JP4282785B2 - 燃料集合体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体に係わり、特に、内部に異物が混入するのを防止するための異物捕捉手段を備えた燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】
沸騰水型原子炉(以下適宜、BWRと略す)に用いられる燃料集合体は、一般に、内部に多数個の核燃料ペレットを有する複数本の核燃料棒及び内部に中性子減速材が流れる水ロッドの上端を上部タイプレートで保持する一方、これらの下端を下部タイプレートで支持している。これら燃料棒と水ロッドとは、軸方向に並んだ複数個のスペーサにより一定間隔に保持されており、冷却材(軽水)は下部タイプレート下端の開口部(入口ノズル)から流入し燃料集合体内部に供給されるようになっている。
【0003】
ところで万一原子炉内に金属片などの異物が混入し、原子炉運転中に冷却材とともにプラント内を流れ、燃料集合体の燃料棒周辺に係留されると、燃料棒被覆管を損傷する可能性がある。
【0004】
上記したように、冷却材は下部タイプレートから燃料集合体へ流入する。このとき下部タイプレートでは、冷却材は下端にある入口ノズルから流入し、下部タイプレート内部を通過した後、上端にある燃料棒支持格子部に形成された冷却材流路から下部タイプレート外に流出する。そこで、燃料集合体の燃料棒周辺への異物の侵入を阻止するために、この下部タイプレートでの冷却材経路に異物捕捉手段(異物フィルタ)を設けた公知技術例として、例えば、特開平6−347576号公報、特開平4−230892号公報、特開平7−159567号公報、及び特開平7−306284号公報がある。
【0005】
特開平6−347576号公報では、下部タイプレートの冷却材流入口である入口ノズル部に、異物を捕捉するための金網形状物を設置する構造が開示されている。
特開平4−230892号公報では、下部タイプレートの入口ノズル部と燃料棒支持格子部との間の冷却材流路に、湾曲した中間部分を有する板材を細かいピッチで配列し、異物を湾曲部で引っかけて通過を阻止する構造が開示されている。
特開平7−159567号公報では、下部タイプレートの上端部にある燃料棒支持格子部の冷却材流路をラビリンス形状にし、異物の通過を阻止する構造が開示されている。
特開平7−306284号公報には、下部タイプレートの燃料棒支持格子部の冷却材流路に複数の小孔を有する格子を設置し、異物を捕獲する構造が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構造には以下の課題がある。
すなわち、下部タイプレートは鋳造によって製造するのが通常であるが、特開平6−347576号公報では、異物捕捉手段としての金網形状物は鋳造による製作が容易ではないため、下部タイプレートとの一体製作が困難である。また、別部材とすれば製造工程が増大し、コスト増大を招くことになる。
【0007】
特開平4−230892号公報及び特開平7−159567号公報では、下部タイプレート構造に大幅な変更を伴うため、既存の工程や設備での製作・加工が困難となり大幅な変更が必要になる。その結果、大幅なコスト増大を招くため、事実上実用化は困難である。また、下部タイプレートでの圧力損失が大幅に増加するという課題もある。
【0008】
特開平7−306284号公報では、鋳造による一体製作が可能であるため、製造工程の増大等によるコスト増大の問題はない。しかしながら、狭い流路に格子という構造物を設置するため流路面積がかなり小さくなり、下部タイプレートでの圧力損失が大幅に増加する。
【0009】
以上のように、上記4つの従来技術では、既存の工程・設備でコスト高となることなく容易に製造でき、かつ下部タイプレートでの圧力損失の増加を小さくする構造を実現することはできなかった。特に、圧力損失が大きく増加すると、冷却材流量が減少して炉心の熱出力が低下し、また燃料棒の冷却能力が低下するため健全性を維持するのが困難となり、好ましくない。
【0010】
ここで、下部タイプレートで生じる圧力損失は主として上端にある燃料棒支持格子部の冷却材流路で発生するため、下部タイプレート全体の圧力損失の増加を小さくするためには、その冷却材流路の流路面積を増加させて開口比を大きくすることにより異物捕捉手段設置による圧力損失増加分をカバーすればよい。
