JP3527493B2 - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

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JP3527493B2 JP2001374252A JP2001374252A JP3527493B2 JP 3527493 B2 JP3527493 B2 JP 3527493B2 JP 2001374252 A JP2001374252 A JP 2001374252A JP 2001374252 A JP2001374252 A JP 2001374252A JP 3527493 B2 JP3527493 B2 JP 3527493B2
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朗 田辺
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康博 増原
貴憲 深堀
徹 金沢
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株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽水型原子炉用の
燃料集合体に関し、特に、冷却材中に混入した異物が燃
料部に流入するのを阻止・抑制できるようにした燃料集
合体に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉用の燃料集合体は、例え
ば図18に示すように、ほぼ正方形の断面を有する筒形
のチャンネルボックス1を有し、このチャンネルボック
ス1内に正方格子状に配列された複数の燃料棒2と少な
くとも1本のウォータロッド3が収容されている。この
燃料集合体の上下部にはそれぞれ上部タイプレート4お
よび下部タイプレート5が装着されている。ウォータロ
ッド3には、その軸方向に所定の間隔をおいて複数のス
ペーサ6(図18では一つだけを示す)が取り付けら
れ、このスペーサ6によって燃料棒2が整列・支持され
ている。
【0003】下部タイプレート5は、燃料棒2およびウ
ォータロッド3を直接的に固定・支持するネットワーク
部7と、ネットワーク部7の周辺部から下方に延びる側
壁部8とを有し、これらによって、ネットワーク部7の
下方に下部タイプレート空洞9が形成されている。側壁
部8の下部には下部タイプレート入口開口10が形成さ
れている。
【0004】各燃料棒2は被覆管の中に複数の燃料ペレ
ットを充填したものであるが(図示せず)、この被覆管
の下端部を閉じる栓として下部端栓11がある。燃料棒
の下部端栓11の下部は細い円柱状になっていて、この
部分が下部タイプレートのネットワーク部7に設けられ
た挿入孔に挿入され、それによって燃料棒の下部端栓1
1が支持されている。
【0005】一方、ウォータロッド3は中空の金属管で
あって、チャンネルボックス1内の下部タイプレート上
方の下部でウォータロッド3内に冷却材が流入し、液相
の冷却材をチャンネルボックス1内の上部まで流した後
にウォータロッド3の外に出るようになっている。この
ウォータロッド3の下端部にも燃料棒の下部端栓11と
ほぼ同様の構造の下部端栓12があり、下部端栓12の
下部は細い円柱状になっていて、この部分が下部タイプ
レートのネットワーク部7に設けられた挿入孔に挿入さ
れ、それによってウォータロッドの下部端栓12が支持
されている。
【0006】下部タイプレートのネットワーク部7は、
下部端栓11、12が挿入されてそれらの下部端栓1
1、12を支持する挿入孔を有するとともに、これら下
部端栓11、12同士の間を冷却材が通り抜けるための
流通孔(図示せず)を有する。
【0007】図18の燃料集合体で、冷却材15は、下
部タイプレート入口開口10から、下部タイプレート空
洞9内に入り、ネットワーク部7の流通孔を通り抜け
て、チャンネルボックス1内の燃料棒2およびウォータ
ロッド3の周辺へと流れ、上部タイプレート4を通って
燃料集合体の外へ出ていく。
【0008】なお、図18に示すように、下部タイプレ
ート側壁部8の側面には微小なリークホール17が設け
られており、下部タイプレート空洞9内の冷却材15の
うちの若干量がチャンネルボックス1の外側へ流れるよ
うになっている。
【0009】近年の高性能化された燃料集合体では、燃
料集合体内部に異物が侵入するのを防ぐことを目的とし
てフィルタ機能を付加するものもある。例えば、下部タ
イプレートのネットワーク部の流通孔の口径を従来より
も小さく約5mmとすることにより、流れに対する抵抗
を増加(即ち、高圧損化)する設計もあり、これによっ
て炉心の安定性の改善が図られているが、これは異物フ
ィルタの役目も果たしている。
【0010】燃料集合体に侵入することが予想される異
物としては、プラント建設時に原子炉一次系内に僅かに
残された金屑、機器洗浄時の金属性ブラシの折れ片、機
器損傷時の破片等が想定されている。その形状も、板
状、弦巻バネ状(螺旋状)、針金状(直線状)等、多岐
にわたることが予想されている。
【0011】図19は、異物フィルタ機能を有する下部
タイプレートの例を示す(例えば特開平7−30628
4号公報参照)。図19で、燃料棒2とウォータロッド
3の下部端栓11、12が、下部タイプレート5のネッ
トワーク部7の挿入孔を貫通している。ネットワーク部
