JP4077153B2 - ウェブ状材料用に曲成可能なロール - Google Patents
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Description
本発明は、特許請求の範囲第1項の前段に記載の、ウェブ状材料用に曲成可能なロールに関するものである。
【0002】
最も一般的には、曲成可能なロールは、連続した軸と、軸に取り付けられた複数の部品から成るロールマントルとを含むように形成されている。かかるロールは、ロールマントルの最も外側の軸着点を半径方向に移動させることによって、所望の形状に曲成可能であるが、その場合、マントルは円弧または破線を形成する。マントルの部品は、原則として、それぞれ別個に軸に取り付けられていて、その場合、構造は多数の軸受(以下では「軸受け」とも呼ぶ)を含む。従来の方式にはしばしば問題があり、それらは、とりわけ、ロールにおける軸受けの問題と、および紙ウェブ内の軸受けにより生じる熱のピークとを含む。複数の部品から成るロールマントルは更に深刻な問題を生じる。なぜなら、それら部品間の空隙が紙ウェブに傷痕を残し、ロールの円弧形状が最適でなくなり、ロールの形状線が破線状になるからである。更に、金属性のロールマントルにより、腐食の問題が生じる。
【0003】
本願出願人によるフィンランド実用新案登録第2788号に記載のロールは、非回転ロール軸と、軸受けにより軸に回転可能に取り付けられたロールマントルとを含む。ロールマントルは連続した管状マントルであり、ロール軸は、互いに連結した3つの部品から成る。内部が中空であるロール軸の、2つの端部部品の内側端部は、軸の中空管状中央部品の内部へ一定の距離で延びている。ロールの端部区域内には支持用スリーブが取り付けられていて、そのスリーブにロールマントル自体が取り付けられている。ロールマントルは、軸の端部部品のそれぞれに、前記支持用スリーブを介して、互いに軸方向に間隔をおいた2つの軸受けにより、取り付けられている。軸の端部部品は、その軸の中央部品に、連接部材によって連結され、軸の端部部品は、軸の中央部品に対して傾斜可能である。この傾斜は、軸の端部部品が軸の中央部品に対して半径方向に動くように実行される。ロール曲成機はカム部材を含み、それは2つのアーム付きのレバーを形成し、管状端部部品の壁に回転可能に取り付けられている。カム部材の内側端部は前記管状端部部品の壁を通ってその端部部品の外側に延び、中央部品の内面に支持されている。管状端部部品の内部には補助の移動可能調整ロッドが取り付けられていて、その内側端部はカム部材に対して支持されている。カム部材が軸方向に移動すると、カム部材は回転することができ、軸の中央部品の内面に対して強い力で支持され、それと同時に軸の端部部品と中央部品との間の距離がカム部材の側で大きくなり、その場合、軸は曲がる。ロールマントルは鋼または複合材で作ってもよい。
【0004】
前記フィンランド実用新案登録第2788号に記載の方式はそれ自体は有効であるが、比較的複雑で費用がかかる。
【0005】
本願出願人によるフィンランド特許出願第970379号に記載のロールは、2つの端部部品と1つの中央部品とから成る。この方式では、軸を中心に回転するマントル付きの別個の軸をロールは含まないが、その中央部品もロールの軸として作用し、中央部品はその支持用部材に、端部軸受けによって取り付けられている。軸として作用する中央部品の延長部は、中央部品の直径より実質的に小さい直径を有し、その寸法は通常の非回転軸の直径と同等である。ロールの端部部品は管状部品であり、それらは直接中央部品の延長部に取り付けられていて、端部部品の内側端部では、連接手段が管状端部部品の内部に取り付けられている。管状端部部品は軸方向に、それぞれの外側端部の区域で軸受けによって支持されていて、回転する部品からは独立した支持部品に取り付けられている。支持部品はスリーブ状部品から成り、その内径は中央部品の延長部の直径より大きく、軸受けの位置を半径方向に調整可能である。管状端部部品の軸受けの位置を調整すると、ロールの曲成形状の程度および曲成形状の方向の両方が調整可能になる。このようなロールマントルの材料として複合材を使用してもよい。
【0006】
前記フィンランド特許出願第970379号では、ロールマントルを通って延びる軸が使用されていて、ロールの構造全体が比較的複雑であり、ロールの費用が高くなる。
【0007】
フィンランド特許出願第951288号には、連続したロールマントルまたは複数の部品から成るロールマントルを設けたロールが記載されている。ロールマントルの材料は、強化プラスチックまたはそれと同様の複合構造である。ロールにはそのロールマントル全体にわたって延びている連続した支持軸が設けられていて、その軸は回転せず、定位置に支持されている。支持軸の中央部には肉厚部があり、そこにロールの中央軸受けが取り付けられている。前記軸受けは環状取り付け部品によって支持され、これによって軸受けの外側軌道はロールマントルに支持されている。ロールの両端部にはスリーブが取り付けられていて、それらスリーブはロールマントルの内部へ一定の距離で、更にロールマントルの外へ一定の距離で延びている。ロールマントルの両端部は前記スリーブに軸着されている。スリーブの、ロールマントルの外側の部分には、調整用ねじが取り付けられていて、これによって、支持軸で形成された中心線からスリーブを偏向可能とする。スリーブを支持軸で形成された中心線から偏向させると同時に、ロールにおける最も外側の軸受けの中心は前記中心線から外れ、その場合、ロールマントルは曲げられるが、支持用軸は常にまっすぐの状態に保たれる。
【0008】
前記フィンランド特許出願第951288号では、ロールマントル全体を通って延びている連続した支持軸が用いられていて、その中央部には肉厚部がある。したがって、このロールは比較的高価となり、重くなる。更に、ロールはロールの中央部における支持軸の肉厚部のところにも軸受けを有する。ロールの中央部に取り付けられたこれらの軸受けは、ロールマントルにおける前記熱の問題を生じ、軸受けの外側軌道とロールマントルの内面との間に環状取り付け部品を設置することによって、前記熱の問題を軽減する試みがなされてきた。
【0009】
欧州特許出願第363,887号には、複合材製のロールが記載されている。前記欧州特許出願の技術は、ロールマントルのさまざまな表面層の構造および材料に関するものである。この技術により製造され、非常な高速度を指向した回転式ロールを同出願図4は示していて、ロールには複合材製のロールマントルと、ロールマントルの両端部における軸ジャーナルとが設けられている。軸ジャーナルはロールマントルに端部フランジによって接続されている。前記欧州特許出願は明らかにロールマントルの材料構成に関するものであり、充分な表面硬度と、軽量と、高い寸法精度とを有するロールを製造することを目的としている。この特許出願はロールの曲成には言及していない。
