JP4081696B2 - タキソールの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はタキソールの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、ヒマラヤイチイであるタキスス・ワリチアナの樹皮からタキソールA、BおよびC(タキソール同族体A、BおよびC)のキシロシドを分離すると共に、これら分離された式(1)
【0002】
【化4】
【0003】
[式中、RはC6 H5 (タキソール同族体AもしくはキシロシドA)またはCH3 C=CHCH3 (タキソール同族体BもしくはキシロシドB)またはC5 H11(タキソール同族体CもしくはキシロシドC)を示す]のタキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを10−デアセチル タキソールA、BもしくはC(10−DAT−A、B、C)まで中間体として使用すべく変換させ、この分離された中間体(10−DATS)をタキソールA、BもしくはCまでさらに変換される方法に関するものである。
【0004】
10−デアセチル タキソールA、BおよびCは下式(2)を有し、式中R=C6 H5 (10−デアセチル タキソールA)またはCH3 C=CH−CH3 (10−デアセチル タキソールB)またはC5 H11(10−デアセチル タキソールC)である:
【0005】
【化5】
【0006】
タキソールA、BおよびCは式(3)を有し、式中R=C6 H5 (タキソールA)またはCH3 C=CHCH3 (タキソールB)または=C5 H11(タキソールC)である:
【0007】
【化6】
【0008】
【従来の技術】
タキソールAおよびBは刊行物中にタキソールおよびセファロマンニンとしても知られ、タキソールCは他の名称を有する[マイス・アン・エビデンス・ヌボー・アナローグス、タキスス・バッカタのタキソール抽出物、V.セニル、S.ブレッヘルト、M.コリン、D.ゲナード、F.ピコット、P.ポチエールおよびP.バレンネ、ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ、第47巻、第131〜137頁(1984)]。
【0009】
これら3種のタキソールA、BおよびCのうち、タキソールA(=タキソール)のみが卵巣癌および乳癌の処置につき臨床的に使用される。各種類の癌がタキソールAで処置されており、卵巣癌および乳癌の処置における結果は極めて有望である。タキソールA(=タキソール)は、卵巣癌および乳癌を処置するため米国の食品薬品局(FDA)により承認されている。
【0010】
タキソールB(=セファロマンニン)はタキスス・ワリチアナの葉、茎および根から分離されている。これは臨床的に使用されない。[タキスス・ワリチアナからの抗白血病アルカロイド、R.W.ミラー、R.G.パウエル、C.R.スミス・ジュニアー、E.アーノルドおよびJ.クラルディー、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー、第46巻、第1469〜1474頁(1981)]。
【0011】
タキソールCはタキスス・メジアの根から分離されている[タキソール同族体はタキス・メジアの根を形成する。L.バルボニ、P.ガリボルジ、E.トレギアニ、G.アペンジノ、B.ガベッタおよびE.ボンバルデリイ、フィトケミストリー、第36巻、第987〜990頁(1994)]。タキソールCはタキスス・バッカタの細胞培養物からも分離されており、これは非小細胞肺癌、小細胞肺癌、結腸癌、CNS癌および卵巣癌の細胞系統に対し有力かつ選択的な細胞毒性を示した[タキスス・バッカタの細胞培養物からの新規な生物活性毒素、W.マー、G.A.パーク、M.H.ゴメズ、M.H.ニーダー、T.I.アダムス、J.S.エインスレー、O.P.サハイ、R.J.スミス、R.W.スタールフート、P.J.ハイランド、F.ビッチおよびC.シャックレトン、ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ、第57巻、第116〜122頁(1994)]。
【0012】
タキソールA(すなわち高度に酸素化されたジテルペノイド分子および有力な抗癌剤)が先ず最初にタキスス・ブレビホリアの樹皮からも分離された。その後、これはタキスス・ワリチアナを包含する他のタキスス種類からも分離されている。タキソールA(すなわち構造上複雑かつ化学上不安定な分子)は、植物材料から分離するには特殊かつ慎重な抽出および分離の過程を必要とした。残念ながら、殆どの研究は独占的なものであって公開されていない。米国の研究者はT.ブレビホリアの樹皮からタキソールを抽出すべくアルコールを使用しており、アルコール抽出物からのタキソールの単離はその後にメタノール−クロロホルム混液(2:98)を溶出溶剤として用いるシリカ上でのカラムクロマトグラフィーを用いてタキソールA(=タキソール)とタキソールB(セファロマンニン)との混合物を得ている。