しかしながら、この開口比を大きくすることは、燃料棒支持格子部の強度を低下させることにつながる。例えば、いわゆる高圧力損失型の下部タイプレート(例えば開口比が約18%のもの)の場合には、もともと開口比があまり大きくないため、異物捕捉手段設置による圧力損失の増加分を開口比増大でカバーしても燃料棒支持格子部の強度を十分確保できるが、いわゆる低圧力損失型の下部タイプレート(例えば開口比が約34%のもの)の場合は、もともと開口比が比較的大きく、燃料棒支持格子部の強度は燃料棒の荷重を支持可能な最小限界に近くなっているため、開口比を増大できる量は極めて限られている。そのため、低圧力損失型の下部タイプレートの場合は、異物捕捉手段設置による下部タイプレート圧力損失の増加量を極力小さくすることが特に必要となる。
【0011】
一方、加圧水形原子炉(以下適宜、PWRと略す)の燃料集合体内への異物侵入を阻止するための公知技術として特開平9−101385号公報がある。この公報では、格子形状の下部ノズルプレートの冷却材流路上に、角材を用いて上向き(下流側)に突出する多数の略四角錐又は略円錐形状の骨格を構成し、これによって異物を捕捉する構造が開示されている。このとき、骨格の開口面積(各角材間の間隔)を適宜設定することにより、圧力損失の増加を抑制しつつ異物捕捉機能を果たすことが可能となっている。
【0012】
そこで、この構造をBWRに応用し、下部タイプレートの上端にある燃料棒支持格子部の冷却材流路上に、角材を用いて上向き(下流側)に突出する多数の略四角錐又は略円錐形状の骨格を構成する構造が考えられる。しかしながら、この場合、以下のような課題が残存することとなる。
すなわち、略四角錐又は略円錐形状の骨格を横断面形状が四角形となる角材で構成するため、冷却材流れが角材近傍を流れるとき、冷却材流れ中に角材端面による乱れが発生する。そのため、この乱れによる圧力損失が発生する分、下部タイプレートでの圧力損失増加量の抑制が十分ではなく、さらなる改善の余地がある。
【0013】
本発明の目的は、下部タイプレートでの圧力損失の増加量を十分に低減でき、かつ容易かつ安価に下部タイプレートと一体製作できる異物捕捉手段を備えた燃料集合体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、正方格子状に配列された複数の燃料棒と、これら複数の燃料棒の下端を支持する燃料棒支持格子部を備えた下部タイプレートとを有し、前記燃料棒支持格子部は、前記複数の燃料棒の下端がそれぞれ挿入される複数の挿入部材と、これら複数の挿入部材間をそれぞれ連結する複数の連結部材とを備え、前記複数の挿入部材及び前記複数の連結部材の間の領域に複数の冷却材流路を形成する燃料集合体において、互いに先端部で連結され各冷却材流路を複数の領域に仕切るように前記燃料棒支持格子部の下面に設けられて当該下面から上流側に突出する複数本のアーム部材からなる複数の異物捕捉手段を有し、かつ、これら複数の異物捕捉手段は、前記燃料棒支持格子部と一体に形成されているとともに、前記アーム部材の横断面形状が、略円形、略楕円形、及び一方側が他方側よりもとがった略卵型形状のうちいずれか1つとなっており、前記アーム部材の突出高さは、4mm以上10mm以下であり、前記複数の冷却材流路の流路面積は、前記複数の異物補足手段の設置による圧力損失増加分をカバーする大きさに設定されている。
通常、下部タイプレートは鋳造により製作され、複数の燃料棒下端が挿入される複数の挿入部材やそれらを連結する複数の連結部材を備えた燃料棒支持格子部もこのとき併せて一体成形され、これによって、それら複数の挿入部材及び複数の連結部材の間の領域に複数の冷却材流路が形成される。ここで、下部タイプレートから燃料棒周辺への異物侵入を阻止するために設ける異物捕捉手段を、燃料棒支持格子部の下面に設けられて当該下面から上流側に突出するアーム部材で構成することにより、この異物捕捉手段を、例えば上記下部タイプレートの鋳造の際に挿入部材や連結部材とともに下部タイプレートの燃料棒支持格子部と一体に形成することができる。したがって、既存の工程や設備で容易かつ安価に製作・加工を行うことができる。
