JP4075215B2

JP4075215B2 - Head protection airbag device

Info

Publication number: JP4075215B2
Application number: JP15048899A
Authority: JP
Inventors: 博幸田嶌; 裕永井; 千春戸谷; 文武小林; 康幸大澤
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1999-05-28
Filing date: 1999-05-28
Publication date: 2008-04-16
Anticipated expiration: 2019-05-28
Also published as: JP2000335358A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車内側のリヤピラー部からルーフサイドレール部に折り畳まれたエアバッグが収納されて、展開膨張時に、エアバッグがリヤピラーガーニッシュやリヤドアガラス等を覆う頭部保護エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
従来、この種の頭部保護エアバッグ装置Ｍ０としては、図１・２に示すものがあった。このエアバッグ装置Ｍ０は、膨張用ガスをエアバッグ７に供給するインフレーター１１が、車内側のリヤピラー部ＰＲに取付固定され、エアバッグ７が、車内側のリヤピラー部ＰＲからルーフサイドレール部Ｒにかけて折り畳まれて収納されていた。
【０００３】
エアバッグ装置Ｍ０のインフレーター１１は、ルーフ内装材５がリヤピラー部ＰＲの上部にまで延設されて、その延設部位６に覆われて、リヤピラー部ＰＲの本体としてのインナパネル１に取付固定されていた。リヤピラーガーニッシュ３は、延設部位６の下縁下部から、リヤピラー部ＰＲの車内側を覆うように、インナパネル１に取付固定されていた。なお、９は、エアバッグ７をルーフサイドレール部Ｒのインナパネル１に取付固定する取付ブラケットであり、１３は、インフレーター１１をリヤピラー部ＰＲのインナパネル１に取付固定する取付ブラケットである。
【０００４】
そして、このエアバッグ装置Ｍ０では、エアバッグ７の展開膨張時、ルーフ内装材５の下縁５ａを車内側に撓ませて、サイドウインドガラスＧＲを覆うように、展開膨張していた。
【０００５】
しかし、従来のエアバッグ装置Ｍ０では、リヤピラー部ＰＲの上部にルーフ内装材５が延設されており、その延設部位６とリヤピラーガーニッシュ３との見切り線Ｌが、リヤピラー部ＰＲ自体の上部に表れることとなって、リヤピラー部ＰＲの外観意匠が低下してしまう。
【０００６】
ちなみに、この対処のために、ルーフ内装材５をリヤピラー部ＰＲに延設させず、リヤピラー部ＰＲの車内側のリヤピラーガーニッシュ３を上方まで延設するようにして、リヤピラーガーニッシュ３に、エアバッグ７の展開膨張時に開き可能な扉部を取り付けて、ルーフ内装材５とリヤピラーガーニッシュ３との見切り線Ｌを上方位置となる車内側の天井壁付近に配設させることが考えられる。
【０００７】
しかし、このような構成としても、エアバッグ７の展開膨張に開く扉部が、リヤピラーガーニッシュに別途取り付けるものであるため、その扉部とリヤピラーガーニッシュとの見切り線が表れ、これまた、リヤピラー部ＰＲの外観意匠を低下させてしまう。
【０００８】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、リヤピラー部の外観意匠の低下を抑えて、リヤピラー部に折り畳まれたエアバッグを配設させることができる頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、エアバッグが、車内側のリヤピラー部からルーフサイドレール部にかけて折り畳まれて収納され、
前記リヤピラー部の車内側に配設されるリヤピラーガーニッシュが、折り畳まれた前記エアバッグを突出可能に覆って、配設されている頭部保護エアバッグ装置であって、
前記リヤピラーガーニッシュが、前記リヤピラー部本体に取付固定される本体部と、上部後縁側に配置されて、前記エアバッグの展開膨張時に前記エアバッグを突出可能に、前記エアバッグに押されて後縁を前方側へ移動させて、開く扉部と、を備えた一体物として、構成され、
前記エアバッグが、前記リヤピラー部の部位では、前記リヤピラーガーニッシュの扉部で覆われる位置に折り畳まれて収納されていることを特徴とする。
【００１０】
前記リヤピラーガーニッシュにおける扉部の開く際のヒンジ部は、上端部側を下端部の上方より前方側に配置させるように、傾斜して配設させることが望ましい。
【００１１】
また、前記リヤピラーガーニッシュの扉部は、前記エアバッグの展開膨張時に開いた際、車内側から見た水平方向の投影状態で、前記リヤピラー部の投影範囲内に配置されるように、配設することが望ましい。
【００１２】
【発明の効果】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時、エアバッグは、リヤピラーガーニッシュの扉部を押し、後縁を前方側へ移動させるように、扉部を開かせて、突出することとなる。
【００１３】
そして、リヤピラー部の車外側を覆うリヤピラーガーニッシュは、エアバッグに押されて開く扉部と、リヤピラーガーニッシュをリヤピラー部本体に取付固定する本体部と、が一体物として構成されており、扉部を別途取り付ける構成でないことから、扉部の見切り線を車内側に表わさなくとも構成できる。そのため、リヤピラー部を、本体部と扉部とを一体的に形成したリヤピラーガーニッシュで覆うことができるため、リヤピラー部の外観意匠を向上させることができる。
【００１４】
また、エアバッグの展開膨張時には、リヤピラーガーニッシュの扉部が、エアバッグに押されて後縁側を前方側へ移動させて、開くことから、扉部によるリヤウインドガラスへの干渉を防止することができる。
【００１５】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、リヤピラー部の外観意匠の低下を抑えて、リヤピラー部に折り畳まれたエアバッグを配設させることができる。また、エアバッグの膨張展開時のリヤウインドガラスへの干渉を防止することもできる。
【００１６】
また、リヤピラーガーニッシュにおける扉部の開く際のヒンジ部について、上端部側を下端部の上方より前方側に配置させるように、傾斜して配設させれば、ヒンジ部を上下方向に配設させる場合に比べて、ヒンジ部の長さを長くすることができて、上下方向に延びるように形成されるリヤピラーガーニッシュに設ける扉部の面積を大きく確保することができる。そして、扉部の面積を大きく確保できれば、開いた扉部の開口面積を広くすることができるため、展開膨張時のエアバッグの車内側への突出を円滑にすることができる。
【００１７】
