JP4080495B2 - プロジェクト管理装置及びプロジェクト管理方法及びプロジェクト管理プログラム - Google Patents

プロジェクト管理装置及びプロジェクト管理方法及びプロジェクト管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、プロジェクト管理装置及びプロジェクト管理方法及びプロジェクト管理プログラムに関するものである。特に、プロジェクト管理において、プロジェクトの計画に利用されるものに関する。
まず本技術に関わる標準技術としてProject Management Body Of Knowledge(例えば、非特許文献1参照。以下、PMBOK(登録商標)という。)とSoftware Process Engineering Metamodel(例えば、非特許文献2参照。以下、SPEMという。)を説明する。
PMBOK(登録商標)は適用対象に独立なプロジェクト管理一般に関わる業界標準である。PMBOK(登録商標)はプロジェクト管理におけるプロセスを図1のように定義している。図1の行方向は知識エリア、列方向はプロセス群、行と列の交点(各項目)はプロセスを示している。各プロセス名の前の番号は非特許文献1の章節番号である。本発明の対象は「計画」プロセス群のうち、特に以下のプロセスである。
(1)「5. プロジェクト・スコープ・マネジメント」知識エリアの「5.3 WBS作成」プロセス
(2)「6. プロジェクト・タイム・マネジメント」知識エリアの「6.1 アクティビティ定義」、「6.2 アクティビティ順序設定」、「6.3 アクティビティ資源見積り」の各プロセス
SPEMはソフトウェアを開発するプロセス(手順や作業成果を定義したもの)のメタモデルである。SPEMでは自身の位置付けを明確化するために、図2に示す4つのメタレベルを定義している。なお図2はUnified Modeling Language(例えば、非特許文献3参照。以下、UMLという。)の文法に準拠している。まずメタレベル1「プロセスモデル(Process Model)」は、具体的な開発プロセスのインスタンスが位置付けられるレベルであり、例えばRational Unified Process(登録商標)(例えば、非特許文献4参照。以下、RUP(登録商標)という。)などが該当する。メタレベル2「プロセスメタモデル(Process Metamodel)」は、開発プロセスそのものを表現する構成要素(例えばActivityやWorkProduct)が位置付けられるメタレベルであり、SPEMはこのレベルに位置する。メタレベル3「メタオブジェクトファシリティ(MetaObject Facility)」は、メタレベル2を表現する構成要素が位置付けられるメタメタレベルである。メタレベル0「パフォーミングプロセス(Performing process)」は、具体的なプロジェクトにおいて計画して実行されるインスタンスが位置付けられるレベルである。
各メタレベルの相対的な関係を説明する。メタレベル3の構成要素をインスタンス化したものがメタレベル2の構成要素であり、同様にメタレベル2の構成要素をインスタンス化したものがメタレベル1の構成要素であり、更にメタレベル1の構成要素をインスタンス化したものがメタレベル0の構成要素となる。
SPEMが定義するプロセスメタモデルはUMLの文法に従いオブジェクト指向で定義されている。図3はプロセスメタモデルを示すメタレベル2のクラス図の抜粋である。プロセスモデルもUML文法でプロセスメタモデルに則ってオブジェクト指向で定義される。プロセスモデルを定義する際、プロセスメタモデルの構成要素をどのUML要素にマッピングするか、そのUML要素はどのようなアイコンで示すかを図4に示す。図5から図11はUML文法で定義したプロセスモデルの例である。図12は図5から図11の内容を、プロセスモデルがプロセスメタモデルをインスタンス化したものであるという視点で表現したオブジェクト図である。図12では、プロセスモデル要素はプロセスメタモデルが定義するクラスのインスタンス(矩形)で表現されている。プロセスモデル要素間のリンク(直線)は、プロセスメタモデルで定義された関連をインスタンス化したものである。
次にPMBOK(登録商標)とSPEMとの関係を説明する。PMBOK(登録商標)が定義しているプロジェクト管理は、メタレベル2のプロセスメタモデルが定義する「Discipline(作業分野)」のインスタンスであるといえる。
本発明の利用分野に関わるWBSとアクティビティについて説明する。WBSはワークブレークダウンストラクチャ(Work Breakdown Structure)の略であり、プロジェクト全体のスコープを定義するため、プロジェクトに関わる要素をツリー構造で表現した(プロジェクトにおける成果物を分解してツリー状に構成した)ものである。ツリー構造上のノードとリーフをWBS要素と称する。WBSのリーフ(最下層のWBS要素)をワークパッケージと称する。アクティビティとは、ワークパッケージを達成するための作業要素である。各アクティビティは、担当する人的資源、所要期間、コストなどの情報を持つ。またアクティビティ間には依存関係が存在し、この依存関係はネットワーク構造となる。
次に従来のプロジェクト管理装置、方法及びプログラムについて説明する。
従来技術1.
非特許文献5「実務で役立つWBS入門」では、プロセスモデルからWBSを作成する方法が開示されている。この技術の利用分野はPMBOK(登録商標)の「5.3 WBS作成」である。図47はこの技術の機能とデータの構成を示す図である。
図48はこの技術におけるプロセスモデルの例(非特許文献6)、図49は図48のプロセスモデルから作成したWBSである。この技術のプロセスモデルは工程をツリー構造で表現したものであり、「従来技術1のWBS生成部」ではこのプロセスモデルのツリー構造をWBSのツリー構造に変換しているだけである。なおプロセスモデルはプロセスエンジニアが定義して用意する。
従来技術2.
特許文献1「設計支援方法およびその装置」では、プロセスモデルからアクティビティのネットワーク構造を自動生成する方式が開示されている。この技術の利用分野はPMBOK(登録商標)の「6.2 アクティビティ順序設定」である。
図50はこの技術の機能とデータの構成を示す図である。この技術のプロセスモデルはアクティビティのネットワーク構造を示す表に過ぎない。このネットワーク構造が格納された表を入力として、それをそのままネットワーク構造図に展開しているだけである。なおプロセスモデルはプロセスエンジニアが定義して用意する。
従来技術3.
特許文献2「プロジェクト管理方法および工程定義装置」と特許文献3「製品構成工程管理システムおよび方法」では、開発対象の成果物構成情報を入力として、WBSを自動生成する方式が開示されている。この技術の利用分野はPMBOK(登録商標)の「5.3 WBS作成」である。
図51はこの技術の機能とデータの構成を示す図である。図52は成果物構成情報の例、図53は図52の成果物構成情報から生成したWBSである。なおこの技術の唯一の入力である成果物構成情報は、具体的なプロジェクトにおけるインスタンスなのでメタレベル0の情報である。
特許第3557717号公報 特開2004−110102号公報 特開平11−259575号公報 Project Management Institute著、「A Guide To The Project Management Body Of Knowledge: Official Japanese Translation」、第3版、Project Management Institute、2005年2月14日 OMG、「Software Process Engineering Metamodel Specification」、Version 1.1、[online]、2005年1月6日、[2005年5月18日検索]、インターネット<URL:http://www.omg.org/docs/formal/05−01−06.pdf> ジェームズ・ランボー、外2名著、石塚圭樹監訳、日本ラショナルソフトウェア訳、「UMLリファレンスマニュアル」、ピアソン・エデュケーション、2002年1月25日 IBM(登録商標)、Rational Unified Process(登録商標)カタログ、2003年11月、[online]、[2005年5月18日検索]、インターネット<URL:http://www−6.ibm.com/jp/software/rational/products/pdf/rup.pdf> Gregory T. Haugan著、伊藤衡監訳、「実務で役立つWBS入門」、翔泳社、2005年3月15日 SLCP−JCF98委員会編、「共通フレーム98」、1998年版、通産資料調査会、1998年10月 OMG、「Response to the UML 2.0 OCL RfP (ad/2000−09−03)」、Revised Submission、Version 1.6、2003年1月6日、[online]、[2005年5月18日検索]、インターネット<URL:http://www.omg.org/docs/ad/03−01−07.pdf>
課題1.
図47の「従来技術1のWBS生成部」は、各プロセスモデルが独自に持つ内部構造に依存している。しかし図2に示すように、プロセスモデルには、例えばRUP(登録商標)の他にも様々なものが存在する。このため従来技術1では、様々なプロセスモデルに対して、プロセスモデル毎に固有のWBS生成部が必要になってしまう。
課題2.
