JP4090751B2

JP4090751B2 - Portable slope

Info

Publication number: JP4090751B2
Application number: JP2002032669A
Authority: JP
Inventors: 明輝藤村; 治人米田
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 2002-02-08
Filing date: 2002-02-08
Publication date: 2008-05-28
Anticipated expiration: 2022-02-08
Also published as: JP2003230600A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は物体間に生じる段差に掛け渡して使用される携帯用スロープに関し、特に携帯用スロープの左右両側に設置された脱輪防止壁に車輪が乗り上げた場合でも脱輪防止壁が折れにくく、かつ軽量であって容易に持ち運ぶことができる携帯用スロープに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ビルディングや公共施設などの建造物において、物体間に段差がある場合がある。たとえば、出入口が地面よりも少し高い位置にあり、出入口と地面との間に段差がある建造物がある。このような物体間の段差は通常人であればなんなく超えられる程度の段差であるが、車椅子使用者にとってはそのような段差を乗り越えるのに困難を感じる場合がある。
【０００３】
ビルディングや公共施設の中には、車椅子使用者が利用する傾斜台をその構造に取り込んでいるものも存在する。しかしながら、依然としてビルディング内の多くの場所や、車道と歩道との境の段差、階段などにおいて、車椅子使用者の通行を妨げる障害となる物体間の段差は多数存在する。
【０００４】
そのため、車椅子使用者が容易に持ち運ぶことができ、上記段差に掛け渡して通行するための携帯用スロープが種々開発されている。特に、車椅子の車輪の脱輪を防止するため、携帯用スロープの左右両側に脱輪防止壁を設けた携帯用スロープがたとえば特開２００１−３７８１２公報、特開２０００−１８５０７５公報に開示されている。
【０００５】
しかし、これらの技術は、脱輪防止壁をただ設置しているだけであるため、車椅子の車輪がこの脱輪防止壁に乗り上げた場合に脱輪防止壁が折れてしまうことがあった。
【０００６】
このような問題を解決するため、脱輪防止壁の高さを上げて、車椅子の車輪が乗り上げないようにする方法がある。しかし、この場合には脱輪防止壁の高さを上げた分だけ携帯用スロープの質量が増加し、さらに材料コストがアップすることとなる。また、仮に車輪が脱輪防止壁上に乗り上げてしまった場合には、その高さにより脱輪防止壁に大きな曲げモーメントがかかり、脱輪防止壁がより折れやすくなる。
【０００７】
また、脱輪防止壁の厚みを厚くして脱輪防止壁を折れにくくする方法がある。しかし、この場合にも厚みを厚くした分だけ携帯用スロープの質量が増加し、さらに材料コストがアップすることとなる。
【０００８】
また、脱輪防止壁の材料を金属等の硬い材質にすることによって、脱輪防止壁の上面１ｃｍ²当たりが最大限耐えることができる圧力（以下、「耐面圧力」という。）を向上させる方法がある。しかし、この場合にも携帯用スロープの質量が増加することがあり、携帯用スロープを容易に持ち運ぶことができないことがあった。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑みて、本発明は携帯用スロープの左右両側に設置された脱輪防止壁に車輪が乗り上げた場合でも脱輪防止壁が折れにくく、かつ軽量で容易に持ち運ぶことができる携帯用スロープを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、物体間に生じる段差に掛け渡して使用される繊維強化プラスチックの複数の板材からなる携帯用スロープにおいて、携帯用スロープの左右両側に位置する板材端上面に高さｈで繊維強化プラスチックからなる脱輪防止壁が設置されており、脱輪防止壁の高さｈが１５〜３０ｍｍであり、その厚みｔが８〜１５ｍｍであり、その耐面圧力ｆが２９４１９９５〜３９２２６６０Ｎ／ｍ ² である携帯用スロープであって、硬質発泡ポリウレタンからなる芯材の表面に、炭素繊維および／またはガラス繊維を巻きつけたものを金型にセットして、ポリエチレン、ポリエステルおよびビニルエステルの群から選択される少なくとも１種類以上の樹脂を金型に流し込んで、板材と脱輪防止壁とを一体に成形した携帯用スロープであることを特徴としているので、上記目的を達成することができる。
【００１１】
ここで、脱輪防止壁の高さｈは２５〜３０ｍｍであることが好ましい。
【００１２】
ここで、硬質発泡ポリウレタンからなる芯材の表面に、炭素繊維および／またはガラス繊維にあらかじめポリエチレン、ポリエステルおよびビニルエステルの群から選択される少なくとも１種類以上の樹脂を含浸させたものを巻きつけることが好ましい。
【００１３】
また、本発明の携帯用スロープは、互いに分離した複数の板材を織布または不織布からなるヒンジ部によって連結されており、携帯用スロープの上面に滑り止め材を設置していることが好ましい。
【００１４】