さらに、リヤピラーガーニッシュの扉部を、エアバッグの展開膨張時に開いた際、車内側から見た水平方向の投影状態で、リヤピラー部の投影範囲内に配置されるように、配設すれば、展開膨張時のエアバッグに押されて扉部が開いても、扉部が、サイドウインドガラスに干渉することを防止することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１９】
第１実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍ１では、図３に示すように、車内側のリヤピラー部ＰＲ・ルーフサイドレール部Ｒ・フロントピラー部ＰＦにかけて折り畳まれて収納されるエアバッグ４３と、エアバッグ４３に膨張用ガスを供給するインフレーター４７と、折り畳まれたエアバッグ４３の車内側を覆うエアバッグカバー１７と、を備えて構成されている。エアバッグカバー１７は、実施形態の場合、リヤピラーガーニッシュ２３と、ルーフ内装材４１の下縁４１ａと、フロントピラーガーニッシュ１９と、から構成されている。
【００２０】
エアバッグ４３は、上縁側に配置されて板金製の取付ブラケット４５を固着させた複数の取付部４３ａと、インフレーター４７に外装される連結筒部４３ｂと、を備えて構成されている。そして、リヤピラー部ＰＲの本体としてのインナパネル２１が、ルーフサイドレール部Ｒ・フロントピラー部ＰＦにも延設されており、そのインナパネル２１に、取付ブラケット４５と取付ボルト４６とを利用して、エアバッグ４３が取付固定されている。なお、エアバッグ４３の前部側には、展開膨張完了時のエアバッグ４３の下縁側に張力を発揮させ、エアバッグ４３の下縁側が車外側へ移動しないように、フロントピラー部ＰＦの下部に連結固定されるベルト４４が設けられている。
【００２１】
インフレーター４７は、シリンダタイプとして、図３・５に示すように、エアバッグ４３の連結筒部４３ｂを外装させた状態で、さらに、板金製の取付ブラケット４９が外装され、２本の取付ボルト５０を利用して取付ブラケット４９をインナパネル２１に取り付けることにより、リヤピラー部ＰＲの上下方向の略中間付近におけるインナパネル２１の部位に取り付けられている。
【００２２】
リヤピラー部ＰＲは、図４・５に示すように、リヤピラー部本体としてのインナパネル２１と、板金製のケース３４と、インナパネル２１やケース３４の車内側を覆うリヤピラーガーニッシュ２３と、を備えて構成されている。
【００２３】
リヤピラーガーニッシュ２３は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成されて、図４〜６・９に示すように、上部後縁側に、エアバッグ４３の展開膨張時に開く略菱形形状の扉部３０と、扉部３０以外の本体部２４と、を備えて構成されている。本体部２４の三方の隅の内、車両の前側下部の隅には、取付孔２７が貫通され、残りの二隅には、裏面側から突出する係止脚２５が突設されている。これらの取付孔２７や係止脚２５は、ガーニッシュ２３をインナパネル２１に取り付けるためのものであり、取付孔２７には、インナパネル２１に設けられたねじ孔２１ｃに螺合される取付ボルト３１が挿通され、各係止脚２５は、インナパネル２１に設けられた係止孔２１ｂに係止させることとなる。
【００２４】
また、本体部２４における扉部３０の下縁３０ｂ側には、扉部３０が開く際に破断可能な薄肉の破断予定部２８が形成されている。破断予定部２８は、ピラーガーニッシュ２３の裏面側に凹溝を設けて、形成されている。さらに、扉部３０の前縁３０ｃ側には、ピラーガーニッシュ２３の裏面側に凹溝を設けられて、扉部３０の開く際のヒンジ部２９が、直線状に形成されている。なお、ヒンジ部２９の凹溝は、破断しないように、破断予定部２８の凹溝より深さを浅くして、設けられている。
【００２５】
ヒンジ部２９の前方側の本体部２４の裏面側には、ケース３４に形成された各係止孔３６ｂに係止される複数の係止脚２６が形成されている。
【００２６】
扉部３０は、略菱形形状に形成されてリヤピラーガーニッシュ２３の上縁２３ｂの中央付近から後縁２３ｃ側にかけて配設され、本体部２４と一体成形されて、形成されている。この扉部３０は、エアバッグ４３の展開膨張時、エアバッグ４３に押されて、下縁３０ｂ側の破断予定部２８を破断させつつ、前縁３０ｃ側のヒンジ部２９を回転中心として後縁３０ａを前方側へ移動させて、開くように構成されている。扉部３０の裏面側には、ヒンジ部２９の配設方向に沿って、複数の凹溝３０ｅが形成されている。また、扉部３０の後縁３０ａ側の裏面には、ケース３４に形成された各係止孔３７ｂに係止される複数の係止脚３０ｄが形成されている。実施形態の場合、これらの係止脚３０ｄは、展開膨張時のエアバッグ４３による引張力が作用した際、破断可能な断面形状に形成されている。なお、これらの係止脚３０ｄは、破断することなく、展開膨張時のエアバッグ４３による引張力が作用した際、係止孔３７ｂから引き抜き可能な係止力で、係止孔３７ｂに係止させるように構成しても良い。
【００２７】
ケース３４は、板金製として、図４・７に示すように、長方形板状の底壁３５と、底壁３５の前後の縁から車内側へ突出する２つの側壁３６・３７と、を備えた断面略逆Ｕ字形に形成されている。このケース３４は、折り畳まれたエアバッグ４３の周囲における扉部３０以外の部位を覆って、エアバッグ４３が展開膨張する際、エアバッグ４３の突出方向を扉部３０側に規制するものである。そして、底壁３５には、ケース３４をインナパネル２１に固定するための複数のボルト３５ａが車外側へ突出するように、固着されている。各側壁３６・３７の先端には、前後方向の外方へ折曲して延びるフランジ部３６ａ・３７ａがそれぞれ形成され、各フランジ部３６ａ・３７ａには、ガーニッシュ２３の本体部２４の係止脚２６や扉部３０の係止脚３０ｄを係止させる係止孔３６ｂ・３７ｂが形成されている。
【００２８】
なお、ケース３４は、ガーニッシュ２３の扉部３０で覆われる位置に配置されて、インナパネル２１に取り付けられるインフレーター４７の部位までは延設されないように、構成されている。
【００２９】
第１実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍ１の車両への組付けについて説明すると、まず、エアバッグ４３を折り畳んで、各取付部４３ａに取付ブラケット４５を取り付けるとともに、連結筒部４３ｂにインフレーター４７を挿入して取付ブラケット４９を取り付け、さらに、折り崩れを防止するために、図示しないテープ材で、折り畳んだエアバッグ４３を所定箇所でくるんで、エアバッグ組付体を形成しておく。
【００３０】
ついで、ケース３４の各ボルト３５ａをインナパネル２１に設けられた取付孔２１ａに挿入させ、ナット３８を各ボルト３５ａに締結させて、ケース３４をインナパネル２１の取付固定する。そして、ケース３４内に折り畳んだエアバッグ４３の一部を収納するとともに、取付ボルト４６・５０を利用して、各取付ブラケット４５・４９をインナパネル２１に取付固定し、さらに、インナパネル２１に、エアバッグカバー１７としてのフロントピラーガーニッシュ１９・ルーフ内装材４１・リヤピラーガーニッシュ２３を取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Ｍ１を車両に組み付けることができる。
【００３１】