図47の「従来技術1のWBS生成部」は、プロセスモデルからWBSを生成する規則を内包しており、同じプロセスモデルからは同じWBSしか生成できない。しかし図2に示すように、同じプロセスモデルが様々なプロジェクトに適用されることがあり、各プロジェクトは規模や複雑さ、組織構造とその成熟度、外部からの調達範囲、開発期間などが異なる。これらのプロジェクト間の差異はWBSの階層の深さとWBS要素の詳細度に影響を与えるため、従来技術1では各プロジェクトに応じた適切なWBSを生成できない。
課題3.
非特許文献5「実務で役立つWBS入門」で示されているようにWBSの分解基準には、コンポーネント、サブシステム、プロジェクト、処理フェーズ、時間フェーズ、地域、組織、人、コスト項目などがあり、これらの分解基準はWBSのツリー構造中に混在している。しかし図47の「従来技術1のWBS生成部」は、プロセスモデルからWBSを生成する規則が1つなので、WBSのツリー構造中のどの部分も同じ規則で単純に分解してしまう。このため従来技術1では、実用的なWBSを生成できない。
課題4.
業界標準であるSPEMでは、プロセスモデルはオブジェクト指向で定義する。しかし図47の「従来技術1のWBS生成部」は、ツリー構造で定義されたプロセスモデルをツリー構造のWBSに変換しているだけである。また図50の「従来技術2のアクティビティ情報生成部」はネットワーク構造で定義されたプロセスモデルをアクティビティのネットワーク構造に変換しているだけである。このため従来技術1と従来技術2は、オブジェクト指向で定義されたプロセスモデルには適用できない。
課題5.
WBS要素と成果物構成情報はメタレベル0に位置付けられるので、それらはメタレベル1のプロセスモデル要素のインスタンスである。しかし図51の「従来技術3のWBS生成部」はメタレベル0の情報である成果物構成情報のみ入力しているので、メタレベル1に関連付けられていないWBSを生成している。このため従来技術3では成果物構成情報とWBSが、プロセスモデルと乖離して矛盾する危険がある。
この発明は、プロジェクト管理において、例えば、プロセスモデルと整合がとれた計画を自動生成し、プロジェクト管理者の作業負荷を軽減することを目的とする。
本発明のプロジェクト管理装置は、
入力装置と処理装置と記憶装置とを有し、プロジェクトの管理に係るソフトウェアのプロセスを定義するプロセスモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクとで構成されたプロセスモデルを利用して、前記プロジェクトの管理に関するプロジェクト管理情報を生成するプロジェクト管理装置において、
前記プロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素と前記プロセスモデル要素間のリンクにメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素間の関連とで構成されたプロセスメタモデルを示すプロセスメタモデル情報を予め前記記憶装置に記憶させる記憶部と、
前記プロジェクト管理情報の生成に利用するプロセスモデル要素を前記プロセスメタモデル要素により設定するとともに、前記プロジェクト管理情報の生成に利用するプロセスモデル要素間のリンクを前記プロセスメタモデル要素間の関連により設定し、当該設定の内容をプロセスモデル利用情報として前記記憶装置に記憶させる設定部と、
前記プロセスモデルを示すプロセスモデル情報を前記入力装置により入力する入力部と、
前記記憶装置に記憶されたプロセスメタモデル情報とプロセスモデル利用情報とに基づいて、前記設定部により設定されたプロセスモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクとに該当するものを前記入力装置により入力されたプロセスモデル情報が示すプロセスモデルから前記処理装置により取得する取得部と、
前記プロジェクトを構成するプロジェクト要素を前記取得部により取得されたプロセスモデル要素により定義するとともに、プロジェクト要素間の関係を前記取得部により取得されたプロセスモデル要素間のリンクにより定義するプロジェクト管理情報を前記処理装置により生成する生成部とを備えることを特徴とする。
本発明では、プロジェクト管理装置において、設定部が、プロジェクト管理情報の生成に利用するプロセスモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクとをそれぞれプロセスメタモデル要素とプロセスメタモデル要素間の関連とにより設定し、取得部が、設定部により設定されたプロセスモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクとに該当するものを入力装置により入力されたプロセスモデル情報が示すプロセスモデルから取得し、生成部が、プロジェクト要素を取得部により取得されたプロセスモデル要素により定義するとともに、プロジェクト要素間の関係を取得部により取得されたプロセスモデル要素間のリンクにより定義するプロジェクト管理情報を生成することにより、プロセスモデルと整合がとれた計画を自動生成することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
本実施の形態では、プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することによりWBSを自動生成するプロジェクト管理方法を説明する。この方法はPMBOK(登録商標)が定義する「5.3 WBS作成」プロセスに位置付けられる。
まず、本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の構成について説明する。図13は、本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の構成を示す図である。
プロジェクト管理装置100は、入力装置101、出力装置102、処理装置103、記憶装置104を有し、プロジェクトの管理に係るソフトウェアのプロセスを定義するプロセスモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクとで構成されたプロセスモデルを利用して、プロジェクトの管理に関するプロジェクト管理情報を生成する。プロジェクト管理装置100は、入力部111、出力部112、記憶部113、設定部114、取得部115、生成部116を備える。
プロジェクト管理装置100は、本実施の形態に係るプロジェクト管理方法に用いられる。このプロジェクト管理方法において、入力部111、出力部112、記憶部113、設定部114、取得部115、生成部116は、それぞれ入力ステップ、出力ステップ、記憶ステップ、設定ステップ、取得ステップ、生成ステップに用いられる。
プロジェクト管理装置100は、本実施の形態に係るプロジェクト管理プログラムを実行するコンピュータである。このプロジェクト管理プログラムにおいて、入力部111、出力部112、記憶部113、設定部114、取得部115、生成部116は、それぞれ入力処理、出力処理、記憶処理、設定処理、取得処理、生成処理を実行する。
次に、本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の動作について説明する。図14は、本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の動作を示す図である。
以下の各ステップ(処理)は、主に処理装置103により実行される。
また、以下の各ステップ(処理)において、入力装置101により入力される情報などは、その情報などが取得され、変更され、利用され、または出力される際に、いったん記憶装置104に記憶されてもよい。同様に、出力装置102により出力される情報などは、その情報などが出力される際に、いったん記憶装置104に記憶されてもよい。
記憶部113は、プロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクにメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素間の関連とで構成されたプロセスメタモデルを示すプロセスメタモデル情報を予め記憶装置104に記憶させる(ステップS101:記憶ステップ(処理))。
設定部114は、プロジェクト管理情報の生成に利用するプロセスモデル要素をプロセスメタモデル要素により設定する(ステップS102)。また、プロジェクト管理情報の生成に利用するプロセスモデル要素間のリンクをプロセスメタモデル要素間の関連により設定する(ステップS103)。そして、当該設定の内容をプロセスモデル利用情報として記憶装置104に記憶させる(ステップS104)(ステップS102〜S104:設定ステップ(処理))。
入力部111は、プロセスモデルを示すプロセスモデル情報を入力装置101により入力する(ステップS105:入力ステップ(処理))。
取得部115は、記憶装置104に記憶されたプロセスメタモデル情報とプロセスモデル利用情報とを読み出す(ステップS106)。そして、記憶装置104から読み出したプロセスメタモデル情報とプロセスモデル利用情報とに基づいて、設定部114により設定されたプロセスモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクとに該当するものを入力装置101により入力されたプロセスモデル情報が示すプロセスモデルから取得する(ステップS107)(ステップS106、S107:取得ステップ(処理))。
生成部116は、プロジェクトを構成するプロジェクト要素を取得部115により取得されたプロセスモデル要素により定義する(ステップS108)。また、プロジェクト要素間の関係を取得部115により取得されたプロセスモデル要素間のリンクにより定義する(ステップS109)。そして、当該定義の内容をプロジェクト管理情報として生成する(ステップS110)(ステップS108〜S110:生成ステップ(処理))。
出力部112は、生成部116により生成されたプロジェクト管理情報を出力する(ステップS111:出力処理(ステップ))。
図15は実施の形態1を示す機能とデータの構成図である。
プロセスメタモデル201はプロセスモデル202のメタモデルであり、例えば図3の内容を格納している。図3はOMG(Object Management Group(登録商標))が定義するSPEMの抜粋であるが、SPEMと異なるプロセスメタモデルでも構わない。
プロセスメタモデル201は、プロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素と、プロセスモデル要素間のリンクにメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素間の関連とで構成される。例えば、図3に示したプロセスメタモデル201では、各クラスがプロセスメタモデル要素に相当し、クラス間の関連がプロセスメタモデル要素間の関連に相当する。
プロセスモデル202はプロセスメタモデル201に則ってオブジェクト指向で定義された開発プロセスのモデルであり、例えば図5から図12の内容を格納している。
プロセスモデル202は、プロジェクトの管理に係るソフトウェアのプロセスを定義するプロセスモデル要素と、プロセスモデル要素間のリンクとで構成される。例えば、図12に示したプロセスモデル202では、各オブジェクトがプロセスモデル要素に相当し、オブジェクト間のリンクがプロセスモデル要素間のリンクに相当する。
