JP4074311B2 - トラヒック分散制御方法、トラヒック分散制御装置およびプログラム - Google Patents

トラヒック分散制御方法、トラヒック分散制御装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、波長パス多重リンクおよび波長パス交換ノードで構成されるフォトニックネットワークのようなコネクション型ネットワーク上に、インタネットのような論理的なコネクションレス型パケット転送ネットワークを構築した際に、コネクションレス型パケット転送ネットワークが要求する転送容量をネットワーク内の各装置に分散配置したトラック観測機能によって計測し、その転送容量に応じてコネクション型ネットワークのリソースを自動的に割り当てるトラヒックエンジニアリングを実現するための技術に関するものである。
従来、波長パス多重リンクおよび波長パス交換ノードで構成されるフォトニックネットワークのようなコネクション型ネットワーク上に、例えばインタネットのような論理的コネクションレス型パケット転送ネットワークを構築するネットワーク構築方法がある。このような方法により構築されたネットワークにおいて、論理的コネクションレス型パケット転送ネットワークとしての到達性を確保する方式として、コネクション型ネットワークの全端末間にフルメッシュ状にコネクションを設定して転送リソースを割り当てる方式が考えられる。しかし、この方式では、通信量が微量の端末間にも他端末間と同様に転送リソースを割り当てるため、ネットワーク全体として転送リソースの利用効率が低く、経済的ではないという問題があった。
このような問題を解決するために、論理的コネクションレス型パケット転送ネットワークとしての到達性を確保するためのコネクションレス型パケット転送ノードをハブとしてコネクション型ネットワーク内に設置し、コネクション型ネットワークの端末とコネクションレス型パケット転送ノードとの間にハブ状およびスポーク状にコネクションを設定して転送リソースを割り当て、コネクションレス型パケット転送ノードで全端末間のトラヒック転送処理を実施すると共に、コネクションレス型パケット転送ノードで全端末間のトラヒック流通量を計測し、トラヒック流通量の多い端末間に動的にコネクションを設定して転送リソースを割り当てる技術が提案されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。この技術によれば、コネクション型ネットワークの端末間に、ネットワークのトラヒック交流分布に応じて転送リソースを動的に割り当てられることから、経路到達性を維持しつつ広帯域なネットワーク環境を低コストで提供することができる。
特開2003−234763号公報 Junichi MURAYAMA et al.,「Traffic-Driven Optical IP Networking Architecture」,IEICE TRANS.COMMUN.,VOL.E86-B,NO.8,p.2294-2301,2003
特許文献1、非特許文献1に開示された動的な転送リソース割当技術を実施する際に、コネクションレス型パケット転送ノードは、コネクション型ネットワークにおける発着端末間のトラヒック流通量を計測する。具体的には、コネクション型ネットワークにおける発着端末に対するトラヒック流通量を導くトラヒック観測テーブルを保有し、転送したパケットのコネクション型ネットワークにおける発側端末と着側端末を特定した後、発着端末間に該当するトラヒック観測テーブルのトラヒック流通量をカウントする。
すなわち、コネクションレス型パケット転送ノードは、コネクション型ネットワーク内の全発着端末間のトラヒック流通量を計測するためのトラヒック観測テーブルエントリを保有する必要があった。発着端末間の数は端末数の二乗オーダで増加するため、トラヒック観測テーブルのエントリ数も端末数の二乗オーダで増加してしまう。このため、特許文献1、非特許文献1に開示された動的な転送リソース割当技術を適用可能なネットワーク規模は、中規模程度に限定されてしまうという問題があった。
本発明は、動的リソース割当技術を適用する際に、ネットワーク内の各ノードが保有しなければならないトラヒック観測テーブルのエントリ数の増加を抑制し、動的リソース割当技術の大規模ネットワークヘの適用を実現することを目的とする。
本発明は、コネクションの多重伝送機能を有する伝送リンクとコネクションの交換機能を有するコネクション交換ノードとを備えたコネクション型ネットワークに対してその端末機能部としてコネクションレス型パケット転送ノードおよびコネクションレス型パケット通信端末を付加することにより、前記コネクション型ネットワーク上に論理的に構築されたコネクションレス型パケット転送ネットワークにおいて、トラヒックを分散制御するトラヒック分散制御方法であって、トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット転送ノードによって計測された、送信元アドレス毎のトラヒック流通量と、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測された、宛先アドレス毎のトラヒック流通量とを収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記トラヒック流通量が規定値以上の前記コネクションレス型パケット転送ノードを特定するコネクションレス型パケット転送ノード特定手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、このコネクションレス型パケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定する第1の送信元アドレス特定手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末において前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードを経由する経路上でトラヒック流通量が最大となる宛先アドレスを特定する宛先アドレス特定手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と前記特定した宛先アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末との間にコネクションを設定するよう、前記コネクション交換ノードの交換機能を制御すると共に、前記特定した宛先アドレス宛のパケットを前記設定したコネクションを使って送信するよう、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する第1の制御手順とを有するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御方法の1構成例は、さらに、前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量を解析する第1の解析手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記第1の解析手順による解析の結果、トラヒック流通量が所定値以下のコネクションを特定するコネクション特定手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記特定したコネクションを使って送信されていたパケットを、前記コネクションレス型パケット転送ノードを経由するコネクションを使って送信させるよう、前記特定したコネクションを終端するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御すると共に、前記特定したコネクションを削除するよう前記コネクション交換ノードの交換機能を制御する第2の制御手順とを有するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御方法の1構成例は、単数または複数の前記コネクションレス型パケット転送ノードと複数の前記コネクシヨンレス型パケット通信端末とをツリー状に接続し、特定のコネクションレス型パケット通信端末間はコネクションを用いて動的に接続し、この動的な接続に対してのみ前記トラヒック分散制御装置が前記コネクションレス型パケット転送ノード特定手順と前記第1の送信元アドレス特定手順と前記宛先アドレス特定手順と前記第1の制御手順とを実行するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御方法の1構成例は、さらに、前記コネクションレス型パケット通信端末が、収容しているユーザ端末装置から受信