JP4080937B2 - ネットワーク間のパケット中継方法及びシステム - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のパケット網を相互に接続するネットワーク間接続装置が信号処理装置と連携してパケットを中継する技術に関し、特にネットワーク間接続装置が複数のフローからなる通信に係るパケットを中継する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のパケット網を接続するネットワーク間接続装置は、パケットを単に中継するだけでなくアドレス変換やパケットフィルタリングなど種々の機能を有する場合がある。以下、アドレス変換機能を有するネットワーク間接続装置を例にとって従来の技術を説明する。
【0003】
従来のネットワーク間接続装置は、一のパケット網からパケットを受信すると、そのパケットに記述された発アドレス又は着アドレスを、記憶装置に記憶されている変換テーブルにしたがって書き換え、このIPパケットを他のパケット網に中継する。変換テーブルは、発アドレスと着アドレスの組を1つのエントリとするものであり、中継時に該変換テーブルにエントリが存在しない場合には新たに変換用のアドレスを払い出し、このアドレスを変換テーブルに追加する。なお、上記に説明において「アドレス」とは、UDP/IPパケットについてはIPアドレスとUDPポート番号の対であり、TCP/IPパケットIPアドレスとTCPポート番号の対であり、他のIPパケットについてはIPアドレスである。以上のような技術はNAPT(Network Address Port Translation)やIPマスカレードなどと呼ばれる。このネットワーク間接続装置によれば、IPアドレス資源の有効活用やネットワーク間接続装置配下のコンピュータの隠蔽などが図れる。
【0004】
ところで、このようなネットワーク間接続装置では、TCPパケット又はUDPパケットに格納されるメッセージ中にIPアドレスやポート番号を埋め込む上位プロトコルに係るパケットについては、IPヘッダ,TCPヘッダ,UDPヘッダのアドレス情報のみを変換すると、上位プロトコルがIPアドレスやポート番号をやりとりする際にアドレス不整合を生じるという問題があった。例えばSIP(Session Initiation Protocol/RFC3261,RFC2543)ではSIPメッセージ内にIPアドレス・UDPポート番号が記述されるため、SIPによるVoIP(Voice over IP)通信を行う場合などに上記問題が現れる。そこで、従来、TCPペイロード又はUDPペイロード内に記述されたアドレスについても変換する技術が提案されている。
【0005】
しかしながら、上位プロトコルのアドレス変換処理は複雑であるため、従来のネットワーク間接続装置ではスループットの向上が困難であるという問題があった。そこで、IPヘッダ・UDPヘッダのアドレス変換についてはネットワーク間接続装置で処理し、SIPメッセージ内のアドレス変換については別途設けた信号処理装置に変換を依頼するシステムが登場してきている。このシステムでは、特定のアドレス・ポート番号を用いてるかどうかを判定することにより、SIPメッセージ関連パケットであるか否かを区別していた(非特許文献1参照)。
【0006】
【非特許文献1】
林 和仁,外4名,”SIPアプリケーションレベルゲートウェイ(SIP−ALG)におけるアドレス変換エントリの管理方式に関する一考察”,信学技法,社団法人電子情報通信学会,2002年12月,NS2002−188,PS2002−62,p.25−28
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のネットワーク間接続では、次のような問題点があった。
【0008】
例えばSIPによるVoIP通信を行う場合、SIPサーバを経由しないメッセージは信号処理装置に送られない。最初は端末A−SIPサーバ−端末Bというメッセージを交換をしており、途中から端末A−端末Bというメッセージ交換に切り替わる場合を考える。この場合、端末A−端末Bという通信で用いるポート番号は、SIPサーバを経由した通信時に互いに通知するため、動的に定まることが多い。
【0009】
