JP4074982B2 - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、情報の授受をユーザに対して体感させるような装置に用いて好適な情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータにおいて、例えば、異なるフォルダ間でデータを移動させる、異なるコンピュータ間でデータを移動させるなどの処理は、マウスをクリックするなど簡便な操作で行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
データを移動させる操作を簡便に行えるとともに、そのデータの移動をユーザに体感(実感)させるような機能はなかった。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、データの移動を簡便な操作で行えるとともに、そのデータの移動をユーザに体感させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、外部装置よりデータを取得する取得手段と、前記取得手段により取得したデータを記憶する記憶手段と、外部装置へコマンドまたはデータを送信する送信手段と、発光体を発光させる発光手段と、自身の重心の位置を変化させる変化手段とを有し、前記送信手段により、外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光手段の発光体を発光させるとともに、前記変化手段により本体の重心位置を変化させることを特徴とする。
【0006】
前記変化手段は、自身の内部に備えられたおもりの位置を移動させることにより、重心の位置を変化させるようにすることができる。
【0009】
前記変化手段は、前記取得手段が前記データを取得していた時間に比例して前記重心の位置を変化させるようにすることができる。
【0010】
前記変化手段により前記重心の位置が変化されるとき、前記発行手段により発光される前記発光体も、前記重心の移動に合わせて移動されるようにすることができる。
【0011】
本発明の情報処理方法は、外部装置よりデータを取得し、取得したデータを記憶手段に記憶させ、外部装置へコマンドまたはデータを送信し、発光体の発光を制御し、自身の重心の位置を変化させるための制御をするステップを含み、外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光体を発光させるとともに、本体の重心位置を変化させることを特徴とする。
【0012】
本発明の記録媒体のプログラムは、外部装置よりデータを取得し、取得したデータを記憶手段に記憶させ、外部装置へコマンドまたはデータを送信し、発光体の発光を制御し、自身の重心の位置を変化させるための制御をするステップを含み、外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光体を発光させるとともに、本体の重心位置を変化させることを特徴とする。
【0013】
本発明のプログラムは、外部装置よりデータを取得し、取得したデータを記憶手段に記憶させ、外部装置へコマンドまたはデータを送信し、発光体の発光を制御し、自身の重心の位置を変化させるための制御をするステップを含み、外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光体を発光させるとともに、本体の重心位置を変化させることを特徴とする。
【0014】
本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、外部装置とデータの授受を行うとき、発光体が発行され、本体の重心位置が変化されることにより、ユーザにデータの授受が行われていることを認識させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の情報処理装置を適用したペン型の装置を含むシステムの一実施の形態の構成を示す図である。同図に示すように、このシステムにおいては、図面を表示するディスプレイ2と、ペン4で入力を行うタッチパネル3が一体的に構成されている。タッチパネル3は、ユーザがペン4でその上をタッチしたとき、その位置(座標)を検出するようになされている。タッチパネル3は、透明な部材で形成されており、その下に配置されているディスプレイ2に表示された画像をユーザが視認することができるようになされている。
【0016】
ディスプレイ2に表示される画像やテキストなどのデータを供給し、また、タッチパネル3により検出された座標に対応した処理を実行するのは、PC(パーソナルコンピュータ)1である。図2に、PC1の内部構成例を示す。PC1のCPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。入出力インタフェース15は、タッチパネル3が接続され、タッチパネル3により検出された座標の信号をCPU11に出力する。また、入出力インタフェース15には、ディスプレイ2も接続されている。
【0017】
さらに、入出力インタフェース15には、ハードディスクなどから構成される記憶部16、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの授受を行う通信部17も接続されている。ドライブ18は、磁気ディスク21、光ディスク22、光磁気ディスク23、半導体メモリ24などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0018】
ユーザが、ペン4を操作してタッチパネル3から入力させた座標データは、入力インタフェース15を介して、CPU11に入力される。ROM12やRAM13には、CPU11が実行するプログラムの他、ユーザが作成した図面のデータ(ファイル)などが保持される。CPU11は、入出力インタフェース15を介してディスプレイ2を制御し、所定の図形を表示させるなどの処理を実行する。
