JP4085661B2 - 印刷制御プログラムおよび画像処理プログラム - Google Patents

印刷制御プログラムおよび画像処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像ファイルの画質を調整する画像調整技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルスチルカメラ(DSC)、ディジタルビデオカメラ(DVC)、スキャナ等によって生成された画像データの画質は、パーソナルコンピュータ上で画像レタッチアプリケーションを用いることによって任意に調整することができる。画像レタッチアプリケーションには、一般的に、画像データの画質を自動的に調整する画像調整機能が備えられており、この画像調整機能を利用すれば、出力装置から出力する画像データの画質を容易に向上させることができる。画像ファイルの出力装置としては、例えば、CRT、LCD、プリンタ、プロジェクタ、テレビ受像器などが知られている。
【0003】
また、出力装置の1つであるプリンタの動作を制御するプリンタドライバにも、画像データの画質を自動的に調整する機能が備えられており、このようなプリンタドライバを利用しても、印刷される画像データの画質を容易に向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的に、画像レタッチアプリケーションによる画質の自動調整およびプリンタドライバによる画質の自動調整は、互いに独立して実行される処理である。したがって、例えば、画像レタッチアプリケーションによって既に画質の自動調整が実施された画像データに対して、再度、プリンタドライバによる画質の自動調整が実行されることがあった。かかる場合には、プリンタドライバによる画質の自動調整は、既に画質が調整された画像データに対して行われることとなり、却って画質が損なわれる場合があった。特に、画像データの解析を伴う画質の自動調整処理では、既に画質の調整された画像データがオリジナルの画像データであると認識されるため、適切な画質調整が実行され得ないという問題があった。
【0005】
さらに、レタッチアプリケーションとプリンタドライバとの関係に限らず、一の画像処理装置にて画質調整処理が施された画像データに対して、他の画像処理装置にて画質の標準化処理(基準画質への補正処理)を実行すれば、一の画像処理装置において施された画質調整が出力される画像に反映されないばかりか、画質の低下を招く場合がある。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、複数の画質の自動調整処理が可能な場合に、適切に画質の自動調整を実行することを目的とする。また、画質調整が施された画像データに対して適切に画質の標準化処理を実行することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、印刷装置における画像データの出力状態を制御する印刷制御プログラムを提供する。本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムは、前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する機能と、前記取得した特性パラメータを考慮した印刷ジョブ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記特性パラメータを考慮して画像データ単位にて前記画像データの画質を調整する画像処理プログラムによる前記画像データの画質の調整のいずれかを実行する機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0008】
本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムは、取得した特性パラメータを考慮した印刷ジョブ単位での画像データの画質の調整、あるいは、特性パラメータを考慮して画像データ単位にて画像データの画質を調整する画像処理プログラムによる画像データの画質の調整のいずれかを実行するので、複数の画質調整が可能な場合であってもいずれか1つの画質調整のみが実行され、適切に画質を自動調整することができる。なお、印刷制御プログラムは、プリンタドライバと呼ばれることがあり、画像処理プログラムは画像処理アプリケーションと呼ばれることがある。また、印刷制御プログラムと画像処理プログラムとの間における画実調整の選択の他、一の画像処理プログラムと他の画像処理プログラムとの間における画質調整の選択も含まれる。
【0009】
本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムにおいて、
印刷ジョブ単位での前記画像データの画質の調整、または、画像データ単位での前記画像データの画質の調整のいずれかを実行する機能は、
前記画像処理プログラムにおいて、前記画像データの画質調整が選択されているか否かを判定する機能と、
前記画像処理プログラムにおいて前記画像データの画質調整が選択されていると判定した場合には、前記印刷ジョブ単位での画質調整を実行させない機能とをコンピュータによって実現させても良い。かかる場合には、画像処理プログラムにおける画質調整が実行されることとなり、画像データ単位にてより精度の高い画質調整を実行することができる。
【0010】
本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムにおいて、前記画像データには画像処理時に用いられる画像処理制御情報が関連付けられており、前記画像処理プログラムによる前記画像データの画質の調整は、前記画像処理制御情報を用いて実行されても良い。かかる場合には、画像処理制御情報によって画像データの画像処理の条件を指定することができる。
【0011】
本発明の第2の態様は、画像データを含む画像ファイルに対して画像処理を実行する画像処理プログラムを提供する。本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムは、前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する機能と、前記取得した特性パラメータを考慮した画像データ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記画像データの印刷状態を制御する印刷制御プログラムにおける前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質の調整のいずれかを実行する機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムは、取得した特性パラメータを考慮した画像データ単位での画像データの画質の調整、あるいは、画像データの印刷状態を制御する印刷制御プログラムにおける画像データに対する印刷ジョブ単位の画質の調整のいずれかを実行するので、複数の画質調整が可能な場合であってもいずれか1つの画質調整のみが実行され、適切に画質を自動調整することができる。
【0013】
本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムにおいて、
印刷ジョブ単位での前記画像データの画質の調整、または、画像データ単位での前記画像データの画質の調整のいずれかを実行する機能は、
前記印刷制御プログラムにおいて画質調整が選択されているか否かを判定する機能と、
前記印刷制御プログラムにおける画質調整が選択されていると判定した場合には、前記印刷制御プログラムにおける画質調整の選択を解除して前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質調整を禁止する機能と、
前記画像データに対する画像データ単位の画質調整を実行させる機能とをコンピュータによって実現させても良い。かかる場合には、画像処理プログラムにおける画質調整機能によって画質調整が実行されることとなり、画像データ単位にてより精度の高い画質調整を実行することができる。
【0014】
本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムにおいて、
印刷ジョブ単位での前記画像データの画質の調整、または、画像データ単位での前記画像データの画質の調整のいずれかを実行する機能は、
前記印刷制御プログラムにおいて画質調整が選択されているか否かを判定する機能と、
前記印刷制御プログラムにおける画質調整が選択されていると判定した場合には、画像データ単位での前記画質調整を禁止する画質調整禁止機能とをコンピュータによって実現させても良い。かかる場合には、印刷制御プログラムにおける画質調整が実行されることとなり、印刷ジョブ単位にてより簡易に画質調整を実行することができる。
【0015】
本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムにおいて、前記画像データには画像処理時に用いられる画像処理制御情報が関連付けられており、前記画像データに対する画像データ単位の画質調整を実行させる機能は、前記画像処理制御情報を用いて実行されても良い。かかる場合には、画像処理制御情報によって画像データの画像処理の条件を指定することができる。
【0016】
本発明の第3の態様は、画像データを含む画像ファイルに対して画像処理を実行する画像処理プログラムを提供する。本発明の第3の態様に係る画像処理プログラムは、前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する機能と、前記取得した特性パラメータを考慮して前記画像データの画質を画像データ単位にて調整する第1の調整機能と、前記取得された特性パラメータを考慮して前記画像データの画質を印刷ジョブ単位にて調整する第2の調整機能と、前記第1の調整機能による画質調整を、前記第2の調整機能による画質調整より優先させる第1の優先機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0017】
本発明の第3の態様に係る画像処理プログラムは、第1の調整機能による画質調整を、第2の調整機能による画質調整より優先させる第1の優先機能を備えるので、複数の画質調整が可能な場合であっても、画像データの画質を画像データ単位にて調整する画質調整のみが実行され、より精度良く且つ適切に画質を自動調整することができる。
【0018】
本発明の第3の態様に係る画像処理プログラムにおいて、前記第1の優先機能に代えて、前記第2の調整機能による画質調整を、前記第1の調整機能による画質調整より優先させる第2の優先機能をコンピュータによって実現させても良い。かかる場合には、画像データの画質を印刷ジョブ単位にて調整する画質調整のみが実行され、より簡便且つ適切に画質を自動調整することができる。
【0019】
