JP4074310B2 - トラヒック分散制御装置、パケット通信ネットワークおよびプログラム - Google Patents

トラヒック分散制御装置、パケット通信ネットワークおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、トラヒック需要に応じて経路を割り当て、トラヒック交流分布の変動に応じて動的に経路を切り換えるトラヒックエンジニアリング技術を適用する際に、トラヒック情報を収集管理して適宜経路を最適化するトラヒック分散制御装置が保有しなければならない経路情報を削減し、トラヒックエンジニアリング技術の大規模ネットワークヘの適用を実現するための技術に関するものである。
従来、IPネットワークを代表とするパケット通信ネットワークでは、最短経路のみを用いてパケットを転送していた。このため、トラヒック交流分布や有効帯域を考慮した転送経路の決定が困難であった。この結果、最短経路上のリンクや中継ルータに負荷が集中する傾向があり、輻輳による転送遅延やパケットロスが増加し、通信品質が劣化する可能性があった。
このような問題を解決するための技術として、トラヒックエンジニアリング技術がある(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。トラヒックエンジニアリング技術は、ネットワークのトラヒック交流分布に応じて、トラヒックを複数の中継路上に負荷分散して転送する技術である。トラヒック交流分布に偏りが生じ、且つ時間変動する場合には、余剰リソースを活用して輻輳回避できることから、ネットワーク全体の実効的なスループットを低コストに改善できる。
Junichi MURAYAMA et al.,「Traffic-Driven Optical IP Networking Architecture」,IEICE TRANS.COMMUN.,VOL.E86-B,NO.8,p.2294-2301,2003 松井健一,櫻井俊之,金田昌樹,村山純一,石井啓之,「テラビット級スーパーネットワークにおけるマルチレイヤトラフィックエンジニアリングの検討」,社団法人電子情報通信学会,電子情報通信学会技術報告、NS2002−316,IN2002−289,p.297−302,2003年3月
上述のトラヒックエンジニアリングを実施する際に、パケット転送装置を制御してトラヒックを分散させるトラヒック分散制御装置は、ネットワーク内のトラヒックトランクによりフローを類別する。この際、トラヒックトランクの属性として、明示経路という項目がある。すなわち、トラヒック分散制御装置は、ネットワーク内の全経路を明示経路として把握し、分散させたいトラヒックが属するトラヒックトランクを判別し、どの経路ヘトラヒックトランクを再マッピングするかを判断していた。経路数はネットワーク規模に応じて増加する。具体的には、ネットワーク内のエッジに設置され加入者ユーザを収容するエッジノード数の、二乗数に対して、エッジノード間の冗長経路数を乗じた数に相当する経路数を管理しなければならない。このため、トラヒックエンジニアリング技術を適用可能なネットワーク規模が中規模程度に限定されてしまうという問題があった。
本発明は、トラヒックエンジニアリング技術を適用する際に、トラヒック分散制御装置が保有しなければならない経路管理情報数を、ネットワーク内の全経路数からネットワーク内の中継ルータ数に抑制することで、トラヒックエンジニアリング技術の大規模ネットワークヘの適用を実現することを目的とする。
本発明は、ユーザネットワークをそれぞれ収容する複数のエッジノードと前記複数のエッジノード間を接続する複数のパケット転送ノードとを有し、前記ユーザネットワーク間でパケットを転送するパケット通信ネットワークにおいて、前記パケットの転送経路を制御するトラヒック分散制御装置であって、前記パケット転送ノードが計測した、送信元アドレスと宛先アドレスとの対毎のトラヒック流通量を収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手段と、各パケット転送ノードのアドレスと当該ノードを経由する転送経路の経路識別子とが対応付けられて予め登録された経路識別子管理テーブルと、規定値以上の前記トラヒック流通量が生じた前記パケット転送ノードを輻輳状態と認識し、前記複数のエッジノード間に設定された複数の転送経路の経路識別子のうち、前記輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路の経路識別子を前記経路識別子管理テーブルに基づいて特定する第1の転送経路特定手段と、前記輻輳状態のパケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスと宛先アドレスとの対を前記トラヒック流通量収集記憶手段が収集したトラヒック流通量に基づいて特定するエッジノードアドレス対特定手段と、前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットのうち、前記特定した経路識別子に対応する転送経路によって転送されるパケットの少なくとも一部を他の経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求する第1の設定要求手段とを有するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御装置の1構成例は、さらに、前記転送経路の経路識別子をこの転送経路が経由する前記パケット転送ノード毎に記憶する経路識別子管理テーブルを有し、前記第1の転送経路特定手段は、前記輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路の経路識別子を前記経路識別子管理テーブルから取得するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御装置の1構成例は、さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手段が収集したトラヒック流通量に基づいて各転送経路のトラヒック流通量を解析する解析手段を有し、前記第1の設定要求手段は、前記解析手段による解析の結果、前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットに関して、前記特定した経路識別子の転送経路のトラヒック流通量と、この転送経路と同一の送信元アドレスおよび宛先アドレスの対に対応する前記他の経路識別子の転送経路のトラヒック流通量との間に所定値以上の差があることを認識した場合に、この差がなくなるよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御装置の1構成例は、さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手段による収集の際に、応答がなかった前記パケット転送ノードに対応する経路識別子を特定する第2の転送経路特定手段と、この第2の転送経路特定手段が特定した経路識別子の転送経路を用いて転送しているパケットを、異なる経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、全ての前記エッジノードに対して要求する第2の設定要求手段とを有するものである。
また、本発明は、ユーザネットワークをそれぞれ収容する複数のエッジノードと、前記複数のエッジノード間を接続する複数のパケット転送ノードと、前記トラヒック分散制御装置とを有し、前記ユーザネットワーク間でパケットを転送するパケット通信ネットワークであって、前記エッジノードは、前記ユーザネットワークに接続されたユーザ端末から受信したユーザパケットが他のエッジノード宛のパケットであったときに、このユーザパケットをカプセル化して転送する第1の送信手段と、他のエッジノードから受信したカプセル化されたパケットから、ユーザパケットを抽出して、このユーザパケットを宛先となるユーザ端末へ送信する第2の送信手段とを有するものである。