したユーザパケットが他のコネクションレス型パケット通信端末宛のパケットであったときに、このユーザパケットをカプセル化して転送する第1の送信手順と、前記コネクションレス型パケット通信端末が、他のコネクションレス型パケット通信端末から受信したカプセル化されたパケットから、ユーザパケットを抽出して、このユーザパケットを宛先となるユーザ端末装置へ送信する第2の送信手順とを有するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御方法の1構成例は、さらに、前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量を解析する第2の解析手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記第2の解析手順による解析の結果、前記コネクションレス型パケット転送ノードを介して転送される特定のコネクションレス型パケット通信端末間のトラヒック流通量が、このコネクションレス型パケット転送ノードを介さずに転送される他の特定のコネクションレス型パケット通信端末間のトラヒック流通量よりも多いことを認識した場合に、前記トラヒック流通量が少ないコネクションレス型パケット通信端末間からコネクションを削除すると共に、前記トラヒック流通量が多いコネクションレス型パケット通信端末間にコネクションを設定する第3の制御手順とを有するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御方法の1構成例は、前記コネクションレス型パケット通信端末間に、前記コネクションレス型パケット転送ノードを介する通信経路や前記コネクションレス型パケット転送ノードを介さない通信経路を複数用意して、前記コネクションレス型パケット通信端末間を複数の通信経路を用いて接続し、各通信経路に経路識別子を付与することで転送経路を明示し、前記トラヒック分散制御装置が、トラヒック流通量が規定値以上となった前記コネクションレス型パケット通信端末を特定した際に、このコネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量を解析した結果、トラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定する第2の送信元アドレス特定手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記通信経路を構成するコネクションレス型パケット通信端末およびコネクションレス型パケット転送ノードを管理するテーブルから、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードを経由する経路とこの経路に該当する経路識別子とを抽出する抽出手順と、前記トラヒック分散制御装置が、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末に対して、前記特定した経路識別子の転送経路を用いて転送しているパケットを、この転送経路と異なる転送経路を用いて転送するよう、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する第4の制御手順とを有するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御装置は、前記コネクションレス型パケット転送ノードが計測した、送信元アドレス毎のトラヒック流通量と、前記コネクションレス型パケット通信端末が計測した、宛先アドレス毎のトラヒック流通量とを収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手段と、前記コネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記トラヒック流通量が規定値以上の前記コネクションレス型パケット転送ノードを特定するコネクションレス型パケット転送ノード特定手段と、前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、このコネクションレス型パケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定する送信元アドレス特定手段と、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末において前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードを経由する経路上でトラヒック流通量が最大となる宛先アドレスを特定する宛先アドレス特定手段と、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と前記特定した宛先アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末との間にコネクションを設定するよう前記コネクション交換ノードの交換機能を制御すると共に、前記特定した宛先アドレス宛のパケットを前記設定したコネクションを使って送信するよう、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する制御手段とを有するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御装置用プログラムは、トラヒック流通量収集記憶手順と、コネクションレス型パケット転送ノード特定手順と、送信元アドレス特定手順と、宛先アドレス特定手順と、制御手順とを、コンピュータに実行させるようにしたものである。
本発明によれば、動的なリソース割当技術を適用する際に、コネクションレス型パケット転送ノードが送信元端末毎のトラヒック流通量を観測し、コネクションレス型パケット通信端末が宛先端末毎のトラヒック流通量を観測し、トラヒック分散制御装置が、トラヒック流通量が規定値以上のコネクションレス型パケット転送ノードを特定し、特定したコネクションレス型パケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定し、特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末においてトラヒック流通量が最大となる宛先アドレスを特定し、特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と特定した宛先アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末との間にコネクションを設定するよう、コネクション交換ノードの交換機能を制御すると共に、特定した宛先アドレス宛のパケットを設定したコネクションを使って送信するよう、特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する。すなわち、本発明では、トラヒックの観測機能を、コネクションレス型パケット転送ノードとコネクションレス型パケット通信端末に分散配置し、その結果からトラヒック分散制御装置が総合的に判断して転送リソースを割り当てる。これにより、動的リソース割当技術を適用する際に、特定の中継ノードが保有しなければならないトラヒック観測テーブルのエントリ数の増加を抑制することができる。したがって、本発明では、動的リソース割当技術のスケーラビリティを向上させることが可能となり、当該技術の大規模ネットワークヘの適用を実現し、大規模ネットワークの実効的なスループットを低コストに改善することができる。
また、本発明では、トラヒック流通量が所定値以下のコネクションを特定した場合に、トラヒック分散制御装置が、特定したコネクションを使って送信されていたパケットを、コネクションレス型パケット転送ノードを経由するコネクションを使って送信させるよう、特定したコネクションを終端するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御すると共に、特定したコネクションを削除するようコネクション交換ノードの交換機能を制御することにより、転送リソースを効率良く割り当てることができる。
また、本発明では、コネクションレス型パケット転送ノードを介して転送される特定のコネクションレス型パケット通信端末間のトラヒック流通量が、このコネクションレス型パケット転送ノードを介さずに転送される他の特定のコネクションレス型パケット通信端末間のトラヒック流通量よりも多いことをトラヒック分散制御装置が認識した場合に、トラヒック流通量が少ないコネクションレス型パケット通信端末間からコネクションを削除すると共に、トラヒック流通量が多いコネクションレス型パケット通信端末間にコネクションを設定することにより、転送リソースを効率良く割り当てることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るパケット通信ネットワークのネットワークモデルの一例を示すブロック図である。本実施の形態では、コネクション型ネットワークとしてフォトニックネットワークを採用している。