本発明の第3の態様に係る画像処理プログラムにおいて、前記第1の優先機能は、前記第2の調整機能による画質調整の程度を低減させる機能、あるいは、前記第2の調整機能による画質調整を禁止する機能であっても良い。また、前記第2の優先機能は、前記第1の調整機能による画質調整の程度を低減させる機能、あるいは、前記第1の調整機能による画質調整を禁止する機能であっても良い。いずれかの調整機能による画質調整の程度を低減、または禁止することによって他方の調整機能による画質調整を優先させることができる。
【0020】
本発明の第4の態様は、画像データに対して画像処理を実行する画像処理プログラムを提供する。本発明の第4の態様に係る画像処理プログラムは、 画像データの画像処理条件を示す画像処理制御情報を用いて前記画像データに対する画質調整を実行する第1の画質調整機能と、
前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得し、取得した特性パラメータを用いて前記画像データの画質調整を実行する第2の画質調整機能と、前記画像データに前記画像処理制御情報が関連付けられている場合には、前記第2の画質調整機能による画像データに対する画質調整を禁止または低減させる機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0021】
本発明の第4の態様に係る画像処理プログラムによれば、画像処理制御情報が画像データに関連付けられている場合には、画像データに対して画像処理制御情報を優先した画質調整を実行することができる。
【0022】
本発明の第5の態様は、印刷装置における画像データの出力状態を制御する印刷制御装置を提供する。本発明の第5の態様に係る印刷制御装置は、前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する特性パラメータ取得手段と、前記取得された特性パラメータを考慮して画像データの画質を印刷ジョブ単位にて調整する画質調整手段と、前記特性パラメータを考慮した画質調整を画像データ単位にて前記画像データに対して実行する画像処理操作による画質調整、または、前記画質調整手段による画質調整のいずれか一方を実行させる二重画質調整防止手段と、前記画質調整された画像データを印刷装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明の第5の態様に係る印刷制御装置によれば、本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムと同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第5の態様に係る印刷制御装置は、本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムと同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0024】
本発明の第6の態様は、画像データを含む画像ファイルに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第6の態様に係る画像処理装置は前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する特性パラメータ取得手段と、前記取得された特性パラメータを考慮して画像データ単位にて前記画像データの画質を調整する画質調整手段と、画像データの印刷状態を制御する印刷制御操作における前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質調整と、前記画質調整手段による画質調整のいずれか一方による前記画像データの画質調整を許容する画質調整許容手段と、前記許容された画質調整によって画質が調整された画像データを前記印刷装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の第6の態様に係る画像処理装置によれば、本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムと同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第6の態様に係る画像処理装置は、本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムと同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0026】
本発明の第7の態様は、画像データを含む画像ファイルに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第7の態様に係る画像処理装置は、前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する特性パラメータ取得手段と、前記取得された特性パラメータを考慮して前記画像データの画質を画像データ単位にて調整する第1の画質調整手段と、前記取得された特性パラメータを考慮して前記画像データの画質を印刷ジョブ単位にて調整する第2の画質調整手段と、前記第1の画質調整手段による画質調整を、前記第2の画質調整手段による画質調整より優先させる第1の優先手段と、前記画質調整が施された画像データを印刷装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明の第7の態様に係る画像処理装置によれば、本発明の第3の態様に係る画像処理プログラムと同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第7の態様に係る画像処理装置は、本発明の第3の態様に係る画像処理プログラムと同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0028】
本発明の第8の態様は、印刷装置における画像データの出力状態を制御する印刷制御方法を提供する本発明の第8の態様に係る印刷制御方法は、前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得し、前記取得した特性パラメータを考慮した印刷ジョブ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記特性パラメータを考慮して画像データ単位にて前記画像データの画質を調整する画像処理プログラムによる前記画像データの画質の調整のいずれか一方を実行することを特徴とする。
【0029】
本発明の第8の態様に係る印刷制御方法によれば、本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムと同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第8の態様に係る印刷制御方法は、本発明の第1の態様に係る印刷制御プログラムと同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0030】
本発明の第9の態様は、画像データを含む画像ファイルに対して画像処理を実行する画像処理方法を提供する。本発明の第9の態様に係る画像処理方法は、前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得し、前記取得した特性パラメータを考慮した画像データ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記特性パラメータを考慮して印刷ジョブ単位にて前記画像データの画質を調整する前記画像データの印刷状態を制御する印刷制御プログラムによる前記画像データの画質の調整のいずれか一方を実行することを特徴とする。
【0031】
本発明の第9の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムと同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第9の態様に係る画像処理方法は、本発明の第2の態様に係る画像処理プログラムと同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0032】
本発明の第10の態様は、画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。本発明の第10の態様に係る画像データ生成装置は、画像データを生成する画像データ生成手段と、前記生成された画像データに対して画質調整処理を実行する画質調整手段と、前記生成された画像データと前記実行された画質調整処理の情報を関連付けて出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0033】
本発明の第10の態様に係る画像データ生成装置によれば、生成した画像データと、画像データに施された画質調整処理の情報とを関連付けて出力することができる。したがって、画像処理装置に対して、画像データに施された画質調整の内容を伝えることができる。
【0034】
本発明の第11の態様は、画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。本発明の第11の態様に係る画像データ生成装置は、画像データに施すべき画質調整処理を設定する設定手段と、前記設定された画質調整処理を実行して、画像データを生成する画像データ生成手段と、前記生成された画像データと前記実行された画質調整処理の情報を関連付けて出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0035】
本発明の第11の態様に係る画像データ生成装置によれば、生成した画像データと、画像データに施された画質調整処理の情報とを関連付けて出力することができる。したがって、画像処理装置に対して、画像データに施された画質調整の内容を伝えることができる。
【0036】
本発明の第10または第11の態様に係る画像データ生成装置において、前記画質調整処理の情報には、コントラスト、彩度およびシャープネスの調整情報が含まれても良い。
【0037】
本発明の第12の態様は、実行された画質調整処理の情報が関連付けられている画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第12の態様に係る画像処理装置は、予め定められた基準に基づいて前記画像データの画質を調整する画質調整手段と、前記画像データに関連付けられた画質調整処理の情報に基づいて、前記画質調整手段による前記画像データに対する画質調整を禁止または低減させる画質調整制限手段とを備えることを特徴とする。
【0038】
本発明の第12の態様に係る画像処理装置によれば、画像データに施された画質調整処理の情報に基づいて、予め定められた基準に基づく画質調整を禁止または低減させることができる。したがって、画質調整処理が施された画像データに対して重ねて画質調整を実行することにより画質の低下を防止または低減することができる。
【0039】