さらに、本発明の携帯用スロープは、折り畳まれた後の形状が、脱輪防止壁同士が突き合う形状となることが好ましい。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【００１６】
（脱輪防止壁）
図１に本発明の携帯用スロープの一例を示す。図１において、脱輪防止壁１は板材３表面上に設置されており、携帯用スロープ２の左右両側に携帯用スロープ２の掛け渡し方向に沿って設置されている。図１において、たとえばこの脱輪防止壁１は板材３の表面上からの高さがｈである部分を長さｌだけ有しており、携帯用スロープ２の掛け渡し長さはＬである。たとえばｌとＬとの比は、０．０１〜０．９以上であり得る。また、上記携帯用スロープ２の掛け渡し長さＬの両端から所定の長さについては、上記脱輪防止壁１が形成されていなくともよい。この所定の長さは、たとえば上記掛け渡し長さＬの１０％以下であり得る。
【００１７】
また、図２に脱輪防止壁１の一例の模式的な拡大図を示す。図２において、脱輪防止壁１の板材３表面からの高さｈは１５〜３０ｍｍであり、好ましくは２５〜３０ｍｍである。また、脱輪防止壁１の厚みｔは８〜１５ｍｍであり、好ましくは１０〜１５ｍｍである。また、脱輪防止壁１の耐面圧力ｆは３０〜４０ｋｇ／ｃｍ²であり、好ましくは３５〜４０ｋｇ／ｃｍ²である。ここで耐面圧力ｆとは、脱輪防止壁１の上面に垂直方向から圧力をかけ続けたときに、脱輪防止壁１が大きく変形したときの圧力を１ｃｍ²当たりに換算した値のことである。
【００１８】
本発明の携帯用スロープに設置される脱輪防止壁は、上記高さｈ、厚みｔおよび対面圧力ｆがすべて上記の範囲内にあることを特徴としている。これは本発明者らが脱輪防止壁の耐久性、携帯用スロープの質量、車輪の脱輪性および材料コストのすべてを満たすように鋭意検討した結果、脱輪防止壁についてはこれらの要素がすべて上記の範囲内にあればよいことを見出したためである。
【００１９】
具体的には、上記高さｈが１５〜３０ｍｍである場合には車椅子の車輪の脱輪が起こりにくく、２５〜３０ｍｍの場合にはさらに車輪の脱輪が起こりにくいこと、および３０ｍｍより高く設定しても携帯用スロープの質量および材料コストが増加するだけで車輪の脱輪性は変わらなかったことを見出し、上記高さｈの範囲を設定するに至った。
【００２０】
また、上記厚みｔは、上記高さｈが１５〜３０ｍｍである場合に、車椅子の車輪が脱輪防止壁に乗り上げたときに生じる曲げモーメントを考慮して設定したものであり、厚みｔが８〜１５ｍｍである場合には脱輪防止壁が折れにくく、１０〜１５ｍｍである場合には脱輪防止壁がより折れにくくなること、および１５ｍｍよりも厚いと脱輪防止壁の折れやすさはそれほど変わらないにもかかわらず携帯用スロープの質量および材料コストが増加することを見出し、上記厚みｔの範囲を設定するに至った。
【００２１】
さらに、上記耐面圧力ｆは、電動車椅子の回転している車輪が脱輪防止壁上に乗り上げた場合、すなわち脱輪防止壁に局部的に最も力がかかるケースを想定して設定したものであり、このケースを想定して試験を行なったところ、脱輪防止壁の耐面圧力ｆが３０〜４０ｋｇ／ｃｍ²の範囲内にあれば脱輪防止壁が折れにくく、３５〜４０ｋｇ／ｃｍ²であれば脱輪防止壁がより折れにくくなることを見出し、上記耐面圧力ｆの範囲を設定するに至った。
【００２２】
（板材）
本発明で用いられる板材には、繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）が用いられ得る。これは携帯用スロープの軽量化と強度の向上との両立を図るためである。板材は、たとえば芯材に強化繊維を巻きつけてマトリックス剤により固定することにより形成され得る。また、上記においては、あらかじめマトリックス剤を含浸させた強化繊維を芯材に巻きつけて形成することもできる。
【００２３】
ここで、芯材としては、たとえば硬質ポリウレタン等の発泡体を用いることが携帯用スロープの軽量化の観点から好ましい。また、マトリックス剤としては、たとえばポリエステル、エポキシ、フェノールまたはポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトンまたはポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂が用いられ得る。なかでも、ポリエチレン、ポリエステルおよびビニルエステルの群からなる少なくとも１種類以上の樹脂を用いることが強度、生産技術上の観点から好ましい。
【００２４】
また、強化繊維としては、たとえば炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維、シリカ繊維またはジルコニア繊維等の無機繊維、全芳香族ポリアミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、高強度ビニロン繊維または高強度アクリル繊維等の有機繊維、グラファイト、窒化ケイ素またはチタン酸カリウム等のウィスカ等が用いられ得る。なかでも、炭素繊維またはガラス繊維を用いることが生産技術の観点から好ましい。
【００２５】
強化繊維は、携帯用スロープの掛け渡し方向である長手方向にほぼ平行、あるいは長手方向に対してほぼ直角方向に配列され得る。また、これらの配列を組合せた場合には、スロープ全体としての曲げ強度、耐面圧力が向上する。
【００２６】
