JP4077291B2 - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイスの製造方法に関し、詳しくは、誘導結合型プラズマを用いたドライエッチングにより高アスペクト比のコンタクトホールを形成するにあたり好適な半導体デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、半導体デバイスの製造工程において、プラズマ処理技術を用いてドライエッチングを行う方法は、高集積化された半導体デバイス内の素子パターンを形成するにあたり、不可欠な技術となっている。
【0003】
図20に、従来技術において、シリコン基板115上の層間絶縁膜にトランジスタのソース・ドレイン領域等の活性領域とを接続するためのコンタクトホールや、配線間を接続するためのバイヤホールを形成する工程を模式的に示す。
【0004】
まず、図20(a)に示すように、シリコン基板115上に、低抵抗の導電層であるコバルトシリサイド膜114を形成し、その上に層間絶縁膜である酸化膜113を形成する。さらにその上に、有機系の材料からなる反射防止膜112と、開口部116を有するレジストマスク111を形成する。
【0005】
次に、誘導結合型プラズマ装置内にシリコン基板115を設置し、装置内に導入されたエッチングガスのプラズマを生成する。発生したプラズマイオンを酸化膜113に衝突させて下方へのエッチングを進行させ、図20(b)に示すように、レジストマスク111の開口部116において、反射防止膜112の一部をドライエッチングにより選択的に除去する。
【0006】
次いで、エッチングガスを変更し、図20(c)に示すように、レジストマスク111の開口部116により、酸化膜113の一部に選択的にドライエッチングを施してコンタクトホール116aを形成する。その一方、コンタクトホール116aの側壁にはエッチングガスと酸化膜113を構成する材料とのエッチング反応等によって生じたデポ物を堆積させることにより側方へのエッチングの進行を阻止するようにしている。
【0007】
このような異方性のドライエッチングによって、層間絶縁膜を貫通する、ホール径の微細なコンタクトホールやバイヤホールを形成することができる。
【0008】
近年、半導体デバイスの小型化が進み、それに伴って、コンタクトホール径や配線幅は、ますます縮小する傾向にある。一方、配線層間の静電容量を低く抑える要請から、層間絶縁膜の膜厚には殆ど変化がないため、コンタクトホール径に対する層間絶縁膜の膜厚の比(アスペクト比)は、ますます大きくなる傾向にある。また、レジストマスクの膜厚も、コンタクトホール径の縮小に伴って、レジストマスクに形成される回路パターンの解像度を向上させる観点から、薄膜化する傾向にある。
【0009】
このような高アスペクト比のコンタクトホールを安定して形成するため、層間絶縁膜において、被エッチング領域と、レジストマスクで保護される領域との選択性を向上させる技術や、シリコン基板上の活性領域をドライエッチングさせないため、層間絶縁膜とシリコン基板との選択性を向上させる技術が必要となる。また、エッチングガスとしては、炭素に対するフッ素の比率が低いC48、C58、C46等のフルオロカーボンガスが用いられている。
【0010】
一方、エッチング装置としては、エッチングガスの低圧力領域において高密度なプラズマが生成でき、また、垂直断面形状を維持しつつ高アスペクト比のコンタクトホールを安定に形成するために有効であることから、誘導結合型プラズマ(略称ICP:Inductively Coupled Plasma)装置が、現在、主流となっている。
【0011】
図21に、従来技術における誘導結合型プラズマ装置の構成を示す。このような構造の誘導結合型プラズマ装置は、例えば、特許文献1に記載されている。101はソース電力生成用の高周波電源である。102と102aは高周波電源101と負荷とのインピーダンス整合をとるための整合回路、103はスパイラルコイルであり、高周波電源101から整合回路102を介して高周波電圧が印加される。104は誘電体板であり、非酸化物セラミックス(炭化ケイ素)が使用されている。105は真空反応室であり、誘電体板104と内壁105aによって囲まれ構成されている。106はガス導入孔であり、ここからエッチングガスが真空反応室105内に導入される。108はドライエッチングを行う半導体基板であり、下部電極107上に載置されている。109はバイアス電力生成用の高周波電源であり、下部電極に整合回路102aを介して高周波電圧を印加する。110は真空反応室105内を減圧する真空ポンプである。また、誘電体板104と半導体基板108は、それぞれの中心が垂直方向で一致するように配置されている。この装置では、高周波電圧が誘電体板4を介して真空反応室5内に供給され、半導体基板8に形成された層間絶縁膜がプラズマ処理される。
【0012】