そして、リヤピラーガーニッシュ２３のインナパネル２１への取り付けは、係止脚２６・３０ｄをケース３４の各係止孔３６ｂ・３７ｂに挿入係止させるとともに、各係止脚２５をインナパネル２１の係止孔２１ｂに挿入係止させ、さらに、取付孔２７を挿通させて、インナパネル２１のねじ孔２１ｃに取付ボルト３１を螺合させれば、行なうことができる。
【００３２】
なお、リヤピラーガーニッシュ２３をインナパネル２１に取り付けた後に、実施形態では、後部シートＳＢ（図３参照）を車両に配置することとなる。そのため、取付ボルト３１は、車内側に露出しない。
【００３３】
頭部保護エアバッグ装置Ｍ１が車両に装着された後、インフレーター４７が作動されれば、エアバッグ４３内に膨張用ガスが流入されて、エアバッグカバ−１７におけるフロントピラーガーニッシュ１９とルーフ内装材４１の下縁１９ａ・４１ａが押し開けられる。また、リヤピラーガーニッシュ２３の部位では、扉部３０がエアバッグ４３に押されて、各係止脚３０ｄ・３０ｄが破断するとともに、破断予定部２８が破断し、図４・８・９に示すように、扉部３０が、ヒンジ部２９を回転中心として後縁３０ａを前方側へ移動させつつ開き、エアバッグ４３が、扉部３０の開いた開口３２から突出し、さらに、図３の二点鎖線で示すように、フロントやリヤのサイドウインドガラスＧＦ・ＧＲの部位を覆うこととなる。なお、エアバッグ４３の展開膨張時、折り畳まれたエアバッグ４３が、ガーニッシュ２３の上部後縁側の扉部３０で覆われて、上前方向のルーフサイドレール部Ｒに延びるように配設されていることから、リヤピラー部ＰＲでは、リヤピラーガーニッシュ２３におけるヒンジ部２９の前方側へ突出して配置されることとなり、リヤピラーガーニッシュ２３の車内側におけるヒンジ部２９の前方側における上部２３ａが、展開膨張したエアバッグ４３の一部４３ｃに覆われることとなる。
【００３４】
そして、第１実施形態では、リヤピラー部ＰＲの車外側を覆うリヤピラーガーニッシュ２３が、エアバッグ４３に押されて開く扉部３０と、リヤピラーガーニッシュ２３をリヤピラー部本体としてのインナパネル２１に取付固定する本体部２４と、を一体成形した一体物として構成されており、扉部を別途取り付ける構成でないことから、扉部３０の見切り線を車内側に表わさなくとも構成できる。そのため、リヤピラー部ＰＲを、本体部２４と扉部３０とを一体的に形成したリヤピラーガーニッシュ２３で覆うことができるため、リヤピラー部ＰＲの外観意匠を向上させることができる。
【００３５】
また、エアバッグ４３の展開膨張時には、リヤピラーガーニッシュ２３の扉部３０がエアバッグ４３に押されて後縁３０ａを前方側へ移動させて開くことから、扉部３０によるリヤウインドガラスＧＢへの干渉を防止することができる。
【００３６】
さらに、第１実施形態では、ピラーガーニッシュ２３の扉部３０が、裏面側に、ヒンジ部２９に沿う複数の凹溝３０ｅを備えており、扉部３０がエアバッグ４３に押されて開く際、後縁３０ｃからヒンジ部２９と直交する方向で、扉部３０が円滑に開くこととなる。
【００３７】
さらにまた、第１実施形態では、図９に示すように、ピラーガーニッシュ２３の扉部３０が、ヒンジ部２９を、ガーニッシュ２３の上縁２３ｂ側の中央より若干後方側から斜め後下方向に向って配設させて、エアバッグ４３で押されて開いた際、車内側から見た水平方向の投影状態で、リヤピラー部ＰＲの投影範囲内に配置されるように、配設されており、展開膨張時、エアバッグ４３に押されて扉部３０が開いても、扉部３０がサイドウインドガラスＧＲに干渉することを防止することができる。
【００３８】
なお、第１実施形態では、リヤピラーガーニッシュ２３の扉部３０を、エアバッグ４３の展開膨張時以外に、開かないようにするために、ケース３４の係止孔３７ｂに挿入係止する係止脚３０ｄを利用するものを示したが、扉部３０をインナパネル２１に直接係止させたり、あるいは、ケース３４やインナパネル２１から延びる係止脚等の係合手段で、開き可能に扉部３０を止めるようにしても良い。
【００３９】
また、第１実施形態では、リヤピラーガーニッシュ２３の扉部３０が、ガーニッシュ２３の略上下方向に延びる中央線ＣＣ（図６参照）に沿って配設されるヒンジ部２９を基準として、開く構成のものを例示したが、図１０〜１３に示す第２実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍ２ように、ヒンジ部５９の下端部５９ｂをピラーガーニッシュ５３の後縁５３ｃに配置させて、ヒンジ部５９の上端部５９ａ側を下端部５９ｂの上方より前方側に配置させて、略上下方向に延びるガーニッシュ５３の中央線ＣＣ（図１２参照）に対して４５°以下の角度θで、大きく傾斜させるように、配設させても良い。
【００４０】
この第２実施形態では、リヤピラーガーニッシュ５３が、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成されて、図１０〜１３に示すように、上部後縁側に、エアバッグ４３の展開膨張時に開く略三角形形状の扉部６０と、扉部６０以外の本体部５４と、を備えて構成されている。本体部５４には、三方の隅に、インナパネル２１のねじ孔２１ｃに螺合される取付ボルト６１を挿通させる取付孔５７と、インナパネル２１の係止孔２１ｂに挿入係止される２つの係止脚５５と、を備えて構成されている。また、本体部５４における扉部６０の下縁６０ｂ側には、裏面側に凹溝を設けられて、扉部６０の開く際の既述のヒンジ部５９が、直線状に形成されている。さらに、ヒンジ部５９の近傍の本体部５４の裏面側には、車外側に延びる係止壁５６が突設され、係止壁５６には、ケース６４に形成された複数の係止片６６ａを係止する複数の係止孔５６ａが形成されている。
【００４１】
扉部６０は、略三角形形状に形成されてリヤピラーガーニッシュ５３の前縁上部から後縁５３ｃ側にかけて配設され、本体部５４と一体成形されて、構成されている。扉部６０の上部の後縁６０ａ付近には、ケース６４に形成された係止孔６７ｂに係止される係止脚６０ｃが形成されている。実施形態の場合、係止脚６０ｃは、展開膨張時のエアバッグ４３による引張力が作用した際、係止孔６７ｂから引き抜き可能な係止力で、係止孔６７ｂに係止されている。
【００４２】
また、扉部６０は、エアバッグ４３の展開膨張時に開いた際、車内側から見た水平方向の投影状態で、リヤピラー部ＰＲの投影範囲内に配置されるように、ヒンジ部５９が設定されている。
【００４３】
ケース６４は、板金製として、図１１・１３に示すように、長方形板状の底壁６５と、底壁６５の左右の縁から車内側へ突出する２つの側壁６６・６７と、を備えた断面略逆Ｕ字形に形成されている。このケース６４は、第１実施形態と同様に、折り畳まれたエアバッグ４３の周囲における扉部６０以外の部位を覆って、エアバッグ４３が展開膨張する際、エアバッグ４３の突出方向を扉部６０側に規制するものである。そして、底壁６５には、ケース６４をインナパネル２１に固定するための複数のボルト６５ａが車外側へ突出するように、固着されている。各側壁６６の先端には、下方へ折曲して、ガーニッシュ５３の係止壁５６における各係止孔５６ａに挿入係止される複数の係止片６６ａが形成されている。側壁６７の先端には、上方へ折曲して延びるフランジ部６７ａが形成され、フランジ部６７ａには、扉部６０の係止脚６０ｃを係止させる係止孔６７ｂが形成されている。