【0010】
複合ロールは、その多くの有利な特性のため、高い関心を集めている。複合材製のロールマントルも用いることができる上述のロール方式は、しかし、扱いにくく、費用がかかる。
【0011】
弾性係数および密度係数などの複合ロールの有利な材料特性のため、複合ロールは寸法決めされ、合理的なトルクで曲げられて所望の曲成形状にすることができ、これは、危険速度より低い、すなわち最低の共振振動数以下の、あるいは共振振動数の間の速度で作動する。鋼鉄製ロールの歪を相当に増大させることなく必要な曲成形状に曲げるとすると、ロールの直径を非常に小さくする必要がある。このような場合、ロールの1つまたはいくつかの臨界速度を、止むを得ずに越える必要がある。
【0012】
鋼鉄製ロールの場合、その曲成に必要な曲げトルクも、複合ロールの場合に比べて相当に大きく、その場合、鋼鉄製ロールでの軸受けの力も、複合ロールの場合に比べて相当に大きい。
【0013】
本発明による方式は、曲成可能な従来技術のロールをしのぐ実質的な改善手段を提供する。
【0014】
本発明によるロールの主たる構成要件は、特許請求の範囲第1項の特徴段に記載する。
【0015】
本発明によるロールには、複合材製の連続した管状ロールマントルがある。ロールマントルの両端部には軸ジャーナルがあり、これによってロールは抄紙機のフレームへ取り付けられている。したがって、ロールはロールを貫通する軸を一切有さない。従来の張り出しロールと比べると、本発明によるロールの構造は明らかに単純であり、その保守の必要性はほとんどない。この簡易な構造によってロールの製造は容易であり低費用ですむ。更に、この簡易な構造によってロールの修理は容易である。
【0016】
次に添付図面を参照して本発明を説明するが、本発明は前記図面の内容のみに限定されるものではない。
【0017】
図1は、トルクM1、M2をロールマントル11の両端部へ掛けることによってロールマントル11を曲げる原理図である。トルクM1の大きさはトルクM2の大きさとは相違させてよく、その関係上、ロールマントル11上を進むウェブの走行は、ロールの軸方向に制御可能である。
【0018】
図2は本発明によるロールの実施例を示す。同図では、ロールの一方の端部区域を示す。ロールは複合材製の連続した管状ロールマントル11から成り、そのマントルは軸ジャーナル12上で回転するように取り付けられている。ロールマントルの端部区域には第1の支持用スリーブ13が取り付けられていて、それらスリーブにはロールマントル11自体が更に取り付けられている。ロールマントル11は、前記第1の支持用スリーブ13を介して、軸受け14、15によって、軸ジャーナル12へ取り付けられている。軸受け14、15は互いに一定の間隔でロールの軸X−X方向に取り付けられていて、したがって、それら軸受けは、1対の軸受けを形成している。
【0019】
図2では、軸ジャーナル12は3つの部品12a、12b、12cから成り、それらはすべて異なる直径を有する。ロールマントル11の端部区域の内部へ延びている内側部品12aは最大の直径D1を有し、次の中央部品12bはロールマントル11の端部から外側へ向けられていて、わずかに小さい直径D2を有し、中央部品12bの後に続く外側部品12cは、更に中央部品12bより幾分小さい直径D3を有する。軸ジャーナル12は、むろん、物理的に一体成形可能であり、その場合、前記部品12a、12b、12cは、例えば旋盤で切削して作られる。軸ジャーナル12の中央部品12bの中央部には突起部16があり、それは軸ジャーナルの外周の周りに延びていて、連接部材を形成する。軸ジャーナルの外側部品12cへ、および部分的に中央部品12bへ、第2の支持用スリーブ17が取り付けられている。この第2の支持用スリーブ17は軸ジャーナル12の中央部品12bに設けられた突起部16を越えて延びていて、第2の支持用スリーブ17の内径は、突起部16の外径に実質的に等しい。第2の支持用スリーブ17は、2つの固定用部材18、19によって、抄紙機のフレームRへ固定されている。第1の固定用部材18は突起部16のところに配され、第2の固定用部材19は軸ジャーナル12および第2の支持用スリーブ17の外側部品12cの外側端部から一定の間隔をおいて配されている。
【0020】
図2では、ロールを曲げて曲成形状にすることは、曲成機30を軸ジャーナル12の外側部品12cの外側端部に対して作用させることによって行う。本実施例では、曲成機30はねじ部材30で構成され、ねじ部材は第2の支持用スリーブ17の端部を通り、更に軸ジャーナル12の外側部品12cの外側端部を通って延びている。ねじ部材30には、実質的に第2の支持用スリーブ17を貫通して延びている外ねじ山が設けられていて、軸ジャーナルの外側部品12cを貫通して延び、ねじ部材30を受け入れる孔には、対応する内ねじ山が設けられている。更に、ねじ部材のそれ自身の長手軸方向の運動は、係止用部材31、32によって妨げられ、係止用部材は、支持用スリーブ17の外面で支持され、ねじ部材30へ例えばコッタピンによって取り付けられている。ねじ部材30を回すと、軸ジャーナル12が曲げられ、連接部材16は、第2の支持用スリーブ17に対して軸ジャーナル12を軸方向へ移動させる。軸ジャーナル12がロールマントル11の両端部で曲げられると、ロールマントル11も曲げられ、所望の曲成形状になる。
【0021】
図2では、調整装置40によって第2の支持用スリーブ17をその円周方向に回転可能である。第2の支持用スリーブ17を円周方向に回すと、ねじ部材30が回り、したがって、軸ジャーナル12も同様に回転する。したがって、ねじ部材30によって、ロールマントル11用の所望の曲成形状が調整され、調整装置40によってロールマントル11の曲成形状の方向は、ロールマントル11の円周方向に調整される。第2の支持用スリーブ17は第1の固定用部材18および第2の固定用部材19内に取り付けられ、調整装置40の作用以外のいかなる方法においても固定用部材18、19に対して回転不能である。これにより、軸ジャーナル12も調整装置40の作用以外には固定用部材18、19に対して回転不能である。第1の固定用部材18には第1の軸受け部材20が設けられていて、それは、第2の支持用スリーブ17の回転およびわずかな軸方向の移動を可能にしている。更に、第2の固定用部材19には同様の第2の軸受け部材21が設けられていて、それは、第2の支持用スリーブ17のわずかな軸方向への移動を可能にしている。この第2の軸受け部材21は支持用スリーブ17によって固定され、支持用スリーブ17は、第2の軸受け部材21に対して円周方向に回転不能とされている。更に、第2の軸受け部材21は中間部材22によって調整装置40に連結されている。したがって、中間部材22および第2の軸受け部材21を介して調整装置40は第2の支持用スリーブ17に対して作用し、その関連で、第2の支持用スリーブ17は調整装置40の作用によって円周方向に回転する。