本発明の第12の態様に係る画像処理装置において、前記画質調整処理の情報は、少なくともコントラスト、彩度、シャープネスのいずれかの画質に関する調整情報を含み、前記画質調整制限手段は、前記画質調整処理の情報に含まれている画質に関する調整情報に対応する画質の調整を禁止または低減させても良い。かかる場合には、調整された画質についてのみ予め定められた基準に基づく画質調整を禁止または低減させることができるので、他の画質については予め定められた基準に基づく画質調整を実行することができる。したがって、画質調整処理が施された画像データに対する重複した画質調整による画質の低下を防止または低減することができると共に、画質の適正化(標準化)を図ることができる。
【0040】
本発明の第13の態様は、画像データに対して画像処理を実行する画像処理システムを提供する。本発明の第13の態様に係る画像処理システムは、
画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得された画像データに対して画質調整を実行する画質調整手段と、
前記画質調整が実行された画像データと前記実行された画質調整処理の情報とを関連付けて出力する出力手段とを備える第1の画像処理装置と、
前記出力された画像データおよび前記画像データに関連付けられている画質調整処理の情報とを取得する取得手段と、
予め定められた基準に基づいて前記画像データの画質を調整する画質調整手段と、
前記画像データに関連付けられた画質調整処理の情報に基づいて、前記画質調整手段による前記画像データに対する画質調整を禁止または低減させる画質調整制限手段とを備える第2の画像処理装置とを備えることを特徴とする。
【0041】
本発明の第13の態様に係る画像処理システムによれば、第1の画像処理装置によって画質調整が施された画像データに対する重複した画質調整による画質の低下を防止または低減することができる。
【0042】
本発明の第13の態様に係る画像処理システムにおいて、前記第1の画像処理装置の画質調整手段により実行される画質調整処理には、少なくともコントラスト、彩度、シャープネスのいずれかの画質に関する画質調整処理が含まれ、前記画質調整処理の情報には、前記実行された少なくともコントラスト、彩度、シャープネスのいずれかの画質に関する調整情報が含まれ、前記第2の画像処理装置の画質調整手段によって実行される、予め定められた基準に基づく前記画像データの画質の調整には、少なくともコントラスト、彩度、シャープネスのいずれかの画質に関する画質の調整が含まれ、前記第2の画像処理装置の画質調整制限手段は、前記画質調整処理の情報に含まれている調整情報に対応する画質の調整を禁止または低減させても良い。
【0043】
本発明の第13の態様に係る画像処理システムによれば、画質調整処理が施された画像データに対する重複した画質調整による画質の低下を防止または低減することができると共に、画質の適正化(標準化)を図ることができる
【0044】
本発明の第13の態様に係る画像処理システムにおいて、前記第1の画像処理装置はディジタルスチルカメラであり、前記第2の画像処理装置はパーソナルコンピュータまたはプリンタであっても良い。
【0045】
本発明の第14の態様は、画像データを生成する画像データ生成方法を提供する。本発明の第14の態様に係る画像データ生成方法は、画像データを生成し、前記生成した画像データに対して画質調整処理を実行し、前記生成した画像データと前記実行された画質調整処理の内容を関連付けて出力することを特徴とする。本発明の第14の態様に係る画像生成方法によれば、本発明の第10の態様に係る画像データ生成装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第14の態様に係る画像生成方法は、本発明の第10の態様に係る画像データ生成装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0046】
本発明の第15の態様は、画像データを生成する画像データ生成方法を提供する。本発明の第15の態様に係る画像データ生成方法は、設定された画像データに施すべき画質調整処理を実行して、画像データを生成し、前記生成した画像データと前記実行した画質調整処理の情報とを関連付けて出力することを特徴とする。本発明の第15の態様に係る画像生成方法によれば、本発明の第11の態様に係る画像データ生成装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第15の態様に係る画像生成方法は、本発明の第11の態様に係る画像データ生成装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0047】
本発明の第16の態様は、画像データに対して画像処理を実行する方法を提供する。本発明の第16の態様に係る画像データ生成方法は、実行された画質調整処理の情報が、取得した画像データに関連付けられているか否かを判定し、前記実行された画質調整処理の情報が、取得した画像データに関連付けられている場合には、予め定められた基準に基づく前記画像データの画質の調整を禁止または低減することを特徴とする。本発明の第16の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第12の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第16の態様に係る画像処理方法は、本発明の第12の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0048】
本発明の第16の態様に係る方法において、前記画質調整処理の情報には、少なくともコントラスト、彩度、シャープネスのいずれかの画質に関する画質調整の情報が含まれており、実行された画質調整処理の情報が取得した画像データに関連付けられているか否かの判定は、各画質調整の情報毎に実行され、前記予め定められた基準に基づく前記画像データの画質の調整を禁止または低減は、前記画質調整処理の情報に含まれる各画質調整の情報毎に実行されても良い。
【0049】
本発明の第17の態様は、画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法を提供する。本発明の第17の態様に係る方法は、画像データを取得して、画像データに対して画質調整を実行し、前記画質調整を実行した画像データと前記実行された画質調整処理の情報とを関連付けて出力し、前記出力された画像データおよび前記画像データに関連付けられている画質調整処理の情報とを取得し、前記画像データに関連付けられた画質調整処理の情報に基づいて、予め定められた基準に基づく前記画像データの画質の調整を禁止または低減することを特徴とする。本発明の第17の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第13の態様に係る画像処理システムと同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第17の態様に係る画像処理方法は、本発明の第13の態様に係る画像処理システムと同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0050】
本発明の第18の態様は、実行された画質調整処理の情報が関連付けられている画像データに対して画像処理を実行する画像処理プログラムを提供する。本発明の第18の態様に係る画像処理プログラムは、予め定められた基準に基づいて前記画像データの画質を調整する機能と、前記画像データに関連付けられた画質調整処理の情報に基づいて、前記画質を調整する機能による前記画像データに対する画質調整を禁止または低減させる機能とをコンピュータによって実行させることを特徴とする。本発明の第18の態様に係る画像処理プログラムによれば、本発明の第12の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第18の態様に係る画像処理プログラムは、本発明の第12の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0051】
なお、本発明の第10、11、13の態様は、プログラムとしても実現され得る。また、上記各プログラムの態様は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体上に記録された態様としても実現され得る。さらに、予め定められた基準に基づく画像データの画質の調整とは、画像データの画質と基準となる画質との差を解消または低減する補正処理を意味する。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理装置について以下の順序にて図面を参照しつつ、いくつかの実施例に基づいて説明する。
A.画像処理システムの構成:
B.第1の実施例における画像ファイル構造:
C.第1の実施例に係る画像処理装置における画像処理:
D.第2の実施例:
E.その他の実施例:
【0053】
A.画像処理システムの構成:
本実施例に係る画像処理装置を適用可能な画像処理システムの構成について図1〜図4を参照して説明する。図1は本実施例に係る画像処理装置を適用可能な画像処理システムの一例を示す説明図である。図2は本実施例に係る画像処理装置が出力する画像ファイル(画像データ)を生成可能なディジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図である。図3は本実施例に適用され得るカラープリンタの内部構成を示す概略図である。図4はカラープリンタ20の制御回路の内部構成を示すブロック図である。
【0054】
画像処理システム10は、画像ファイルを生成する入力装置としてのディジタルスチルカメラ12、ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイルに基づいて画像処理を実行し、印刷用画像データを出力する画像処理装置としてのパーソナルコンピュータPC、印刷用画像データを出力する出力装置としてのカラープリンタ20を備えている。画像処理装置としては、パーソナルコンピュータPCの他に、例えば、スタンドアローン型のプリンタも用いられ得る。また、出力装置としては、プリンタ20の他に、CRTディスプレイ、LCDディスプレイ等のモニタ14、プロジェクタ等が用いられ得る。以下の説明では、パーソナルコンピュータPCと接続されて用いられるカラープリンタ20を出力装置として用いるものとする。
【0055】
パーソナルコンピュータPCは、一般的に用いられているタイプのコンピュータであり、本発明に係る画像処理プログラムを実行するCPU150、CPU150における演算結果、画像データ等を一時的に格納するRAM151、画像処理プログラムを格納するハードディスクドライブ(HDD)152を備えている。パーソナルコンピュータPCは、メモリカードMCを装着するためのカードスロット153、ディジタルスチルカメラ12等からの接続ケーブルを接続するための入出力端子154を備えている。
【0056】