またこのとき、下部タイプレートで生じる圧力損失のうち大部分は燃料棒支持格子部の冷却材流路で発生するが、冷却材流路を複数領域に仕切るアーム部材を燃料棒支持格子部の冷却材流路に直接設けると、その流路面積を小さくすることになるので圧力損失の増加が大きくなる。そこで本発明においては、アーム部材を燃料棒支持格子部の下面に設けて当該下面から上流側に突出させることにより、燃料棒支持格子部の流路面積を直接小さくすることがないので、圧力損失の増加を抑制しつつ異物捕捉機能を果たすことができる。
さらに、そのアーム部材の横断面形状を、略円形、略楕円形、及び略卵型形状のうちいずれか1つとすることにより、冷却材流れがアーム近傍を流れるときにも流れは滑らかに下流側に導かれる。したがって、角材を用いて異物捕捉手段を構成する従来構造のように乱れが発生することがないので、その分、圧力損失の増加をさらに十分に低減することができる。
また、アーム部材を突出させるとき、その突出高さを高くするほどアーム部材間の開口幅が増加するため、異物捕捉手段設置による圧力損失増大分は小さくなる。逆に突出高さを低くするほどアーム部材間の開口幅が減少し異物捕捉手段設置による圧力損失増大分は大きくなる。ここで、下部タイプレートで生じる圧力損失のうち大部分は、燃料棒支持格子部の冷却材流路で発生するため、その冷却材流路の流路面積を増加させて開口比を大きくし冷却材流路での圧力損失を低減できれば、異物捕捉手段設置による圧力損失増加分をカバーできる。しかし、開口比を大きくすることは燃料棒支持格子部の強度を低下させることにつながるため、開口比を増大できる量にはある限界値が存在する。本発明においては、アーム部材の突出高さを4mm以上とすることにより、異物捕捉手段設置による圧力損失増加分を、冷却材流路の開口比増大による圧力損失低下分でカバーできる限界値以下とすることができる。これにより、下部タイプレート全体の圧力損失を異物捕捉手段を設けない場合と同等にすることができる。また、アーム部材の突出高さを大きくすると圧力損失は小さくなるが,あまり突出高さを大きくするとアーム部材間の開口幅が大きくなりすぎて異物捕捉機能が失われ、異物捕捉手段を設けない場合における挿入部材・連結部材による捕捉機能と同等になってしまう。本発明においては、突出高さを10mm以下とすることにより、少なくとも異物捕捉手段を設けない場合よりは優れた異物捕捉機能を確保することができる。
更に、アーム部材を燃料棒支持格子部の下流側(すなわち上方)に突出させた場合、このアーム部材に異物が捕捉され係留されたとき、その流動振動によって近傍の燃料棒下端部にフレッティング摩耗を起こす可能性がある。そこで、アーム部材を燃料棒支持格子部の上流側(すなわち下方)に突出させることにより、これを未然に防止することができる。
【0015】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記異物捕捉手段は、前記アーム部材の横断面形状が一方側が他方側よりもとがった略卵型形状である。卵型形状は、一方側が他方側よりもややとがった形状である。そこで、そのとがった形状が冷却材の下流側になるようにアーム部材を配置すれば、冷却材がアーム部材まわりを流れる際、上流側部分に沿って流れた冷却材が下流側部分へ回り込んで流れていくときに、そのとがった形状で流れの剥離が生じにくくなるので、さらに圧力損失を低減することができる。
【0018】
(3)上記(1)において、また好ましくは、前記複数の異物捕捉手段のそれぞれは、対応する冷却材流路を4つの領域に仕切る4本の前記アーム部材を備えており、かつ、これら4本のアーム部材が互いに連結されている前記先端部は、当該冷却材流路の略中心線上に位置している。これにより、アーム部材間の開口幅を最も効率的に小さくすることができるので、最も異物捕獲性能が良好となる。また開口幅を効率的に小さくできるため、これによっても圧力損失をさらに小さくできる。
【0019】
(4)上記(1)において、また好ましくは、前記複数の燃料棒は、8行8列の正方格子状に配列されている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態による燃料集合体の全体構造を表す縦断面図を図2に示す。この図2において、本実施形態の燃料集合体1は、8行8列の正方格子状に配列された燃料棒2及び水ロッド3と、これら燃料棒2及び水ロッド3の下端を支持する燃料棒支持格子部4Aを備えた下部タイプレート4と、燃料棒2及び水ロッド3の上端を保持する上部タイプレート5と、燃料棒2及び水ロッド3を所定間隔に保持するスペーサ6と、以上の構造の外周部を取り囲むチャンネルボックス8とを有している。そして、冷却材(軽水)は、図2中矢印で示すように、下部タイプレート4の下端開口部である入口ノズル部4Bから流入し、下部タイプレート4の内部空間を通過した後、上端部の上記燃料棒支持格子部4Aから燃料棒2周辺領域へと供給されるようになっている。
