JP4086108B2 - NOx測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、NOx測定装置に関し、特に、車両に搭載され、内燃機関の排気ガス中のNOx濃度を測定するためのNOx測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1(特開2001−141696号公報)には、センサ起動時、NOxセンサセルに通常の第1制御電圧よりも高い第2制御電圧を所定時間印加して、NOxセンサセルのマイナス側電極に吸着した酸素を除去することにより、センサが正常に作動するまでに要する安定化時間の短縮を図るNOxガス検出装置が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−141696号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、NOxセンサセルに高電圧が印加された場合、セルを構成する電極や固体電解質層が損傷するおそれがある。ところで、車両には、概ね、十数ボルトの電圧を出力するバッテリが搭載されている。したがって、通常、このバッテリ電圧を所定電圧に降圧して、NOxセンサセルに印加する電圧を生成しているが、上記特開2001−141696号公報はこの電圧の生成方法について開示がない。
【0005】
本発明の目的は、簡素かつ安価な構成によって、装置が安定して動作するまでの時間をセンサ素子の安全性を確保しつつ短縮することができるNOx測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の原理を説明する。固体電解質を用いたNOxセンサ素子が備える窒素酸化物検出セルに高電圧が印加された場合、該セルを構成する固体電解質が、該固体電解質を構成している自己酸素を流すようになり、黒化ないし金属化するおそれがある。なお、固体電解質が黒化することを“ブラックニング”と称する。
【0007】
通常の車両には、概ね十数Vのバッテリが車載されている。従来、このバッテリが供給するバッテリ電圧を降圧して、窒素酸化物検出セルに印加する所定の電圧を生成している。したがって、従来のNOx測定装置は、窒素酸化物検出セルに印加する所定の電圧を生成するための特別の回路を有している。
【0008】
ところで、前記NOx測定装置を用いて測定を行う場合、前記固体電解質が十分な酸素イオン導電性を示すように、まず、前記NOxセンサ素子を加熱する。これを、“活性化”と称する。
【0009】
また、測定開始前、前記NOxセンサ素子が備える流路内には、大気と同様の組成をもったガスが残留している可能性が高い。すなわち、流路には、酸素濃度が20.9%のガスが存在する。正確に窒素酸化物濃度を測定するには、流路内の酸素分圧を十分に低下させておく必要がある。さらに、速やかに測定開始するには、前記活性化時、前記加熱と共に、窒素酸化物検出セルに可及的に高い電圧を印加して、流路ないし窒素酸化物濃度測定室から酸素を導出しておく必要がある。
【0010】
ところで、前記活性化開始直後は、固体電解質の温度がまだ低いため、窒素酸化物検出セルの内部抵抗値が高くなる。したがって、窒素酸化物検出セルに流れる電流値が低くても、窒素酸化物検出セルの内部抵抗値が高いため、窒素酸化物検出セルに印加される電圧が大きくなりすぎ、ブラックニングが発生するおそれが生じる。
【0011】
そこで、窒素酸化物検出セルに高電圧が印加されることを防止するため、車載のバッテリ電圧(通常12V)ではなく、例えば、5Vの電源と通常のオペアンプを用いて、窒素酸化物検出セルに印加する電圧を生成する方式が考えられる。しかしながら、5Vを電源電圧とする通常のオペアンプの出力電圧は、1.5〜3.5Vの範囲であって出力電圧範囲が狭く、特に活性化時、十分に高い電圧を窒素酸化物検出セルに印加することができず、測定開始に時間がかかるという問題が生じる。このようなNOx測定装置を車両の排気ガス中の窒素酸化物濃度測定に用いた場合、いわゆる“ライトオフ”が遅いという問題が生じる。通常、排気ガスのリーン・リッチに応じてIp1電流(図1の符号20参照)が正負両方向に流れられるように、センサの基準電位は2V〜3Vに設定される事が多い。その場合センサに印加できる電位差は更に狭くなる。
【0012】
また、窒素酸化物セルに印加する電圧を生成するための手段として、出力電圧の幅が広い“Rail to Rail”方式のオペアンプを用いた場合、この“Rail to Rail”方式のオペアンプが非常に高価であるという問題がある。
【0013】