ディジタルスチルカメラ12は、図2に示すように、光の情報をディジタルデバイス(CCDや光電子倍増管)に結像させることにより画像を取得するカメラであり、図2に示すように光情報を収集するためのCCD等を備える光学回路121、光学回路121を制御して画像を取得するための画像取得回路122、取得したディジタル画像を加工処理するための画像処理回路123、メモリを備えると共に各回路を制御する制御回路124を備えている。ディジタルスチルカメラ12は、取得した画像をディジタルデータとして記憶装置としてのメモリカードMCに保存する。ディジタルスチルカメラ12における画像データの保存形式としては、JPEG形式が一般的であるが、この他にもTIFF形式、GIF形式、BMP形式、RAWデータ形式等の保存形式が用いられ得る。
【0057】
ディジタルスチルカメラ12はまた、明度、コントラスト、露出補正量(露出補正値)、ホワイトバランス等の個別の画像処理制御パラメータ、および撮影条件に応じて予め複数の画像処理制御パラメータの値が設定されている撮影モードを設定するための選択・決定ボタン126、撮影画像をプレビューしたり、選択・決定ボタン126を用いて撮影モード等を設定するための液晶ディスプレイ127を備えている。
【0058】
本画像処理システム10に用いられるディジタルスチルカメラ12は、画像データGDに加えて画像データの画像処理制御情報GCを画像ファイルGFとしてメモリカードMCに格納する。すなわち、画像処理制御情報GCは、撮影時に画像データGDと共に自動的に画像ファイルGFを構成する情報としてメモリカードMCに自動的に格納される。
【0059】
ディジタルスチルカメラ12において生成された画像ファイルGFは、例えば、ケーブルCV、コンピュータPCを介して、あるいは、ケーブルCVを介してカラープリンタ20に送出される。あるいは、ディジタルスチルカメラ12にて画像ファイルGFが格納されたメモリカードMCが、メモリカード・スロットに装着されたコンピュータPCを介して、あるいは、メモリカードMCをプリンタ20に対して直接、接続することによって画像ファイルがカラープリンタ20に送出される。なお、以下の説明では、メモリカードMCがパーソナルコンピュータPCに対して直接、接続される場合に基づいて説明する。
【0060】
図3を参照して本実施例に用いられる画像出力装置、すなわち、カラープリンタ20の内部構成について説明する。カラープリンタ20は、カラー画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いても良い。
【0061】
カラープリンタ20は、図示するように、キャリッジ30に搭載された印字ヘッドIH1〜IH4を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、このキャリッジ30をキャリッジモータ31によってプラテン32の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ33によって印刷用のカット紙40を搬送する機構と、制御回路50とから構成されている。キャリッジ30をプラテン32の軸方向に往復動させる機構は、プラテン32の軸と並行に架設されたキャリッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ31との間に無端の駆動ベルト35を張設するプーリ36等から構成されている。
【0062】
制御回路50は、プリンタの操作パネル21と信号をやり取りしつつ、紙送りモータ33やキャリッジモータ31、印字ヘッドIH1〜IH4の動きを適切に制御する。キャリッジ30にはインクカートリッジINC1とインクカートリッジINC2とが装着される。インクカートリッジINC1には黒(K)インクが収容され、インクカートリッジINC2には他のインク、すなわち、シアン(C),マゼンタ(M),イエロ(Y)の3色インクが収納されている。ライトシアン(LC),ライトマゼンタ(LM),ダークイエロ(DY)のインクも収納可能であることは既述の通りである。
【0063】
次に図4を参照してカラープリンタ20の制御回路50の内部構成について説明する。図示するように、制御回路50の内部には、CPU51,PROM52,RAM53,周辺機器入出力部(PIO)54,タイマ55,駆動バッファ56等が設けられている。PIO54には、パーソナルコンピュータPC、キャリッジモータ31、紙送りモータ33、およびエンコーダ37が接続されている。駆動バッファ56は、印字ヘッドIH1ないしIH4にドット形成のオン・オフ信号を供給するバッファとして使用される。これらは互いにバス57で接続され、相互にデータにやり取りが可能となっている。また、制御回路50には、所定周波数で駆動波形を出力する発振器58、および発振器58からの出力をインク吐出用ヘッドIH1ないしIH4に所定のタイミングで分配する分配出力器59も設けられている。制御回路50は、紙送りモータ33やキャリッジモータ31の動きと同期を採りながら、所定のタイミングでドットデータを駆動バッファ56に出力する。
【0064】
B.第1の実施例における画像ファイル構造:
図5を参照して本実施例にて用いられ得る画像ファイルの概略構成について説明する。図5は本実施例にて用いられ得る画像ファイルの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。本実施例に係る画像ファイルGFは、例えば、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったファイル構造を有することができる。Exifファイルの仕様は、電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。
【0065】
Exifファイルとしての画像ファイルGFは、JPEG形式の画像データを格納するJPEG画像データ格納領域111と、格納されているJPEG画像データに関する各種情報を格納する付属情報格納領域112とを備えている。付属情報格納領域112には、撮影日時、露出、シャッター速度、ホワイトバランス、露出補正量、ターゲット色空間等といったJPEG画像を出力する際に参照される画像処理制御情報GCが格納されている。また、付属情報格納領域112には、画像処理制御情報GCに加えてJPEG画像データ格納領域111に格納されているJPEG画像のサムネイル画像データがTIFF形式にて格納されている。なお、当業者にとって周知であるように、Exif形式のファイルでは、各データを特定するためにタグが用いられており、各データはタグ名によって呼ばれることがある。なお、本実施例中におけるファイルの構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータのイメージを意味するものである。
【0066】
画像処理制御情報GCは、ディジタルスチルカメラ12等の画像データ生成装置において画像データが生成されたとき(撮影されたとき)の画質に関連する情報であり、撮影に伴い自動的に、あるいは、ユーザにより任意に設定され得る露出時間、ISO感度、絞り、シャッタースピード、焦点距離に関するパラメータ、およびユーザによって任意に設定される露出補正量、ホワイトバランス、撮影モード、画像処理時の色空間、撮影時に用いた色空間等の画像処理制御パラメータを含み得る。
【0067】
本実施例に係る上記画像ファイルGFは、ディジタルスチルカメラ12の他、ディジタルビデオカメラ、スキャナ等の入力装置(画像ファイル生成装置)によっても生成され得る。
【0068】
C.第1の実施例に係る画像処理装置における画像処理:
図6〜図11を参照して本実施例に係る画像処理装置として機能するパーソナルコンピュータPCにおける画像処理について説明する。図6は本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにおいて実行される画像処理および印刷制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図7はパーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図8はパーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理制御情報に基づく画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図9は自動画質処理に際して実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図10はパーソナルコンピュータPCにて実行される通常画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図11はパーソナルコンピュータPCにて実行される画像データ出力処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0069】
ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイルGFは、ケーブルを介して、あるいは、メモリカードMCを介してパーソナルコンピュータPCに対して提供される。ユーザの操作によって、HDD152にインストールされている、レタッチアプリケーション、または、プリンタドライバといった画像データ処理アプリケーション(プログラム)が起動されると、CPU150は、画像ファイルGFの読み込みを開始する。
【0070】
あるいは、メモリカードMCのカードスロット153への差込、あるいは、入出力端子154に対するケーブルを介したディジタルスチルカメラ12の接続を検知することによって、CPU150は、画像処理アプリケーションを自動的に起動させ、画像ファイルGFの読み込みを開始しても良い。本実施例では、画像処理アプリケーションは、画像ファイルGFに格納されている画像処理制御情報GCに従い画像データGDの自動画質調整処理を実行する。
【0071】
CPU150は、例えば、メモリカードMCから画像ファイルGFを読み出すと、読み出した画像ファイルGFをRAM151に一時的に格納する(ステップS100)。CPU150は、画像処理アプリケーションにより実行されるアプリケーション自動画質調整フラグFaa=0、すなわち、オフする(ステップS110)。CPU150は、カラープリンタ20における印刷動作を制御するプリンタドライバによって設定され、RAM151に格納されている印刷条件を取得する(ステップS120)。
【0072】
CPU150は、設定されている印刷条件を検索して、プリンタドライバ自動画質調整フラグがFpa=1、すなわち、オンされているか否かを判定する(ステップS130)。CPU150は、Fpa=1であると判定した場合には(ステップS130:Yes)、実行中の画像処理アプリケーションにおいて自動画質調整が要求されているかいなかを判定する(ステップS140)。アプリケーションにおける自動画質調整処理が要求されているか否かの判定に当たっては、例えば、画像ファイルGFに画像処理制御情報GCが含まれている場合には自動画質調整処理が要求されていると判定し、画像ファイルGFに画像処理制御情報GCが含まれていない場合、および画像処理アプリケーション上で任意の画像処理が選択・実行された場合には自動画質調整処理の要求が解除されたと判定しても良い。CPU150は、アプリケーションにおける自動画質調整が要求されていると判定した場合には(ステップS140:Yes)、アプリケーションにおける自動画質調整が要求されていることを明示するため、フラグFaa=1とする(ステップS150)。