板材は本発明の携帯用スロープの用途に応じた形状、大きさ、厚さに形成され得る。ここで、板材の少なくとも一部にヒンジ部の形状、大きさ、厚さに応じた凹部を設けることができる。この部分にヒンジ部を設置して板材を連結させた場合には、板材表面からヒンジ部がはみ出すことがなく、表面がフラットな携帯用スロープを得ることができる。
【００２７】
また、板材には取っ手等を設けることができる。この場合には、携帯用スロープの持ち運びが便利となる。また、本発明に用いられる板材は、２枚以上の複数枚であり得るが、使用の簡便さ、スロープの軽量化、持ち運びの容易さ等を考慮すると好適には２枚である。
【００２８】
（脱輪防止壁の設置）
携帯用スロープの左右両側に位置する板材端上面には脱輪防止壁が設置される。その設置方法としては、たとえば板材と脱輪防止壁とを一体に成形する方法、または脱輪防止壁を板材端上面に接着する方法等がある。なかでも、板材と脱輪防止壁とを一体に成形する方法が好ましい。この場合には脱輪防止壁を取り付ける工程を省くことができることから、製造コストをより低減させることができる。また、板材と脱輪防止壁とが一体に成形されていることから脱輪防止壁がより折れにくくなる。
【００２９】
板材と脱輪防止壁とを一体に成形した携帯用スロープの断面の拡大図の一例を図３に示す。図３において、たとえば硬質発泡ポリウレタン等からなる芯材４の表面に、強化繊維５を巻きつけて金型にセットした後、この金型にマトリックス剤６を流し込んで、板材３と脱輪防止壁１とが一体に成形される。また、硬質発泡ポリウレタンからなる芯材４の表面に、あらかじめマトリックス剤を含浸させた強化繊維５を巻きつけたものを金型にセットして成形することもできる。
【００３０】
また、脱輪防止壁を板材端上面に接着することにより設置する場合は、脱輪防止壁と板材とを別々に成形した後に接着剤で接着することにより設置される。ここで、脱輪防止壁には板材と同様に繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）が用いられ得る。なお、脱輪防止壁の成形は板材の成形と同様の方法等で行われ得る。
【００３１】
また、接着剤としては、酢酸ビニル系、アクリル系、エチレン酢酸ビニル系、特殊コポリマー系、エポキシ系、塩化ビニル系、ユリア系、フェノール系、レゾルシノール系、ホットメルト系、シアノアクリレート系、シリコーン系、ポリエステル系、スチロール系、ポリウレタン系、クロロプレン系、オレフィン系、ゴム系、ポリウレタン系、イソシアネート系またはポリアミド系等の接着剤が用いられ得る。また、接着性向上のため、接着前に洗浄、研磨、薬品処理、活性ガス処理またはプライマー処理等の板材の表面処理を行なうこともできる。
【００３２】
なお、脱輪防止壁１の設置位置としては、たとえば図４に示すように携帯用スロープ２がヒンジ部７において折り畳まれた後の携帯用スロープ２の形状が、脱輪防止壁１同士が突き合う形状となるように設置されることが好ましい。従来の携帯用スロープにおいては、折り畳んだときに脱輪防止壁同士が重なるように脱輪防止壁を設置したものが多い。しかし、このような構造の携帯用スロープを折り畳むときには、２つの脱輪防止壁に巻きこまれるようにして指が挟まれてしまうことが多かった。したがって、折り畳んだときに脱輪防止壁同士が突き合う形にすればそのような心配がなく、安心して使用することができるようになる。
【００３３】
（ヒンジ部）
本発明で用いられるヒンジ部は、たとえば従来から公知の金属製の蝶番、ナイロンテープ、プラスチックシート等を用いることもできるが、特に織布または不織布を用いることが好ましい。この場合には、従来よりも簡単に使用時に携帯用スロープを広げることができ、使用後にも簡単に折り畳むことができる。また、携帯用スロープの軽量化も図ることもできる。
【００３４】
ここで、織布または不織布としては、綿、麻、絹または羊毛等の天然繊維、レーヨン、キュプラ、アセテート、トリアセテート、ナイロン、ポリエステル、全芳香族ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリアミド、全芳香族ポリアミド、ノボロイド、炭素またはフッ素等の人造繊維の１種類以上からなる織布または不織布が用いられ得る。
【００３５】
ヒンジ部は、本発明の携帯用スロープに応じて、その大きさ、厚さが形成される。また、ヒンジ部と板材との接着は接着剤によって行なうことが好ましい。この場合には、板材とヒンジ部とを接着することにより板材を連結させるというシンプルな構成となるため製造が容易となり、携帯用スロープを安価に製造することができるようになる。なお、接着剤は上記脱輪防止壁の設置の際に用いられる接着剤として例示した接着剤等が用いられ得る。
【００３６】
（滑り止め材）
本発明の携帯用スロープの上面には滑り止め材を設置することもできる。滑り止め材を設置した場合には、車椅子使用者がより安全に通行することができる。
【００３７】
滑り止め材としては通常用いられるものを使用することができ、たとえば硬質チップ材、軟質チップ材またはこれらの双方のチップ材をバインダで固定したものが用いられ得る。
【００３８】
硬質チップ材としては、たとえば粒度の細かいものから比較的大きな粒度を有する砂、金属粒等が用いられ得る。また、軟質チップ材としては、たとえば天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、ポリウレタンゴム、ポリブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム等の加硫ゴムを粉砕したゴムチップ、ウレタンチップ等が用いられ得る。また、タイヤやベルトコンベアのベルト等のゴム製品、靴底等を破砕して粉砕して得た廃材も用いられ得る。なかでも、軟質チップ材を用いることが好ましい。携帯用スロープの軽量化をより図ることができる。