図1のパケット通信ネットワークは、コネクション型ネットワークの端末であり、加入者ユーザを収容するコネクションレス型パケット通信端末の一例であるエッジノード1〜4と、コネクション型ネットワークの一端末であり、エッジノード間の通信パケットをコネクションレス転送するコネクションレス型パケット転送ノードの一例であるコアノード5と、コネクション型ネットワークにおけるコネクション交換ノードの一例である波長交換機6〜7と、エッジノード1〜4、コアノード5および波長交換機6,7を制御するトラヒック分散制御装置8とから構成される。ユーザ端末装置9〜16は、アクセス網17〜20を経由してエッジノード1〜4に収容されている。エッジノード1〜4間は、パケット転送ノード6〜9によって接続されている。
以下、エッジノード1〜4と波長交換機6,7とコアノード5とからなり、設定されたコネクションを用いてパケットを転送するネットワークをコア光パスネットワーク21とし、エッジノード1〜4と波長交換機6〜7とコアノード5とからなり、コアノード5のコネクションレス転送までを含めたネットワークをコアネットワーク22とし、ユーザ端末装置9〜16で構成されるネットワークをユーザネットワーク23とする。
図2に、本実施の形態のパケット通信ネットワークの物理モデルの一例を示す。本実施の形態では、1本の波長パスが1本の物理リンクを専有するものとする。例えば、WDM(Wavelength Division Multiplexing)などの技術を採用すると、複数本の波長パスを1本の物理リンクに収容することが可能となる。
本実施の形態では、端末装置9にユーザ#1というIPアドレスが割り当てられ、端末装置10にユーザ#2というIPアドレスが割り当てられ、端末装置11にユーザ#3というIPアドレスが割り当てられ、端末装置12にユーザ#4というIPアドレスが割り当てられ、端末装置13にユーザ#5というIPアドレスが割り当てられ、端末装置14にユーザ#6というIPアドレスが割り当てられ、端末装置15にユーザ#7というIPアドレスが割り当てられ、端末装置16にユーザ#8というIPアドレスが割り当てられているものとする。
また、エッジノード1にコアアドレス#1が割り当てられ、エッジノード2にコアアドレス#2が割り当てられ、エッジノード3にコアアドレス#3が割り当てられ、エッジノード4にコアアドレス#4が割り当てられ、コアノード5にコアアドレス#5が割り当てられ、トラヒック分散制御装置8にコアアドレス#7が割り当てられているものとする。
トラヒック分散制御装置8は、エッジノード1〜4とそれぞれリンク106〜109で接続され、コアノード5とリンク110で接続され、波長交換機6,7とそれぞれリンク111,112で接続されている。
エッジノード1〜4とコアノード5との間には、コネクションとしてそれぞれ光波長パス101〜104が配置されている。このようなエッジノード1〜4とコアノード5との間を接続するための光波長パスをデフォルト光波長パスとする。また、エッジノード1とエッジノード3との間には、コアノード5を経由しない経路である光波長パス105が配置されている。このような光波長パスをカットスルー光波長パスとする。
各エッジノード1〜4は光波長パスを終端する。エッジノード1は光波長パス終端インタフェース24,25を有し、光波長パス(本実施の形態では出力リンクと等価)101,105はそれぞれ光波長パス終端インタフェース24,25を用いて設定されている。エッジノード2は光波長パス終端インタフェース26,27を有し、光波長パス102は光波長パス終端インタフェース26を用いて設定されている。エッジノード3は光波長パス終端インタフェース28,29を有し、光波長パス103,105はそれぞれ光波長パス終端インタフェース28,29を用いて設定されている。エッジノード4は光波長パス終端インタフェース30,31を有し、光波長パス104は光波長パス終端インタフェース30を用いて設定されている。例えばWDMなどの技術を採用し、複数本の波長パスを1本の物理リンクに収容する場合、リンク101に対して複数の光波長パス終端インタフェースを割り当てることにより、各光波長パスを識別することが可能である。
図2に示した物理モデルでは、例えばエッジノード1配下のユーザ端末装置9,10は、エッジノード1を介して他のエッジノード配下のユーザ端末装置とIPパケットを交換する。ユーザ端末装置から送信されたIPパケットは、送信元エッジノードから光波長パスを介してコアノード5あるいは宛先エッジノードに転送される。送信元エッジノードは、ユーザから受信したIPパケットにコアヘッダを付与してコアパケットを生成し、このコアパケットを転送する。コアノードは、ある光波長パスから受信したコアパケットのコアヘッダ内容に応じて、コアパケットを別の光波長パスヘ出力する。宛先エッジノードは、受信したコアパケットからコアヘッダを削除することでIPパケットを抽出し、IPパケットのヘッダ内容に応じて、IPパケットを宛先のユーザ端末装置に転送する。
このように、本実施の形態のパケット通信ネットワークでは、光波長パスの多重伝送機能を有する伝送リンクと光波長パスの交換機能を有する波長交換機とを備えたフォトニックネットワークに対して、その端末装置としてIP転送機能を保有するエッジノードを設置し、ユーザ端末装置としてIP転送型のパケット通信端末装置を設置し、エッジノードが複数のユーザ端末装置を収容することにより、IPネットワークをフォトニックネットワーク上に論理的に構築している。
図3に、本実施の形態のトラヒック分散制御装置8の構成例を示す。トラヒック分散制御装置8は、外部装置接続部32と、経路設定部33とから構成される。外部装置接続部32は、コアノードトラヒック収集部34と、エッジノードトラヒック収集部35と、波長交換機制御部36と、ノード制御部37とから構成され、経路設定部33は、コアノードトラヒック統計情報管理部38と、エッジノードトラヒック統計情報管理部39と、経路最適化処理部40とから構成される。
コアノードトラヒック収集部34とエッジノードトラヒック収集部35とコアノードトラヒック統計情報管理部38とエッジノードトラヒック統計情報管理部39とは、トラヒック流通量収集記憶手段を構成している。経路最適化処理部40は、コネクションレス型パケット転送ノード特定手段と送信元アドレス特定手段と宛先アドレス特定手段を構成している。また、経路最適化処理部40と波長交換機制御部36とノード制御部37とは、転送リソースを割り当てる制御手段を構成している。
コアノードトラヒック収集部34は、ネットワーク内のコアノード毎にタイマーAを有している。そして、コアノードトラヒック収集部34は、ネットワーク内のコアノードのアドレスから、対応する出力リンクおよび対応するタイマーAを導き出す機能と、タイマーAの初期値を設定すると共にタイマーAをカウントダウンし、タイマーAが0になった際にタイマーAを初期値に再設定する機能と、SNMP(Simple Network Management Protocol)やコマンドラインを実装し、対応するタイマーAが例えば0になったコアノードのアドレスを宛先アドレスとし、このコアノードに対応する出力リンクに対してSNMP参照要求を送信してコアノードが保有するトラヒック情報を参照する機能と、コアノードからSNMP参照要求に対する応答が記述されたSNMP参照応答を受信した際に、このSNMP参照応答からトラヒック情報を抽出して、経路設定部33のコアノードトラヒック統計情報管理部38に通知する機能とを有している。
なお、本実施の形態では、ネットワーク内に設置するコアノードを1台としているが、複数のコアノードを設置してもよい。ネットワーク内に複数のコアノードが設置されている場合、コアノードトラヒック収集部34は、コアノード毎に処理を行う。
トラヒック情報は、そのトラヒック情報を収集したノードのアドレスと、そのノードが収集したトラヒック流通量とから構成される。コアノード5は、出力リンク毎の転送トラヒック流通量と、転送パケットの送信元エッジノードのアドレス毎のトラヒック流通量を収集している。なお、SNMP設定要求をサポートすることで、コアノード5の収集対象トラヒック情報の追加および削除も実施することが可能となる。
