JP4081385B2 - 詰替え型無芯ロール状ラップフィルムの使用方法 - Google Patents

詰替え型無芯ロール状ラップフィルムの使用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状ラップフィルムの使用方法、及び該方法に用いられるロール状ラップフィルム収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
主として従来のラップフィルムは、特に家庭用タイプにあっては、紙管に巻装され、使い捨てカッター付紙製容器に収納された状態で販売され、使用されている。また、特開2002−46944号公報には、業務用のラップフィルムとして、紙管に500〜1000m程度巻装された状態で販売され、使用されていることが記載されている。
従来、ラップフィルムを使い切った後に生じる紙製空箱及び芯材の紙管は、可燃ゴミとして焼却処分又は廃棄処分されている。
【0003】
しかし、近年、産業廃棄物の最終処分量が年々増加の一途をたどり、焼却処分する際の炭酸ガス排出に伴う地球温暖化等の環境問題や廃棄処分する際の埋立処分場の不足も相俟って、ゴミの量を減らすこと自体が社会における重要な課題となっている。
また、この種のゴミは、末端のユーザーが有料で処理しなければならないため、その処理費が商品コストに跳ね返って商品を低コスト化できないという問題もある。
【0004】
上記のような問題点に鑑み、紙管に巻装されたラップフィルムを収納する容器を合成樹脂で成形し、ラップフィルムの使用後は残った紙管のみを該容器から取り出し、紙管に巻装された新しい詰替専用ラップを該容器に収納して、該容器を繰り返し使用するカッター付ラップフィルム用詰替容器が提案されている(特開平7−232741号公報、特開2002−2715号公報、特開平10−86946号公報等)。
【0005】
これらの提案においては、ラップフィルム巻回物を収納する、カッター付ラップフィルム用詰替容器を合成樹脂製にしたことにより、該容器を紙製とした場合における上記問題点は解消できるが、ラップフィルム巻回物の巻芯については紙製であるため、依然として、上記問題点が残っている。
【0006】
更にまた、特開2002−46944号公報には、ラップフィルムを巻装してフィルム巻き付け層全体の円筒形状を維持するためのラップフィルム用芯材を合成樹脂製とし、当該芯材として紙管を用いた場合の問題点を解消することが提案されている。
【0007】
この提案は、合成樹脂メーカーが合成樹脂製ラップフィルム用芯材を製造してラップフィルムメーカーに卸し、ラップフィルムメーカーは該芯材にラップフィルムを巻装し、製品箱に収納して各地代理店に搬送し、各地代理店は各地のスーパーマーケットやコンビニエンスストア等にラップフィルム巻回物を納品し、各地のスーパーマーケットやコンビニエンスストア等ではラップフィルム巻回物からラップフィルムを引き出し切断して生鮮食品や加工食品等の包装に使用し、使用後に残った前記芯材を返却用容器に収納し、前記合成樹脂メーカーは返却用容器に前記芯材がある程度溜まった段階でこれを回収して再利用可能品と不良品とに選別し、再利用可能品はラップフィルム用芯材としてラップフィルムメーカーに卸す一方、不良品は原料再生メーカーに搬送し、原料再生メーカーでは不良品を粉砕してラップフィルム用芯材として再生するラップフィルム用芯材のリサイクルシステムに関するものであるが、末端側のユーザー(スーパーマーケットやコンビニエンスストア等)ではラップフィルムを使い切った後に残ったラップフィルム用芯材を合成樹脂メーカーが予め用意した返却用容器に収容しなければならず、また合成樹脂メーカーや原料再生メーカーでは、使い切ったラップフィルム用芯材の回収、良品/不良品の選別、良品の再利用及び不良品の再生といった作業が必要であり、前述した問題点を解消するための作業工程は相当煩雑である。
【0008】
また、特開2002−46944号公報には、ラップフィルム巻回物を収納する容器について言及されていない。
【0009】
従って、本発明の目的は、ラップフィルムを使い切ったときには、ラップフィルムの巻回物だけを取り換えれば、該巻回物の収納容器及び該巻回物を該収納容器に係止するためのラップフィルム用芯材そのものは繰り返し使用することができるラップフィルムの使用方法、及び該方法に用いられるロール状ラップフィルム収納容器を提供することにある。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−46944号公報
【特許文献2】
特開平7−232741号公報
【特許文献3】
特開2002−2715号公報
【特許文献4】
特開平10−86946号公報
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無芯ロール状ラップフィルムを、その中空部に芯材を挿通した状態で、容器内に該芯材を回転軸として回転自在に収納し、収納された該無芯ロール状ラップフィルムを、その始端部を前記容器の開口部から引き出し、所望の長さに切断して使用する方法であって、前記容器及び前記芯材を合成樹脂で形成し、該芯材の軸方向の一部に伸縮部を設け、且つ該芯材の一端部近傍に径方向に突き出た円盤状の止め具を設け、前記容器を、少なくとも前記無芯ロール状ラップフィルムを収納する容器本体と、該容器本体に対して開閉自在に設けられた蓋体と、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通された前記芯材を回転自在に支持・固定するための係止手段と、前記容器の開口部から前記無芯ロール状ラップフィルムを引き出して切断するための切断手段とから構成し、前記係止手段を、前記容器本体の底板の左右両端部から垂直方向に延設された左右側板のうち一方の側板に設けられた貫通孔と、他方の側板の内面側に相対向して設けられた凹部とから構成し、前記芯材の前記止め具取付側の先端部を前記貫通孔に挿通し、前記止め具を前記貫通孔が設けられた側板の内側面に当接させ、前記芯材の他方の先端部を前記凹部内に挿入した状態で、前記芯材を前記容器内に係止し、前記無芯ロール状ラップフィルムを使い終えた後、前記芯材を前記容器本体の左右何れか一方の側板に押し込んで前記芯材の前記伸縮部を縮めることにより、前記芯材を前記容器本体から取り外し、取り外した芯材を新しい無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通し、該芯材の前記止め具取付側の先端部を前記容器本体の前記貫通孔に挿通し、前記止め具を前記貫通孔が設けられた側板の内側面に当てて押圧することにより、該芯材の前記伸縮部を縮めながら、該芯材の他方の先端部を前記容器本体の前記凹部内に挿入し、その後該伸縮部の縮みを回復させて、新しい該無芯ロール状ラップフィルムを前記容器に補給することにより、前記容器及び前記芯材を繰り返し使用することを特徴とする詰替え型無芯ロール状ラップフィルムの使用方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、無芯ロール状ラップフィルムを、その中空部に芯材を挿通した状態で、容器内に該芯材を回転軸として回転自在に収納し、収納された該無芯ロール状ラップフィルムを、その始端部を前記容器の開口部から引き出し、所望の長さに切断して使用するための容器であって、前記容器及び前記芯材を合成樹脂で形成し、該芯材の軸方向の一部に伸縮部を設け、且つ該芯材の一端部近傍に径方向に突き出た円盤状の止め具を設け、前記容器を、少なくとも前記無芯ロール状ラップフィルムを収納する容器本体と、該容器本体に対して開閉自在に設けられた蓋体と、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通された前記芯材を回転自在に支持・固定するための係止手段と、前記容器の開口部から前記無芯ロール状ラップフィルムを引き出して切断するための切断手段とから構成し、前記係止手段を、前記容器本体の底板の左右両端部から垂直方向に延設された左右側板のうち一方の側板に設けられた貫通孔と、他方の側板の内面側に相対向して設けられた凹部とから構成し、前記芯材の前記止め具取付側の先端部を前記貫通孔に挿通し、前記止め具を前記貫通孔が設けられた側板の内側面に当接させ、前記芯材の他方の先端部を前記凹部内に挿入した状態で、前記芯材を前記容器内に係止してなる、詰替え型無芯ロール状ラップフィルム収納容器を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の詰替え型無芯ロール状ラップフィルムの使用方法は、図1及び図2に示すように、無芯ロール状ラップフィルム1を、その中空部11に芯材2を挿通した状態で、容器3内に該芯材2を回転軸として回転自在に収納し、収納された該無芯ロール状ラップフィルム1を、その始端部12を前記容器3の開口部31から引き出し、所望の長さに切断して使用する方法であって、前記容器3及び前記芯材2を合成樹脂で形成し、前記無芯ロール状ラップフィルム1を使い終えた後、新しい無芯ロール状ラップフィルム1のみを補給して、前記容器3及び前記芯材2を繰り返し使用するものである。
