JP4076625B2 - 内視鏡の処置具挿入部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内視鏡の処置具挿入部に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の操作部には、一般に、処置具挿通チャンネルに処置具を差し込むための処置具挿入口が突設されており、そこに処置具挿通チャンネルの基端が接続されている。
【0003】
図8は、そのような従来の内視鏡の処置具挿入部を示しており、処置具挿通チャンネル51の基端部分に固着された接続口金52が操作部53内に配置されて、処置具挿入口54から挿入される処置具が通過する筒状の処置具通過口金55が操作部53の壁部に形成された孔56に外側から嵌挿されて接続口金52に接続されている。
【0004】
そして、処置具通過口金55の外周面に形成されたOリング装着用円周溝57に、処置具通過口金55と孔56との嵌合面をシールするためのOリング58が装着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような構成の従来の内視鏡の処置具挿入部では、組み立て時に、図9に示されるように孔56に外側から処置具通過口金55を差し込む際に、Oリング装着用円周溝57に装着されているOリング58が、孔56の内周面から受ける抵抗によってOリング装着用円周溝57から外れ、隙間に挟まれた状態で留置されて遂には切れてしまう場合があり、後日になってから、浸漬消毒等の際に水漏れ故障を起こしてしまう。
【0006】
そこで本発明は、処置具通過口金に装着されたOリングが組み立て時にOリング装着用円周溝から外れても切断されず水漏れ故障を起こさない内視鏡の処置具挿入部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の処置具挿入部は、処置具挿通チャンネルの基端部分に固着された接続口金が操作部内に配置され、処置具挿入口から挿入される処置具が通過する筒状の処置具通過口金が上記操作部の壁部に形成された孔に外側から嵌挿されて上記接続口金に接続され、上記処置具通過口金の外周面に形成されたOリング装着用円周溝に上記処置具通過口金と上記孔との嵌合面をシールするためのOリングが装着された内視鏡の処置具挿入部において、上記処置具通過口金の外周面の上記Oリング装着用円周溝の外側に隣接する位置に、上記Oリングを収容可能な大きさのOリング退避用円周溝を形成したことを特徴とする。
【0008】
なお、上記Oリング退避用円周溝は深さが上記Oリング装着用円周溝の深さと略同じであり、幅は上記Oリング装着用円周溝の幅と略同じかそれより大きいとよく、上記Oリング退避用円周溝が複数設けられていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は内視鏡を示しており、先端部分に対物光学系等を内蔵した挿入部2の基端が操作部1に連結されている。
【0010】
処置具を挿通させるための処置具挿通チャンネル3は、四フッ化エチレン樹脂製チューブ等で形成されて、挿入部2内に全長にわたって挿通配置されており、その先端は挿入部2の先端において開口している。
【0011】
処置具挿通チャンネル3の基端側は、操作部1の下端部付近に突出して取り付けられた処置具挿入口金4に連通接続されている。4aは処置具挿入口である。操作部1には、処置具挿通チャンネル3を通じて吸引動作を行うための吸引操作弁6等が設けられている。
【0012】
図1は、処置具挿通チャンネル3の基端部と処置具挿入口金4との連通接続部の構造を示しており、操作部1内には、処置具挿通チャンネル3の基端に金属製の接続パイプ12等を介して接続固着された接続口金11が配置されている。
【0013】
接続口金11にはT字状に管路11aが形成されており、その真っ直ぐに貫通する管路の一端に接続パイプ12が接続固着され、側方に分岐する管路には、吸引操作弁6に通じる吸引管13が、分岐接続パイプ14を介して接続固着されている。
【0014】
接続口金11は、操作部1の壁部に斜め上方に向けて貫通形成された孔16を臨む位置に配置されている。なお、接続口金11は孔16内に入り込まない形状寸法に形成されている。
【0015】
孔16には、円筒状の処置具通過口金20が外側から嵌挿されており、その外側(孔16の外端側)に処置具挿入口金4が押さえナット21で操作部1に押圧固定されている。22は、処置具通過口金20と処置具挿入口金4との間からの液漏れを防止するために挟着されたシール用のOリングである。
【0016】
処置具通過口金20の軸線位置には処置具通過孔24が真っ直ぐに貫通形成されており、処置具挿入口金4の処置具挿入口4aから差し込まれた処置具は、処置具通過孔24を通過し、さらに真っ直ぐに接続口金11の管路11aを通って、処置具挿通チャンネル3内に導かれる。
【0017】
処置具通過口金20は奥側の端部で接続口金11と螺合しており、孔16内に外側から差し込んで接続口金11と螺合させることにより奥へ引き込まれ、口元側に突設されたフランジ部20aが孔16に形成された段部に当接する状態になって操作部1に固定される。26は、処置具通過口金20と接続口金11との間からの液漏れを防止するために挟着されたシール用のOリングである。
【0018】
処置具通過口金20の外周面の中間部分には、孔16との嵌合面をシールするOリング28を装着するためのOリング装着用円周溝29が形成されている。そして、処置具通過口金20の外周面にはOリング装着用円周溝29内のOリング28を収容可能な大きさのOリング退避用円周溝30が、Oリング装着用円周溝29に隣接してその外側寄りの位置に形成されている。
【0019】
このOリング退避用円周溝30は、Oリング装着用円周溝29と全く同じ寸法形状で差し支えないが、少なくともOリング退避用円周溝30の深さはOリング装着用円周溝29の深さと略同じであり、Oリング退避用円周溝30の幅はOリング装着用円周溝29の幅と略同じかそれより大きければよい。即ち、図3に示されるように、Oリング退避用円周溝30の幅をA、深さをBとし、Oリング装着用円周溝29の幅をC、深さをDとしたとき、A≧CかつB≒Dであればよい。
【0020】