1つの従来技術の方法において、タキソールAはタキソールAおよびタキソールBを含有する混合物から0.01%の収率で分離および単離されており、これにはシリカゲル上での反復カラムクロマトグラフィーを用いるか或いは高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた[M.C.ワニ、H.I.テーラー、M.E.ウォール、P.コガンおよびA.T.マックフェイル、植物抗腫瘍剤VI:タキソールの単離および構造、タキスス・ブレビホラからの新規な抗白血病剤および抗腫瘍剤、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第93巻、第2325頁(1971);並びにJ.H.カルデリナ:タキソールおよびセファロマンニンのHPLC分離、ジャーナル・オブ・リキッド・クロマトグラフィー、第14巻、第659頁(1991)]。
【0013】
他の従来技術の方法によれば、タキソールAはタキスス・ワリチアナの樹皮から0.02%の収率で分離されている。分離法は、樹皮をメタノールで抽出し、メタノール性抽出物を水とクロロホルムとの間に分配させ、タキソールAをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム可溶性フラクションから単離することを含む[S.K.シャットパドヘイ、V.K.トリパッチ、R.S.タクール、R.P.シャルマおよびS.P.ジェイン、タキスス・バッカタからのタキソール、10−デアセチルバッカチンIIIおよび(−)ベツリゲノールの分離、33B、第409頁(1994)]。
【0014】
従来技術の方法によれば、タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチルタキソールAおよびBはK.V.ラオの方法[タキソールおよびデアセチル タキソールの製造方法、K.V.ラオ、米国特許出願第851469号、1992年3月13日付け]によりタキソールA(=タキソール)およびタキソールB(セファロマンニン)まで変換されている。
【0015】
タキソールAもしくはBの製造方法は、同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールAもしくはBをメタノール中で過沃素酸塩と反応させることを含んだ。クロロホルムと硫酸との混液で20〜60℃にてジアルデヒド生成物を生ぜしめ、次いでこれをフェニルヒドラジンによりメタノール−水性酢酸混液中で処理すると共に50〜60℃で加熱してジアルデヒドを10−デアセチル タキソールAもしくはBまで分解させ、次いでこれをカラムクロマトグラフィーにより単離した。次いで、得られた10−デアセチル タキソールAもしくは10−デアセチル タキソールBを、10−デアセチル タキソールAもしくはBとアセチル化剤との0〜100℃における反応により2′−および7−ヒドロキシル基を封鎖し、次いで10−ヒドロキシル基をアセチル化剤により0〜100℃にてアセチル化し、次いで2′−および7−ヒドロキシル基を適する保護解除剤によりタキソールAもしくはBまで保護解除することによりタキソールA(=タキソール)もしくはタキソールBまで変換させた。
【0016】
7−キシロシル−10−デアセチル タキソールAもしくはBから中間生成物10−デアセチル タキソールAもしくはBを作成すると共に10−デアセチルタキソールAをタキソールA(=タキソール)まで変換させるラオにより記載された方法は、中間生成物10−デアセチル タキソールAもしくはBの低収率(たとえば0.5gの7−キシロシル−10−デアセチル タキソールAもしくはBは0.2gの10−デアセチル タキソールAもしくはBをもたらす);並びに中間体10−デアセチル タキソールAからの最終生成物タキソールA(=タキソール)の低収率(たとえば0.5gの10−デアセチル タキソールAは0.3gのタキソールAをもたらす)を含む主たる欠点を有する。実験手順および収率については、10−デアセチル タキソールBからタキソールB(=セファロマンニン)への変換に関しラオにより報告されていない。
【0017】
中間生成物10−デアセチル タキソールAもしくはBの低収率の理由は、(i)7−キシロシル−10−デアセチル タキソールAもしくはBの過沃素酸塩酸化を鉱酸の存在下に行うこと(ラオによりその特許出願には過沃素酸塩酸化は過剰の重炭酸ナトリウムの存在下に中性条件下でも行いうるが、過剰の溶解した炭酸ナトリウムの存在はジアルデヒドからの側鎖分解をもたらして生成物の混合物を生ぜしめうる)、並びに(ii)過沃素酸塩酸化生成物をフェニルヒドラジンと共にメタノール−水性酢酸混液中で50〜60℃にて加熱することにより過沃素酸塩酸化生成物を10−デアセチル タキソールAもしくはBまで分解することに基づき合理的に説明することができる。
【0018】