【0019】
図3A乃至図3Dは、ペン4の外観の構成例を示す図である。図3Aに示したように、ペン4にはスイッチ41が設けられている。このスイッチ41は、後述するようにしてデータを移動させるときに操作されるスイッチである。
【0020】
ところで、従来、例えば、第1のフォルダから第2のフォルダにデータを移動させる場合、まず、第1のフォルダ内から、移動されるたいデータが選択され、そのデータが切り取られ、移動できる状態とされる。そして、次に第2のフォルダに、その切り取られたデータが貼り付けられることにより、データの移動が行われた。
【0021】
このことを表現を変えると、まず、第1のフォルダ内から、移動されるデータが選択され、そのデータが吸い上げられる。その吸い上げられたデータが、何らかの容器に入れられ、その容器が第2のフォルダ上に移動され、その容器から第2のフォルダ内にはき出されることにより、データの移動が行われた。
【0022】
このようなことを、ユーザに体感(実感)させる仕組みをペン4に設ける。その仕組みの詳細は、以下に示すが、まず簡便に説明する。データの移動を行う際、ユーザは、ペン4を用いてその処理を実行するわけだが、まず、移動させたいデータを、ペン4のスイッチ41を操作し、ペン4に吸い上げさせる。ペン4は、データを吸い込むことにより、重心が変化し、そのために、ユーザは、データの吸い込みによりペン4が重くなったように感じる。
【0023】
ユーザは、重くなったペン4を第2のフォルダ上に位置させ、再度、スイッチ41を操作する。その操作により、ペン4は、吸い込んでいたデータを第2のフォルダ内にはき出す。このようにしてデータの移動が行われる。このようなデータの移動により、ユーザは、データを移動させていることを体感することが可能とされている。
【0024】
本実施の形態においては、このように、ペン4は、データを吸い上げ、そして、はき出すといった動作を、擬似的に、または、記憶する手段を有し、その記憶手段を用いて行う。そこで、図3Aにおいては、スイッチ41を1つしか設けず、そのスイッチ41においてデータの吸い上げとはき出しを指示するとするが、図3Bに示したように、スイッチ41−1とスイッチ41−2という2つのスイッチを設け、一方のスイッチをデータの吸い上げを指示するスイッチとし、他方のスイッチをデータのはき出しを指示するスイッチとしても良い。
【0025】
また、図3Cに示すように、データの吸い上げやはき出しを指示するスイッチ41の他に、そのデータの吸い上げ速度、または、はき出し速度を調整(設定)するための、速度切り換えスイッチ42をペン4に設けても良い。
【0026】
さらに、図3Dに示すように、ペン4の先端に接触スイッチ43を設けても良い。この接触スイッチ43は、例えば、スイッチ41の代わりに用いられ、接触スイッチ43が押し下げられている状態のときに、データが吸い上げられる、または、はき出されるといった処理が実行される。
【0027】
このように、ペン4には、スイッチ41、速度切り換えスイッチ42、または、接触スイッチ43といったスイッチが設けられている。これらのスイッチの形状、設けられている位置などは、図3A乃至図3Dに示したものに限定されるものではなく、どのような形状でも、どのような位置に設けられても良い。
【0028】
また、図3A乃至図3Dに示したそれぞれのスイッチの組み合わせは、図3A乃至図3Dに、それぞれ示した組み合わせに限定されるものではなく、例えば、図3Bに示したスイッチ41−1とスイッチ41−2を有するペン4に、さらに、図3Cに示した速度切り換えスイッチ42を設けるといったように、複数のスイッチが組み合わされた構成とされても良い。
【0029】
このように、ペン4には、データを吸い上げを指示する、または、はき出しを指示するためのスイッチ41が設けられており、そのスイッチ41が操作されることにより、ペン4の重心が変化し、そのことにより、ユーザはペン4の重さが変化したように感じる。このように、本実施の形態におけるペン4は、データという重さを有しないものに対して、重さを擬似的にユーザに感じさせることとができるようになっている。
【0030】
このように、重さだけで、データの吸い上げ、はき出しを表現するようにしても良いが、さらに(または)、視覚により表現するようにしても良い。視覚によりデータの吸い上げ、はき出しを表現するようにした場合、例えば、図4Aまたは図4Bに示すようなペン4の構成とすればよい。
【0031】
図4Aに示した例では、ペン4の先端(図中左側の先端が尖っている方、以下、適宜、前方と記述する)とは逆の方向(後方とする)に、発光部44が設けられている。発光部44は、その全部が、または、その一部が、透明な部材で構成され、中に発光体45が設けられており、その発光体45の発光が見えるように構成されている。データを吸い上げると、発光体45が前方から後方に移動し、データを吸い上げたことを表現する。逆に、データをはき出すときには、発光体45は、発光部44の後方から前方に移動されることにより、そのはき出しが表現される。
【0032】
図4Bに示した例では、ペン4の後方の部分に表示部46が設けられている。この表示部46は、例えば、液晶などで構成されており、データの吸い込みやはき出しを画像として表現するようにされている。この表現は、基本的に、図4Aに示した発光部44と同様の表現方法であり、データが吸い込まれたときには、表示部46の前方から後方にゲージが移動するなどにより表現される。
【0033】
図3A乃至図3Dに示したスイッチの構成例と、図4Aまたは図4Bに示した表示装置の構成例は、組み合わせが可能であり、どのような組み合わせによりペン4が構成されても良い。以下の説明においては、図3Bに示したスイッチの構成例と、図4Aに示した表示装置の構成例により、構成される図5に示したようなペン4が用いられる場合を例として挙げて説明する。