WBSマッピング203は、オブジェクト指向で定義されたプロセスモデルをツリー構造で定義されたWBSにマッピングするために、プロセスメタモデル要素間にWBSにおける上位と下位の関係を設定した表である。WBSマッピング203には、例えば図16あるいは図17の内容が格納されている。なお「下位プロセスメタモデル要素の問合せ操作」欄はOMGが定義するオブジェクト制約言語(OCL:Object Constraint Language)(非特許文献7)の文法に従って記述している。
WBSマッピング203は、プロセスモデル利用情報の一例である。プロセスモデル利用情報は、プロジェクト管理情報の生成に利用するプロセスモデル要素とプロセスモデル要素間のリンクを、それぞれプロセスメタモデル要素とプロセスメタモデル要素間の関連により設定した内容を示す。例えば、図16及び図17に示したWBSマッピング203では、「プロセスメタモデル要素」は成果物を表し(例えば、“WorkProduct”)、WBSマッピング203(特に、「下位プロセスメタモデル要素の問合せ操作」)はプロセスメタモデル要素間の関連により階層関係を表している(例えば、“self.behaviors.transitions.target.type−>select(oclIsTypeOf(WorkProduct)=true)”)。
WBSルート204には、WBSを生成する際にWBSのルートに対応させるプロセスモデル要素が格納されている。
WBS生成部301は、生成部116の一例であり、プロセスメタモデル201、プロセスモデル202、WBSマッピング203、WBSルート204を入力として、WBS情報205、WBS要素メタ情報206を出力する。
WBS情報205にはWBS要素がツリー構造で格納される。例えばWBSルート204として「シンプルプロセス」プロセスモデル要素、WBSマッピング203として図16に示す内容を入力すると、WBS生成部301が図18に示す内容を出力し、出力された内容がWBS情報205に格納される。
WBS要素メタ情報206にはWBS情報205に格納されている各WBS要素がどのプロセスモデル要素に対応するかを示す情報が格納される。
WBS(WBS情報205、またはWBS情報205及びWBS要素メタ情報206)は、プロジェクトの管理に関するプロジェクト管理情報の一例である。プロジェクト管理情報は、プロジェクトを構成するプロジェクト要素をプロセスモデル要素により定義するとともに、プロジェクト要素間の関係をプロセスモデル要素間のリンクにより定義する。
次に本実施の形態におけるプロジェクト管理装置100の動作について図13と図14を用いて説明する。
記憶部113は、プロセスメタモデル201(プロセスメタモデル情報)を予め記憶装置104に記憶させる(図14のステップS101)。
設定部114は、WBSの生成に利用するプロセスモデル要素を個別に設定する代わりに、例えば図16及び図17に示したようなWBSマッピング203における「プロセスメタモデル要素」を設定する(図14のステップS102)。また、WBSの生成に利用するプロセスモデル要素間のリンクを個別に設定する代わりに、例えば図16及び図17に示したようなWBSマッピング203における「下位プロセスメタモデル要素」と「下位プロセスメタモデル要素の問合せ操作」を設定する(図14のステップS103)。そして、設定したWBSマッピング203をプロセスモデル利用情報として記憶装置104に記憶させる(図14のステップS104)。
入力部111は、記憶装置104にプロセスモデル202(プロセスモデル情報)が複数記憶されている場合、その中から1つのプロセスモデル202を指定する(図14のステップS105)。そして、指定したプロセスモデル202を構成する複数のプロセスモデル要素の中からWBSルート204として設定するプロセスモデル要素を指定する。また、入力部111は、記憶装置104にWBSマッピング203が複数記憶されている場合、その中から1つのWBSマッピング203を指定する。プロジェクト管理者は、入力装置101及び入力部111を介してWBSマッピング203、WBSルート204(プロセスモデル要素)を指定後、WBS生成部301を起動する。
取得部115は、記憶装置104からプロセスメタモデル201(プロセスメタモデル情報)と入力部111により指定されたWBSマッピング203(プロセスモデル利用情報)とを読み出す(図14のステップS106)。そして、記憶装置104から読み出したプロセスメタモデル201とWBSマッピング203とに基づいて、入力部111により指定されたプロセスモデル202からWBSの構成要素となるプロセスモデル要素及びプロセスモデル要素間のリンクとに該当するものを取得する(図14のステップS107)。
WBS生成部301は、入力部111により指定されたプロセスモデル要素をWBSルート204とし、WBSの構成要素(プロジェクト要素)を取得部115により取得されたプロセスモデル要素により定義し(図14のステップS108)、WBSの階層関係(プロジェクト要素間の関係)を取得部115により取得されたプロセスモデル要素間のリンクにより定義して(図14のステップS109)、WBSを生成する(図14のステップS110)。
出力部112は、WBS生成部301により生成されたWBSを出力する(図14のステップS111)。
図19は上記の動作を実現するためのクラス図である。まず各クラスを説明する。
WBSGeneratorはプロジェクト管理者が起動する操作generate()を持つクラスであり、WBS生成部301に含まれる。
ModelIteratorはプロセスモデル202中のプロセスモデル要素をインスタンス構造に沿って走査する際に現在の走査位置を示すクラスであり、このクラスがWBSElementをインスタンス化してツリー状に構造化する。ModelIteratorはWBS生成部301に含まれる。
ModelElementはSPEMが定義する全てのプロセスメタモデル要素の親クラスであり、プロセスメタモデル201に含まれる。このModelElementのインスタンスがプロセスモデル要素となり、このインスタンスはプロセスモデル202に含まれる。
WBSElementはツリー構造上のWBS要素を示すクラスであり、WBS情報205に含まれる。
WBSElementが集約するModelElementに対応する属性theModelElementは、WBS要素がどのプロセスモデル要素に対応するかを示しており、これはWBS要素メタ情報206に含まれる。
WBSMappingは、ModelElementインスタンスを引数としてその下位のModelElementインスタンスをリターンする操作dequeue()を持つクラスであり、WBSマッピング203に含まれる。
ModelElementQueueは、WBSマッピング203の「下位プロセスメタモデル要素の問合せ操作」に合致したModelElementインスタンス群を格納した先入れ先出しキューであり、WBSマッピング203に含まれる。
次に各クラス間の関連を説明する。
WBSGeneratorはModelIteratorを用いてModelElementインスタンス群を走査していく。ModelIteratorはModelElementインスタンス群の構造を走査するためにWBSMappingを集約している。またModelIteratorは、現在のプロセスモデル202上の位置としてModelElemnet、現在のWBS上の位置としてWBSElementを集約している。WBSElementは自身に対応するプロセスモデル要素としてModelElementを集約している。WBSMappingはプロセスモデル要素を重複なく走査するための先入れ先出しキューModelElementQueueを集約している。
次に各クラスの動作を図20から図24を用いて説明する。図20から図24は各クラスの動作を示すコードである。
プロジェクト管理者の入力操作により、プロジェクト管理装置100は、まず図20の行番号02のgenerate()を起動するために、WBS生成に利用したいWBSMappingをインスタンス化してWBSマッピング203に格納する。
WBSMappingのインスタンス化は図23の行番号05〜13で実行する。図23の行番号08ではWBSマッピング203とプロセスモデル202を用いて、各ModelElementインスタンス毎に、WBSの下位になるModelElementインスタンスを格納したキューであるModelElementQueueを生成する。例えばWBSマッピング203として図16に示した内容が指定された場合、図12のプロセスモデル202のオブジェクト図に対して生成されるModelElementQueueは図25のようになる。
次にプロジェクト管理装置100は、プロジェクト管理者がWBSのルートにしたいModelElementをインスタンス化してWBSルート204に格納する。そしてプロジェクト管理装置100は、WBSのルートにするModelElementインスタンスと、利用したいWBSMappingインスタンスを引数にして、図20の行番号02のgenerate()を起動する。図20の行番号04〜06のループによって、上位から下位に向かって走査し、下位が無いと上位に戻って再び下位に向かって走査することを繰り返し、プロセスモデル要素全てを走査する。
図20の行番号05で呼び出している「iterator.anotherDown()」は図21の行番号14〜25を実行する。図21の行番号14〜25では、走査中の現在位置を示すcurrentModelに対する下位ModelElementインスタンスをWBSMappingからデキューして、それをWBSElementとして生成し、ツリー構造上に位置付ける。但し下位ModelElementが存在しない場合はfalseをリターンする。
図21の行番号15で呼び出している「theWBSMapping.dequeueFrom(currentModel)」は図23の行番号15〜18を実行する。図23の行番号15〜18では、引数で指定されたaModelElementに対応するModelElementQueueを取得し、ModelElementQueueからdequeue(図24の行番号14〜20)する。但しデキューするModelElementが存在しない場合はNULLをリターンする。
本実施の形態により以下の効果を奏する。
プロセスメタモデルを用いることにより、様々なプロセスモデルに対してWBSを生成することができる。
WBSを生成するためのマッピング規則をWBSマッピング203として分離したことにより、WBSマッピング203を交換するだけで各開発プロジェクトの特性に応じた様々なWBSを生成することができる。
WBS生成部301への入力としてプロセスモデル202上のWBSルート204を指定可能にしたことにより、プロセスモデル202上の部分毎にWBSマッピング203を交換するだけで、WBSの部分毎に様々な分解基準を適用することができる。
WBSマッピング203において、オブジェクト指向モデルの要素間の上位と下位の関係をオブジェクトの問合せ操作で定義可能にしたことにより、オブジェクト指向で定義されたプロセスモデル202からツリー構造のWBSを生成することができる。
生成したWBS要素をプロセスモデル要素と対応付けることにより、WBSによるプロジェクト計画と開発プロセスの整合性を維持することができる。
以上のように、本実施の形態で説明したプロジェクト管理方法及びプロジェクト管理プログラム及びプロジェクト管理装置は、
プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することによりWBSを自動生成する「WBS生成部」を備えることを特徴とする。
実施の形態2.