エッジノードトラヒック収集部35は、ネットワーク内のエッジノード毎にタイマーBを有している。そして、エッジノードトラヒック収集部35は、各エッジノードのアドレスから、対応する出力リンクおよび対応するタイマーBを導き出す機能と、タイマーBの初期値を設定すると共にタイマーBをカウントダウンし、タイマーBが0になった際にタイマーBを初期値に再設定する機能と、SNMPやコマンドラインを実装し、対応するタイマーBが例えば0になったエッジノードのアドレスを宛先アドレスとし、このエッジノードに対応する出力リンクに対してSNMP参照要求を送信して、各エッジノードが保有するトラヒック情報を参照する機能と、各エッジノードからSNMP参照要求に対する応答が記述されたSNMP参照応答を受信した際に、このSNMP参照応答からトラヒック情報を抽出して、経路設定部33のエッジノードトラヒック統計情報管理部39に通知する機能とを有している。
各エッジノード1〜4は、出力リンク毎の転送トラヒック流通量と、転送パケットの宛先エッジノードのアドレス毎のトラヒック流通量を収集している。なお、SNMP設定要求をサポートすることで、各エッジノード1〜4の収集対象トラヒック情報の追加および削除も実施することが可能となる。
また、エッジノードトラヒック収集部35がタイマーBを持たない実装方法も考えられる。この場合、エッジノードトラヒック収集部35は、トラヒック情報を収集すべきエッジノードについて経路設定部33から具体的に指示を受け、そのエッジノードに対してSNMP参照要求やSNMP設定要求を送信し、当該エッジノードのトラヒック情報を収集するようにすればよい。
波長交換機制御部36は、後述する経路設定部33の経路最適化処理部40からの設定要求に応じて、波長交換機6,7内のコネクション交換関係を制御する機能を有している。本実施の形態では、波長交換機制御部36は、経路最適化処理部40からの設定要求に応じて、各波長交換機6,7に対して光波長パス設定シグナリング要求を送信して、光波長パスの設定変更を行う。光波長パス設定シグナリング要求として一般的なものとしては、O−UNI(Optical-User Network Interface)などが考えられる。
ノード制御部37は、後述する経路設定部33の経路最適化処理部40からの設定要求に応じて、各エッジノード1〜4にSNMP設定要求を送信して、後述するエッジノード1〜4のエッジ転送テーブル47およびエッジ出力リンク特定テーブル48の設定変更を行う機能と、経路最適化処理部40からの設定要求に応じて、コアノード5にSNMP設定要求を送信して、後述するコアノード5のコア転送テーブル53の設定変更を行う機能とを有している。
コアノードトラヒック統計情報管理部38は、コアノードトラヒック収集部34から受信したトラヒック情報を収集して保存することで、トラヒック流通量を管理する機能を有している。コアノードトラヒック統計情報管理部38は、ネットワーク内に複数のコアノードが設置されている場合、コアノード毎にトラヒック情報を管理する。
エッジノードトラヒック統計情報管理部39は、エッジノードトラヒック収集部35から受信したトラヒック情報を収集して保存することで、エッジノード毎にトラヒック流通量を管理する機能を有している。
経路最適化処理部40は、現在カットスルー光パスが設定されているエッジノード間に関する情報と、各エッジノード1〜4が使用しているデフォルト光波長パス用インタフェースに関する情報と、各エッジノード1〜4が使用しているカットスルー光波長パス用インタフェースに関する情報と、各エッジノード1〜4が使用していない光波長パス用インタフェースに関する情報とからなるトポロジ情報を保有する機能と、コアノードトラヒック統計情報管理部38に保存されたトラヒック情報に基づいて、トラヒック流通量が規定値以上となっているコアノードを特定し、この特定したコアノードにおいてトラヒック流通量が最大となっている送信元アドレスを特定する機能と、エッジノードトラヒック統計情報管理部39に保存されたトラヒック情報に基づいて、前記特定した送信元アドレスのエッジノードにおいて前記特定したコアノードを経由する経路上でトラヒック流通量が最大となっている宛先アドレスを特定する機能と、ネットワーク内のトラヒック収容効率を最大化するための経路の最適化計算を実施する機能と、この最適化計算によってエッジノード1〜4や波長変換機6,7においてコネクションの追加や削除などの設定変更が必要になった際に、該当するエッジノード1〜4や波長交換機6,7に対する更新情報を記述した設定要求を作成して外部装置接続部32の波長交換機制御部36やノード制御部37へ送信する機能とを有している。なお、コアノードのトラヒック流通量が規定値以上とは、少なくとも1つのトラヒック流通量が規定値以上であることを意味してもよいし、コアノードの総トラヒック流通量が規定値以上であることを意味してもよい。
経路最適化処理部40から設定要求が送信された結果、エッジノード1〜4やコアノード5に対してはSNMP設定要求が送信されることになり、波長交換機6,7に対しては光波長パス設定シグナリング要求が送信されることになる。
経路の最適化計算は、経路最適化処理部40に実装されるアルゴリズムによって具体的な実施方法が異なる。一般的な方法では、経路最適化処理部40は、特定した送信元アドレスのエッジノードにおいて、デフォルト光波長パス上の前記特定した宛先アドレスのトラヒック流通量と、これと宛先アドレスが同一のカットスルー光波長パス上のトラヒック流通量とを比較して、デフォルト光波長パス上のトラヒック流通量がカットスルー光波長パス上のトラヒック流通量を上回る場合に、デフォルト光波長パスによって転送されるパケットのうち少なくとも一部をカットスルー光波長パスに割り当てるよう、経路を計算する。
また、経路最適化処理部40は、特定した送信元アドレスのエッジノードに光波長パス終端インタフェースの空きがある場合は、この光波長パス終端インタフェースを優先的に使用して、送信元アドレスのエッジノードと宛先アドレスのエッジノード間に新たなコネクション(カットスルー光波長パス)を設定して、このコネクションに送信元アドレスのエッジノードから宛先アドレスのエッジノード宛のパケットを割り当てるよう、経路を計算する。
なお、エッジノードトラヒック収集部35がタイマーBを持たない場合、経路最適化処理部40は、コアノードトラヒック統計情報管理部38に保存されたトラヒック情報に基づいて、トラヒック流通量が規定値以上となっているコアノードを特定し、この特定したコアノードにおいてトラヒック流通量が最大となっている送信元アドレスを特定した際に、特定した送信元アドレスに対してSNMP参照要求を送信するよう、外部装置接続部32のエッジノードトラヒック収集部35に指示する。
エッジノードトラヒック収集部35は、トラヒック情報を収集すべきエッジノードについて経路最適化処理部40から指示を受けると、そのエッジノードに対してSNMP参照要求を送信し、当該エッジノードのトラヒック情報を収集する。そして、経路最適化処理部40は、特定した送信元アドレスのエッジノードにおいて前記特定したコアノードを経由する経路上でトラヒック流通量が最大となっている宛先アドレスを、エッジノードトラヒック統計情報管理部39に保存されたトラヒック情報に基づいて特定し、経路の最適化計算を実施する。
以上の構成により、トラヒック分散制御装置8は、トラヒック流通量が増加した送信元エッジノードと宛先エッジノードとの対を特定する際に、コアノード5のトラヒック情報から送信元エッジノードを特定し、送信元エッジノードのトラヒック情報から宛先エッジノードを特定する。これにより、本実施の形態では、特許文献1、非特許文献1に開示された動的な転送リソース割当技術を適用する際にコアノードが保有しなければならないトラヒック観測テーブル(コアノードトラヒック統計情報管理部38とエッジノードトラヒック統計情報管理部39)のエントリ数を均一化することが可能となり、特定のコアノードへのトラヒック観測負荷の集中を防ぐことができ、動的な転送リソース割当技術のスケーラビリティを向上させることができる。
なお、トラヒック分散制御装置8の経路最適化処理部40は、エッジノード1〜4によって計測されたトラヒック流通量を解析し、トラヒック流通量が所定値以下のコネクションを特定した場合、この特定したコネクションを使って送信されていたパケットを、コアノード5を経由するコネクションを使って送信させるよう、特定したコネクションを終端するエッジノード1〜4の送信機能をノード制御部37を通じて制御すると共に、特定したコネクションを削除するよう波長交換機6,7の交換機能を波長交換機制御部36を通じて制御する。