【0022】
次に、図3〜図14に示す実施例を、それらが図2に示す実施例と異なる点のみについて説明する。図3〜図14において、図2で用いられたのと同様の部品に対しては、同一の参照番号を用いる。
【0023】
図3は、ロールマントルを曲げて曲成形状にするねじ部材30が、図2の実施例に示すように第2の固定用部材19の後でなく、第1の固定用部材18とロールマントル11端部との間に配されている実施例を示す。軸ジャーナル12の部品12bおよび12cはここでは位置を変えているが、その連接点16は第2の固定用部材19のところに配されている。
【0024】
図4は、図2の実施例と固定用部材18、19に関して異なる実施例を示す。図2の実施例では、2つの完全に別個の固定用部材18、19が用いられていて、これによって、軸ジャーナル12に取り付けられた第2の支持用スリーブ17は抄紙機のフレームRへ固着されている。図4の実施例では、固定用フランジ構体が使用されていて、2つの固定用部材18、19があり、それらは、抄紙機のフレームRに固着された共通の下部部品90を有する。したがって、第2の支持用スリーブ17は依然として、2つの固定点でフランジ構体へ固着されていて、そのフランジは、固定用フランジ構体の最上部分が一体化されていると考えることもできる。
【0025】
図5は図2に示す実施例とロール曲成機に関して異なる実施例を示す。本実施例では、ロール曲成機はねじ部材60から成り、ねじ部材60は、ロール軸X−Xに平行で、外ねじ山が設けられ、第2の支持用スリーブ17の外側端部に配されている。ねじ部材60は係止用部材61にはめ込まれ、部材61は、第2の支持用スリーブ17の内面へ、その外側端部において固定され、部材61には、内ねじ山付きの孔が設けられていて、内ねじ山は、ねじ部材60を受け入れ、ロールの軸X−Xと平行である。ねじ部材60の内側端部は第1のくさび部材70の端面に対して配されている。第1のくさび部材70は、実質的にロールの軸X−Xに平行に、第2の支持用スリーブ17の内面上をねじ部材60の作用によって移動するが、第2の支持用スリーブ17の内面に対して固定されていて、半径方向の動きを妨げられている。この第1のくさび部材70のくさび面も同様に、軸ジャーナル12のうちの1つである外側部品12cへ固着されたくさび部材71のくさび面に対して配されている。第1のくさび部材70がねじ部材60によって同図では左へ、第2のくさび部材71上へ動かされると、軸ジャーナル12が曲がり、したがってロールマントル11も曲がる。
【0026】
図6は図2〜図5に示す実施例と曲成機に関して異なる実施例を示す。曲成機100として、液圧式もしくは空圧式シリンダ、またはステッピングモータを使用している。シリンダまたはステッピングモータのロッド101は軸ジャーナル12の延長部12dへ取り付けられていて、シリンダまたはモータは第2の支持用スリーブ17へ取り付けられている。したがって、ロッド101の垂直運動が軸ジャーナル12の曲成を生じる。
【0027】
図7は、本発明によるロールの実施例の概略図であり、図2〜図6に示す実施例に比べ、ロールの回転の軸受けがロールマントル11の外側に配されている点で異なる。本実施例では、軸ジャーナル12はロールの端部部材52へ取り付けられ、端部部材はロールマントル11に固定されていて、その場合、軸ジャーナル12はロールマントル11に従って回転する。他方、軸ジャーナル12は第1の支持用スリーブ50へ、軸受け14、15によって回転可能に取り付けられている。ここでは、軸ジャーナル12は少なくともその前記軸受け14、15間の部分では実質的に均一の厚さである。第1の支持用スリーブ50は第2の支持用スリーブ51によって囲まれ、スリーブ51は、抄紙機のフレームRへ、前記軸受け14、15のところでロールの軸X−Xの方向に配されている固定用部材18、19によって、固着されている。端部部材52の次に配されている第2の支持用スリーブ51の端部には肉厚部分51aがあり、これは、第1の固定用部材18を横断してロールの軸X−X方向に延びている。肉厚部分51aでは、第2の支持用スリーブ51の内径は、肉厚部分51aの後に続く延長部品51bの内径より小さい。したがって、第1の支持用スリーブ50と、第2の支持用スリーブ51の延長部51bとの間には空間53が残り、その中で第1の支持用スリーブ50の外側端部が半径方向に動くことができる。第2の支持用スリーブ51の肉厚部分51aは第1の支持用スリーブ50の連接部材を形成し、これに支持されて、第1の支持用スリーブ50と第2の支持用スリーブ51との間でロールの軸X−X方向のわずかな動きが可能になる。
【0028】
図7に示す実施例では、曲成機80も、第2の固定用部材19の外側に設置されたねじ部材80を含み、ねじ部材は第1の支持用スリーブ50および第2の支持用スリーブ51の両方を貫通して延びている。これに対して、ねじ部材80は軸ジャーナル12を貫通して延びていず、軸ジャーナルは、第2の支持用軸受け15のところの、ねじ部材80の手前で終端している。ねじ部材80には、実質的に第1の支持用スリーブ50および第2の支持用スリーブ51を貫通する部分に、外ねじ山が設けられている。ねじ部材80自身の長手軸方向の、第1の支持用スリーブ50に対する動きは、第1の係止用部材81、82によって妨げられ、部材81、82は、第1の支持用スリーブ50の内面に対して設置されていて、例えばコッタピンによってねじ部材80へ固定されている。更に、第2の支持用スリーブ51の外面には第2の係止用部材83、84が取り付けられていて、それらにはねじ部材80を受け入れる内側ねじ山付きの孔が設けられている。
【0029】
図7では、ロールの軸ジャーナル12の曲成を生じ、第1の支持用スリーブ50の外側端部は、ねじ部材80によって第2の支持用スリーブ51に対して移動する。その関係上、第2の外側軸受け15の中心点はロールの中心軸X−Xから外れ、その場合、軸ジャーナル12は曲げられ、ロールマントルも曲げられる。
【0030】
図8は図7に示す実施例とロール曲成機に関して異なる実施例を示す。本実施例では、図5に示す実施例において説明した曲成機が用いられる。ここでは、ねじ部材60は係止用部材61にはめ込まれていて、部材61は第2の支持用スリーブ51の内面へその外側端部のところで固着されていて、部材61にはねじ部材60を受け入れる内ねじ山が設けられている。係止用部材61を第2の支持用スリーブ51の内面に取り付け可能とするため、第1の支持用スリーブ50は、第2の支持用スリーブ51よりわずかに短い。ここでは、第2のくさび部材71は第1の支持用スリーブ50の外面へ取り付けられていて、その場合、ねじ部材60によって調整されながら、くさび部材70、71は第1の支持用スリーブ50を曲げる。
【0031】