以下、この誘導結合型プラズマ装置の動作について説明する。まず、真空ポンプ110によって真空反応室105内の圧力を真空に減圧し、その圧力を制御装置(図示せず)によって維持しながら、ガス導入孔106からエッチングガスを導入する。その後、高周波電源101から整合回路102を介してスパイラルコイル103に高周波電圧を印加すると、真空反応室105内に磁場が形成され、また、誘電体板104を介して真空反応室105内に電場が形成される。この磁場と電場の作用により、真空反応室105内にエッチングガスの高密度プラズマが生成する。
【0013】
この状態で、高周波電源109から整合回路102aを介して下部電極107に高周波電圧を印加すると、プラズマ中のガスイオンが下部電極107側に加速され、下部電極107上の半導体基板108がドライエッチングされる。
【0014】
【特許文献1】
特開平7―58087号公報(第3頁、第1図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような誘導結合型プラズマ装置では、高いエッチング速度、高いエッチング選択性が容易に得られるが、エッチング特性に変動が生じ易く、同一機種、同一構造の複数台のドライエッチング装置間で性能のバラツキが大きい等、特に半導体集積回路を量産するに当たって障害がある。その結果、エッチング速度、エッチング選択性、エッチング後の仕上がり形状等のバラツキが発生することで、コンタクト抵抗不良、半導体デバイスの歩留まり低下等の異常を招く恐れがある。このようなエッチング特性のバラツキによって、異常の発生毎に、プラズマ装置のプロセスパラメーターやハードパラメーターの不良箇所の原因調査と調整が必要となり、設備稼働率を低下させていた。
【0016】
本発明は、このような従来技術における問題点を解決し、誘導結合型プラズマ装置によって、半導体基板に形成された層間絶縁膜に高アスペクト比のコンタクトホールを安定して形成するドライエッチング方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の半導体デバイスの製造方法は、真空室と、前記真空室内に誘電体板を介して高周波電圧を印加してプラズマを発生させる手段と、前記プラズマを用いて、前記真空室内に設置された半導体基板をエッチング処理する手段とを備える、同一構造のプラズマ処理装置を複数用いる半導体デバイスの製造方法であって、前記複数のプラズマ処理装置のそれぞれに、エッチング速度又はエッチングによる寸法シフトであるプラズマエッチング特性が、前記半導体デバイスの製造工程におけるコンタクトホールエッチングが合格となる前記プラズマエッチング特性の数値範囲である共通の規格範囲内に入るように誘電損失値及び比抵抗値の少なくともいずれか一方の値を調整した誘電体板を設置し、前記誘電損失値及び比抵抗値の少なくともいずれか一方の値を調整した誘電体板を設置したプラズマ処理装置を複数用いて、前記共通の規格範囲内となった前記プラズマエッチング特性で前記半導体基板をプラズマエッチング処理する工程を備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明において用いる誘導結合型プラズマ装置の構成を示す。1はソース電力生成用の高周波電源(周波数13.56MHz)である。2と2aは高周波電源1と負荷とのインピーダンス整合をとるための整合回路、3はスパイラルコイルであり、高周波電源1から整合回路2を介して高周波電圧が印加される。4は誘電体板であり、非酸化物セラミックス(炭化ケイ素)が使用されている。5は真空反応室であり、誘電体板4と内壁5aによって囲まれ構成されている。6はガス導入孔であり、ここからエッチングガスが真空反応室5内に導入される。8はドライエッチングを行う半導体基板であり、下部電極7上に載置されている。9はバイアス電力生成用の高周波電源(周波数4.0MHz)であり、下部電極に整合回路2aを介して高周波電圧を印加する。10は真空反応室5内を減圧する真空ポンプである。また、誘電体板4と半導体基板8は、それぞれの中心が垂直方向で一致するように配置されている。この装置では、高周波電圧が誘電体板4を介して真空反応室5内に供給され、半導体基板8がプラズマ処理される。
【0026】
図2に、試料として用いる半導体基板の一部を拡大して示す。シリコン基板15上に、コバルトシリサイド14(膜厚:50nm)が形成され、その上に配線間の層間絶縁膜として機能する酸化膜13(膜厚:1600nm)が形成されている。またその上に、反射防止膜12(膜厚:80nm)が形成されている。さらにその上に、開口部16(コンタクトパターン)により、被ドライエッチング領域が露出したレジストマスク11(膜厚:700nm)が形成されている。
【0027】
図1に示す誘導結合型プラズマ装置を用い、半導体基板8をドライエッチングして以下の通り、酸化膜13にコンタクトホール(直径:0.25μm、アスペクト比:6.4)を形成する。即ち、まず、真空ポンプ10によって真空反応室5内の圧力を真空に減圧し、その圧力を制御装置(図示せず)によって維持しながら、ガス導入孔6からエッチングガスを導入する。その後、高周波電源1から整合回路2を介してスパイラルコイル3に高周波電圧を印加すると、真空反応室5内に磁場が形成され、また、誘電体板4を介して真空反応室5内に電場が形成される。この磁場と電場の作用により、真空反応室5内にエッチングガスの高密度プラズマが生成する。