【００３９】
また、バインダとしては、酢酸ビニル系、アクリル系、エチレン酢酸ビニル系、特殊コポリマー系、エポキシ系、塩化ビニル系、ユリア系、フェノール系、レゾルシノール系、ホットメルト系、シアノアクリレート系、シリコーン系、ポリエステル系、スチロール系、ポリウレタン系、クロロプレン系、オレフィン系、ゴム系、ポリウレタン系、イソシアネート系またはポリアミド系等のバインダが用いられ得る。
【００４０】
また、接着および塗装の双方の機能を併せ持つバインダも好適に使用することができる。この場合にはスロープの製造工程においてゴムチップ材の接着と通行面の塗装という２工程を経る必要がなく、より容易にスロープを製造することもできる。ここで、塗装はたとえば、車椅子使用者のスロープ上の通行路を明確にして、より安全な通行を可能とする等のために行なわれ得る。なお、接着性向上のため、滑り止め材の設置前に洗浄、研磨、薬品処理、活性ガス処理またはプライマー処理等の板材の表面処理を行なうこともできる。
【００４１】
【実施例】
以下、本発明を実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００４２】
（携帯用スロープの作製）
以下、実施例および比較例の携帯用スロープの製造工程について説明する。まず、適当な形状の硬質発泡ウレタンの表面に炭素繊維およびガラス繊維を巻きつけて、金型内にセットした後、ポリエチレン樹脂を金型内に流し込んで、４０〜６０℃で３０〜１２０分間熱処理を施して板材を２枚作製する。ここで、脱輪防止壁は板材と一体に成形した。
【００４３】
次に、接着剤により板材のそれぞれの表面にナイロンテープを接着することにより２枚の板材を連結させる。次に、この連結したものの表面にポリウレタンを粉砕したチップ材からなる滑り止め材を設置して実施例および比較例の携帯用スロープを作製した。
【００４４】
なお、上記において実施例の脱輪防止壁は３プライで構成されており、その耐面圧力は３８ｋｇ／ｃｍ²である。一方、比較例の脱輪防止壁は２プライで構成されているため、その耐面圧力は２６ｋｇ／ｃｍ²となっている。
【００４５】
（脱輪防止壁の評価方法）
上述のようにして得られた実施例および比較例の脱輪防止壁の上面に、５０ｋｇの圧力を加えたときの変形量および永久歪を測定することにより評価した。測定装置はIntesco（Intesco社製）を用い、この装置に図５に示す直径ｄが１３ｍｍの押圧用治具８を設置して測定を行なった。
【００４６】
なお、変形量の測定は上記押圧用治具８が実施例および比較例の脱輪防止壁の上面に接触した時点の荷重および位置を０として荷重を加えていき、その荷重が５０ｋｇとなったときの変位を測定することにより行なった。また、永久歪の測定は上記荷重を取り除いたときに、実施例および比較例の脱輪防止壁に生じていた歪みを測定することにより行なった。
その測定結果を表１に示す。
【００４７】
【表１】

【００４８】
（評価結果）
実施例の脱輪防止壁は、変形量および永久歪の値の双方とも比較例の脱輪防止壁よりも優れる結果となった。
【００４９】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【００５０】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、携帯用スロープの左右両側に設置された脱輪防止壁に車輪が乗り上げた場合でも脱輪防止壁が折れにくく、かつ軽量で容易に持ち運ぶことができる携帯用スロープを提供することができる。また、本発明の携帯用スロープは車椅子使用者の通行のみではなく、車椅子を含むあらゆる車輪付き移動体および老人の通行等にも好適に用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の携帯用スロープの一例の模式的な斜視図である。
【図２】本発明の携帯用スロープの脱輪防止壁の一例の模式的な拡大図である。
【図３】本発明の携帯用スロープの一例の模式的な拡大断面図である。
【図４】実施例の携帯用スロープを折り畳んだときの模式的な側面図である。
【図５】測定装置に設置される押圧用治具の模式的な斜視図である。
【符号の説明】
１脱輪防止壁、２携帯用スロープ、３板材、４芯材、５強化繊維、６マトリックス剤、７ヒンジ部、８押圧用治具。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a portable slope that is used across a step formed between objects, and in particular, even when a wheel rides on the anti-derailing wall installed on the left and right sides of the portable slope, the anti-derailing wall is not easily broken, The present invention also relates to a portable slope that is lightweight and can be easily carried.