本発明のNOx測定装置は、前記窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段と前記窒素酸化物検出セルとの間に接続され、前記窒素酸化物検出セルに印加される電圧を、測定時に印加される所定の電圧よりも大きな、測定開始前に印加される電圧の大きさ以下に制限するクランプ手段を有することにより、NOxセンサ素子の活性化時ないし活性化直後には、通常測定時に窒素酸化物検出セルに印加される所定の電圧よりも高く且つセルの損傷を招来しないような最適な電圧を窒素酸化物検出セルに印加することができる。NOx測定装置にこのクランプ手段を設けることによって、セーフティに窒素酸化物検出セルに可及的に高い電圧を印加して、流路の酸素を可及的速やかに除去することができるため、測定開始に要するまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、本発明のNOx測定装置を車両の排気ガス中のNOx濃度測定に適用した場合、ライトオフを早くすることができる。また、本発明のNOx測定装置を車両の排気ガス中のNOx濃度測定に適用した場合、窒素酸化物検出セルに印加する電圧を生成するための電源として、既存の車載バッテリ、例えば、12Vバッテリを共用することができるため、別途、低圧の電源、例えば5Vの電源を設けたり、5Vを電源電圧とするオペアンプを駆動するための特別の回路を設けたりする必要がなくされる。また、本発明によれば、高価な“Rail to Rail”方式のオペアンプを必要とされなくなる。
【0014】
本発明は、第1の視点において、被検ガスが導入される流路(7,5,8,6)と、前記流路に導入された前記被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セル(3)と、前記酸素分圧検知セルによって検出された酸素濃度に基づき、前記流路の内側から外側へ又は外側から内側へ酸素を汲み出す又は汲み入れることにより、前記流路に導入されたガス中の酸素濃度に応じた電流が流れる第1酸素ポンプセル(1)と、前記第1酸素ポンプセルにより酸素濃度が制御されたガスが流入し、該ガス中の窒素酸化物を分解して解離した酸素を移動させる第2酸素ポンプセル(2)と、を有するNOxセンサ素子を備え、前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、前記第2酸素ポンプセルに流れる電流に基づいて、前記被検ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNOx測定装置であって、前記第2酸素ポンプセルと電源の間に接続され、該電源から供給される電圧から前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段と、前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段と前記第2酸素ポンプセルとの間に接続され、前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を、測定時に印加される所定の電圧よりも大きくかつ電源電圧以下の所定の電圧に制限するクランプ手段と、
前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段が、前記電源から駆動電圧が供給される電源端子と、入力電圧が可変に設定される非反転入力端子と、互いに接続された反転入力端子及び出力端子と、を備えた増幅回路(22b)を有し、
前記クランプ手段が、前記反転入力端子と前記出力端子との間の節点に接続され、前記第2酸素ポンプセルに前記所定の電圧よりも高電圧が印加されようとする際に導通して、該第2酸素ポンプセルに印加される電圧を該所定の電圧以下に制限するダイオード(22d)を備える、ことを特徴とするNOx測定装置を提供する。
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は、専ら理解を助けるためのものであり、本願発明を図示した実施態様に限定することを意図するものではない。
【0015】