【0028】
この状態で、高周波電源9から整合回路2aを介して下部電極7に高周波電圧を印加すると、プラズマ中のガスイオンが下部電極7側に加速され、下部電極7上の半導体基板8に形成された酸化膜13にコンタクトホールが形成される。
【0029】
図3に、半導体基板8にコンタクトホールが形成される工程を模式的に示す。まず、図3(a)に示すように、シリコン基板15上に、低抵抗の導電層であるコバルトシリサイド膜14を形成し、その上に酸化膜13を形成する。さらにその上に、有機系の材料からなる反射防止膜12と、開口部16を有するレジストマスク11を形成する。
【0030】
次に、図1に示す誘導結合型プラズマ装置の下部電極7上に半導体基板8を載置し、真空反応室5内に導入されたエッチングガスのプラズマを生成する。このプラズマを利用し、図3(b)に示すように、レジストマスク11の開口部16において、反射防止膜12の一部をドライエッチングにより選択的に除去する(ステップ1)。
【0031】
次いで、エッチングガスを変更し、図3(c)に示すように、レジストマスク11の開口部16により、酸化膜13の一部を選択的にドライエッチングしてコンタクトホール16aを形成する(ステップ2)。ここで、コンタクトホール16aは、プラズマ中のガスイオンを酸化膜13に衝突させ、下方向にドライエッチングを進行させ、コバルトシリサイド14によってドライエッチングを停止させて形成する。ここで、ドライエッチングは、酸化膜13の膜厚バラツキ、エッチング速度のバラツキを考慮して、約30%の酸化膜オーバーエッチングとする。また、コンタクトホール16aの側壁には、エッチングガスと酸化膜13を構成する材料との反応によって生じる反応生成物が堆積するため、コンタクトホール16aの側方へのドライエッチングの進行が阻止される。
【0032】
表1に、上記工程で採用したドライエッチング条件を一覧にして示す。
【0033】
【表1】
Figure 0004077291
【0034】
ここで、ステップ1の条件は、図3(b)の工程におけるドライエッチング条件に対応し、ステップ2の条件は、図3(c)の工程におけるドライエッチング条件に対応する。
【0035】
本発明は、誘電体板の誘電損失及び比抵抗と、酸化膜13に対するエッチング速度、レジストマスク11に対するエッチング速度、及びコンタクトホール16aの寸法シフト量の3種のエッチング特性との関係を利用するものである。エッチング特性は、真空反応室5の内壁5aを薬液を用いてウェットクリーニングし、かつ、誘電体板4を交換した直後の実験において評価する。酸化膜13のエッチング速度及びレジストマスク11のエッチング速度は、表1の条件においてステップ2のエッチング時間を60秒に変更した以外は表1に示す条件と同一の条件で、ドライエッチングすることによって算出する。さらに、コンタクトホール16aの寸法シフト量は、表1の条件でドライエッチングを行い、下式(1)を用いて算出する。
【0036】
寸法シフト量=(ドライエッチング後のコンタクトホール径)―(ドライエッチング前のレジストマスク又は反射防止膜に形成された開口部の径)…(1)
図4に、本発明における誘電体板(直径:510mm)の誘電損失及び比抵抗の測定点の面内分布を示す。このように、測定点は、誘電体板の中心で直交するX軸とY軸上にそれぞれ7個ずつ、面内に合計13個ある。各測定点の脇の数字は、図中のX軸とY軸を基準とした測定点の座標(X、Y)を示す。
【0037】
ここで、誘電損失は、JIS K6911に準拠し、周波数を1MHzとして測定する。また、比抵抗は、三端子測定器によって測定する。
【0038】
また、図5に、本発明における半導体基板(直径:200mm)のエッチング特性及び酸化膜膜厚の測定点の面内分布を示す。このように、測定点は、半導体基板の中心で直交するX軸とY軸にそれぞれ5個ずつ、面内に合計9個ある。各測定点の脇の数字は、図中のX軸とY軸を基準とした測定点の座標(X、Y)を示す。なお、これら測定点は、図4に示す誘電体板の13個の測定点の内、内周側の9個の測定点と対応する。
【0039】
図1に示す誘導結合型プラズマ装置を使用して、図4に示す各測定点における誘電損失の面内平均値が0.12〜0.21の範囲の誘電体板を各測定回毎に用い、表1に示す条件で半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成した。ここで、誘電体板の比抵抗は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に1.0×1012Ω・cmであった。
【0040】
得られたエッチング特性を誘電体板の誘電損失と共に表2に示す。
【0041】
【表2】
Figure 0004077291
【0042】