ここで、通信経路の切り替わる前では、SIPサーバが特定ポート番号で通信するなら、そのポート番号が発ポート番号又は着ポート番号であるパケットを信号処理装置に送ればよい。しかし、通信経路の切り替わった後では、特定ポート番号を使うことが期待できないため、パケットは信号処理装置に送られず、上位プロトコルにおけるアドレス変換を行うことができない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通信中に動的にアドレス情報が決定される場合でもネットワーク間接続装置と信号処理装置とが連携してパケット中継を行うことができるネットワーク間のパケット中継方法及びシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ネットワーク間接続装置は、信号処理装置に対する処理要求の要否を判定するための所定の処理条件情報を記憶装置に記憶しておき、一のパケット網から受信した他のパケット網へのパケットが前記記憶装置に記憶されている処理条件を満たす場合には信号処理装置に対して該パケットの処理要求を送信し、信号処理装置は、ネットワーク間中継装置からの処理要求に係るパケットに対して所定の処理を行い少なくともアドレス情報を含む登録要求メッセージをネットワーク間接続装置に送信し、ネットワーク間接続装置は、信号処理装置から受信した登録要求メッセージに含まれるアドレス情報を前記記憶装置に記憶して該アドレス情報に基づくパケットの中継処理を行うとともに、信号処理装置から受信した登録要求メッセージに基づき所定の条件で前記記憶装置に処理条件情報を追加することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、パケットに対する処理を行う信号処理装置からの登録要求メッセージの内容に応じて、どのパケットについては信号処理装置による処理を行うかという処理条件が追加されるので、通信中に動的にアドレス情報が決定される場合でもパケットの中継を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態にかかるネットワーク間のパケット中継方法及びシステムについて図面を参照して説明する。図1は本発明の本実施形態におけるネットワーク構成図である。
【0014】
なお、以下の説明において、アドレスとは、UDPパケットについてはIPアドレスとUDPポート番号の対、TCPパケットについてはIPアドレスとTCPポート番号の対、それ以外のIPパケットについてはIPアドレスを指すものとする。
【0015】
図1に示すように、このパケット中継システムは、複数の端末11−1〜11−nが接続された第1のパケット網10と、複数の端末21−1〜21−mが接続された第2のパケット網20とを相互に接続するネットワーク間接続装置30と、ネットワーク間接続装置30と連携して後述する所定の信号処理を行う信号処理装置40とを備えている。
【0016】
本実施の形態では、ネットワーク間接続装置30と信号処理装置40とが連携してパケットのアドレス変換を行う。すなわち、ネットワーク間接続装置30では、パケットのIPヘッダとTCP又はUDPヘッダについてアドレス変換を行い、一方信号処理装置40では、TCP又はUDPより上位プロトコルのメッセージに埋め込まれたアドレスのアドレス変換を行う。このような上位プロトコルとして本実施の形態ではSIPについて説明する。具体的には、第1のパケット網10内の端末11が第2のパケット網20内の端末21との間でVoIP通信行うものとし、該VoIP通信の呼制御を第2のパケット網20内に設置したSIPサーバ50が行うものとする。
【0017】
ネットワーク間接続装置30は、図2に示すように、一のパケット網から受信したパケットを他のパケットに中継するパケット中継部31と、中継するパケットのアドレスを必要に応じて変換するアドレス変換部32と、アドレス変換部32におけアドレス変換で用いられる変換テーブル33と、信号処理装置40に対してアドレス変換を依頼するか否かを判定する条件情報を記憶した条件情報テーブル34とを備えている。本実施の形態では、アドレス変換部32は、第1のパケット網10の発着アドレスを第2のパケット網20側で使用可能なアドレスに変換するものであり、具体的には前述したIPマスカレードの技術を用いたものである。
【0018】