【0013】
先ず、本発明の詰替え型無芯ロール状ラップフィルムの使用方法に用いられる前記無芯ロール状ラップフィルム1について説明する。
無芯ロール状ラップフィルム1は、図1に示すように、フィルムのみで(芯材を用いずに)形成されており、フィルムの始端部12が止着テープ13で止着されている。
【0014】
無芯ロール状ラップフィルム1の材質としては特に制限されるものではないが、エチレン単独重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、ポリブテン−1、ブテン−α−オレフィン共重合体等の可塑剤及び塩素を含まないポリオレフィン系樹脂(この場合、エチレン、プロピレン、ブテン等と共重合されるα−オレフィンとしては、炭素数2〜8のα−オレフィンが好ましい)や、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂等が挙げられる。
【0015】
中でも、上述の可塑剤及び塩素を含まないポリオレフィン系樹脂は、可塑剤のブリードアウトによる環境ホルモンの問題、及び焼却時における塩化水素等の有毒ガスの発生や毒性の高い燃焼残渣の発生等がないことから、環境問題等からも安全性に優れており特に好ましい。
前記エチレン単独重合体やエチレン−α−オレフィン共重合体は、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、極低密度ポリエチレン(VLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)等と呼ばれる場合もある。
【0016】
無芯ロール状ラップフィルム1を形成するフィルムの厚みは、好ましくは5〜30μmであり、特に好ましくは7〜15μmである。フィルムの厚みが5μm未満であると強度的に弱く、またフィルムの厚みが30μm超であるとゴワゴワし、ラップ包装の際に被包装物に密着しない。
無芯ロール状ラップフィルム1の層構造は、単層構造でも、多層構造の何れでもよい。また、無芯ロール状ラップフィルム1は、製膜法又は製膜法と延伸成形法との組み合わせにより製造される。製膜法は、インフレ成形又はT−ダイ成形で行われる。
【0017】
フィルムについての引張弾性率、伸び、収縮応力等の物性は、特に制限されない。
無芯ロール状ラップフィルム1の巻長さは、10〜100mが好ましい。無芯ロール状ラップフィルム1の軸心の中空部(空洞部)11の径は、25〜45mmφが好ましい。無芯ロール状ラップフィルム1の幅は、200〜500mmが好ましい。
無芯ロール状ラップフィルム1の製造方法としては、特に制限はないが、例えば特許第2794549号公報記載の製造方法が挙げられる。
【0018】
次に、本発明の詰替え型無芯ロール状ラップフィルムの使用方法に用いられる容器(収納容器)3の各種形態について、図面を用いて説明する。
第1の形態の容器3は、図1〜図3に示すように、無芯ロール状ラップフィルム1を収納する容器本体4と、無芯ロール状ラップフィルム1へのゴミ、埃等の付着を防止するために、該容器本体4に対して開閉自在に設けられた蓋体5とからなる。容器本体4と蓋体5とは、ヒンジ方式により一体化されている。
【0019】
容器本体4は、図1に示すように、前板41、底板42及び左右の側板43,44から構成され、上方が大きく開口した平面視でほぼ矩形の形状をなしている。
蓋体5は、図1に示すように、前部垂下板51、後部垂下板52、左右の側部垂下板53,54及び天板55から構成され、下方に大きく開口した平面視でほぼ矩形の形状をなしている。
【0020】
蓋体5の後部垂下板52は、図1に示すように、蝶番部32によって容器本体4の底板42の一方の側縁と展開自在に接続されている。
そして、第1の形態の容器3においては、図1に示すように、蓋体5を閉蓋したときには、蓋体5の左右の側部垂下板53,54は、容器本体4の左右の側板43,44を越えて、また蓋体5の前部垂下板51は、容器本体4の前板41を越えて、それぞれ重なり合うようになっている。
【0021】
第1の形態の容器3は、上記の構成を有しているため、蓋体5は容器本体4に対して開閉自在に連設され、蓋体5が蝶番部32を軸にして容器本体4側に近づく方向に回転したときには、容器本体4に対して蓋体5が覆い被さって容器3が閉蓋され、蓋体5が容器本体4と離れる方向に回転したときには、容器3が開蓋されるようになっている。
第1の形態の容器3における容器本体4の左右の側板43,44には、図1、図2及び図4に示すように、係止手段6としての芯材受部が設けられている(後述)。
【0022】
従って、第1の形態の容器3によれば、開蓋時には容器3を開放して該容器3の上方開口部31から該容器3内に無芯ロール状ラップフィルム1を出し入れすることができるようになっている。
また、第1の形態の容器3によれば、容器3内に無芯ロール状ラップフィルム1を収納後、該フィルム1を使用しない場合には、常に閉蓋しておくことにより、ゴミ、埃等が容器内に侵入して該フィルム1に付着するのを防止することができるようになっている。
【0023】
第2の形態の容器3について、図5及び図6を用いて説明する。
第2の形態の容器3は、図5及び図6に示すように、容器本体4と蓋体5とからなる。
容器本体4は、図5に示すように、前板41、後板45、底板42及び左右の側板43,44から構成され、上方が大きく開口した平面視でほぼ矩形の形状をなしている。
蓋体5は、図5に示すように、前部垂下板51、後部垂下板52、左右の側部垂下板53,54及び天板55から構成され、下方に大きく開口した平面視でほぼ矩形の形状をなしている。
【0024】
蓋体5の後部垂下板52は、図5に示すように、蝶番部32によって容器本体4の後板45と展開自在に接続されている。
そして、第2の形態の容器3においては、図5及び図6に示すように、蓋体5を閉蓋したときには、蓋体5の後部垂下板52は容器本体4の後板45と、蓋体5の左右の側部垂下板53,54は容器本体4の左右の側板43,44と、それぞれ容器3の内面側及び外面側において面一になり、また蓋体5の前部垂下板51は容器本体4の前板41を越えて重なり合うようになっている。
【0025】
第2の形態の容器3は、上記の構成を有しているため、蓋体5は容器本体4に対して開閉自在に連設され、蓋体5が蝶番部32を軸にして容器本体4側に近づく方向に回転したときには、容器本体4に対して蓋体5が覆い被さって容器3が閉蓋され、蓋体5が容器本体4と離れる方向に回転したときには、容器3が開蓋されるようになっている。
【0026】
従って、第2の形態の容器3によれば、開蓋時には容器3を開放して該容器3の上方開口部31から該容器3内に無芯ロール状ラップフィルム1を出し入れすることができるようになっている。
また、第2の形態の容器3によれば、容器3内に無芯ロール状ラップフィルム1を収納後、該フィルム1を使用しない場合には、常に閉蓋しておくことにより、ゴミ、埃等が容器内へ侵入して該フィルム1に付着するのを防止することができるようになっている。
【0027】
第3の形態の容器3について、図7及び図8を用いて説明する。
第3の形態の容器3は、図7及び図8に示すように、容器本体4と蓋体5とからなる。
容器本体4は、図7及び図8に示すように、前板41、後板45、底板42及び左右の側板43,44から構成され、上方が大きく開口した平面視でほぼ矩形の形状をなしている。
蓋体5は、図7及び図8に示すように、前部垂下板51、後部垂下板52、左右の側部垂下板53,54及び天板55から構成され、下方に大きく開口した平面視でほぼ矩形の形状をなしている。
【0028】
容器本体4と蓋体5との嵌合方式としては、▲1▼容器本体を蓋体内に嵌め込む方式〔図8参照〕、▲2▼逆に蓋体を容器本体内に嵌め込む方式〔図9(a)参照〕、及び▲3▼容器本体と蓋体とをそれらの内側面及び外側面において面一に嵌め込む方式〔図9(b)〜(e)参照〕等が挙げられる。
上記▲2▼の方式では、閉蓋中に容器本体4を構成する前板41、後板45及び左右の側板43,44の上縁部にゴミ、埃等が蓄積し、開蓋時にこれらのゴミ、埃等が容器内に入り込む恐れがあることを考慮すると、上記▲1▼又は▲3▼の方式が好ましい。
【0029】
第3の形態の容器3は、上記の構成を有しているため、容器本体4を蓋体5内に嵌め込むか、又は蓋体5を容器本体4内に嵌め込んだときには、容器本体4に対して蓋体5が覆い被さって容器3を閉蓋し、蓋体5を容器本体4から取り外したときには、容器3が開放されるようになっている。