図9は図7および図8に示す実施例とロールの曲成機に関して異なる実施例を示す。ここでは、曲成機100として、液圧式もしくは空圧式シリンダ、またはステッピングモータを使用している。シリンダまたはステッピングモータのロッド101は第1の支持用スリーブへ取り付けられていて、シリンダまたはステッピングモータは第2の支持用スリーブへ取り付けられている。したがって、ロッド101の垂直運動が軸ジャーナル12の曲成を生じる。
【0032】
図10は、本発明の実施例であって、曲成を2つの曲成手段120、130によって、互いに直交する2つの平面で行うものを示す。曲成手段120、130は一方の端部から実質的にL型断面の支持梁110へ取り付けられていて、支持梁はまた抄紙機のフレームRへ取り付けられている。他方、曲成手段120、130の反対側の端部は第2の軸受け15を取り巻くフランジ113へ取り付けられている。第1の曲成装置120は軸ジャーナル12を垂直平面Yに沿って移動させ、第2の曲成装置130は軸ジャーナル12を水平面Xに沿って移動させる。このような構造によって、ロールの所望の曲成形状を、例えば第1の曲成装置120によって調整可能であり、ロールの曲成形状の所望の角度位置を第2の曲成装置130によって調整可能である。
【0033】
図10に示す曲成手段120、130を構成するのは、内ねじ山を設けたナット部材123、133と、フランジ113へ固定され外ねじ山を設けていて前記ナット部材の一方の端部へ取り付けられた第1のピン121、131と、梁110上を移動するスレッジ124、134へ固定され外ねじ山を設けていて前記ナット部材123、133の反対側の端部へ取り付けられた第2のピン122、132とである。ナット部材123、133を回転させると、軸ジャーナル12を、それによってロールマントル11をX−X平面で曲げることができる。このような構造によって、ロールマントル11の曲成形状および前記曲成形状の角度位置の両方を調整可能である。スレッジ124は、梁110の水平部に取り付けられていて、車輪125の支持によりX平面上で移動可能であるが、梁110についてのY平面上の移動は固定されている。同様に、梁110の垂直部に取り付けられているスレッジ134は車輪135の支持によりY平面上で移動可能であるが、梁110についてのX平面上の移動は固定されている。スレッジ124、134の車輪125、135はガイドレール、または梁110上に作られている等価物上を転動する。車輪構造物125、135は、スレッジ124、134を梁110上へ取り付け可能として、スレッジ124の方向Xへの動きおよびスレッジ134の方向Yへの動きを可能とする方法の一例にすぎない。ナットピンの方法に代えて、ここでは、例えば液圧式もしくは空圧式シリンダ、またはステッピングモータを用いることもできる。
【0034】
図11は図10に示す実施例の変形を示し、ここでは軸ジャーナル12の軸受けおよび曲成は少なくとも1つの磁気軸受けによって行われる。軸受け14、15の少なくとも一方は磁気軸受け15であり、これによってロールの軸ジャーナル12を曲げ、それによってロールマントル11を曲げることができる。磁気軸受け15の磁石250の磁束と、それによって磁石250により軸ジャーナル120へ加えられる力とが調整され、軸ジャーナル12をハウジングに対して偏心させて移動可能である。したがって、磁気軸受け15はロール軸12の曲成を可能にし、それによってロールマントル11のX−Y各平面における所望の曲成形状への曲成と、所望の姿勢に曲げて作ったロールマントル11の円弧の角度位置の調整とを可能とする。
【0035】
図12は図10に示す実施例の第2の変形を示し、ここでは軸ジャーナル12の曲成および曲成の角度位置は磁石260によって調整される。第2の軸受けを取り巻くフランジ19aと、抄紙機のフレームRへ取り付けられたフランジ19aの基部19bとは、磁石260によって互いに連絡している。磁石260は複数のセクタ状部分から成り、各セクタの磁束は独立に調整可能である。そのような構成により、軸ジャーナル12を所望のようにX−Y各平面で曲成可能である。
【0036】
図13は図10に示す実施例の第3の変形を示し、ここでは、軸ジャーナル12の曲成はナット部材153によって行われ、曲成の角度位置はラック歯車装置160、150によって調整される。第2の軸受け15を取り巻くフランジ113は歯車装置150へ、ナット部材153によって取り付けられている。内ねじ山が設けられたナット部材153は図11に示すナット部材123、133と等価であり、その端部のうち一方には、軸受けフランジ113から突出していて外ねじ山を設けたピン151が取り付けられ、その反対側の端部には、歯車装置150から突出していて外ねじ山が設けられたピン152が取り付けられている。歯車装置150は歯車装置150上にそのシャフト155によって取り付けられた歯車154を含む。歯車154のシャフト155は歯車装置150から突出していて、その突出部分は望ましくは四辺形断面であり、その場合、それを、例えば目的に適したてこ具によって回転可能である。ラック装置160は実質的に円弧の形をしたラック161を含み、それに沿って歯車154が走行する。ラック装置160は更にガイド部162を含み、それは歯車装置150の案内溝156内を摺動する。ラック装置160は梁140へ取り付けられ、これも抄紙機のフレームRへ取り付けられている。ナット装置153を回転させると、ラック161から軸ジャーナル12の中心軸X−Xへの距離は調節可能であり、これによって軸ジャーナル12を曲げ、それによってロールマントル11を曲げることができる。他方、歯車装置150の歯車154によって、ロールマントル11の曲成形状の角度位置を調整可能である。スレッジ150をラック161に対して締め付けるねじ固定用装置157によって、歯車装置150をラック161上の所望の角度位置に固定可能である。
【0037】
図14は、本発明による実施例であって、軸ジャーナル12の曲成を軸ジャーナル12へ取り付けられた円盤部材180によって行うものを示す。抄紙機のフレームRへ取り付けられた固定用フランジ構体170は、実質的に長方形の2つの垂直壁を互いに軸方向に間隔をおいて配し、すなわち前壁171および後壁172を含む。前壁171および後壁172の底縁および上縁は、実質的に長方形で水平な底壁173および天井壁174によって相互連結されている。これと同様に、前壁171および後壁172の側縁は、実質的に長方形の縦の第1の側壁175および第2の側壁176によって相互連結されている。それらの壁171、172、173、174、175、176はそれらの内部に空洞の空間190を画成し、その空間内では軸ジャーナル12へ取り付けられた円盤180が軸ジャーナル12とともに回転する。軸ジャーナル12は固定用フランジ構体170の前壁171内に設けられた孔177と、後壁172内に設けられた孔178とを通って延びていて、後壁172内の軸受け15によって回転可能に取り付けられている。前壁に設けられた孔の直径は軸ジャーナル12の外径より大きい。