また、本発明は、ユーザネットワークをそれぞれ収容する複数のエッジノードと前記複数のエッジノード間を接続する複数のパケット転送ノードとを有し、前記ユーザネットワーク間でパケットを転送するパケット通信ネットワークにおいて、前記パケットの転送経路を制御するトラヒック分散制御装置としてコンピュータを動作させるトラヒック分散制御装置用プログラムであって、前記パケット転送ノードが計測した、送信元アドレスと宛先アドレスとの対毎のトラヒック流通量を収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手順と、規定値以上の前記トラヒック流通量が生じた前記パケット転送ノードを輻輳状態と認識し、各パケット転送ノードのアドレスと当該ノードを経由する転送経路の経路識別子とが対応付けられて予め登録された経路識別子管理テーブルに基づいて、前記複数のエッジノード間に設定された複数の転送経路の経路識別子のうち、前記輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路の経路識別子を特定する第1の転送経路特定手順と、前記輻輳状態のパケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスと宛先アドレスとの対を前記トラヒック流通量収集記憶手順で収集されたトラヒック流通量に基づいて特定するエッジノードアドレス対特定手順と、前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットのうち、前記特定した経路識別子に対応する転送経路によって転送されるパケットの少なくとも一部を他の経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求する第1の設定要求手順とを、前記コンピュータに実行させるようにしたものである。
また、本発明のトラヒック分散制御装置用プログラムの1構成例は、さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手順で収集されたトラヒック流通量に基づいて各転送経路のトラヒック流通量を解析する解析手順を有し、前記第1の設定要求手順は、前記解析手順による解析の結果、前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットに関して、前記特定した経路識別子の転送経路のトラヒック流通量と、この転送経路と同一の送信元アドレスおよび宛先アドレスの対に対応する前記他の経路識別子の転送経路のトラヒック流通量との間に所定値以上の差があることを認識した場合に、この差がなくなるよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求するものである。
また、本発明のトラヒック分散制御装置用プログラムの1構成例は、さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手順による収集の際に、応答がなかった前記パケット転送ノードに対応する経路識別子を特定する第2の転送経路特定手順と、この第2の転送経路特定手順で特定された経路識別子の転送経路を用いて転送しているパケットを、異なる経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、全ての前記エッジノードに対して要求する第2の設定要求手順とを有するものである。
本発明によれば、輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路を特定し、輻輳状態のパケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスと宛先アドレスとの対を特定し、特定した送信元アドレスのエッジノードから特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットのうち、特定した転送経路によって転送されるパケットの少なくとも一部を他の転送経路を用いて転送するよう、特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求することにより、この送信元エッジノードの送信機能を司るエッジ転送テーブルを書き換える。こうして、本発明では、パケット転送経路を動的に変更するトラヒックエンジニアリング技術を適用する際に、ネットワーク内の輻輳パケット転送ノードから転送経路を特定し、輻輳経路上のトラヒックを別経路に再マッピングすることができる。これにより、トラヒックエンジニアリング技術を適用する際にトラヒック分散制御装置が保有しなければならない経路情報数を削減することができる。したがって、トラヒックエンジニアリング技術のスケーラビリティを向上させることが可能となり、トラヒックエンジニアリング技術の大規模ネットワークヘの適用を実現し、大規模ネットワークの実効的なスループットを低コストに改善することができる。
また、本発明では、転送経路の経路識別子を転送経路が経由するパケット転送ノード毎に記憶する経路識別子管理テーブルを用いることにより、輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路を容易に特定することができる。
また、本発明では、各転送経路のトラヒック流通量を解析し、この解析の結果、前記特定した転送経路のトラヒック流通量と、この転送経路と同一の送信元アドレスおよび宛先アドレスの対に対応する他の転送経路のトラヒック流通量との間に所定値以上の差があることを認識した場合に、この差がなくなるよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求することにより、前記特定した宛先アドレスに対して設定されている各転送経路のトラヒック流通量を均一化することができる。
また、本発明では、トラヒック流通量の収集の際に、応答がなかったパケット転送ノードに設定された転送経路を特定し、この特定した転送経路を用いて転送しているパケットを、異なる転送経路を用いて転送するよう、全てのエッジノードに対して要求することにより、リンクの切断やパケット転送ノードの故障などの障害を転送経路を切り替えることによって回避することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るパケット通信ネットワークのネットワークモデルの1例を示すブロック図である。図1のパケット通信ネットワークは、エッジノード1〜4、パケット転送ノード6〜9およびそれらを制御するトラヒック分散制御装置5から構成される。各端末装置10〜17は、アクセス網18〜21を経由してエッジノード1〜4に収容されている。エッジノード1〜4間は、パケット転送ノード6〜9によって接続されている。以下、エッジノード1〜4とパケット転送ノード6〜9とから構成されるバックボーンネットワークをコアネットワーク22とし、端末装置10〜17で構成されるネットワークをユーザネットワーク23とする。
図2に、本実施の形態のパケット通信ネットワークの物理モデルの1例を示す。各エッジノード間は、複数の転送経路で接続されている。例えば、エッジノード1とエッジノード3との間は、リンク101とパケット転送ノード6とリンク105とパケット転送ノード7とリンク107とパケット転送ノード9とリンク103とからなる転送経路と、リンク101とパケット転送ノード6とリンク106とパケット転送ノード8とリンク108とパケット転送ノード9とリンク103とからなる転送経路により接続されている。このように、エッジノード間を複数の転送経路で接続することにより、リンク断や装置輻輳などの物理的な原因による輻輳および故障を、出力先の転送経路を切り替えることによって回避することが可能となる。