また、図1に示す誘導結合型プラズマ装置を使用して、図4に示す各測定点における誘電損失の面内平均値が0.1〜0.23の範囲の誘電体板を用い、表1に示す条件で半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成した。ここで、誘電体板の比抵抗は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に1.0×1012Ω・cmであった。
【0043】
得られたエッチング特性を図6にグラフ化して示す。横軸に、誘電体板の誘電損失tanδをとり、縦軸に、図6(a)では、酸化膜13に対するエッチング速度、図6(b)では、レジストマスク11に対するエッチング速度、図6(c)では、コンタクトホール16aの寸法シフト量をそれぞれとった。
【0044】
表2及び図6から判るように、いずれのエッチング特性も、誘電体板の誘電損失が大きくなるに従い、小さくなっている。また、誘電体板の誘電損失が0.14〜0.18の範囲内であることで、各エッチング特性が表2に示した規格範囲に収まっている。
【0045】
ここで、規格範囲とは、半導体デバイスの製造工程において、形成されるコンタクトホールが合格となるエッチング特性の数値範囲をいう。具体的には、酸化膜13に対するエッチング速度では、規格範囲:700±35nm/分、レジストマスク11に対するエッチング速度では、規格範囲:100±10nm/分、コンタクトホール16aの寸法シフト量では、規格範囲:≦±25nmである(以下の実施の形態において同じ)。これらのエッチング特性が、いずれも規格範囲内に収まる場合に、コンタクトホールが合格と判定される。
【0046】
また、図1に示す誘導結合型プラズマ装置を使用して、図4に示す各測定点における比抵抗の面内平均値が2×1010〜3.5×1012Ω・cmの範囲の誘電体板を用い、表1に示す条件で半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成した。ここで、誘電体板の誘電損失は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に0.16であった。
【0047】
得られたエッチング特性を図7にグラフ化して示す。横軸に、誘電体板の比抵抗をとり、縦軸に、図7(a)では、酸化膜13に対するエッチング速度、図7(b)では、レジストマスク11に対するエッチング速度、図7(c)では、コンタクトホール16aの寸法シフト量をそれぞれとった。
【0048】
図7から判るように、いずれのエッチング特性も、誘電体板の比抵抗が大きくなるに従い、大きくなっている。また、誘電体板の比抵抗が10×1010〜1000×1010Ω・cmの範囲内であることで、各エッチング特性が規格範囲に収まっている。
【0049】
以下、これらの現象の原因について推定した内容を、図8を参照しながら説明する。
【0050】
図8(a)に示すように、コンデンサに直流電圧を加えると、コンデンサ中の誘電体の内部で電子やイオン等の荷電体が移動して分極が生じ、電気双極子が電界の方向にその向きを揃えようとする。
【0051】
また、図8(b)に示すように、数MHz〜数10MHzの高周波をコンデンサに印加すると、電界の反転に追従しようとして電気双極子が激しく運動し、電気双極子間で摩擦が生じ、誘電体の内部で発熱が起こる。
【0052】
図8(c)に示すように、コンデンサの容量をCとし、このコンデンサに印加される交流電圧をEとすると、回路に電流I(=E×2πfC)が流れる。この電流Iの位相は、図8(d)に示すように、電圧Eに対して90°進んでいる。ここで、印加される交流電圧の周波数が数MHz〜数10MHzの高周波となると、誘電体の内部で発熱によるロスが生じる。そして、図8(e)に示すように、電流Iの位相は、90°から誘電損失角δ分遅れ、電圧Eの位相に対してθ(=90°−δ)進んだ状態となる。ここで、誘電損失tanδは、tanδ=IR/IC=1/2πfCRとなり、誘電体に固有の値となる。
【0053】
図8(f)に、このコンデンサの等価回路を示す。電流Iは、容量電流成分ICと抵抗電流成分IRのベクトル合成成分となる。このうち電圧Eと位相が一致する抵抗電流成分IRにおける電力Ploss(=IR×E)は発熱によって失われる。即ち、比抵抗成分Rによって、コンデンサに供給される高周波電力の一部が失われる。
【0054】
このコンデンサにおいて、電極の面積S(m2)、電極間隔d(m)、誘電体の比誘電率εr(―)、電源周波数f(Hz)、電源電圧E(V)とすると、電極単位面積あたりに発熱によって失われる電力P‘lossは、下式(2)で表わせる。
【0055】
P‘loss=(E/d)2×5.56×10-11×f×εr×tanδ(W/m2)…(2)
したがって、誘導結合型プラズマ装置の真空反応室内に印加される実効高周波電力Peffは、ソース高周波電力の設定値をPsetとすると、下式(3)で表わせる。
【0056】
Peff=Pset―P‘loss…(3)
式(2)より、P‘lossは誘電損失tanδに比例するから、tanδが大きくなると、実効高周波電力Peffは小さくなり、その反対に、tanδが小さくなると、実効高周波電力Peffは大きくなる。