【0030】
従って、第3の形態の容器3によれば、開蓋時には容器3を開放して該容器3の上方開口部31から該容器3内に無芯ロール状ラップフィルム1を出し入れすることができるようになっている。
また、第3の形態の容器3によれば、容器3内に無芯ロール状ラップフィルム1を収納後、該フィルム1を使用しない場合には、常に閉蓋しておくことにより、ゴミ、埃等が容器内へ侵入して該フィルムに付着するのを防止することができるようになっている。
【0031】
第3の形態のような嵌め込み方式の容器についてまとめると、前部垂下板、後部垂下板及び左右側部垂下板により構成される「蓋体」における側面の下部端面、及び/又は前板、後板及び左右側板により構成される「容器本体」における側面の上部端面をその全周に亘って矩形状に切り欠くことにより形成される、切欠部端面と突起部端面又は面一の端面とを嵌合することによって、前記蓋体の側面の下部端面と前記容器本体の側面の上部端面が連結されて、容器3は閉蓋される。
【0032】
前記矩形状の切欠部は、前記蓋体5の側面の下部端面及び/又は前記容器本体4の側面の上部端面の外面側隅部、中央部及び内面側隅部の何れに設けてもよい。或いはまた、外面側隅部及び内面側隅部の両方に設けてもよい。
一方、蓋体5を容器本体4から取り外すときには、蓋体5が容器本体4上に嵌め込み方式により載置されているだけであるから、蓋体5をまっすぐ上方に引き抜くだけでよい。
【0033】
尚、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の側面視の形状は、無芯ロール状ラップフィルムを回転自在に収納するのに適したものであれば、直方体形、半円筒状形、かまぼこ形等でもよい。
蓋体5の容器本体4に対する連結構造は、第1及び第2の形態のヒンジ方式や、第3の形態の嵌め込み方式に限定されるものではなく、容器が、無芯ロール状ラップフィルムをその中空部に芯材を挿通した状態で出し入れできる程度に蓋体が開閉できる構造を有するものであればよい。
【0034】
次に、係止手段について説明する。
容器本体4には、図1、図2及び図4に示すように、前記無芯ロール状ラップフィルム1を前記容器3内に回転自在に支持・固定するための係止手段6が設けられている。
係止手段6は、前記芯材2と、前記容器本体4の底板42の左右両端部から垂直方向に延設された左右側板43,44の上方中央部にそれぞれ設けられた芯材受部61とから構成されている。
【0035】
前記芯材2は、前記無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11より径が小さく、かつ該無芯ロール状ラップフィルム1の長手方向の幅より長く、少なくとも両端の断面が円形である。
そして、係止手段6は、前記芯材2を、前記無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態で、前記芯材受部61に載置することによって、該無芯ロール状ラップフィルム1を前記容器3に係止するものである。
【0036】
更に詳述すると、前記芯材受部61は、図1、図2及び図4に示すように、容器本体4の左右側板43,44の内面側の相対向する位置に設けられた一対の凹部62,62からなる。
前記芯材2は、図10(a)に示すように、軸方向の一部に伸縮部22を設けることにより軸方向に伸縮自在とされている。芯材2は、その長さを前記左右一対の凹部62,62の底面間距離より僅かに長くしてあり、無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通された状態にある芯材2の両端部を、該芯材2の伸縮部22を軸方向に縮めながら、これら凹部62,62内にそれぞれ挿入して無芯ロール状ラップフィルム1を容器3内に係止することができるようになっている。
【0037】
係止手段6としては、図11に示すように、左右両側板43,44のうち一方の側板44に貫通孔63を設け、図4に示すように、他方の側板43の内面側に凹部62を相対向して設けると共に、軸方向の一部に伸縮部22が設けられた前記芯材2の前記貫通孔挿通側の先端部23近辺に、図12(a)に示すように、該芯材2の径方向に突き出た円盤状の止め具24を設け、これら貫通孔63と凹部62とでもって、無芯ロール状ラップフィルム1が挿通された芯材2を係止することができるように構成することもできる。
【0038】
即ち、この場合、前記芯材2において前記円盤状の止め具24を設ける位置は、該芯材2の前記貫通孔挿通側先端部23側となる前記止め具24の径方向の面と該芯材2の他方の先端面との間の直線距離が前記貫通孔63が設けられた側板44の内側面と前記凹部62の底面との間の直線距離より僅かに長くなるような位置であればよい。
【0039】
そして、無心ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態にある前記芯材2における前記止め具取付側の端部を前記貫通孔63に挿通した後、前記止め具24を前記貫通孔63が設けられた側板44の内側面に当てて押圧することにより、前記芯材2の伸縮部22を軸方向に縮めながら、該芯材2の他方の端部を他方の側板43の内面側に設けられた前記凹部62内に挿入することによって、あるいは逆に、無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態にある前記芯材2における前記止め具取付側とは反対側の端部を前記凹部62の底面に当てて押圧することにより、前記芯材2の伸縮部22を軸方向に縮めながら、該芯材2の前記止め具取付側の端部を他方の側板44に設けられた前記貫通孔63に押通することによって、無芯ロール状ラップフィルム1が挿通された芯材2を容器3内に係止することができる。
【0040】
芯材受部61としては、図13(a)に示すように、容器本体4の左右側板43,44に、下方に向かってU字状となるようにして設けられた切欠部64であってもよい。
この場合、前記芯材2は、図10(b)に示すように、直径に比して幅の長い単純な円筒状のものでよく、前記芯材2を前記無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態で、前記芯材2の両端部が前記左右側板43,44より僅かに突出するように前記U字状切欠部64に載置することによって、前記無芯ロール状ラップフィルム1を容器3に係止することができる。
【0041】
また、芯材受部61としては、図13(b)に示すように、容器本体4の左右側板43,44の内面側に、下方に向かってU字状をなすようにして設けられたU字溝65であってもよい。
この場合、U字溝65の底部に載置した芯材の端部が該底部から落下しない程度にU字溝65,65間の直線距離より僅かに短い長さを有する、図10(b)に示すような前記芯材2を、前記無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態で、前記U字溝65の上部から滑り込ませるようにしてU字溝65の底部に載置することによって、前記無芯ロール状ラップフィルム1を容器3に係止することができる。
【0042】
上記のように構成された係止手段6によれば、芯材2が前記U字状切欠部64又はU字溝65の底部にフリーな状態で載置されているだけであるから、ラップ包装に当たり無芯ロール状ラップフィルム1のフィルム端を引っ張ってフィルムを引き出す際には、無芯ロール状ラップフィルム1と芯材2が一緒に回転することにより、フィルムは所望の長さに引き出される。
【0043】
その際、特に無芯ロール状ラップフィルム1の残量が少なくなると、フィルム端12の引っ張り力によって芯材2が前記U字状切欠部64又はU字溝65の底部から浮き上がるようになるが、該切欠部64又は溝65の上縁を越えて容器外に飛び出すようなこともない。従って、係止手段6により、芯材2を無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態で容器3内に回転自在に支持・固定することができる。
【0044】
U字状切欠部64又はU字溝65の幅は、芯材2を上方から載置できる程度であればよく、断面が円形の芯材2の直径より僅かに大きければよい。該幅を必要以上に大きくすると、フィルムを引き出す際に無芯ロール状ラップフィルム1が芯材2と共に、容器外に飛び出し易くなるし、また芯材2が上下方向、左右方向又は前後方向に揺れてフィルムに捩れや皺が発生する原因ともなる。一方、該幅を必要以上に小さくして芯材2と切欠部64又はU字溝65のクリアランスがなくなると、芯材2の切欠部64又はU字溝65への載置が困難となる。
【0045】