パケット中継部31は、受信したパケットが条件情報テーブル34に記憶されている条件の何れかに一致する場合には、上位プロトコルメッセージのアドレス変換処理を信号処理装置40に対して依頼し、信号処理装置40から受信した変換済みパケットに対してさらにアドレス変換部32でアドレス変換を行ってからパケットを中継する。信号処理装置40で処理対象となるパケットは、カプセル化されてパケット中継部31と信号処理装置40との間でやりとりされる。一方、受信したパケットが条件情報テーブル34に記憶されている条件の何れにも一致しない場合には、信号処理装置40に対してアドレス変換依頼をすることなく、アドレス変換部32でアドレス変換を行ってからパケットを中継する。
【0019】
また、パケット中継部31は、信号処理装置40から後述する登録要求メッセージを受信した場合であって、さらにこの登録要求メッセージに条件情報テーブル34へのエントリ登録要求が含まれている場合には、登録要求メッセージに記述されているアドレスについての条件情報を条件情報テーブル34に追加する。
【0020】
条件情報テーブル34の一例を図3に示す。本実施形態では、条件情報テーブル34のエントリは、図3に示すように、プロトコル種別・第1のパケット網10側のIPアドレスとポート番号の組(図3では「第1のパケット網側」を「内側」と表記している)・第2のパケット網20側のIPアドレスとポート番号の組(図3では「第2のパケット網側」を「外側」と表記している)から構成されている。条件情報テーブル34には、予め設定された初期の条件情報に係るエントリと、その後に追加されたエントリが記憶される。
【0021】
この初期条件に係るエントリは、信号処理装置40での変換対象となる一連のパケットのうち最初のパケットに一致するものである。換言すれば、この初期条件のエントリに一致するパケットを契機として信号処理装置40による一連のパケットの信号処理が開始されることとなる。本実施の形態では、SIP通信に係るパケットを中継するので、初期条件としては「宛先ポート番号がSIPで用いる所定のポート番号であるパケット」というものとなる。
【0022】
アドレス変換部32は、IPマスカレードの技術を用いて中継対象となるパケットのアドレスを変換する。具体的には、変換テーブル33のエントリに基づき、IPヘッダのIPアドレスとUDP又はTCPヘッダのポート番号の組の変換を行う。変換テーブル33のエントリは、信号処理装置40からのエントリ登録要求があった場合、又は、信号処理装置40からのエントリ登録要求がない場合であっても所定条件で通信が開始される場合に、新たなアドレスが払い出され、これがエントリとして登録される。ここで、信号処理装置40からのエントリ登録要求に基づくアドレスの払い出しがあった場合には、そのアドレス情報を信号処理装置40に通知する。図4に、変換テーブル33の一例を示す。変換テーブル33のエントリは、図4に示すように、プロトコル種別・第1のパケット網10側のIPアドレスとポート番号の組(図4では「第1のパケット網側」を「内側」と表記している)・第2のパケット網20側のIPアドレスとポート番号の組(図4では「第2のパケット網側」を「外側」と表記している)から構成されている。
【0023】
信号処理装置40は、ネットワーク間接続装置30から受け取ったカプセル化したパケットをデカプセル化し、該パケットのTCP/UDPより上位プロトコルのメッセージに含まれるアドレスについて変換し、変換したパケットをカプセル化してネットワーク間接続装置30に返す。このアドレス変換の際は、まず、変換前のアドレスについてアドレスを払い出してエントリを変換テーブル33に登録するように登録要求メッセージをネットワーク間接続装置30に送信する。そして、ネットワーク間接続装置30から通知された払い出しアドレスを用いてアドレス変換を行う。
【0024】
前述の登録要求メッセージには、そのエントリに一致するパケットについて信号処理装置40で処理するものであるか否かを表す処理条件フラグという項目が付加されている。信号処理装置40は、自身で処理すべきものである場合には該処理条件フラグをオンにし、信号処理装置40で処理すべきものでない場合には該処理条件フラグをオフにする。信号処理装置40で処理するものであるか否かは、パケットのTCP/UDPより上位プロトコルのメッセージ内容などによって判定する。例えば、SIPの場合には、発呼・音声通話・通話終了までの一連のフローのうち最初のSIPシグナリングに係るパケットについては処理条件フラグをオンにし、以降のパケットについては処理条件フラグをオフにすればよい。最初のSIPシグナリングであるか否かの判定は、そのSIPメッセージを解析すればよい(例えば、「INVITE」であるか否かを判定)。
【0025】