【0057】
したがって、誘導結合型プラズマ装置において、酸化膜に対するエッチング速度、レジストマスクに対するエッチング速度、コンタクトホールの寸法シフト量等のエッチング特性は、高周波電力が直接関与するため、誘電体板の誘電損失と比抵抗に依存することが説明できる。
【0058】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0059】
(実施の形態1)
本実施の形態では、図1に示す誘導結合型プラズマ装置と同一構造の装置を複数台使用し、それぞれの装置において、誘電損失が図4に示す各測定点においてほぼ均一な誘電体板を用い、表1に示す条件で半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0060】
まず、従来のように、エッチング特性について何ら対策しない場合について、実際に実験を行って得られたエッチング特性を各装置の誘電体板の誘電損失と共に、表3に示す。
【0061】
【表3】
Figure 0004077291
【0062】
ここで、A〜Jは装置の名称を示す。また、表3中に示した平均値と均一性は、装置A〜Jについての値であり、均一性は、下式(4)を用いて算出した(以下の実施の形態において同じ)。
【0063】
均一性=(各特性値の最大値―最小値)/(2×各特性値の平均値)×100%…(4)
ここで、各装置における誘電体板の比抵抗は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に1.0×1012Ω・cmであった。
【0064】
表3から判るように、同一構造の複数台のプラズマ装置を用い、同一条件でエッチングしても、装置によってエッチング特性が規格範囲に収まったり、外れたりしている。特に、酸化膜エッチング速度の均一性は±10%を超えている。
【0065】
そこで、本実施の形態では、酸化膜エッチング速度に着目し、酸化膜エッチング速度が高めの装置には誘電損失が大きめの誘電体板に、酸化膜エッチング速度の低めの装置には誘電損失が小さめの誘電体板に交換する。実際に実験を行って得られたエッチング特性を各装置の誘電体板の誘電損失と共に、表4に示す。
【0066】
【表4】
Figure 0004077291
【0067】
ここで、各装置における誘電体板の比抵抗は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に1.0×1012Ω・cmであった。
【0068】
表4から判るように、エッチング特性の平均値が規格範囲のほぼ中心となり、また、酸化膜エッチング速度の均一性は±2%以下となり、大幅に改善されている。
【0069】
本実施の形態では、酸化膜エッチング速度を基準として、誘電体板の誘電損失を設定したが、各エッチング特性には相関関係があるため、レジストエッチング速度又は寸法シフト量を基準としても良い。ただし、酸化膜エッチング速度は、微細なコンタクトホールを形成するに際して最も重要な特性となるため、酸化膜エッチング速度を基準とするのが好ましい。
【0070】
本実施の形態によれば、同一構造の複数台の誘導結合型プラズマ装置を用いて、半導体基板のドライエッチングを行う場合、各装置においてエッチング特性が規格範囲内に入るように誘電体板の誘電損失値を調整することにより、各装置におけるエッチング特性を規格範囲内とすることができ、半導体基板に形成された層間絶縁膜に高アスペクト比のコンタクトホールを安定して形成することができる。なお、誘電体板の誘電損失値の調整は、各装置のメインテナンス時に誘電体板を所定のものに交換することで行うことができるため、半導体デバイスの生産効率と生産歩留まりが向上する。また、各装置において、異常の発生毎に、各装置のプロセスパラメーターやハードパラメーターの不良箇所の原因調査と調整が不要となり、設備稼働率が向上し、半導体装置を安価で大量生産することができる。
【0071】
(実施の形態2)
本実施の形態では、図1に示す誘導結合型プラズマ装置と同一構造の装置を複数台使用して、それぞれの装置において、比抵抗が図4に示す各測定点においてほぼ均一な誘電体板を用い、表1に示す条件で半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0072】
まず、従来のように、エッチング特性について何ら対策しない場合について、実際に実験を行って得られたエッチング特性を各装置の誘電体板の比抵抗と共に、表5に示す。
【0073】
【表5】
Figure 0004077291
【0074】
ここで、A〜Jは装置の名称であり、均一性は、前述した式(4)を用いて算出した。また、各装置における誘電体板の誘電損失は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に0.16であった。
【0075】
表5から判るように、同一構造の複数台のプラズマ装置を用い、同一条件でエッチングしても、装置によってエッチング特性が規格範囲に収まったり、外れたりしている。特に、酸化膜エッチング速度の均一性は±10%である。