【0021】
下部タイプレート4の詳細構造を表す図2の部分拡大縦断面図を図1に、図1中A−A断面による横断面図を図3に示す。
これら図1及び図3において、下部タイプレート4の燃料棒支持格子部4Aは、各燃料棒2の下端がそれぞれ挿入される挿入口を備えた多数の挿入部材4Aaと、これら多数の挿入部材4Aa間をそれぞれ連結する多数の連結部材4Abとを備え、それら挿入部材4Aa及び連結部材4Abの間の領域に多数の冷却材流路9を形成している。なお、本実施形態の下部タイプレート4は、燃料棒支持格子部4Aにおいてすべての冷却材流路9が占める面積割合が、既存のいわゆる低圧力損失型下部タイプレートの冷却材流路9の面積をさらに約1.2倍に増加させた構造となっている。
【0022】
本実施形態の最も大きな特徴は、各冷却材流路9の下側(すなわち冷却材の上流側)に、燃料棒支持格子部4Aと一体に形成された多数の異物フィルター10がそれぞれ設けられていることである。この異物フィルターの詳細構造を表す上下逆転斜視図を図4に示す。
この図4及び図3並びに図1において、各異物フィルター10は、互いに先端部10eで連結され各冷却材流路9を4つの領域に仕切るように燃料棒支持格子部4Aの上流側(すなわち下方)に突出した4本のアーム部材10a,10b,10c,10dから構成されている。
このとき、各アーム部材10a〜dの横断面形状は例えば直径d=2mmの略円形であり、それらの上流側への突出高さh=4mm〜10mmとなっている。また、各アーム部材10a〜dが連結された先端部10eは、対応する冷却材流路9の略中心線上に位置している(図3参照)。
【0023】
次に、以上のように構成した本実施形態の燃料集合体1の作用及び効果を以下に説明する。
【0024】
(1)アーム部材の突出構造による圧力損失増加の抑制
上記構成の燃料集合体1において、冷却材は、上記したように、下部タイプレート4の入口ノズル部4Bから流入し、下部タイプレート4の内部空間を通過した後、燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9を通過して、燃料棒2周辺領域へと流入する。このとき冷却材とともに流れてきた異物は、下部タイプレート4の入口ノズル部4Bから下部タイプレート4の内部空間を介し燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9に流入しようとするが、その直下にある異物フィルタ10で捕捉されて流入を阻止され、これによって燃料棒2周辺領域への侵入が防止される。ここで、下部タイプレート4で生じる圧力損失のうち大部分は燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9で発生するため、もし異物フィルター10のアーム部材10a〜dを燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9に直接設けた(すなわちアーム部材10a〜dを挿入部材4Aaや連結部材4Abと略同一平面上に設ける)とすると、冷却材流路9の流路面積を小さくすることになり、圧力損失の増加が大きくなる。
そこで、本実施形態においては、アーム部材10a〜dを燃料棒支持格子部4Aから上流側に突出させて設けることにより、燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9の流路面積を直接小さくすることがないので、圧力損失の増加を抑制しつつ異物捕捉機能を果たすことができる。この原理をさらに図5を用いて具体的に説明する。
【0025】