また、経路最適化処理部40は、エッジノード1〜4によって計測されたトラヒック流通量を解析し、コアノード5を介して転送される特定のエッジノード間のトラヒック流通量が、このコアノード5を介さずに転送される他の特定のエッジノード間のトラヒック流通量よりも多いことを認識した場合に、トラヒック流通量が少ないエッジノード間からコネクションを削除すると共に、トラヒック流通量が多いエッジノード間にコネクションを設定する。
図4に、本実施の形態のパケット通信ネットワークに設置されるエッジノード1〜4の構成例を示す。各エッジノード1〜4は、それぞれエッジ受信パケット処理部41と、エッジパケット処理部42と、エッジフォワーディング処理部43と、エッジヘッダ処理部44と、エッジ送信パケット処理部45と、エッジ・サーバ接続部46とから構成される。
エッジ受信パケット処理部41とエッジパケット処理部42とエッジフォワーディング処理部43とエッジヘッダ処理部44とエッジ送信パケット処理部45とは、収容しているユーザ端末装置9〜16から受信したユーザパケット(IPパケット)が他のエッジノード宛のパケットであったときに、このユーザパケットをカプセル化して転送する第1の送信手段と、他のエッジノードから受信したカプセル化されたパケットから、ユーザパケットを抽出して、このユーザパケットを宛先となるユーザ端末装置9〜16へ送信する第2の送信手段とを構成している。
エッジ受信パケット処理部41は、受信したIPパケットをエッジパケット処理部42へ転送する機能と、コアネットワークから受信したコアパケットからコアヘッダを削除してIPパケットを抽出し、抽出したIPパケットをパケット処理部42へ転送する機能とを有している。
エッジパケット処理部42は、エッジ受信パケット処理部41が抽出したIPパケットから宛先IPアドレスを抽出する機能を有している。
エッジフォワーディング処理部43は、エッジ転送テーブル47を有している。エッジ転送テーブル47には、宛先IPアドレスに対応する宛先コアアドレスが予め登録されている。エッジフォワーディング処理部43は、エッジパケット処理部42が抽出した宛先IPアドレスを検索キーとして、エッジ転送テーブル47を検索し、宛先IPアドレスに対応する宛先コアアドレスを導く機能を有している。
エッジヘッダ処理部44は、エッジフォワーディング処理部43が特定した宛先コアアドレスと、自身のエッジノードに割り当てられたコアアドレスを記述した送信元コアアドレスとから、コアヘッダを生成し、このコアヘッダをIPパケットに付与してコアパケットを生成する機能を有している。
なお、エッジフォワーディング処理部43が特定した宛先コアアドレスと自身のエッジノードに割り当てられたコアアドレスとが一致することは、自身のエッジノード宛のパケットであることを意味する。この場合、エッジヘッダ処理部44は、コアヘッダは生成しない。
エッジ送信パケット処理部45は、エッジ出力リンク特定テーブル48と、エッジトラヒック観測部49とを有している。
エッジ出力リンク特定テーブル48には、宛先アドレスに対応する出力リンクの番号が予め登録されている。
エッジトラヒック観測部49は、出力パケットの宛先コアアドレス毎のトラヒック流通量と、出力リンク毎のトラヒック流通量を観測する機能を有している。
エッジ送信パケット処理部45は、エッジヘッダ処理部44からパケットを受信して、このパケットの宛先アドレスを参照し、エッジ出力リンク特定テーブル48により出力リンクを特定してパケットを送信する機能と、パケットを出力する際、このパケットのコアヘッダ領域を検索して、エッジトラヒック観測部49を用いて宛先コアアドレス毎にトラヒック流通量をカウントする機能と、パケットを出力する際、エッジトラヒック観測部49を用いて出力リンク毎にトラヒック流通量をカウントする機能とを有している。
なお、エッジ送信パケット処理部45は、エッジ出力リンク特定テーブル48を検索する際、コアヘッダでカプセル化されたコアパケットに対しては、宛先コアアドレスを検索キーとし、コアヘッダでカプセル化されていないIPパケットに対しては、宛先IPアドレスを検索キーとする。
エッジ・サーバ接続部46は、トラヒック分散制御装置8からSNMP参照要求を受信した際に、要求されたテーブルやトラヒック流通量の内容を記述したSNMP参照応答を生成してトラヒック分散制御装置8へ送信する機能と、トラヒック分散制御装置8からSNMP設定要求を受信した際に、設定を要求されているテーブルやトラヒック流通量の内容をSNMP設定要求の内容に応じて変更すると共に、SNMP設定応答を生成してトラヒック分散制御装置8へ送信する機能とを有している。
SNMP参照要求およびSNMP設定要求によって参照や設定を要求されるテーブルや情報としては、エッジ転送テーブル47、エッジ出力リンク特定テーブル48、およびエッジトラヒック観測部49に保存されているトラヒック流通量が挙げられる。
以上のようなエッジノード1〜4をネットワーク内に設置することにより、エッジノード1〜4に、動的な転送リソース割当技術に必要で従来コアノードが一元的に収集していたトラヒック情報の一部を収集させることが可能になると共に、トラヒック分散制御装置8が計算した経路情報をエッジノード1〜4に反映させ、エッジノード間のコネクションの設定/削除を動的に実施して、ネットワーク内の転送リソースを動的に割り当てることが可能となる。
図5に、本実施の形態のパケット通信ネットワークに設置されるコアノード5の構成例を示す。コアノード5は、コア受信パケット処理部50と、コア送信パケット処理部51と、コア・サーバ接続部52とから構成される。
コア受信パケット処理部50は、受信したコアパケットをコア送信パケット処理部51へ転送する機能を有している。
コア送信パケット処理部51は、コア転送テーブル53およびコアトラヒック観測部54を有している。コア転送テーブル53には、宛先コアアドレスに対応する出力リンクが予め登録されている。コアトラヒック観測部54は、出力コアパケットの送信元コアアドレス毎のトラヒック流通量と、出力リンク毎のトラヒック流通量を観測する機能を有している。
コア送信パケット処理部51は、コア受信パケット処理部50からコアパケットを受信して、このコアパケットの宛先コアアドレスを参照し、コア転送テーブル53により出力リンクを特定してコアパケットを送信する機能と、コアパケットを出力する際、このパケットのコアヘッダ領域を検索して、送信元コアアドレス毎にトラヒック流通量をカウントする機能と、コアパケットを出力する際、出力リンク毎にトラヒック流通量をカウントする機能とを有している。
コア・サーバ接続部52は、トラヒック分散制御装置8からSNMP参照要求を受信した際に、要求されたテーブルやトラヒック流通量の内容を記述したSNMP参照応答を生成してトラヒック分散制御装置8へ送信する機能と、トラヒック分散制御装置8からSNMP設定要求を受信した際に、設定を要求されているテーブルやトラヒック流通量の内容をSNMP設定要求の内容に応じて変更すると共に、SNMP設定応答を生成してトラヒック分散制御装置8へ送信する機能とを有している。
SNMP参照要求およびSNMP設定要求によって参照や設定を要求されるテーブルや情報としては、コア転送テーブル53、およびコアトラヒック観測部54に保存されているトラヒック流通量が挙げられる。
以上のようなコアノード5をネットワーク内に設置することにより、動的な転送リソース割当技術を適用する際に従来コアノードに必要とされていた、送信元エッジノードと宛先エッジノード間のトラヒック流通量を観測しなければならないという負荷を、送信元エッジノード毎のトラヒック流通量を観測すればよいという程度に抑制することができ、当該コアノードにトラヒック負荷をかけている送信元エッジノードを特定することが可能となる。
次に、図6のパケット通信ネットワークのモデルを用いて、本実施の形態のトラヒック分散制御装置8およびパケット通信ネットワークの動作例を説明する。初期状態においては、全エッジノード間はコアノード5経由で接続されていて、カットスルー光波長パスは設定されていないものとする。
ここでは、ユーザアドレス#1の端末装置9からユーザアドレス#5の端末装置13へ転送されるパケットについて説明する。端末装置9からIPパケットを受信したエッジノード1は、宛先コアアドレス#3と送信元コアアドレス#1とを含むコアヘッダをIPパケットに付与してコアパケットを生成し、宛先コアアドレスに対応する出力リンクとなるデフォルト光波長パス101へコアパケットを出力する。
デフォルト光波長パス101からコアパケットを受信したコアノード5は、このコアパケットの宛先コアアドレスを参照し、この宛先コアアドレスに対応する出力リンクとなるデフォルト光波長パス103へコアパケットを出力する。