ラオの方法に記載された中間生成物からの最終生成物タキソールA(=タキソール)の低収率に関する理由は、不適切な保護基を選択して2′,7−ヒドロキシル基を封鎖すると共に、これら基の保護を行うための反応持続時間および温度のような反応条件の非最適化に基づきうる。
さらに、同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールCから中間生成物10−デアセチル タキソールCを製造すると共に上記中間生成物10−デアセチル タキソールCからタキソールCまで変換させる方法は、ラオによりその特許出願に含まれていない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、従来技術の方法に伴う欠点を解消すると共にタキソールA、BおよびCを製造するための簡単かつ実用的な方法を開発することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明による方法は、(i)タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCをタキスス・ワリチアナの樹皮から本出願人により開発された改良方法により分離し、これは風乾された粉末化植物材料を室温にてアルコールにより抽出し、溶剤を蒸発させて残留物を得、得られた残留物を水と共に撹拌して沈殿物を生成させかつタキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA(タキソール同族体A)、7−キシロシル−10−デアセチル タキソールB(タキソール同族体B)および7−キシロシル−10−デアセチル タキソールC(タキソール同族体C)をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより収率0.5%(タキソール同族体Aにつき)、0.02%(タキソール同族体Bにつき)および0.0075%(タキソール同族体Cにつき)にて単離することを含み、(ii)単離されたタキソール同族体AもしくはBもしくはCを極性溶剤中で室温にてジアルデヒドまで過沃素酸塩と反応させ、(iii)得られたジアルデヒドを極性溶剤−酢酸混液中で0〜40℃にて硼水素化物によりアセタールまで還元し、(iv)アセタールを鉱酸と塩素化溶剤との混液中で0〜40℃にて分解させて中間生成物10−デアセチル タキソールAもしくはBもしくはCを生成させ、(v)中間体10−デアセチルタキソールAもしくはBもしくはCの2′,7−ヒドロキシル基を適するシランにより20〜40℃で20〜40時間にわたり保護し、(vi)遊離10−ヒドロキシル基をアセチル化剤により10〜40℃にて12〜18時間にわたりアセチル化し、(vii)2′,7−位置におけるシリル基を鉱酸極性溶剤混液の存在下に0〜10℃にて保護解除することにより最終生成物タキソールAもしくはBもしくはCを生成させることからなっている。
【0021】
本発明の方法により得られるタキソールA、BもしくはCの収率を、従来報告されている対応の収率と比較した:
原料 タキソールA タキソールB タキソールC
樹皮 0.001-0.02% 0.006% -
針状葉 0.002-0.01% - 0.035%
従来技術のラオ法 0.012% 0.012% -
本発明の方法 0.25% 0.25% 0.25%
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の目的は、Rが=C6 H5 (タキソール同族体AもしくはキシロシドA)またはCH3 C=CHCH3 (タキソール同族体BもしくはキシロシドB)またはC5 H11(タキソール同族体CもしくはキシロシドC)を示す式(1)のタキソールA、BもしくはC(タキソール同族体A、BもしくはC)のキシロシドである7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCをヒマラヤイチイ植物タキスス・ワリチアナから高収率にて分離するための改良方法を開発供することにある。
【0023】
本発明の他の目的は、これら分離されたタキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを、RがC6 H5 (10−デアセチル タキソールA)もしくはCH3 C=CHCH3 (10−デアセチル タキソールB)もしくはC5 H11(10−デアセチル タキソールC)を示す式(2)の中間生成物10−デアセチル タキソールA、BもしくはC(10−DATA、BもしくはC)まで変換させる簡単かつコスト上有効な方法を開発することにある。
【0024】
さらに本発明の他の目的は、中間体10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを、RがC6 H5 (タキソールA)もしくはCH3 C=CHCH3 (タキソールB)もしくはC5 H11(タキソールC)を示す式(3)のタキソールA、BもしくはCまで変換することにある。