7の下方には仕切部材20が、下部プレート空洞9を横
断して設けられている。仕切部材20には、図20に示
すように、燃料棒2とウォータロッド3の各下部端栓1
1、12が通る孔21、22のほかに、冷却材が流通
し、異物の流通を阻止する小孔24が多数設けられてい
る。
【0012】図19の構成で、冷却材15は、下部タイ
プレート入口開口10から下部タイプレート空洞9内に
流入し、仕切部材20の小孔24を通り、さらにネット
ワーク部7の流通孔を通って、チャンネルボックス1内
の燃料棒2およびウォータロッド3の周辺へと流れる。
このとき、冷却材15中の異物は、仕切部材20の小孔
24を通り抜けないので、チャンネルボックス1内への
異物流入が阻止される。
【0013】なお、多数の小孔24を有する仕切部材2
0に代わるものとして、図21に示す「く字形」細板2
6を互いに間隔をあけて平行に多数並べたフィルタも考
えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の異物フィルタを
有する下部タイプレートでは、炉心入口部に達した異物
を炉心内に侵入することをある程度の確率で防止するこ
とはできた。しかしながら、圧力損失を増大を抑えなが
ら異物の捕捉性能をさらに向上させる観点からは、流れ
に対して閉じた構造となっている燃料集合体の入口部付
近に改善の余地が残されていた。
【0015】本発明の目的は、異物の捕捉性能にすぐ
れ、しかも圧力損失の増大を抑えた燃料集合体を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、万が一大量の異物
が発生した場合でも、必要な冷却材流量が確保される燃
料集合体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的の少な
くとも一つを達成するものであって、請求項1の発明
は、原子燃料を充填した複数の燃料棒と、内部に冷却材
が通る少なくとも1本のウォータロッドと、前記燃料棒
およびウォータロッドの上部を保持する上部タイプレー
トと、前記燃料棒およびウォータロッドの下部を保持す
る下部タイプレートと、を有する燃料集合体において、
前記燃料棒およびウォータロッドの少なくとも一部の下
部には下部端栓が取り付けられていて、前記下部タイプ
レートは、前記下部端栓が貫通する貫通孔を有して、前
記燃料棒およびウォータロッドを相互に所定間隔になる
ように保持し、しかも冷却材が通る流路を有するネット
ワーク部と、このネットワーク部の周囲から下方に延び
て該ネットワーク部の下方に下部タイプレート空洞を形
成し、下端に入口開口を有する側壁部と、複数の仕切部
材開口を有して、前記下部タイプレート空洞内の前記ネ
ットワーク部の下方にほぼ水平に配置されて該下部タイ
プレート空洞を上下に区画する仕切部材と、を有し、前
記下部端栓の少なくとも一つの下部端栓内には、冷却材
流路である下部端栓流路が形成されていて、その下部端
栓流路の入口は、前記下部タイプレート空洞内にあっ
て、前記仕切部材の下方から上昇する冷却材が流入する
ように配置され、またその下部端栓流路の出口は、前記
下部タイプレート空洞内にあって、前記仕切部材の上方
に配置されていること、を特徴とする。
【0017】請求項1の発明によれば、燃料棒もしくは
ウォータロッドの下部端栓内に冷却材流路が形成され、
しかもそこで異物を捕捉することができるので、燃料集
合体の圧力損失の増大を抑制しながら、燃料集合体の異
物捕捉をより確実なものとすることができ、これによ
り、軽水型原子炉の運転性能・信頼性の向上を図ること
ができる。
【0018】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の燃料集合体において、前記仕切部材は冷却材中の異物
を捕捉する異物フィルタであること、を特徴とする。請
求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用・効果を
得られるほか、仕切部材にも流路を確保し、そこでも異
物を捕捉することができる。
【0019】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載の燃料集合体において、前記下部端栓は前記仕
切部材開口を貫通していて、前記下部端栓流路の入口
は、前記仕切部材の下方に配置されていること、を特徴
とする。
【0020】また、請求項4の発明は、請求項1または
2に記載の燃料集合体において、前記下部端栓流路の入
口は、前記仕切部材開口位置に配置されていること、を
特徴とする。
【0021】請求項3および4の発明によれば、請求項
1または2の発明の作用・効果を得られるほか、仕切部
材の下方の冷却材が確実に下部端栓内の冷却材流路を通
るようにすることができる。
【0022】また、請求項5の発明は、請求項1または
2に記載の燃料集合体において、前記下部端栓流路の入
口は、前記仕切部材開口から離れた上方に配置され、前
記仕切部材開口を向いて開いていること、を特徴とす
る。
【0023】請求項5の発明によれば、請求項1または
2の発明の作用・効果を得られるほか、万一、冷却材中
の異物が大量に発生した場合にも、流路を閉塞すること
なく、燃料部分への冷却材の流れを確保することができ
る。
【0024】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
の燃料集合体において、前記仕切部材開口は、前記下部