デフォルト光波長パス103からコアパケットを受信したエッジノード3は、このコアパケットからコアヘッダを除去してIPパケットを抽出し、このIPパケットの宛先IPアドレスを参照して、宛先IPアドレスに対応する出力リンクから端末装置13へIPパケットを転送する。
図7に、図6に示したカットスルー光波長パス設定前の状況におけるエッジノード1のエッジ転送テーブル47を示し、図8に、同状況におけるエッジノード1のエッジ出力リンク特定テーブル48を示し、図9に、同状況においてエッジノード1のエッジトラヒック観測部49が収集したトラヒック情報を示す。
エッジノード1のエッジ受信パケット処理部41が端末装置9からIPパケットを受信すると、エッジパケット処理部42がこのIPパケットから宛先IPアドレス#5を抽出する。エッジフォワーディング処理部43は、この宛先IPアドレス#5を検索キーとして、図7に示したエッジ転送テーブル47を検索し、宛先IPアドレス#5のIPパケットについて、宛先コアアドレスが#3であると認識する。これにより、エッジヘッダ処理部44は、宛先IPアドレス#5のIPパケットに対して、宛先コアアドレス#3と送信元コアアドレス#1とを含むコアヘッダを付与する。
次に、エッジノード1のエッジ送信パケット処理部45は、エッジヘッダ処理部44で生成されたコアパケットの宛先コアアドレスを検索キーとして、図8に示したエッジ出力リンク特定テーブル48を検索し、宛先コアアドレス#3のコアパケットについて、出力リンクが101であると認識し、デフォルト光波長パス101へコアパケットを出力する。
エッジノード1のエッジトラヒック観測部49は、図9(A)のトラヒック情報T1に示すように、宛先コアアドレス#3の出力コアパケットに関して転送したパケット相当分のトラヒック流通量をカウントするとともに、図9(B)のトラヒック情報T2に示すように、出力リンク101に関して転送したパケット相当分のトラヒック流通量をカウントする。以上がカットスルー光波長パスの設定前の状況におけるエッジノード1の動作である。
図10に、図6に示したカットスルー光波長パス設定前の状況におけるコアノード5のコア転送テーブル53を示し、図11に、同状況においてコアノード5のコアトラヒック観測部54が収集したトラヒック情報を示す。
コアノード5のコア受信パケット処理部50がエッジノード1からコアパケットを受信すると、コア送信パケット処理部51は、このコアパケットの宛先コアアドレスを検索キーとして、図10に示したコア転送テーブル53を検索し、宛先コアアドレス#3のコアパケットについて、出力リンクが103であると認識し、デフォルト光波長パス103へコアパケットを出力する。
コアノード5のコアトラヒック観測部54は、図11(A)のトラヒック情報T3に示すように、送信元コアアドレス#1の出力コアパケットに関して転送したパケット相当分のトラヒック流通量をカウントするとともに、図11(B)のトラヒック情報T4に示すように、出力リンク103に関して転送したパケット相当分のトラヒック流通量をカウントする。以上がカットスルー光波長パスの設定前の状況におけるコアノード5の動作である。
以上のようなパケット転送状況において、エッジノード1とエッジノード3間のトラヒック流通量が増加したとする。
図12に、トラヒック分散制御装置8のコアノードトラヒック統計情報管理部38が管理しているトラヒック情報T5を示し、図13に、トラヒック分散制御装置8のエッジノードトラヒック統計情報管理部39が管理しているトラヒック情報T6を示す。
トラヒック分散制御装置8の経路最適化処理部40は、コアノードトラヒック統計情報管理部38に保存されたトラヒック情報に基づいて各コアノードの状態を判定し、コアノード5のトラヒック流通量が予め定められた規定値以上であるとき、このコアノード5においてトラヒック流通量が最大となっている送信元コアアドレス#1を特定する。続いて、経路最適化処理部40は、エッジノードトラヒック統計情報管理部39に保存されたトラヒック情報に基づいて、送信元コアアドレス#1のエッジノードにおいてトラヒック流通量が最大となっている宛先コアアドレス#3を特定する。
次に、経路最適化処理部40は、自身が保有するトポロジ情報により送信元コアアドレス#1のエッジノード1では光波長パス終端インタフェース25が空いており、宛先コアアドレス#3のエッジノード3では光波長パス終端インタフェース29が空いていると認識する。そして、経路最適化処理部40は、この光波長パス終端インタフェース25と29の間に新たなコネクションであるカットスルー光波長パス105を設定するよう波長交換機6,7に対して要求する設定要求を作成して外部装置接続部32の波長交換機制御部36に通知すると共に、カットスルー光波長パス105を設定するようエッジノード1,3に対して要求する設定要求を作成して外部装置接続部32のノード制御部37に通知する。
波長交換機制御部36は、経路最適化処理部40からの設定要求に応じて、波長交換機6,7に光波長パス設定シグナリング要求を送信する。波長交換機6,7は、この光波長パス設定シグナリング要求に応じて、図示しない波長交換テーブルを書き換え、カットスルー光波長パス105を設定する。波長交換テーブルは、例えば入力インタフェース番号と入力波長と出力インタフェース番号と出力波長とを対応付けたものであり、この波長交換テーブルに基づいて波長交換機6,7の交換機能が決定される。
ノード制御部37は、経路最適化処理部40からの設定要求に応じて、エッジノード1,3にSNMP設定要求を送信する。エッジノード1,3は、このSNMP設定要求に応じて、エッジ出力リンク特定テーブル48を書き換え、カットスルー光波長パス105を設定する。
図14に、経路切り替え後のパケット通信ネットワークを示す。図14に示すように、エッジノード1とエッジノード3との間に、コアノード5を経由しないカットスルー光波長パス105が設定されている。カットスルー光波長パス105は、エッジノード1の光波長パス終端インタフェース25と、エッジノード3の光波長パス終端インタフェース29を用いて設定されている。
これにより、エッジノード1は、エッジノード3宛のパケットをカットスルー光波長パス105へ出力するため、デフォルト光波長パス101,103へのトラヒックの集中を解消することができる。
図15に、図14に示した経路切り替え後の状況におけるエッジノード1のエッジ出力リンク特定テーブル48を示し、図16に、同状況においてエッジノード1のエッジトラヒック観測部49が収集したトラヒック情報を示す。
エッジノード1のエッジ・サーバ接続部46は、トラヒック分散制御装置8から送信されたSNMP設定要求に応じて、エッジ出力リンク特定テーブル48の内容を書き換える。図15の例では、宛先アドレス#3に対応する出力リンクが105に書き換えられている。
図14に示した経路切り替え後の状況においても、エッジノード1のエッジ転送テーブル47は図7に示したとおりであり、エッジヘッダ処理部44は、宛先IPアドレス#5のIPパケットに対して、宛先コアアドレス#3と送信元コアアドレス#1とを含むコアヘッダを付与する。
エッジノード1のエッジ送信パケット処理部45は、エッジヘッダ処理部44で生成されたコアパケットの宛先コアアドレス#3を検索キーとして、図15に示したエッジ出力リンク特定テーブル48を検索し、宛先コアアドレス#3のコアパケットについて、出力リンクが105であると認識し、カットスルー光波長パス105へコアパケットを出力する。
エッジノード1のエッジトラヒック観測部49は、図16(A)のトラヒック情報T1に示すように、宛先コアアドレス#3の出力コアパケットに関して転送したパケット相当分のトラヒック流通量をカウントする。また、エッジトラヒック観測部49は、図16(B)のトラヒック情報T2に示すように、出力リンク105に関するトラヒック情報を観測するためのテーブルエントリを追加して、出力リンク105に関して転送したパケット相当分のトラヒック流通量をカウントする。以上が経路切り替え後の状況におけるエッジノード1の動作である。
なお、図9(B)、図16(B)の例では、出力リンク毎にトラヒック流通量を計測しているが、例えば光波長パス終端インタフェース毎にトラヒック流通量を計測してもよい。この場合には、予め固定的に光波長パス終端インタフェース毎のエントリをエッジトラヒック観測部49に保有していても良い。
本実施の形態では、トラヒックの観測機能を、エッジノード1〜4とコアノード5に分散配置し、その結果からトラヒック分散制御装置8が総合的に判断して転送リソースを割り当てる。これにより、本実施の形態では、動的リソース割当技術を適用する際に、ネットワーク内の特定の中継ノードが保有しなければならないトラヒック観測テーブルのエントリ数の増加を抑制することができる。その結果、本実施の形態では、動的リソース割当技術のスケーラビリティを向上させることが可能となり、動的リソース割当技術の大規模ネットワークヘの適用を実現し、大規模ネットワークの実効的なスループットを低コストに改善することができる。