【0038】
更に、図14に示す実施例では、円盤180の外周上の両側面180a、180b上に液圧式負荷用要素190、191が取り付けられていて、これによって円盤180を曲げ、それによって軸ジャーナル120を曲げることができる。それら負荷用要素190、191のピストン190a、191aは、固定用フランジ構体170の前壁171および後壁172の中へ作られたシリンダ200、201内で動く。シリンダ200、201の底部へは加圧媒体ダクト210、211が通っている。ピストン190a、191aはシリンダ200、201内において、それ自体公知の密封部材によって密封されていて、その部材は図示しない。更に、細い毛管ダクト(図示しない)がピストン190a、191aを通って負荷用要素190、191の潤滑ポケット220、221の中へ入っている。円盤180のそれぞれの面180a、180bには望ましくは4つの負荷用要素190、191、すなわち合計8つの要素が配されている。負荷用要素190、191は軸ジャーナル12の中心に描いた円の円周と、X軸およびY軸との交点に配されている。
【0039】
図14に示す実施例では、軸ジャーナル12に取り付けられた円盤180と、前記円盤に対して作用する液圧式負荷用要素190、191とによって、軸ジャーナル12は曲げられ、それによってロールマントル11が曲げられる。8つの負荷用要素190、191によって、ロールマントル11は、所望の曲成形状および所望の角度位置に曲成可能である。
【0040】
図15は、曲成機、軸受け構造および軸ジャーナルの点で前出の各図に示す実施例と異なる実施例を示す。本実施例では、軸ジャーナル12はその全長にわたって実質的に均一な厚さであり、曲がっていない。ロールマントル11の内側に取り付けられた第1の支持用スリーブ13内の軸ジャーナル12の軸着は、静圧式または動圧式滑り軸受け70、71によって配設されていて、それらの支持により、ロールマントル11は軸ジャーナル12に対して回転する。滑り軸受け70、71は互いに間隔をおいてロールの軸X−Xの方向に配されている。液圧媒体の供給ダクトおよび戻りダクトとしては、軸ジャーナルの軸X−Xに平行したダクト72が、軸ジャーナル12の中へ、滑り軸受けの位置にある半径ダクト73、74と共に作られている。滑り軸受けとしてのみ作動する第1の軸受け70は軸ジャーナル12へ連接継手によって取り付けられ、その中心軸Y−Yは軸ジャーナル12の半径に対して回転可能である。
【0041】
図15に示す実施例では、滑り軸受けの特性に加えて、第2の軸受け71は、当該軸受けを、軸ジャーナル12の半径の方向に移動させる可能性を有して設けられている。この第2の軸受け71は軸ジャーナル12へ取り付けられ、軸ジャーナル12の半径方向に移動可能となると同時に、その中心軸Y−Yは軸ジャーナル12の半径に対して回転可能である。この第2の軸受け70の中へは、独立に制御可能な2つの液圧式供給装置74a、74bが通されている。この構造によって、軸受け71の軸ジャーナル12の半径に対する動きは制御可能である。軸受け71を軸ジャーナル12の半径に対して移動させると、ロールマントル11へ加わる曲げの力が生成される。
【0042】
曲成装置30をロールと最寄りの固定用要素18との間に配している図3に示す他の実施例は、むろん、図4〜図9に示す実施例にも適用可能である。
【0043】
図10〜図13では、第2の外側の支点で、ロールの端部52に対して曲成が実行される様子が示されているが、逆の場合も可能である。そのような場合、曲成機は内側の支点に配され、外側の支点は固定される。
【0044】
図2〜図5、図7・図8、図10および図13に示す実施例では、ロールマントル11の曲成は、ねじ30、80と、ねじナット組立体120、130、151〜153と、くさび70またはその等価物とによる強制移動によって行われる。ねじ30、80と、ねじナット組立体120、130、151〜153と、くさび70またはその等価物とは、軸ジャーナル12をその支点に動かないように拘束し、その場合ロールは、振動という意味においては、いわゆる固定支持になっている。
【0045】
図6、図9、図11・図12および図14に示す実施例では、ロールマントルの曲成は液圧式もしくは空圧式によって、またはステッピングモータ100、101、190、250、260によって行われ、その場合、ロールは振動という意味においては、いわゆる自由支持または連接支持になっている。液圧媒体および空圧媒体は通常、ある程度まで降伏していて、その場合、支持は、わずかな程度の弾性を備える。
【0046】
図15に示す実施例では、ロールマントル15の曲成は直接にロールマントル11から、軸ジャーナル12の支点の内側から行われる。その場合、軸受け70、71はロールを第1の支持用スリーブ13に動かないように拘束する。したがって、本実施例においても、ロールは振動という意味においては固定支持になる。
【0047】
厳密支持の場合、ロールの最低の自然周波数は、自由支持ロールと比べると2倍以上の高さになる。ロールの自然周波数が高くなると、より小さいロール径を用いることができ、その場合、曲成から抄紙機のフレームに伝達される力は減少し、ロールの製造費用は低減される。
【0048】
次に、特許請求の範囲を示すが、本発明の内容をこの特許請求の範囲に記載する本発明の概念の範囲内で改変し、例としてのみ上述したものとは異なるものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 連続した管状ロールマントルをロールマントルの両端部にトルクを掛けることによって曲成する概略原理図である。
【図2】 軸受けがロールマントルの内部に取り付けられ曲成機がねじ部材である本発明によるロールの実施例の概略図である。
【図3】 図2に示す実施例の変形を示す図である。
【図4】 図2に示す実施例の第2の変形を示す図である。
【図5】 図2に示す実施例の第3の変形を示す図である。
【図6】 図2に示す実施例の第4の変形を示す図である。
【図7】 軸受けがロールマントルの外側に取り付けられ曲成機がねじ部材である本発明によるロールの実施例の概略図である。
【図8】 図7に示す実施例の変形を示す図である。
【図9】 図7に示す実施例の第2の変形を示す図である。
【図10】 軸受けがロールマントルの外側に取り付けられロールの曲成が2つの平面において行われる本発明によるロールの実施例の概略図である。
【図11】 図10に示す実施例の変形を示す図である。
【図12】 図10に示す実施例の第2の変形を示す図である。
【図13】 図10に示す実施例の第3の変形を示す図である。
【図14】 軸受けがロールマントルの外側に取り付けられ、ロールの曲成は軸ジャーナルへ取り付けられた円盤と、円盤に対して作用する液圧式負荷要素とによって行われる本発明によるロールの実施例の概略図である。