【0076】
そこで、本実施の形態では、酸化膜エッチング速度に着目し、酸化膜エッチング速度が高めの装置には比抵抗が小さめの誘電体板に、酸化膜エッチング速度の低めの装置には比抵抗が大きめの誘電体板に交換する。実際に実験を行って得られたエッチング特性を各装置の誘電体板の比抵抗と共に、表6に示す。
【0077】
【表6】
Figure 0004077291
【0078】
表6から判るように、いずれの装置においても、エッチング特性の平均値が規格範囲のほぼ中心となり、また、酸化膜エッチング速度の均一性は±3%となり、大幅に改善されている。
【0079】
本実施の形態では、酸化膜エッチング速度を基準として、誘電体板の誘電損失を設定したが、各エッチング特性には相関関係があるため、レジストエッチング速度又は寸法シフト量を基準としても良い。ただし、酸化膜エッチング速度は、微細なコンタクトホールを形成するに際して最も重要な特性となるため、酸化膜エッチング速度を基準とするのが好ましい。
【0080】
本実施の形態によれば、同一構造の複数台の誘導結合型プラズマ装置を用いて、半導体基板のドライエッチングを行う場合、各装置においてエッチング特性が規格範囲内に入るように誘電体板の比抵抗を調整することにより、各装置におけるエッチング特性を規格範囲内とすることができ、半導体基板に形成された層間絶縁膜に高アスペクト比のコンタクトホールを安定して形成することができる。なお、誘電体板の比抵抗の調整は、各装置のメインテナンス時に誘電体板を所定のものに交換することで行うことができるため、半導体デバイスの生産効率と生産歩留まりが向上する。また、各装置において、異常の発生毎に、各装置のプロセスパラメーターやハードパラメーターの不良箇所の原因調査と調整が不要となり、設備稼働率が向上し、半導体装置を安価で大量生産することができる。
【0081】
(実施の形態3)
図9に、本実施の形態における半導体基板の酸化膜の膜厚分布(図5に示す各測定点における値)を示す。このように、酸化膜の膜厚は、半導体基板の中心部で最小となり、外周側程、厚くなっている。
【0082】
図1に示す誘導結合型プラズマ装置を使用して、比抵抗が図4に示す各測定点においてほぼ均一に1.0×1012Ω・cmの誘電体板を用い、表1の条件においてステップ2のエッチング時間を60秒に変更した以外は表1に示す条件と同一の条件で、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0083】
従来のエッチング方法によって、実際に実験を行って得られた酸化膜エッチング速度の分布(図5に示す各測定点における値)を図10に示す。
【0084】
また、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、表1に示す条件で、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0085】
従来のエッチング方法によって、実際に実験を行って得られたオーバーエッチ量の分布(図5に示す各測定点における値)を図11に示す。被エッチング膜厚とエッチング速度のバラツキを考慮する場合は、このように、約30%の酸化膜オーバーエッチングを行う。
【0086】
図11から判るように、オーバーエッチ量は20〜40%の範囲で変動している。これは、図9に示したように半導体基板上の酸化膜の膜厚が面内で不均一であり、かつ、誘電体板の誘電損失や比抵抗が面内でほぼ均一なことから、図10に示したように半導体基板上の酸化膜エッチング速度が面内でほぼ均一となるためと考えられる。このようにオーバーエッチ量が変動すると、コンタクトホールの寸法シフト量の変動や酸化膜下地削れ量にバラツキが発生し、得られる半導体デバイスにおいて、配線のコンタクト抵抗値のバラツキが増大したり、トランジスト特性が悪化したりする等の不具合が発生し、半導体デバイスの生産歩留まりが低下することがある。
【0087】
そこで、本実施の形態では、図12に示す誘電損失分布(図4に示す各測定点における値)を有する誘電体板を用いる。図9と対比すれば判るように、酸化膜の膜厚の厚い部分においては、誘電体板の誘電損失を小さく設定し、酸化膜の膜厚の薄い部分においては、誘電体板の誘電損失を大きく設定している。この誘電体板の比抵抗は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に1.0×1012Ω・cmである。
【0088】
まず、表1の条件においてステップ2のエッチング時間を60秒に変更した以外は表1に示す条件と同一の条件で、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0089】
実際に実験を行って得られた酸化膜エッチング速度の分布(図5に示す各測定点における値)を図13に示す。
【0090】
図13から判るように、酸化膜の膜厚の厚い部分においては、酸化膜エッチング速度は大きくなり、酸化膜の膜厚の薄い部分においては、酸化膜エッチング速度は小さくなっている。
