JP4085008B2 - 鍵盤楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子ピアノで用いられる従来の鍵盤楽器200は、図5に示すように、鍵盤210、ハンマー220、シャーシ230を備えている。このうちシャーシ230は、演奏者側と非演奏者側に設置された二つの支持具250により棚板240の上方に設置され、また、二つの支持具250を渡して設けられたリブ260によりその中間部が支持されている。そしてこのシャーシ230の上面側に、88鍵の鍵盤210が並列に取り付けられ、各鍵盤210は、鍵盤楽器200の演奏者側で各鍵盤210の遊端側が上下方向に揺動するよう、鍵盤210の他端側がシャーシ230の非演奏者側の上面に揺動可能に取り付けられている。
【0003】
またこのシャーシ230の下面側には、鍵盤210毎に設けられたハンマー220が鍵盤210の並び方向に沿ってシャーシ230の下面側に並列に設置され、各ハンマー220は、錘225を備える遊端側が鍵盤楽器200の演奏者側で上下方向に揺動するよう、その他端側がシャーシ230の演奏者側と非演奏者側との間の中間部に揺動可能に取り付けられている。より具体的には、シャーシ230にはその中間部より演奏者側に挿通孔231が設けられているので、ハンマー220はその挿通孔231を通し遊端側がシャーシ230の演奏者側の下方に位置し、他端側がシャーシ230の上面側に位置するよう設置されている。また、ハンマー220は、他端側に揺動軸226を備え、この揺動軸226を介してシャーシ230に取り付けられているが、この揺動軸226よりもさらに非演奏者側に延設されたテール部221を備えている。そして、鍵盤210は、押鍵時にこのテール部221を押す突起211を備えている。さらに鍵盤楽器200は、テール部221の下方であってシャーシ230の上面にゴムスイッチ270を備えている。
【0004】
このように構成された鍵盤楽器200では、鍵盤210が押鍵されると突起211がテール部221を押下し、さらにそのテール部221にボタン270が押されて、図示しない制御装置が演奏音を発音すると共に、ハンマー220の錘225を備えた遊端側が上方に向かって揺動する。そのためこの鍵盤楽器200を用いると、電子楽器でありながら、演奏者は、アコースティックピアノを演奏しているような手応感を感じながら演奏することができるのである。(特許文献1)
【0005】
【特許文献1】
特開2000−122660号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、鍵盤楽器200は、縦に置くと(鍵の並び方向のいずれかが下になるように置くと)、ハンマー220が錘225の重さで反ってしまうことがあった。そのためそのハンマー220が、隣り合うハンマー220に当って衝突音等の雑音が発生してしまうことがあった。この雑音の抑制は、鍵盤楽器の高級化を図る上で非常に重要な課題であった。
【0007】
そこで本発明では、雑音が発生しない鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、棚板の上方に設置され、上面側に複数の鍵盤が並設されたシャーシと、前記シャーシの下面側に前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、前記各鍵盤が押鍵される動作に連動して遊端側が上下方向に揺動するハンマーとを備える鍵盤楽器において、前記ハンマーの間に配置された仕切部と、前記ハンマーに対向する前記仕切部の側面に配された緩衝材とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の鍵盤楽器では、鍵盤楽器が縦に置かれてもハンマーが反ることを仕切部が防止するので、ハンマー同士の衝突が防止され、その結果ハンマー同士の衝突音が一切発生しない。
従って、本発明の鍵盤楽器を用いると、雑音の一つである、ハンマー同士が衝突する衝突音の発生を確実に抑えることができる。
また、ハンマーに対向する仕切部の側面に緩衝材が配されているので、ハンマーが仕切部に当ったときの衝突音を抑えることができる。
【0010】
尚、仕切部は、ハンマーが揺動する範囲で、隣接するハンマー同士を隔てる大きさに少なくとも形成されていればよく、それ以上大きくてもよい。また、仕切板は、各ハンマーすべての間に配置されていてもよいし、所定個数置きに配置されていてもよい。