次に、ネットワーク間接続装置30の動作について図5のフローチャートを参照して説明する。
【0026】
ネットワーク間接続装置30は、第1のパケット網10又は第2のパケット網20からパケットを受信すると、まず、当該パケットが条件情報テーブル34にエントリ登録されているかを判定し(ステップS1)、エントリ登録されている場合には、当該パケットについての処理を信号処理装置40に依頼する(ステップS2)。
【0027】
次いで、信号処理装置40から登録要求メッセージがあると(ステップS3)、新たにアドレスを払い出して該アドレスと当該登録要求メッセージに含まれるアドレス情報について変換テーブル33にエントリ登録を行う(ステップS4)。払い出したアドレスは信号処理装置40に通知する(ステップS5)。次いで、該登録要求メッセージに含まれる処理条件フラグがオンの場合には(ステップS6)、該登録要求メッセージに含まれるアドレス情報について条件情報テーブル34に処理条件をエントリ登録する(ステップS7)。この後に、信号処理装置40から処理済みパケットを受信し(ステップS8)、該パケットについて変換テーブル33に基づくアドレス変換処理を行う(ステップS9)。そして、アドレス変換後のパケットを中継する(ステップS10)。
【0028】
次に、信号処理装置40の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
信号処理装置40は、ネットワーク間接続装置30からカプセル化されたパケットを受信すると、まず、このパケットをデカプセル化した後に、このパケットのTCP/UDPより上位プロトコルに記述されている(すなわちペイロードに記述されている)アドレス情報を抽出する(ステップS11)。次に、このパケットが所定の条件(例えば一連の通信の最初のパケットか否か)について判定し(ステップS12)、条件を満たす場合には、前記アドレス情報についての登録要求メッセージであって処理条件フラグをオンにしたものをネットワーク間接続装置30に送信し(ステップS13)、条件を満たさない場合には、処理条件フラグがオフの登録要求メッセージをネットワーク間接続装置30に送信する(ステップS14)。そして、前記ステップS5でネットワーク間接続装置30からの払い出しアドレスを受信し(ステップS15)、該払い出しアドレス基づき、パケットのペイロードに記述されているアドレス情報を書き換える変換処理を行う(ステップS16)。次に、変換処理されたパケットをカプセル化してネットワーク間接続装置30に返す(ステップS17)。
【0030】
次に、本実施形態の中継システムを利用して、第1のパケット網10内の端末11が第2のパケット網20の端末21とVoIP通信する際の流れについて図7を参照して説明する。図7はVoIP通信での一連のフローを説明する図である。
【0031】
本実施の形態では呼制御プロトコルとしてSIPを用いているので、図7に示すように、呼制御に係るフローであるSIPシグナリングフロー61と、音声通信に係る音声フロー62というフローによりVoIP通信が実現される。SIPシグナリングフロー61は、端末11とサーバ50との間の通信及びサーバ50と端末21との間の通信となり、音声フロー62は、端末11と端末21との間の通信となる。
【0032】
より具体的な手順は以下のようになる。すなわち、端末11が端末21の識別子を含む接続要求信号をサーバ50に送ると、サーバ50は該識別子から端末21のアドレスを解決し、端末211へ接続要求信号を送る。端末21は、接続応答信号をサーバ50へ送り、サーバ50は接続応答信号を端末11に送る。接続要求信号には、端末11の音声パケット受信用アドレスを含み、接続応答信号には、端末21の音声パケット受信用アドレスを含むため、端末11,21は互いに音声パケットを相手に送ることができる。
【0033】
次に、端末11が端末21とVoIP通信する際の流れについて図8を参照してさらに詳細に説明する。図8はVoIP通信の流れを説明するシーケンスチャートである。図8において、パケットの流れを表す矢印の始点及び終点に付された丸記号のうち、黒丸記号はパケットの始点又は終点になっていることを表し、白丸はパケットの始点又は終点にはなっていないことを表している。
【0034】
図8に示すように、発呼端末11がSIPサーバ50の所定のポート宛に接続要求を送信すると、ネットワーク間接続装置30は、該パケットをカプセル化して信号処理装置40へ送る。
【0035】