U字状切欠部64及びU字溝65の深さは、フィルムを引き出す際に無芯ロール状ラップフィルム1が芯材2と共に容器外に飛び出さない程度であればよい。
容器本体4の左右側板43,44に設けられる芯材受部61としての切欠部又は内面側の溝は、U字形に限定されず、上述した芯材受部61としての機能を果たすものであれば、例えば、図13(c)及び(d)に示すようなV字形であってもよい。
【0046】
係止手段6は、芯材受部61として、容器本体4の左右両側板43,44にU字状若しくはV字状切欠部64又は該側板内面側にU字若しくはV字溝65を設けるものであるが、その一方が図11に示すような貫通孔63であってもよい。このような構成を採用した場合、図10(b)に示すような単純な円筒状の芯材2を芯材受部61に載置するときは、無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態にある前記芯材2における一方の端部を前記貫通孔63に挿通した後、前記芯材2の他方の先端部を前記U字状若しくはV字状切欠部64又は前記U字若しくはV字溝65に上方から載置すればよい。
【0047】
なお、この場合、前記芯材2の長さは、前記左右側板43,44の一方に前記U字状若しくはV字状切欠部64を設け、他方の側板に前記貫通孔63を設けるときには、前記芯材2の両端部が前記左右側板43,44より僅かに突出するように前記左右側板43,44間の直線距離より僅かに長くしてあり、前記左右側板43,44の一方に前記U字若しくはV字溝65を設け、他方の側板に前記貫通孔63を設けるときには、前記U字若しくはV字溝65の底面と前記貫通孔63を設けた側板44の外側面との間の直線距離より僅かに長くしてある。
【0048】
また、芯材受部61として左右側板43,44の一方の側板内面側にU字若しくはV字溝65を設け、他方の側板に貫通孔63を設けたときには、芯材2は、前述した図12(a)に示すような形状の芯材であってもよい。
【0049】
この場合、該芯材2は、常態における該芯材2の前記貫通孔挿通側先端部23側となる前記止め具24の径方向の面と該芯材2の他方の先端面との間の直線距離が前記貫通孔63が設けられた側板44の内側面と前記U字若しくはV字溝65との間の直線距離より僅かに長くなるような位置に前記止め具24が設けられるような長さにしてあり、無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態にある前記芯材2の両端部を、該芯材2の伸縮部22を軸方向に縮めながら、これらU字若しくはV字溝65及び貫通孔63にそれぞれ挿入若しくは挿通することによって、該芯材2の一方の先端部と前記止め具24とでもって前記U字若しくはV字溝65の底面及び前記貫通孔63が設けられた側板44の内側面をそれぞれ押圧した状態で、無芯ロール状ラップフィルム1が挿通された芯材2を容器3内に係止することができる。
【0050】
さらに、芯材受部61として、前述したように、左右側板43,44にU字状若しくはV字状切欠部64,64を設けたときや、左右側板43,44の一方にU字状若しくはV字状切欠部64を設け、他方の側板に貫通孔63を設けたときは、図12(b)に示すように、芯材2の一方の先端部23近辺又は前記貫通孔挿通側の先端部23近辺に、該芯材2の径方向に突き出た円盤状の止め具24を設けてもよい。
【0051】
この場合、該芯材2の前記貫通孔挿通側先端部23側となる前記止め具24の径方向の面と該芯材2の他方の先端面との間の直線距離が前記U字状若しくはV字状切欠部64又は前記貫通孔63が設けられた一方の側板44の内側面と他方の側板43の外側面との間の直線距離より僅かに長くなるような位置に前記止め具24が設けられており、芯材2を芯材受部61に載置するときは、前記芯材2を無芯ロール状ラップフィルム1の中空部11に挿通した状態で、前記芯材2の前記止め具取付側先端部を前記側板44に設けられた前記U字状若しくはV字状切欠部64上に載置するか、又は前記側板44に設けられた前記貫通孔63に挿通した後、前記芯材2の他方の先端部を他方の側板43に設けられた前記U字状若しくはV字状切欠部64上に載置すればよい。
【0052】
これによって、ラップフィルムを容器3から引き出して使用する際、前記芯材2が前記U字状若しくはV字状切欠部64又は前記貫通孔63が設けられた側板44側に動いて無芯ロール状ラップフィルム1の該側板側端面が該側板44の内側面に直接当たることもなく、前記芯材2を、該芯材2の両端部が前記左右側板43,44より僅かに突出するように前記U字状若しくはV字状切欠部64,64又は前記U字状若しくはV字状切欠部64と前記貫通孔63とに載置することができる。
【0053】
次に、切断手段について説明する。
本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器3には、前記開口部31から前記無芯ロール状ラップフィルム1を引き出して切断するための切断手段7が設けられている。
切断手段7は、無芯ロール状ラップフィルム1のフィルム端12を引っ張ることにより、所望の長さに引き出されたフィルムを切断するためのものである。従って、切断手段7は、無芯ロール状ラップフィルム1の容器3に取り付けられた鋭利な刃先を有する切断刃であればよい。
【0054】
切断手段としての切断刃7は、適切な剛性を有するものであれば特に制限されるものではないが、図14(a)に示すような帯体のもの又は図14(b)に示すような断面がL字状のものが挙げられる。切断刃7の刃先の形状としては、例えば
(a)カッターナイフのように切断刃の幅全体に亘ってストレートな尖った刃先となっているもの
(b)切断刃の幅全体に亘って適切な目の複数の先端が鋭利な鋸歯状切断刃を有するもの
イ)V字形の切断刃(特開2000−177728号公報参照)
ロ)三角錐等の錐状の切断刃(特開2002−2715号公報参照)
が挙げられる。
【0055】
尚、刃先の形状は、上記(a)のストレートな刃先、上記(b)の鋸歯状の刃先の何れでもよいが、上記(b)の鋸歯状の刃先の方が好ましい。
切断刃の長さは、少なくとも無芯ロール状ラップフィルムの幅以上は必要であるが、容器の切断刃取付位置において、該容器の長手方向全域に亘って設けてもよい。
【0056】
切断刃は、無芯ロール状ラップフィルムの容器に固定して取り付けられるが、該容器の構造によってその位置は異なる。
前記第1の形態及び第2の形態の容器のように、容器本体4の天部において蓋体5をヒンジ方式により連結一体化した容器の場合には、下記イ)〜ハ)の位置で固定できる。
イ)蓋体5の前部垂下板51の外面側(図15参照)若しくは内面側端縁又は端面上
ロ)容器本体4の前板41の上部の外面側(図1及び図5参照)若しくは内面側端縁又は端面上
ハ)容器本体4の前面と底面の角(図16参照)
【0057】
前記第3の形態の容器のように、容器本体4の天部において蓋体5を嵌め込み方式により連結一体化した容器の場合には、下記イ)〜ハ)の位置で固定できる。
イ)蓋体5の前部垂下板51の外面側若しくは内面側端縁
ロ)容器本体4の前板41の上部の外面側若しくは内面側端縁
ハ)容器本体4の前面と底面の角
【0058】
帯体又は断面がL字状の切断刃7は、その刃先が僅かに突き出るようにして、前記の取付位置に取り付ければよい。容器本体4の前面と底面との角に切断刃7を取り付ける場合には、図16(a)に示すように、容器本体4の底面外側の前面側端縁から底面に対して鉛直方向に刃先を突き出してもよいし、図16(b)に示すように、容器本体4の前面外側の底面側端縁から前面に対して鉛直方向に刃先を突き出してもよい。
尚、断面がL字状の切断刃7を用いる場合には、美観及び安全性の面から、刃先が容器の前面から飛び出した格好にならないように取り付けることが望ましい。
【0059】
切断手段(切断刃)7を、上記のように構成することによって、第1の形態〜第3の形態の容器のように、容器本体4の天部において蓋体5をヒンジ方式又は嵌め込み方式により連結一体化した容器にあっては、開蓋することにより形成された上方の開口部31から無芯ロール状ラップフィルム1のフィルム端12を引っ張って容器外に引き出した(フィルムを既に使用中で、フィルム端が容器外に引き出された状態である場合、この操作を改めて行う必要はない)後、閉蓋して、蓋体5の前部垂下体51でフィルムを押えながら更に所望の長さに引き出し、次いでフィルムを、該フィルムが上記の位置に設置された切断刃7の刃先に密着するような方向に引っ張りながらフィルムの一方のサイドから他方のサイドに向かってフィルムを切断することができる。
【0060】
切断手段(切断刃)7は、先端に鋭利な刃先を有するので露出に対する安全対策が施されていることが好ましい。容器3の構造及び切断刃7の取付位置に応じて、例えば、スライド式の切断刃として、使用しないときには刃先が容器3内に収まるようにし、使用するときには刃先が露出するように構成された切断刃防護機構を設けてもよい。