本発明は、第1の視点に基づく第2の視点において、前記流路が第1拡散抵抗(7)と、前記第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室(5)と、第2拡散抵抗(8)と、第2拡散抵抗を介して前記第1測定室からガスが導入される第2測定室(6)とを含んで構成され、さらに、前記NOx測定装置は、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNOx濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、を備えるNOxセンサ素子と、前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段であって、前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NOx濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、前記第2酸素ポンプセルを活性化する際、前記第2酸素ポンプセルに通常の測定時に印加される前記所定の電圧よりも高電圧を印加する活性化手段と、前記第2酸素ポンプ電流を検出する第2酸素ポンプ電流検出手段と、を有し、前記クランプ手段は、前記第2酸素ポンプセルと、前記第2酸素ポンプセル制御手段及び前記活性化手段との間に接続され、前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を、前記第2酸素ポンプセルを活性化する際に印加される電圧の大きさ以下に制限する、ことを特徴とするNOx測定装置を提供する。
【0016】
本発明によれば、クランプ手段によって、第2酸素ポンプセルの活性化時においても、第2酸素ポンプセルに印加される電圧が制限されることにより、第2酸素ポンプセルの損傷が防止されセンサ素子の安全性が確保される。加えて、クランプ手段が、第2酸素ポンプセルと該第2酸素ポンプセルを駆動する第2酸素ポンプセル制御手段との間に接続されていることにより、第2酸素ポンプセル制御手段の電源電圧として、第2酸素ポンプセル活性化時に第2酸素ポンプセルに印加される活性化電圧よりも、高電圧を用いることができる。例えば、活性化電圧が5Vである場合、5Vを電源電圧とする高価なRtoRのオペアンプではなく、12V(車載のバッテリ電圧)を電源電圧とするオペアンプを用いることができる。このため、5Vの活性化電圧を生成するための回路が不要となり、第2酸素ポンプセル制御手段等の回路を簡素に構成することができる。
【0017】
本発明は、第3の視点において、酸素イオン伝導性の固体電解質体と、前記固体電解質体中ないし該固体電解質に接して設けられ被検ガスが導入される流路と、前記流路に導入された前記被検ガス中の酸素分圧を検出する酸素分圧検知セルと、前記酸素分圧検知セルによって検出された酸素分圧に基づき、前記固体電解質体を通じて前記流路の内側から外側へ又は外側から内側へ酸素を汲み出す又は汲み入れることにより、前記流路に導入されたガス中の酸素分圧を制御する酸素ポンプセルと、前記酸素分圧が制御されたガス中の窒素酸化物を分解して解離した酸素を前記固体電解質体中を移動させる窒素酸化物検出セルと、を有するNOxセンサ素子を備え、前記窒素酸化物検出セルと電源の間に接続され、該電源から供給される電圧から該窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段と、前記窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段と前記窒素酸化物検出セルとの間に接続され、前記窒素酸化物検出セルに過電圧が印加されることを常時防止すると共に、該窒素酸化物検出セルに前記NOxセンサ素子の活性化時には測定時よりも十分に大きな電圧が印加されることを許容するクランプ手段と、を有することを特徴とするNOx測定装置を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態に係るNOx測定装置は、酸素イオン伝導性の固体電解質体15と、前記固体電解質体中ないし該固体電解質に接して設けられ被検ガスが導入される流路(7,5,8,6)と、前記流路に導入された前記被検ガス中の酸素分圧を検出する酸素分圧検知セル(酸素濃度検出セル3)と、前記酸素分圧検知セルによって検出された酸素分圧に基づき、前記固体電解質体を通じて前記流路の内側から外側へ又は外側から内側へ酸素を汲み出す又は汲み入れることにより、前記流路に導入されたガス中の酸素分圧を制御する酸素ポンプセル(第1酸素ポンプセル1)と、前記酸素分圧が制御されたガス中の窒素酸化物を分解して解離した酸素を前記固体電解質体中を移動させる窒素酸化物検出セル(第2酸素ポンプセル2)と、を有するNOxセンサ素子を備え、前記窒素酸化物検出セルと電源、例えば、車両に搭載されている12Vバッテリ電源(12V)との間に接続され、該電源から供給される電圧から該窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段22bと、前記窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段と前記窒素酸化物検出セルとの間に接続され、前記窒素酸化物検出セルに異常に大きな電圧が印加されようとする際に作動して該窒素酸化物検出セルに過電圧が印加されることを常時防止すると共に、該窒素酸化物検出セルに前記NOxセンサ素子の活性化時には測定時よりも十分に大きな電圧が印加されることを許容するクランプ手段22dと、を有する。