尚、請求項2に記載した鍵盤楽器のように、棚板の上方に設置され、上面側に複数の鍵盤が並設されたシャーシと、前記シャーシの下面側に前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、前記各鍵盤が押鍵される動作に連動して遊端側が上下方向に揺動するハンマーと を備える鍵盤楽器において、前記ハンマーの間に仕切部を配置するとともに、前記仕切部を前記ハンマーの遊端側に対向する位置に配置し、前記仕切部に対向する前記ハンマーの側面に緩衝材が配してもよい。
また、請求項3に記載した鍵盤楽器のように、棚板の上方に設置され、上面側に複数の鍵盤が並設されたシャーシと、前記シャーシの下面側に前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、前記各鍵盤が押鍵される動作に連動して遊端側が上下方向に揺動するハンマーとを備える鍵盤楽器において、前記ハンマーの間に配置され、前記ハンマーに対向する側面を有する仕切部を備え、前記仕切部に対向する前記ハンマーの側面に緩衝材が配してもよい。
さらに、請求項4に記載したように、請求項3記載の鍵盤楽器において、仕切部の側面に緩衝材を配してもよい。また、請求項5に記載したように、請求項3,4のいずれかに記載の鍵盤楽器において、仕切部は、ハンマーの遊端側に対向する位置に配置してもよい。
【0011】
次に、仕切部を設ける位置はハンマーの反りを防止できる位置であればどこでもよいが、請求項記載の鍵盤楽器のように、仕切部を、ハンマーの遊端側に取り付けられた錘に対向する位置に配置されていることが好ましい。
切部でハンマーの反りを防止した場合、今度は仕切部とハンマーとが衝突して、衝突音等の雑音が発生する恐れがある。そのため、請求項1ではハンマーに対向する仕切部の側面に緩衝材を配し、ハンマーが仕切部に当ったときの衝突音を抑えたが、さらに、請求項に記載したように、仕切部に対向するハンマーの側面にも緩衝材が配されているほうがより好ましい。
【0012】
尚、仕切部は、どのように鍵盤楽器に組みつけられてもよいが、請求項に記載したように、仕切部は、シャーシの下面に一体に成型してもよい。このようにすると、シャーシと一体成型できるので、製造効率向上する。
次に、ハンマーが原因で発生する雑音としては、押鍵して上昇したハンマーが、落下するときに生じる衝突音がある。この雑音はハンマー同士の衝突音のように大きくはないが、止音後に生ずるという意味で問題のある雑音である。そこで、請求項9及び10に記載した発明のように、ハンマーの下方に設置され、落下するハンマーの遊端側を受け止める受止手段を備え、ハンマーを受止める受止手段の受止面に緩衝材が配され、受止面に対向するハンマーの被受止面にも緩衝材が配されていることが好ましい。このようにすると、ハンマーが落下するとき、緩衝材同士が衝突し緩衝効果が確実かつ効率的に発揮されるので、止音後にハンマーが落下することによって生ずる雑音を確実に抑えることができる。
【0013】
次に、請求項10,11に記載されている鍵盤楽器のように、受止手段の受止面部分に、ハンマーの揺動方向に対して角度を持つ部分が形成されていることが好ましい。この鍵盤楽器では、ハンマーが落下すると、ハンマーが角度を持つ部分にあたって受止面上を滑りながら止まるので、摩擦によりハンマーの落下速度が徐々に落ち、衝突音の発生を抑えることができる。そのため、この鍵盤楽器を用いると、止音後にハンマーが落下することによって生ずる音を確実に抑えることができる。また、請求項12に記載されている鍵盤楽器のように、ハンマーの被受止面部分も、ハンマーの揺動方向に対して角度を持つ部分が形成されているほうがより好ましい。
【0014】
次に、請求項13及び14記載の鍵盤楽器のように、シャーシは、演奏者側、非演奏者側、及び、演奏者側と非演奏者側との間の中間部で棚板に接する脚部を備え、棚板に接する中間部の下面に、衝突音の発生を抑制する緩衝材が積層されていることが好ましい。このような三本足のシャーシでは、棚板が反ると中間部の脚部が棚板から浮き、押鍵する際、シャーシが棚板に当たる音が発生する。しかし、本発明の鍵盤楽器のように、棚板に接する中間部の下面に緩衝材を配すれば、棚板が反ってもシャーシが棚板に当たる雑音の発生を防止することができる。