本実施の形態では、プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することにより、WBS最下層のワークパッケージを達成する(詳細な作業に分解した)アクティビティ群を自動生成するプロジェクト管理方法を説明する。この方法はPMBOK(登録商標)が定義する「6.1 アクティビティ定義」プロセスに位置付けられる。
本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の構成は、実施の形態1で説明した図13のものと同様である。
また、本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の動作は、実施の形態1で説明した図14のものと同様である。
図26は実施の形態2を示す機能とデータの構成図である。
アクティビティ情報207にはワークパッケージを達成するためのアクティビティ群が格納される。なおここで言うアクティビティはPMBOK(登録商標)が定義する「6.5 スケジュール作成」のためのものであり、SPEMが定義するメタレベル0に位置している。このアクティビティは、メタレベル2のプロセスメタモデルが定義しているActivityとは別物であることに注意されたい。
アクティビティメタ情報208にはアクティビティ情報207に格納されている各アクティビティがどのプロセスモデル要素に対応するかを示す情報が格納される。
アクティビティ群(アクティビティ情報207、またはアクティビティ情報207及びアクティビティメタ情報208)は、プロジェクトの管理に関するプロジェクト管理情報の一例である。プロジェクト管理情報は、プロジェクトを構成するプロジェクト要素をプロセスモデル要素により定義するとともに、プロジェクト要素間の関係をプロセスモデル要素間のリンクにより定義する。
アクティビティ情報生成部302は、生成部116の一例であり、プロセスメタモデル201、プロセスモデル202、WBS情報205、WBS要素メタ情報206を入力として、アクティビティ情報207、アクティビティメタ情報208を出力する。プロセスメタモデル201には成果物及び作業を表すプロセスメタモデル要素が含まれ(例えば、“WorkProduct”、“Activity”)、成果物及び作業の対応関係はプロセスメタモデル要素間の関連により表される(例えばWorkProductのインスタンスaWorkProductを出力するアクティビティ群は以下のOCL式で表される。“aWorkProduct.objectFlowStates.incomings.source−>select(oclIsTypeOf(ActionState)=true).operation−>select(oclIsTypeOf(Activity)=true)”)。
図26におけるその他の構成要素は図15と同じである。
アクティビティ情報生成部302が出力したアクティビティ情報207の例を図27に示す。これはプロセスメタモデル201として図3、プロセスモデル202として図5から図12、WBS(WBS情報205、またはWBS情報205及びWBS要素メタ情報206)として図18に示したものが格納されている場合の出力結果である。
次に本実施の形態におけるプロジェクト管理装置100の動作について図13と図14を用いて説明する。
記憶部113は、プロセスメタモデル201(プロセスメタモデル情報)とWBSを予め記憶装置104に記憶させる(図14のステップS101)。ここで、WBSとしては実施の形態1に係るプロジェクト管理装置が生成したものが利用できる。
設定部114は、アクティビティ群の生成に利用するプロセスモデル要素を個別に設定する代わりに、WorkProductを成果物を表すプロセスメタモデル要素として、Activityを作業を表すプロセスメタモデル要素として設定する(図14のステップS102)。また、アクティビティ群の生成に利用するプロセスモデル要素間のリンクをWorkProductとActivityとの間の関連により設定する(図14のステップS103)。そして、設定した内容をプロセスモデル利用情報として記憶装置104に記憶させる(図14のステップS104)。
入力部111は、記憶装置104にプロセスモデル202(プロセスモデル情報)が複数記憶されている場合、その中から1つのプロセスモデル202を指定する(図14のステップS105)。また、入力部111は、記憶装置104にWBS(WBS情報205、またはWBS情報205及びWBS要素メタ情報206)が複数記憶されている場合、その中から1つのWBSを指定する。そして、指定したWBSの中からアクティビティ群の生成の対象とするサブツリーのルート(WBSのルートでもよい。)を指定する。プロジェクト管理者は、入力装置101及び入力部111を介してWBS、ルートを指定後、アクティビティ情報生成部302を起動する。
取得部115は、記憶装置104からプロセスメタモデル201とプロセスモデル利用情報とを読み出す(図14のステップS106)。そして、記憶装置104から読み出したプロセスメタモデル201とプロセスモデル利用情報とに基づいて、入力部111により指定されたプロセスモデル202からアクティビティに該当するものを取得する(図14のステップS107)。
アクティビティ情報生成部302は、入力部111により指定されたWBS要素をルートとしたWBSのサブツリーに属するアクティビティを取得部115により取得されたプロセスモデル要素により定義し(図14のステップS108)、ワークパッケージとアクティビティとの対応関係を定義して(図14のステップS109)、アクティビティ群(アクティビティ情報207、またはアクティビティ情報207及びアクティビティメタ情報208)を生成する(図14のステップS110)。
出力部112は、アクティビティ情報生成部302により生成されたアクティビティ群を出力する(図14のステップS111)。
図28は上記の動作を実現するためのクラス図である。まず各クラスを説明する。
ActivityGeneratorはプロジェクト管理者が起動する操作generate()を持つクラスであり、アクティビティ情報生成部302に含まれる。
WBSIteratorはWBS情報205中のWBS要素をツリー構造に沿って走査する際に現在の走査位置を示すクラスであり、このクラスがMetaZeroActivityをインスタンス化する。WBSIteratorはアクティビティ情報生成部302に含まれる。
MetaZeroActivityはメタレベル0におけるアクティビティを示すクラスである。
図28におけるその他のクラスは図19と同じである。
次に各クラス間の関連を説明する。
ActivityGeneratorはWBSIteratorを用いてWBS中のWBS要素を走査していく。WBSIteratorは、現在のWBS上の位置としてWBSElementを集約している。MetaZeroActivityはネットワーク構造における自身の次に位置するアクティビティとしてMetaZeroActivityを集約している。MetaZeroActivityが持つModelElementとの関連のロールtheModelElementは、アクティビティがプロセスモデル要素のどれに対応しているかを示し、アクティビティメタ情報208に格納される。
次に各クラスの動作を図29から図31を用いて説明する。図29から図31は各クラスの動作を示すコードである。
プロジェクト管理者の入力操作により、プロジェクト管理装置100は、生成したいMetaZeroActivityに対応するWBSElementのルートインスタンスrootを引数に図29の行番号03の操作generate()を起動する。図29の行番号06〜17のループでは、WBSのツリー構造を上位からまだ走査していない下位へ走査し、まだ走査していない下位がなければ1つ上に戻り、同様に繰り返すことによりWBSツリー構造の全てのWBSElementインスタンスを走査する。
図29の行番号09では現在走査しているWBSElementインスタンスに対応するModelElementインスタンスがWorkProductであるかを真偽判定する。真の場合、図29の行番号10にてそのWorkProductを出力するActivityインスタンス群を選択する。図29の行番号11〜14のループで、選択したActivityインスタンス群に対応するMetaZeroActivity群をインスタンス化し、それらをMetaZeroActivityの配列metaZeroActivitiesに格納する。
本実施の形態により以下の効果を奏する。
プロセスメタモデルを用いることにより、様々なプロセスモデルを入力にしてアクティビティ群を生成することができる。
生成したアクティビティはプロセスモデル要素と対応付けられていることにより、アクティビティによるスケジュール計画とプロセスモデルとの整合性を維持することができる。
以上のように、本実施の形態で説明したプロジェクト管理方法及びプロジェクト管理プログラム及びプロジェクト管理装置は、
プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することにより、WBS最下層のワークパッケージを達成するアクティビティ群を自動生成する「アクティビティ情報生成部」を備えることを特徴とする。
実施の形態3.