【0034】
上述したように、ペン4においては、ユーザに対し、データが吸い上げられたことやデータがはき出されたことを、重心を移動させることにより体感させるように構成されている。この重心を移動させるための仕組みについて、説明する。
【0035】
図6は、ペン4の断面図の一例を示す図である。ペン4には、ひも51、モータ52、およびバネ53が設けられている。モータ52は、おもり代わりにペン4に備えられており、このモータ52がペン4の内部を移動することにより、ペン4の重心が変化するように構成されている。
【0036】
データが吸い上げられたとき、モータ52が、ペン4の後方(バネ53が備えられている側)に移動されることにより、ペン4の重心が後方に移動する。このことにより、ペン4の重心の位置と、ユーザの手との関係は、図7Aに示したようになる。モータ52がペン4の後方に位置することにより、ペン4の重心が後方に位置することになる。この結果、ユーザのペン4を握っている手より外側(完全に外側である必要はない)にペン4の重心が位置することとなり、ユーザにとっては、ペン4が下側に引っ張られているような感覚があたえれれることになるので、ユーザはペン4が重くなったように感じる。
【0037】
一方、データがはき出されたとき、モータ52は、図7Aに示したような状態から図7Bに示した状態に移動し、すなわち、ペン4の後方から前方に移動するので、ペン4の重心がペン4の前方に移動したことになる。図7Bに示したように、ペン4の重心の位置は、ユーザの握り手の中(完全に中に位置する必要はない)にある。この結果、ユーザにとっては、図7Aに示した状態に比べれば、ペン4が軽くなったように感じられる。
【0038】
モータ52は、その回転により、ひも51を巻き取る機能を有する。ひも51がモータ52により巻き取られることにより、モータ52は、ペン4の前方に移動する。モータ52がペン4の前方に位置するとき、バネ53は、のびた状態となっている。そのような状態で、モータ52が巻き取っているひも51を解放すると、ひも51がたるむことにより、また、バネ53の弾性力により、モータ52がペン4の後方に移動する。
【0039】
このように、モータ52がひも51を巻き取る、または、巻き取っているひも51を解放することにより、モータ52自身がペン4内を移動する。従って、モータ52がひもを巻き取る(解放する)スピードを調整することにより、モータ52の移動速度を調整することができる。
【0040】
例えば、図3Cに示したように、ペン4が速度切り換えスイッチ42を有するとき、その速度切り換えスイッチ42により設定された速度を実現するには、モータ52がひもを巻き取る(解放する)スピードを調整すれば良いことになる。
【0041】
このように、モータ52は、データの吸い込みやはき出しを表現するために、ペン4内を前方または後方に移動する。このモータ52が移動する部分を透明な部材を用いてペン4を構成するようにし、その部分を発光部44(図4)とする。また、モータ52の下部又は上部に、発光体45を備え付けるようにする。このようにすることで、モータ52の移動に連動して発光体45も移動することになり、ユーザに、視覚でもデータの吸い上げ、はき出しを表現することが可能となる。
【0042】
上述したペン4の重心の移動、および、発光体45の備え付けについては、一例であり、それに限定されるものではない。例えば、ペン4の重心を移動させるのに、モータ52を用いる必要は必ずしもない。例えば、上述した例では、モータ52を重心を移動させるためのおもりの役割を兼務とするとしたが、モータ52は、モータとして機能させるだけで、おもりの役割をはたすおもりをモータ52とは別に設けるようにしても良い。おもりを設けるようにし、さらに、電磁石も備えるようにし、その電磁石により発生される電界による反発力や吸引力を利用して、そのおもりを移動させるようにしても良い。
【0043】
図8は、ペン4の機能ブロック図である。操作部71は、ユーザからの指示を入力するために設けられており、この場合、スイッチ41−1とスイッチ41−2(図5)から構成されている。ここでは、スイッチ41−1は、データの吸い上げを指示するスイッチであるとし、スイッチ41−2は、データのはき出しを指示するスイッチであるとして説明する。
【0044】
制御部72は、CPUなどから構成され、操作部71に対応した処理を実行できるように、ペン4内の各部を制御する。発光制御部73は、発光部44における発光体45の発光を、制御部72の指示のもと制御する。駆動制御部74は、ペン4の重心を移動させるための制御を行う。ペン4が図6に示したような構成とされた場合、駆動制御部74は、モータ52の駆動を制御部72の指示のもと制御する。
【0045】
通信部75は、PC1(図1)とデータの授受を行うために設けられている。通信部75とPC1は、有線により接続されていても良いし、無線により接続されていても良い。有線により接続される場合、USB(Universal Serial Bus)や、IEEE1394規格のバスなどを用いることが可能である。無線の場合、無線LAN(Local Area Network)や赤外線などを用いることが可能である。
【0046】
図5、図6、および図7に示した構成を有するペン4を用いた処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。ここでは、第1のフォルダから第2のフォルダに所定のデータを移動させる場合を例に挙げて説明する。前提として、図10に示すように、ディスプレイ2上に、第1のフォルダ内のデータ(ファイル名)が表示されている状態であるとする。
【0047】