本発明の第1の目的によれば、タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCをタキスス・ワリチアナの樹皮から分離するための改良方法が開発され、ここで同族体を単離するには溶剤分配を用いない。改良分離方法は、風乾された粉末化植物材料を室温にてアルコールにより抽出し、溶剤を蒸発させて残留物を得、得られた残留物を水と共に撹拌して濃厚沈殿物を得、この沈殿物から同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、7−キシロシル−10−デアセチル タキソールBもしくは7−キシロシル−10−デアセチル タキソールCをシリカゲル床におけるフラッシュクロマトグラフィーにより単離することからなっている。
【0025】
本発明の他の目的によれば、単離されたタキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCから、R=C6 H5 (10−DAT A)もしくはCH3 C=CHCH3 (10−DAT B)もしくはC5 H11(10−DAT C)である式(2)の中間生成物10−デアセチル タキソールA、BもしくはC(10−DAT A、BもしくはC)まで変換させる方法が開発され、この方法は単離された同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールAもしくはBもしくはCを極性溶剤に溶解させ、得られた溶液を過沃素酸塩により20〜40℃にて20〜40時間にわたり反応させてキシロシドのジオール系をジアルデヒドまで分裂させ、このジアルデヒド溶液を極性溶剤−酢酸の混液中で硼水素化物により0〜40℃の温度で還元し、得られたアセタールを鉱酸により塩素化溶剤中で2〜4時間にわたり0〜40℃にて10−デアセチルタキソールAもしくはBもしくはCまで酸性化することからなっている。
【0026】
さらに他の本発明の目的によれば、中間体10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを、R=C6 H5 (タキソールA)もしくはCH3 C=CHCH3 (タキソールB)もしくはC5 H11(タキソールC)である式(3)の最終生成物タキソールA、BもしくはCまで変換する方法が開発され、この方法は得られた10−デアセチル タキソールAもしくはBもしくはCをシラン(より詳細にはクロルトリエチルシラン、クロルトリイソブチルシラン、クロルトリメチルシラン、クロルトリイソプロピルシラン)により塩基中で10〜40℃にて20〜40時間にわたり処理して10−デアセチル タキソールの2′,7−ヒドロキシル基を保護し、残余の遊離10−ヒドロキシル基をその場でアセチル化剤により10〜40℃にて10〜18時間にわたりアセチル化して2′,7−ジシリル化タキソール誘導体を生成させ、さらに得られた誘導体を鉱酸−極性溶剤混液と0〜10℃にて10〜12時間にわたり反応させて2′,7−ヒドロキシル基を保護解除すると共に、タキソールAもしくはBもしくはCをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより単離することからなっている。
【0027】
本発明の1具体例によれば、タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを極性溶剤と酢酸との混液に溶解して硼水素化物還元のためジアルデヒドを溶解させると共に、極性溶剤と鉱酸との混液に溶解して2′,7−ヒドロキシル基を保護解除する際に使用する極性溶剤はメタノール、エタノール、プロパノールおよびブタノールから選択することができる。
【0028】
本発明の他の具体例によれば、キシロシドのジオール系を分裂させる際に使用する適する過沃素酸塩は過沃素酸塩ナトリウム、過沃素酸塩カリウム、過沃素酸およびパラ過沃素酸から選択することができる。
本発明の他の具体例によれば、ジアルデヒドをアセタールまで還元する際に使用する硼水素化物は硼水素化ナトリウム、硼水素化カリウム、硼水素化リチウムおよびシアノ硼水素化ナトリウムから選択することができる。
【0029】
本発明の他の具体例によれば、アセタールを酸性化するための塩素化溶剤の混液および2′,7−ヒドロキシル基を保護解除すべく極性溶剤の混液にも使用される鉱酸は塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸および弗化水素酸から選択することができる。
本発明の他の具体例によれば、アセタールを酸性化すべく鉱酸の混液中で使用される塩素化溶剤はクロロホルム、ジクロルメタンおよび四塩化炭素から選択することができる。
【0030】
本発明の他の具体例によれば、2′,7−ヒドロキシル基を保護するためシランの存在下で、および10−ヒドロキシル基のアセチル化につきアセチル化剤と共に使用される塩基はピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、ピペリジンおよびモルホリンから選択することができる。