[0002]
[Prior art]
In a building such as a building or a public facility, there may be a step between objects. For example, there is a building in which an entrance is at a slightly higher position than the ground and there is a step between the entrance and the ground. Such a step between objects is a step that can be exceeded by a normal person, but it may be difficult for a wheelchair user to overcome such a step.
[0003]
Some buildings and public facilities incorporate a ramp that is used by wheelchair users. However, there are still many steps between obstacles that obstruct wheelchair users in many places in the building, steps at the boundary between the roadway and the sidewalk, and stairs.
[0004]
For this reason, various portable slopes have been developed that can be easily carried by wheelchair users and that pass over the steps. In particular, for example, Japanese Patent Laid-Open Nos. 2001-37812 and 2000-185075 disclose portable slopes in which wheel-out prevention walls are provided on the left and right sides of the portable slope in order to prevent wheelchair wheels from being removed. .
[0005]
However, since these techniques only provide a wheel for preventing a wheelchair from being removed, the wheel for preventing a wheelchair may break when a wheelchair wheel rides on the wheel for preventing a wheelchair from being removed.
[0006]
In order to solve such a problem, there is a method for preventing the wheelchair wheel from riding up by raising the height of the anti-wheel removal wall. However, in this case, the mass of the portable slope is increased by the height of the anti-wheel removal preventing wall, and the material cost is further increased. In addition, if the wheel rides on the anti-wheel prevention wall, a large bending moment is applied to the anti-wheel prevention wall due to its height, and the anti-wheel removal wall is more easily broken.
[0007]
In addition, there is a method of making the derailment prevention wall difficult to break by increasing the thickness of the derailment prevention wall. However, in this case as well, the mass of the portable slope increases by the increase in thickness, which further increases the material cost.
[0008]
Further, by using a hard material such as a metal for the anti-derailing wall, the pressure that can withstand as much as possible per 1 cm ² of the upper surface of the anti-derailing wall (hereinafter referred to as “surface pressure resistance”) is improved. There is a way. However, even in this case, the mass of the portable slope may increase, and the portable slope may not be easily carried.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above circumstances, the present invention is a portable slope that is easy to carry with a lightweight and easy-to-break wall even when wheels run on the anti-wheel wall installed on the left and right sides of the portable slope. The purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a portable slope composed of a plurality of fiber reinforced plastic plates used across a step formed between objects, and the fiber reinforced plastic has a height h on the plate material end upper surface located on the left and right sides of the portable slope. A derailment prevention wall made of is installed, the height h of the derailment prevention wall is 15 to 30 mm, its thickness t is 8 to 15 mm, and its surface pressure resistance f is 2941995 to 3922660 N / m ² . A portable slope is selected from the group consisting of polyethylene, polyester, and vinyl ester by setting a carbon fiber and / or glass fiber wound around the surface of a core material made of rigid polyurethane foam in a mold. at least one kind of resin poured into a mold that, characterized in that the plate material and Datsuwa prevention wall a portable slope molded integrally Since it is, and it is possible to achieve the above object.
[0011]
Here, the height h of the derailment prevention wall is preferably 25 to 30 mm .
[0012]
Here, the core material made of rigid foamed polyurethane is wound with carbon fiber and / or glass fiber impregnated with at least one resin selected from the group of polyethylene, polyester and vinyl ester in advance. Is preferred.
[0013]
In the portable slope of the present invention, it is preferable that a plurality of plate members separated from each other are connected by a hinge portion made of woven fabric or non-woven fabric, and an anti-slip material is installed on the upper surface of the portable slope.
[0014]
Furthermore, in the portable slope of the present invention, it is preferable that the shape after being folded is a shape in which the anti- derailing walls abut each other.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0016]
(Derailment prevention wall)
FIG. 1 shows an example of the portable slope of the present invention. In FIG. 1, the derailment prevention wall 1 is installed on the surface of the plate material 3, and is installed on the left and right sides of the portable slope 2 along the direction in which the portable slope 2 is spanned. In FIG. 1, for example, the anti-derailing wall 1 has a length l having a height h from the surface of the plate member 3, and the span of the portable slope 2 is L. For example, the ratio of l to L can be 0.01 to 0.9 or more. Moreover, about the predetermined length from the both ends of the spanning length L of the said portable slope 2, the said wheel removal prevention wall 1 does not need to be formed. This predetermined length can be, for example, 10% or less of the spanning length L.