【0015】
上述した請求項1〜4,6,9,10,13,14いずれか記載の鍵盤楽器において、緩衝材としては、どのようなものを用いてもよいが、例えば請求項12に記載されているフェルトを用いるとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態について説明する。
ここで図1及び図2は鍵盤楽器の側部断面図、図3は図1のA−A’断面図である。
【0017】
本実施形態の鍵盤楽器1は、図1に示すように、鍵盤10、ハンマー20、シャーシ30を備えている。この鍵盤楽器1では、シャーシ30が、演奏者側と非演奏者側に設置された二つの支持具50により棚板40の所定高さ上方に支持され、また、後述する第1軸受部33aが設けられたシャーシ30の中間部が、二つの支持具50を渡して設けられたリブ60に支持されている。そして、鍵盤10は、シャーシ30の上面で揺動するようシャーシ30に揺動可能に取り付けられ、一方、ハンマー20は、シャーシ30と棚板40との間で揺動するようそれぞれシャーシ30に揺動可能に取り付けられている。
【0018】
以下具体的な構成について説明する。
まず、鍵盤10は、88鍵がシャーシ30の上面側に並列に設置され(図1の紙面に垂直な方向に向かって並べられ)ている。そして、各鍵盤10は、その長さ方向遊端側が鍵盤楽器1の演奏者側(図1の左方)で上下方向に揺動するよう、その長さ方向他端側に設けられた揺動軸16が、鍵盤楽器1の非演奏者側(図1の右方)のシャーシ30に設けられた後述する第2軸受部33bに揺動可能に取り付けられている。
【0019】
また、各鍵盤10の下面側には突起11とハネ防止具12が形成されている。突起11は、後述するハンマー20のテール部21を押下可能な位置に形成され、ハネ防止具12は、先端が鉤状に形成され、その先端をシャーシ30の後述する第2挿通孔32bに挿通可能な位置に形成されている。
【0020】
ハンマー20は、鍵盤10毎に設けられ、シャーシ30の下面側に鍵盤10の並び方向に沿って並列に設置されている。そして、各ハンマー20は、その長さ方向遊端側が演奏者側のシャーシ30の下面と棚板40との間で揺動するよう、その長さ方向他端側に設けられた揺動軸29がシャーシ30の上面側の後述する第1軸受部33aに揺動可能に取り付けられ、シャーシ30の後述する各第3挿通孔32cに通して、その遊端側が演奏者側のシャーシ30の下面と棚板40との間に配置されるよう設置されている。
【0021】
またこのハンマー20は、揺動軸29より非演奏者側に延設されたテール部21と、後述する仕切部70の本体部70a(図3参照)に対向する遊端側の両側面に取り付けられた錘25と、この錘25より演奏者側に突設された突起部22とを備えている。さらに錘25上にはフェルト26が積層され、このフェルト26は、具体的には、突起部22が下死点フェルト51に当接してハンマー20が下死点に位置しているとき、図2に示すように突起部22が上死点フェルト34に当接して上死点に位置しているとき、及び、下死点と上死点との間を揺動しているいずれのときでも、仕切部70に対向する位置に積層されている。また、ハンマー20は、図3に示すように、後述する受止面70cに対向する部分20aが、前後方向(図1の左右方向)に垂直な断面で見て、ハンマー20の揺動方向に対して角度を持つ部分を有し、具体的には、後述する溝部70dに嵌合可能な略楔形状に形成され、この部分にもフェルト27が積層されている。
【0022】
シャーシ30は、合成樹脂を用いて射出成型により形成され、鍵盤10の並び方向に沿って長尺な略平板に形成されている。またこのシャーシ30には、演奏者側端部の上面に、鍵盤10の並び方向へのぶれを防止する第1ぶれ防止具31aが上方に向かって立設され、その非演奏者側には、図2に示すように押鍵時にハンマー20の遊端部が挿通可能な第1挿通孔32aが形成され、さらにその非演奏者側には、鍵盤10のハネ防止具12を挿通可能な第2挿通孔32bが形成されている。また、この第2挿通孔32bの非演奏者側には、第2ぶれ防止具31bが上方に向かって立設され、この第2ぶれ防止具31bの非演奏者側にはハンマー20を挿通可能な第3挿通孔32cが形成されている。さらに、この第3挿通孔32cの非演奏者側にはハンマー20を揺動可能に支持する第1軸受部33aが形成され、その非演奏者側であってテール部21の下方には、押鍵を検知するためのゴムスイッチ35が設置されている。そして、このゴムスイッチ35のさらに非演奏者側には、第3ぶれ防止具31cが上方に向かって立設され、この第3ぶれ防止具31cの非演奏者側であって、シャーシ30の非演奏者側端部には、鍵盤10を揺動可能に支持する第2軸受部33bが形成されている。また、シャーシ30は、第1ぶれ防止具31aと第1挿通孔32aとの間の下面に上死点フェルト34を備え、この上死点フェルト34には、押鍵時にハンマー20の突起部22が当接する。この上死点フェルト34に突起部22が当接した位置がハンマー20の上死点である。