【００４４】
なお、ケース６４も、ガーニッシュ５３の扉部６０で覆われる位置に配置されて、インナパネル２１に取り付けられるインフレーター４７の部位までは延設されないように、構成されている。
【００４５】
この第２実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍ２の車両への組付けについて説明すると、第１実施形態と同様に、まず、エアバッグ４３を折り畳んで、取付ブラケット４５・５０やインフレーター４７を組み付け、エアバッグ組付体を形成しておく。
【００４６】
ついで、ケース６４の各ボルト６５ａをインナパネル２１に設けられた取付孔２１ａに挿入させ、ナット６８を各ボルト６５ａに締結させて、ケース６４をインナパネル２１の取付固定する。そして、ケース６４内に折り畳んだエアバッグ４３の一部を収納するとともに、取付ボルト４６・５０を利用して、各取付ブラケット４５・４９をインナパネル２１に取付固定し、さらに、インナパネル２１に、エアバッグカバー１７としてのフロントピラーガーニッシュ１９・ルーフ内装材４１・リヤピラーガーニッシュ２３を取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Ｍ２を車両に組み付けることができる。
【００４７】
そして、リヤピラーガーニッシュ５３のインナパネル２１への取り付けは、係止壁５６の各係止孔５６ａにケース６４の係止片６６ａを挿入係止させて、係止脚６０ｃをケース６４の係止孔６７ｂに挿入係止させるとともに、各係止脚５５をインナパネル２１の係止孔２１ｂに挿入係止させ、さらに、取付孔２７を挿通させて、インナパネル２１のねじ孔２１ｃに取付ボルト６１を螺合させれば、行なうことができる。
【００４８】
頭部保護エアバッグ装置Ｍ２が車両に装着された後、インフレーター４７が作動されれば、エアバッグ４３内に膨張用ガスが流入されて、エアバッグカバ−１７におけるフロントピラーガーニッシュ１９とルーフ内装材４１の下縁１９ａ・４１ａが押し開けられる。また、リヤピラーガーニッシュ５３の部位では、扉部６０がエアバッグ４３に押されて、係止脚６０ｃが係止孔６７ｂから抜け、図１１・１３に示すように、扉部６０がヒンジ部５９を回転中心として後縁６０ａ側を前方側へ移動させるように開き、エアバッグ４３が、扉部６０の開いた開口６２から突出し、さらに、図１０の二点鎖線で示すように、フロントやリヤのサイドウインドガラスＧＦ・ＧＲの部位を覆うこととなる。なお、エアバッグ４３の展開膨張時、リヤピラー部ＰＲでは、リヤピラーガーニッシュ５３の車内側における前方側上部５３ａが、展開膨張したエアバッグ４３の一部４３ｃに覆われることとなる。
【００４９】
この第２実施形態のエアバッグ装置Ｍ２でも、リヤピラー部ＰＲの車外側を覆うリヤピラーガーニッシュ５３が、エアバッグ４３に押されて開く扉部６０と、リヤピラーガーニッシュ５３をリヤピラー部本体としてのインナパネル２１に取付固定する本体部５４と、を一体成形した一体物として構成されており、扉部を別途取り付ける構成でないことから、扉部６０の見切り線を車内側に表わさなくとも構成でき、リヤピラー部ＰＲの外観意匠を向上させることができる。
【００５０】
また、エアバッグ４３の展開膨張時には、リヤピラーガーニッシュ２３の扉部３０がエアバッグ４３に押されて後縁６０ａ側を前方側へ移動させるように開くことから、扉部６０によるリヤウインドガラスＧＢへの干渉を防止することができる。
【００５１】
さらにまた、第２実施形態でも、図１３に示すように、ピラーガーニッシュ５３の扉部６０が、エアバッグ４３の展開膨張時に開いた際、車内側から見た水平方向の投影状態で、リヤピラー部ＰＲの投影範囲内に配置されるように、ヒンジ部５９を設定させて、配設されているため、展開膨張時のエアバッグ４３に押されて扉部６０が開いても、扉部６０が、サイドウインドガラスＧＲに干渉することを防止することができる。
【００５２】
さらに、第２実施形態では、扉部６０の開く際の回転中心のヒンジ部５９が、上端部５９ａ側を下端部５９ｂの上方より前方側に配置させるように、大きく傾斜して配設されている。そのため、ヒンジ部を上下方向に配設させる場合に比べて、ヒンジ部５９の長さを長くすることができて、略上下方向に延びるように形成されるリヤピラーガーニッシュ５３に設ける扉部６０の面積を大きく確保することができる。そして、扉部６０の面積を大きく確保できれば、開いた扉部６０の開口６２の面積を広くすることができるため、展開膨張時のエアバッグ４３の車内側への突出を円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の頭部保護エアバッグ装置を車内側から見たリヤピラーガーニッシュ付近の正面図である。
【図２】図１のII−II部位の断面図である。
【図３】本発明に係る第１実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車内側から見た正面図である。
【図４】図３のIV−IV部位の断面図である。
【図５】図３のＶ−Ｖ部位の断面図である。
【図６】同実施形態に使用するリヤピラーガーニッシュの背面図である。
【図７】同実施形態のリヤピラーガーニッシュが取付固定されるインナパネル本体側の部分斜視図である。
【図８】同実施形態のエアバッグが展開膨張した際の断面図である。
【図９】同実施形態のリヤピラーガーニッシュの扉部が開いた状態の正面図である。
【図１０】第２実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車内側から見た正面図である。
【図１１】図１０のXI−XI部位の断面図である。
【図１２】同実施形態のリヤピラーガーニッシュの背面図である。
【図１３】同実施形態のリヤピラーガーニッシュの扉部が開いた状態の正面図である。
【符号の説明】
１・２１…（リヤピラー部本体）インナパネル、
３・２３・５３…リヤピラーガーニッシュ、
７・４３…エアバッグ、
１１・４７…インフレーター、
２４・５４…本体部、
２９・５９…ヒンジ部、
３０・６０…扉部、
３０ａ・６０ａ…後縁、
３２・６２…開口、
ＰＲ…リヤピラー部、
Ｒ…ルーフサイドレール部、
Ｍ０・Ｍ１・Ｍ２…頭部保護エアバッグ装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a head protecting airbag device in which an airbag folded from a rear pillar portion inside a vehicle to a roof side rail portion is accommodated, and the airbag covers a rear pillar garnish, a rear door glass, and the like when deployed.