【図15】 滑り軸受けがロールマントルの内部に採用され液圧に基づいた曲成機が滑り軸受けに連結された本発明によるロールの実施例の概略図である。
Claims (21)
- 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、
前記ロールマントルの端部内に伸びている内側部品と、該ロールマントルの端部から突き出ている外側部品とを有し、該内側部品は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられている軸ジャーナルと、
該軸ジャーナルの外側部品の外面に設けられた連接部材と、
前記ロールマントルの端部内に伸びていて、内面と外面を有し、該ロールマントルの各端部の内部に固定されている第1の支持スリーブと、
該ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに固着された第1および第2の固定手段と、
内レースと外レースを有し、前記ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、前記ロールマントルを回転可能に軸支し、前記外レースは前記第1の支持用スリーブに支持され、前記内レースは、前記軸ジャーナルに支持される軸受と、
内面と外面を有し、前記軸ジャーナルの外側部品を囲み、該ロールの軸方向に、少なくとも前記固定手段の間に伸びており、該軸ジャーナルの外側部品が前記連接部材によって第2の支持スリーブの前記内面に当接し、該第2の支持スリーブの前記外面が前記固定手段に固定されている第2の支持スリーブと、
該第2の支持スリーブと前記軸ジャーナルとの間に配置され、該ロールの軸方向を横切る方向に前記軸ジャーナルを該第2の支持スリーブに対して移動させて、該移動によって前記ロールマントルを曲成形状に曲成する曲成機とを含むことを特徴とする張り出しロール。 - 請求項1に記載の張り出しロールにおいて、前記軸ジャーナルの前記連接部材は実質的に前記第1の固定手段のところに配され、前記軸ジャーナルは、実質的に第2の固定手段のところまたはその付近に取り付けられた曲成機によって偏向されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項2に記載の張り出しロールにおいて、前記曲成機はねじ部材を含み、該部材は前記第2の支持用スリーブおよび前記軸ジャーナルを貫通し、前記ねじ部材は該ねじ部材の長手軸方向に行われる動きに対して、前記第2の支持用スリーブの外面に対して支持され前記ねじ部材に固着された係止用部材によって係止され、前記ねじ部材には前記第2の支持用スリーブを通って延びている部分の実質的に全体にわたって外ねじ山が設けられ、前記軸ジャーナルの前記ねじ部材を受け入れる孔には対応する内ねじ山が設けられ、その場合、前記ねじ部材によってトルクが生成され、該トルクにより前記軸ジャーナルは曲成され、該トルクにより前記ロールマントルも曲成されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項2に記載の張り出しロールにおいて、前記曲成機はねじ部材を含み、該部材は外ねじ山を備え、該ねじ部材は該ロールの軸方向に移動可能であり、前記第2の支持用スリーブの内面に取り付けられ孔を備えた係止用部材に取り付けられ、該孔は該ロールの軸に平行であり、該係止用部材は、前記ねじ部材を受け入れる内ねじ山を備え、前記ねじ部材の端部は第1のくさび部材の端面に対向して配され、該第1のくさび部材は前記第2の支持用スリーブの内面に沿って該ロールの軸に平行な方向に動くことができるが、前記第1のくさび部材は前記第2の支持用スリーブの内面に対して固定されて半径方向の動きを妨げられ、前記第1のくさび部材のくさび面は、前記軸ジャーナルに取り付けられた第2のくさび部材のくさび面に対して支持され、前記第1のくさび部材の前記第2のくさび部材への前記ねじ部材による押圧により、前記軸ジャーナルを曲成する力を生成し、該力により更に前記ロールマントルが曲成されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項2に記載の張り出しロールにおいて、前記曲成機は、前記第2の支持用スリーブへ取り付けられた液圧式シリンダ、空圧式シリンダまたはステッピングモータを含み、前記シリンダまたはモータのロッドは前記軸ジャーナルへ取り付けられ、前記ロッドの動きは前記軸ジャーナルを曲成する力を生じ、該力により更に前記ロールマントルが曲成されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項1に記載の張り出しロールにおいて、前記軸ジャーナルの前記連接部材は実質的に前記第2の固定手段の位置に配され、前記軸ジャーナルは、実質的に第1の固定手段の場所またはその付近に取り付けられた曲成機によって偏向されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項1に記載の張り出しロールにおいて、前記第1および第2の固定手段は、共通の下部部品に取り付けられ、該共通の下部部品は、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに取り付けられることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項1に記載の張り出しロールにおいて、前記第2の固定手段には調整装置が取り付けられ、該装置は、中間部材を介して、前記第2の支持用スリーブの外面に対して支持された軸受け部材に作用し、前記調整装置の該ロールの円周方向への動きによって、対応する回転運動が前記第2の支持用スリーブに生じ、さらにそこから前記曲成機を介して軸ジャーナルにも生じ、前記ロールマントルの曲成円弧の半径方向が調整されることを特徴とする張り出しロール。
- 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、外面を有し端部部材に取り付けられて前記ロールマントルとともに回転する軸ジャーナルを含み、前記端部部材は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられ、
前記端部の各々はさらに、
該ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに固着された第1および第2の固定手段と、
内面と外面を有し、前記軸ジャーナルを囲み、前記ロールの軸方向に前記第1の固定手段から前記第2の固定手段の外側に至る距離まで延びていて、該第2の固定手段を超える該延びは、第1の支持スリーブの外側部分を形成している第1の支持スリーブと、