【0091】
また、本実施の形態では、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、表1に示す条件で、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0092】
実際に実験を行って得られたオーバーエッチ量の分布(図5に示す各測定点における値)を図14に示す。
【0093】
図14から判るように、半導体基板上の酸化膜の膜厚分布に対応した、図12に示す誘電損失分布を有する誘電体板を用いると、オーバーエッチ量を面内でほぼ均一に30%とすることができる。
【0094】
本実施の形態によれば、半導体基板上の酸化膜の膜厚が面内で不均一な場合、酸化膜の膜厚分布に対応した誘電損失分布を有する誘電体板を用いることで、ドライエッチング時のオーバーエッチ量を面内で均一化でき、その結果、配線のコンタクト抵抗値のバラツキが低減すると共に、トランジスト特性が改善し、得られる半導体デバイスの生産歩留まりを高めることができる。
【0095】
(実施の形態4)
図9に、本実施の形態における半導体基板の酸化膜の膜厚分布(図7に示す各測定点における値)を示す。このように、酸化膜の膜厚は、半導体基板の中心部で最小となり、外周側程、厚くなっている。
【0096】
図1に示す誘導結合型プラズマ装置を使用して、誘電損失が図4に示す各測定点においてほぼ均一に0.16の誘電体板を用い、表1の条件においてステップ2のエッチング時間を60秒に変更した以外は表1に示す条件と同一の条件で、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0097】
従来のエッチング方法によって、実際に実験を行って得られた酸化膜エッチング速度の分布(図5に示す各測定点における値)を図15に示す。
【0098】
また、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、表1に示す条件で、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0099】
従来のエッチング方法によって、実際に実験を行って得られたオーバーエッチ量の分布(図5に示す各測定点における値)を図16に示す。
【0100】
図16から判るように、オーバーエッチ量は20〜40%の範囲で変動している。これは、図9に示すように半導体基板上の酸化膜の膜厚が面内で不均一であり、かつ、誘電体板の誘電損失が面内でほぼ均一なことから、図15に示したように半導体基板上の酸化膜エッチング速度が面内でほぼ均一となるためと考えられる。このようにオーバーエッチ量が変動すると、コンタクトホールの寸法シフト量の変動や酸化膜下地削れ量のバラツキが発生し、得られる半導体デバイスにおいて、配線のコンタクト抵抗値のバラツキが増大したり、トランジスト特性が悪化したりする等の不具合が発生し、半導体デバイスの生産歩留まりが低下することがある。
【0101】
そこで、本実施の形態では、図17に示す比抵抗分布(図4に示す各測定点における値)を有する誘電体板を用いる。図9と対比すれば判るように、酸化膜の膜厚の厚い部分においては、誘電体板の比抵抗を大きく設定し、酸化膜の膜厚の薄い部分においては、誘電体板の比抵抗を小さく設定している。この誘電体板の誘電損失は、図4に示す各測定点においてほぼ均一に0.16である。
【0102】
まず、表1の条件においてステップ2のエッチング時間を60秒に変更した以外は表1に示す条件と同一の条件で、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0103】
実際に実験を行って得られた酸化膜エッチング速度の分布(図5に示す各測定点における値)を図18に示す。
【0104】
図18から判るように、酸化膜の膜厚の厚い部分においては、酸化膜エッチング速度は大きくなり、酸化膜の膜厚の薄い部分においては、酸化膜エッチング速度は小さくなっている。
【0105】
また、本実施の形態では、半導体基板に形成された酸化膜をドライエッチングすることにより、表1に示す条件で、図3に示す高アスペクト比のコンタクトホールを形成する。
【0106】
実際に実験を行って得られたオーバーエッチ量の分布(図5に示す各測定点における値)を図19に示す。
【0107】
図19から判るように、半導体基板上の酸化膜の膜厚分布に対応した、図12に示す誘電損失分布を有する誘電体板を用いると、オーバーエッチ量を面内でほぼ均一に30%とすることができる。
【0108】
本実施の形態によれば、半導体基板上の酸化膜の膜厚が面内で不均一な場合、酸化膜の膜厚分布に対応した比抵抗分布を有する誘電体板を用いることで、ドライエッチング時のオーバーエッチ量を面内で均一化でき、その結果、配線のコンタクト抵抗値のバラツキが低減すると共に、トランジスト特性が改善し、得られる半導体デバイスの生産歩留まりを高めることができる。
【0109】
【発明の効果】