本実施の形態では、プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することにより、プロセスモデル要素と対応付けられたアクティビティ間の順序を自動設定するプロジェクト管理方法を説明する。この方法はPMBOK(登録商標)が定義する「6.2 アクティビティ順序設定」プロセスに位置付けられる。
本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の構成は、実施の形態1で説明した図13のものと同様である。
また、本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の動作は、実施の形態1で説明した図14のものと同様である。
図32は実施の形態3を示す機能とデータの構成図である。
アクティビティ順序情報209にはアクティビティ間のスケジュール上の順序関係が格納される。
アクティビティ順序情報209は、プロジェクトの管理に関するプロジェクト管理情報の一例である。プロジェクト管理情報は、プロジェクトを構成するプロジェクト要素をプロセスモデル要素により定義するとともに、プロジェクト要素間の関係をプロセスモデル要素間のリンクにより定義する。
アクティビティ順序生成部303は、生成部116の一例であり、プロセスメタモデル201、プロセスモデル202、アクティビティ情報207、アクティビティメタ情報208を入力として、アクティビティ順序情報209を出力する。プロセスメタモデル201には作業を表すプロセスメタモデル要素が含まれ(例えば、“Activity”)、作業間の順序関係はプロセスメタモデル要素間の関連により表される(例えばActivityのインスタンスaActivityに後続するActivity群は以下のOCL式で表される。“self.actionState.outgoings.target−>select(type.oclIsTypeOf(WorkProduct)=true).outgoings.target.operation−>select(oclIsTypeOf(Activity)=true)”)。
図32におけるその他の構成要素は図26と同じである。
アクティビティ順序生成部303が出力したアクティビティ順序情報209の例を図33に示す。これはプロセスメタモデル201として図3、プロセスモデル202として図5から図12、アクティビティ情報207及びアクティビティメタ情報208として図27に示したものが格納されている場合の出力結果である。
次に本実施の形態におけるプロジェクト管理装置100の動作について図13と図14を用いて説明する。
記憶部113は、プロセスメタモデル201(プロセスメタモデル情報)とアクティビティ群(アクティビティ情報207、またはアクティビティ情報207及びアクティビティメタ情報208)を予め記憶装置104に記憶させる(図14のステップS101)。ここで、アクティビティ群としては実施の形態2に係るプロジェクト管理装置が生成したものが利用できる。
設定部114は、アクティビティ順序情報209の生成に利用するプロセスモデル要素を個別に設定する代わりに、Activityを作業を表すプロセスメタモデル要素として設定する(図14のステップS102)。また、アクティビティ順序情報209の生成に利用するプロセスモデル要素間のリンクをActivity間の順序関係を表す関連により設定する(図14のステップS103)。そして、設定した内容をプロセスモデル利用情報として記憶装置104に記憶させる(図14のステップS104)。
入力部111は、記憶装置104にプロセスモデル202(プロセスモデル情報)が複数記憶されている場合、その中から1つのプロセスモデル202を指定する(図14のステップS105)。また、入力部111は、記憶装置104に記憶されたアクティビティ群を指定する。プロジェクト管理者は、入力装置101及び入力部111を介してアクティビティ群を指定後、アクティビティ順序生成部303を起動する。
取得部115は、記憶装置104からプロセスメタモデル201とプロセスモデル利用情報とを読み出す(図14のステップS106)。そして、記憶装置104から読み出したプロセスメタモデル201とプロセスモデル利用情報とに基づいて、入力部111により指定されたプロセスモデル202からアクティビティに該当するものを取得する(図14のステップS107)。
アクティビティ順序生成部303は、入力部111により指定されたアクティビティ群に情報を付加する形で、アクティビティ間の順序関係を定義して(図14のステップS109)、アクティビティ順序情報209を生成する(図14のステップS110)。ここで、本実施の形態では、プロジェクト要素を生成部116が定義せず、入力部111により入力される情報(アクティビティ群)で代用するため、図14のステップS109は不要である。
出力部112は、アクティビティ順序生成部303により生成されたアクティビティ順序情報209を出力する(図14のステップS111)。
図34は上記の動作を実現するためのクラス図である。まず各クラスを説明する。
ActivitySequencerはプロジェクト管理者が起動する操作generate()を持つクラスであり、アクティビティ順序生成部303に含まれる。
図34におけるその他のクラスは図28と同じである。
次に各クラス間の関連を説明する。
ActivitySequencerは引数で指定されたMetaZeroActivityインスタンス群に「終了−開始関係(FS)」を設定する。MetaZeroActivityが自身に対して持つ関連のロールnextActivitiesは、「終了−開始関係(FS)」に該当する後続アクティビティ群であり、これはアクティビティ順序情報209に格納される。
次にクラスの動作を図35を用いて説明する。図35はクラスの動作を示すコードである。
プロジェクト管理者の入力操作により、プロジェクト管理装置100は、順序を生成したいMetaZeroActivityの配列を引数に図35の行番号03の操作generate()を起動する。
図35の行番号04〜07のループでは、引数で受け取ったMetaZeroActivity配列の全ての要素に対して繰り返す。
図35の行番号05では、ループ中の現在のmetaZeroActivityに対応するプロセスモデル要素インスタンスからWorkProductを介してリンクされているActivityインスタンス群をセレクトし、それらを自身の後続アクティビティnextActivitiesに格納する。
本実施の形態により以下の効果を奏する。
プロセスメタモデルを用いることにより、様々なプロセスモデルを入力にしてアクティビティ順序を生成することができる。
生成したアクティビティ順序はプロセスモデル要素と対応付けられていることにより、アクティビティによるスケジュール計画とプロセスモデルとの整合性を維持することができる。
以上のように、本実施の形態で説明したプロジェクト管理方法及びプロジェクト管理プログラム及びプロジェクト管理装置は、
プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することにより、プロセスモデル要素と対応付けられたアクティビティ間の順序を自動設定するアクティビティ順序生成部303を備えることを特徴とする。
実施の形態4.