さらに本発明の他の具体例によれば、10−デアセチル タキソールA、BおよびCの2′,7−ヒドロキシル基を保護する際に使用されるシランはクロルトリエチルシラン、クロルトリイソブチルシラン、クロルトリイソプロピルシランおよびクロルトリメチルシランから選択することができる。
【0031】
本発明の他の具体例によれば、10−ヒドロキシル基をアセチル化すべく使用されるアセチル化剤は塩化アセチル、無水酢酸および臭化アセチルから選択することができる。
本発明の他の具体例によれば、タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを単離すると共にタキソールA、BもしくはCを精製するためフラッシュクロマトグラフィーにて使用される吸着剤はシリカゲル、フロロシルおよびアルミナから選択することができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を例示の目的で実施例により詳細に説明し、したがって本発明はこれら実施例のみに限定されない。
−第1実施例−
7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BおよびCの分離:
タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BおよひCを、溶剤分配工程を使用しない本出願により開発された改良方法により分離した。タキスス・ワリチアナの風乾された粉末化樹皮(1kg)をメタノール(3L×3)にて室温で72時間にわたり抽出した。メタノール性抽出物を残留物まで濃縮した。この残留物を水で希釈すると共に濃厚沈殿物まで機械撹拌した。沈殿物を濾過し、脱水し、次いで脱水された物質を最少容積の酢酸エチル−メタノール混液に溶解させ、溶出剤として酢酸エチルを用いるシリカゲル床でのフラッシュクロマトグラフィーにかけた。溶出剤を酢酸エチルにおける2〜5%メタノールに変化させた。酢酸エチルにおける2%メタノールは7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA(5g)を与え、酢酸エチルにおける4%メタノールは7−キシロシル−10−デアセチル タキソールB(0.2g)を与え、さらに酢酸エチルにおける5%メタノールは7−キシロシル−10−デアセチルタキソールC(75mg)を与えた。
−第2a実施例−
10−デアセチル タキソールAの製造:
小反応フラスコに実施例1に記載した方法により単離されたエタノール(20mL)における同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA(100mg)を添加した。過沃素酸ナトリウム(2mLの水における231mg)を得られたアルコール性溶液に添加し、反応混合物を20〜40℃にて20〜40時間にわたり撹拌した。この反応混合物を水で希釈すると共に酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。酢酸エチル相を水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで残留物まで減圧濃縮した。この残留物をエタノール−酢酸混液に溶解し、硼水素化ナトリウム(50mg)により0〜40℃にて撹拌しながら処理した。次いで得られた反応混合物をクロロホルム(30mL)で希釈し、希塩酸と共に0〜40℃にて2〜4時間撹拌した。クロロホルム層を水洗し(2×30mL)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで残留物まで減圧濃縮した。得られた残留物をヘキサン−クロロホルム混液で磨砕すると共に濾過して10−デアセチル タキソールA(70mg)を得、これは全ての面で標準試料と同一であると判明した[19−ヒドロキシバッカチンIII、10−デアセチル セファロマンニンおよび10−デアセチル タキソール:タキスス・ワリチアナからの新規な抗腫瘍タキサン、J.L.マックローリン、R.W.ミラー、R.G.パウエルおよびC.R.スミス・ジュニア、ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ、第44巻、第312〜319頁(1981)]。
−第2b実施例−
10−デアセチル タキソールBの製造:
反応フラスコに実施例1に記載された方法により分離されたメタノール(20mL)における同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールB(100mg)を添加し、これに過沃素酸カリウム(2mLの水における230mg)を添加した。この反応混合物を20〜40℃にて20〜40時間撹拌し、水で希釈すると共に酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。酢酸エチル相を水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで残留物まで減圧濃縮した。この残留物をメタノール−酢酸混液に溶解させ、硼水素化カリウム(50mg)により0〜40℃にて撹拌しながら処理した。得られた反応混合物を次いでジクロルメタン(30mL)で希釈し、希硫酸と共に2〜4時間わたり0〜40℃にて撹拌した。ジクロルメタン層を水洗し(2×30mL)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで残留物まで減圧濃縮した。得られた残留物をヘキサン−ジクロルメタン混液で磨砕すると共に濾過して10−デアセチル タキソールB(70mg)を得、これは全ての面で標準試料と同一であった[R.W.ミラー等、ジャーナル・オーガニック・ケミストリー、第46巻、第1469〜1474頁(1981)]。
−第2c実施例−
10−デアセチル タキソールCの製造:
出発物質、すなわち10−デアセチル タキソールCを製造するための7−キシロシル−10−デアセチル タキソールCを実施例1に記載した方法により分離した。実施例2aもしくは2bに記載した方法にしたがい7−キシロシル−10−デアセチル タキソールC(100mg)を10−デアセチル タキソールC(70mg)まで変換させ、これは全ての面で標準試料と同一であった[W.マー等、ジャーナル・ナチュラル・プロダクツ、第57巻、第116〜122頁(1994)]。
−第3a実施例−
10−デアセチル タキソールA(10−DAT,A)からのタキソールAの製造:
実施例2aの方法により作成した10−デアセチル タキソールA(70mg)をピリジン(5mL)に溶解し、クロルトリエチルシラン(0.4mL)により10〜40℃にて20〜40時間にわたり処理することにより10−DAT,Aの2′,7−ヒドロキシル基を保護した。次いで反応混合物をその場で無水酢酸(0.2mL)により10〜40℃にて12〜18時間にわたり処理した。次いで反応混合物を破砕した氷で反応停止させ、30分間にわたり放置すると共にクロロホルム(30mL)で抽出した。クロロホルム層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで油状残留物まで濃縮した。得られた残留物をヘキサンで磨砕して固化させた。固形物を濾過すると共にメタノール−塩酸の混液で0〜10℃にて10〜12時間にわたり処理することにより反応を完結させた。反応混合物を冷水で希釈し、クロロホルム(30mL)で抽出した。クロロホルム層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで減圧濃縮して残留物を得た。この残留物をクロロホルムにおけるシリカゲルのカラムに通過させて精製した。クロロホルムにおける2%メタノールはタキソールAを溶出し、これを固形物として単離した。固形物をヘキサン−酢酸エチル混液から針状結晶として結晶化させてタキソールA(50mg)を得た。
−第3b実施例−
10−デアセチル タキソールB(10−DAT,B)からのタキソールBの製造:
10−デアセチル タキソールB(70mg)を実施例2bの方法により作成してトリエチルアミン(5mL)に溶解し、クロルイソブチルシラン(0.4mL)で10〜40℃にて20〜40時間にわたり処理することにより10−DAT,Bの2′,7−ヒドロキシル基を保護した。次いで反応混合物をその場で塩化アセチル(0.3mL)により10〜40℃にて12〜18時間にわたり処理した。次いで反応混合物を破砕した氷で処理すると共に30分間にわたり放置し、ジクロルメタン(30mL)で抽出した。ジクロルメタン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで油状残留物まで濃縮した。残留物をヘキサンで磨砕して固化させた。固形物を濾過すると共にエタノール−硫酸の混液で0〜10℃にて10〜12時間にわたり処理することにより反応を完結させた。この反応混合物を冷水で希釈し、ジクロルメタン(30mL)で抽出した。ジクロルメタン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次いで減圧濃縮して残留物を得た。この残留物をジクロルメタンにおけるクロロシルのカラムに通過させて精製した。ジクロルメタンにおける3%メタノールはタキソールBを溶出し、これを固形物として単離した。これをエタノール−水から針状結晶として結晶化させ、タキソールB(50mg)を得た。
−第3c実施例−
10−デアセチル タキソールC(10−DAT,C)からのタキソールCの製造:
実施例2cに記載した方法により作成した10−デアセチル タキソールC(70mg)から出発し、タキソールC(50mg)を実施例3aもしくは3bに記載した方法により作成した。タキソールCは全ての面で標準試料と同一であると判明した[L.バルボニ等、フィトケミストリー、第36巻、第987〜990頁(1994)]。
【0033】
【発明の効果】
本発明により以下の効果が得られる。