トラヒック分散制御装置5は、エッジノード1〜4とそれぞれリンク109〜112で接続され、パケット転送ノード6〜9とそれぞれリンク113〜116で接続されている。このように、トラヒック分散制御装置5をネットワーク内の各ノードと接続することにより、トラヒック分散制御装置5によるネットワーク状態の集中管理を実現することができ、その結果、故障検出が可能となり、また故障の影響を受ける全経路を特定することが可能となる。
図3に、本実施の形態のパケット通信ネットワークの論理モデルの1例を示す。本実施の形態のパケット通信ネットワークでは、それぞれの経路に、その経路を識別するための経路識別子が付与される。経路識別子は、あるエッジノード間に着目した場合は経路毎に異なる値をとる。そして、エッジノードと別のエッジノードとの間では、転送経路が複数存在することから、経路識別子が重複する。
各パケット転送ノードは、特定の識別子が付与された経路を扱う。本実施の形態では、パケット転送ノード7は経路識別子R1を扱い、パケット転送ノード8は経路識別子R2を扱い、パケット転送ノード6,9は経路識別子R1,R2の双方を扱うものとする。図3におけるR1は経路識別子R1の経路を意味し、R2は経路識別子R2の経路を意味する。エッジノード1とエッジノード3との間に着目すると、経路識別子R1で示される経路と、経路識別子R2で示される経路が存在する。同様に、エッジノード2とエッジノード3との間に着目すると、経路識別子R1で示される経路と、経路識別子R2で示される経路が存在する。
このように、経路識別子は、あるエッジノード間に着目した場合は経路毎に異なる値であるR1またはR2をとり、エッジノードと別のエッジノードとの間では、経路識別子が重複する。したがって、パケット転送ノードから、対応する経路識別子を特定することができる。この点は、本発明が意図するトラヒック分散制御装置5の管理経路数の削減に直接的に関係する非常に重要な論理モデルの特徴である。
図4に、本実施の形態のトラヒック分散制御装置5の構成例を示す。トラヒック分散制御装置5は、外部装置管理部24と、負荷分散計算部25とから構成される。外部装置管理部24は、トラヒック情報授受部26と、応答管理部27とから構成され、負荷分散計算部25は、トラヒック情報保持部28と経路最適化処理部29とから構成される。
トラヒック情報授受部26とトラヒック情報保持部28とは、トラヒック流通量を収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手段を構成している。そして、経路最適化処理部29と外部装置管理部24とは、輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路を特定する第1の転送経路特定手段と、輻輳状態のパケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスと宛先アドレスとの対を特定するエッジノードアドレス対特定手段と、前記特定した宛先アドレスに対して設定されている各転送経路のトラヒック流通量が均一化するよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求する第1の設定要求手段と、各転送経路のトラヒック流通量を解析する解析手段と、トラヒック流通量の収集の際に、応答がなかったパケット転送ノードに設定された転送経路を特定する第2の転送経路特定手段と、この特定した転送経路を用いて転送しているパケットを、異なる転送経路を用いて転送するよう、全てのエッジノードに対して要求する第2の設定要求手段とを構成している。
トラヒック情報授受部26は、ネットワーク内のノード毎にタイマーAを有している。そして、トラヒック情報授受部26は、各ノードのアドレスから、対応する出力リンクおよび対応するタイマーAを導き出す機能と、タイマーAの初期値を設定するとともにタイマーAをカウントダウンし、タイマーAが0になった際にタイマーAを初期値に再設定する機能と、SNMP(Simple Network Management Protocol)やコマンドラインを実装し、対応するタイマーAが例えば0になったノードのアドレスを宛先アドレスとし、このノードに対応する出力リンクに対してSNMP参照要求を送信して、各ノードが保有するテーブルや情報の内容を参照する機能と、各ノードからSNMP参照要求に対する応答が記述されたSNMP参照応答を受信した際に、このSNMP参照応答からトラヒック情報を抽出して、後述する負荷分散計算部25のトラヒック情報保持部28に通知する機能とを有している。
ここで、トラヒック情報は、そのトラヒック情報を収集したノードのアドレスと、そのノードが収集したトラヒック流通量とから構成される。各エッジノード1〜4は、出力リンク毎の転送トラヒック流通量と、宛先エッジノードのアドレス毎のトラヒック流通量を収集している。また、各パケット転送ノード6〜9は、出力リンク毎の転送トラヒック流通量と、送信元エッジノードのアドレスと宛先エッジノードのアドレスとの対毎のトラヒック流通量を収集している。
本実施の形態がSNMP参照要求で参照することを想定している各ノードのテーブルや情報としては、後述するエッジノードが保有するエッジ転送テーブル37、エッジ出力リンク特定テーブル38、エッジトラヒック観測部39が観測したトラヒック流通量、パケット転送ノードが保有するコア転送テーブル43、コアトラヒック観測部44が観測したトラヒック流通量などが挙げられる。
応答管理部27は、ネットワーク内のノード毎にタイマーBを有している。そして、応答管理部27は、各ノードのアドレスから、対応するタイマーBを導き出す機能と、タイマーBの初期値を設定するとともにSNMP参照要求をノード宛てに送信したときにこのノードに関するタイマーBを送信直後からカウントダウンし、SNMP参照応答が0になった際にタイマーBを初期値に再設定する機能と、タイマーBが0になった際にタイマーBを初期値に再設定するとともに、このタイマーBに対応するノードからの応答がないことを負荷分散計算部25に通知する機能とを有している。
外部装置管理部24は、トラヒック情報授受部26と応答管理部27を用いて、各ノードのテーブル情報およびトラヒック情報を収集して負荷分散計算部25に通知する機能と、負荷分散計算部26から通知される更新経路情報を基に各ノードにSNMP設定要求を送信して、各ノードのテーブル情報を書き換えて、トラヒックを各経路に再マッピングする機能とを有している。
トラヒック情報保持部28は、トラヒック情報授受部26から受信したトラヒック情報を収集して保存することで、各ノードと各リンクと各経路のトラヒック流通量を管理する機能を有している。
経路最適化処理部29は、経路識別子管理テーブル30を有している。経路識別子管理テーブル30には、各パケット転送ノード6〜9のアドレスと当該ノードを経由する転送経路の経路識別子とが対応付けられて予め登録されている。
経路最適化処理部29は、トラヒック情報保持部28が保存しているトラヒック流通量を用いて、輻輳しているパケット転送ノードを認識し、この輻輳パケット転送ノードに対応する経路識別子を経路識別子管理テーブル30によって特定するとともに、この経路識別子に対応する経路によって転送されるトラヒックを削減するためにエッジノードが新たに保有しなければならない経路情報を計算して外部装置管理部24に通知する機能と、SNMP参照要求に対する応答がないパケット転送ノードについて応答管理部27から通知されたときに、このパケット転送ノードに対応する経路識別子を経路識別子管理テーブル30によって特定するとともに、この経路識別子に対応する経路によって転送されるトラヒックを別の経路を用いて転送するためにエッジノードが新たに保有しなければならない経路情報を計算して外部装置管理部24に通知する機能とを有している。