信号処理装置40は、該パケット内に記述された端末11の音声パケット受信用アドレス及びSIPシグナリング受信用アドレスを記述した登録要求メッセージをネットワーク間接続装置30に送る。その際、当該パケットは一連のフローの最初のパケットなので、SIPシグナリング受信用アドレスに対応する処理条件フラグはオンにし、音声パケット受信用アドレスに対応する処理条件フラグはオフにする。
【0036】
ネットワーク間接続装置30は、登録要求メッセージを受けると、端末21側の網20の保有アドレスを払い出し、払い出したアドレスを登録要求メッセージに記述されたアドレスに対応させて変換テーブル33に保存する。なお、ここでの変換テーブル33の登録は、音声フローに係るものとSIPシグナリングに係るものの両方である。また、登録要求メッセージのSIPシグナリング受信用アドレスに係る登録要求については条件処理フラグがオンになっているので、払い出したアドレスとSIPシグナリング受信用アドレスに対応させて条件情報テーブル34に保存する。一方、払い出したアドレスを応答メッセージに記述して、信号処理装置40に送る。
【0037】
信号処理装置40は、応答メッセージを受け取ると、元のSIPシグナリングパケットに記述されていた端末11のアドレスを、応答メッセージに記述されたアドレスに書き換えて、さらにこれをカプセル化してネットワーク間接続装置30に送る。
【0038】
ネットワーク間接続装置30は、カプセル化メッセージを信号処理装置40から受け取ると、カプセル化を解き、変換テーブル33にしたがってアドレス変換を行い、端末21の網20へ送る。
【0039】
2番目以降のメッセージは、先頭メッセージと等しいアドレス情報についてエントリ登録要求を行う必要はない。
【0040】
2番目以降のメッセージが、サーバを経由しないものであった場合、ネットワーク間接続装置30は、ヘッダに記述されているアドレスが、条件情報テーブル34にエントリ登録されていることを検知し、このパケットに対して所定のアドレス変換を適用し、該パケットをカプセル化して信号処理装置40へ送る。
【0041】
また、音声パケットが流れる際には、ネットワーク間接続装置30は、ヘッダに記述されているアドレスが、条件情報テーブル34にエントリされていないので、変換テーブル33にしたがってアドレス変換を行い、端末21の網20へ送る。
【0042】
以上のように本発明によれば、パケットに対する処理を行う信号処理装置40からの登録要求メッセージの内容に応じて、どのパケットについては信号処理装置40による処理を行うかという処理条件が条件情報テーブル34に追加される、通信中に動的にアドレス情報が決定される場合でもパケットの中継を行うことができる。
【0043】
以上本発明の一実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、アドレス変換部32は、IPアドレス及びTCP/UDPポート番号の組について変換するようにしたが、IPヘッダのIPアドレスのみを変換する場合であっても本発明を適用できる。
【0044】
また、上記実施の形態では、アドレス変換規則を保存する変換テーブル33と、信号処理装置40に処理を依頼するための処理条件を保存する条件情報テーブル34をそれぞれ別に設けたが、図3及び図4に示すように両者は管理項目が類似していることから、1つのテーブルで実装するようにしてもよい。
【0045】
さらに、上記実施の形態では、IPアドレス及びTCP/UDPポート番号が埋め込まれた上位プロトコルとしてSIPを例示したが、他のプロトコルであっても本発明を実施できる。例えば、プロトコル中にアドレス情報が埋め込まれているH.323やFTPなどが挙げられる。
【0046】
さらに、上記実施の形態では、信号処理装置40での処理内容としてアドレス変換について例示したが、他の処理を行う場合であっても本発明を実施できる。例えば、ネットワーク間接続装置30においてパケットフィルタリングを行う場合が挙げられる。具体的には、上位プロトコルのメッセージ中に記述されたアドレスを信号処理装置40において解析してネットワーク間接続装置30に通知し、ネットワーク間接続装置では通知された情報に基づき、パケットフィルタリングの設定を動的に変更するものが挙げられる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、端末−サーバ間のメッセージを信号処理装置で処理するのみでなく、予め設定したものではない端末間のメッセージを信号処理装置で処理できるようになる。これにより、例えばSIPのアドレス変換を外付け装置で行うことなどが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワーク構成図