[0017]
FIG. 2 shows a schematic enlarged view of an example of the wheel preventing wall 1. In FIG. 2, the height h from the surface of the plate member 3 of the anti-wheel removal wall 1 is 15 to 30 mm, preferably 25 to 30 mm. Moreover, the thickness t of the anti-wheel removal wall 1 is 8 to 15 mm, preferably 10 to 15 mm. Moreover, resistance to surface pressure f of derailing prevention wall 1 is 30-40 kg / cm ^2, preferably 35~40kg / cm ^2. Here, the withstand pressure f is a value obtained by converting the pressure when the anti-derailing wall 1 is largely deformed when pressure is continuously applied to the upper surface of the anti-derailing wall 1 per 1 cm ^2. It is.
[0018]
The anti-wheel-removal wall installed in the portable slope of the present invention is characterized in that the height h, the thickness t, and the facing pressure f are all within the above ranges. As a result of the intensive studies by the present inventors to satisfy all of the durability of the anti-wheel-removal wall, the mass of the portable slope, the wheel-removing property of the wheel and the material cost, This is because it has been found that all of the above-mentioned ranges are acceptable.
[0019]
Specifically, when the height h is 15 to 30 mm, wheel wheel removal is less likely to occur, and when it is 25 to 30 mm, wheel removal is less likely to occur, and the wheel h is set higher than 30 mm. Even when the mass of the portable slope and the material cost were increased, the wheel demountability was found not to change, and the range of the height h was set.
[0020]
The thickness t is set in consideration of the bending moment generated when the wheelchair wheel rides on the anti-derailing wall when the height h is 15 to 30 mm, and the thickness t is 8 When it is ˜15 mm, the derailment prevention wall is difficult to break, and when it is 10 to 15 mm, the derailment prevention wall is more difficult to fold, and when it is thicker than 15 mm, the derailment prevention wall is not easily broken. The mass of the portable slope and the material cost were found to increase in spite of no change, and the range of the thickness t was set.
[0021]
Further, the surface pressure f is set on the assumption that the rotating wheel of the electric wheelchair rides on the anti-wheel-removing wall, that is, the case where the force is locally applied to the anti-wheel-preventing wall. There, was subjected to a test assuming this case, hardly derailing prevention wall is broken if the range resistance to surface pressure f of derailing prevention wall is ^{30~40kg / cm 2, 35~40kg / cm} 2 Then, it was found that the derailment prevention wall is more difficult to break, and the range of the surface pressure resistance f was set.
[0022]
(Plate material)
A fiber reinforced plastic (FRP) may be used for the plate material used in the present invention. This is to achieve both reduction in weight and improvement in strength of the portable slope. The plate material can be formed, for example, by winding reinforcing fibers around a core material and fixing it with a matrix agent. In the above, the reinforcing fiber impregnated with the matrix agent in advance may be wound around the core material.
[0023]
Here, as the core material, for example, a foam such as hard polyurethane is preferably used from the viewpoint of reducing the weight of the portable slope. As the matrix agent, for example, thermosetting resins such as polyester, epoxy, phenol or polyimide, thermoplastics such as polyamide, polycarbonate, polypropylene, polybutylene terephthalate, polyphenylene sulfide, polyethersulfone, polyetheretherketone or polyamideimide Resins can be used. Especially, it is preferable from a viewpoint on intensity | strength and a production technique to use at least 1 or more types of resin which consists of a group of polyethylene, polyester, and vinyl ester.
[0024]
Examples of the reinforcing fiber include inorganic fibers such as carbon fiber, glass fiber, boron fiber, alumina fiber, potassium titanate fiber, silica fiber or zirconia fiber, wholly aromatic polyamide fiber, wholly aromatic polyester fiber, and ultrahigh molecular weight. Organic fibers such as polyethylene fibers, high-strength vinylon fibers or high-strength acrylic fibers, whiskers such as graphite, silicon nitride, or potassium titanate can be used. Especially, it is preferable from a viewpoint of production technology to use carbon fiber or glass fiber.
[0025]
The reinforcing fibers can be arranged in a direction substantially parallel to the longitudinal direction, which is the spanning direction of the portable slope, or in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction. Moreover, when these arrangements are combined, the bending strength and the surface pressure resistance of the entire slope are improved.
[0026]
A board | plate material may be formed in the shape, a magnitude | size, and thickness according to the use of the portable slope of this invention. Here, a concave portion corresponding to the shape, size, and thickness of the hinge portion can be provided in at least a part of the plate material. When a hinge part is installed in this part and a board | plate material is connected, a hinge part does not protrude from the board | plate material surface, but the portable slope with a flat surface can be obtained.
[0027]
Moreover, a handle etc. can be provided in a board | plate material. In this case, it is convenient to carry the portable slope. In addition, the plate material used in the present invention may be a plurality of two or more, but preferably two in consideration of ease of use, lightening of the slope, ease of carrying, and the like.
[0028]
(Installation of anti-derailing walls)
Derailment prevention walls are installed on the upper surface of the plate end located on the left and right sides of the portable slope. As the installation method, there are, for example, a method of integrally forming a plate material and a derailment prevention wall, or a method of adhering the derailment prevention wall to the plate material end upper surface. Among these, a method of integrally forming the plate material and the anti-wheel removal wall is preferable. In this case, it is possible to omit the step of attaching the anti-derailing wall, so that the manufacturing cost can be further reduced. In addition, since the plate member and the anti-derailing wall are integrally formed, the anti-derailing wall is more difficult to break.