【0061】
切断刃の材質としては、適切な剛性を有するものであれば、特に制限はない。切断刃に適した材質として、鋼材、その他の金属、セラミックス又は容器本体若しくは蓋体と同材質の合成樹脂等が挙げられる。
切断刃を蓋体の前部垂下板端縁又は容器本体の前板上部端縁に設ける場合は、該蓋体又は容器本体に対して一体成形により形成、即ち、前記蓋体の前部垂下板端縁又は容器本体の前板上部端縁を所望の刃先の形状に加工することにより設けてもよいし、別個に製造した後付加加工により一体化、即ち別に作成した切断刃を取り付けてもよい。
【0062】
切断刃を容器本体の前面と底面との角に設ける場合は、角部に材料を突出させた形状、即ち容器本体の底板を前板端縁から底面に対して鉛直方向に突出させるか、又は容器本体の前板を底面端縁から前面に対して鉛直方向に突出させた形状にして、そこに鋸歯等所望の刃先の形状を加工してもよく、別に作成した切断刃を取り付けてもよい。
【0063】
切断刃の刃先の形状としては、切れ味をよくするために目立てをした鋭い直刃若しくはV字形や錘状等の鋸歯、特に鋸歯にする方が好ましいが、ギザギザ又は波形の形状に打ち抜いた程度の刃先でもラップフィルムの切断には充分な効果がある。家庭で使用することを前提にすれば寧ろこの方が安全である。
【0064】
次に、ラップフィルムの巻戻り防止構造について説明する。
ラップフィルムを所望の長さに切断する場合、容器を開蓋することにより形成された上方の開口部から、容器内に収納された無芯ロール状フィルムのフィルム端を掴んでフィルムを所望の長さに引き出し、前記の切断手段により切断するが、フィルムの切断後のフィルム端が容器内に巻き戻ると、次回の使用時に、開蓋して上方の開口部からフィルム端を掴んでフィルムを容器外に引き出すときには、特にフィルム端が無芯ロール状フィルムの裏側に隠れた状態にあるときは、フィルム端が表側に出るよう無芯ロール状フィルムが挿通された芯材を容器内に入れ直す必要があり、操作がかなり面倒になる。
【0065】
ラップフィルムの巻戻り防止構造は、このような次回の使用時における面倒な操作を無くし、フィルムを容易に引き出せるように、フィルム切断後のフィルム端の容器内への巻戻りを防止するためのものであり、例えば、実用新案登録第3058651号公報に記載されているようにフィルム巻戻り方向への回転防止機構を設ける方法、特開平11−100041号公報に記載されているように容器本体の前板中央部にラップフィルム取り出し開口部を設けて、ラップフィルム端掴み部分を作成し、次回の使用時に、このラップフィルム端掴み部分から指先で簡単にラップフィルムを掴んで引き出す方法、又はフィルムが容器に接触する面において、特開平10−35656号公報や特開平10−35657号公報等に記載されているように粘着層からなるフィルム保持部を設ける方法、或いは表面を梨地加工処理又は僅かに凹凸を付けるかしてフィルム保持部と成し、これに切断後のフィルム端を保持させるようにする方法等が用いられるが、粘着層を塗布又は貼り付けるか、或いは表面を梨地加工処理若しくは僅かに凹凸を付けるかしてフィルム保持部を設ける方法が好ましい。
【0066】
また、本発明のラップフィルムの使用方法では、例えば容器本体の前板の上縁において、切欠部を設ける等して段差を付け、次にフィルムを引き出し切断する際に、該段差部を覆っているフィルムを指で掴んで容易に引き出せるようなフィルム掴み用段差を設けてもよい。
【0067】
次に容器及び芯材の材質及び製造方法等について説明する。
容器は、耐久性が要求される反面、片手で持てる程度の手軽さも必要であり、また、内部の汚れを落とすための水洗いや布巾での拭き取りをし易くするために、合成樹脂から形成されている。
【0068】
前記合成樹脂としては、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ナイロン樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、ポリアセタール樹脂、PET樹脂等の熱可塑性樹脂や、尿素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂等を使用できる。中でも、本発明におけるラップフィルムは、食品包装用として使用される可能性が高いため、食品包装用容器として安全性の高いポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂の使用が好ましい。
【0069】
容器は、以下のように製造される。
前記第1及び第2の形態の容器のように、容器本体と蓋体とをヒンジ方式で連結一体化する構造においては、容器本体と蓋体とが蝶番部により展開自在に接続された状態で一体成形により製造される。
また、前記第3の形態の容器のように、容器本体と蓋体とを嵌め込み方式で一体化する構造における嵌合部は、前述したように、容器本体及び蓋体をそれらの嵌合部構造が所望の構造になるように一体成形してもよいし、本体を成形した後に、所望の嵌合部構造に加工してもよい。
【0070】
容器本体及び蓋体を一体成形する方法としては、射出成形が挙げられる。このように一体成形することにより、大量生産が可能となり、製造コストを下げることができる。
また、容器本体と蓋体とをそれぞれ一体成形し、容器本体に形成された突出ピンと蓋体に形成された係合孔とを係合連結して容器を組み立てる構造においても、同様の効果が奏される。
【0071】
また、係止手段における芯材受部として容器本体の左右側板に設けられた貫通孔、U字状若しくはV字状切欠部、凹部、U字若しくはV字溝、又は切断手段として蓋体若しくは容器本体に設けられた切断刃は、容器本体及び蓋体を一体成形加工により製作した後、これら容器本体及び蓋体を加工処理するか、或いは別に製作してこれら容器本体及び/又は蓋体に取り付ければよい。
【0072】
本発明のラップフィルムの使用方法においては、無芯ロール状フィルムを収納した容器を狭い台所の一定場所に保管管理し、使用に際しては即座に使用できるように、例えば特開2000−142707号公報や実開平5−62427号公報等に記載されているように、無芯ロール状フィルムを収納した容器の側面にマグネット板等を取り付けて、該無芯ロール状ラップフィルムを収納した容器を冷蔵庫等の壁面に磁着してもよいし、例えば実用新案登録第2546135号公報等に記載されているように、無芯ロール状フィルムを収納した容器を狭い台所の台上の一定場所に起立状態で安定的に保持することによって保管管理してもよい。
【0073】
芯材の材質は、容器の材質と同じものを使用することができる。
芯材は、無芯ロール状ラップフィルムの軸心部に存在する円筒形の中空部に挿通した状態で容器内に回転自在に支持・固定するためのものであるから、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に入り、該無芯ロール状ラップフィルムからフィルムを引き出すときに、フィルム端を引っ張る際の張力で大きく変形しないようなものであればよい。
【0074】
芯材を無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通した後、容器の左右側板に設けられたU字状若しくはV字状切欠部又はU字若しくはV字溝上に該芯材を載置する係止手段を採用する場合、フィルム引き出し時に、容器の左右側板に設けられたU字状若しくはV字状切欠部又はU字若しくはV字溝の底部上で、無芯ロール状フィルムと一緒に、軸を中心にフィルム引き出し方向への自由な回転が可能なように、少なくとも両端の断面は円形であることが好ましい。
従って、芯材の形状は直径に比して幅の長い単純な円筒状のものでもよく、丸棒状や中空の円筒状のもの等も用いられる。
【0075】
芯材を無芯ロール状ラップフィルムの中空部に容易に挿通できるように、また、フィルム引き出し時に、無芯ロール状ラップフィルムが収納容器内で芯材上を左右上下に動いてフィルムの引き出しがスムーズにできなかったり、引き出したフィルムに捩れや皺が発生したりするのを防止するため、芯材の直径は無芯ロール状ラップフィルムの中空部の内径より、僅かに小さい程度、具体的には1〜10mm小さい程度にするのが望ましい。
【0076】
また、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通した芯材を容器の左右側板に設けられた前記切欠部又は溝上に載置することにより、無芯ロール状フィルムを容器内に係止するため、無芯ロール状フィルムが収納容器内で芯材上を左右方向に動かないように、容器の長手方向の幅は無芯ロール状ラップフィルムの長手方向の幅よりも僅かに長くしている。よって、芯材の幅も無芯ロール状ラップフィルムの長手方向の幅よりも僅かに長くする必要がある。