ステップS11において、ユーザは、ディスプレイ2上に表示されている第1のフォルダ内のデータのうち、移動を所望するデータ(ここでは、データAとする)上に、ペン4を位置させ、スイッチ41―1(図5)を操作する。スイッチ41−1が操作されると、操作部71(図8)は、制御部72に対して、スイッチ41−1が操作されたこと、すなわちこの場合、データの吸い上げが指示されたことを伝えるコマンドを出力する。
【0048】
制御部72は、操作部71からのコマンドを入力すると、そのコマンドに対応した処理を実行する。すなわちこの場合、まず、ステップS12において、制御部72は、データの吸い上げが指示されたことを示すコマンドを、通信部75を制御して、PC1に対して出力させる。このコマンドの出力の処理が行われる一方で、ステップS13において制御部72は、発光制御部73に発光体45(図5)を発光するように指示を出し、駆動制御部74にモータ52を駆動するように指示を出す。
【0049】
このような指示が制御部72から出されることにより、発光体45が、発光制御部73の制御のもと発光され、モータ52が、駆動制御部74の制御のもとペン4の後方へ移動される。
【0050】
このような処理がペン4において行われる一方で、PC1では、ステップS21以降の処理が行われる。まず、ペン4から出力されたコマンドが、PC1の通信部17(図2)により受信され、そのコマンドが、CPU11に供給されると、ステップS21において、CPU11は、座標データの取得の処理を実行する。
【0051】
ディスプレイ2上には、上述したように、ディスプレイ2と一体型に構成されているタッチパネル3(図1)が設けられている。タッチパネル3は、ペン4により押し下げられた位置の座標を常に検出しており、その検出した座標の座標データをCPU11に出力している。このような処理が実行されることにより、CPU11は、ペン4が押し下げられている座標の座標データを取得することが可能とされている。
【0052】
CPU11は、ペン4からのコマンドを入力したときの座標データを取得すると、ステップS22において、その座標データに基づく座標に表示されているオブジェクトを判断する。どの座標に、どのようなオブジェクトが表示されているかのデータは、例えば、RAM13(図1)に記憶されている。RAM13に記憶されているデータから、座標データに対応するオブジェクトが判断される。この場合、判断された結果のオブジェクトは、データAのアイコンである。
【0053】
ステップS23において、ステップS22において判断されたオブジェクトが、ディスプレイ2上から消去される処理が実行される。この場合、データAのアイコンが、ディスプレイ2上から消去される。ディスプレイ2上からはデータAのアイコンは消去されるが、その消去されたことに関する情報は、RAM13に記憶される。すなわち、後述する処理により、ペン4より擬似的な処理によりはき出されたデータが、なんのデータであるかを特定するための情報が記憶される。
【0054】
ユーザは、ディスプレイ2上からデータAのアイコンが消去されることにより、データAがペン4に吸い上げられたことを視覚により認識し、さらに、ペン4の重心が移動されることにより、データAがあたかもペン4に重さを有する物体として吸い上げられたかのような感覚を触覚により認識する。また、発光体45が発光されつつ、モータ52の移動とともに移動されることにより、そのことによっても、ユーザは、データAがあたかもペン4に物体として吸い上げられたかの感覚を視覚により認識する。
【0055】
このようにしてペン4に吸い上げられたデータのはき出しが、ステップS14以降において行われる。基本的に、ペン4で行われるステップS14乃至S16の処理は、ステップS11乃至S13の処理と同様であり、また、PC1側で行われるステップS24乃至S26の処理は、ステップS21乃至S23の処理と同様である。ここでは、簡略化して説明する。
【0056】
ステップS14において、スイッチ41−2が操作されると、データのはき出しが指示されたとして処理が開始される。
【0057】
なお、このとき、モータ52がペン4の後方に位置していない場合、データが吸い上げられていない状態であることを示しており、そのようなとき、スイッチ41−2が操作された際には、エラー処理が実行される。また、モータ52がペン4の後方に位置している状態でスイッチ41−1が操作された場合も、エラー処理が実行される。エラー処理としては、例えば、ビープ音を鳴らすなどである。
【0058】
ステップS14においてスイッチ41−2が操作されると、ステップS15においてデータのはき出しが指示されたことを示すコマンドがPC1に対して出力されるとともに、ステップS16において、モータ52がペン4の後方から前方に移動され、その移動に伴い発光体45も発光されながら移動される。
【0059】
一方、PC1においては、コマンドを受信した際に、ペン4により押し下げられていたタッチパネル3上の座標データが取得される。ステップS25において、RAM13に記憶されている情報が参照され、ペン4に吸い上げられていたデータに対応するオブジェクトが判断される。その判断によるオブジェクトが、ステップS26において、ディスプレイ2上に表示される。
【0060】
このようにして、基本的にユーザは、スイッチの操作を行うだけで、簡便にデータの移動を行うことができるとともに、その無体物であるデータをあたかも有体物であるかのように扱うことができる。よって、ユーザは、データの移動を体感することができる。
【0061】
上述した実施の形態においては、1台のPC1内で管理するデータの移動について説明したが、換言すれば、移動されるデータの情報を、1台のPC1内で記憶することによりデータ移動を行う場合を説明したが、複数のPC1間でデータを移動させるようにすることも可能である。
【0062】