なお、本実施の形態のトラヒック分散制御装置8と各エッジノード1〜4とコアノード5は、それぞれCPUと記憶装置とインタフェースとを備えたコンピュータ、及びこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。コンピュータをそれぞれの装置として機能させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、この記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、コネクション型ネットワーク上に論理的なコネクションレス型パケット転送ネットワークを構築する場合に適用することができる。
本発明の実施の形態に係るパケット通信ネットワークのネットワークモデルの一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るパケット通信ネットワークの物理モデルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトラヒック分散制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるエッジノードの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるコアノードの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のパケット通信ネットワークの動作例のモデルを示す図である。 カットスルー光波長パス設定前の状況におけるエッジノードのエッジ転送テーブルを示す図である。 カットスルー光波長パス設定前の状況におけるエッジノードのエッジ出力リンク特定テーブルを示す図である。 カットスルー光波長パス設定前の状況においてエッジノードのエッジトラヒック観測部が収集したトラヒック情報を示す図である。 カットスルー光波長パス設定前の状況におけるコアノードのコア転送テーブルを示す図である。 カットスルー光波長パス設定前の状況においてコアノードのコアトラヒック観測部が収集したトラヒック情報を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトラヒック分散制御装置のコアノードトラヒック統計情報管理部が管理しているトラヒック情報を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトラヒック分散制御装置のエッジノードトラヒック統計情報管理部が管理しているトラヒック情報を示す図である。 本発明の実施の形態のパケット通信ネットワークの経路切り替え後のモデルを示す図である。 経路切り替え後の状況におけるエッジノードのエッジ出力リンク特定テーブルを示す図である。 経路切り替え後の状況においてエッジノードのエッジトラヒック観測部が収集したトラヒック情報を示す図である。
符号の説明
1〜4…エッジノード、5…コアノード、6〜7…波長交換機、8…トラヒック分散制御装置、9〜16…ユーザ端末装置、17〜20…アクセス網、21…コア光パスネットワーク、22…コアネットワーク、23…ユーザネットワーク、24〜31…光波長パス終端インタフェース、32…外部装置接続部、33…経路設定部、34…コアノードトラヒック収集部、35…エッジノードトラヒック収集部、36…波長交換機制御部、37…ノード制御部、38…コアノードトラヒック統計情報管理部、39…エッジノードトラヒック統計情報管理部、40…経路最適化処理部、41…エッジ受信パケット処理部、42…エッジパケット処理部、43…エッジフォワーディング処理部、44…エッジヘッダ処理部、45…エッジ送信パケット処理部、46…エッジ・サーバ接続部、47…エッジ転送テーブル、48…エッジ出力リンク特定テーブル、49…エッジトラヒック観測部、50…コア受信パケット処理部、51…コア送信パケット処理部、52…コア・サーバ接続部、53…コア転送テーブル、54…コアトラヒック観測部、101〜105…光波長パス、106〜112,201〜202…リンク。

Claims (8)

  1. コネクションの多重伝送機能を有する伝送リンクとコネクションの交換機能を有するコネクション交換ノードとを備えたコネクション型ネットワークに対してその端末機能部としてコネクションレス型パケット転送ノードおよびコネクションレス型パケット通信端末を付加することにより、前記コネクション型ネットワーク上に論理的に構築されたコネクションレス型パケット転送ネットワークにおいて、トラヒックを分散制御するトラヒック分散制御方法であって、
    トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット転送ノードによって計測された、送信元アドレス毎のトラヒック流通量と、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測された、宛先アドレス毎のトラヒック流通量とを収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記トラヒック流通量が規定値以上の前記コネクションレス型パケット転送ノードを特定するコネクションレス型パケット転送ノード特定手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、このコネクションレス型パケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定する第1の送信元アドレス特定手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末において前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードを経由する経路上でトラヒック流通量が最大となる宛先アドレスを特定する宛先アドレス特定手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と前記特定した宛先アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末との間にコネクションを設定するよう、前記コネクション交換ノードの交換機能を制御すると共に、前記特定した宛先アドレス宛のパケットを前記設定したコネクションを使って送信するよう、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する第1の制御手順とを有することを特徴とするトラヒック分散制御方法。
  2. 請求項1記載のトラヒック分散制御方法において、
    さらに、前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量を解析する第1の解析手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記第1の解析手順による解析の結果、トラヒック流通量が所定値以下のコネクションを特定するコネクション特定手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記特定したコネクションを使って送信されていたパケットを、前記コネクションレス型パケット転送ノードを経由するコネクションを使って送信させるよう、前記特定したコネクションを終端するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御すると共に、前記特定したコネクションを削除するよう前記コネクション交換ノードの交換機能を制御する第2の制御手順とを有することを特徴とするトラヒック分散制御方法。
  3. 請求項1または2記載のトラヒック分散制御方法において、
    単数または複数の前記コネクションレス型パケット転送ノードと複数の前記コネクシヨンレス型パケット通信端末とをツリー状に接続し、特定のコネクションレス型パケット通信端末間はコネクションを用いて動的に接続し、この動的な接続に対してのみ前記トラヒック分散制御装置が前記コネクションレス型パケット転送ノード特定手順と前記第1の送信元アドレス特定手順と前記宛先アドレス特定手順と前記第1の制御手順とを実行することを特徴とするトラヒック分散制御方法。
  4. 請求項1または3記載のトラヒック分散制御方法において、
    さらに、前記コネクションレス型パケット通信端末が、収容しているユーザ端末装置から受信したユーザパケットが他のコネクションレス型パケット通信端末宛のパケットであったときに、このユーザパケットをカプセル化して転送する第1の送信手順と、