【0073】
CPU150は、プリンタドライバに対して、オンされている自動画質調整をオフ(Fpa=0)するよう指示を送る(ステップS150)。すなわち、原則として画像ファイルGFに画像処理制御情報GCが含まれている場合には、プリンタドライバにおける自動画質調整は実行されない。CPU150は、ステップS130にてFpa=0であると判定した場合(ステップS130:No)、および、ステップS140にてアプリケーションにおける自動画質調整の要求がないと判定した場合には(ステップS140:No)、ステップS170に移行する。
【0074】
CPU150は、後述する画像処理を実行し(ステップS170)、画像処理を施した画像データに対して後述する画像データ出力処理を実行して(ステップS180)、本処理ルーチンを終了する。
【0075】
図7を参照して画像処理について詳述する。CPU150は、RAM151に格納されている画像ファイルGFの付属情報格納領域112において画像処理制御タグを検索する(ステップS200)。CPU150は、画像処理制御タグを検索・発見できた場合には(ステップS210:Yes)、画像データ生成時に書き込まれた画像処理制御情報GCを取得して解析する(ステップS220)。CPU150は、解析した画像処理制御情報GCに基づいて画像処理制御情報に基づく画像処理を実行し(ステップS230)、図6に示す処理ルーチンにリターンする。
【0076】
CPU150は、画像処理制御タグを検索・発見できなかった場合には(ステップS210:No)、画像データに対して画像処理制御情報GCを反映させた画像処理を実行することができないので、通常の画像処理を実行して(ステップS240)、図6に示す処理ルーチンにリターンする。
【0077】
図8を参照して画像処理制御情報GCに基づく画像処理について説明する。パーソナルコンピュータPCのCPU150は、読み出した画像ファイルGFから画像データGDを取得する(ステップS300)。このとき取り出された画像データGDは、いわゆる、RAM151のワークエリアに一時的に格納されている作業用画像データ(コピー画像データ)であり、画像処理が完了するまでは、作業用画像データGDに対して種々の画像処理が施される。ディジタルスチルカメラ12は、既述のように画像データをJPEG形式のファイルとして保存しており、JPEGファイルでは、圧縮率を高くするためにYCbCr色空間を用いて画像データを保存している。
【0078】
CPU150は、YCrCb色空間に基づく画像データをRGB色空間に基づく画像データに変換するために3×3マトリクス演算Sを実行する(ステップS310)。マトリクス演算Sは以下に示す演算式である。
【0079】
【数1】
Figure 0004085661
【0080】
CPU150は、こうして得られたRGB色空間に基づく画像データに対して、ガンマ補正を実行する(ステップS320)。ガンマ補正を実行する際には、CPU150は画像処理制御情報GCからDSC側のガンマ値を取得し、取得したガンマ値を用いて映像データに対してガンマ変換処理を実行する。すなわち、ガンマ値も画像処理制御情報GCによって指定される画像処理制御パラメータ値に含まれる。ガンマ補正の演算式は以下の通りである。
【0081】
【数2】
Figure 0004085661
【0082】
CPU150は、ガンマ補正が実行された画像データGDに対して、マトリクスS変換後に得られたRGB色空間とwRGB色空間とを対応付けるマトリクス演算(N-1M)を実行する(ステップS330)。本実施例において用いられる画像ファイルGFは、画像生成時における色空間情報または画像処理時に用いられるべき色空間情報を含むことができるので、画像ファイルGFが色空間情報を含んでいる場合には、CPU150は、マトリクス演算(N-1M)を実行するに際して、色空間情報を参照し、対応するマトリクス(N-1M)を求めマトリクス演算を実行する。
【0083】
マトリクス演算(N-1M)はRGB色空間をXYZ色空間に変換するためのマトリクスMを用いるマトリクス演算Mと、wRGB色空間をXYZ色空間に変換するためのマトリクスNを用いるマトリクス演算Nの逆マトリクス演算N-1との合成マトリクスである。マトリクスMは、sRGB色空間の表色域内には含まれないが、データとしては有効な画像データ(色彩値)を反映して、sRGB色空間に基づく画像データを、XYZ色空間に基づく画像データに変換するためのマトリクスである。マトリクスMのマトリクス値は色空間情報にしたがって決定される。マトリクスNの逆マトリクスNは、マトリクス演算MによってXYZ色空間に基づく画像データに変換された画像データをsRGB色空間よりも広い定義領域を有するwRGB色空間に変換(RGB色空間に戻す)ためのマトリクスである。XYZ色空間は、機器の出力特性に依存しない機器独立色空間の1つであり、RGB色空間とwRGB色空間との間における色彩値の対応付けを行うために用いられる。マトリクス演算(N-1M)は以下に示す演算式である。
【0084】
【数3】
Figure 0004085661
【0085】
マトリクス演算(N-1M)の実行後に得られる画像データGDの色空間はsRGB色空間よりも広い定義領域を有するwRGB色空間である。従来は、プリンタまたはコンピュータにおける画像処理に際して用いられる色空間はsRGBに固定されており、たとえ、プリンタがsRGB色空間よりも広くディジタルスチルカメラ12の表色域を含む表色域を有していてもディジタルスチルカメラ12の有する色空間を有効に活用することができなかった。これに対して、本実施例では、画像ファイルGFに色空間情報が含まれている場合には、色空間情報に対応してマトリクス演算Mに用いられるマトリクス(N-1M)を変更するので、ディジタルスチルカメラ12の有する色空間を有効に活用して、正しい色再現を実現することができる。
【0086】
CPU150は、マトリクス演算(N-1M)により得られた画像データに対して逆ガンマ補正を実行する(ステップS340)。ガンマ補正を実行する際には、CPU150はHDD152からプリンタ側のデフォルトのガンマ値を取得し、取得したガンマ値の逆数を用いて画像データGDに対して逆ガンマ変換処理を実行する。逆ガンマ補正に用いられる演算式は以下の通りである。
【0087】
【数4】
Figure 0004085661
【0088】
CPU150は、アプリケーション自動画質調整フラグFaa=1であるか否かを判定する(ステップS350)。CPU150は、フラグFaa=1であると判定した場合には(ステップS350:Yes)、後述する自動画質調整処理を実行し(ステップS360)、図7に示す処理ルーチンにリターンする。一方、CPU150は、フラグFaa=0であると判定した場合には(ステップS350:No)、自動画質調整処理を実行せず、図7に示す処理ルーチンにリターンする。
【0089】
図9を参照して画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理について説明する。CPU150は、処理中の画像データGDを解析(サンプリング)し、画像データGDの特性を示す画像統計値を取得する(ステップS400)。CPU150は、画像統計値に基づいて、画像データGDに対するエンハンスパラメータ、すなわち、調整すべきパラメータを決定する(ステップS410)。CPU420は、画像処理制御情報GCを反映しつつ、エンハンスパラメータを用いて画像データGDに対してエンハンス処理(画質調整処理)を実行し(ステップS420)、図8に示す処理ルーチンにリターンする。
【0090】
本実施例における画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理では、補正(調整)の目標となるべき基準パラメータが予め定められており、基準パラメータの値に対して画像データのエンハンスパラメータの値が近づくように、あるいは一致するように画像データを補正する。このとき、画像処理制御情報GCは、基準パラメータの値を変更するために用いられても良く、あるいは、基準パラメータの値に対して特性パラーメータの値を近づける程度、すなわち、自動画質調整のレベルを変更するために用いられても良い。なお、以上の説明から理解されるように、画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理は、画像データ単位にて画像処理制御情報GCを反映して実行され得る。したがって、より適切な自動画質調整を実行することができる。
【0091】
画像データの補正は、例えば、明度、コントラスト、カラーバランス等については、基準パラメータとエンハンスパラメータとに基づいて決定される、一般的にトーンカーブと呼ばれる、R、G、B信号の入力レベルと出力レベルとを関連づける特性線を用いて各画素(ピクセル)単位で実行される。また、例えば、彩度、シャープネス、ノイズ低減等については、トーンカーブ処理ではなくピクセル演算処理(フィルタ処理)がピクセル単位で実行される。
【0092】
図10を参照して、通常画像処理について説明する。なお、図10に示す各ステップにて実行される処理の内、図8を参照して既に説明したステップにおける処理と同等の処理については、簡単に説明する。
【0093】
パーソナルコンピュータPCのCPU150は、読み出した画像ファイルGFから画像データGDを取得し(ステップS500)、YCrCb色空間に基づく画像データをsRGB色空間に基づく画像データに変換するために3×3マトリクス演算Sを実行する(ステップS510)。マトリクス演算Sは既述の演算式である。
【0094】
CPU31は、アプリケーション自動画質調整フラグFaa=1であるか否かを判定する(ステップS520)。CPU150は、フラグFaa=1であると判定した場合には(ステップS520:Yes)、既述の自動画質調整処理を実行し(ステップS530)、図7に示す処理ルーチンにリターンする。一方、CPU150は、フラグFaa=0であると判定した場合には(ステップS520:No)、自動画質調整処理を実行せず、図7に示す処理ルーチンにリターンする。
【0095】