端栓流路の入口に向かって細くなるテーパ形状を有する
こと、を特徴とする。
【0025】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
の作用・効果を得られるほか、仕切部材開口からの噴流
を強め、異物を確実に下部端栓流路に向かわせることが
できる。
【0026】また、請求項7の発明は、請求項1ないし
6のいずれかに記載の燃料集合体において、前記下部端
栓流路の入口付近は上方に向かって細くなるテーパ形状
を有すること、を特徴とする。
【0027】また、請求項8の発明は、請求項1ないし
7のいずれかに記載の燃料集合体において、前記下部端
栓流路の出口はその入口よりも面積が小さいこと、を特
徴とする。
【0028】また、請求項9の発明は、請求項1ないし
8のいずれかに記載の燃料集合体において、前記下部端
栓流路は、その入口が下向きに開いており、途中に第1
の曲り部を有して出口付近がほぼ水平方向であること、
を特徴とする。
【0029】また、請求項10の発明は、請求項9に記
載の燃料集合体において、前記第1の曲り部で該下部端
栓流路が分岐していて、該下部端栓流路の出口は、ほぼ
同じ高さ位置に複数個あること、を特徴とする。
【0030】また、請求項11の発明は、請求項9また
は10に記載の燃料集合体において、前記下部端栓流路
は、入口付近から前記第1の曲り部までの間に少なくと
も一つの第2の曲り部を有すること、を特徴とする。
【0031】請求項7ないし11の発明によれば、請求
項1ないし6のいずれかの発明の作用・効果を得られる
ほか、下部端栓流路に入った異物をその下部端栓流路で
確実に捕捉することができる。
【0032】また、請求項12の発明は、請求項1ない
し11のいずれかに記載の燃料集合体において、前記下
部端栓流路の入口は下方を向いて開いており、その入口
の付近に、前記下部端栓流路に流入した冷却材中の異物
を保持するための入口堰が形成されていること、を特徴
とする。
【0033】また、請求項13の発明は、請求項12に
記載の燃料集合体において、前記入口堰は、前記下部端
栓流路の入口から上方に向かって突出した筒状であっ
て、この入口堰の外側の前記下部端栓流路内に環状の異
物保持部が形成されていること、を特徴とする。
【0034】また、請求項14の発明は、請求項12に
記載の燃料集合体において、前記下部端栓流路は、下端
が閉じていて、上部が前記出口に連絡しているほぼ鉛直
筒状の第1の部分と、この第1の部分の途中の側壁に連
絡していて下端に開口していて曲がった流路を形成する
第2の部分とを有すること、を特徴とする。
【0035】請求項12ないし14の発明によれば、請
求項1ないし11のいずれかの発明の作用・効果を得ら
れるほか、下部端栓流路で捕捉された異物が下部端栓内
に保持され、しかも冷却材の流通を妨げないので、圧力
損失の増大を避けることができる。また、異物が下部端
栓の下方に落下して、これが再び上昇して下部端栓流路
などを通過してしまう可能性を下げることができる。
【0036】また、請求項15の発明は、請求項1ない
し11のいずれかに記載の燃料集合体において、前記下
部端栓流路は、複数の流路からなること、を特徴とす
る。
【0037】請求項15の発明によれば、請求項1ない
し11のいずれかの発明の作用・効果を得られるほか、
下部端栓流路に異物が捕捉された場合でも、それによっ
て下部端栓流路全体が閉塞される可能性が低く、燃料の
冷却に必要な冷却材の流路が確保されるので、安全性に
優れている。
【0038】また、請求項16の発明は、請求項1ない
し15のいずれかに記載の燃料集合体において、前記下
部端栓流路内に、冷却材中の異物を絡ませるための突起
を配置したこと、を特徴とする。また、請求項17の発
明は、請求項16に記載の燃料集合体において、前記突
起には螺旋状の畝または溝が設けられていること、を特
徴とする。
【0039】請求項16および17の発明によれば、請
求項1ないし15のいずれかの発明の作用・効果を得ら
れるほか、下部端栓流路内の突起によって異物の捕捉の
可能性が高まる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図1〜17を参照しながら
本発明の実施の形態を説明する。ただし、従来の技術あ
るいは互いに、共通もしくは類似の部分には、共通の符
号を付して、重複説明は適宜省略する。
【0041】まず、図1を参照して本発明の第1の実施
の形態を説明する。下部タイプレート5は、図18およ
び19に示したのと同様のものである。また、図19お
よび20に示した仕切部材20とほぼ同様の仕切部材3
0が、下部タイプレート空洞9内に配置されている。
【0042】ネットワーク部7には燃料棒2の下部端栓
31が挿入されている。図1には、格子状に多数配列さ
れる燃料棒2のうちの1本だけを示してある。また、少
なくとも1本あるウォータロッド3の下部端栓も同様に
ネットワーク部7に挿入されるが、図示を省略している
(後述)。下部端栓31の下部は仕切部材30に設けら
れた貫通孔32を貫通して仕切部材30の下方まで延び
ている。仕切部材30にはさらに、冷却材が通る仕切部
材流路33も設けてある。
【0043】下部端栓31には、下端に下部端栓流路入
口35を有して鉛直上方にほぼ同じ太さで延びる下部端
栓流路36が設けられている。下部端栓流路36の上端
は閉じていて、この上端近くに、水平方向に放射状に複