このように構成された内視鏡の処置具挿入部は、組み立て時に、図4に示されるように、処置具通過口金20を孔16に外側から差し込む際に、Oリング装着用円周溝29に装着されたOリング28が、孔16の内周面から受ける抵抗によってOリング装着用円周溝29から外れてしまう場合がある。これは従来と同様である。
【0021】
しかし、そのようにしてOリング装着用円周溝29から外れたOリング28は、図5に示されるように、Oリング装着用円周溝29に隣り合って形成されたOリング退避用円周溝30内に入り込むので、Oリング28は破損を免れる。
【0022】
そして、Oリング退避用円周溝30の深さがOリング装着用円周溝29の深さと略同じになっていれば、Oリング退避用円周溝30内に嵌まり込んだOリング28によって、孔16の内周面との間の嵌合面のシールが確実に行われる。
【0023】
なお、図6に示されるようにOリング退避用円周溝30を複数並べて形成すれば、組み立て時におけるOリング28の破損事故の可能性をより減少させることができる。また、図7に示されるように、Oリング退避用円周溝30の幅を大きく形成しても差し支えない。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、処置具通過口金の外周面のOリング装着用円周溝より外側寄りの位置に、Oリング装着用円周溝に装着されたOリングを収容可能な大きさのOリング退避用円周溝を形成したことにより、組み立て時に、処置具通過口金を孔に外側から差し込む際に、Oリングが、孔の内周面から受ける抵抗によってOリング装着用円周溝から外れてしまっても、Oリングは、Oリング装着用円周溝に隣り合って形成されたOリング退避用円周溝内に入り込み破損を免れる。そして、Oリング退避用円周溝の深さをOリング装着用円周溝の深さと略同じにしておけば、Oリング退避用円周溝内のOリングによって処置具通過口金と孔との嵌合面のシール性が確保され、水漏れ故障が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の処置具挿入部の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の外観図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の処置具通過口金の側面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の処置具挿入部の組み立て中の状態の側面断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の処置具挿入部の組み立て中の状態の側面断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の処置具挿入部の側面断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の内視鏡の処置具挿入部の側面断面図である。
【図8】従来の内視鏡の処置具挿入部の側面断面図である。
【図9】従来の内視鏡の処置具挿入部の組み立て中の状態の側面断面図である。
【符号の説明】
1 操作部
3 処置具挿通チャンネル
4 処置具挿入口金
4a 処置具挿入口
11 接続口金
16 孔
20 処置具通過口金
24 処置具通過孔
28 Oリング
29 Oリング装着用円周溝
30 Oリング退避用円周溝
Claims (3)
- 処置具挿通チャンネルの基端部分に固着された接続口金が操作部内に配置され、処置具挿入口から挿入される処置具が通過する筒状の処置具通過口金が上記操作部の壁部に形成された孔に外側から嵌挿されて上記接続口金に接続され、上記処置具通過口金の外周面に形成されたOリング装着用円周溝に上記処置具通過口金と上記孔との嵌合面をシールするためのOリングが装着された内視鏡の処置具挿入部において、
上記処置具通過口金の外周面の上記Oリング装着用円周溝の外側に隣接する位置に、上記Oリングを収容可能な大きさのOリング退避用円周溝を形成したことを特徴とする内視鏡の処置具挿入部。 - 上記Oリング退避用円周溝は深さが上記Oリング装着用円周溝の深さと略同じであり、幅は上記Oリング装着用円周溝の幅と略同じかそれより大きい請求項1記載の内視鏡の処置具挿入部。
- 上記Oリング退避用円周溝が複数設けられている請求項1又は2記載の内視鏡の処置具挿入部。
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JP20291498A JP4076625B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 内視鏡の処置具挿入部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20291498A JP4076625B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 内視鏡の処置具挿入部 |
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JP2000033068A JP2000033068A (ja) | 2000-02-02 |
JP4076625B2 true JP4076625B2 (ja) | 2008-04-16 |
Family
ID=16465269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20291498A Expired - Lifetime JP4076625B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 内視鏡の処置具挿入部 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4076625B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-07-17 JP JP20291498A patent/JP4076625B2/ja not_active Expired - Lifetime
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