【0077】
なおかつ、芯材の幅は、該芯材が容器の左右側板に設けられた前記切欠部又は溝上に載置できるように、容器の左右側板に前記切欠部が設けられる場合にあっては、該芯材の両端部が前記左右側板より僅かに、具体的には2〜6mm突出するような長さに、収納容器の左右側板の内側に前記溝が設けられる場合にあってはこれら溝間の直線距離より僅かに、具体的には2〜10mm短い長さとすることが望ましい。
【0078】
容器の左右側板の内側にU字若しくはV字溝、或いは凹部を設けて該溝又は凹部に芯材を載置する場合には、例えば実用新案登録第3030076号公報に記載されているように、芯材の両端部にゴム体をキャップ状に被せてもよい。
これにより、無芯ロール状フィルムの中空部に芯材を挿通し、芯材の一端を容器の左右側板の何れか一方の内側に設けられたU字若しくはV字溝、或いは凹部に嵌め、次いで芯材の端部のゴム体を歪めて、芯材の他端を他方の側板内側に設けられたU字若しくはV字溝、或いは凹部に嵌めることになるが、ゴム体は、溝又は凹部に嵌めるときに滑り難く、芯材を嵌め易くするし、またゴム状弾性を有し、曲げたり縮めたりするため、芯材をU字若しくはV字溝、或いは凹部に容易に取り付けることができる。
【0079】
更に、ゴム体は摩擦係数が大きく、溝又は凹部に対して滑り難いため、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に芯材を密着して取り付けた場合には、フィルム引き出し時に、無芯ロール状ラップフィルムは必要以上に回転し難くなり、フィルムの不要な引き出しによる浪費を防止することができると共に、無芯ロール状ラップフィルムの逆回転による巻戻りも防止できる。
【0080】
また、例えば、登録実用新案第3009668号公報に記載されているように、芯材に無芯ロール状ラップフィルムの中空部より僅かに径の大きい環状突条を、適宜間隔を空けて、周囲に複数本設けてもよい。これにより、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に芯材を挿通するときに、無芯ロール状ラップフィルムを回転しながら挿入すると、容易に挿通でき、一旦挿通したものは、芯材が横方向にずれて容易に外れることもない。
【0081】
芯材を容器内に挿入して該芯材の一方の先端部を容器本体の側板内面側に設けられた凹部内に挿入する際には、該芯材の一方の先端部で前記凹部を押圧するようにして軸と平行に側板側に縮めながら、該芯材の他端部を、容器本体の他方の側板内側に設けられた凹部に挿入し、或いは容器本体の他方の側板に設けられた貫通孔に挿通するため、該芯材は非伸縮部である芯材本体に、軸方向に伸縮自在な伸縮部を組み合わせて構成されている。
伸縮部は、圧縮ばねを用いたり、ベローズ、ゴム、柔軟性に富んだ合成樹脂等の材質を用いたり、伸縮復元性を有するものからなる。
【0082】
芯材をU字若しくはV字溝の芯材受部上に載置する場合において、前記芯材受部側の末端に芯材取付凹部又は芯材取付穴を設けてもよい。
この場合、芯材は図10(b)又は図12(b)に示すような単純な円筒状のものでもよいが、前述した、一方の先端部を左右側板のうち一方の側板内面側に設けられた凹部内に挿入し、他方の先端部を他方の側板内面側に設けられた凹部内に挿入、又は、他方の側板に設けられた貫通孔に挿通する場合と同様、図10(a)又は図12(a)に示すような芯材本体に、軸方向に伸縮自在な伸縮部を組み合わせて構成されることが好ましい。
【0083】
U字若しくはV字溝の芯材受部上に載置する場合において、これらの溝は容器本体の左右側板上端縁で開放されており、上端側から基部側まで同じ深さでもよいが、上端側で広く且つ深く、基部側で狭く且つ浅くして、芯材の両端部を該溝の上端側から基部側へ案内し易いようにしてもよい。
【0084】
芯材の両端には、芯材本体又は芯材本体及び伸縮部より細く、これらの中心軸より突出した突起部を設けてもよい。
芯材及び芯材受部を上記の形状・構造にすることによって、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通した状態の芯材を以下のようにして、容器に支持・固定し、又は取り外すことができる。
【0085】
容器本体の左右側板にU字状又はV字状切欠部が設けられる場合においては、芯材を容器に支持・固定するときには、芯材の両端部を容器本体の左右側板より僅かに突出するようにして、前記切欠部の基部上に載置する。芯材を容器から取り外すときは、芯材を上方に持ち上げて、芯材の両端部を左右側板上端縁の開放部より引き抜けばよい。
【0086】
容器本体の左右側板の内側にU字又はV字溝が設けられる場合においては、芯材を容器に支持・固定するときには、芯材の両端部を容器本体の左右側板上端縁の開放部より前記溝内に案内し、芯材の両端部が前記溝面に沿って下方へ移動するようにし、芯材を容器から取り出すときには、芯材を水平に保ちながら上方に持ち上げて、芯材の両端部を左右側板上端縁の開放部より引き抜けばよい。
【0087】
容器本体の左右側板の内側に凹部が設けられる場合においては、芯材の一方の先端を容器本体の左右何れか一方の側板内側に設けられた凹部の底面に当てて押圧することにより、芯材の伸縮部を縮めた状態で、芯材の他方の先端を容器本体の他方の側板内側面に沿わせて下方へ移動させ、該他方の側板内側に設けられた凹部に挿入することにより、該凹部を押圧する状態で容器内に支持・固定される。
【0088】
芯材を容器から取り外すときは、芯材を容器本体の左右何れか一方の側板側に押し込んで芯材の伸縮部を更に縮め、容器本体の他方の側板側先端部を該他方の側板内側に設けられた凹部から取り外すと、芯材の縮みが回復して常態に戻るので、この状態で前記左右何れか一方の側板内側に設けられた凹部から取り外せばよい。
【0089】
収納容器の左右何れか一方の側板内側に凹部が設けられ、他方の側板に貫通孔が設けられる場合には、芯材の円盤状止め具取付側とは反対側の先端を容器本体の左右何れか一方の側板内側に設けられた凹部の底面に当てて押圧することにより、芯材の伸縮部を縮めた状態で、芯材の円盤状止め具取付側の先端を容器本体の他方の側板内側面に沿わせて下方に移動させ、該他方の側板内側に設けられた貫通孔に嵌め込むか、あるいは逆に、芯材の円盤状止め具取付側の先端を容器本体の左右何れか一方の側板に設けられた貫通孔に挿通し、円盤状止め具を該側板内側面に当てて押圧することにより、芯材の伸縮部を縮めた状態で、芯材の他方の先端を容器本体の他方の側板内側面に沿わせて下方に移動させ、該他方の側板内側に設けられた凹部内に挿入するかすれば、伸縮部の復元力により芯材全体の縮みが回復し、芯材の円盤状止め具取付側とは反対側の先端が容器本体の左右何れか一方の側板内面側に設けられた凹部の底面を押圧する一方、円盤状止め具が容器本体の他方の側板内側面を押圧する状態で、芯材が前記凹部及び貫通孔の基部上に載置されることによって容器内に支持・固定される。
【0090】
芯材を収納容器から取り外すときは、芯材を容器本体の凹部が設けられた左右何れか一方の側板側に押し込んで、伸縮部を更に縮め、容器本体の他方の側板側になる芯材先端部を該他方の側板に設けられた貫通孔から引き抜き、該先端部をフリーの状態にすると、芯材の縮みが回復して常態に戻るので、この状態で前記左右何れか一方の側板内側に設けられた凹部から取り外せばよい。
【0091】
もちろん、芯材を容器本体の貫通孔が設けられた左右何れか一方の側板側に押し込んで、円盤状止め具でもって該側板の内側面を押圧することにより伸縮部をさらに縮め、容器本体の他方の側板側になる芯材の先端部を該他方の側板内側に設けられた凹部から引き抜き、該先端部をフリーの状態にすると、芯材の縮みが回復して常態に戻るので、この状態で芯材の他方の先端部を前記左右何れか一方の側板側に設けられた貫通孔から引き抜いてもよい。
【0092】
容器本体の左右側板の内側にU字又はV字溝が設けられ、該溝の基部末端に凹部が設けられる場合には、芯材の一方の先端を容器本体の左右何れか一方の側板内側上端縁開放部より前記溝に沿って基部側へ押し下げ、該基部側の末端の位置に来たら、該位置に設けられた凹部の底面に当てて押圧することにより、芯材の伸縮部を縮め、その状態で、芯材の他方の先端を容器本体の他方の側板内側上端縁の開放部より前記溝に沿わせて基部側へ移動させ、該基部側の末端に設けられた凹部に嵌め込めば、伸縮部の復元力により芯材の両先端が前記両凹部を押圧する状態で芯材が容器内に支持・固定される。
【0093】