数(図1では4個)の出口流路37が設けられている。
出口流路37の出口部は、ネットワーク部7と仕切部材
30で挟まれた空間にある。
【0044】下部端栓流路36の鉛直部は、例えば直径
2mm、長さ50mmであり、水平方向の出口流路37
は、例えば直径1mmである。また、下部端栓流路入口
35は、仕切部材30の下面より例えば20mm下方に
ある。さらに、出口流路37の出口は、仕切部材30の
上面より例えば20mm上方にある。なお、図1では、
チャンネルボックス1(図18)を示すのを省略してい
る。
【0045】上記構成において、冷却材15は、下部タ
イプレート入口開口10から、下部タイプレート空洞9
内に入る。そして、冷却材の一部は、下部端栓流路入口
35から下部端栓流路36に入り、下部端栓出口流路3
7を通じて、ネットワーク部7と仕切部材30で挟まれ
た空間に出る。このとき、冷却材15中の異物は、下部
端栓流路入口35付近あるいは下部端栓流路36内で捕
捉され、下部端栓出口流路37から出ることはない。
【0046】また、下部タイプレート空洞9内に入った
冷却材15の一部は、下部端栓流路36を通らないで、
仕切部材流路33または仕切部材30に設けられた貫通
孔32と下部端栓31の外側面の間の環状の隙間を通っ
て、仕切部材30の上方へ行く。このとき、仕切部材流
路33を十分に小さくしておき、かつ、貫通孔32と下
部端栓31の間の環状の隙間を十分に小さくしておくこ
とによって、冷却材中の異物が仕切部材30の上方へ行
くのを阻止することができる。
【0047】したがって、どの流路からも、冷却材中の
異物が仕切部材30の上方へ行くのを阻止することがで
きる。しかも、従来は流路が形成されていなかった下部
端栓31内に下部端栓流路36を形成することにより、
流路面積の増大による圧力損失低減を図ることができ
る。
【0048】なお、上記説明では、仕切部材30に仕切
部材流路33を設けた構造としたが、仕切部材30を、
例えば図21に示すようなフィルタ構造としてもよい。
また、多数本の燃料棒下部端栓31のうちの一部にだけ
下部端栓流路36を形成し、下部端栓流路36をもたな
い燃料棒2と混在していてもよい。
【0049】次に、図2を参照して本発明の第2の実施
の形態を説明する。下部タイプレート5の構造は図1の
場合と同様である。図2では、ウォータロッドの下部端
栓40が、図1における燃料棒の下部端栓31と同様に
示されている。すなわち、ネットワーク部7に、ウォー
タロッドの下部端栓40が挿入されている。図2には、
ウォータロッド3が1本だけ示されているが、ウォータ
ロッド3は2本以上あってもよい。
【0050】ウォータロッドの下部端栓40には、図1
に示す燃料棒の下部端栓31と同様に、仕切部材30に
設けられた貫通孔41を貫通して仕切部材30の下方ま
で延びている。仕切部材30にはさらに、冷却材が通る
仕切部材流路33も設けてある。
【0051】下部端栓40には、下端に下部端栓流路入
口42を有して鉛直上方に延びる下部端栓流路43が設
けられている。下部端栓流路43の上端は閉じていて、
この上端近くに水平方向に出口流路45が設けられてい
る。出口流路45の出口部は、ネットワーク部7と仕切
部材30で挟まれた空間にある。
【0052】下部端栓流路43の鉛直部は、例えば直径
2mm、長さ50mmであり、水平方向の出口流路45
は、例えば直径1mmである。また、下部端栓流路入口
42は、仕切部材30の下面より例えば20mm下方に
ある。さらに、出口流路45の出口は、仕切部材30の
上面より例えば20mm上方にある。その他の構成は図
1の場合とほぼ同様である。
【0053】この構成における冷却材15の流れは図1
の場合とほぼ同様であって、冷却材中の異物が、下部端
栓流路43および仕切部材流路33で捕捉され、仕切部
材30の上方に異物が流入するのが阻止される。
【0054】なお、ウォータロッド3が複数ある場合
に、必ずしも全てのウォータロッド3に下部端栓流路4
3を設ける必要はなく、下部端栓流路43を設けないウ
ォータロッド3と混在していてもよい。さらに、本実施
の形態のウォータロッド3を、一部または全ての燃料棒
2に図1に示した下部端栓流路36を有する燃料棒2と
組み合わせてもよい。
【0055】次に、図3を参照して本発明の第3の実施
の形態を説明する。この図では、燃料棒またはウォータ
ロッドの下部端栓50を代表的に1個だけ示している。
この下部端栓50は、図1(または図2)と同様に、仕
切部材30の貫通孔32(または41)を貫通して配置
されている。この下部端栓50には、図1の下部端栓3
1の鉛直上方に延びる下部端栓流路36とほぼ同様な鉛
直上方に延びる下部端栓流路51が設けられている。た
だし、下部端栓流路51は上方に行くほど細いテーパ状
または円錐状である。
【0056】水平方向の出口流路37や、仕切部材30
およびネットワーク部7との位置関係などは図1(また
は図2)の場合と同様である。テーパ状の下部端栓流路
51は、例えば、下端の下部端栓流路入口55の直径が
2mmで、鉛直方向の深さ(長さ)が50mmである。
【0057】この実施の形態では、冷却材中の異物が下
部端栓流路51内に入ってきたとき、特にその異物が針
金状の場合に下部端栓流路51内に止まって、落下しに
くい。このため、異物が仕切部材30の上方に流れ込む
可能性が特に小さくなる。
【0058】次に、図4を参照して本発明の第4の実施
の形態を説明する。この実施の形態では、下部端栓50