    前記コネクションレス型パケット通信端末が、他のコネクションレス型パケット通信端末から受信したカプセル化されたパケットから、ユーザパケットを抽出して、このユーザパケットを宛先となるユーザ端末装置へ送信する第2の送信手順とを有することを特徴とするトラヒック分散制御方法。
  5. 請求項3または4記載のトラヒック分散制御方法において、
    さらに、前記トラヒック分散制御装置が、前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量を解析する第2の解析手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記第2の解析手順による解析の結果、前記コネクションレス型パケット転送ノードを介して転送される特定のコネクションレス型パケット通信端末間のトラヒック流通量が、このコネクションレス型パケット転送ノードを介さずに転送される他の特定のコネクションレス型パケット通信端末間のトラヒック流通量よりも多いことを認識した場合に、前記トラヒック流通量が少ないコネクションレス型パケット通信端末間からコネクションを削除すると共に、前記トラヒック流通量が多いコネクションレス型パケット通信端末間にコネクションを設定する第3の制御手順とを有することを特徴とするトラヒック分散制御方法。
  6. 請求項1、3、4または5記載のトラヒック分散制御方法において、
    前記コネクションレス型パケット通信端末間に、前記コネクションレス型パケット転送ノードを介する通信経路や前記コネクションレス型パケット転送ノードを介さない通信経路を複数用意して、前記コネクションレス型パケット通信端末間を複数の通信経路を用いて接続し、各通信経路に経路識別子を付与することで転送経路を明示し、
    前記トラヒック分散制御装置が、トラヒック流通量が規定値以上となった前記コネクションレス型パケット通信端末を特定した際に、このコネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量を解析した結果、トラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定する第2の送信元アドレス特定手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記通信経路を構成するコネクションレス型パケット通信端末およびコネクションレス型パケット転送ノードを管理するテーブルから、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードを経由する経路とこの経路に該当する経路識別子とを抽出する抽出手順と、
    前記トラヒック分散制御装置が、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末に対して、前記特定した経路識別子の転送経路を用いて転送しているパケットを、この転送経路と異なる転送経路を用いて転送するよう、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する第4の制御手順とを有することを特徴とするトラヒック分散制御方法。
  7. コネクションの多重伝送機能を有する伝送リンクとコネクションの交換機能を有するコネクション交換ノードとを備えたコネクション型ネットワークに対してその端末機能部としてコネクションレス型パケット転送ノードおよびコネクションレス型パケット通信端末を付加することにより、前記コネクション型ネットワーク上に論理的に構築されたコネクションレス型パケット転送ネットワークにおいて、トラヒックを分散制御するトラヒック分散制御装置であって、
    前記コネクションレス型パケット転送ノードが計測した、送信元アドレス毎のトラヒック流通量と、前記コネクションレス型パケット通信端末が計測した、宛先アドレス毎のトラヒック流通量とを収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手段と、
    前記コネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記トラヒック流通量が規定値以上の前記コネクションレス型パケット転送ノードを特定するコネクションレス型パケット転送ノード特定手段と、
    前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、このコネクションレス型パケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定する送信元アドレス特定手段と、
    前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末において前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードを経由する経路上でトラヒック流通量が最大となる宛先アドレスを特定する宛先アドレス特定手段と、
    前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と前記特定した宛先アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末との間にコネクションを設定するよう前記コネクション交換ノードの交換機能を制御すると共に、前記特定した宛先アドレス宛のパケットを前記設定したコネクションを使って送信するよう、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する制御手段とを有することを特徴とするトラヒック分散制御装置。
  8. コネクションの多重伝送機能を有する伝送リンクとコネクションの交換機能を有するコネクション交換ノードとを備えたコネクション型ネットワークに対してその端末機能部としてコネクションレス型パケット転送ノードおよびコネクションレス型パケット通信端末を付加することにより、前記コネクション型ネットワーク上に論理的に構築されたコネクションレス型パケット転送ネットワークにおいて、トラヒックを分散制御するトラヒック分散制御装置としてコンピュータを動作させるトラヒック分散制御装置用プログラムであって、
    前記コネクションレス型パケット転送ノードが計測した、送信元アドレス毎のトラヒック流通量と、前記コネクションレス型パケット通信端末が計測した、宛先アドレス毎のトラヒック流通量とを収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手順と、
    前記コネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記トラヒック流通量が規定値以上の前記コネクションレス型パケット転送ノードを特定するコネクションレス型パケット転送ノード特定手順と、
    前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードによって計測されたトラヒック流通量に基づいて、このコネクションレス型パケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスを特定する送信元アドレス特定手順と、
    前記コネクションレス型パケット通信端末によって計測されたトラヒック流通量に基づいて、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末において前記特定したコネクションレス型パケット転送ノードを経由する経路上でトラヒック流通量が最大となる宛先アドレスを特定する宛先アドレス特定手順と、
    前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末と前記特定した宛先アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末との間にコネクションを設定するよう前記コネクション交換ノードの交換機能を制御すると共に、前記特定した宛先アドレス宛のパケットを前記設定したコネクションを使って送信するよう、前記特定した送信元アドレスに該当するコネクションレス型パケット通信端末の送信機能を制御する制御手順とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とするトラヒック分散制御装置用プログラム。
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