図5は、突出構造による圧力損失の増加抑制効果を検討するために、本願発明者等が行った解析結果を示すものである。比較対象として、図2、図3及び図1に示した燃料棒支持格子部4Aに対し、▲1▼丸棒のアーム部材100を略十字形状をなすように燃料棒支持格子部4Aと同一平面上に設けた(非突出構造)場合、及び▲2▼高さ10mmの四角錐150で覆うとともに4つの側面に開口幅Xの孔をあけた(突出構造)場合、の2つの場合を想定し、▲1▼の非突出構造ではアーム部材の径Dを減少させることにより、▲2▼の突出構造では孔径Xを増加させることにより流路開口幅Wを種々の値に変化させた。そして横軸にその流路開口幅Wをとり、縦軸に下部タイプレート4全体の圧力損失値ΔPALLをとって表したものである。なお、縦軸の圧力損失値は、燃料棒支持格子部4Aに異物捕捉手段を何も取り付けない場合(従来構造に相当)における圧力損失値を1.0とした相対値で表している。また横軸の流路開口部Wは、上記▲2▼の突出構造ではW=Xとなる。
【0026】
図5において、▲1▼の非突出構造及び▲2▼の突出構造ともに、流路開口幅Wが増加するともに冷却材が流れるときの抵抗が小さくなるため圧力損失値ΔPALLは右下がりカーブで減少していく。但し、▲2▼の突出構造の曲線のほうが▲1▼の非突出構造の曲線より下方にあり、同一の流路開口幅Wでは、突出構造のほうがより圧力損失値ΔPALLが小さくなることが分かる。例えば▲1▼の曲線では、W=5.5[mm]でΔPALL≒1.75であるが、▲2▼の曲線では、W=5.5[mm]ではΔPALL≒1.5となっており、約14%小さくなっている。すなわち、突出構造のほうが、燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9の流路面積を直接小さくすることがない分、非突出構造よりも圧力損失の増加を低減できることがわかる。
【0027】
また、▲1▼の曲線では、W>5.5[mm]の範囲の値をとることができない。これは、W=5.5[mm]とした場合には、丸棒アーム部材100の径Dが強度上の最小限界径2mmに達してしまうからである。したがって、▲1▼の非突出構造では、異物捕捉手段を設けない場合の1.75倍までしか圧力損失値を低減できないことになる。
これに対して、▲2▼の曲線では、W=5.5[mm]ではΔPALL≒1.5となった後、W=13[mm]ではΔPALL≒1.09となっている。なお、原理的にはこれより大きいWの値もまだとることができるが、W=13[mm]は、燃料棒支持格子部4Aに異物捕捉手段を何も取り付けない場合の流路開口幅(=挿入部材4Aa及び連結部材4Abの間に形成される流路開口幅)と等しくなり、これ以上大きくしても異物捕捉機能は失われるため、実効がない。したがって、▲2▼の突出構造では、事実上、異物捕捉手段を設けない場合の1.09倍までは圧力損失値を低減できることになる。
この圧力損失値を低減可能な最小限界は、後の(3)で詳述するように、燃料棒支持格子部4Aに異物捕捉手段を何も取り付けない場合と同等以下の圧力損失値を維持可能かどうかに密接に関係している。
【0028】
(2)アーム部材の断面形状によるさらなる圧力損失増加の低減
本実施形態では、上記(1)の突出構造による圧力損失低減効果に加え、アーム部材10a〜dの横断面形状を略円形とすることにより、圧力損失の増加をさらに十分に低減することができる。これを図6により説明する。
【0029】
図6は、本実施形態による横断面形状円形のアーム部材10a〜dを用いた場合と、アーム部材10a〜dと同一構造で横断面形状のみ四角形に変更した場合(すなわちアーム部材を角材とした場合)とで、それぞれの場合にアーム部材において発生する圧力損失ΔPARMの値を解析したものである。なお、圧力損失ΔPARMは、本実施形態の場合(横断面円形)を1とした相対値で表している。
図示のように、横断面形状を四角形とした場合には、ΔPARM≒1.2となっており、本実施形態では、四角形とした場合よりも圧力損失が約5/6にさらに低減されていることが分かる。これは、横断面形状が四角形の場合には、冷却材流れがアーム部材近傍を流れるときにその端面によって流れに乱れが発生するためであると思われる。
本実施形態では、アーム部材10a〜dの横断面形状を略円形とすることにより、冷却材流れを滑らかに下流側に導くことができ、乱れが発生することがない。したがって、異物フィルター10設置による圧力損失の増加をさらに十分に低減することができる。
【0030】
なお、この結果から、アーム部材10a〜dの断面形状を略楕円型にしたり略卵型にした場合も、同様に、横断面形状が四角形の場合よりは圧力損失の増加を小さくできるのは明らかである。また特に、後者(略卵型)の場合には、以下の理由によりより一層圧力損失の増加を小さくできる。
