入口開口部を有しその上方に水平方向を向いた出口開口部を有する下部端栓流路が形成されていること、
を特徴とする燃料集合体。 - 請求項13乃至16に記載の燃料集合体において、少なくとも一つの前記筒状フィルタは前記仕切り板に貫通して取り付けられていることを特徴とする燃料集合体。
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