(1)タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを分離するための公開された技術[V.セニル等、ジャーナル・ナチュラル・プロダクツ、第47巻、第131〜137頁(1984)]に報告された溶剤分配工程を本発明の前記同族体の単離方法に使用したが、溶剤分配工程を行わないことは単離同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールAの収率を収率0.5%高め;7−キシロシル−10−デアセチル タキソールBの収率を収率0.02%高め;7−キシロシル−10−デアセチル タキソールCの収率を収率0.0075%高めた。これらは報告された収率と対比される[V.セニル等、ジャーナル・ナチュラル・プロダクツ、第47巻、第131頁(1984)]。
【0034】
(2)従来技術と比較して、単離された同族体におけるキシロシド系のジオールは非酸性条件下でジアルデヒドまで分裂させた。過沃素酸塩の酸化工程には酸を使用しなかった。
(3)硼水素化物によるジアルデヒドからアセタールへの還元に続く、10−デアセチル タキソールA、BもしくはC(10−DAT,A,BもしくはC)へのぷんぱい和な条件下(0〜40℃)で達成され、中間生成物(10−DAT,A,BもしくはC)の高収率をもたらした。
【0035】
(4)シランの使用は10−デアセチル タキソールA、BもしくはCの2′,7−ヒドロキシル基の選択的保護を効率的にもたらし、さらに緩和な条件下(0〜10℃)にて、これら基の容易な保護解除を容易化させてタキソールA、BもしくはCの高収率を与えた。
(5)現在まで、このような収率でタキソールを製造する方法は報告されていない。
【0036】
原料 タキソールA タキソールB タキソールC
樹皮 0.001-0.02% 0.006% -
針状葉 0.002-0.01% - 0.035%
従来技術 0.012% 0.012% -
本発明の方法 0.25% 0.25% 0.25%
Claims (10)
- 式(3)
- 請求項1において、工程(e),工程(g),又は工程(k)における極性溶剤を、メタノール、エタノール、プロパノールおよびブタノールから選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、ジオールを分裂させる際に使用する過沃素酸塩を過沃素酸ナトリウム、過沃素酸カリウム、過沃素酸およびパラ過沃素酸から選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、ジアルデヒドをアセタールまで還元する際に使用する硼水素化物を硼水素化ナトリウム、硼水素化カリウム、硼水素化リチウムおよびシアノ硼水素化ナトリウムから選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、塩素化溶剤の混液で使用してアセタールを酸性化すると共に極性溶剤の混液にも使用して2′,7−ヒドロキシル基を保護解除させる際に使用する鉱酸を塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸および弗化水素酸から選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、鉱酸の混液で使用してアセタールを酸性化する塩素化溶剤をクロロホルム、ジクロルメタンおよび四塩化炭素から選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、10−デアセチル タキソールの2′,7−ヒドロキシル基を保護する際に使用するシランをクロルトリエチルシラン、クロルトリイソブチルシラン、クロルトリイソプロピルシランおよびクロルトリメチルシランから選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、使用する前記塩基をピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジンおよびピペリジンから選択することを特徴とするタキソール A、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、10−ヒドロキシル基をアセチル化するため使用するアセチル化剤を無水酢酸、塩化アセチルおよび臭化アセチルから選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
- 請求項1において、タキソール同族体7−キシロシル−10−デアセチル タキソールA、BもしくはCを単離するため、およびタキソールA、BもしくはCを精製するためフラッシュクロマトグラフィーにて使用する吸収剤をシリカゲル、フロロシルおよびアルミナから選択することを特徴とするタキソールA、BもしくはCの製造方法。
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