本実施の形態では、プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することにより、プロセスモデル要素と対応付けられたアクティビティに対して担当者を自動設定するプロジェクト管理方法を説明する。この方法はPMBOK(登録商標)が定義する「6.3 アクティビティ資源見積り」プロセスに位置付けられる。
本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の構成は、実施の形態1で説明した図13のものと同様である。
また、本実施の形態に係るプロジェクト管理装置の動作は、実施の形態1で説明した図14のものと同様である。
図36は実施の形態4を示す機能とデータの構成図である。
担当者マッピング210にはプロセスメタモデル要素ProcessRoleのインスタンスであるプロセスモデル要素と担当者インスタンス(プロジェクト要素)のマッピングを示す情報が格納される。例えば担当者マッピング210には図37の内容が格納されている。なおProcessRoleと担当者は多対多の関係にあることに注意されたい。
アクティビティ担当者情報211はアクティビティを実施する担当者の情報を格納する。
アクティビティ担当者情報211は、プロジェクトの管理に関するプロジェクト管理情報の一例である。プロジェクト管理情報は、プロジェクトを構成するプロジェクト要素をプロセスモデル要素により定義するとともに、プロジェクト要素間の関係をプロセスモデル要素間のリンクにより定義する。
アクティビティ担当者設定部304は、生成部116の一例であり、プロセスメタモデル201、プロセスモデル202、アクティビティ情報207、アクティビティメタ情報208、担当者マッピング210を入力として、アクティビティ担当者情報211を出力する。プロセスメタモデル201には作業及び役割を表すプロセスメタモデル要素が含まれ(例えば、“Activity”、“ProcessRole”)、作業及び役割の対応関係はプロセスメタモデル要素間の関連により表される。
図36におけるその他の構成要素は図32と同じである。
アクティビティ担当者設定部304が出力するアクティビティ担当者情報211の例を図38に示す。これはプロセスメタモデル201として図3、プロセスモデル202として図5から図12、アクティビティ情報207及びアクティビティメタ情報208として図27、担当者マッピング210として図37に示したものが格納されている場合の出力結果である。
次に本実施の形態におけるプロジェクト管理装置100の動作について図13と図14を用いて説明する。
記憶部113は、プロセスメタモデル201(プロセスメタモデル情報)とアクティビティ群(アクティビティ情報207、またはアクティビティ情報207及びアクティビティメタ情報208)を予め記憶装置104に記憶させる(図14のステップS101)。ここで、アクティビティ群としては実施の形態2に係るプロジェクト管理装置が生成したものが利用できる。
設定部114は、アクティビティ担当者情報211の生成に利用するプロセスモデル要素を個別に設定する代わりに、Activityを作業を表すプロセスメタモデル要素として、ProcessRoleを役割を表すプロセスメタモデル要素として設定する(図14のステップS102)。また、アクティビティ担当者情報211の生成に利用するプロセスモデル要素間のリンクをActivityとProcessRoleとの間の関連により設定する(図14のステップS103)。そして、設定した内容をプロセスモデル利用情報として記憶装置104に記憶させる(図14のステップS104)。
入力部111は、記憶装置104にプロセスモデル202(プロセスモデル情報)が複数記憶されている場合、その中から1つのプロセスモデル202を指定する(図14のステップS105)。また、入力部111は、記憶装置104に記憶されたアクティビティ群を指定する。さらに、入力部111は、設定部114により設定されたプロセスモデル要素、即ち、ProcessRoleのインスタンスとアクティビティを担当する役割を持つ担当者(プロジェクト要素)とを対応付ける担当者マッピング210(プロセスモデル対応情報)を入力装置101により入力する。プロジェクト管理者は、入力装置101及び入力部111を介して担当者マッピング210を指定後、アクティビティ担当者設定部304を起動する。
取得部115は、記憶装置104からプロセスメタモデル201とプロセスモデル利用情報とを読み出す(図14のステップS106)。そして、記憶装置104から読み出したプロセスメタモデル201とプロセスモデル利用情報とに基づいて、入力部111により指定されたプロセスモデル202から担当者に該当するものを取得する(図14のステップS107)。
アクティビティ担当者設定部304は、アクティビティの担当者を入力装置101により入力された担当者マッピング210を基に定義し(図14のステップS108)、入力部111により指定されたアクティビティ群に情報を付加する形で、アクティビティと担当者との対応関係を定義して(図14のステップS109)、アクティビティ担当者情報211を生成する(図14のステップS110)。
出力部112は、アクティビティ担当者設定部304により生成されたアクティビティ担当者情報211を出力する(図14のステップS111)。
図39は上記の動作を実現するためのクラス図である。まず各クラスを説明する。
HumanResourceAssignerはプロジェクト管理者が起動する操作generate()を持つクラスであり、アクティビティ担当者設定部304に含まれる。
HumanResourceは担当者を示すクラスであり、アクティビティ担当者情報211に含まれる。
HumanResourceMappingはプロセスメタモデル要素ProcessRoleのインスタンスとHumanResourceインスタンスのマッピングを示すクラスであり、担当者マッピング210に含まれる。
HumanResourceMapはProcessRoleインスタンスとHumanResourceインスタンスのリンクを示すクラスであり、担当者マッピング210に含まれる。
図39におけるその他のクラスは図34と同じである。
次に各クラス間の関連を説明する。
プロジェクト管理者はHumanResourceMappingをインスタンス化して、それとMetaZeroActivityの配列を引数に、HumanResourceAssingerの操作generate()を起動する。HumanResourceAssingerはHumanResourceMappingインスタンスとMetaZeroActivityインスタンスを走査して、対応するHumanResourceをインスタンス化して、それをMetaZeroActivityインスタンスにセットする。MetaZeroActivityはそれを実施する担当者を示すために、図34と比較して、HumanResourceの集約を追加している。HumanResourceMappingは担当者マッピング210で定義されているマップ関係を管理するためにHumanResourceMapを集約している。HumanResourceMapはHumanResourceとProcessRoleに該当するModelElementを集約している。
次にクラスの動作を図40から図44を用いて説明する。図40から図44はクラスの動作を示すコードである。
プロジェクト管理者の入力操作により、プロジェクト管理装置100は、担当者マッピング210に対応するHumanResourceMappingをインスタンス化(図43の行番号04〜09)し、それと担当者設定をしたいMetaZeroActivityの配列を引数にして図40の行番号03の操作generate()を起動する。図40の行番号04〜06のループでは、引数で受け取ったMetaZeroActivity配列の全ての要素に対して繰り返す。図40の行番号05では、ループ中の現在のmetaZeroActivityに対応するプロセスモデル要素ActivityインスタンスのperformerにマッピングされているHumanResourceインスタンス群を、図41の行番号03のhumanResourcesに格納する。図40の行番号05で呼び出している操作getHumanResources()は図43の行番号11〜13を実行する。
本実施の形態により以下の効果を奏する。
プロセスメタモデルを用いることにより、様々なプロセスモデルを入力にしてアクティビティ担当者情報を設定することができる。
アクティビティ担当者情報を生成するためのマッピング規則を担当者マッピング210として分離したことにより、担当者マッピング210を交換して各開発プロジェクトに応じたアクティビティ担当者情報を設定することができる。
以上のように、本実施の形態で説明したプロジェクト管理方法及びプロジェクト管理プログラム及びプロジェクト管理装置は、
プロセスメタモデルに基づいてプロセスモデルを解釈することにより、プロセスモデル要素と対応付けられたアクティビティに対して担当者を自動設定するアクティビティ担当者設定部304を備えることを特徴とする。
図45は、上記実施の形態におけるプロジェクト管理装置の外観の一例を示す図である。
図45において、プロジェクト管理装置100は、システムユニット910、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置901、キーボード(K/B)902、マウス903、コンパクトディスク装置(CDD)905、プリンタ装置906を備え、これらはケーブルで接続されている。さらに、プロジェクト管理装置100は、ローカルエリアネットワーク(LAN)942、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
図46は、上記実施の形態におけるプロジェクト管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図46において、プロジェクト管理装置100は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)911を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、CRT表示装置901、K/B902、マウス903、FDD(Flexible Disk Drive)904、磁気ディスク装置920、CDD905、プリンタ装置906と接続されている。CPU911は、処理装置の一例である。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915は、LAN942などに接続されている。
例えば、通信ボード915、K/B902、FDD904などは、入力装置の一例である。また、例えば、通信ボード915、CRT表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
ここで、通信ボード915は、LAN942に限らず、直接、インターネット940、あるいはISDN(Integrated Services Digital Network)などのWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続されていても構わない。直接、インターネット940、あるいはISDNなどのWANに接続されている場合、プロジェクト管理装置100は、インターネット940、あるいはISDNなどのWANに接続され、ゲートウェイ941は不用となる。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム(OS)921、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923は、CPU911、OS921、ウィンドウシステム922により実行される。
上記プログラム群923には、上述した実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、上述した実施の形態の説明において、「〜結果」として説明するものが、「〜ファイル」として記憶されている。
また、上述した実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータの入出力を示し、そのデータの入出力のためにデータは、磁気ディスク装置920、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)などのその他の記録媒体に記録される。あるいは、信号線やその他の伝送媒体により伝送される。
また、上述した実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウェアのみ、あるいは、ハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、上述した実施の形態を実施するプログラムは、磁気ディスク装置920、FD、光ディスク、CD、MD、DVDなどのその他の記録媒体による記録装置を用いて記憶されても構わない。
PMBOK(登録商標)が定義するプロジェクト管理におけるプロセスを示す表である。 SPEMが定義する4つのメタレベルを示す図である。 プロセスメタモデルを示すクラス図の抜粋である。 プロセスメタモデル要素の一覧の抜粋である。 プロセスモデルにおけるDisciplineのインスタンスの例を示す図である。 プロセスモデルにおけるProcessRoleとWorkDefinitionのインスタンスの例を示す図である。 プロセスモデルにおけるWorkDefinition「システム定義」を示すアクティビティ図である。 プロセスモデルにおけるWorkDefinition「コンポーネント設計」を示すアクティビティ図である。 プロセスモデルにおけるWorkDefinition「コンポーネント実装」を示すアクティビティ図である。 プロセスモデルにおけるWorkDefinition「コンポーネント統合」を示すアクティビティ図である。 プロセスモデルにおけるWorkDefinition「試験の定義と実施」を示すアクティビティ図である。 プロセスメタモデル要素をインスタンス化したプロセスモデル要素のオブジェクト図である。 実施の形態1から4までに係るプロジェクト管理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1から4までに係るプロジェクト管理装置の動作を示すフロー図である。 実施の形態1の構成図である。 WBSマッピングの例を示す表である。 WBSマッピングの例を示す表である。 実施の形態1におけるWBS生成部が出力するWBSの例を示す図である。 実施の形態1のクラス図である。 WBSGeneratorのコードを示す図である。 ModelIteratorのコードを示す図である。 WBSElementのコードを示す図である。 WBSMappingのコードを示す図である。 ModelElementQueueのコードを示す図である。 WBSMappingに格納されるModelElementQueueの内容の例を示す表である。 実施の形態2の構成図である。 実施の形態2におけるアクティビティ情報生成部が出力するアクティビティ群の例を示す表である。 実施の形態2のクラス図である。 ActivityGeneratorのコードを示す図である。 WBSIteratorのコードを示す図である。 MetaZeroActivityのコードを示す図である。 実施の形態3の構成図である。 実施の形態3におけるアクティビティ順序生成部が出力するアクティビティの順序情報の例を示す表である。 実施の形態3のクラス図である。 ActivitySequencerのコードを示す図である。 実施の形態4の構成図である。 担当者マッピングの例を示す表である。 実施の形態4におけるアクティビティ担当者設定部が出力するアクティビティの担当者情報の例を示す表である。 実施の形態4のクラス図である。 HumanResourceAssignerのコードを示す図である。 MetaZeroActivityのコードを示す図である。 HumanResourceのコードを示す図である。 HumanResourceMappingのコードを示す図である。 HumanResourceMapのコードを示す図である。 実施の形態1から4までにおけるプロジェクト管理装置の外観の一例を示す図である。 実施の形態1から4までにおけるプロジェクト管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 従来技術1の構成図である。 従来技術1のプロセスモデルの例を示す図である。 従来技術1で作成されたWBSの例を示す図である。 従来技術2の構成図である。 従来技術3の構成図である。 従来技術3の成果物構成情報の例を示す図である。 従来技術3で生成されたWBSの例を示す図である。