【0023】
仕切部70は、図3に示すように、本体部70aと受止部70bとを備えており、本体部70aは、シャーシ30の第2挿通孔32bの縁部のうち鍵盤10の並び方向両側から下方に向かって延設され、各ハンマー20の間に配置されている。また受止部70bは、ハンマー20の下方に配置され、隣接する各側面部70aの下端を渡す形状に形成されている。
【0024】
また本体部70aのハンマー20の錘25に対向する部分には、フェルト71が貼り付けられている。また、受止部70bは、ハンマー20の揺動方向に対して角度を持つ部分を有し、具体的には、前後方向に垂直な断面で見て逆八字状の溝部70dが形成され、この溝部70dの傾斜する受止面70cにはフェルト72が積層されている。尚、図3では作図の都合上受止面70cが左端にしか記載されていないが、ここではフェルト72が積層された残りの部分も受止面70cである。
【0025】
支持具50は、図1に示すように、演奏者側のものが断面逆コ字状に形成され、非演奏者側のものが略Z字状に形成されている。このうち演奏者側の支持具50には、上辺部よりやや長めに形成された下辺部の先端であって上死点フェルト34の直下に下死点フェルト51を備えており、この下死点フェルト51には、非押鍵時に、ハンマー20の遊端側先端に設けられた突起部22が当接する。この下死点フェルト51に突起部22が当接した位置が、ハンマー20の下死点である。
【0026】
このように形成された鍵盤楽器1では、非押鍵時にはハンマー20が錘25の重みで下死点フェルト51と受止部70bとに支えられる位置まで下がり、この移動に伴ってテール部21が突起11を介して、鍵盤10が押し上げられる。
一方、この鍵盤楽器1では、鍵盤10の遊端側が押鍵されると、突起11がテール部21を押し、ハンマー20の遊端側が上方に移動する。そのため、ハンマー20の重みが押鍵感覚として演奏者に伝わるのである。
【0027】
以上説明した鍵盤楽器1では、鍵盤楽器1が縦に置かれてもハンマー20が反ることを仕切部70が防止するので、ハンマー20同士の衝突が防止され、その結果ハンマー20同士の衝突音が一切発生しない。
従って、本実施形態の鍵盤楽器1を用いると、ハンマー20同士が衝突する衝突音の発生を確実に抑えることができる。
【0028】
また、本実施形態の鍵盤楽器1では、仕切部70のハンマー20に対向する部分及び、錘25の仕切部70に対向する部分にもフェルト26,71が積層されているので、ハンマー20が仕切部70に当ったときの衝突音を抑えることができる。
【0029】
また、仕切部70は、シャーシ30の下面に一体に成型され、シャーシ30と一体成型できるので、製造効率が向上する。
また、本実施形態では、ハンマー20の下方に受止手段である受止部70bを備えており、しかも受止部70bの受止面70cにフェルト72が積層され、受止面70cに対向するハンマー20の被受止面にもフェルト27が積層されているので、ハンマー20が落下するとき、緩衝材であるフェルト同士が衝突し緩衝効果が確実かつ効率的に発揮される。そのため本実施形態の鍵盤楽器1では、止音後にハンマー20が落下することによって生ずる音を確実に抑えることができる。
【0030】
しかも、受止部70bは、断面逆八字形状の溝部70dが形成されており、しかも溝部70dに対向するハンマー20の被受止面部分も、溝部70dに嵌合可能な形状に形成されているので、ハンマー20が受止部70bに受止められるとき、受止面20cを滑り、ハンマー20が受止部70bにはまり込んで、摩擦によってハンマー20の落下速度が緩やかに遅くなる。そのため、衝突音の発生をより効果的に抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明が適用された第2実施形態の鍵盤楽器について説明する。