芯材を容器から取り出すときには、芯材を容器本体の左右何れか一方の側板側に押し込んで芯材の伸縮部を更に縮め、容器本体の他方の側板側になる芯材先端部を該他方の側板内側に存する前記溝の基部側末端に設けられた凹部から取り外し、前記溝に沿って基部から上端側へと移動させ、上端縁の開放部より取り外せば、芯材の縮みが回復して常態に戻るので、この状態で前記左右何れか一方の側板内側に存する前記溝の基部側末端に設けられた凹部から取り外せばよい。
【0094】
容器本体の左右側板の内側にU字又はV字溝が設けられ、該溝の一方の基部末端に凹部と他方の溝の基部末端に貫通孔がそれぞれ設けられる場合には、芯材の円盤状止め具取付側とは反対側の先端を容器本体の凹部が設けられた左右何れか一方の側板内側上端縁の開放部より前記溝に沿って基部側へ押し下げ、該基部側の末端の位置に来たら、該位置に設けられた凹部の底面に当てて押圧することにより、芯材の伸縮部を縮め、その状態で、芯材の円盤状止め具取付側の先端を容器本体の他方の側板内側上端縁の開放部より前記溝に沿わせて基部側へ移動させ、該基部側の末端に設けられた貫通孔に嵌め込むか、あるいは逆に、芯材の円盤状止め具取付側の先端を容器本体の貫通孔が設けられた左右何れか一方の側板内側上端縁の開放部より前記溝に沿って基部側へ押し下げ、該基部側の末端の位置に来たら、該位置に設けられた貫通孔に挿通し、円盤状止め具を前記貫通孔が設けられた左右何れか一方の側板に当てて押圧することにより、芯材の伸縮部を縮め、その状態で、芯材の他方の先端を容器本体の他方の側板内側上端縁の開放部より前記溝に沿わせて基部側へ移動させ、該基部側の末端に設けられた凹部に挿入するかすれば、伸縮部の復元力により芯材の縮みが回復し、凹部挿入側の先端部が前記溝の基部末端に設けられた凹部を、そして貫通孔挿通側の先端部近辺に設けられた円盤状止め具が容器本体の貫通孔が設けられた左右何れか一方の側板内面をそれぞれ押圧した状態で、芯材が前記凹部及び貫通孔の基部上に載置されることによって容器内に支持・固定される。
【0095】
芯材を容器から取り出すときには、芯材を容器本体の凹部が設けられた側の側板側に押し込んで芯材の伸縮部をさらに縮め、容器本体の他方の側板側になる芯材先端部を該他方の側板内側に存する前記溝の基部側末端に設けられた貫通孔から引き抜き、前記溝に沿って基部側から上端側へと移動させ、上端縁の開放部より取り出せば、該先端部はフリーの状態となり、芯材の縮みが回復して常態に戻るので、この状態で前記左右何れか一方の側板内側に存する前記溝の基部側末端に設けられた凹部から取り外せばよい。
【0096】
あるいは逆に、芯材を容器本体の貫通孔が設けられた側の側板側に押し込んで、前記円盤状止め具を該側板の内側面に当てて押圧することにより、芯材の伸縮部をさらに縮め、容器本体の他方の側になる芯材先端部を該他方の側板内側に存する前記溝の基部側末端に設けられた凹部から引き抜き、前記溝に沿って基部側から上端側へと移動させ、上端縁の開放部より取り出せば、該先端部はフリーの状態となり、芯材の縮みが回復して常態に戻るので、この状態で前記左右何れか一方の側板内側に存する前記溝の基部末端に設けられた貫通孔から引き抜けばよい。
【0097】
次に、本発明の無芯ロール状ラップフィルムの使用方法の一使用態様について説明する。
ラップフィルム詰替容器のメーカーにおいて、合成樹脂製の繰り返し使用可能なラップフィルム詰替容器を製造し、市場に流通させる。
ラップフィルム収納用芯材のメーカーにおいて、合成樹脂製の繰り返し使用可能な芯材を製造し、市場に流通させる。尚、ラップフィルム詰替容器のメーカー及びラップフィルム収納用芯材のメーカーは同じでも違っていてもよい。
次に、ラップフィルムメーカーは、無芯ロール状ラップフィルムを製造し、市場に流通させる。
このような状況下において、一般家庭の消費者(以下「ユーザー」という)は、前記ラップフィルム詰替容器と、前記芯材と、前記無芯ロール状ラップフィルムとを市場より購入する。
【0098】
そして、ユーザーは、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に芯材を挿通した後、ラップフィルム詰替容器の天部に設けられた蓋体を解放し、上方の開口部から前記芯材を前記ラップフィルム詰替容器内の芯材受部に回転自在に支持・固定させ、次いで、前述の所定の方法で所定の場所で保管する。
例えば、一般家庭において電子レンジによる加熱調理や冷蔵庫への冷蔵保管等のために食品類を包装する際等のラップ使用時に、ユーザーは、開蓋した上方の開口部から、無芯ロール状ラップフィルムのフィルム端を引っ張ってラップフィルムを所望の長さに引き出し、ラップフィルム詰替容器に設けられた切断手段によって切断し、前記包装に使用する。
【0099】
ラップフィルムの使用後は、容器を閉蓋し、所定の場所に保管する。
そして、ラップフィルムの使用に際し、上記の作業を繰り返すうち、ラップフィルム詰替容器内に収納された無芯ロール状ラップフィルムを使い切った後、ユーザーは、新しい無芯ロール状ラップフィルムを市場より購入して、前記作業を行う。
【0100】
本発明の無芯ロール状ラップフィルムの使用方法は、前述した実施態様に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
また、本発明の無芯ロール状ラップフィルムの使用方法に用いられる容器等は、前述した形態に制限されることはなく、それぞれの異なる部分を、適宜変更したり組み合わせた形態とすることもできる。
【0101】
このように、本実施態様の無芯ロール状ラップフィルムの使用方法によれば、以後、ユーザーは、前記作業を繰り返すことによって、無芯ロール状ラップフィルのみの交換で、ラップフィルム詰替容器及び芯材は繰り返し使用することができる。尚、前記作業を繰り返す際、ユーザーは、必要に応じてラップフィルム詰替容器の内部や芯材の外表面に付着したゴミ、埃等を水洗いや濡れ布巾で拭き取った後自然乾燥させる等して、ラップフィルム詰替容器及び芯材をきれいに洗浄・殺菌等する必要がある。
【0102】
また、無芯ロール状ラップフィルムの中空部の一端より該中空部に挿通した状態の芯材を容器本体の左右側板の上方中央部にそれぞれ設けられた芯材受部上に載置することによって前記無芯ロール状ラップフィルムを容器に支持・固定しているため、容器を開蓋して上方の開口部から該芯材を掴んで持ち上げれば簡単に該芯材を取り外すことができ、容器の内部が空になれば、水洗いや濡れ布巾での拭き取り等により容器内部や芯材外表面の洗浄・殺菌処理等が容易にでき、衛生的であると共にこれら容器や芯材の耐久性を向上させることができる。
【0103】
また、芯材を前記芯材受部上に載置しているため、フィルム引き出し時に無芯ロール状ラップフィルムが容器から飛び出すのを防止することができる。しかも、フィルムの残量が少量になったときに、フィルムを引き出す際の張力によりロール状が崩れてフィルムの引き出しが困難になることもない。
【0104】
本実施態様における容器においては、刃先全体に亘って直線状又は適切な目の複数の先端が鋭利な鋸歯状で、かつ適切な剛性を有する切断刃を、合成樹脂材料で形成された容器に取り付けているので、従来の紙製カッター付使い捨て収納容器のように容器が歪んでカッターが切れ難くなったり、切断した反動でフィルムが絡まったり、切断にコツを要したりすることもなく、比較的伸張率の高いラップフィルムでも容易に切断することができる。
【0105】
また、フィルム切断手段として、前記切断刃防護機構を収納容器に設けてあると、フィルム不使用時には常に刃先が露出しないので、先端が鋭利な刃先を有する切断刃を取り付け、切れ味を良くしているにも拘わらず、安全性にも優れている。
【0106】
収納容器のフィルム引き出し位置から切断刃取付位置までのフィルムが収納容器に接触する面に、粘着剤を直接塗布形成するか、若しくは粘着層を塗布形成した別体のシートを貼着するか、又は表面を梨地加工処理若しくは僅かに凹凸を付けるかしてなるフィルム保持部が設けられていると、切断後のフィルム端の収納容器内への巻戻りを防止することができ、次回のフィルム使用時に収納容器からのフィルム引き出しが容易である。
【0107】
収納容器のフィルム引き出し位置となる容器本体の前板上縁部には、矩形状の切欠部からなるフィルム掴み用段差を設けてあると、次回のフィルム使用時に、フィルム端を容易に見出すことができ、収納容器からのフィルム引き出しが容易である。
【0108】
収納容器の容器本体の前板又は後板には、マグネット板等を取り付けてあると、収納容器を台所の冷蔵庫等の壁面に磁着することができる。よって、多くの食器、調理器具等が並べられている台所内で収納容器を一定の場所にコンパクトに保管・管理することができ、従来の紙製使い捨て容器のような、収納容器の適当な保管場所が得られないとか、置き場所及び保管場所が一定せず、どこかに紛れた場合に見つけだすのに労を要するといった問題もない。
【0109】