経路最適化処理部29は、各経路のトラヒック流通量を均一化させるため、経路情報を計算する際に、各経路のトラヒック流通量を加味して新経路を導く計算を実施する。このとき、経路最適化処理部29は、経路識別子管理テーブル30によって特定した経路識別子の転送経路のトラヒック流通量と、この転送経路と同一の送信元アドレスおよび宛先アドレスの対に対応する他の転送経路のトラヒック流通量との間に所定値以上の差があることを認識した場合に、この差がなくなるよう経路情報を計算する。
また、単純に輻輳経路上のトラヒックの一部を別の経路に再マッピングすることを目標とするのであれば、輻輳しているパケット転送ノードに対応する経路識別子を特定した後に、それ以外の他の経路識別子を特定し、輻輳パケット転送ノード上でトラヒック流通量が最大となる、送信元エッジノードと宛先エッジノード間のトラヒックを他の経路識別子で示される新経路に再マッピングすればよい。
負荷分散計算部25は、トラヒック情報保持部28と経路最適化処理部29を用いて、各ノードのトラヒック流通量を保持し、トラヒック流通量を分析して輻輳しているリンクや輻輳しているノードを特定する機能と、この輻輳を解消するために新経路を計算し、更新経路情報を生成して外部装置管理部24に送信する機能と、SNMP参照要求に対する応答がないパケット転送ノードを迂回するために新経路を計算し、更新経路情報を生成して外部装置管理部24に送信する機能とを有している。ここで、更新経路情報は、SNMP設定要求の宛先アドレスとなる、制御対象のノードのアドレスと、計算した新経路を設定するよう要求する要求内容とから構成される。
以上の構成により、トラヒックエンジニアリング技術を適用する際に、トラヒック分散制御装置5は、ネットワーク内の中継ルータ(パケット転送ノード6〜9)の識別子(アドレス)から経路を特定して、輻輳している経路上や故障ノード経由の経路上のトラヒックを別の経路に再マッピングする。これにより、トラヒックエンジニアリング技術を適用する際にトラヒック分散制御装置5が保有しなければならない経路情報数を削減することができるため、トラヒックエンジニアリング技術のスケーラビリティを向上させることができる。
図5に、本実施の形態のエッジノード1〜4の構成例を示す。各エッジノード1〜4は、それぞれエッジ受信パケット処理部31と、エッジパケット処理部32と、エッジフォワーディング処理部33と、エッジヘッダ処理部34と、エッジ送信パケット処理部35と、エッジ・サーバ接続部36とから構成される。
エッジ受信パケット処理部31とエッジパケット処理部32とエッジフォワーディング処理部33とエッジヘッダ処理部34とエッジ送信パケット処理部35とは、端末装置10〜17から受信したユーザパケット(IPパケット)が他のエッジノード宛のパケットであったときに、このユーザパケットをカプセル化して転送する第1の送信手段と、他のエッジノードから受信したカプセル化されたパケットから、ユーザパケットを抽出して、このユーザパケットを宛先となるユーザ端末へ送信する第2の送信手段とを構成している。
エッジ受信パケット処理部31は、受信したIPパケットをエッジパケット処理部32へ転送する機能と、コアネットワークから受信したコアパケットからコアネットワーク用のヘッダを削除してIPパケットを抽出し、抽出したIPパケットをパケット処理部32へ転送する機能とを有している。
エッジパケット処理部32は、エッジ受信パケット処理部31が抽出したIPパケットから宛先IPアドレスを抽出する機能を有している。
エッジフォワーディング処理部33は、エッジ転送テーブル37を有している。エッジ転送テーブル37には、宛先IPアドレスに対応する宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子が予め登録されている。コアアドレスにおいては、プレフィックス部に、エッジルータを識別する情報が記述され、それ以外の部分に、転送する際の出力先転送経路を識別する経路識別子が記述されている。エッジフォワーディング処理部33は、エッジパケット処理部32が抽出した宛先IPアドレスを検索キーとして、エッジ転送テーブル37を検索し、宛先IPアドレスに対応する宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子を導く機能を有している。
エッジヘッダ処理部34は、エッジフォワーディング処理部33が特定した宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子を記述した宛先コアアドレスと、自身のエッジノードに割り当てられたコアアドレスプレフィックスを記述した送信元コアアドレスとから、コアヘッダを生成し、このコアヘッダをIPパケットに付与してコアパケットを生成する機能を有している。
なお、エッジフォワーディング処理部33が特定した宛先コアアドレスプレフィックスと自身のエッジノードに割り当てられたコアアドレスプレフィックスとが一致することは、自身のエッジノード宛のパケットであることを意味する。この場合、エッジヘッダ処理部34は、コアヘッダは生成しない。
エッジ送信パケット処理部35は、エッジ出力リンク特定テーブル38と、エッジトラヒック観測部39とを有している。
エッジ出力リンク特定テーブル38には、宛先アドレスに対応する出力リンクの番号が予め登録されている。
エッジトラヒック観測部39は、出力パケットの宛先コアアドレス毎のトラヒック流通量と、出力リンク毎のトラヒック流通量を観測する機能を有している。
エッジ送信パケット処理部35は、エッジヘッダ処理部34からパケットを受信して、このパケットの宛先アドレスを参照し、エッジ出力リンク特定テーブル38により出力リンクを特定してパケットを送信する機能と、パケットを出力する際、このパケットのコアヘッダ領域を検索して、エッジトラヒック観測部39を用いて宛先コアアドレス毎にトラヒック流通量をカウントする機能と、パケットを出力する際、エッジトラヒック観測部39を用いて出力リンク毎にトラヒック流通量をカウントする機能とを有している。
なお、エッジ送信パケット処理部35は、エッジ出力リンク特定テーブル38を検索する際、コアヘッダでカプセル化されたコアパケットに対しては、宛先コアアドレスを検索キーとし、コアヘッダでカプセル化されていないIPパケットに対しては、宛先IPアドレスを検索キーとする。
エッジ・サーバ接続部36は、トラヒック分散制御装置5からSNMP参照要求を受信した際に、要求されたテーブルやトラヒック流通量の内容を記述したSNMP参照応答を生成してトラヒック分散制御装置5へ送信する機能と、トラヒック分散制御装置5からSNMP設定要求を受信した際に、設定を要求されているテーブルやトラヒック流通量の内容をSNMP設定要求の内容に応じて変更すると共に、SNMP設定応答を生成してトラヒック分散制御装置5へ送信する機能とを有している。
SNMP参照要求およびSNMP設定要求によって参照や設定を要求されるテーブルや情報としては、エッジ転送テーブル37、エッジ出力リンク特定テーブル38、およびエッジトラヒック観測部39に保存されているトラヒック流通量が挙げられる。
以上のようなエッジノード1〜4をネットワーク内に設置することにより、トラヒック分散制御装置5をネットワーク内に設置した際に、エッジノード1〜4にトラヒック分散に必要なトラヒック情報を収集させるとともに、トラヒック分散制御装置5が計算した経路情報をエッジノード1〜4に反映させ、ネットワーク内のトラヒックを各経路に分散させることが可能となる。