図11を参照して、画像データGDの出力処理、すなわち、プリンタドライバ(印刷制御プログラム)によって実行される印刷制御処理について説明する。CPU150は、プリンタドライバによる自動画質調整が要求されているか否か、すなわち、オンプリンタドライバ自動画質調整フラグFpa=1であるか否かを判定する(ステップS600)。CPU150は、Fpa=1であると判定した場合には(ステップS600:Yes)、印刷ジョブに含まれる画像データを取得し(ステップS610)、印刷ジョブに含まれている各画像データを解析して各画像データに対して統計値を取得する(ステップS620)。すなわち、プリンタドライバにおける画像処理では、個々の画像データ単位ではなく、1つの印刷指示に対応する印刷処理単位である印刷ジョブに含まれる全ての画像データに対して画像処理が実行される。また、印刷ジョブに含まれる画像データGDは、アプリケーションによる自動画質調整が実施された画像データGDである。
【0096】
CPU150は、各画像データに対してエンハンスパラメータを決定し(ステップS630)、各画像データに対してエンハンス処理を実行する(ステップ)S640)。プリンタドライバによる自動画質調整処理においても、個々の画像データに対してそれぞれ、基準パラメータおよびエンハンスパラメータとに基づいた画質の補正が実行されるが、画像処理制御情報GCを反映した画質調整は実行されない。
【0097】
CPU150は、ステップS600にてFpa=0であると判定した場合には(ステップS600:No)、画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理が実行されているので、上記自動画質調整処理を実行することなくステップS650に移行する。CPU150は、画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理、または、プリンタドライバによる自動画質調整処理のいずれか一方が施された画像データGDに対して、印刷のためのRGB−CMYK色変換処理を実行する(ステップS650)。なお、色変換処理に先立って、画像データGDの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行って隣接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くことによって、画像データの解像度を印刷解像度に変換する解像度変換処理が実行されても良い。
【0098】
ここまでの作業用画像データGDに対する画像処理の結果をオリジナル画像データGDに反映させる場合には、画像データの上書きを選択することにより実現される。画像ファイルGFから画像データ生成時に設定された色空間を取得できた場合であって、色空間情報に格納されている色空間がsRGB色空間よりも広い色空間である場合には、例えば、wRGB−CMYK色変換テーブルが用いられ、画像処理制御タグを発見できない場合には、sRGB−CMYK色変換テーブルが用いられる。CPU150は、HDD152内に格納されている、wRGB色空間をCMYK色空間に関連づける変換用ルックアップテーブル(LUT)を参照し、画像データの色空間をwRGB色空間からCMYK色空間へ変更する。すなわち、R・G・Bの階調値からなる画像データをカラープリンタ20で使用する、例えば、C・M・Y・K・LC・LMの各6色の階調値のデータに変換する。
【0099】
CPU150は、ハーフトーン処理を実行し(ステップS660)、図6に示すルーチンにリターンする。ハーフトーン処理では、色変換済みの画像データを受け取って、階調数変換処理を行う。本実施例においては、色変換後の画像データは各色毎に256階調幅を持つデータとして表現されている。これに対し、本実施例のカラープリンタ20では、「ドットを形成する」,「ドットを形成しない」のいずれかの状態しか採り得ず、本実施例のカラープリンタ20は局所的には2階調しか表現し得ない。そこで、256階調を有する画像データを、カラープリンタ20が表現可能な2階調で表現された画像データに変換する。この2階調化(2値化)処理の代表的な方法として、誤差拡散法と呼ばれる方法と組織的ディザ法と呼ばれる方法とがある。CPU150は、ドットの形成有無を表す形式に変換された画像データを、カラープリンタ20に転送すべき順序に並べ替えてるインターレス処理をも実行する。
【0100】
以上、説明したように本実施例係る画像処理装置としてのパーソナルコンピュータPCによれば、画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理が要求されている場合、すなわち、画像ファイルGFに画像処理制御情報GCが含まれている場合には、プリンタドライバによる自動画質調整処理をオフさせることができるので、二重の自動画質調整処理を防止することができる。したがって、画像処理制御情報GCを優先的に反映した画像を印刷結果として得ることができる。また、自動画質調整処理の二重処理に伴う、画像データの画質低下、適切でない画質調整を防止することができる。
【0101】
D.第2の実施例:
第2の実施例に係る画像処理システムについて図12〜図14を参照して説明する。図12は第2の実施例に係る画像処理システムの概略構成を示す概略図である。図13は第1の画像処理装置において実行される画像データ生成処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図14は第2の画像処理装置において実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0102】
第2の実施例に係る画像処理システムにおける画像処理の流れについて図12を参照して説明する。第1の画像処理装置300では、撮影要求が発生すると画像データの生成が実行される。生成された画像データに対する画質の調整条件は、予め画質調整条件が設定されることにより、あるいは、撮影後に画質設定が実行されることにより決定される。設定される画質のパラメータとしては、例えば、コントラスト、彩度、シャープネスが含まれる。
【0103】
第1の画像処理装置300は、設定された画質設定に従って画像データの画質を調整し、調整済みの画像データと、設定された(実行された)画質調整の情報である画質調整情報とを関連付けて記録メディア等に出力、格納する。このとき、画像データおよび画質調整情報は1つのファイルに関連付けられて格納されても良く、あるいは、別々のファイルとして関連付けられて格納されても良い。画質調整情報は、例えば、第1の実施例において説明したExifデータとして格納されても良い。
【0104】
第2の画像処理装置310では、記録メディアあるいは通信ケーブル等を介して画像データおよび画質調整情報を受け取る。第2の画像処理装置310は、取得した画質調整処理を解析し、全ての画質パラメータについて自動画質調整を禁止する場合には(B)、画像データを出力装置に対して出力する。一方、一部または全ての画質パラメータについて自動画質調整を許可する場合には(A)、自動画質調整を施した後、画像データを出力装置に対して出力する。ここで、出力装置には、プリンタ、モニタ、プロジェクタといった種々の出力装置が含まれる。
【0105】
また、第1の画像処理装置300は、例えば、ディジタルスチルカメラ、ディジタルビデオカメラ、スキャナといった入力装置であり、第2の画像処理装置310は、パーソナルコンピュータ、スタンドアローン型のプリンタといった処理装置、出力装置である。あるいは、第1の画像処理装置300は第1のパーソナルコンピュータであり、第2の画像処理装置310は第2のパーソナルコンピュータである。すなわち、第2の実施例には、既に施された画質調整処理に重ねて画質の標準化処理を実行しない態様が含まれる。
【0106】
図13を参照して第1の画像処理装置300において実行される画像データ生成処理(画像処理)について詳細に説明する。第1の画像処理装置(CPU)300は、撮影要求に応じて画像データを生成し(ステップS700)、設定された画質調整条件を取得する(ステップS710)。設定される画質調整条件には、例えば、明るく、鮮やかに、くっきりと、といった概念的な画質条件の他、コントラスト、彩度、シャープネスといった画質に関するパラメータの値を直接指定する条件(値)が含まれる。なお、概念的な画質条件の場合には、第1の画像処理装置300によって、設定された画質条件に応じて関連する画質パラメータの値が設定される。
【0107】
第1の画像処理装置300は、取得した画質調整条件に基づいて画像データに対する画質調整処理を実行する(ステップS720)。画質調整処理は、例えば、コントラストについては画像データの入力値と出力値との関係を表す、いわゆるトーンカーブ(Sカーブ)を調整することにより実行され、彩度およびシャープネスについては、所定の演算式を用いて画像データの値を調整することにより実行される。
【0108】
第1の画像処理装置300は、実行した画質調整の内容を反映した画質調整情報を生成する(ステップS730)。例えば、簡単には変更したか否かの情報であり、より詳細には、調整の度合い、調整前後の変化率、具体的に用いた数値等の情報である。
【0109】
第1の画像処理装置300は、生成した画像データと、画質調整情報とを関連付けて記録メディアに格納し(ステップS740)、本処理ルーチンを終了する。したがって、第1の画像処理装置300によれば、画像データに施された画質調整処理の情報を画像データと関連付けて格納、出力することができる。
【0110】
図14を参照して第2の画像処理装置310において実行される画像処理について詳細に説明する。第2の画像処理装置(CPU)310は、画像データを取得し(ステップS800)、取得した画像データに関連付けられている画質調整情報を検索する(ステップS810)。第2の画像処理装置310は、画質調整情報を発見した場合には(ステップS820:Yes)、画質調整情報を取得して解析を実行する(ステップS830)。
【0111】
第2の画像処理装置310は、画質調整情報の解析結果に基づいて自動画質調整処理を実行して(ステップS840)、本処理ルーチンを終了する。より具体的には、第2の画像処理装置310は、画質調整情報を解析して、例えば、コントラスト、彩度、シャープネスのどの画質パラメータについての情報が記述されているか、すなわち、画像データにはどの画質パラメータについて画質調整処理が実行されたかを判定する。第2の画像処理装置310は、画質調整情報の記述に基づき既に画質調整処理が施されていると判断した画質パラメータに対応する自動画質調整処理は実行せず、画質調整処理が実行されていない画質パラメータに対応する自動画質調整処理のみを実行する。
【0112】
ここで、自動画質調整処理とは、画像処理の対象となっている画像データの画質と基準となる画質との差を解消または低減する補正処理であり、例えば、コントラスト等の画質パラメータの値を基準となる値に近づけるよう修正(補正)することにより実行される。すなわち、画像データの画質をある基準となる画質に近づける標準化処理である。より具体的には、コントラストについては、トーンカーブの形状を基準となるトーンカーブに近づけることにより、彩度、シャープネスについては基準値を考慮して演算を実行することにより実行される。自動画質調整処理に際しては、対象となる画像データを解析して画像データの特性を取得し、取得した特性を用いて補正の度合いを変更してもよい。かかる場合には、各画像データ毎により適切な画像データの自動画質調整処理を実行することができる。
