JP4080171B2 - ゆで卵の殻剥き方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゆで卵の殻剥き方法及びその装置に係り、ゆで卵の殻剥きを容易にするとともに殻剥き後のゆで卵に微細に砕かれた殻片等が卵白部に突き刺さり混入することを極力少なくできるゆで卵の殻剥き方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゆで卵の殻剥き技術としては、種々の技法が提案されている。例えば、特開昭55−9769号公報には、回転円筒内でひび入れ処理しながらゆで卵の殻を剥く装置が記載され、特開平5−192110号公報には、ひび入れ後のゆで卵の殻を一対の回転ロールで挟みこんで殻剥きをする装置が記載されている。
また、一方実公昭58−49117号公報には、中央にゆで卵を固定する固定孔をあけた受け台の上に、ジャバラで帽子形状とした空気圧縮体を載せ、その中に空気侵入用の孔をあけておいたゆで卵を置き、空気圧縮体を伸縮させて卵の殻と中身を剥離させて殻剥きする器具が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開昭55−9769号公報及び特開平5−192110号公報等に記載のゆで卵の殻剥き技法は、殻剥き前の処理として卵の殻に幾多の衝撃乃至振動を与え微細なひび入れを行うものであるため、その際に卵の表面に付着する卵殻片や周辺に飛び散った卵殻の細片が殻剥き後の卵の中身に突き刺さる現象が生じ易いという欠点がある。
【0004】
また、このように処理された殻剥き茹で卵は、殻の突き刺さりの有無を識別することが困難であるため、良品の中に殻突き刺さりのものがそのまま混入し、おでんの具材やその他の惣菜等の具として用いると、しばしば苦情の原因となり問題が発生するものであった。
【0005】
また、実公昭58−49117号記載のゆで卵の殻剥き器を使用したものは、殻の破片が比較的大きいものとなるため、ゆで卵の白身への殻刺さり品として混入する現象は,殆ど無くすることができる。しかし、空気圧によって一度に殻から中身を打ち抜くためかジャバラ内で卵が押しつぶされたり、中身を打ち抜く際に殻と中身の摩擦によって製品表面への擦傷が多くなり見栄えが悪くなるという問題があった。さらに、その処理効率も悪く多量生産には適さないという欠点がある。
【0006】
本発明は、以上のような従来のゆで卵の殻剥き技法が有する問題点を考慮してなされたもので、殻剥き後のゆで卵に卵殻細片の突き刺さり品を無くすとともに殻剥き茹で卵の表面に擦傷のないものを効率よく製造できるゆで卵の殻剥き方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、上部を開口し底部にゆで卵の先端を支承乃至固定する固定孔を穿ってある筒状容器内にあって鋭端部と鈍端部の殻を破壊若しくは穿孔したゆで卵をその一端側を下向きにして前記固定孔に載置し、然る後前記筒状容器内にゆで卵が埋没する量の水を供給するとともに筒状容器の上部を密封施蓋し、次いで筒状容器内へ圧力空気を吹き込むことにより、ゆで卵の殻から中身を剥離押出しすることを特徴とするゆで卵の殻剥き方法を請求項1とし、上部を開口され底部にゆで卵の先端を支承乃至固定する固定孔を穿ってある筒状容器と、該筒状容器底部を水平かつ宙吊りにして支える支承台と、該支承台の上方にあって前記筒状容器の開口部を密封施蓋する施蓋手段と、容器内へ送水する送水手段及び施蓋した筒状容器内へ気密的に圧力空気を送り込む送気手段とからなることを特徴とするゆで卵の殻剥き装置を請求項3とするものである。
前記ゆで卵の殻剥き方法においては、殻剥き後のゆで卵の中身はこれを水中へ押出すようにすると、剥離された卵殻細片の突き刺さりも防止できるとともにその形状崩れも無くなるのでよい。
【0008】
また、前記筒状容器は少なくともその下半部を、例えばニトリルゴム(NBR)やシリコーンゴム、フッ素ゴム等の硬質でかつ弾性があるゴム材で成形しておくと、前記固定孔の口径が圧力空気によって拡縮可能となり卵の大小に関わらずその殆どの卵を適正に殻剥き処理をすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
図1は、本発明を適用してゆで卵Eを殻剥きする装置の全体構成の一形態例を示している。
図2乃至図4は、図1に示す本発明一実施形態の要部断面図であり、図2は筒状容器1内に殻付のゆで卵Eと水を満たした状態を示し、図3は筒状容器1を密閉し圧力空気を送入した際のゆで卵Eが殻から抜け落ちる状態を示す。
また、図4はゆで卵Eの中身が水層5の水4中に落ちた状態を示すものである。
【0010】
この殻剥き装置は、大別すると殻付きのゆで卵Eを収容する筒状容器1と、この筒状容器1の上部の開口部を閉蓋する施蓋手段2と、容器1内へ水と圧力空気を送りこむ送水及び送気手段(以下、両方まとめて送気手段3という)と、殻剥後のゆで卵Eを筒状容器1の下方で受取る水4を収容した貯水槽5とからなっている。