すなわち、卵型形状は、一方側が他方側よりもややとがった形状である。そこで、そのとがった形状が冷却材の下流側(すなわち上方側)になるようにアーム部材10a〜dを配置すれば、冷却材がアーム部材10a〜dまわりを流れる際、上流側部分に沿って流れた冷却材が下流側部分へ回り込んで流れていくときに、そのとがった形状で流れの剥離が生じにくくなる。これにより、さらにアーム部材により生じる圧力損失値ΔPARMを低減することができ、結果として、下部タイプレート全体で生じる圧力損失値を低減できる。
【0031】
(3)アーム部材の突出高さの範囲設定による圧力損失値増加の防止
本実施形態の燃料集合体1では、アーム部材10a〜dの突出高さhを適宜設定することにより、下部タイプレート4全体で生じる圧力損失値を、燃料棒支持格子部4Aに異物捕捉手段を何も取り付けない既存の低圧力損失型下部タイプレートと同等の値とすることができる。この原理を図7及び図8により説明する。
【0032】
図7は、本実施形態と同様の構造の燃料集合体において、アーム部材10a〜dの突出高さhを変化させたときの下部タイプレート4全体で生じる圧力損失値ΔPALLの変化を解析したものである。なお、横軸のアーム部材突出高さh=5,10,15[mm]の3つの場合について解析を行い、そのときの圧力損失値ΔPALLを、燃料棒支持格子部4Aに異物捕捉手段を何も取り付けない場合における圧力損失値ΔPALLを1.0とした相対値で示している。
図7において、アーム部材10a〜dの突出高さを高くするほどアーム部材間の開口幅が増加するため、異物フィルタ10の設置による圧力損失増大分(図示参照)は小さくなっており、h=5[mm]でΔPALL≒1.28、h=10[mm]ではΔPALL≒1.09、h=15[mm]でΔPALL≒1.06となっている。
【0033】
ここで、既述したように、下部タイプレート4で生じる圧力損失のうち大部分は燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9で発生するため、その冷却材流路9の流路面積を増加させて開口比を大きくし冷却材流路9での圧力損失を低減できれば、異物フィルター10設置による圧力損失増加分をカバーできるはずである。
図8は、本実施形態と同様の低圧力損失型タイプレート4を備えた燃料集合体で燃料棒支持格子部4Aに異物捕捉手段を何も取り付けない場合において、燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9の流路面積Sを変化させたときの下部タイプレート4全体で生じる圧力損失値ΔPALLの変化を解析したものである。なお、縦軸及び横軸は、低圧力損失型タイプレート4を備えた従来構造の燃料集合体(異物捕捉手段なし)における圧力損失値及び流路面積をそれぞれ基準とした相対値で表している。
図8において、燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路9の流路面積Sを大きくするほど冷却材流れの抵抗が小さくなるため、下部タイプレート4で生じる圧力損失値ΔPALLは小さくなっており、S=1でΔPALL≒1であるのに対し、S=1.2ではΔPALL≒0.77となっている。しかし、開口比を大きくすることは燃料棒支持格子部4Aの燃料棒2を支持するための強度を低下させることにつながるため、開口比を増大できる量にはある限界値が存在し、低圧力損失型下部タイプレートでは、図8中のS=1.2がこの限界値で、これ以上Sを大きくすることはできない。逆に言うと、S=1.2までは開口比を増大できるので、圧力損失ΔPALLを従来構造の1/0.77≒1.3倍まで増加させても、この開口比増大でカバーできることになる。
そこで、本実施形態の燃料集合体1においては、アーム部材10a〜dの突出高さhを4mm以上とする。これにより、図7に基づき異物フィルター10設置による下部タイプレート圧力損失ΔPALLの増加を1.3倍以下とすることができるので、図8に基づき燃料棒支持格子部4Aの冷却材流路面積Sの増大による圧力損失低下分でそのΔPALLの増加をキャンセルし、最終的な下部タイプレート4全体の圧力損失ΔPALLを、異物フィルター10を設けない従来の低圧力損失型タイプレートとほぼ同等にすることができる。
【0034】