[0029]
FIG. 3 shows an example of an enlarged view of the cross section of the portable slope in which the plate material and the anti-derailing wall are integrally formed. In FIG. 3, the reinforcing fiber 5 is wound around the surface of the core material 4 made of, for example, hard foamed polyurethane or the like and set in a mold, and then the matrix agent 6 is poured into the mold so that the plate material 3 and the anti-roll-off wall 1 is integrally formed. Alternatively, the core 4 made of rigid foamed polyurethane may be molded by setting a surface of the reinforcing fiber 5 impregnated with a matrix agent in advance on a mold.
[0030]
Further, when installing the anti-derailing wall by adhering to the upper surface of the plate material end, the anti-derailing wall and the plate material are separately formed and then adhered by an adhesive. Here, a fiber reinforced plastic (FRP) may be used for the anti-derailing wall as well as the plate material. The formation of the anti-wheel removal wall can be performed by the same method as that for forming the plate material.
[0031]
Adhesives include vinyl acetate, acrylic, ethylene vinyl acetate, special copolymer, epoxy, vinyl chloride, urea, phenol, resorcinol, hot melt, cyanoacrylate, silicone, An adhesive such as polyester, styrene, polyurethane, chloroprene, olefin, rubber, polyurethane, isocyanate, or polyamide may be used. In order to improve adhesion, surface treatment of the plate material such as washing, polishing, chemical treatment, active gas treatment or primer treatment can be performed before adhesion.
[0032]
For example, as shown in FIG. 4, the position of the anti-derailing wall 1 is the shape of the portable slope 2 after the portable slope 2 is folded at the hinge portion 7, and the anti-derailing walls 1 protrude from each other. It is preferable to be installed so as to have a matching shape. Many conventional portable slopes are provided with anti-derailing walls so that the anti-delimbing walls overlap when folded. However, when the portable slope having such a structure is folded, the fingers are often pinched so as to be wrapped around the two anti-derailing walls. Accordingly, if the anti-wheel-removal walls are brought into contact with each other when folded, there is no such concern and the device can be used with confidence.
[0033]
(Hinge part)
As the hinge used in the present invention, for example, a conventionally known metal hinge, nylon tape, plastic sheet or the like can be used, but it is particularly preferable to use a woven fabric or a non-woven fabric. In this case, the portable slope can be expanded at the time of use more easily than before, and can be easily folded after use. Moreover, the weight of the portable slope can be reduced.
[0034]
Here, as the woven or non-woven fabric, natural fibers such as cotton, hemp, silk or wool, rayon, cupra, acetate, triacetate, nylon, polyester, wholly aromatic polyester, acrylic, polypropylene, polyethylene, ultrahigh molecular weight polyethylene, A woven or non-woven fabric made of one or more kinds of artificial fibers such as vinylon, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, polyurethane, polyamide, wholly aromatic polyamide, novoloid, carbon or fluorine may be used.
[0035]
The hinge part is formed in the size and thickness according to the portable slope of the present invention. Moreover, it is preferable to perform adhesion | attachment with a hinge part and a board | plate material with an adhesive agent. In this case, the plate material and the hinge portion are bonded to each other so that the plate material is connected. Therefore, the manufacture becomes easy, and the portable slope can be manufactured at a low cost. In addition, the adhesive agent etc. which were illustrated as an adhesive agent used in the case of installation of the said derailment prevention wall may be used for an adhesive agent.
[0036]
(Anti-slip material)
An anti-slip material can be installed on the upper surface of the portable slope of the present invention. When a non-slip material is installed, a wheelchair user can pass more safely.
[0037]
As the non-slip material, a commonly used material can be used. For example, a hard chip material, a soft chip material, or a material in which both of these chip materials are fixed with a binder can be used.
[0038]
As the hard chip material, for example, sand having a relatively large particle size, metal particles, or the like can be used. As the soft tip material, for example, natural rubber, styrene butadiene rubber, nitrile rubber, butyl rubber, polyurethane rubber, polybutadiene rubber, rubber tip obtained by pulverizing vulcanized rubber such as ethylene propylene rubber, urethane tip or the like can be used. Also, rubber products such as tires and belts of belt conveyors, and waste materials obtained by crushing and crushing shoe soles can be used. Among these, it is preferable to use a soft tip material. The weight of the portable slope can be further reduced.
[0039]
Also, binders include vinyl acetate, acrylic, ethylene vinyl acetate, special copolymer, epoxy, vinyl chloride, urea, phenol, resorcinol, hot melt, cyanoacrylate, silicone, polyester Binders such as styrene, styrene, polyurethane, chloroprene, olefin, rubber, polyurethane, isocyanate, or polyamide may be used.