【0113】
一方、第2の画像処理装置310は、画質調整情報を発見しなかった場合には(ステップS820:No)、予め用意されている全ての画質パラメータについて基準値に基づいた自動画質調整処理を実行し(ステップS850)、本処理ルーチンを終了する。
【0114】
第2の画像処理装置310によって画像処理(画質調整処理)が施された画像データは、プリンタ、モニタ等に対して出力される。
【0115】
以上説明したように、第2の画像処理装置310によれば、画像データに関連付けられている画質調整情報を用い、画像データに既に画質調整処理が施されているか否かを判断し、既に画質調整処理が実行されている画質パラメータ(画質項目)については、基準値に基づいた自動画質調整処理を実行しない。一方、未だ画質調整処理が実行されていない画質パラメータ(画質項目)については、基準値に基づいた自動画質調整処理を実行する。したがって、重複する画質調整処理を防止して画質の低下を防止することができると共に、重複しない画質調整処理を実行することにより画像データの画質の適正化を図ることができる。
を意味する。
【0116】
なお、上記の第2の実施例では、既に画質調整処理が実行された画質パラメータに対しては自動画質調整処理を一切行わないが、自動画質調整処理の程度を低減して実行してもよい。かかる場合には、画質の低下を図ることができると共に、既に画質調整処理が実行された画質パラメータに対応する画質についても適正化を図ることができる。
【0117】
上記第2の実施例では、各画質パラメータに関して既に画質調整処理が実行されたか否かを判定し、各画質パラメータ毎に自動画質調整処理を実行または非実行しているが、いずれか1つの画質パラメータに関して既に画質調整処理が実行されている場合には、全ての画質パラメータに関して自動画質調整処理を実行しないようにしても良い。かかる場合には、第2の画像処理装置310における画質調整処理の迅速化を図ることができる。
【0118】
また、コントラスト、彩度、シャープネスといった画質パラメータは例示であり、この他にも、カラーバランス、ハイライトポイント、明度等の画質パラメータに対応する画質についても同様に処理することができる。
【0119】
E.その他の実施例:
上記実施例では、画像処理制御情報GCを反映するにあたって、画像処理制御情報GCを解析し、画質補正パラメータを取得して基準値、レベルを変更する、いわゆる自動画質調整処理を実行しているが、画像処理制御情報GCに基づいて画質パラメータを直接補正する画像処理を実行しても良い。このとき、画像処理制御情報GCは、画質パラメータをどの程度変化させるか、例えば、明度の画質パラメータ値を+10増加させる、明度の画質パラメータ値を+10%増加させるといった情報を有すればよい。すなわち、画像ファイルGFに画像処理制御情報GCが含まれている場合には、画像処理制御情報GCに設定されている、例えば、コントラスト、彩度、シャープネスといったパラメータ値に従い画像処理を実行し、プリンタドライバにおける画質調整を禁止しても良い。
【0120】
上記実施例では、画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理が実行された場合、すなわち、画像ファイルGFに画像処理制御情報GCが含まれている場合には、プリンタドライバにおける自動画質調整処理を禁止しているが、プリンタドライバにおける自動画質調整処理の程度を低減させるようにしても良い。かかる場合にも、画像処理制御情報GCを優先した画像処理を実現することができる。
【0121】
上記実施例では、パーソナルコンピュータPC上で動作する画像処理アプリケーションを用いて画像処理を実行し、同じくパーソナルコンピュータPC上で動作するプリンタドライバによって、生成された画像データGDに従って、ドットパターンが印刷媒体上に形成されるが、画像処理の全て、または、一部をカラープリンタ20、ネットワークを介したサーバ上で実行するようにしても良い。この場合には、カラープリンタ20のROM、HDD等にレタッチアプリケーション、プリンタドライバといった画像処理、印刷制御処理アプリケーション(プログラム)を格納しておくことで、パーソナルコンピュータPCを用いた場合と同様にして実行することができる。カラープリンタ20では、メモリカードMCの差込を検知することによって、またあるいは、ケーブルの差込を検知することによって、アプリケーションが自動的に起動し、画像ファイルGFの読み込み、画像処理制御情報GCの解析、画像データGDの変換、調整が自動的になされても良い。
【0122】
さらに、画質自動調整を実行する特性パラメータ値を選択できるようにしても良い。例えば、カラープリンタ20にパラメータの選択ボタン、あるいは、被写体に応じて所定のパラメータの組み合わせた撮影モードパラメータの選択ボタンを供え、これら選択ボタンによって画質自動調整を実行するパラメータを選択しても良い。また、画質自動調整がパーソナルコンピュータ上で実行される場合には、プリンタドライバまたはレタッチアプリケーションのユーザーインタフェース上にて画質自動調整を実行するパラメータが選択されても良い。
【0123】
上記実施例では、画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理を優先させると共に、画像処理アプリケーションによってプリンタドライバにおける自動画質調整処理を解除させているが、これとは逆に、プリンタドライバによる自動画質調整処理を優先させたり、プリンタドライバによって画像処理アプリケーションによる自動画質調整を解除させるようにしても良い。いずれの場合にも、自動画質調整処理の二重がけを防止することができるからである。また、1つの画像処理アプリケーションの処理結果を受け取り、更に画像処理を実行する他の画像処理アプリケーションが1台のパーソナルコンピュータPCにインストールされている場合にも、本発明の適用することにより自動画質調整処理の二重がけを防ぐことができる。
【0124】
さらに、本発明は、画像処理アプリケーションとプリンタドライバとを融合した画像処理アプリケーションによっても実現され得る。かかる場合には、画像処理アプリケーションによる自動画質調整処理とプリンタドライバによる自動画質調整処理といった区別はなくなるため、例えば、画像データ単位、印刷ジョブ単位の自動画質調整処理として区別すればよい。例えば、印刷ジョブ単位の自動画質調整処理は、画像データ全体に対する簡便な画質調整として有効であり、画像データ単位の自動画質調整処理は、より精度の高い画質調整として有効である。
【0125】
上記実施例では、共に出力装置としてカラープリンタ20を用いているが、出力装置にはCRT、LCD、プロジェクタ等の表示装置を用いることもできる。かかる場合には、出力装置としての表示装置によって、例えば、図6〜図11を用いて説明した画像処理を実行する画像処理プログラム(ディスプレイドライバ)が実行される。あるいは、CRT等がコンピュータの表示装置として機能する場合には、コンピュータ側にて画像処理プログラムが実行される。ただし、最終的に出力される画像データは、CMYK色空間ではなくRGB色空間を有している。
【0126】
かかる場合には、カラープリンタ20を介した印刷結果に画像データ生成時の情報を反映できたのと同様にして、CRT等の表示装置における表示結果に画像データ生成時の画像処理制御情報GCを反映することができる。したがって、ディジタルスチルカメラ12によって生成された画像データGDをより正確に表示させることができる。
【0127】
以上、実施例に基づき本発明に係る出力装置、画像処理装置、プログラムを説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0128】
上記実施例では、画質制御情報GCとして、光源、露出補正量、ターゲット色空間、明るさ、シャープネスといったパラメータを用いているが、どのパラメータを画像処理制御情報GCとして用いるかは任意の決定事項である。
【0129】
また、各数式におけるマトリクスS、N-1Mの値は例示に過ぎず、ターゲットとする色空間、あるいは、カラープリンタ20において利用可能な色空間等によって適宜変更され得ることはいうまでもない。
【0130】
上記実施例では、画像ファイル生成装置としてディジタルスチルカメラ12を用いて説明したが、この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等が用いられ得る。スキャナを用いる場合には、画像ファイルGFの取り込みデータ情報の指定はコンピュータPC上で実行されても良く、あるいは、スキャナ上に情報設定用に予め設定情報が割り当てられているプリセットボタン、任意設定のための表示画面および設定用ボタンを供えておき、スキャナ単独で実行可能にしてもよい。
【0131】
上記実施例では、画像ファイルGFの具体例としてExif形式のファイルを例にとって説明したが、本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られない。すなわち、画像データ生成装置において生成された画像データと、画像データの生成時条件(情報)を記述する画像処理制御情報GCとが含まれている画像ファイルであれば良い。このようなファイルであれば、画像ファイル生成装置において生成された画像データの画質を、適切に自動調整して出力装置から出力することができる。
【0132】
上記実施例では、画像データGDと画像処理制御情報GCとが同一の画像ファイルGFに含まれる場合を例にとって説明したが、画像データGDと画像処理制御情報GCとは、必ずしも同一のファイル内に格納される必要はない。すなわち、画像データGDと画像処理制御情報GCとが関連付けられていれば良く、例えば、画像データGDと画像処理制御情報GCとを関連付ける関連付けデータを生成し、1または複数の画像データと画像処理制御情報GCとをそれぞれ独立したファイルに格納し、画像データGDを処理する際に関連付けられた画像処理制御情報GCを参照しても良い。かかる場合には、画像データと画像処理制御情報GCとが別ファイルに格納されているものの、画像処理制御情報GCを利用する画像処理の時点では、画像データおよび画像処理制御情報GCとが一体不可分の関係にあり、実質的に同一のファイルに格納されている場合と同様に機能するからである。すなわち、少なくとも画像処理の時点において、画像データと画像処理制御情報GCとが関連付けられて用いられる態様は、本実施例における画像ファイルGFに含まれる。さらに、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納されている動画像ファイルも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像処理装置を適用可能な画像データ処理システムの一例を示す説明図である。
【図2】本実施例に係る画像処理装置が処理する画像ファイル(画像データ)を生成可能なディジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例に適用され得るカラープリンタの内部構成を示す概略図である。