【0019】
さらに好ましくは、前記窒素酸化物検出セル(第2酸素ポンプセル2)に印加するための電圧を生成する手段が、前記電源から駆動電圧が供給される電源端子(図3(B)の12Vが入力される電源端子参照)と、入力電圧が可変に設定される非反転入力端子(+)と、互いに接続された反転入力端子(−)及び出力端子(図3(B)の負帰還抵抗を介して互いに電気的に接続された反転入力端子(−)及び出力端子参照)と、を備えた増幅回路22bを有し、前記クランプ手段が、前記非反転入力端子と前記出力端子との間の節点に接続され、前記窒素酸化物検知セルに前記活性化電圧よりも高電圧が印加されようとする際に導通して、該窒素酸化物検出セルに印加される電圧を該活性化電圧の大きさ以下に制限するダイオード22dを備えることを特徴とする。
【0020】
また、好ましくは、前記非反転入力端子と前記出力端子との間に、前記増幅回路の増幅度を変更して前記活性化電圧を発生させるための回路(図2の活性化手段40参照)が接続される。
【0021】
好ましくは、前記活性化電圧を発生させるための回路を、検出抵抗22a,22cに流れる電流による電圧降下を想定して、出力される電圧が、測定電圧から2Vから3V程度まで加えられるよう構成する。また、好ましくは、前記窒素酸化物検出セル(第2酸素ポンプセル2)に前記活性化電圧が印加された直後、前記測定電圧の1〜15%大きな電圧が印加されるよう、前記入力電圧を可変する。
【0022】
本発明のNOx測定装置は、NOx測定装置が車両に搭載される内燃機関から排出される排気ガス中の窒素酸化物濃度を測定する装置に好適に適用され、前記窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段22bを駆動するための前記電源が、前記内燃機関を駆動ないし制御するためのバッテリ電源と共用される。
【0023】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2酸素ポンプ電流検出手段が前記第2酸素ポンプ電流が流れる検出抵抗を備え、前記第2酸素ポンプセル制御手段が、前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を所定値に制御するオペアンプを備え、前記クランプ手段が、前記検出抵抗(図3(B)の22a)と前記オペアンプ(図3(B)の22b)の出力端子の間の節点に接続されたダイオード(図3(B)の22d)を備える。
【0024】
【実施例】
以上説明した本発明の好ましい実施の形態をさらに明確化するために、以下図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
【0025】
図1(A)〜図1(D)は、本発明の一実施例に係るNOx測定装置の構成要素であるNOxセンサ素子の構成及び測定原理を説明するための図である。
【0026】
図1(A)を参照すると、NOxセンサ素子は、主として、第1酸素ポンプセル(酸素ポンプセル)1、第2酸素ポンプセル(窒素酸化物検知セル)2及び酸素分圧検知セル3、さらにNOxセンサ素子を所定の作動温度に加熱するヒータ4から構成されている。第1酸素ポンプセル1と酸素分圧検知セル3の間には、第1測定室5が形成されている。第1測定室5には、第1拡散孔7を介して、被検ガスが導入される。第1測定室5は、第2拡散孔8を通じて、第2測定室6と連通している。すなわち、固体電解質体中に、流路(7,8,5,6)が設けられている。
【0027】
第1酸素イオンポンプセル1は、ジルコニアのような酸素イオン伝導性を有する固体電解質と、固体電解質上に形成された一対の電極9,10から構成されている。電極10は第1測定室5に面して配置され、電極9は外部に面して配置されている。電極10上で第1測定室5内の酸素等が解離され生成された酸素イオンが固体電解質を通って電極9上から外部へ導出され、このとき該固体電解質を通じて流れる電流が第1酸素ポンプ電流Ip1である。
【0028】