および仕切部材30のそれぞれの構造は図3の場合と同
様であるが、下部端栓流路入口55が、仕切部材30の
貫通孔32(または41)の途中まで挿入された状態に
なっている。このように配置することで、特に針金状の
異物が捕捉されやすくなる。
【0059】次に、図5を参照して本発明の第5の実施
の形態を説明する。この実施の形態では、下部端栓50
および仕切部材30のそれぞれの構造は図3および4の
場合と同様であるが、下部端栓流路入口55が、仕切部
材30の貫通孔32(または41)の上面高さと同じ位
置になっている。
【0060】次に、図6を参照して本発明の第6の実施
の形態を説明する。この実施の形態では、下部端栓50
の構造は図3、4および5の場合と同様であり、下部端
栓流路入口55が、仕切部材30のの上面高さとほぼ同
じ位置になっている。さらにこの実施の形態では、仕切
部材30の貫通孔57が下部端栓流路入口55の外形よ
りも小さくなっている。なお、貫通孔57および下部端
栓流路入口55はともに平面図上で円形となっている。
【0061】このような構成にすることによって、貫通
孔57を上向きに通り抜けた冷却材はほとんど周囲にこ
ぼれることなく下部端栓流路入口55から下部端栓流路
51に流入することができる。これにより、冷却材中の
異物も、より確実に下部端栓流路51で捕捉される。
【0062】次に、図7を参照して本発明の第7の実施
の形態を説明する。この実施の形態では、下部端栓50
および仕切部材30のそれぞれの構造は図3、4および
5の場合と同様であるが、下部端栓流路入口55が、仕
切部材30の貫通孔32(または41)の真上にあっ
て、仕切部材30の上面から例えば5mm上方にある。
【0063】この場合、仕切部材30の貫通孔32(ま
たは41)を通過した冷却材の流れは上向きの噴流とな
るので、この冷却材中の異物は下部端栓流路入口55か
ら下部端栓流路51内に入って止まるか、または、下部
端栓流路入口55と仕切部材30の貫通孔32(または
41)の間にギャップ57に止まる。このギャップ57
をあまり大きくすると、異物がここを通過してしまう可
能性があるので、適当な大きさに調整しておくことが必
要である。この実施の形態では、下部端栓流路入口55
と仕切部材30の貫通孔32(または41)の間にギャ
ップ57が存在することから、万一の事態として多量の
異物が発生することを想定しても、異物によって流路が
閉塞して冷却材が燃料棒2の周辺に供給されないという
ような最悪の事態を回避することができる。
【0064】次に、図8を参照して本発明の第8の実施
の形態を説明する。この実施の形態では、図7の貫通孔
32(41)に相当する部分が上方に向かって細くなる
テーパ状のノズル58になっている。その他の構成は図
7と同様である。
【0065】この実施の形態によれば、冷却材の流れが
ノズル58で加速されて強い噴流となるので、冷却材中
の異物が下部端栓流路入口55から下部端栓流路51内
に入る確率が高くなる。したがって、図7の場合よりも
ギャップ57を大きくすることができ、下部端栓流路入
口55を、仕切部材30のノズル57の上面から例えば
10mm上方に配置することもできる。このようにギャ
ップを大きくすることにより、多量の異物発生による流
路閉塞の可能性をさらに低下させることができる。
【0066】次に、図9〜16を参照して本発明の第9
〜16の実施の形態を順次説明する。これらはいずれ
も、上述の燃料棒2またはウォータロッド3の下部端栓
31、40、50のいずれかと置き換えることのできる
下部端栓の例を示すものである。これらの実施の形態で
は、いずれも下部端栓流路入口55は下向きに開口して
いて、その入口近くで下部端栓流路はほぼ鉛直の方向を
向いている。また、下部端栓出口流路37はほぼ水平方
向に延びていて、ネットワーク部7と仕切部材30の間
で開口している(図1〜8参照)。
【0067】図9に示す第9の実施の形態では、下部端
栓流路60は、中心軸が平行にずれた二つの縦孔を途中
で接続した構成となっている。図10に示す第10の実
施の形態では、下部端栓流路62は、斜め勾配の二つの
縦孔を途中で折れ曲がるように接続した構成となってい
る。
【0068】図11に示す第11の実施の形態の下部端
栓流路64では、下部端栓流路入口55の開口を囲ん
で、上方に向かって突出した筒状の入口堰65が設けら
れ、入口堰65の外側に環状の異物保持部(ポケット)
66が形成されている。
【0069】このような構成によれば、冷却材中の異物
が下部端栓流路64内に流入した場合にこの異物が異物
保持部66内に入って、その下方に落下しない。このた
め、異物が下方に落下してこれが渦流れなどによって再
び下部端栓流路等を通過してしまうという可能性を下げ
ることができる。しかも、保持された異物が冷却材の流
通を妨げないので、圧力損失が増大することもない。
【0070】図12に示す第12の実施の形態では、2
個の鉛直方向下部端栓流路68、69が平行に設けられ
ている。第1の鉛直方向下部端栓流路68は下端が閉じ
ていて異物保持部70が形成され、上部は水平方向の下
部端栓出口流路37に接続されている。第2の鉛直方向
下部端栓流路69は、下端が開いていて下部端栓流路入
口55となっており、上端部は曲がっていて第1の鉛直
方向下部端栓流路68の側壁に接続されている。
【0071】このような構成によれば、冷却材は、下部
端栓流路入口55から第2の下部端栓流路69に流入し