図6に、本実施の形態のパケット転送ノード6〜9の構成例を示す。各パケット転送ノード6〜9は、それぞれコア受信パケット処理部40と、コア送信パケット処理部41と、コア・サーバ接続部42とから構成される。
コア受信パケット処理部40は、受信したコアパケットをコア送信パケット処理部41へ転送する機能を有している。
コア送信パケット処理部41は、コア転送テーブル43およびコアトラヒック観測部44を有している。コア転送テーブル43には、宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子に対応する出力リンクが予め登録されている。コアトラヒック観測部44は、出力パケットの送信元コアアドレスと宛先コアアドレスとの対毎のトラヒック流通量と、出力リンク毎のトラヒック流通量を観測する機能を有している。
コア送信パケット処理部41は、コア受信パケット処理部40からコアパケットを受信して、このコアパケットの宛先コアアドレスを参照し、コア転送テーブル43により出力リンクを特定してコアパケットを送信する機能と、コアパケットを出力する際、このパケットのコアヘッダ領域を検索して、送信元コアアドレスと宛先コアアドレスとの対毎にトラヒック流通量をカウントする機能と、コアパケットを出力する際、出力リンク毎にトラヒック流通量をカウントする機能とを有している。
コア・サーバ接続部42は、トラヒック分散制御装置5からSNMP参照要求を受信した際に、要求されたテーブルやトラヒック流通量の内容を記述したSNMP参照応答を生成してトラヒック分散制御装置5へ送信する機能と、トラヒック分散制御装置5からSNMP設定要求を受信した際に、設定を要求されているテーブルやトラヒック流通量の内容をSNMP設定要求の内容に応じて変更すると共に、SNMP設定応答を生成してトラヒック分散制御装置5へ送信する機能とを有している。SNMP参照要求およびSNMP設定要求によって参照や設定を要求されるテーブルや情報としては、コア転送テーブル43、およびコアトラヒック観測部44に保存されているトラヒック流通量が挙げられる。
以上のようなパケット転送ノード6〜9をネットワーク内に設置することにより、トラヒック分散制御装置5をネットワーク内に設置した際に、パケット転送ノード6〜9にトラヒック分散に必要なトラヒック情報を収集させることが可能となる。また、パケット転送ノード6〜9が故障すると、SNMP参照要求に応答できないため、トラヒック分散制御装置5が当該ノードの故障を検出して、トラヒックを当該ノードを経由しない他の経路に分散させることが可能となる。
次に、図7のパケット通信ネットワークの物理モデルを用いて、本実施の形態のトラヒック分散制御装置5およびパケット通信ネットワークの動作例を説明する。
本動作例では、端末装置10にユーザ#1というアドレスが割り当てられ、端末装置11にユーザ#2というアドレスが割り当てられ、端末装置12にユーザ#3というアドレスが割り当てられ、端末装置13にユーザ#4というアドレスが割り当てられ、端末装置14にユーザ#5というアドレスが割り当てられ、端末装置15にユーザ#6というアドレスが割り当てられ、端末装置16にユーザ#7というアドレスが割り当てられ、端末装置17にユーザ#8というアドレスが割り当てられているものとする。
また、エッジノード1にコアアドレスプレフィックス#1が割り当てられ、エッジノード2にコアアドレスプレフィックス#2が割り当てられ、エッジノード3にコアアドレスプレフィックス#3が割り当てられ、エッジノード4にコアアドレスプレフィックス#4が割り当てられ、トラヒック分散制御装置5にコアアドレス#5が割り当てられ、パケット転送ノード6にコアアドレス#6が割り当てられ、パケット転送ノード7にコアアドレス#7が割り当てられ、パケット転送ノード8にコアアドレス#8が割り当てられ、パケット転送ノード9にコアアドレス#9が割り当てられているものとする。
図8に、本動作例のパケット通信ネットワークの論理モデルを示す。パケット転送ノード6は、経路識別子R1に対応した経路と経路識別子R2に対応した経路を転送経路として保有し、パケット転送ノード7は、経路識別子R1に対応した経路を転送経路として保有し、パケット転送ノード8は、経路識別子R2に対応した経路を転送経路として保有し、パケット転送ノード9は、経路識別子R1に対応した経路と経路識別子R2に対応した経路を転送経路として保有している。
図9に、本動作例の経路切り替え前のパケット転送状況を示す。まず、ユーザアドレス#1の端末装置10からユーザアドレス#5の端末装置14へ転送されるIPパケットについて説明する。端末装置10からIPパケットを受信したエッジノード1は、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1からなる宛先コアアドレスと、送信元コアアドレス#1とを含むコアヘッダをIPパケットに付与してコアパケットを生成し、宛先コアアドレスに対応する出力リンクからパケット転送ノード6へコアパケットを転送する。
コアパケットを受信したパケット転送ノード6は、コアパケットの宛先コアアドレスを参照し、この宛先コアアドレスに対応する出力リンクからパケット転送ノード7へコアパケットを転送する。同様の動作により、パケット転送ノード7は、受信したコアパケットをパケット転送ノード9へ転送し、パケット転送ノード9は、受信したコアパケットをエッジノード3へ転送する。
エッジノード3は、受信したコアパケットからコアヘッダを除去してIPパケットを抽出し、このIPパケットの宛先IPアドレスを参照して、宛先IPアドレスに対応する出力リンクから端末装置14へIPパケットを転送する。
次に、ユーザアドレス#2の端末装置11からユーザアドレス#6の端末装置15へ転送されるIPパケットについて説明する。端末装置11からIPパケットを受信したエッジノード1は、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1からなる宛先コアアドレスと、送信元コアアドレス#1とを含むコアヘッダをIPパケットに付与してコアパケットを生成し、宛先コアアドレスに対応する出力リンクからパケット転送ノード6へコアパケットを転送する。
コアパケットを受信したパケット転送ノード6は、コアパケットの宛先コアアドレスに対応する出力リンクからパケット転送ノード7へコアパケットを転送する。同様の動作により、パケット転送ノード7は、受信したコアパケットをパケット転送ノード9へ転送し、パケット転送ノード9は、受信したコアパケットをエッジノード3へ転送する。
エッジノード3は、受信したコアパケットからIPパケットを抽出し、このIPパケットの宛先IPアドレスを参照して、宛先IPアドレスに対応する出力リンクから端末装置15へIPパケットを転送する。
以上のようなパケット転送状況において、パケット転送ノード7にトラヒックが集中し、輻輳が発生したと仮定する。
図10に、図9に示したパケット転送状況におけるエッジノード1のエッジ転送テーブル37を示し、図11に、同パケット転送状況におけるエッジノード1のエッジ出力リンク特定テーブル38を示し、図12に、同パケット転送状況においてエッジノード1のエッジトラヒック観測部39が収集したトラヒック情報を示す。
エッジノード1のエッジ受信パケット処理部31が端末装置10からIPパケットを受信すると、エッジパケット処理部32がこのIPパケットから宛先IPアドレス#5を抽出する。エッジフォワーディング処理部33は、この宛先IPアドレス#5を検索キーとして、図10に示したエッジ転送テーブル37を検索し、宛先IPアドレス#5のIPパケットについて、宛先コアアドレスプレフィックスが#3であり、経路識別子がR1であると認識する。これにより、エッジヘッダ処理部34は、宛先IPアドレス#5のIPパケットに対して、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1からなる宛先コアアドレスと、送信元コアアドレス#1とを含むコアヘッダを付与する。