第2酸素イオンポンプセル2は、ジルコニアのような酸素イオン伝導性を有する固体電解質と、固体電解質上に形成された一対の電極13,14から構成されている。電極13は第2測定室6に面して配置され、電極14は第2測定室6外に配置されると共に酸素濃度が安定した雰囲気に晒されている。電極13上で第2測定室6内のNOx等が解離され生成された酸素イオンが固体電解質を通って電極14上から外部へ導出され、このとき固体電解質を通じて流れる電流が第2酸素ポンプ電流Ip2である。通常の測定モードにおいて、電極13と電極14間には一定の電圧が印加される。
【0029】
酸素分圧検知セル3は、ジルコニアのような酸素イオン伝導性を有する固体電解質と、固体電解質上に形成された一対の電極11,12から構成されている。電極11は第1測定室5に面して配置され、電極12は酸素濃度が安定した雰囲気に晒されている。したがって、電極11と電極12の間に発生する電位差に基づいて、第1測定室5内の酸素濃度、結局、被検ガス中の酸素濃度を検出することができる。
【0030】
図1(A)を参照すると、センサ制御手段は、酸素分圧検知セルに現れる第1測定室5内の酸素濃度を検出すると共に、第1測定室5外に設けられた電極12上の酸素濃度を制御する酸素分圧セル制御手段21と、酸素分圧検知セル3の検出出力に基づいて第1酸素ポンプ電流Ip1を制御することにより、第1測定室5内の酸素濃度を可及的に一定に制御する第1酸素ポンプセル制御手段20と、第2酸素ポンプセル2に可及的に一定な所定の電圧を印加することにより、NOx濃度に応じた第2酸素ポンプ電流Ip2が流れるように第2酸素ポンプセル2を制御する第2酸素ポンプセル制御手段22と、を含んで構成されている。第1酸素ポンプ電流Ip1ないし第1酸素ポンプセル1に印加される所定の電圧Vp1は、第1酸素ポンプセル制御手段20が備える検出抵抗20aに流れる電流、該抵抗の両端の電圧を測定することによって検出することができる。第2酸素ポンプ電流Ip2ないし第2酸素ポンプセル2に印加される所定の電圧Vp2は、第2酸素ポンプセル制御手段22が備える検出抵抗22aに流れる電流、該抵抗の両端の電圧を測定することによって検出することができる。
【0031】
図2は、図1(A)に示したNOx測定装置に適用される第2酸素ポンプセルの活性化手段を説明するための図である。図2を参照すると、第2酸素ポンプセル2の活性化手段40は、早期活性判定手段30aと、早期活性判定手段30aから出力される指令に応じて、ワンショットパルス信号を出力するタイマ41と、タイマ41の出力に接続され前記ワンショットパルス信号をオン信号として駆動されるトランジスタ42と、トランジスタ42のコレクタ端子に接続されるコンデンサ43と抵抗44とから構成される積分回路と、を含んで構成されている。トランジスタ42と前記積分回路との間の節点は、オペアンプ22bの反転入力端子に接続され、コンデンサ43と抵抗44の節点は、検出抵抗22aと第2酸素ポンプセル2の間の節点に接続されている。オペアンプ22bの非反転入力端子と出力端子の間にはコンデンサ45が接続されている。また、第2酸素ポンプセル制御手段22が備えるオペアンプ22bの非反転入力端子には、電源が接続され、電源は、早期活性判定手段30aからの指令に応じて、活性時と、測定時等の非活性時において異なる電圧(オペアンプ22bの入力電圧)V1を出力する。
【0032】
早期活性判定手段30aからの指令により、タイマ41がトランジスタ42をオンすると、オペアンプ22bの増幅度が変化して、通常測定時よりも大きな電圧が第2酸素ポンプセル2に印加される。
【0033】
図3(A)は、参考例1に係るNOx測定装置が有する第2酸素ポンプセル制御手段を説明するための図であり、図3(B)は、本発明の一実施例に係るNOx測定装置が有するクランプ手段及び第2酸素ポンプセル制御手段を説明するための図である。
【0034】
図3(A)を参照して、参考例1に係るNOx測定装置の第2酸素ポンプセル制御手段122は、5Vを電源とするオペアンプ122bを有している。一方、図3(B)を参照して、本発明の一実施例に係るNOx測定装置の第2酸素ポンプセル制御手段22は、12Vを電源とするオペアンプ22bを有している。検出抵抗22aとオペアンプ22bの出力端子の間には抵抗22cが接続され、抵抗22cと検出抵抗22aの間の節点に、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧を5V以下にクランプするダイオード(クランプ手段)22dが接続されている。クランプ手段であるダイオード22dは、第2酸素ポンプセル2と、第2酸素ポンプセル制御手段22及び活性化手段40(図2参照)との間に接続され、第2酸素ポンプセル2に印加される電圧を、その活性化時に印加される電圧の大きさ以下に制限する。