符号の説明
100 プロジェクト管理装置、101 入力装置、102 出力装置、103 処理装置、104 記憶装置、111 入力部、112 出力部、113 記憶部、114 設定部、115 取得部、116 生成部、201 プロセスメタモデル、202 プロセスモデル、203 WBSマッピング、204 WBSルート、205 WBS情報、206 WBS要素メタ情報、207 アクティビティ情報、208 アクティビティメタ情報、209 アクティビティ順序情報、210 担当者マッピング、211 アクティビティ担当者情報、301 WBS生成部、302 アクティビティ情報生成部、303 アクティビティ順序生成部、304 アクティビティ担当者設定部、901 CRT表示装置、902 K/B、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、910 システムユニット、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、940 インターネット、941 ゲートウェイ、942 LAN。

Claims (13)

  1. ロジェクト管理のために当該プロジェクトで得られる成果物をツリー状に分解して当該ツリーの各階層のノードとして表すWBS(ワークブレークダウンストラクチャ)、前記WBSの各階層のノードにメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を複数含むプロセスモデルと、前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素であって他のプロセスメタモデル要素との間に階層関係が設定されるプロセスメタモデル要素を複数含むプロセスメタモデルとを利用して生成するプロジェクト管理装置であって
    前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素と前記プロセスメタモデルに含まれるプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示すプロセスモデル情報と、前記プロセスメタモデルに含まれるプロセスメタモデル要素のうち、前記WBSの生成に利用するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の下位のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL1が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示すプロセスモデル利用情報とを記憶する記憶装置を有し
    プロセスモデル情報とプロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得する取得部と、
    (1)前記取得部により取得されたプロセスモデル情報とプロセスモデル利用情報とを参照し、プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素ごとに、当該プロセスメタモデル要素に対応するとプロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の下位のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL1が設定されているとプロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(2)1つのプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して前記WBSの最上位層のノードであるルートを処理装置により設定するとともに当該1つのプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ルートより1つ下位層のノードを処理装置により設定し、それ以降、前記WBSのノードを設定する度に、当該ノードにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ノードより1つ下位層のノードを処理装置により設定する処理を繰り返すことにより、前記WBSを生成する生成部とを備えることを特徴とするプロジェクト管理装置。
  2. プロセスモデル利用情報で示されるプロセスメタモデル要素はクラスであり、当該プロセスメタモデル要素に対応するとプロセスモデル情報で示されるプロセスモデル要素は当該クラスのインスタンスであることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  3. 前記プロジェクト管理装置は、さらに、
    1つのプロセスモデル要素指定入力を入力装置から受け付ける入力部を備え
    前記生成部は、
    前記入力部により指定入力が受け付けられた1つのプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して前記WBSのルートを処理装置により設定するとともに当該1つのプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクト管理装置。
  4. 前記プロセスモデルは、前記WBSの最下位層のノードであるワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を含み、
    前記プロセスメタモデルは、前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素であって他のプロセスメタモデル要素との間に関連が設定されるプロセスメタモデル要素を含み、
    記憶装置は、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素とプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示すアクティビティ用プロセスモデル情報と、ワークパッケージにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素として、当該ワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティにメタ情報を与える他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL2が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示すアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶し
    前記取得部は、
    アクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得し、
    前記生成部は、
    (3)前記取得部により取得されたアクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを参照し、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素に対応するとアクティビティ用プロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL2が設定されているとアクティビティ用プロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(4)前記WBSのワークパッケージにメタ情報を与えるプロセスモデル要素ごとに、当該プロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティを処理装置により設定することにより、前記WBSのワークパッケージを達成するためのアクティビティ群を表す情報を生成することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  5. 前記プロセスモデルは、前記WBSの最下位層のノードであるワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を含み、
    前記プロセスメタモデルは、前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素であって他のプロセスメタモデル要素との間に順序関係が設定されるプロセスメタモデル要素を含み、
    記憶装置は、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素とプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示すアクティビティ用プロセスモデル情報と、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の後続のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素として、当該アクティビティの後続のアクティビティにメタ情報を与える他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL2が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示すアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶し
    前記取得部は、
    アクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得し、
    前記生成部は、
    (3)前記取得部により取得されたアクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを参照し、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素に対応するとアクティビティ用プロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の後続のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL2が設定されているとアクティビティ用プロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(4)アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素ごとに、当該プロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用してアクティビティを処理装置により設定するとともに当該プロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該アクティビティの後続のアクティビティを処理装置により設定することにより、アクティビティ間の順序関係を表す情報生成することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  6. 前記プロセスモデルは、アクティビティを担当する役割を持つ担当者にメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を含み、
    記憶装置は、担当者にメタ情報を与えるプロセスモデル要素とプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示す担当者用プロセスモデル情報と、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素として、当該アクティビティを担当する役割を持つ担当者にメタ情報を与える他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL3が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示す担当者用プロセスモデル利用情報とを記憶し
    前記取得部は、
    担当者用プロセスモデル情報と担当者用プロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得し、
    前記プロジェクト管理装置は、さらに、
    担当者にメタ情報を与えるプロセスモデル要素と個別の担当者とを対応付けるプロセスモデル対応情報入力を入力装置から受け付ける入力部を備え
    前記生成部は、
    (5)前記取得部により取得された担当者用プロセスモデル情報と担当者用プロセスモデル利用情報とを参照し、担当者用プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素に対応すると担当者用プロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、担当者用プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL3が設定されていると担当者用プロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(6)アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素ごとに、当該プロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素に対応すると前記入力部により入力が受け付けられたプロセスモデル対応情報で示された個別の担当者を当該アクティビティの担当者として処理装置により設定することにより、アクティビティごとの個別の担当者を表す情報を生成することを特徴とする請求項4又は5に記載のプロジェクト管理装置。
  7. ロジェクト管理のために当該プロジェクトで得られる成果物をツリー状に分解して当該ツリーの各階層のノードとして表すWBS(ワークブレークダウンストラクチャ)、前記WBSの各階層のノードにメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を複数含むプロセスモデルと、前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素であって他のプロセスメタモデル要素との間に階層関係が設定されるプロセスメタモデル要素を複数含むプロセスメタモデルとを利用して生成するプロジェクト管理装置を用いるプロジェクト管理方法であって