芯材の表面に適当な梨地処理が成されているか、又は芯材表面に僅かな凹凸が付けられていると、粘着性を有するロール状ラップフィルムの内面側端部が芯材に密着することもなく、よって、フィルムを引き出すときに、ロール内面のフィルムが芯材に逆巻き状態で巻き付く恐れもない。
【0110】
ラップフィルム詰替容器及び芯材は、合成樹脂材料からなり、繰り返し使用されるが、永久的に使用できるものではなく、破損したり傷や打痕等が付いたりしてそのまま使用できなくなることもある。そのときには、これらのラップフィルム詰替容器及び芯材も新しいものと交換する必要が生じる。このような場合には、例えば特開2002−46944号公報に記載されているような方法によって、ラップフィルム詰替容器及び芯材の製作に用いられた材料をリサイクル使用してもよい。
【0111】
【発明の効果】
本発明の無芯ロール状ラップフィルムの使用方法によれば、無芯ロール状ラップフィルムの容器及び芯材を合成樹脂材料で形成してあるため、容器及び芯材を繰り返し使用することができ、従来における、紙管に巻装後、紙製容器に収納された状態で使用に供されている一般家庭用ラップフィルムを使い切った後に生ずる、紙の空箱や芯材の紙管による可燃ゴミの発生を防止し、延いてはこれら可燃ゴミの焼却処理に伴う炭酸ガス発生の抑制など環境保護の面からの優れた効果を奏する。
従って、従来の紙製の使い捨て収納容器やロール状フィルム用芯材としての紙管が不要となるため、これら収納容器や芯材の材料に係る資源の有効利用に貢献できると共に、コスト的にも低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられるラップフィルム、容器及び芯材の一形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられるラップフィルム、容器及び芯材の一形態を、容器の蓋体の一部を仮想的に省略して示す平面図である。
【図3】図3は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第1の形態の閉蓋状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第1の形態の側板及び芯材受部を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第2の形態の開蓋状態を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第2の形態の閉蓋状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第3の形態の開蓋状態を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第3の形態の開蓋状態を示す断面図である。
【図9】図9(a)〜(e)は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第3の形態における、容器本体と蓋体との結合部の各種形態を示す縦断面図(図8相当図)である。
【図10】図10(a)及び(b)は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる芯材の一形態を示す斜視図である。
【図11】図11は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器における芯材受部の別の形態を示す斜視図である。
【図12】図12(a)及び(b)は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる芯材の別の形態を示す斜視図である。
【図13】図13(a)〜(d)は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器における芯材受部の更に別の形態を示す斜視図である。
【図14】図14(a)及び(b)は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器に取り付けられる切断刃の形状を示す斜視図である。図である。
【図15】図15は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第1の形態における、切断刃の他の取り付け形態を示す斜視図(図3相当図)である。図である。
【図16】図16(a)及び(b)は、本発明のラップフィルムの使用方法に用いられる容器の第1の形態における、切断刃の他の取り付け形態を示す斜視図(図1相当図)である。
【符号の説明】
1 無芯ロール状ラップフィルム
11 中空部
12 始端部
13 止着テープ
2 芯材
21 芯材本体(非伸縮部)
22 伸縮部
23 端部
24 止め具
3 容器
31 開口部
32 蝶番部
4 容器本体
41 前板
42 底板
43、44 側板
45 後板
5 蓋体
51 前部垂下板
52 後部垂下板
53,54 側部垂下板
55 天板
6 係止手段
61 芯材受部
62 凹部
63 貫通孔
64 切欠部
65 溝
7 切断手段(切断刃)

Claims (2)

  1. 無芯ロール状ラップフィルムを、その中空部に芯材を挿通した状態で、容器内に該芯材を回転軸として回転自在に収納し、収納された該無芯ロール状ラップフィルムを、その始端部を前記容器の開口部から引き出し、所望の長さに切断して使用する方法であって、
    前記容器及び前記芯材を合成樹脂で形成し、該芯材の軸方向の一部に伸縮部を設け、且つ該芯材の一端部近傍に径方向に突き出た円盤状の止め具を設け、
    前記容器を、少なくとも前記無芯ロール状ラップフィルムを収納する容器本体と、該容器本体に対して開閉自在に設けられた蓋体と、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通された前記芯材を回転自在に支持・固定するための係止手段と、前記容器の開口部から前記無芯ロール状ラップフィルムを引き出して切断するための切断手段とから構成し、
    前記係止手段を、前記容器本体の底板の左右両端部から垂直方向に延設された左右側板のうち一方の側板に設けられた貫通孔と、他方の側板の内面側に相対向して設けられた凹部とから構成し、前記芯材の前記止め具取付側の先端部を前記貫通孔に挿通し、前記止め具を前記貫通孔が設けられた側板の内側面に当接させ、前記芯材の他方の先端部を前記凹部内に挿入した状態で、前記芯材を前記容器内に係止し、
    前記無芯ロール状ラップフィルムを使い終えた後、前記芯材を前記容器本体の左右何れか一方の側板に押し込んで前記芯材の前記伸縮部を縮めることにより、前記芯材を前記容器本体から取り外し、
    取り外した芯材を新しい無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通し、該芯材の前記止め具取付側の先端部を前記容器本体の前記貫通孔に挿通し、前記止め具を前記貫通孔が設けられた側板の内側面に当てて押圧することにより、該芯材の前記伸縮部を縮めながら、該芯材の他方の先端部を前記容器本体の前記凹部内に挿入し、その後該伸縮部の縮みを回復させて、新しい該無芯ロール状ラップフィルムを前記容器に補給することにより、前記容器及び前記芯材を繰り返し使用することを特徴とする詰替え型無芯ロール状ラップフィルムの使用方法。
  2. 無芯ロール状ラップフィルムを、その中空部に芯材を挿通した状態で、容器内に該芯材を回転軸として回転自在に収納し、収納された該無芯ロール状ラップフィルムを、その始端部を前記容器の開口部から引き出し、所望の長さに切断して使用するための容器であって、
    前記容器及び前記芯材を合成樹脂で形成し、該芯材の軸方向の一部に伸縮部を設け、且つ該芯材の一端部近傍に径方向に突き出た円盤状の止め具を設け、
    前記容器を、少なくとも前記無芯ロール状ラップフィルムを収納する容器本体と、該容器本体に対して開閉自在に設けられた蓋体と、無芯ロール状ラップフィルムの中空部に挿通された前記芯材を回転自在に支持・固定するための係止手段と、前記容器の開口部から前記無芯ロール状ラップフィルムを引き出して切断するための切断手段とから構成し、
    前記係止手段を、前記容器本体の底板の左右両端部から垂直方向に延設された左右側板のうち一方の側板に設けられた貫通孔と、他方の側板の内面側に相対向して設けられた凹部とから構成し、前記芯材の前記止め具取付側の先端部を前記貫通孔に挿通し、前記止め具を前記貫通孔が設けられた側板の内側面に当接させ、前記芯材の他方の先端部を前記凹部内に挿入した状態で、前記芯材を前記容器内に係止してなる、詰替え型無芯ロール状ラップフィルム収納容器
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