すなわち、オペアンプ22bが、例えば上述した早期活性判定手段30a(図2参照)から活性化指令が出力されてトランジスタ42(図2参照)がオンされ、オペアンプ22bの出力端子の電圧が所定値以上に上昇した場合、ダイオード22dが導通して、第2酸素ポンプセル2の一方の電極14の電位が約5V以下にクランプされる。上述したように、電極13(Vs/Ip端子)の電位すなわち基準電位は、2〜4Vに設定される。また、第2酸素ポンプセル(Ip2セル)に印加される電圧Vp2(電極13及び電極14間の電位差)は最適値約400〜約550mVとなるように、抵抗22a及び抵抗22cにより設定される。この電位差はIp2セルを十分に活性化させる電圧であって、Ip2セルの電極にブラックニング(deoxidization)を発生させない電圧である。本発明においては、抵抗22a及び抵抗22cの間の電位がダイオード22dによって5Vより上にならないようにバイアスされているので、抵抗22aと抵抗22cの合計抵抗を例えば200〜400Kオーム程度に設定する事によりIp2セルに印加される電圧を斯かる適性値にすることができる。かくてセンサ素子の安全が確保される。
【0035】
参考例1のNOx測定装置においては、RtoRのオペアンプを用いているため、測定装置の価格が高くなるとともに、この測定装置を車両の内燃機関の排気ガス中のNOx濃度測定に適用した場合、車載バッテリ電圧を降圧して5Vを生成するための回路が必要となる。一方、本発明の一実施例に係るNOx測定装置においては、12V駆動のオペアンプ22bを用いることができるため、NOx測定装置を安価に製造することができると共に、上述の5Vを生成するための回路が不要となる。
【0036】
図4は、本発明の一実施例(実施例1)、参考例1及び参考例2に係るNOx測定装置によるVp2とIp2の測定結果を説明するための図である。参考例2は図3(B)に示した実施例1のNOx測定装置においてダイオード22dを有していないものである。なお、測定条件は、定常状態で第2酸素ポンプセル2に印加される電圧(第2酸素ポンプセルの両電極間の電位差)Vp2が約0.45Vとなるように設定し、実施例1及び参考例2は12V駆動のオペアンプ、参考例1は5V駆動のRtoRのオペアンプを用いている。
【0037】
図4を参照すると、実施例1のNOx測定装置においては、参考例2のNOx装置と比べて、第2酸素ポンプセルに印加される電圧(第2酸素ポンプセルの両方の電極間の電圧)Vp2及び第2酸素ポンプセルに流れる第2酸素ポンプ電流Ip2が大幅に削減されていることがわかる。したがって、参考例2によれば、センサの立ち上がり時、流路内の酸素を早く抜くために第2酸素ポンプセルに印加する電圧を高く設定した場合、第2酸素ポンプセルに実際に印加される電圧が予期したよりも大きくなりすぎ、第2酸素ポンプセルにブラックニングが発生するおそれが生じる。したがって、参考例2によれば、センサの立ち上がり時(センサ活性化時)、第2酸素ポンプセルに印加する電圧を十分に高く設定することができないという問題がある。一方、実施例1によれば、クランプ手段(ダイオード22d)を設けたことにより、第2酸素ポンプセルに印加される電圧が常時、所定値以下に制限されるため、センサの立ち上がり時(センサ活性化時)、第2酸素ポンプセルに印加する電圧を高く設定して、測定開始までに要する待ち時間を短縮することができる。そして、実施例1のNOx測定装置においては、参考例1のNOx装置と比べて、第2酸素ポンプセルに流れる第2酸素ポンプ電流Ip2がさらに削減されていることがわかる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、簡素かつ安価な構成によって、装置が安定して動作するまでの時間をセンサ素子の安全性を確保しつつ短縮することができるNOx測定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜図1(D)は、本発明の一実施例に係るNOx測定装置の構成要素であるNOxセンサ素子の構成及び測定原理を説明するための図である。
【図2】図1(A)に示したNOx測定装置に適用される第2酸素ポンプセルの活性化手段を説明するための図である。
【図3】(A)は、参考例1に係るNOx測定装置が有する第2酸素ポンプセル制御手段を説明するための図であり、(B)は、本発明の一実施例に係るNOx測定装置が有するクランプ手段及び第2酸素ポンプセル制御手段を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例(実施例1)、参考例1及び参考例2に係るNOx測定装置によるVp2とIp2の測定結果を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1酸素ポンプセル(酸素ポンプセル)