[0002]
[Prior art and its problems]
Conventionally, this type of head protection airbag device M0 has been shown in FIGS. In the airbag apparatus M0, an inflator 11 for supplying inflation gas to the airbag 7 is fixedly attached to the rear pillar PR on the inside of the vehicle, and the airbag 7 extends from the rear pillar PR on the inside of the vehicle to the roof side rail R. It was folded and stored.
[0003]
The inflator 11 of the airbag apparatus M0 has the roof interior material 5 extended to the upper part of the rear pillar part PR, covered with the extension part 6, and attached and fixed to the inner panel 1 as the main body of the rear pillar part PR. It was. The rear pillar garnish 3 is attached and fixed to the inner panel 1 from the lower edge lower portion of the extended portion 6 so as to cover the inner side of the rear pillar portion PR. Reference numeral 9 denotes an attachment bracket for attaching and fixing the airbag 7 to the inner panel 1 of the roof side rail portion R, and reference numeral 13 denotes an attachment bracket for attaching and fixing the inflator 11 to the inner panel 1 of the rear pillar portion PR.
[0004]
In the airbag apparatus M0, when the airbag 7 is deployed and inflated, the lower edge 5a of the roof interior material 5 is bent toward the vehicle interior, and the airbag 7 is deployed and inflated so as to cover the side window glass GR.
[0005]
However, in the conventional airbag apparatus M0, the roof interior material 5 is extended above the rear pillar portion PR, and the parting line L between the extended portion 6 and the rear pillar garnish 3 is above the rear pillar portion PR itself. As a result, the appearance design of the rear pillar portion PR deteriorates.
[0006]
Incidentally, in order to cope with this, the roof interior material 5 is not extended to the rear pillar portion PR, but the rear pillar garnish 3 on the vehicle interior side of the rear pillar portion PR is extended upward, and the airbag 7 is attached to the rear pillar garnish 3. It is conceivable to attach a door portion that can be opened during the expansion and expansion, and to arrange the parting line L between the roof interior material 5 and the rear pillar garnish 3 in the vicinity of the ceiling wall inside the vehicle, which is the upper position.
[0007]
However, even in such a configuration, since the door portion that opens to expand and inflate the airbag 7 is separately attached to the rear pillar garnish, a parting line between the door portion and the rear pillar garnish appears, and the rear pillar portion PR Will reduce the appearance design.
[0008]
The present invention solves the above-described problems, and provides a head protection airbag device capable of disposing an airbag folded on a rear pillar portion while suppressing a decrease in appearance design of the rear pillar portion. With the goal.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the head protection airbag device according to the present invention, the airbag is folded and stored from the rear pillar portion on the vehicle inner side to the roof side rail portion,
A rear pillar garnish disposed on the inner side of the rear pillar portion covers the folded airbag so as to protrude, and is a head protection airbag device disposed,
The rear pillar garnish is disposed on the rear pillar portion main body and fixed on the rear pillar portion main body, and is disposed on the upper rear edge side so that the airbag can protrude when the airbag is deployed and inflated. Is configured as an integrated body with a door portion that opens and moves forward,
The airbag is folded and stored at a position covered with a door portion of the rear pillar garnish at a portion of the rear pillar portion.
[0010]
The hinge portion when the door portion of the rear pillar garnish is opened is preferably inclined so that the upper end portion is disposed forward of the lower end portion.
[0011]
Further, the door portion of the rear pillar garnish is disposed so as to be disposed within a projection range of the rear pillar portion in a horizontal projection state viewed from the inside of the vehicle when opened when the airbag is deployed and inflated. It is desirable.
[0012]
【The invention's effect】
In the head protection airbag device according to the present invention, when the airbag is deployed and inflated, the airbag projects by opening the door portion so as to push the door portion of the rear pillar garnish and move the rear edge forward. Will be.
[0013]
The rear pillar garnish that covers the vehicle exterior side of the rear pillar portion is configured as a single body with a door portion that is opened by being pushed by an airbag and a main body portion that attaches and fixes the rear pillar garnish to the rear pillar portion main body. Since it is not the structure which attaches separately, it can comprise even if it does not represent the parting line of a door part on the vehicle inside. Therefore, since the rear pillar part can be covered with the rear pillar garnish integrally formed with the main body part and the door part, the appearance design of the rear pillar part can be improved.
[0014]
In addition, when the airbag is deployed and inflated, the door portion of the rear pillar garnish is pushed by the airbag to move the rear edge side forward and open, thereby preventing the door portion from interfering with the rear window glass. it can.
[0015]
Therefore, in the head protection airbag device according to the present invention, it is possible to dispose the airbag folded on the rear pillar portion while suppressing the deterioration of the appearance design of the rear pillar portion. It is also possible to prevent interference with the rear window glass when the airbag is inflated and deployed.
[0016]
Further, when the door portion of the rear pillar garnish is opened, the hinge portion is arranged in the vertical direction if the hinge portion is arranged so as to be inclined so that the upper end side is arranged forward from the upper side of the lower end portion. Compared to the case, the length of the hinge portion can be increased, and a large area of the door portion provided in the rear pillar garnish formed to extend in the vertical direction can be secured. And if the area of a door part can be ensured large, since the opening area of the opened door part can be enlarged, the protrusion to the vehicle inside of the airbag at the time of expansion | deployment inflation can be made smooth.
[0017]
Furthermore, when the rear pillar garnish door is opened when the airbag is deployed and inflated, it is deployed so that it is placed within the projection range of the rear pillar in the horizontal projection as seen from the inside of the vehicle. Even when the door is opened by being pushed by the airbag during inflation, the door can be prevented from interfering with the side window glass.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0019]
In the head protection airbag device M1 of the first embodiment, as shown in FIG. 3, the airbag 43 is folded and stored over the rear pillar portion PR, the roof side rail portion R, and the front pillar portion PF on the inside of the vehicle, An inflator 47 that supplies inflation gas to the airbag 43 and an airbag cover 17 that covers the inside of the folded airbag 43 are configured. In the embodiment, the airbag cover 17 includes a rear pillar garnish 23, a lower edge 41 a of the roof interior material 41, and a front pillar garnish 19.