てその上端まで行ってから、第1の下部端栓流路68の
途中に流入し、その後、第1の下部端栓流路68内を上
昇して下部端栓出口流路37を通って下部端栓から流出
する。
【0072】しかし、冷却材中の異物は下部端栓出口流
路37を通過できないために落下して、第1の下部端栓
流路68の下部にある異物保持部70に溜まることにな
る。このため、図11の場合と同様に、異物が下部端栓
より下方に落下してこれが渦流れなどによって再び下部
端栓流路等を通過してしまうという可能性を下げること
ができる。しかも、保持された異物が冷却材の流通を妨
げないので、圧力損失が増大することもない。
【0073】図13に示す第13の実施の形態では、図
1および2に示した下部端栓出口流路36、43と類似
の下部端栓流路73が2個設けられている。ただし、下
部端栓流路73は、鉛直ではなくて傾斜しており、それ
ぞれの下部端栓流路入口55は下部端栓の直径方向に互
いに反対側に位置し、それぞれの出口は、入口とは反対
側にある下部端栓出口流路37に接続されている。な
お、二つの下部端栓流路73は、下部端栓内で交わって
いてもよいし交わっていなくともよい。
【0074】このように複数の下部端栓流路を設けるこ
とにより、仮に異物によって一つの下部端栓流路が閉塞
されたとしても、他の下部端栓流路が確保されるので、
燃料部への冷却材の流れが得られ、安全性が高まる。
【0075】図14に示す第14の実施の形態では、図
13に示した下部端栓流路73とほぼ同様に傾斜した2
個の下部端栓流路75が設けられている。ただし、各下
部端栓流路75は、図3などに示した下部端栓流路51
と同様に上に向かって細くなるテーパ状(円錐状)であ
る。
【0076】図15に示す第15の実施の形態では、多
種類の下部端栓流路75、76を設けたものである。例
えば下部端栓流路76は、下部端栓の側壁部から側壁部
に斜めに貫通している。これらの下部端栓流路75、7
6は互いに交わっていてもよいし、また交わっていなく
ともよい。
【0077】図16に示す第16の実施の形態は、図1
1に示した下部端栓流路64の内部中央に、上端から突
起80を垂設したものである。突起80は、冷却材中の
異物を絡ませて捕捉するためのものであって、例えば、
円柱状または下方に向かって細くなるテーパ状であっ
て、好ましくは、その表面上に、螺旋状の溝または畝を
有する。このような構成により、異物の捕捉がさらに確
実になる。なお、この実施の形態では、図11の下部端
栓流路64内に突起80を配置した例を示したが、その
他の下部端栓流路内に突起80を配置することもできる
(図は省略)。
【0078】次に、図17を参照して第17の実施の形
態を説明する。この実施の形態は、上述の実施の形態の
種々の特徴を組み合わせたものを示している。すなわ
ち、核燃料棒の下部端栓85およびウォータロッドの下
部端栓86はともに、図16に示した構造のものであ
る。また、これらの下部端栓85、86と仕切部材30
との位置関係は、核燃料棒の下部端栓85は図8の場合
に相当し、ウォータロッドの下部端栓86は図4の場合
に相当する。なお、図17では仕切部材流路33(図8
等参照)が示されていないが、仕切部材流路33はあっ
てもなくてもよい。
【0079】以上に示した各実施の形態は単なる例示で
あって、以上に示した種々の下部端栓の構造と、仕切部
材の構造や、下部端栓と仕切部材との位置関係等を任意
に組み合わせることができる。また、一つの燃料集合体
の中で、複数の燃料棒または複数のウォータロッドの下
部端栓の構造またはこれらと仕切部材との関係等を同種
のもので統一する必要もなく、その意味でも組合せは任
意である。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、圧
力損失の増大を抑制しながら燃料集合体の異物捕捉をよ
り確実なものとすることができ、これにより、軽水型原
子炉の運転性能・信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料集合体の第1の実施の形態の
下部タイプレートおよび燃料棒の下部端栓の付近を示す
図であって、(a)は模式的立断面図、(b)は(a)
の燃料棒の下部端栓付近の拡大立断面図、(c)は
(b)のC−C線矢視断面図。
【図2】本発明に係る燃料集合体の第2の実施の形態の
下部タイプレートおよびウォータロッドの下部端栓の付
近を模式的に示す立断面図。
【図3】本発明に係る燃料集合体の第3の実施の形態の
下部端栓の付近を模式的に示す立断面図。
【図4】本発明に係る燃料集合体の第4の実施の形態の
下部端栓の付近を模式的に示す立断面図。
【図5】本発明に係る燃料集合体の第5の実施の形態の
下部端栓の付近を模式的に示す立断面図。
【図6】本発明に係る燃料集合体の第6の実施の形態の
下部端栓の付近を模式的に示す立断面図。
【図7】本発明に係る燃料集合体の第7の実施の形態の
下部端栓の付近を模式的に示す立断面図。
【図8】本発明に係る燃料集合体の第8の実施の形態の
下部端栓の付近を模式的に示す立断面図。
【図9】本発明に係る燃料集合体の第9の実施の形態の
下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面図、
(b)は(a)の底面図。
【図10】本発明に係る燃料集合体の第10の実施の形
態の下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面