2 第2酸素ポンプセル(窒素酸化物検知セル)
3 酸素分圧検知セル
4 ヒータ
5 第1測定室
6 第2測定室(窒素酸化物濃度測定室)
7 第1拡散孔(第1拡散抵抗)
8 第2拡散孔(第2拡散抵抗)
(7,8,5,6) 流路
9 電極
10 電極
11 電極
12 電極
13 電極
14 電極
15 固体電解質体
20 第1酸素ポンプセル制御手段(Ip1ドライブ)
20a 検出抵抗
21 酸素分圧検知セル制御手段(Vsドライブ)
22 第2酸素ポンプセル制御手段(Ip2ドライブ)
22a 検出抵抗
22b オペアンプ
22c 抵抗
22d ダイオード
30a 早期活性判定手段
40 活性化手段
41 タイマ
42 トランジスタ
43 コンデンサ
44 抵抗
45 コンデンサ

Claims (9)

  1. 被検ガスが導入される流路(7,5,8,6)と、
    前記流路に導入された前記被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セル(3)と、
    前記酸素分圧検知セルによって検出された酸素濃度に基づき、前記流路の内側から外側へ又は外側から内側へ酸素を汲み出す又は汲み入れることにより、前記流路に導入されたガス中の酸素濃度に応じた電流が流れる第1酸素ポンプセル(1)と、
    前記第1酸素ポンプセルにより酸素濃度が制御されたガスが流入し、該ガス中の窒素酸化物を分解して解離した酸素を移動させる第2酸素ポンプセル(2)と、を有するNOxセンサ素子を備え、
    前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、前記第2酸素ポンプセルに流れる電流に基づいて、前記被検ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNOx測定装置であって、
    前記第2酸素ポンプセルと電源の間に接続され、該電源から供給される電圧から前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段と前記第2酸素ポンプセルとの間に接続され、前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を、測定時に印加される所定の電圧よりも大きくかつ電源電圧以下の所定の電圧に制限するクランプ手段と、
    を有し、
    前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段が、前記電源から駆動電圧が供給される電源端子と、入力電圧が可変に設定される非反転入力端子と、互いに接続された反転入力端子及び出力端子と、を備えた増幅回路(22b)を有し、
    前記クランプ手段が、前記反転入力端子と前記出力端子との間の節点に接続され、前記第2酸素ポンプセルに前記所定の電圧よりも高電圧が印加されようとする際に導通して、該第2酸素ポンプセルに印加される電圧を該所定の電圧以下に制限するダイオード(22d)を備える、ことを特徴とすNOx測定装置。
  2. 前記反転入力端子と前記出力端子との間に、前記NOxセンサ素子ないし前記第2酸素ポンプセルを活性化する際に前記増幅回路の増幅度を変更して前記第2酸素ポンプセルに通常の測定時に印加する電圧よりも高い電圧を発生させるための回路が接続されたことを特徴とする請求項記載のNOx測定装置。
  3. 前記NOxセンサ素子ないし前記第2酸素ポンプセルを活性化する際に前記第2酸素ポンプセルに前記高い電圧を印加した直後、前記入力電圧を変更することにより、前記第2酸素ポンプセルに前記測定電圧の大きさに近く且つ該測定電圧よりも大きな電圧を印加することを特徴とする請求項記載のNOx測定装置。
  4. 前記NOx測定装置が車両に搭載される内燃機関から排出される排気ガス中の窒素酸化物濃度を測定するものであって、
    前記電源が、前記内燃機関を駆動ないし制御するためのバッテリ電源と共用される、ことを特徴とする請求項1記載のNOx測定装置。
  5. 請求項1記載のNOx測定装置であって、前記流路が第1拡散抵抗(7)と、前記第1拡散抵抗を介して被検ガスが導入される第1測定室(5)と、第2拡散抵抗(8)と、第2拡散抵抗を介して前記第1測定室からガスが導入される第2測定室(6)とを含んで構成され、
    さらに、前記NOx測定装置は、