【0031】
ここで、図4は鍵盤楽器の側部断面図である。
尚、本実施形態の説明では、第1実施形態と異なる点のみ説明する。
本実施形態の鍵盤楽器1は、シャーシ30が演奏者側と、非演奏者側と、演奏者側と非演奏者側との間の中間部で棚板40に接する脚部37a,37b,37cを備え、棚板40に接する中間部の脚部37bの下面に、フェルト38が積層されている点が第1実施形態と異なる。
【0032】
本実施形態の鍵盤楽器1では、三本足のシャーシ30では、棚板40が反ると中間の脚部37bが棚板40から浮き、押鍵する際、シャーシ30が棚板40に当たるが、本実施形態の鍵盤楽器1のように、棚板40に接する中間の脚部37bの下面にフェルト38を積層しておけば、棚板40が反ってもシャーシ30が棚板40に当たる音の発生を防止することができる。
【0033】
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
上記実施形態でフェルトに代えて、他の緩衝材(例えば、発泡ウレタン、ゴム、人工スキンなど)を積層してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の鍵盤楽器の側部断面図である。
【図2】 第1実施形態の鍵盤楽器の側部断面図である。
【図3】 図1A−A’断面図である。
【図4】 第2実施形態の鍵盤楽器の側部断面図である。
【図5】 従来の鍵盤楽器の側部断面図である。
【符号の説明】
1…鍵盤楽器、10…鍵盤、11…突起、12…ハネ防止具、16…揺動軸、20…ハンマー、21…テール部、22…突起部、25…錘、26…フェルト、27…フェルト、29…揺動軸、30…シャーシ、31a…第1ぶれ防止具、31b…第2ぶれ防止具、31c…第3ぶれ防止具、32a…第1挿通孔、32b…第2挿通孔、32c…第3挿通孔、33a…第1軸受部、33b…第2軸受部、34…上死点フェルト、35…ゴムスイッチ、37a…脚部、37b…脚部、37c…脚部、38…フェルト、40…棚板、50…支持具、51…下死点フェルト、60…リブ、70…仕切部、70a…本体部、70b…受止部、70c…受止面、70d…溝部、71…フェルト、72…フェルト、

Claims (15)

  1. 棚板の上方に設置され、上面側に複数の鍵盤が並設されたシャーシと、
    前記シャーシの下面側に前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、前記各鍵盤が押鍵される動作に連動して遊端側が上下方向に揺動するハンマーと
    を備える鍵盤楽器において、
    前記ハンマーの間に配置された仕切部と、
    前記ハンマーに対向する前記仕切部の側面に配された緩衝材とを備えることを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 棚板の上方に設置され、上面側に複数の鍵盤が並設されたシャーシと、
    前記シャーシの下面側に前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、前記各鍵盤が押鍵される動作に連動して遊端側が上下方向に揺動するハンマーと
    を備える鍵盤楽器において、
    前記ハンマーの間に仕切部を配置するとともに、前記仕切部を前記ハンマーの遊端側に対向する位置に配置し
    前記仕切部に対向する前記ハンマーの側面に緩衝材が配されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  3. 棚板の上方に設置され、上面側に複数の鍵盤が並設されたシャーシと、
    前記シャーシの下面側に前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、前記各鍵盤が押鍵される動作に連動して遊端側が上下方向に揺動するハンマーと
    を備える鍵盤楽器において、
    前記ハンマーの間に配置され、前記ハンマーに対向する側面を有する仕切部を備え
    前記仕切部に対向する前記ハンマーの側面に緩衝材が配されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  4. 請求項3記載の鍵盤楽器において、