そのように、複数のPC1間でデータを移動させるようにした場合、換言すれば、ペン4でデータを持ち運び、移動させるようにした場合、ペン4の機能ブロック図は、図11に示したようになる。すなわち、図11に示したペン4の機能ブロック図は、図8に示したペン4の機能ブロック図に、記憶部81を追加した構成とされている。
【0063】
このように記憶部81を有するペン4により、図12に示したように、PC1−1からPC1−2にデータが移動される場合の動作について、図13のフローチャートを参照して説明する。なお、PC1−1もPC1−2も、タッチパネル3を有し、ペン4により押下られた位置の座標を検出できるように構成されている。
【0064】
ペン4において行われるステップS41乃至S42の処理は、図9のフローチャートのステップS11乃至S12の処理と略同様なので、その説明は省略する。PC1−1は、ペン4からのコマンドを入力すると、ステップS51以降の処理を実行する。ステップS51乃至S53の処理は、図9のフローチャートのステップS21乃至S23の処理と略同様なので、その説明は省略する。
【0065】
ステップS54において、ステップS52において判断され、そのアイコンなどがステップS53においてディスプレイ2上から消去されたオブジェクトに対応するデータが、ペン4に対して出力される。この際、出力されるデータは、オブジェクトそのものが示すデータであり、例えば、そのオブジェクトがテキストデータであることを示すアイコンであった場合、そのテキストデータそのものである。
【0066】
図9のフローチャートを参照して説明した場合と異なり、図13のフローチャートに従って処理が実行される場合、PC1−1において、RAM13に、消去されたオブジェクトに関する情報を記憶させるようにしても良いが、記憶させなくても後段の処理を実行することは可能とされている。
【0067】
ステップS54においてPC1−1から出力されたデータは、ペン4に受信される。ここで、データとして、具体的な例を挙げて説明する。PC1−1のディスプレイ2には、図14に示すように、数匹の金魚が水の中を泳いでいる絵が表示されている。ユーザは、図15Aに示したように、数匹の金魚のうちの1匹にペン4を押し当てて、スイッチ41−1(図5)を操作する。この操作がステップS41(図13)の操作にあたる。
【0068】
このような操作が行われると、ペン4は、ステップS42において、コマンドをPC1−1に対して出力すると共に、ステップS43において、モータ52をペン4の前方から後方へと移動させる。その移動とともに、発光体45も移動される。図15Aに示したペン4は、モータ52の移動開始時の状態を示し、図15Bに示したペン4は、モータ52の移動終了時の状態を示している。発光体45は、実際に移動されている間だけ、または、移動終了後数秒間だけ継続されて発光される。
【0069】
勿論、発光体45を、常に発光させておいても良いし、また、移動終了後、数分間だけ発光が継続されるようにしても良いが、これらのことは、電力消費の観点から好ましくなく、適切な時間だけ発光されるように、例えば、上述したように、実際に移動されている間だけ発光、または、移動終了後数秒間だけ継続されて発光される。
【0070】
一方、PC1−1側では、ステップS51以降の処理が実行されるわけだが、まず、ステップS51において、ペン4がコマンドを出力したときに押し当てられていた位置の座標の座標データが、タッチパネル3から取得される。取得された座標データは、CPU11に供給される。CPU11は、取得した座標データを用い、その座標に表示されていたオブジェクトを判断する。この場合、表示去れている複数の金魚のうちの1匹の金魚であると判断する。
【0071】
そして、判断された金魚が、ディスプレイ2上から消去されるような処理がステップS53において実行される。このような処理が実行されることにより、図15Bに示したように、ペン4が押下げられていた金魚は、ディスプレイ2上から消去される。
【0072】
また、PC1−1は、ディスプレイ2上から金魚を消去する処理を実行するとともに、ステップS54において、その金魚を描画するためのデータをペン4に対して出力する。その出力されたデータは、ステップS44において、ペン4の通信部75に受信され、制御部72の指示により、記憶部81に記憶される。
【0073】
このような一連の操作で、ユーザは、あたかも、ディスプレイ2上を泳いでいた金魚が、ペン4に吸い込まれたような感覚を実感することができる。ユーザの心境を推測するに、小さなペン4から早く広いところに出してあげて泳がしてあげようと思うであろう。このようなことは、単なるマウスのクリックなどの操作でデータを移動させるような方法では、ユーザが感じることがない感覚(ユーザに感じさせることができない感覚)である。
【0074】
そこで、ユーザは、ペン4に格納されてしまった金魚をPC1−2に放出するために、図16Aに示したように、PC1−2のディスプレイ2’(PC1−1のディスプレイ2と区別するためにダッシュを付けて記述する)にペン4を押し当て、スイッチ41−2を操作する。この操作は、ステップS45の操作にあたる。
【0075】
ステップS46において、データの出力が行われる。このデータは、記憶部81に記憶されているデータである。すなわち、スイッチ41−2が操作されると、その操作情報は、制御部72に入力されるわけだが、制御部72は、データのはき出しが指示されたと判断すると、記憶部81に記憶されているデータを読み出し、通信部75によりPC1−2に出力させる。
【0076】
このように、データの出力が行われるとともに、ステップS47において、重心の移動と発光、すなわち、モータ52の駆動が制御され、発光体45の発光が制御される。この場合、モータ52は、ペン4の後方から前方に移動される。発光体45も、モータ52の移動に伴い移動されるので、ペン4の後方から前方に移動される。このように、発光体45が後方から前方に移動されることにより、データがはき出されているという感覚をユーザに視覚で体感させることができる。