次に、エッジノード1のエッジ送信パケット処理部35は、エッジヘッダ処理部34で生成されたコアパケットの宛先コアアドレスを検索キーとして、図11に示したエッジ出力リンク特定テーブル38を検索し、宛先コアアドレスプレフィックスが#3のコアパケットについて、出力リンクが101であると認識し、この出力リンク101からパケット転送ノード6へコアパケットを転送する。
一方、エッジノード1のエッジトラヒック観測部39は、図12(A)のトラヒック情報T1に示すように、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1の出力コアパケットに関してトラヒック流通量として246を収集すると共に、図12(B)のトラヒック情報T2に示すように、出力リンク101に関してトラヒック流通量として7156を収集する。以上が図9に示したパケット転送状況におけるエッジノード1の動作である。
図13に、図9に示したパケット転送状況におけるパケット転送ノード6のコア転送テーブル43を示し、図14に、同パケット転送状況においてパケット転送ノード6のコアトラヒック観測部44が収集したトラヒック情報を示す。
パケット転送ノード6のコア受信パケット処理部40がエッジノード1からコアパケットを受信すると、コア送信パケット処理部41は、このコアパケットの宛先コアアドレスを検索キーとして、図13に示したコア転送テーブル43を検索し、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1のコアパケットについて、出力リンクが105であると認識し、この出力リンク105からパケット転送ノード7へコアパケットを転送する。
パケット転送ノード6のコアトラヒック観測部44は、図14(A)のトラヒック情報T3に示すように、送信元コアアドレス#1、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1の出力コアパケットに関してトラヒック流通量として246を収集すると共に、図14(B)のトラヒック情報T4に示すように、出力リンク105に関してトラヒック流通量として10021を収集する。以上が図9に示したパケット転送状況におけるパケット転送ノード6の動作である。
図15に、トラヒック分散制御装置5の経路識別子管理テーブル30を示す。トラヒック分散制御装置5のトラヒック情報授受部26は、ネットワーク内の各ノードに対してSNMP参照要求を送信し、各ノードから返信されたSNMP参照応答からトラヒック情報を抽出してトラヒック情報保持部28に通知する。トラヒック情報保持部28は、トラヒック情報授受部26から受信したトラヒック情報を保存する。
トラヒック分散制御装置5の経路最適化処理部29は、トラヒック情報保持部28が保存しているトラヒック流通量に基づいて各パケット転送ノード6〜9の状態を判定し、パケット転送ノード7に輻輳が発生していると認識する。このとき、各パケット転送ノード6〜9が輻輳しているか否かは予め定められた規定値に基づいて判定し、規定値以上のトラヒック流通量が生じている場合には、そのパケット転送ノードが輻輳状態であると判定すればよい。そして、経路最適化処理部29は、輻輳状態のパケット転送ノード7のアドレス#7を検索キーとして、図15に示した経路識別子管理テーブル30を検索し、パケット転送ノード7に対応する経路識別子がR1であると認識する。
さらに、経路最適化処理部29は、トラヒック情報保持部28が保存しているトラヒック流通量に基づいて、パケット転送ノード7においてトラヒック流通量が最大となっているエッジノード対のアドレスを取得する。ここでは、送信元エッジノードのアドレスが#1であり、宛先エッジノードのアドレスが#3である。そして、経路最適化処理部29は、送信元エッジノード1から宛先エッジノード3宛のパケットのうち、経路識別子R1に対応する経路によって転送されるパケットが減少するように新たな経路、具体的には経路識別子R2に対応する経路を計算して、更新経路情報を外部装置管理部24に通知する。
外部装置管理部24は、経路最適化処理部29から通知された更新経路情報に基づいて、エッジノード1のエッジ転送テーブル37において宛先コアアドレスプレフィックスが#3で、かつ経路識別子がR1であるエントリの一部について、経路識別子をR2に書き換えるよう要求するSNMP設定要求をエッジノード1に送信する。
このとき、経路最適化処理部29は、その保有する計算アルゴリズムによっては、エッジ転送テーブル37の該当エントリのうち何割を書き換えるかを具体的に計算して、外部装置管理部24を通じて指示することが可能である。また、経路最適化処理部29は、ユーザアドレスに対する経路識別子をトラヒック分散制御装置5で管理する場合、エッジ転送テーブル37の該当エントリのうちどの宛先ユーザアドレスについて経路識別子を書き換えるかを具体的に計算して指示することが可能である。
図16に、経路切り替え後のパケット転送状況を示す。エッジノード1のエッジ・サーバ接続部36は、トラヒック分散制御装置5から送信されたSNMP設定要求に応じて、エッジ転送テーブル37の内容を書き換える。ここでは、エッジ転送テーブル37において宛先コアアドレスプレフィックスが#3で、かつ経路識別子がR1であるエントリのうち、宛先IPアドレスが#6であるエントリについて経路識別子をR2に書き換えるものとする。
これにより、パケット転送ノード6では、宛先コアアドレスプレフィックスが#3のパケットのち、IPアドレス#6宛のパケットをパケット転送ノード8へ転送するため、2つの経路にトラヒックが分散される。こうして、パケット転送ノード7へのトラヒックの集中を解消することができる。
図17に、図16に示したパケット転送状況におけるエッジノード1のエッジ転送テーブル37を示し、図18に、同パケット転送状況においてエッジノード1のエッジトラヒック観測部39が収集したトラヒック情報を示す。
前述のエッジ・サーバ接続部36によるエッジ転送テーブル37の書き換えにより、図17では宛先IPアドレス#6に対応する経路識別子がR2に変更されている。
エッジノード1のエッジ受信パケット処理部31が端末装置10からIPパケットを受信すると、エッジパケット処理部32がこのIPパケットから宛先IPアドレス#6を抽出する。エッジフォワーディング処理部33は、この宛先IPアドレス#6を検索キーとして、図17に示したエッジ転送テーブル37を検索し、宛先IPアドレス#6のIPパケットについて、宛先コアアドレスプレフィックスが#3であり、経路識別子がR2であると認識する。これにより、エッジヘッダ処理部34は、宛先IPアドレス#6のIPパケットに対して、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R2からなる宛先コアアドレスと、送信元コアアドレス#1とを含むコアヘッダを付与する。
図16に示したパケット転送状況においても、エッジノード1のエッジ出力リンク特定テーブル38は図11に示したとおりであり、エッジ送信パケット処理部35は、宛先コアアドレスプレフィックス#3のコアパケットを出力リンク101からパケット転送ノード6へ転送する。
エッジノード1のエッジトラヒック観測部39は、図18(A)のトラヒック情報T1に示すように、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1,R2の出力コアパケットに関してトラヒック流通量を収集すると共に、図18(B)のトラヒック情報T2に示すように、出力リンク101に関してトラヒック流通量を収集する。