図、(b)は(a)の底面図。
【図11】本発明に係る燃料集合体の第11の実施の形
態の下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面
図、(b)は(a)の底面図。
【図12】本発明に係る燃料集合体の第12の実施の形
態の下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面
図、(b)は(a)の底面図。
【図13】本発明に係る燃料集合体の第13の実施の形
態の下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面
図、(b)は(a)の底面図。
【図14】本発明に係る燃料集合体の第14の実施の形
態の下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面
図、(b)は(a)の底面図。
【図15】本発明に係る燃料集合体の第15の実施の形
態の下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面
図、(b)は(a)の底面図。
【図16】本発明に係る燃料集合体の第16の実施の形
態の下部端栓を示す図であって、(a)は模式的立断面
図、(b)は(a)の底面図。
【図17】本発明に係る燃料集合体の第17の実施の形
態の下部タイプレート付近を模式的に示す立断面図。
【図18】従来の燃料集合体の全体立断面図。
【図19】図18の下部タイプレート付近の拡大立断面
図。
【図20】図19の異物フィルタのみを取り出したと想
定した場合の平面図。
【図21】従来の異物フィルタの他の例を示す図であっ
て、(a)は立断面図、(b)は平面図。
【符号の説明】
1…チャンネルボックス、2…燃料棒、3…ウォータロ
ッド、4…上部タイプレート、5…下部タイプレート、
6…スペーサ、7…ネットワーク部、8…側壁部、9…
下部タイプレート空洞、10…下部タイプレート入口開
口、11…燃料棒の下部端栓、12…ウォータロッドの
下部端栓、15…冷却材、17…リークホール、20…
仕切部材、21…燃料棒の下部端栓が通る孔、22…ウ
ォータロッドの下部端栓が通る孔、24…小孔、26…
「く字形」細板、30…仕切部材、31…下部端栓、3
2…貫通孔、33…仕切部材流路、35…下部端栓流路
入口、36…下部端栓流路、37…下部端栓出口流路、
40…ウォータロッドの下部端栓、41…貫通孔、42
…下部端栓流路入口、43…下部端栓流路、45…出口
流路、50…下部端栓、51…下部端栓流路、55…下
部端栓流路入口、57…ギャップ、58…ノズル、60
…下部端栓流路、62…下部端栓流路、64…下部端栓
流路、65…入口堰、66…異物保持部、68…第1の
鉛直方向下部端栓流路、69…第2の鉛直方向下部端栓
流路、70…異物保持部、73…下部端栓流路、75…
下部端栓流路、80…突起、85…下部端栓、86…下
部端栓。
フロントページの続き (72)発明者 田辺 朗 神奈川県横須賀市内川二丁目3番1号 株式会社グローバル・ニュークリア・フ ュエル・ジャパン内 (72)発明者 岩本 優二 神奈川県横須賀市内川二丁目3番1号 株式会社グローバル・ニュークリア・フ ュエル・ジャパン内 (72)発明者 増原 康博 神奈川県横須賀市内川二丁目3番1号 株式会社グローバル・ニュークリア・フ ュエル・ジャパン内 (72)発明者 深堀 貴憲 神奈川県横須賀市内川二丁目3番1号 株式会社グローバル・ニュークリア・フ ュエル・ジャパン内 (72)発明者 金沢 徹 神奈川県横須賀市内川二丁目3番1号 株式会社グローバル・ニュークリア・フ ュエル・ジャパン内 (56)参考文献 特開 平11−133176(JP,A) 特開 昭63−73187(JP,A) 特開 昭63−36189(JP,A) 特開 平11−64557(JP,A) 特開 昭63−61183(JP,A) 特開 昭58−95289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 3/30 G21C 3/10 G21C 3/33

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子燃料を充填した複数の燃料棒と、内
    部に冷却材が通る少なくとも1本のウォータロッドと、
    前記燃料棒およびウォータロッドの上部を保持する上部
    タイプレートと、前記燃料棒およびウォータロッドの下
    部を保持する下部タイプレートと、を有する燃料集合体
    において、 前記燃料棒およびウォータロッドの少なくとも一部の下
    部には下部端栓が取り付けられていて、 前記下部タイプレートは、 前記下部端栓が貫通する貫通孔を有して、前記燃料棒お
    よびウォータロッドを相互に所定間隔になるように保持
    し、しかも冷却材が通る流路を有するネットワーク部
    と、 このネットワーク部の周囲から下方に延びて該ネットワ
    ーク部の下方に下部タイプレート空洞を形成し、下端に
    入口開口を有する側壁部と、 複数の仕切部材開口を有して、前記下部タイプレート空
    洞内の前記ネットワーク部の下方にほぼ水平に配置され
    て該下部タイプレート空洞を上下に区画する仕切部材
    と、 を有し、 前記下部端栓の少なくとも一つの下部端栓内には、冷却
    材流路である下部端栓流路が形成されていて、その下部