【0077】
一方、PC1−2においては、ステップS61において、ペン4が押下げられた位置の座標を取得する処理が実行される。図16Aと図16Bに示したPC1−2は、この具体例にあわせ、水槽みたいな形のものであるとする。また、PC1―2は、PDA(Personal Digital Assistance)や、携帯電話などでも良いし、勿論、PC1−1のようなものでも良い。
【0078】
大きな画面のディスプレイ2’を有するPC1−2においては、ペン4が押下された位置の座標データを取得することは大切であるが、小さな画面のディスプレイを2’を有するPC1−2においては、座標データを取得しなくても良い。
【0079】
これは、後段の処理で、この場合、金魚を表示させるわけだが、その金魚が、ペン4の先端から出たように表現されるのが好ましいが、ディスプレイ2’が小さい場合、正確にペン4の先端から出たように表現しなくても、あたかもペン4の先端(先端の近傍)から出たように見えるであろうと予測されるからである。このように予測される装置においては、ステップS61における座標データの取得の処理を省略することが可能となる。
【0080】
ステップS61の処理を省略することは、タッチパネル3を有していないディスプレイ2’(PC1−2)に対しても、例えば、既存のPDAや携帯電話に対しても、このようなデータの移動先の対象とすることができることを示している。
【0081】
いずれにせよ、図16Aに示したように、ペン4が、PC1−2のディスプレイ2’上に押し下げら、スイッチ41−2が操作されると、記憶部81に記憶されている、この場合、金魚のデータが、PC1−2に対して出力される。そのデータを処理するための処理が、ステップS62において、PC1−2により行われる。
【0082】
PC1−2は、入力したデータに基づく処理を実行する。この場合、データに基づく処理とは、ディスプレイ2’上に、金魚を表示させることである。このような処理が実行されることにより、図16Bに示したように、金魚が、ディスプレイ2’に表示され、その金魚が、ディスプレイ2’内を泳ぎまわる。
【0083】
このように、金魚のデータをスイッチ41−1,41−2の操作だけで、簡便に異なるコンピュータ(PC)間を移動させることができる。また、その移動には、この具体例の場合、あたかも金魚を水槽から水槽に移動させているような擬似的な体験をユーザに味あわせることが可能となる。
【0084】
さらに、具体例を挙げて、ペン4の使用法について説明する。具体例として、ペン4を用いて作画を行う場合について説明する。以下に説明する具体例では、図1に示したように、1台のPC1だけでデータの授受を行うような場合でも良いし、図12に示したように、複数のPC1間でデータの授受を行うような場合でも良い。ここでは、説明の都合上、1台のPC1で行われるとして説明する。ペン4は、図11に示したように、記憶部81を有する構成とされている。
【0085】
PC1のディスプレイ2上には、図17に示すような画面が表示されているとする。ディスプレイ2上には、色表示部101―1、色表示部101−2、および、作画領域102が設けられている。色表示部101―1と色表示部101―2には、それぞれ、色が表示されている。ここでは、色表示部101−1に白色が、色表示部101−2に黒色が、それぞれ表示されているとする。
【0086】
図18Aに示すように、ユーザにより、ペン4が、白色を表示している色表示部101―1上に位置している状態のとき、スイッチ41−1が操作される。上述したように、モータ52が駆動されることにより、データの吸い上げが行われていることが、ユーザに対して知らされる。この作画の例の場合、モータ52は、比較的ゆっくりと後方に移動し、途中で止められることも可能とされている。この作画の例の場合、モータ52の位置(移動距離)は、どれだけデータを吸い上げたかを示す。
【0087】
データの量は色の濃さに関わってくる。すなわち、少ないデータ量を吸い込んだ場合、薄い色がはき出され、多いデータ量を吸い込んだ場合、濃い色がはき出されることになる。このような処理が行えるようにするために、作画の例の場合、スイッチ41−1が操作されている間だけモータ52が移動し、操作が中止されると、その時点の位置で停止される。
【0088】
上述した金魚の例の場合、データを途中まで吸い上げるということは意味の無いことである。従って、金魚の例の場合、スイッチ41−1が1回操作されると、その操作されている時間にかかわらず、モータ52は、ペン4の最後方まで移動し、途中で停止するようなことがないようにする。また、そのときのモータ52の移動速度は、比較的早くて良い。
【0089】
金魚の例の場合と、作画の例の場合は、スイッチ41−1が操作されたときのモータ52の動作(駆動のされかた)が異なる。そこで、ペン4の構成を図3Cに示したような速度切り換えスイッチ42を備える構成とする。この速度切り換えスイッチ42によりモータ52の移動速度が調整されるようにする。速度切り換えスイッチ42により、1回のスイッチ41−1の操作で、モータ52がペン4の最後方まで移動するか否かを選択することができるように構成される。また、この速度切り換えスイッチ42の切り換えに基づく処理が駆動制御部74(図11)で行われる。
【0090】
しかしながら、ユーザによりモータ52の移動速度が選択されるようにすると、例えば、金魚の例の場合であっても、速度切り換えスイッチ42が1回のスイッチ41−1の操作でモータ52がペン4の最後方まで移動するという設定にされていなときがあるということが考えられる。このような場合には、たとえ速度切り換えスイッチ42が、1回のスイッチ41−1の操作でモータ52がペン4の最後方まで移動するという設定にされてなく、モータ52が途中で停止するようなことがあっても、金魚のデータは全部吸い上げられる。