内レースと外レースを有し、実質的に前記固定手段の位置に取り付けられ、前記軸ジャーナルを回転可能に軸支し、前記外レースは前記第1の支持用スリーブに支持され、前記内レースは、前記軸ジャーナルに支持される軸受と、
内面と外面を有し、前記第1の支持スリーブを囲み、前記第1の固定手段の位置に配され前記軸ジャーナルに向けられた肉厚部を有し、該肉厚部は前記第1の支持用スリーブの連接部材を形成し、該ロールの軸方向に前記第1の固定手段から前記第2の固定手段の外側に至る距離まで延びていて、第2の支持スリーブの外面は、前記固定手段に固定され、前記第2の固定手段を超える該延びは、該第2の支持スリーブの外側部分を形成している第2の支持スリーブと、
該第2の支持スリーブと前記第1の支持スリーブとの間に配置され、該第2の支持スリーブに対して該第1の支持スリーブを移動させて、それによって、該ロールの軸方向を横切る方向に前記軸ジャーナルを移動させて、該移動によって前記ロールマントルを曲成形状に曲成する曲成機とを含むことを特徴とする張り出しロール。 - 請求項9に記載の張り出しロールにおいて、外ねじ山を備え長手軸を有するねじ部材が、前記第1および第2の支持用スリーブの外側部分に取り付けられ、該ねじ部材は前記第1および第2の支持用スリーブを貫通し、前記ねじ部材の、その長手軸方向への前記第1の支持用スリーブに対する動きは、前記ねじ部材に取り付けられ前記第1の支持用スリーブの内面に対して支持された第1の係止用部材によって妨げられ、前記ねじ部材は第2の係止用部材に連結され、該係止用部材は前記第2の支持用スリーブの外面に取り付けられ、前記ねじ部材上の外ねじ山を受け入れる内ねじ山を有する孔を備え、前記ねじ部材によって前記第1の支持用スリーブを曲成するトルクが生じ、該トルクによって前記軸ジャーナルは曲成され、該トルクにより更に前記ロールマントルが曲成されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項9に記載の張り出しロールにおいて、前記第2の支持用スリーブの外側部分には、外ねじ山を備えたねじ部材が取り付けられ、該部材は該ロールの軸方向に平行に移動可能であり、該ねじ部材は係止用部材に取り付けられ、該係止用部材は前記第2の支持用スリーブの内面に取り付けられ、前記ねじ部材を受け入れる内ねじ山付きであって前記ロールの軸方向と平行な孔を備え、前記ロールマントルの端部へ向けられた前記ねじ部材の端部は第1のくさび部材の端面に対向して配置され、該くさび部材は前記第2の支持用スリーブの内面に沿って該ロールの軸方向に平行な方向に移動可能であり、前記第2の支持用スリーブの内面に対して固定されて半径方向の動きを妨げられ、前記くさび部材のくさび面は、前記第1の支持用スリーブの外面に取り付けられた第2のくさび部材のくさび面に対して支持され、前記ねじ部材により生じる第1のくさび部材の第2のくさび部材への押圧によって、前記第1の支持用部材を曲成し該曲成により前記軸ジャーナルを曲成するトルクが生じ、該トルクにより更に前記ロールマントルが曲成されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項9に記載の張り出しロールにおいて、前記第1および第2の支持用スリーブの外側部分には、液圧式シリンダ、空圧式シリンダまたはステッピングモータが取り付けられ、該シリンダまたはモータは前記第2の支持用スリーブへ取り付けられ、該シリンダまたはモータはロッドを有し、該ロッドは前記第1の支持用スリーブへ取り付けられ、該ロッドの移動によって前記第1の支持用スリーブを曲成するトルクが生じ、該トルクにより更に前記軸ジャーナルは曲成され、該トルクにより前記ロールマントルも曲成されることを特徴とする張り出しロール。
- 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、外面を有し端部部材に取り付けられて前記ロールマントルとともに回転する軸ジャーナルを含み、前記端部部材は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられ、
前記端部の各々はさらに、
該ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに固着され、第2の固定手段はL形である第1および第2の固定手段と、
内レースと外レースを有し、前記軸ジャーナルを回転可能に軸支し、第1の軸受の該外レースは前記第1の固定手段に支持され、第2の軸受の前記外レースは前記第2の固定手段に支持され、該第1および第2の軸受の内レースは、前記軸ジャーナルに支持される第1および第2の軸受と、
前記第2の固定手段と前記軸ジャーナルとの間に配置され、該ロールの軸方向を横切る方向に該軸ジャーナルを該第2の固定手段に対して移動させて、該移動によって前記ロールマントルを曲成形状に曲成する曲成機とを含み、
該曲成機は、実質的に縦の平面では、前記L形の第2の固定手段の水平部分と、前記第2の軸受を囲むフランジとの間に取り付けられた第1の調整機械装置を含み、実質的に水平面では、前記L形の第2の固定手段の縦の部分と、前記第2の軸受を囲む前記フランジとの間に取り付けられた第2の調整機械装置を含むことを特徴とする張り出しロール。 - 請求項13に記載の張り出しロールにおいて、前記第1および第2の調整機械装置は、前記フランジに取り付けられ外ねじ山が設けられた第1のピンと、前記第2の固定手段上を移動するスレッジに取り付けられ外ねじ山が設けられた相対する第2のピンとを含み、該第1および第2の相対するピンは、内ねじ山が設けられたナット部材によって相互連結され、該ナット部材によって前記ロールマントルの曲成形状および該ロールマントルの曲成形状の角度位置は調整されることを特徴とする張り出しロール。
- 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、外面を有し端部部材に取り付けられて前記ロールマントルとともに回転する軸ジャーナルを含み、前記端部部材は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられ、
前記端部の各々はさらに、
該ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに固着された第1および第2の固定手段と、
内レースと外レースを有し、前記軸ジャーナルを回転可能に軸支し、第1の軸受の該外レースは前記第1の固定手段に支持され、第2の軸受の前記外レースは前記第2の固定手段に支持され、該第1および第2の軸受の内レースは、前記軸ジャーナルに支持される第1および第2の軸受と、
前記第2の固定手段と前記軸ジャーナルとの間に配置され、該ロールの軸方向を横切る方向に前記軸ジャーナルを該第2の固定手段に対して移動させて、該移動によって前記ロールマントルを弧状に曲成する曲成機とを含み、