    端栓流路の入口は、前記下部タイプレート空洞内にあっ
    て、前記仕切部材の下方から上昇する冷却材が流入する
    ように配置され、またその下部端栓流路の出口は、前記
    下部タイプレート空洞内にあって、前記仕切部材の上方
    に配置されていること、 を特徴とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料集合体において、
    前記仕切部材は冷却材中の異物を捕捉する異物フィルタ
    であること、を特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の燃料集合体に
    おいて、前記下部端栓は前記仕切部材開口を貫通してい
    て、前記下部端栓流路の入口は、前記仕切部材の下方に
    配置されていること、を特徴とする燃料集合体。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の燃料集合体に
    おいて、前記下部端栓流路の入口は、前記仕切部材開口
    位置に配置されていること、を特徴とする燃料集合体。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の燃料集合体に
    おいて、前記下部端栓流路の入口は、前記仕切部材開口
    から離れた上方に配置され、前記仕切部材開口を向いて
    開いていること、を特徴とする燃料集合体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の燃料集合体において、
    前記仕切部材開口は、前記下部端栓流路の入口に向かっ
    て細くなるテーパ形状を有すること、を特徴とする燃料
    集合体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の燃
    料集合体において、前記下部端栓流路の入口付近は上方
    に向かって細くなるテーパ形状を有すること、を特徴と
    する燃料集合体。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の燃
    料集合体において、前記下部端栓流路の出口はその入口
    よりも面積が小さいこと、を特徴とする燃料集合体。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の燃
    料集合体において、前記下部端栓流路は、その入口が下
    向きに開いており、途中に第1の曲り部を有して出口付
    近がほぼ水平方向であること、を特徴とする燃料集合
    体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の燃料集合体におい
    て、前記第1の曲り部で該下部端栓流路が分岐してい
    て、該下部端栓流路の出口は、ほぼ同じ高さ位置に複数
    個あること、を特徴とする燃料集合体。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の燃料集合
    体において、前記下部端栓流路は、入口付近から前記第
    1の曲り部までの間に少なくとも一つの第2の曲り部を
    有すること、を特徴とする燃料集合体。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の燃料集合体において、前記下部端栓流路の入口は下方
    を向いて開いており、その入口の付近に、前記下部端栓
    流路に流入した冷却材中の異物を保持するための入口堰
    が形成されていること、を特徴とする燃料集合体。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の燃料集合体におい
    て、前記入口堰は、前記下部端栓流路の入口から上方に
    向かって突出した筒状であって、この入口堰の外側の前
    記下部端栓流路内に環状の異物保持部が形成されている
    こと、を特徴とする燃料集合体。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の燃料集合体におい
    て、前記下部端栓流路は、下端が閉じていて、上部が前
    記出口に連絡しているほぼ鉛直筒状の第1の部分と、こ
    の第1の部分の途中の側壁に連絡していて下端に開口し
    ていて曲がった流路を形成する第2の部分とを有するこ
    と、を特徴とする燃料集合体。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の燃料集合体において、前記下部端栓流路は、複数の流
    路からなること、を特徴とする燃料集合体。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載
    の燃料集合体において、前記下部端栓流路内に、冷却材
    中の異物を絡ませるための突起を配置したこと、を特徴
    とする燃料集合体。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の燃料集合体におい
    て、前記突起には螺旋状の畝または溝が設けられている
    こと、を特徴とする燃料集合体。
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