    前記仕切部の側面に緩衝材が配されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  5. 請求項3,4のいずれかに記載の鍵盤楽器において、
    前記仕切部は、前記ハンマーの遊端側に対向する位置に配置されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  6. 請求項1記載の鍵盤楽器において、
    前記仕切部に対向する前記ハンマーの側面に緩衝材が配されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の鍵盤楽器において、
    前記仕切部は、前記ハンマーの遊端側に取り付けられた錘に対向する位置に配置されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  8. 請求項1〜7いずれか記載の鍵盤楽器において、
    前記仕切部は、前記シャーシの下面に一体に成型されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  9. 請求項1〜8いずれか記載の鍵盤楽器において、
    前記ハンマーの下方に設置され、落下する前記ハンマーの遊端側を受け止める受止手段を備え、
    前記ハンマーを受止める前記受止手段の受止面に緩衝材が配され、
    前記受止面に対向する前記ハンマーの被受止面にも前記緩衝材が配されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  10. 棚板の上方に設置され、上面側に複数の鍵盤が並設されたシャーシと、
    前記シャーシの下面側に前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、前記各鍵盤が押鍵される動作に連動して遊端側が上下方向に揺動するハンマーと
    を備える鍵盤楽器において、
    前記ハンマーの下方に設置され、落下する前記ハンマーの遊端側を受け止める受止手段を備え、
    前記ハンマーを受止める前記受止手段の受止面に緩衝材が配され、
    前記受止面に対向する前記ハンマーの被受止面にも前記緩衝材が配され
    前記受止手段の前記受止面部分に、ハンマーの揺動方向に対して角度を持つ部分が形成されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  11. 請求項記載の鍵盤楽器において、
    前記受止手段の前記受止面部分に、ハンマーの揺動方向に対して角度を持つ部分が形成されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  12. 請求項11記載の鍵盤楽器において、
    前記ハンマーの前記被受止面部分が、ハンマーの揺動方向に対して角度を持つ部分が形成されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  13. 請求項1〜12いずれか記載の鍵盤楽器において、
    前記シャーシは、演奏者側、非演奏者側、及び、前記演奏者側と前記非演奏者側との間の中間部で前記棚板に接する脚部を備え、前記棚板に接する前記中間部の下面に、緩衝材が配されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  14. 棚板の上方に設置されたシャーシと、
    該シャーシの上面側に配置され、前記シャーシに対し揺動可能に並設された複数の鍵盤と、
    前記シャーシの下面側に配置され、前記シャーシに対し前記鍵盤の並び方向に沿って並設され、上下方向に遊端側が揺動するよう、前記シャーシに揺動可能に取り付けられたハンマーと
    を備える鍵盤楽器において、
    前記シャーシは、演奏者側、非演奏者側、及び、前記演奏者側と前記非演奏者側との間の中間部で前記棚板に接する脚部を備え、前記棚板に接する前記中間部の下面に緩衝材が配されていることを特徴とする鍵盤楽器。
  15. 請求項1〜4,6,9,10,13,14いずれか記載の鍵盤楽器において、
    前記緩衝材は、フェルトであることを特徴とする鍵盤楽器。
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