    前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素と前記プロセスメタモデルに含まれるプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示すプロセスモデル情報と、前記プロセスメタモデルに含まれるプロセスメタモデル要素のうち、前記WBSの生成に利用するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の下位のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL1が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示すプロセスモデル利用情報とを記憶し
    前記プロジェクト管理装置の処理装置が、(1)プロセスモデル情報とプロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得し、プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素ごとに、当該プロセスメタモデル要素に対応するとプロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の下位のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL1が設定されているとプロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(2)1つのプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して前記WBSの最上位層のノードであるルートを設定するとともに当該1つのプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ルートより1つ下位層のノードを設定し、それ以降、前記WBSのノードを設定する度に、当該ノードにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ノードより1つ下位層のノードを設定する処理を繰り返すことにより、前記WBSを生成することを特徴とするプロジェクト管理方法。
  8. ロジェクト管理のために当該プロジェクトで得られる成果物をツリー状に分解して当該ツリーの各階層のノードとして表すWBS(ワークブレークダウンストラクチャ)、前記WBSの各階層のノードにメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を複数含むプロセスモデルと、前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素であって他のプロセスメタモデル要素との間に階層関係が設定されるプロセスメタモデル要素を複数含むプロセスメタモデルとを利用して生成するプロジェクト管理装置により実行されるプロジェクト管理プログラムであって
    前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素と前記プロセスメタモデルに含まれるプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示すプロセスモデル情報と、前記プロセスメタモデルに含まれるプロセスメタモデル要素のうち、前記WBSの生成に利用するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の下位のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL1が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示すプロセスモデル利用情報とを記憶する記憶装置から、プロセスモデル情報とプロセスモデル利用情報と取得する取得処理と、
    (1)前記取得処理により取得されたプロセスモデル情報とプロセスモデル利用情報とを参照し、プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素ごとに、当該プロセスメタモデル要素に対応するとプロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の下位のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL1が設定されているとプロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(2)1つのプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して前記WBSの最上位層のノードであるルートを処理装置により設定するとともに当該1つのプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ルートより1つ下位層のノードを処理装置により設定し、それ以降、前記WBSのノードを設定する度に、当該ノードにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ノードより1つ下位層のノードを処理装置により設定する処理を繰り返すことにより、前記WBSを生成する生成処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプロジェクト管理プログラム。
  9. プロセスモデル利用情報で示されるプロセスメタモデル要素はクラスであり、当該プロセスメタモデル要素に対応するとプロセスモデル情報で示されるプロセスモデル要素は当該クラスのインスタンスであることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクト管理プログラム。
  10. 前記プロジェクト管理プログラムは、さらに、
    1つのプロセスモデル要素の指定入力を入力装置から受け付ける入力処理をコンピュータに実行させ、
    前記生成処理は、
    前記入力処理により指定入力が受け付けられた1つのプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して前記WBSのルートを処理装置により設定するとともに、当該1つのプロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得することを特徴とする請求項8又は9に記載のプロジェクト管理プログラム。
  11. 前記プロセスモデルは、前記WBSの最下位層のノードであるワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を含み、
    前記プロセスメタモデルは、前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素であって他のプロセスメタモデル要素との間に関連が設定されるプロセスメタモデル要素を含み、
    記憶装置は、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素とプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示すアクティビティ用プロセスモデル情報と、ワークパッケージにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素として、当該ワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティにメタ情報を与える他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL2が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示すアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶し
    前記取得処理は、
    アクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得し、
    前記生成処理は、
    (3)前記取得処理により取得されたアクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを参照し、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素に対応するとアクティビティ用プロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL2が設定されているとアクティビティ用プロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(4)前記WBSのワークパッケージにメタ情報を与えるプロセスモデル要素ごとに、当該プロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該ワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティを処理装置により設定することにより、前記WBSのワークパッケージを達成するためのアクティビティ群を表す情報を生成することを特徴とする請求項に記載のプロジェクト管理プログラム。
  12. 前記プロセスモデルは、前記WBSの最下位層のノードであるワークパッケージをさらに詳細な作業に分解したアクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を含み、
    前記プロセスメタモデルは、前記プロセスモデルに含まれるプロセスモデル要素にメタ情報を与えるプロセスメタモデル要素であって他のプロセスメタモデル要素との間に順序関係が設定されるプロセスメタモデル要素を含み、
    記憶装置は、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素とプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示すアクティビティ用プロセスモデル情報と、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の後続のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素として、当該アクティビティの後続のアクティビティにメタ情報を与える他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL2が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示すアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶し
    前記取得処理は、
    アクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得し、
    前記生成処理は、
    (3)前記取得処理により取得されたアクティビティ用プロセスモデル情報とアクティビティ用プロセスモデル利用情報とを参照し、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素に対応するとアクティビティ用プロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、アクティビティ用プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の後続のプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL2が設定されているとアクティビティ用プロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(4)アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素ごとに、当該プロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用してアクティビティを処理装置により設定するとともに当該プロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素で与えられるメタ情報を利用して当該アクティビティの後続のアクティビティを処理装置により設定することにより、アクティビティ間の順序関係を表す情報生成することを特徴とする請求項に記載のプロジェクト管理プログラム。
  13. 前記プロセスモデルは、アクティビティを担当する役割を持つ担当者にメタ情報を与えるプロセスモデル要素であって他のプロセスモデル要素との間にリンクが設定されるプロセスモデル要素を含み、
    記憶装置は、担当者にメタ情報を与えるプロセスモデル要素とプロセスメタモデル要素との対応関係を示すとともに、当該プロセスモデル要素と他のプロセスモデル要素との間に設定されたリンクを示す担当者用プロセスモデル情報と、アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素に対応するプロセスメタモデル要素を示すとともに、当該プロセスメタモデル要素に対応するプロセスモデル要素から、当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素として、当該アクティビティを担当する役割を持つ担当者にメタ情報を与える他のプロセスモデル要素であって、当該プロセスモデル要素との間に直接又は1つ以上のプロセスモデル要素を介して所定のリンクL3が設定された他のプロセスモデル要素を特定するための問合せ操作を示す担当者用プロセスモデル利用情報とを記憶し
    前記取得処理は、
    担当者用プロセスモデル情報と担当者用プロセスモデル利用情報とを記憶装置から取得し、
    前記プロジェクト管理装置は、さらに、
    担当者にメタ情報を与えるプロセスモデル要素と個別の担当者とを対応付けるプロセスモデル対応情報入力を入力装置から受け付ける入力処理を備え
    前記生成処理は、
    (5)前記取得処理により取得された担当者用プロセスモデル情報と担当者用プロセスモデル利用情報とを参照し、担当者用プロセスモデル利用情報で示されたプロセスメタモデル要素に対応すると担当者用プロセスモデル情報で示されたプロセスモデル要素を処理装置により生成し、生成したプロセスモデル要素ごとに、担当者用プロセスモデル利用情報で示された問合せ操作により特定される当該プロセスメタモデル要素の関連するプロセスメタモデル要素に対応する他のプロセスモデル要素であって、生成したプロセスモデル要素との間に所定のリンクL3が設定されていると担当者用プロセスモデル情報で示された他のプロセスモデル要素を処理装置により生成するとともに、生成したプロセスモデル要素にメモリ内の一部の記憶領域を対応付け、生成した他のプロセスモデル要素を当該記憶領域に格納し、(6)アクティビティにメタ情報を与えるプロセスモデル要素ごとに、当該プロセスモデル要素に対応付けた記憶領域からプロセスモデル要素を取得し、取得したプロセスモデル要素に対応すると前記入力部により入力が受け付けられたプロセスモデル対応情報で示された個別の担当者を当該アクティビティの担当者として処理装置により設定することにより、アクティビティごとの個別の担当者を表す情報を生成することを特徴とする請求項11又は12に記載のプロジェクト管理プログラム。
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