なお、図7に戻り、アーム部材10a〜dの突出高さhを大きくするに伴って圧力損失はさらに小さくなるが,あまり突出高さhを大きくするとアーム部材間の開口幅が大きくなりすぎて異物捕捉機能が失われ、異物フィルター10を設けない従来構造における挿入部材4Aa及び連結部材4Abによる捕捉機能と同等あるいはそれ以下になってしまう。本実施形態の燃料集合体1と同様の構造の場合、アーム部材10a〜dの突出高さh=10mmとなると、アーム部材間の開口幅が13mmとなり、従来構造における捕捉機能と同等になってしまうことがわかった。
そこで、本実施形態の燃料集合体1においては、アーム部材10a〜dの突出高さhを10mm以下に限定とすることにより、少なくとも異物フィルター10を設けない従来構造よりは優れた異物捕捉機能を確保することができる。
【0035】
(4)容易かつ安価に製作・加工
本実施形態の燃料集合体1においては、上記したように、異物フィルター10をアーム部材10a〜dで構成することにより、燃料棒支持格子部4Aと鋳造によって一体に形成することができる。これを図9により説明する。
【0036】
図9は、アーム部材10a〜d付近の鋳造の様子を表す要部縦断面図である。図示するような形状の上型11と下型12とを用意し、鋳造用の溶融金属原料を注湯して固めた後、それら上型11及び下型12を取り去ることにより、挿入部材4Aa及び連結部材4Abを備えた燃料棒支持格子部4Aと、アーム部材10a〜dを備えた異物フィルター10との一体構造物を得ることができる。したがって、金網形状物を設けたりタイプレート構造自体に大幅な変更を伴う従来構造と異なり、既存の工程や設備で容易かつ安価に製作及び加工を行うことができる。
【0037】
(5)その他
▲1▼開口部の有効利用
本実施形態では、各アーム部材10a〜dが連結された先端部10eは、対応する冷却材流路9の略中心線上に位置している。これにより、アーム部材間の開口幅を最も効率的に小さくすることができるので、最も異物捕獲性能が良好となる。また開口幅を効率的に小さくできるため、これによっても圧力損失の最小化に寄与している。
【0038】
▲2▼フレッティング摩耗防止
もし、アーム部材10a〜dを燃料棒支持格子部4Aの下流側(すなわち上方側)に突出させた場合、このアーム部材10a〜dに異物が捕捉され係留されたとき、その流動振動によって近傍の燃料棒2の下端部にフレッティング摩耗を起こす可能性がないとはいえない。そこで、本実施形態では、各アーム部材10a〜dを燃料棒支持格子部4Aの上流側(下方側)に突出させることにより、これを確実に防止することができる。
【0039】
▲3▼アーム部材の連結位置
アーム部材10a〜dが燃料棒支持格子部4Aと連結される位置は、挿入部材4Aaと連結部材4Abとの両方が考えられるが、挿入部材4Aaのほうがアーム部材10a〜dの長さを短くすることができ、圧力損失の増加をより小さくできるので好ましい。
【0040】
▲4▼投影面積の減少
本実施形態では、図3において、冷却材の流れ方向から見たときの冷却材流路9の面積(以下、投影面積という)が、既存の低圧力損失型タイプレートの投影面積より小さくなっていることを特徴としており、これにより異物捕捉性能を向上している。前述のように、冷却材流路9を大きくする投影面積増加よりも、アーム部材10a〜dを付けた分の投影面積減少の方が大きいため、投影面積を小さくできる。アーム部材を最小径の2mmとした場合でも投影面積を既存の低圧力損失型タイプレートの投影面積より約15%小さくできる。また、異物は上流から下流へ直線的に流れるため、投影面積を小さくすることで異物捕捉性能を向上することができる。
【0041】
以上説明したように、本実施形態の燃料集合体1の異物フィルター10は、下部タイプレート4での圧力損失ΔPALLの増加量を十分に低減でき、異物フィルター10を設けない従来の低圧力損失型タイプレートとほぼ同等にすることができる。また、容易かつ安価に下部タイプレート4との一体製作が可能である。
【0042】
なお、上記実施形態においては、各異物フィルター10には、4本のアーム部材10a〜dが設けられ、各冷却材流路9を4つの領域に仕切るように構成されていたが、これに限られず、2本、3本、あるいは5本以上のアーム部材で各冷却材流路9を2つ、3つ、あるいは5つ以上の領域に仕切るように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、下部タイプレートでの圧力損失の増加量を十分に低減でき、かつ容易かつ安価に下部タイプレートと一体製作できる異物捕捉手段を備えた燃料集合体を提供することができる。