エッジ転送テーブル37が書き換えられた後も、宛先コアアドレスプレフィックス#3のコアパケットの出力リンクは101のまま変化しないので、トラヒック情報T2については図12(B)の状態から変化していない。一方、IPアドレス#6宛のパケットを経路識別子R2に対応する経路によって転送するようにしたため、トラヒック情報T1については、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R2の出力コアパケットに関してトラヒック流通量が21に増加していることが分かる。以上が図16に示したパケット転送状況におけるエッジノード1の動作である。
図19に、図16に示したパケット転送状況においてパケット転送ノード6のコアトラヒック観測部44が収集したトラヒック情報を示す。
図16に示したパケット転送状況においても、パケット転送ノード6のコア転送テーブル43は図13に示したとおりである。したがって、パケット転送ノード6のコア受信パケット処理部40がエッジノード1からコアパケットを受信すると、コア送信パケット処理部41は、このコアパケットの宛先コアアドレスを検索キーとして、コア転送テーブル43を検索し、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R2のコアパケットについて、出力リンクが106であると認識し、この出力リンク106からパケット転送ノード8へコアパケットを転送する。
パケット転送ノード6のコアトラヒック観測部44は、図19(A)のトラヒック情報T3に示すように、送信元コアアドレス#1、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R1,R2の出力コアパケットに関してトラヒック流通量を収集すると共に、図19(B)のトラヒック情報T4に示すように、出力リンク105,106に関してトラヒック流通量を収集する。
IPアドレス#6宛のパケットを経路識別子R2に対応する経路によって転送するようにしたため、トラヒック情報T3については、送信元コアアドレス#1、宛先コアアドレスプレフィックス#3および経路識別子R2の出力コアパケットに関してトラヒック流通量が113に増加しており、またトラヒック情報T4については、出力リンク106に関するトラヒック流通量が5727に増加していることが分かる。以上が図16に示したパケット転送状況におけるパケット転送ノード6の動作である。
以上のように、本実施の形態では、トラヒックエンジニアリング技術を適用する際に、トラヒック分散制御装置5がネットワーク内の中継ルータ(パケット転送ノード)から輻輳している転送経路を特定し、この輻輳経路上のトラヒックを別経路に再マッピングする。これにより、本実施の形態では、トラヒックエンジニアリング技術を適用する際にトラヒック分散制御装置5が保有しなければならない経路情報数を、ネットワーク内の全経路数から中継ルータ数に抑制することができ、トラヒックエンジニアリング技術のスケーラビリティを向上させることができる。
なお、本実施の形態のトラヒック分散制御装置5と各エッジノード1〜4と各パケット転送ノード6〜9は、それぞれCPUと記憶装置とインタフェースとを備えたコンピュータ、及びこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。コンピュータをそれぞれの装置として機能させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、この記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、パケット通信ネットワークに適用することができる。
本発明の実施の形態に係るパケット通信ネットワークのネットワークモデルの1例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るパケット通信ネットワークの物理モデルの1例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパケット通信ネットワークの論理モデルの1例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトラヒック分散制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるエッジノードの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるパケット転送ノードの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のパケット通信ネットワークの動作例の物理モデルを示す図である。 本発明の実施の形態のパケット通信ネットワークの動作例の論理モデルを示す図である。 本発明の実施の形態のパケット通信ネットワークにおける経路切り替え前のパケット転送状況を示す図である。 図9のパケット転送状況におけるエッジノードのエッジ転送テーブルを示す図である。 図9のパケット転送状況におけるエッジノードのエッジ出力リンク特定テーブルを示す図である。 図9のパケット転送状況においてエッジノードのエッジトラヒック観測部が収集したトラヒック情報を示す図である。 図9のパケット転送状況におけるパケット転送ノードのコア転送テーブルを示す図である。 図9のパケット転送状況においてパケット転送ノードのコアトラヒック観測部が収集したトラヒック情報を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトラヒック分散制御装置の経路識別子管理テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態のパケット通信ネットワークにおける経路切り替え後のパケット転送状況を示す図である。 図16のパケット転送状況におけるエッジノードのエッジ転送テーブルを示す図である。 図16のパケット転送状況においてエッジノードのエッジトラヒック観測部が収集したトラヒック情報を示す図である。 図16のパケット転送状況においてパケット転送ノードのコアトラヒック観測部が収集したトラヒック情報を示す図である。
符号の説明
1〜4…エッジノード、5…トラヒック分散制御装置、6〜9…パケット転送ノード、10〜17…端末装置、18〜21…アクセス網、22…コアネットワーク、23…ユーザネットワーク、24…外部装置管理部、25…負荷分散計算部、26…トラヒック情報授受部、27…応答管理部、28…トラヒック情報保持部、29…経路最適化処理部、30…経路識別子管理テーブル、31…エッジ受信パケット処理部、32…エッジパケット処理部、33…エッジフォワーディング処理部、34…エッジヘッダ処理部、35…エッジ送信パケット処理部、36…エッジ・サーバ接続部、37…エッジ転送テーブル、38…エッジ出力リンク特定テーブル、39…エッジトラヒック観測部、40…コア受信パケット処理部、41…コア送信パケット処理部、42…コア・サーバ接続部、43…コア転送テーブル、44…コアトラヒック観測部、101〜116…リンク。

Claims (8)

  1. ユーザネットワークをそれぞれ収容する複数のエッジノードと前記複数のエッジノード間を接続する複数のパケット転送ノードとを有し、前記ユーザネットワーク間でパケットを転送するパケット通信ネットワークにおいて、前記パケットの転送経路を制御するトラヒック分散制御装置であって、
    前記パケット転送ノードが計測した、送信元アドレスと宛先アドレスとの対毎のトラヒック流通量を収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手段と、