【図4】カラープリンタ20の制御回路の内部構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例にて用いられ得る画像ファイルの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。
【図6】本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにおいて実行される画像処理および印刷制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】パーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】パーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理制御情報に基づく画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】自動画質処理に際して実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】パーソナルコンピュータPCにて実行される通常画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】パーソナルコンピュータPCにて実行される画像データ出力処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】第2の実施例に係る画像処理システムの概略構成を示す概略図である。
【図13】第1の画像処理装置において実行される画像データ生成処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】第2の画像処理装置において実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…画像処理システム
12…ディジタルスチルカメラ
121…光学回路
122…画像取得回路
123…画像処理回路
124…制御回路
126…選択・決定ボタン
127…液晶ディスプレイ
14…ディスプレイ
150…CPU
151…RAM
152…HDD
153…カードスロット
154…入出力端子
20…カラープリンタ
21…操作パネル
30…キャリッジ
31…キャリッジモータ
32…プラテン
33…紙送りモータ
34…摺動軸
35…駆動ベルト
36…プーリ
37…エンコーダ
IH1、IH2、IH3、IH4…印字ヘッド
INC1…インクカートリッジ
INC2…インクカートリッジ
50…制御回路
51…演算処理装置(CPU)
52…プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)
53…ランダムアクセスメモリ(RAM)
54…タイマ
55…周辺機器入出力部(PIO)
56…駆動バッファ
57…バス
58…発振器
59…分配出力器
GF…画像ファイル(Exifファイル)
GD…画像データ
111…JPEG画像データ格納領域
112…付属情報格納領域
MC…メモリカード
PC…パーソナルコンピュータ

Claims (11)

  1. 印刷装置における、画像データを用いた画像の出力状態を制御する印刷制御プログラムであって、
    前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する機能と、
    前記取得した特性パラメータを用いた印刷ジョブ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記特性パラメータを用いて画像データ単位にて前記画像データの画質を調整する、前記印刷制御プログラムとは異なる画像処理プログラムによる前記画像データの画質の調整のいずれかを実行する機能であって、前記画像処理プログラムにおいて前記画像データの画質調整が選択されていると判定した場合には、前記印刷制御プログラムによる前記印刷ジョブ単位での画質調整を実行させない機能
    とをコンピュータによって実現させる印刷制御プログラム。
  2. 請求項1に記載の印刷制御プログラムにおいて、
    前記画像データには画像処理時に用いられる画像処理制御情報が関連付けられており、
    前記画像処理プログラムによる前記画像データの画質の調整は、前記画像処理制御情報を用いて実行される印刷制御プログラム。
  3. 画像データに対して画像処理を実行する画像処理プログラムであって、
    前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する機能と、
    前記取得した特性パラメータを用いて画像データ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記画像処理プログラムとは異なる、前記画像データの印刷状態を制御する印刷制御プログラムにおける前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質の調整のいずれかを実行する機能であって、前記印刷制御プログラムにおける画質調整が選択されていると判定した場合には、前記印刷制御プログラムにおける画質調整の選択を解除して前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質調整を禁止し、前記画像処理プログラムによる前記画像データに対する画像データ単位の画質調整を実行させる機能
    とをコンピュータによって実現させる画像処理プログラム。
  4. 請求項3に記載の画像処理プログラムにおいて、
    前記画像データには画像処理時に用いられる画像処理制御情報が関連付けられており、
    前記画像データに対する画像データ単位の画質調整を実行させる機能は、前記画像処理制御情報を用いて実行される画像処理プログラム。
  5. 画像データに対して画像処理を実行する画像処理プログラムであって、
    画像データの画像処理条件を示す画像処理制御情報を用いて前記画像データに対する画質調整を実行する第1の画質調整機能と、
    前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得し、取得した特性パラメータを用いて前記画像データの画質調整を実行する第2の画質調整機能と、
    前記画像データに前記画像処理制御情報が関連付けられている場合には、前記第2の画質調整機能による画像データに対する画質調整を禁止または低減させる機能とをコンピュータによって実現させる画像処理プログラム。
  6. 印刷装置における、画像データを用いた画像の出力状態を制御する印刷制御装置であって、
    前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する特性パラメータ取得手段と、
    前記取得された特性パラメータを用いて画像データの画質を印刷ジョブ単位にて調整する画質調整手段と、
    前記特性パラメータを用いて画質調整を画像データ単位にて前記画像データに対して実行する画像処理操作による画質調整、または、前記画質調整手段による画質調整のいずれか一方を実行させる二重画質調整防止手段であって、前記画像処理操作による前記画像データの画質調整が選択されていると判定した場合には、前記印刷ジョブ単位での画質調整を実行させない二重画質調整防止手段と、
    前記画質調整された画像データを印刷装置に送信する送信手段とを備える印刷制御装置。
  7. 画像データを含む画像ファイルに対して画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得する特性パラメータ取得手段と、
    前記取得された特性パラメータを用いて画像データ単位にて前記画像データの画質を調整する画質調整手段と、
    画像データを用いた画像の印刷状態を制御する印刷制御操作における前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質調整と、前記画質調整手段による画質調整のいずれか一方による前記画像データの画質調整の実行を許容する画質調整許容手段であって、前記印刷制御操作における画質調整が選択されていると判定した場合には、前記印刷制御操作における画質調整の選択を解除して、前記画像データに対する画像データ単位の画質調整を許容する画質調整許容手段と、
    前記許容された画質調整によって画質が調整された画像データを前記印刷装置に送信する送信手段とを備える画像処理装置。
  8. 印刷装置における、画像データを用いた画像の出力状態を制御する印刷制御方法であって、
    前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得し、
    前記特性パラメータを用いて画像データ単位にて前記画像データの画質を調整する画像処理プログラムにおいて前記画像データの画質調整が選択されているか否かを判定し、
    前記画像処理プログラムにおいて、前記画像データの画質調整が選択されていると判定した場合には、前記画像処理プログラムとは異なる印刷制御プログラムによる前記取得した特性パラメータを用いた印刷ジョブ単位での画質調整を実行させない印刷制御方法。
  9. 画像データを含む画像ファイルに対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
    前記画像データを解析して、前記画像データの特性を示す特性パラメータを取得し、
    前記特性パラメータを用いて印刷ジョブ単位にて前記画像データの画質を調整する前記画像データの印刷状態を制御する印刷制御プログラムにおける画質調整が選択されているか否かを判定し、
    前記印刷制御プログラムにおける画質調整が選択されていると判定した場合には、前記印刷制御プログラムにおける画質調整の選択を解除して前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質調整を禁止し、前記印刷制御プログラムとは異なる画像処理プログラムによる前記取得した特性パラメータを用いた前記画像データに対する画像データ単位の画質調整を実行する画像処理方法。
  10. 請求項1または請求項2に記載の印刷制御プログラムにおいて、
    前記印刷ジョブ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記画像処理プログラムによる前記画像データの画質の調整のいずれかの選択は自動的に実行される印刷制御プログラム。
  11. 請求項3または請求項4に記載の画像処理プログラムにおいて、
    前記画像データ単位での前記画像データの画質の調整、あるいは、前記印刷制御プログラムにおける前記画像データに対する印刷ジョブ単位の画質の調整のいずれかの選択は自動的に実行される画像処理プログラム。
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