筒状容器1は硬質合成ゴム(NBR)材で製してあり、その底部にゆで卵Eの先端を支承乃至固定する口径36.5mmの固定孔6を穿ってある。
また、筒状容器1はその上半部の外周を鋼製の補強枠体6´に嵌入されて支承台7によって略宙吊り状態で支承されている。
【0011】
前記施蓋手段2は図示しない制御盤(パネル)によって制御される昇降手段8とこの昇降手段8に連動する押蓋9とからなり、この押蓋9には水と圧力空気を筒状容器1内に交互に送入可能とした送気手段3の配管12,13が付設されている。なお、ここにおいて用いられる貯水槽5は、殻剥き後のゆで卵Eを受け入れるとともにこれを連続して取り出すために傾斜トイ状としておくこともできる。また、本実施例においては押蓋9と筒状容器1の接触時の密封効果を上げるために筒状容器1の開口部周縁に環状突起10を形成するようにした場合を例示している。
【0012】
次に上記実施形態の作用を説明する。
適宜の方法により鋭端部と鈍端部の殻を破壊若しくは穿孔したゆで卵Eを筒状容器1に収容する。その際、ゆで卵Eは筒状容器1の底部の固定孔6でその下半部外周を支承されるとともに固定孔6の内周縁はゆで卵Eの下半部外周で閉塞状態にされる。次いで筒状容器1内に注水し満水状態(図2)とし、昇降手段8により押蓋9を下降させることにより筒状容器1を密封施蓋する。引き続き密封容器1内へ圧力空気を送入することによってゆで卵Eの中身は端部の破壊箇所から殻外方へ押圧力を受けて殻から押出される(図3参照)。この際ゆで卵Eの中身と殻の間には水が浸透しているため、この水が潤滑剤となり中身はスムーズに殻の外へ押し出されて筒状容器1の下方に配設した水槽5の水4中へ放出される(図4参照)。このように水4中に放出されたゆで卵Eの中身には浮力が働くため、万一水中に卵殻細片が存在してもこれが中身に突き刺さることはない。一方、筒状容器1内にはゆで卵Eの殻部が残存するので押蓋9を上昇させて開蓋しこれを適宜に取り除く。以後この作用を繰り返す。
尚、本実施形態例においては、筒状容器1の支承台7を卓台状にした例を示したが、これに限らず支承台7を無端コンベア状に連結するとともに回動させ、中身を取り除いた後の筒状容器1内の卵殻片をコンベアの下側回動時に自然落下させて取り除いてもよい。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、水を満たした密閉状態の容器の中で両端部を破壊したゆで卵に圧力空気を負荷し、殻から中身を打ち抜くようにしたので、中身の表面は損傷なしにした殻剥きゆで卵を得ることができる。また、殻剥き後の中身を水中へ押出(放出)するので、卵殻細片が卵中身への突き刺さることを無くしたものとして得ることができる。
さらに、水を満たした密閉容器に圧力空気を送気するだけで殻剥き処理をするので簡易構造の安価な装置として製し提供することができるなどの種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してゆで卵を殻剥きする装置の一例を示す斜視図。
【図2】図1の筒状容器内に水と殻付ゆで卵を収容した状態を示す要部断面図。
【図3】図2の状態を密封施蓋し、筒状容器内に圧力空気を送入した状態を示す断面図。
【図4】ゆで卵の殻と中身が完全に剥離した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 筒状容器
2 施蓋手段
3 送気手段
4 水
5 水槽(トイ)
6 固定孔
6´ 補強枠体
7 支承台
8 昇降手段
9 押蓋
10 破壊部(孔)
11 環状突起
12 送気管
13 送水管
E ゆで卵
E´ 卵殻
Claims (4)
- 上部を開口し底部にゆで卵の先端を支承乃至固定する固定孔を穿ってある筒状容器内にあって鋭端部と鈍端部の殻を破壊若しくは穿孔したゆで卵をその一端側を下向きにして前記固定孔に載置し、然る後前記筒状容器内にゆで卵が埋没する量の水を供給するとともに筒状容器の上部を密封施蓋し、次いで筒状容器内へ圧力空気を吹き込むことによりゆで卵の殻から中身を剥離押出しすることを特徴とするゆで卵の殻剥き方法。
- 前記ゆで卵の中身を水中へ剥離押出しをする請求項1記載のゆで卵の殻剥き方法。
- 上部を開口され底部にゆで卵の先端を支承乃至固定する固定孔を穿ってある筒状容器と、該筒状容器底部を水平かつ宙吊りにして支える支承台と、該支承台の上方にあって前記筒状容器の開口部を密封施蓋する施蓋手段と、筒状容器内へ送水する送水手段及び施蓋した筒状容器内へ気密的に圧力空気を送り込む送気手段とからなることを特徴とするゆで卵の殻剥き装置。
- 前記筒状容器は少なくともその下半部を硬質合成ゴムで成形してある請求項3記載のゆで卵の殻剥き装置。
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