    各パケット転送ノードのアドレスと当該ノードを経由する転送経路の経路識別子とが対応付けられて予め登録された経路識別子管理テーブルと、
    規定値以上の前記トラヒック流通量が生じた前記パケット転送ノードを輻輳状態と認識し、前記複数のエッジノード間に設定された複数の転送経路の経路識別子のうち、前記輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路の経路識別子を前記経路識別子管理テーブルに基づいて特定する第1の転送経路特定手段と、
    前記輻輳状態のパケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスと宛先アドレスとの対を前記トラヒック流通量収集記憶手段が収集したトラヒック流通量に基づいて特定するエッジノードアドレス対特定手段と、
    前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットのうち、前記特定した経路識別子に対応する転送経路によって転送されるパケットの少なくとも一部を他の経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求する第1の設定要求手段とを有することを特徴とするトラヒック分散制御装置。
  2. 請求項1記載のトラヒック分散制御装置において、
    さらに、前記転送経路の経路識別子をこの転送経路が経由する前記パケット転送ノード毎に記憶する経路識別子管理テーブルを有し、
    前記第1の転送経路特定手段は、前記輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路の経路識別子を前記経路識別子管理テーブルから取得することを特徴とするトラヒック分散制御装置。
  3. 請求項1または2記載のトラヒック分散制御装置において、
    さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手段が収集したトラヒック流通量に基づいて各転送経路のトラヒック流通量を解析する解析手段を有し、
    前記第1の設定要求手段は、前記解析手段による解析の結果、前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットに関して、前記特定した経路識別子の転送経路のトラヒック流通量と、この転送経路と同一の送信元アドレスおよび宛先アドレスの対に対応する前記他の経路識別子の転送経路のトラヒック流通量との間に所定値以上の差があることを認識した場合に、この差がなくなるよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求することを特徴とするトラヒック分散制御装置。
  4. 請求項3記載のトラヒック分散制御装置において、
    さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手段による収集の際に、応答がなかった前記パケット転送ノードに対応する経路識別子を特定する第2の転送経路特定手段と、
    この第2の転送経路特定手段が特定した経路識別子の転送経路を用いて転送しているパケットを、異なる経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、全ての前記エッジノードに対して要求する第2の設定要求手段とを有することを特徴とするトラヒック分散制御装置。
  5. ユーザネットワークをそれぞれ収容する複数のエッジノードと、前記複数のエッジノード間を接続する複数のパケット転送ノードと、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトラヒック分散制御装置とを有し、前記ユーザネットワーク間でパケットを転送するパケット通信ネットワークであって、
    前記エッジノードは、
    前記ユーザネットワークに接続されたユーザ端末から受信したユーザパケットが他のエッジノード宛のパケットであったときに、このユーザパケットをカプセル化して転送する第1の送信手段と、
    他のエッジノードから受信したカプセル化されたパケットから、ユーザパケットを抽出して、このユーザパケットを宛先となるユーザ端末へ送信する第2の送信手段とを有することを特徴とするパケット通信ネットワーク。
  6. ユーザネットワークをそれぞれ収容する複数のエッジノードと前記複数のエッジノード間を接続する複数のパケット転送ノードとを有し、前記ユーザネットワーク間でパケットを転送するパケット通信ネットワークにおいて、前記パケットの転送経路を制御するトラヒック分散制御装置としてコンピュータを動作させるトラヒック分散制御装置用プログラムであって、
    前記パケット転送ノードが計測した、送信元アドレスと宛先アドレスとの対毎のトラヒック流通量を収集して記憶するトラヒック流通量収集記憶手順と、
    規定値以上の前記トラヒック流通量が生じた前記パケット転送ノードを輻輳状態と認識し、各パケット転送ノードのアドレスと当該ノードを経由する転送経路の経路識別子とが対応付けられて予め登録された経路識別子管理テーブルに基づいて、前記複数のエッジノード間に設定された複数の転送経路の経路識別子のうち、前記輻輳状態のパケット転送ノードに設定された転送経路の経路識別子を特定する第1の転送経路特定手順と、
    前記輻輳状態のパケット転送ノードにおいてトラヒック流通量が最大となる送信元アドレスと宛先アドレスとの対を前記トラヒック流通量収集記憶手順で収集されたトラヒック流通量に基づいて特定するエッジノードアドレス対特定手順と、
    前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットのうち、前記特定した経路識別子に対応する転送経路によって転送されるパケットの少なくとも一部を他の経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求する第1の設定要求手順とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とするトラヒック分散制御装置用プログラム。
  7. 請求項6記載のトラヒック分散制御装置用プログラムにおいて、
    さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手順で収集されたトラヒック流通量に基づいて各転送経路のトラヒック流通量を解析する解析手順を有し、
    前記第1の設定要求手順は、前記解析手順による解析の結果、前記特定した送信元アドレスのエッジノードから前記特定した宛先アドレスのエッジノード宛のパケットに関して、前記特定した経路識別子の転送経路のトラヒック流通量と、この転送経路と同一の送信元アドレスおよび宛先アドレスの対に対応する前記他の経路識別子の転送経路のトラヒック流通量との間に所定値以上の差があることを認識した場合に、この差がなくなるよう、前記特定した送信元アドレスのエッジノードに対して要求することを特徴とするトラヒック分散制御装置用プログラム。
  8. 請求項7記載のトラヒック分散制御装置用プログラムにおいて、
    さらに、前記トラヒック流通量収集記憶手順による収集の際に、応答がなかった前記パケット転送ノードに対応する経路識別子を特定する第2の転送経路特定手順と、
    この第2の転送経路特定手順で特定された経路識別子の転送経路を用いて転送しているパケットを、異なる経路識別子の転送経路を用いて転送するよう、全ての前記エッジノードに対して要求する第2の設定要求手順とを有することを特徴とするトラヒック分散制御装置用プログラム。
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