[0020]
The airbag 43 is configured to include a plurality of attachment portions 43 a that are arranged on the upper edge side and to which the attachment bracket 45 made of sheet metal is fixed, and a connecting cylinder portion 43 b that is externally mounted on the inflator 47. An inner panel 21 as a main body of the rear pillar portion PR is also extended to the roof side rail portion R and the front pillar portion PF, and the inner panel 21 is provided with a mounting bracket 45 and a mounting bolt 46. The airbag 43 is attached and fixed. The front side of the airbag 43 has a lower portion of the front pillar portion PF so that tension is exerted on the lower edge side of the airbag 43 when deployment and inflation is completed, and the lower edge side of the airbag 43 does not move to the outside of the vehicle. A belt 44 is provided which is connected and fixed to.
[0021]
As shown in FIGS. 3 and 5, the inflator 47 is a cylinder type, with the connecting cylinder portion 43 b of the airbag 43 being externally mounted, and further, a mounting bracket 49 made of sheet metal is externally mounted, and two mounting bolts 50 are mounted. By attaching the mounting bracket 49 to the inner panel 21 by using this, the rear pillar portion PR is attached to a portion of the inner panel 21 in the vicinity of the substantially middle in the vertical direction.
[0022]
As shown in FIGS. 4 and 5, the rear pillar portion PR includes an inner panel 21 as a rear pillar body, a case 34 made of sheet metal, and a rear pillar garnish 23 that covers the inner panel 21 and the inside of the case 34. It is configured.
[0023]
The rear pillar garnish 23 is formed of a synthetic resin such as an olefin-based thermoplastic elastomer and has a substantially rhombus-shaped door 30 that opens when the airbag 43 is deployed and inflated on the upper rear edge side, as shown in FIGS. And a main body portion 24 other than the door portion 30. Of the three corners of the main body 24, a mounting hole 27 is penetrated in a corner on the lower front side of the vehicle, and locking legs 25 projecting from the back side are projected at the remaining two corners. The mounting holes 27 and the locking legs 25 are for mounting the garnish 23 to the inner panel 21, and the mounting bolts 31 that are screwed into the mounting holes 27 in the screw holes 21 c provided in the inner panel 21. Is inserted, and each locking leg 25 is locked in a locking hole 21 b provided in the inner panel 21.
[0024]
Further, on the lower edge 30 b side of the door portion 30 in the main body portion 24, a thin-walled planned break portion 28 that can be broken when the door portion 30 is opened is formed. The planned fracture portion 28 is formed by providing a concave groove on the back side of the pillar garnish 23. Further, on the front edge 30c side of the door portion 30, a concave groove is provided on the back surface side of the pillar garnish 23, and a hinge portion 29 when the door portion 30 is opened is formed in a straight line. The concave groove of the hinge part 29 is provided with a depth shallower than that of the planned fracture part 28 so as not to break.
[0025]
A plurality of locking legs 26 that are locked to the locking holes 36 b formed in the case 34 are formed on the back side of the main body 24 on the front side of the hinge portion 29.
[0026]
The door portion 30 is formed in a substantially rhombus shape, is disposed from the vicinity of the center of the upper edge 23b of the rear pillar garnish 23 to the rear edge 23c side, and is integrally formed with the main body portion 24. When the airbag 43 is deployed and inflated, the door portion 30 is pushed by the airbag 43 to break the planned fracture portion 28 on the lower edge 30b side, and the rear edge with the hinge portion 29 on the front edge 30c side as the center of rotation. 30a is moved forward and is configured to open. A plurality of concave grooves 30 e are formed on the back surface side of the door portion 30 along the arrangement direction of the hinge portion 29. A plurality of locking legs 30 d that are locked to the locking holes 37 b formed in the case 34 are formed on the back surface of the door portion 30 on the rear edge 30 a side. In the case of the embodiment, these locking legs 30d are formed in a cross-sectional shape that can be broken when a tensile force is applied by the airbag 43 during deployment. These locking legs 30d are not broken, and are locked to the locking holes 37b with a locking force that can be pulled out from the locking holes 37b when a tensile force is applied by the airbag 43 during deployment. You may comprise so that it may be made.
[0027]
As shown in FIGS. 4 and 7, the case 34 includes a rectangular plate-like bottom wall 35 and two side walls 36 and 37 that protrude from the front and rear edges of the bottom wall 35 toward the vehicle interior. The cross section is formed in a substantially inverted U shape. The case 34 covers a portion other than the door portion 30 around the folded airbag 43, and restricts the protruding direction of the airbag 43 toward the door portion 30 when the airbag 43 is deployed and inflated. . A plurality of bolts 35a for fixing the case 34 to the inner panel 21 are fixed to the bottom wall 35 so as to protrude to the outside of the vehicle. Flange portions 36a and 37a extending outwardly in the front-rear direction are formed at the front ends of the side walls 36 and 37, respectively, and the engaging legs of the main body portion 24 of the garnish 23 are formed on the flange portions 36a and 37a, respectively. 26 and locking holes 36b and 37b for locking the locking legs 30d of the door 30 are formed.
[0028]
The case 34 is arranged at a position covered with the door 30 of the garnish 23 and is configured not to extend to a portion of the inflator 47 attached to the inner panel 21.
[0029]
The assembly of the head protection airbag device M1 of the first embodiment to the vehicle will be described. First, the airbag 43 is folded, and the attachment bracket 45 is attached to each attachment portion 43a, and the inflator 47 is attached to the connecting cylinder portion 43b. Is attached to the mounting bracket 49, and the folded airbag 43 is wrapped at a predetermined position with a tape material (not shown) to form an airbag assembly.
[0030]
Next, the bolts 35a of the case 34 are inserted into the mounting holes 21a provided in the inner panel 21, and the nuts 38 are fastened to the bolts 35a to fix the case 34 to the inner panel 21. And while accommodating a part of the airbag 43 folded in the case 34, the mounting brackets 45 and 49 are mounted and fixed to the inner panel 21 using the mounting bolts 46 and 50. If the front pillar garnish 19, the roof interior material 41, and the rear pillar garnish 23 as the airbag cover 17 are attached, the head protecting airbag device M 1 can be assembled to the vehicle.
[0031]
The rear pillar garnish 23 is attached to the inner panel 21 by inserting the locking legs 26 and 30d into the locking holes 36b and 37b of the case 34 and locking the locking legs 25 to the inner panel 21. This can be done by inserting and locking in the hole 21 b, inserting the attachment hole 27, and screwing the attachment bolt 31 into the screw hole 21 c of the inner panel 21.
[0032]
In addition, after attaching the rear pillar garnish 23 to the inner panel 21, in the embodiment, the rear seat SB (see FIG. 3) is arranged in the vehicle. Therefore, the mounting bolt 31 is not exposed to the inside of the vehicle.