本発明によれば、誘導結合型プラズマ装置において、プラズマ処理特性が規格範囲となる誘電損失及び/又は比抵抗を有する誘電体板を用いることで、プラズマ処理により、半導体基板に形成された層間絶縁膜に高アスペクト比のコンタクトホールを安定して形成することができる。その結果、配線のコンタクト抵抗値のバラツキが低減すると共に、トランジスト特性が改善し、得られる半導体デバイスの生産歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 誘導結合型プラズマ装置の構成図
【図2】 半導体基板の構造図
【図3】 コンタクトホールの形成工程の模式図
【図4】 本発明における誘電体板の誘電損失tanδ又は比抵抗の測定点の面内分布図
【図5】 本発明における半導体基板のエッチング特性、酸化膜膜厚、又はオーバーエッチ量の測定点の面内分布図
【図6】 誘電体板の誘電損失とエッチング特性との関係を示すグラフ
【図7】 誘電体板の比抵抗とエッチング特性との関係を示すグラフ
【図8】 誘電体板の誘電損失及び比抵抗とエッチング特性との関係の説明図
【図9】 半導体基板に形成された酸化膜の膜厚分布図
【図10】 実施の形態3における半導体基板の酸化膜エッチング速度分布図(誘電体板交換前)
【図11】 実施の形態3における半導体基板のオーバーエッチ量分布図(誘電体板交換前)
【図12】 実施の形態3における誘電体板の誘電損失分布図
【図13】 実施の形態3における半導体基板の酸化膜エッチング速度分布図(誘電体板交換後)
【図14】 実施の形態3における半導体基板のオーバーエッチ量分布図(誘電体板交換後)
【図15】 実施の形態4における半導体基板の酸化膜エッチング速度分布図(誘電体板交換前)
【図16】 実施の形態4における半導体基板オーバーエッチ量分布図(誘電体板交換前)
【図17】 実施の形態4における半導体基板の比抵抗分布図
【図18】 実施の形態4における半導体基板の酸化膜エッチング速度分布図(誘電体板交換後)
【図19】 実施の形態4における半導体基板のオーバーエッチ量分布図(誘電体板交換後)
【図20】 コンタクトホールの形成工程の模式図
【図21】 誘導結合型プラズマ装置の構成図
【符号の説明】
1、101 高周波電源(周波数13.56MHz)
2、2a、102、102a 整合回路
3、103 スパイラルコイル
4、104 誘電体板
5、105 真空反応室
5a、105a 内壁
6、106 ガス導入孔
7、107 下部電極
8、108 半導体基板
9、109 高周波電源(周波数4.0MHz)
10、110 真空ポンプ
11、111 レジストマスク
12、112 反射防止膜
13、113 酸化膜
14、114 コバルトシリサイド
15、115 シリコン基板
16、116 開口部
16a、116a コンタクトホール

Claims (5)

  1. 真空室と、前記真空室内に誘電体板を介して高周波電圧を印加してプラズマを発生させる手段と、前記プラズマを用いて、前記真空室内に設置された半導体基板をエッチング処理する手段とを備える、同一構造のプラズマ処理装置を複数用いる半導体デバイスの製造方法であって、前記複数のプラズマ処理装置のそれぞれに、エッチング速度又はエッチングによる寸法シフトであるプラズマエッチング特性が、前記半導体デバイスの製造工程におけるコンタクトホールエッチングが合格となる前記プラズマエッチング特性の数値範囲である共通の規格範囲内に入るように誘電損失値及び比抵抗値の少なくともいずれか一方の値を調整した誘電体板を設置し、前記誘電損失値及び比抵抗値の少なくともいずれか一方の値を調整した誘電体板を設置したプラズマ処理装置を複数用いて、前記共通の規格範囲内となった前記プラズマエッチング特性で前記半導体基板をプラズマエッチング処理する工程を備えることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  2. 前記半導体基板のエッチング処理は、前記半導体基板に形成された層間絶縁膜のドライエッチングであり、前記複数のプラズマ処理装置のうちの、互いにエッチング速度が異なる2つの装置において、一方の装置よりエッチング速度が高い他方の装置には、前記一方の装置の前記誘電体板よりも誘電損失が大きい前記誘電体板又は比抵抗が小さい前記誘電体板を設置することを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 前記半導体基板のエッチング処理は、前記半導体基板に形成された層間絶縁膜のドライエッチングによるコンタクトホールの形成であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体デバイスの製造方法。
  4. 前記誘電体板は非酸化物セラミックスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 前記非酸化物セラミックスは炭化ケイ素であることを特徴とする請求項4に記載の半導体デバイスの製造方法。
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