[0040]
In addition, a binder having both functions of adhesion and painting can be suitably used. In this case, it is not necessary to go through two steps of adhesion of the rubber chip material and painting of the passage surface in the slope manufacturing process, and the slope can be manufactured more easily. Here, the painting can be performed, for example, in order to clarify the passage on the slope of the wheelchair user and enable safer passage. In addition, in order to improve adhesion, surface treatment of the plate material such as washing, polishing, chemical treatment, active gas treatment or primer treatment can be performed before the installation of the anti-slip material.
[0041]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated in detail using an Example, this invention is not limited to this.
[0042]
(Production of portable slope)
Hereinafter, the manufacturing process of the portable slope of an Example and a comparative example is demonstrated. First, carbon fiber and glass fiber are wound around the surface of a hard foamed urethane having an appropriate shape, set in a mold, and then a polyethylene resin is poured into the mold, followed by heat treatment at 40 to 60 ° C. for 30 to 120 minutes. To make two plate materials. Here, the derailment prevention wall was formed integrally with the plate material.
[0043]
Next, the two plate materials are connected by bonding a nylon tape to each surface of the plate material with an adhesive. Next, an anti-slip material made of a chip material obtained by pulverizing polyurethane was installed on the surface of the connected ones, and portable slopes of Examples and Comparative Examples were produced.
[0044]
In the above description, the anti-wheel-removal wall of the embodiment is composed of three plies, and the surface pressure resistance is 38 kg / cm ² . On the other hand, since the anti-wheel-removal wall of the comparative example is composed of two plies, the surface pressure resistance is 26 kg / cm ² .
[0045]
(Evaluation method of anti-derailing wall)
Evaluation was performed by measuring the amount of deformation and permanent strain when a pressure of 50 kg was applied to the upper surfaces of the anti-derailing walls of the examples and comparative examples obtained as described above. The measuring apparatus used was Intesco (manufactured by Intesco), and measurement was performed by installing a pressing jig 8 having a diameter d of 13 mm shown in FIG.
[0046]
The amount of deformation was measured with the load and position when the pressing jig 8 was in contact with the upper surface of the anti-wheel removal wall of the example and the comparative example being 0, and the load became 50 kg. This was done by measuring the displacement. In addition, the permanent strain was measured by measuring the strain generated on the anti-wheel-removal walls of the examples and comparative examples when the load was removed.
The measurement results are shown in Table 1.
[0047]
[Table 1]

[0048]
(Evaluation results)
The anti-derailing wall of the example was superior in both the amount of deformation and the value of permanent strain to the anti-derailing wall of the comparative example.
[0049]
It should be understood that the embodiments and examples disclosed herein are illustrative and non-restrictive in every respect. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
[0050]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even when a wheel rides on the anti-wheel removal wall installed on the left and right sides of the portable slope, the anti-wheel removal wall is not easily broken and can be easily carried with light weight. Slopes can be provided. Moreover, the portable slope of the present invention can be suitably used not only for wheelchair users but also for all wheeled moving bodies including wheelchairs and elderly people.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of an example of a portable slope according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic enlarged view of an example of a derailment prevention wall of the portable slope according to the present invention.
FIG. 3 is a schematic enlarged sectional view of an example of a portable slope according to the present invention.
FIG. 4 is a schematic side view when the portable slope of the embodiment is folded.
FIG. 5 is a schematic perspective view of a pressing jig installed in a measuring apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Derailment prevention wall, 2 portable slope, 3 board | plate material, 4 core material, 5 reinforced fiber, 6 matrix agent, 7 hinge part, 8 pressing jig.

Claims

In a portable slope made of a plurality of fiber reinforced plastic plates used across a step formed between objects, a wheel strip made of fiber reinforced plastic at a height h on the upper end surfaces of the plate materials located on the left and right sides of the portable slope. preventing wall is installed, the height h of the derailing prevention wall is 15 to 30 mm, the thickness t is 8 to 15 mm, portable its resistance to surface pressure f is 2941995~3922660N / m ² At least one selected from the group consisting of polyethylene, polyester and vinyl ester by setting a slope in which carbon fiber and / or glass fiber is wound on the surface of a core material made of rigid foamed polyurethane. by pouring or more resins into the mold, portable scan, characterized in that molded integrally with the plate and the derailing prevention wall Over-flops.

The portable slope according to claim 1, wherein a height h of the derailment prevention wall is 25 to 30 mm.

The surface of the core material made of rigid foamed polyurethane is wound with a carbon fiber and / or glass fiber impregnated with at least one resin selected from the group consisting of polyethylene, polyester and vinyl ester in advance. The portable slope according to claim 1 or 2 .

A plurality of said plate members separated from each other by a portable slopes linked by a hinge portion made of woven or nonwoven fabric, either of claims 1 to 3, characterized in that the slip material is placed on the upper surface of the portable slope Portable slope according to crab.

The portable slope according to any one of claims 1 to 4 , wherein the shape of the portable slope after the portable slope is folded is a shape in which the anti-derailing walls face each other.