[0033]
If the inflator 47 is activated after the head protection airbag device M1 is mounted on the vehicle, the inflation gas flows into the airbag 43, and the front pillar garnish 19 and the roof interior material in the airbag cover 17 are introduced. 41 lower edges 19a and 41a are pushed open. Further, at the rear pillar garnish 23, the door 30 is pushed by the airbag 43, and each of the locking legs 30d and 30d is broken, and the planned breaking portion 28 is broken, as shown in FIGS. The door 30 is opened while the rear edge 30a is moved forward with the hinge 29 as the center of rotation, and the airbag 43 protrudes from the opening 32 opened in the door 30. Further, the two-dot chain line in FIG. As shown by, the front and rear side window glass GF / GR portions are covered. When the airbag 43 is deployed and inflated, the folded airbag 43 is covered with the door portion 30 on the upper rear edge side of the garnish 23 so as to extend to the roof side rail portion R in the upper front direction. Therefore, in the rear pillar portion PR, the rear pillar garnish 23 is disposed so as to protrude to the front side of the hinge portion 29, and the upper portion 23a on the front side of the hinge portion 29 inside the rear pillar garnish 23 is expanded and expanded. It will be covered with a part 43 c of the bag 43.
[0034]
And in 1st Embodiment, the rear pillar garnish 23 which covers the vehicle exterior side of the rear pillar part PR attaches and fixes to the inner panel 21 as the door part 30 opened by the airbag 43, and the rear pillar garnish 23 as a rear pillar part main body. Since the main body portion 24 and the main body portion 24 are formed as an integral body and the door portion is not separately attached, the parting line of the door portion 30 can be formed without representing the inside of the vehicle. Therefore, since the rear pillar part PR can be covered with the rear pillar garnish 23 in which the main body part 24 and the door part 30 are integrally formed, the appearance design of the rear pillar part PR can be improved.
[0035]
Further, when the airbag 43 is deployed and inflated, the door portion 30 of the rear pillar garnish 23 is pushed by the airbag 43 to move the rear edge 30a forward and open, so that the door portion 30 interferes with the rear window glass GB. Can be prevented.
[0036]
Furthermore, in 1st Embodiment, when the door part 30 of the pillar garnish 23 is provided with the several recessed groove 30e along the hinge part 29 in the back surface side, when the door part 30 is pushed by the airbag 43 and opens, The door part 30 will open smoothly in the direction orthogonal to the hinge part 29 from the rear edge 30c.
[0037]
Furthermore, in the first embodiment, as shown in FIG. 9, the door portion 30 of the pillar garnish 23 moves the hinge portion 29 from the center on the upper edge 23 b side of the garnish 23 slightly toward the rear rear side slightly from the rear side. When it is pushed and opened by the airbag 43, it is arranged so that it is arranged within the projection range of the rear pillar part PR in a horizontal projection state seen from the inside of the vehicle. Even when the door portion 30 is pushed by the airbag 43 during expansion, the door portion 30 can be prevented from interfering with the side window glass GR.
[0038]
In the first embodiment, the locking leg for inserting and locking the door 30 of the rear pillar garnish 23 into the locking hole 37b of the case 34 in order to prevent the door 30 from being opened except when the airbag 43 is deployed and inflated. Although the door 30 is shown as being used, the door 30 can be opened directly by engaging means such as a locking leg extending from the case 34 or the inner panel 21 or by locking the door 30 directly to the inner panel 21. You may make it stop.
[0039]
In the first embodiment, the door portion 30 of the rear pillar garnish 23 is configured to open with reference to a hinge portion 29 disposed along a center line CC (see FIG. 6) extending substantially in the vertical direction of the garnish 23. Although the thing was illustrated, the lower end part 59b of the hinge part 59 is arrange | positioned at the rear edge 53c of the pillar garnish 53 like the head protection airbag apparatus M2 of 2nd Embodiment shown to FIGS. The upper end portion 59a of the garnish 53 is disposed on the front side from the upper side of the lower end portion 59b so as to be greatly inclined at an angle θ of 45 ° or less with respect to the center line CC (see FIG. 12) of the garnish 53 extending substantially in the vertical direction. Alternatively, it may be arranged.
[0040]
In the second embodiment, the rear pillar garnish 53 is formed of a synthetic resin such as an olefin-based thermoplastic elastomer, and as shown in FIGS. The door portion 60 having a shape and a main body portion 54 other than the door portion 60 are provided. The main body portion 54 has two mounting holes 57 that are inserted into the locking holes 21b of the inner panel 21 and the mounting holes 57 that are inserted into the screw holes 21c of the inner panel 21 at three corners. And a locking leg 55. Further, on the lower edge 60b side of the door portion 60 in the main body portion 54, a concave groove is provided on the back surface side, and the above-described hinge portion 59 when the door portion 60 opens is formed in a straight line. Furthermore, a locking wall 56 extending outward from the vehicle is projected on the back side of the main body 54 in the vicinity of the hinge portion 59, and a plurality of locking pieces 66 a formed on the case 64 are provided on the locking wall 56. A plurality of locking holes 56a to be locked are formed.
[0041]
The door part 60 is formed in a substantially triangular shape and is arranged from the upper part of the front edge of the rear pillar garnish 53 to the rear edge 53c side, and is integrally formed with the main body part 54. A locking leg 60 c that is locked to a locking hole 67 b formed in the case 64 is formed near the rear edge 60 a of the upper portion of the door portion 60. In the case of the embodiment, the locking leg 60c is locked to the locking hole 67b with a locking force that can be pulled out from the locking hole 67b when a tensile force is applied by the airbag 43 during deployment.
[0042]
In addition, the hinge part 59 is set so that the door part 60 is disposed within the projection range of the rear pillar part PR in a horizontal projection state viewed from the inside of the vehicle when opened when the airbag 43 is deployed and inflated. ing.
[0043]
As shown in FIGS. 11 and 13, the case 64 is made of sheet metal and includes a rectangular plate-like bottom wall 65 and two side walls 66 and 67 that protrude from the left and right edges of the bottom wall 65 toward the inside of the vehicle. The cross section is formed in a substantially inverted U shape. Similar to the first embodiment, the case 64 covers a portion other than the door portion 60 around the folded airbag 43, and when the airbag 43 is deployed and inflated, the protruding direction of the airbag 43 is set to the door portion. It regulates to the 60 side. A plurality of bolts 65a for fixing the case 64 to the inner panel 21 are fixed to the bottom wall 65 so as to protrude to the outside of the vehicle. A plurality of locking pieces 66 a that are bent downward and inserted and locked into the locking holes 56 a in the locking walls 56 of the garnish 53 are formed at the tips of the side walls 66. At the tip of the side wall 67, a flange portion 67a that is bent upward and formed is formed, and a locking hole 67b that locks the locking leg 60c of the door portion 60 is formed in the flange portion 67a.
[0044]
Note that the case 64 is also arranged at a position covered with the door 60 of the garnish 53 so as not to extend to a portion of the inflator 47 attached to the inner panel 21.