【0091】
速度切り換えスイッチ42をペン4に備えることにより、ユーザによりモータ52の移動速度を選択できるようにしても良いが、上述したように、ユーザによる設定は、必ずしも正確に行われるとは限らないし、ユーザに常に正しい設定を行うようにさせるのは(例えば、間違った設定されているときには、そのことを認識させるようなビープ音を発し、正しい設定させるようにする)、ユーザにとって煩わしいことになる。
【0092】
そこで、例えば、ペン4に吸われるデータに、モータ52の速度を設定させるようなデータを含ませ、そのデータを入力した時点で、モータ52の速度がペン4側で設定されるようにしても良い。このデータは、フラグなどで実現することが可能である。
【0093】
どのような構成にしても良いが、モータ52の速度(駆動される距離)は、ペン4に吸われるデータ量により、変化するように設定されている。
【0094】
作画の例の説明を続けるに、図18Aに示したように、ユーザにより、ペン4が色表示部101―1の領域に位置し、スイッチ41−1が、ユーザの好みの色の濃さになるだけのデータ量が吸い上げられるように操作される。ユーザが、どれだけのデータを吸い上げたかを認識できるように、モータ52(発光体45)が移動する部分、すなわちこの場合、発光部44(図4A)に、ゲージを設けるようにしても良い。
【0095】
ユーザは、色表示部101−1に表示されている色(この場合、白色)を、所望の濃さ分だけデータを吸い上げたと判断すると、次に、図18Bに示すように、色表示部101―2に表示されている色(この場合、黒色)を、色表示部101−1の色を吸い上げたときと同様な処理により吸い上げさせる。モータ52は、白色を吸い上げた図18Aに示したような状態から、黒色を吸い上げることにより、図18Bに示したように、さらにペン4の後方に移動する。
【0096】
ここまでのペン4における処理は、図13のフローチャートにおけるステップS41乃至S43の処理が2度繰り返し行われることにより実現される。このように、扱うデータにより、同一の処理が繰り返し行われる。
【0097】
また、この具体例の場合、PC1−1(PC1)では、ステップS51乃至S54が、ペン4の動作にあわせて、同じく2度繰り返されるが、ステップS53におけるオブジェクトの消去という処理は省略される。このように、扱われるデータにより、適宜処理は省略されたり、または、追加されることがある。なお、オブジェクトの消去という処理の代わりに、この具体例の場合、色表示部101―1に表示されている色の濃さ、ペン4にすわれたデータ量の分だけ薄くなるような表示の制御が行われるようにしても良い。
【0098】
このようにして、ユーザは、所望の色を所望の濃さになるように、データをペン4により吸い上げる。このようにして吸い上げられたデータは、ペン4の記憶部81に記憶されている。記憶部81には、色と濃さが関連づけられデータが記憶されている。
【0099】
このようにペン4に吸われた色を、ユーザは、図19に示すように、作画領域102の所定の領域に、ペン4を位置させ、スイッチ42−2を操作して、色をはき出させる。このような処理が行われることにより、作画領域102の所定の領域は、この場合、白色と黒色で、それぞれの吸われたデータ量に応じた濃さの灰色で表示される。
【0100】
この色のはき出しも、吸い上げと同様に、スイッチ42−2が操作されている時間に応じて、はき出されるデータ量が変化し、色の濃さが変化するようにしても良い。
【0101】
このように、色や濃さを簡便に選択し、その選択した色や濃さを簡便に他の領域に移動させることができ、作画のときの作業効率を向上させることができる。
【0102】
このように色を扱うときのことを考え、図4Bに示したように、ペン4に液晶などを用いた表示部46を設けるようにしても良い。表示部46を設けた場合、吸い上げらている色と濃さを、その表示部46で表示させるようにすれば、さらにペン4の使い勝手を向上させることができる。また、このようにすることで、複数の色のデータが吸い上げられたときの色を、作画領域102にはき出さなくても、表示部46で確認することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0103】
このようにした場合、発光制御部73(図11)は、表示部46の表示を制御するようにすればよい。また、その表示の制御に用いられるデータは、記憶部81に記憶されているデータ、すなわち、吸われたデータが用いられるようにすればよい。
【0104】
上述した具体例は、例であり、このような具体例に、本発明の適用範囲が限定されることを示すものではない。
【0105】
また、スイッチ41の操作によりモータ52の移動距離が決定されるのではなく、記憶部81の容量に合わせてモータ52の移動距離が決定されるようにしても良い。例えば、記憶部81の容量が10Mbyteであった場合、1Mbyteのデータを吸い上げたときには、移動できる最大距離の1/10の距離のところまで移動するといったように、記憶部81の容量と、実際に記憶されているデータ量に基づいて、モータ52の移動距離が決定されるようにしても良い。
【0106】
このように、本発明を適用したペン4においては、データという無体物を、有体物のように扱うことができ、そのことにより、ユーザに、データを有体物のように扱うという仮想的な体験をさせることが可能となる。また、データの移動も、スイッチの簡便な操作で行えるため、使い勝手も良い。また、このようなデータという無体物を有体物のように扱うことを適用することにより、例えば、視力の弱い人などが、コンピュータを操作するときの手助けになる装置に用いることも可能である。
【0107】
上述した一連の処理は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0108】