    前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極間の電位差に基づいて前記第1測定室内における被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素分圧検知セルと、前記第1測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第1測定室の内側から外側へ又は外側から内側へ該一対の電極を介して酸素を汲み出すことにより、被検ガス中の酸素濃度に応じた電流(以下「第1酸素ポンプ電流」という)が流れる第1酸素ポンプセルと、前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される第2測定室と、前記第2測定室の内側と外側に設けられた一対の電極を備え、前記第2測定室内の窒素酸化物を分解し、解離した酸素が移動することによりNOx濃度に応じた電流(以下「第2酸素ポンプ電流」という)が該一対の電極間に流れる第2酸素ポンプセルと、を備えるNOxセンサ素子と、
    前記酸素分圧検知セルの外側の電極上の酸素濃度を制御する酸素分圧検知セル制御手段と、
    前記酸素分圧検知セルの検出出力に基づいて所定の電圧を前記第1酸素ポンプセルに印加して前記第1酸素ポンプ電流を制御することにより、前記第1測定室内の酸素濃度を制御する第1酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルに印加するための電圧を生成する手段であって、前記第2酸素ポンプセルに所定の電圧を印加することにより、NOx濃度に応じた前記第2酸素ポンプ電流が流れるように該第2酸素ポンプセルを制御する第2酸素ポンプセル制御手段と、
    前記第2酸素ポンプセルを活性化する際、前記第2酸素ポンプセルに通常の測定時に印加される前記所定の電圧よりも高電圧を印加する活性化手段と、
    前記第2酸素ポンプ電流を検出する第2酸素ポンプ電流検出手段と、
    を有し、
    前記クランプ手段は、前記第2酸素ポンプセルと、前記第2酸素ポンプセル制御手段及び前記活性化手段との間に接続され、前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を、前記第2酸素ポンプセルを活性化する際に印加される電圧の大きさ以下に制限する
    ことを特徴とするNOx測定装置。
  6. 前記第2酸素ポンプ電流検出手段が前記第2酸素ポンプ電流が流れる検出抵抗を備え、
    前記第2酸素ポンプセル制御手段が、前記第2酸素ポンプセルに印加される電圧を所定値に制御する前記増幅回路のオペアンプを備え、
    前記クランプ手段が、前記検出抵抗と前記オペアンプの出力端子の間の節点に接続された前記ダイオードを備える、ことを特徴とする請求項記載のNOx測定装置。
  7. 酸素イオン伝導性の固体電解質体と、
    前記固体電解質体中ないし該固体電解質に接して設けられ被検ガスが導入される流路と、
    前記流路に導入された前記被検ガス中の酸素分圧を検出する酸素分圧検知セルと、
    前記酸素分圧検知セルによって検出された酸素分圧に基づき、前記固体電解質体を通じて前記流路の内側から外側へ又は外側から内側へ酸素を汲み出す又は汲み入れることにより、前記流路に導入されたガス中の酸素分圧を制御する第1酸素ポンプセルと、
    前記酸素分圧が制御されたガス中の窒素酸化物を分解して解離した酸素を前記固体電解質体中を移動させる窒素酸化物検出セルと、を有するNOxセンサ素子を備え、
    前記窒素酸化物検出セルに所定の電圧を印加することにより、前記固体電解質体に流れる電流に基づいて、前記被検ガス中の窒素酸化物濃度を測定するNOx測定装置であって、
    前記窒素酸化物検出セルと電源の間に接続され、該電源から供給される電圧から該窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段と、
    前記窒素酸化物検出セルに印加するための電圧を生成する手段と前記窒素酸化物検出セルとの間に接続され、前記該窒素酸化物検出セルに過電圧が印加されることを常時防止すると共に、該窒素酸化物検出セルに前記NOxセンサ素子の活性化時には測定時よりも十分に大きな電圧が印加されることを許容するクランプ手段と、
    を有することを特徴とするNOx測定装置。
  8. 前記第2酸素ポンプセルへ印加する前記所定の電圧は、400〜550mVである請求項1記載のNOx測定装置。
  9. 前記クランプ手段は、前記ダイオード(22d)及び2つの抵抗(22a,22c)を含み、該ダイオード(22d)の端子は該2つの抵抗(22a,22c)に接続される請求項1記載のNOx測定装置。
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