少なくとも前記第2の軸受は磁気軸受であり、該磁気軸受により前記ロールマントルの曲成形状および該ロールマントルの曲成形状の角度位置は調整されることを特徴とする張り出しロール。 - 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、外面を有し端部部材に取り付けられて前記ロールマントルとともに回転する軸ジャーナルを含み、前記端部部材は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられ、
前記端部の各々はさらに、
該ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに固着された第1および第2の固定手段と、
内レースと外レースを有し、前記軸ジャーナルを回転可能に軸支し、第1の軸受の該外レースは前記第1の固定手段に支持され、第2の軸受の前記外レースは前記第2の固定手段に支持され、該第1および第2の軸受の内レースは、前記軸ジャーナルに支持される第1および第2の軸受と、
前記第2の固定手段と前記軸ジャーナルとの間に配置され、該ロールの軸方向を横切る方向に該軸ジャーナルを移動させて、該移動によって前記ロールマントルを曲成形状に曲成する曲成機とを含み、
前記第2の固定手段は、前記第2の軸受けを囲むフランジと、基部とを含み、該フランジおよび該基部は、磁石によって互いに連絡し、該連絡によって前記ロールマントルの曲成形状および該ロールマントルの曲成形状の角度位置は調整されることを特徴とする張り出しロール。 - 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、外面を有し端部部材に取り付けられて前記ロールマントルとともに回転する軸ジャーナルを含み、前記端部部材は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられ、
前記端部の各々はさらに、
該ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに固着された第1および第2の固定手段と、
内レースと外レースを有し、前記軸ジャーナルを回転可能に軸支し、第1の軸受の該外レースは前記第1の固定手段に支持され、第2の軸受の前記外レースは前記第2の固定手段に支持され、該第1および第2の軸受の内レースは、前記軸ジャーナルに支持される第1および第2の軸受と、
前記第2の固定手段と前記軸ジャーナルとの間に配置され、該ロールの軸方向を横切る方向に該軸ジャーナルを該第2の固定手段移動させて、該移動によって前記ロールマントルを曲成形状に曲成する曲成機とを含み、
該曲成機は第1のピンを含み、前記第2の軸受けの固定用フランジに、外ねじ山が設けられた該第1のピンが取り付けられ、前記第2の固定手段上を移動する歯車装置には、外ねじ山が設けられた相対する第2のピンが取り付けられ、それらの相対するピンは、内ねじ山が設けられたナット部材によって相互連結され、前記歯車装置の歯車は、前記第2の固定手段へ取り付けられたラック装置の円弧形状のラックに沿って移動可能であり、前記ロールマントルの曲成形状は、前記ナット部材によって調整され、前記ロールマントルの曲成形状の角度位置は、前記歯車装置およびラック装置によって調整されることを特徴とする張り出しロール。 - 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、外面を有し端部部材に取り付けられて前記ロールマントルとともに回転する軸ジャーナルを含み、前記端部部材は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられ、
前記端部の各々はさらに、
該ロールに組み込まれた抄紙機のフレームに取り付けられ、実質的に長方形の2つの垂直壁であって互いに間隔をおいて該ロールの軸方向に配された前壁および後壁と、実質的に長方形の水平壁である底壁および天井壁によって相互連結された前記垂直壁の底縁および天井縁と、実質的に長方形の垂直壁である第1の側壁および第2の側壁によって相互連結された前記前壁および後壁の側縁とを含み、前記前壁、後壁、底壁、天井壁、第1の側壁および第2の側壁は空洞空間を画成し、該空間の中で前記軸ジャーナルへ取り付けられた円盤は該軸ジャーナルとともに回転し、該軸ジャーナルは固定用フランジ構体の前壁に設けられた孔および後壁に設けられた孔を通って延び、前記後壁の軸受によって回転するように軸着されている固定用フランジ構体とを含み、
該固定用フランジ構体は更に前記円盤の両面に作用する負荷要素を含み、該負荷要素によって前記円盤を曲げ、それによって該軸ジャーナルを曲げ、それによって更に前記ロールマントルを曲げて曲成形状にし、前記ロールマントルの円弧の角度位置は調整されることを特徴とする張り出しロール。 - 2つの対向する端部を有する複合材製の連続した管状ロールマントルを有するウェブ状材料用に曲成可能な張り出しロールにおいて、
前記端部の各々は、
前記ロールマントルの端部内に伸びている内側部品と、該ロールマントルの端部から突き出ている外側部品とを有し、該内側部品は、前記ロールマントルの各端部に取り付けられている軸ジャーナルと、
該ロールの軸方向に互いに間隔をおいて配され、該ロールが組み入れられた抄紙機のフレームに固着され、前記軸ジャーナルの外側部品を支持する第1および第2の固定手段と、
内面と外面を有し、前記ロールマントルの各端部の内部に取り付けられている支持スリーブと、
中心軸を有し、前記軸ジャーナルの内側部品と前記支持スリーブとの間に配置され、該軸ジャーナルを該支持スリーブに支持し、前記ロールマントルを該軸ジャーナルに回転可能に軸支し、さらに曲成機を形成し、該曲成機によって前記ロールマントルを曲げて曲成形状にし、前記軸ジャーナルに支持された支持用スリーブに作用し、前記中心軸が該軸ジャーナルの半径方向に対して回転可能であるように該軸ジャーナルに取り付けられた静圧式または動圧式滑り軸受とを含むことを特徴とする張り出しロール。 - 請求項19に記載の張り出しロールにおいて、前記液圧式滑り軸受のうちの1つへ液圧媒体が2つの独立に制御可能な送り装置により供給され、前記液圧式滑り軸受のうちの1つは、該ロールの半径方向に移動し、前記滑り軸受の中心軸は、前記ロールの半径方向と角度を形成し、該形成の結果前記ロールマントルが曲成されることを特徴とする張り出しロール。
- 請求項20に記載の張り出しロールにおいて、第2の固定手段は調整装置を備え、該装置は前記軸ジャーナルの外面に対して中間部材を介して支持された軸受け部材に作用し、前記調整装置による該ロールの円周方向の回転運動により、前記軸ジャーナルには対応した回転運動が生じ、前記ロールマントルの曲成円弧の半径方向は調整されることを特徴とする張り出しロール。
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