[0045]
The assembly of the head protecting airbag device M2 of the second embodiment to the vehicle will be described. As in the first embodiment, the airbag 43 is first folded and the mounting brackets 45 and 50 and the inflator 47 are assembled. The airbag assembly is formed in advance.
[0046]
Next, the bolts 65a of the case 64 are inserted into the mounting holes 21a provided in the inner panel 21, and the nuts 68 are fastened to the bolts 65a to fix the case 64 to the inner panel 21. Then, a part of the airbag 43 folded in the case 64 is accommodated, and the mounting brackets 45 and 49 are fixedly attached to the inner panel 21 by using the mounting bolts 46 and 50. If the front pillar garnish 19, the roof interior material 41, and the rear pillar garnish 23 as the airbag cover 17 are attached, the head protecting airbag device M 2 can be assembled to the vehicle.
[0047]
Then, the rear pillar garnish 53 is attached to the inner panel 21 by inserting and locking the locking pieces 66a of the case 64 into the locking holes 56a of the locking walls 56, so that the locking legs 60c are locked to the locking holes of the case 64. 67 b is inserted and locked, and each locking leg 55 is inserted and locked into the locking hole 21 b of the inner panel 21. Further, the mounting hole 27 is inserted, and the mounting bolt 61 is inserted into the screw hole 21 c of the inner panel 21. This can be done by screwing.
[0048]
If the inflator 47 is activated after the head protection airbag device M2 is mounted on the vehicle, the inflation gas flows into the airbag 43, and the front pillar garnish 19 and the roof interior material in the airbag cover 17 are introduced. 41 lower edges 19a and 41a are pushed open. Further, at the rear pillar garnish 53, the door 60 is pushed by the airbag 43, the locking leg 60c comes out of the locking hole 67b, and the door 60 pulls the hinge 59 as shown in FIGS. As the center of rotation, the rear edge 60a side is opened so as to move forward, and the airbag 43 projects from the open opening 62 of the door portion 60. Further, as shown by the two-dot chain line in FIG. The part of the side window glass GF · GR will be covered. When the airbag 43 is deployed and inflated, the front pillar portion 53a of the rear pillar garnish 53 on the vehicle inner side is covered with a part 43c of the deployed and inflated airbag 43 in the rear pillar portion PR.
[0049]
Also in the airbag apparatus M2 of the second embodiment, the rear pillar garnish 53 that covers the vehicle exterior side of the rear pillar portion PR is opened by being pushed by the airbag 43, and the inner panel 21 that uses the rear pillar garnish 53 as the rear pillar body. The main body portion 54 that is fixedly attached to the vehicle body is integrally formed, and since the door portion is not separately attached, it can be configured without expressing the parting line of the door portion 60 inside the vehicle, and the rear pillar portion PR. The appearance design can be improved.
[0050]
Further, when the airbag 43 is deployed and inflated, the door 30 of the rear pillar garnish 23 is pushed by the airbag 43 and is opened so as to move the rear edge 60a side forward, so that the rear window glass GB by the door 60 is opened. Interference can be prevented.
[0051]
Furthermore, in the second embodiment, as shown in FIG. 13, when the door portion 60 of the pillar garnish 53 is opened when the airbag 43 is deployed and inflated, the rear pillar portion is projected in the horizontal direction as viewed from the inside of the vehicle. Since the hinge portion 59 is set and disposed so as to be disposed within the PR projection range, even if the door portion 60 is opened by being pushed by the airbag 43 during deployment, the door portion 60 is not Interference with the side window glass GR can be prevented.
[0052]
Furthermore, in the second embodiment, the hinge portion 59 at the center of rotation when the door portion 60 is opened is arranged with a large inclination so that the upper end portion 59a side is disposed forward of the lower end portion 59b. Yes. Therefore, the area of the door portion 60 provided in the rear pillar garnish 53 that can be increased in length as compared with the case where the hinge portion is arranged in the vertical direction and can be extended in the substantially vertical direction. Can be secured greatly. And if the area of the door part 60 can be ensured largely, since the area of the opening 62 of the opened door part 60 can be enlarged, the protrusion to the vehicle inside of the airbag 43 at the time of expansion | deployment inflation can be made smooth. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of the vicinity of a rear pillar garnish when a conventional head protection airbag device is viewed from the inside of a vehicle.
2 is a cross-sectional view taken along a line II-II in FIG.
FIG. 3 is a front view of the head protecting airbag device according to the first embodiment of the present invention as viewed from the inside of the vehicle.
4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 3;
5 is a cross-sectional view taken along the line VV in FIG.
FIG. 6 is a rear view of a rear pillar garnish used in the embodiment.
FIG. 7 is a partial perspective view of the inner panel body side to which the rear pillar garnish of the embodiment is attached and fixed.
FIG. 8 is a cross-sectional view when the airbag of the embodiment is deployed and inflated.
FIG. 9 is a front view showing a state in which the door portion of the rear pillar garnish of the embodiment is opened.
FIG. 10 is a front view of the head protecting airbag device according to the second embodiment as viewed from the vehicle inner side.
11 is a cross-sectional view taken along the line XI-XI in FIG.
FIG. 12 is a rear view of the rear pillar garnish of the embodiment.
FIG. 13 is a front view showing a state in which the door portion of the rear pillar garnish of the embodiment is opened.
[Explanation of symbols]
1.21 (Rear pillar body) Inner panel,
3, 23, 53 ... Rear pillar garnish,
7.43 Airbag,
11.47 ... Inflator,
24, 54 ... main body,
29.59 ... hinge part,
30.60 ... door,
30a, 60a ... trailing edge,
32.62 ... opening,
PR ... Rear pillar part,
R ... Roof side rail,
M0, M1, M2 ... Head protection airbag device.

Claims

The airbag is folded and stored from the rear pillar inside the vehicle to the roof side rail,
A rear pillar garnish disposed on the inner side of the rear pillar portion covers the folded airbag so as to protrude, and is a head protection airbag device disposed,
The rear pillar garnish is disposed on the rear pillar portion main body and fixed on the rear pillar portion main body, and is disposed on the upper rear edge side so that the airbag can protrude when the airbag is deployed and inflated. Is configured as an integrated body with a door portion that opens and moves forward,
The head protection airbag device according to claim 1, wherein the airbag is folded and stored at a position covered by the door portion of the rear pillar garnish at a portion of the rear pillar portion.

The hinge part at the time of opening the door part in the said rear pillar garnish is inclined and arrange | positioned so that an upper end part side may be arrange | positioned ahead from the upper direction of a lower end part. Head protection airbag device.

When the door of the rear pillar garnish is opened when the airbag is deployed and inflated, the rear pillar garnish is disposed so as to be disposed within a projection range of the rear pillar in a horizontal projection state viewed from the inside of the vehicle. The head protecting airbag device according to claim 1 or 2, wherein the head protecting airbag device is provided.