記録媒体は、図2に示すように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク21(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク22(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク23(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ24などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM12や記憶部16が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0109】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0110】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0111】
本発明によれば、ユーザに操作が実行されていることを体感させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】PC1の内部構成例を示す図である。
【図3】ペン4の外観の構成例を示す図である。
【図4】ペン4の外観の構成例を示す図である。
【図5】ペン4の外観の構成例を示す図である。
【図6】ペン4の内部の構成例を示す図である。
【図7】ペン4の重心について説明する図である。
【図8】ペン4の機能ブロック図である。
【図9】図1に示したシステムにおける動作を説明するフローチャートである。
【図10】ディスプレイ2上に表示される画面の一例である。
【図11】ペン4の内部の他の構成例を示す図である。
【図12】システムの他の機能ブロック図である。
【図13】図12に示したシステムにおける動作を説明するフローチャートである。
【図14】ディスプレイ2上に表示される画面の一例を示す図である。
【図15】ペン4の処理に対応した表示画面の一例を示す図である。
【図16】ペン4の処理に対応した表示画面の一例を示す図である。
【図17】ディスプレイ2上に表示される画面の一例を示す図である。
【図18】ペン4の処理に対応した表示画面の一例を示す図である。
【図19】ペン4の処理に対応した表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 PC, 2 ディスプレイ, 3 タッチパネル, 4 ペン, 41 スイッチ, 42 速度切り換えスイッチ, 43 接触スイッチ, 44 発光部, 45 発光体, 51 ひも, 52 モータ, 53 バネ
Claims (7)
- 外部装置よりデータを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したデータを記憶する記憶手段と、
外部装置へコマンドまたはデータを送信する送信手段と、
発光体を発光させる発光手段と、
自身の重心の位置を変化させる変化手段と
を有し、
前記送信手段により、外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光手段の発光体を発光させるとともに、前記変化手段により本体の重心位置を変化させる
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記変化手段は、自身の内部に備えられたおもりの位置を移動させることにより、前記重心の位置を変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変化手段は、前記取得手段が前記データを取得していた時間に比例して前記重心の位置を変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変化手段により前記重心の位置が変化されるとき、前記発行手段により発光される前記発光体も、前記重心の移動に合わせて移動される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 外部装置よりデータを取得し、
取得したデータを記憶手段に記憶させ、
外部装置へコマンドまたはデータを送信し、
発光体の発光を制御し、
自身の重心の位置を変化させるための制御をする
ステップを含み、
外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光体を発光させるとともに、本体の重心位置を変化させる
ことを特徴とする情報処理方法。 - 外部装置よりデータを取得し、
取得したデータを記憶手段に記憶させ、
外部装置へコマンドまたはデータを送信し、
発光体の発光を制御し、
自身の重心の位置を変化させるための制御をする
ステップを含み、
外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光体を発光させるとともに、本体の重心位置を変化させる
ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 外部装置よりデータを取得し、
取得したデータを記憶手段に記憶させ、
外部装置へコマンドまたはデータを送信し、
発光体の発光を制御し、
自身の重心の位置を変化させるための制御をする
ステップを含み、
外部装置へコマンドを送信する際、または前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、前記発光体を発光させるとともに、本体の重心位置を変化させる
ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラム。
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