このとき、例えばいわゆる低圧力損失型下部タイプレートの場合、もともと冷却材流路の横断面積割合(開口比)が比較的大きく、下部タイプレート上端部の強度が燃料棒の荷重を支持可能な最小限界に近くなっている。そのため、それ以上ほとんど開口比を増大できないので、異物捕捉手段設置による圧力損失増大をカバーすることができない。したがって、下部タイプレート全体の圧力損失低減の観点からは、異物捕捉手段設置による圧力損失の増加分自体を低減することが特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による燃料集合体の下部タイプレートの詳細構造を表す部分拡大縦断面図である。
【図2】図1の下部タイプレートが備えられた燃料集合体の全体構造を表す縦断面図である。
【図3】図1中A−A断面による横断面図である。
【図4】異物フィルターの詳細構造を表す上下逆転斜視図である。
【図5】突出構造による圧力損失の増加抑制効果を検討するために、本願発明者等が行った解析結果を示す図である。
【図6】横断面形状円形のアーム部材と、横断面四角形のアーム部材とで、アーム部材において発生する圧力損失値の解析結果を示す図である。
【図7】アーム部材の突出高さを変化させたときの下部タイプレート全体で生じる圧力損失値の変化を示す図である。
【図8】燃料棒支持格子部の冷却材流路の流路面積を変化させたときの下部タイプレート4全体で生じる圧力損失値の変化を示す図である。
【図9】異物フィルターを燃料棒支持格子部と鋳造によって一体に形成する様子を示した図である。
【符号の説明】
1 燃料集合体
2 燃料棒
4 下部タイプレート
4A 燃料棒支持格子部
4Aa 挿入部材
4Ab 連結部材
9 冷却材流路
10 異物フィルター(異物捕捉手段)
10a〜d アーム部材
10e 先端部
h アーム部材の突出高さ
Claims (4)
- 正方格子状に配列された複数の燃料棒と、これら複数の燃料棒の下端を支持する燃料棒支持格子部を備えた下部タイプレートとを有し、前記燃料棒支持格子部は、前記複数の燃料棒の下端がそれぞれ挿入される複数の挿入部材と、これら複数の挿入部材間をそれぞれ連結する複数の連結部材とを備え、前記複数の挿入部材及び前記複数の連結部材の間の領域に複数の冷却材流路を形成する燃料集合体において、
互いに先端部で連結され各冷却材流路を複数の領域に仕切るように前記燃料棒支持格子部の下面に設けられて当該下面から上流側に突出する複数本のアーム部材からなる複数の異物捕捉手段を有し、かつ、これら複数の異物捕捉手段は、前記燃料棒支持格子部と一体に形成されているとともに、前記アーム部材の横断面形状が、略円形、略楕円形、及び一方側が他方側よりもとがった略卵型形状のうちいずれか1つとなっており、
前記アーム部材の突出高さは、4mm以上10mm以下であり、
前記複数の冷却材流路の流路面積は、前記複数の異物補足手段の設置による圧力損失増加分をカバーする大きさに設定されていることを特徴とする燃料集合体。 - 請求項1記載の燃料集合体において、前記異物捕捉手段は、前記アーム部材の横断面形状が一方側が他方側よりもとがった略卵型形状であることを特徴とする燃料集合体。
- 請求項1記載の燃料集合体において、前記複数の異物捕捉手段のそれぞれは、対応する冷却材流路を4つの領域に仕切る4本の前記アーム部材を備えており、かつ、これら4本のアーム部材が互いに連結されている前記先端部は、当該冷却材流路の略中心線上に位置していることを特徴とする燃料集合体。
- 請求項1記載の燃料集合体において、前記複数の燃料棒は、8行8列の正方格子状に配列されていることを特徴とする燃料集合体。
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JP (1) | JP4282785B2 (ja) |
-
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- 1998-02-26 JP JP04524298A patent/JP4282785B2/ja not_active Expired - Lifetime
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