【図2】ネットワーク間のパケット中継システムの構成図
【図3】変換テーブルの一例を説明する図
【図4】条件情報テーブルの一例を説明する図
【図5】ネットワーク間接続装置の動作を説明するフローチャート
【図6】信号処理装置の動作を説明するフローチャート
【図7】VoIP通信での一連のフローを説明する図
【図8】VoIP通信の流れを説明するシーケンスチャート
【符号の説明】
10,20…パケット網、11,21…端末、30…ネットワーク間接続装置、31…パケット中継部、32…アドレス変換部、33…変換テーブル、34…条件情報テーブル、40…信号処理装置、41…アドレス変換部、50…SIPサーバ
Claims (5)
- 複数のパケット網を相互に接続するネットワーク間接続装置が信号処理装置と連携してパケットを中継する方法において、
ネットワーク間接続装置は、信号処理装置に対する処理要求の要否を判定するための所定の処理条件情報を記憶装置に記憶しておき、一のパケット網から受信した他のパケット網へのパケットが前記記憶装置に記憶されている処理条件を満たす場合には信号処理装置に対して該パケットの処理要求を送信し、
信号処理装置は、ネットワーク間中継装置からの処理要求に係るパケットに対して所定の処理を行い少なくともアドレス情報を含む登録要求メッセージをネットワーク間接続装置に送信し、
ネットワーク間接続装置は、信号処理装置から受信した登録要求メッセージに含まれるアドレス情報を前記記憶装置に記憶して該アドレス情報に基づくパケットの中継処理を行うとともに、信号処理装置から受信した登録要求メッセージに基づき所定の条件で前記記憶装置に処理条件情報を追加する
ことを特徴とするネットワーク間のパケット中継方法。 - 前記登録要求メッセージは処理条件情報に追加するか否かのフラグ情報を含み、ネットワーク間接続装置は信号処理装置から受信した登録要求メッセージに含まれるフラグ情報に基づき処理条件情報を追加するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載のネットワーク間のパケット中継方法。 - 前記信号処理装置における前記所定の処理とはアドレス変換処理を含むとともに、前記ネットワーク間接続装置ではパケットの中継処理時に、信号処理装置から受信した登録要求メッセージに含まれるアドレス情報に基づきアドレス変換処理を行う
ことを特徴とする請求項1又は2何れか1項記載のネットワーク間のパケット中継方法。 - パケット網はIP(Internet Protocol)パケット網からなり、前記アドレスは、UDP(User Datagram Protocol )/IPパケットについてはIPアドレスとUDPポート番号の対であり、TCP(Transmission Control Protocol)/IPパケットIPアドレスとTCPポート番号の対であり、他のIPパケットについてはIPアドレスである
ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のネットワーク間のパケット中継方法。 - 複数のパケット網を相互に接続するネットワーク間接続装置が信号処理装置と連携してパケットを中継するシステムにおいて、
ネットワーク間接続装置は、信号処理装置に対する処理要求の要否を判定するための所定の処理条件情報を記憶する記憶装置と、一のパケット網から受信した他のパケット網へのパケットが前記記憶装置に記憶されている処理条件を満たす場合には信号処理装置に対して該パケットの処理要求を送信する手段と、信号処理装置から受信した登録要求メッセージに含まれるアドレス情報を前記記憶装置に記憶して該アドレス情報に基づくパケットの中継処理を行う手段と、信号処理装置から受信した登録要求メッセージに基づき所定の条件で前記記憶装置に処理条件情報を追加する手段とを備え、
信号処理装置は、ネットワーク間中継装置からの処理要求に係るパケットに対して所定の処理を行い少なくともアドレス情報を含む登録要求メッセージをネットワーク間接続装置に送信する手段を備える
ことを特徴とするネットワーク間のパケット中継システム。
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