JP2006245896A - ネットワーク制御サーバ、ユーザ端末収容ノード、通信ネットワークおよびネットワーク制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】既存のフォトニックネットワークを活用しつつ、ユーザ要求に応じて、特定のユーザ端末を収容する加入者ユーザ収容ノード間に、簡単かつ確実に、ユーザ専有型の物理リンクおよび転送経路を動的に設定して、通信容量を一時的に拡張できるようにする。
【解決手段】ユーザ端末UT1から加入者ユーザ収容ノードND1を介してネットワーク制御サーバCNTにパス設定要求を送る。ネットワーク制御サーバCNTは、パス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレス「IP#1」から送信元加入者ユーザ収容ノードND1を特定し、宛先ユーザアドレス「IP#5」から宛先加入者ユーザ収容ノードND3を特定し、特定した送信元加入者ユーザ収容ノードND1と宛先加入者ユーザノードとND3の間に、送信元のユーザ端末UT1から宛先のユーザ端末UT5への専有のカットスルー光パスPA(物理リンクおよび転送経路)を割り当てる。
【選択図】 図14
【解決手段】ユーザ端末UT1から加入者ユーザ収容ノードND1を介してネットワーク制御サーバCNTにパス設定要求を送る。ネットワーク制御サーバCNTは、パス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレス「IP#1」から送信元加入者ユーザ収容ノードND1を特定し、宛先ユーザアドレス「IP#5」から宛先加入者ユーザ収容ノードND3を特定し、特定した送信元加入者ユーザ収容ノードND1と宛先加入者ユーザノードとND3の間に、送信元のユーザ端末UT1から宛先のユーザ端末UT5への専有のカットスルー光パスPA(物理リンクおよび転送経路)を割り当てる。
【選択図】 図14
Description
この発明は、パケット転送経路を動的に変更するトラヒックエンジニアリングにおいて、ユーザの要求に応じて転送経路を動的に切り替えるネットワーク制御サーバ、ユーザ端末収容ノード、通信ネットワークおよびネットワーク制御プログラムに関するものである。
従来のフォトニックネットワークでは、ユーザ端末を収容するユーザ端末収容ノード(加入者ユーザ収容ノード)間を光波長パス(以下、光パスと言う)で固定的に接続していた。このため、光パスリソース獲得のコストが高くなると同時に、スケーラビリティに乏しいいう問題があった。
この問題を解決するための手段として、フォトニックネットワークの端末装置としてIP転送機能を保有する加入者ユーザ収容ノードを設置し、コネクション型ネットワーク上に論理的に構築されたコネクションレス型ネットワークを採用し、IP転送によって加入者ユーザ収容ノード間の経路到達性を確保しつつ、トラヒック需要の多い加入者ユーザ収容ノード間にのみ光パスリソースを割り当てる方式が検討されている(非特許文献1参照)。しかし、この方式では、トラヒック需要のみを考慮して光パスリソースを割り当てるため、特定ユーザからの帯域保証要求に応じることが困難であった。
そこで、特定ユーザからの帯域保証要求を受け付け、送信元のユーザ端末を収容する加入者ユーザ収容ノードと宛先のユーザ端末を収容する加入者ユーザ収容ノードとの間に、専有の物理リンクおよび転送経路としてカットスルー光パスを設置する方式が検討されている(非特許文献1、2参照)。
この方式では、ユーザ端末からの転送フレームに、カットスルー光パスへ出力するためのTOS値を付与する。この転送フレームは、そのユーザ端末を収容する送信元加入者ユーザ収容ノードに送られる。これを受けて、送信元加入者ユーザ収容ノードは、その転送フレームに付与されているTOS値を参照し、当該転送フレームをカットスルー光パスに出力する。
村山、八木、松井、成瀬、松田、牧野「テラビット級スーパーネットワークのアーキテクチャ設計」、電気学会通信研究会、CMN−04一17、2004年6月
八木、松井、成瀬、村山、松田「TSNにおけるユーザ要求を考慮したカットスルー光パス制御方式」、電子情報通信学会2004年総合大会B−7−93、pp302、2004年3月
しかしながら、上述した特定ユーザからの帯域保証要求を受け付ける方式では、カットスルー光パスヘ出力するためのTOS値をユーザが指定し、転送フレームに付与する必要があり、カットスルー光パスの割り当てを簡単に行うことができなかった。また、他ユーザが同一TOS値を転送フレームに付与した場合、他ユーザのトラヒックがカットスルー光パス上に混在してしまい、送信元のユーザ端末と宛先のユーザ端末との間に専有型のカットスルー光パスを割り当てることができないという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは既存のフォトニックネットワークを活用しつつ、ユーザ要求に応じて、特定のユーザ端末を収容するユーザ端末収容ノード間に、簡単かつ確実に、専有型の転送経路を動的に設定して、通信容量を一時的に拡張できる帯域保証型のネットワークサービスを実現することが可能なネットワーク制御サーバ、ユーザ端末収容ノード、通信ネットワークおよびネットワーク制御プログラムを提供することにある。
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、 ユーザ端末を収容したユーザ端末収容ノード間に設定する転送経路を制御するネットワーク制御サーバに、ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス設定要求を受信する手段と、受信したパス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、受信したパス設定要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、特定された送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を割り当てる手段とを設けたものである。
この発明によれば、ネットワーク制御サーバにパス設定要求を送ると、このパス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスから送信元ユーザ端末収容ノードが特定され、宛先ユーザアドレスから宛先ユーザ端末収容ノードが特定され、この特定された送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路が割り当てられる。
この発明によれば、ネットワーク制御サーバにパス設定要求を送ると、このパス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスから送信元ユーザ端末収容ノードが特定され、宛先ユーザアドレスから宛先ユーザ端末収容ノードが特定され、この特定された送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路が割り当てられる。
第2発明(請求項1に係る発明)は、ユーザ端末収容ノードに、宛先ユーザアドレスと宛先ユーザ端末収容ノードおよび経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる転送テーブルと、宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子と出力リンクとの関係を示すエントリが書き込まれる出力リンク特定テーブルと、送信元ユーザアドレスおよび宛先ユーザアドレスと経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる経路特定テーブルと、ユーザ端末から送られてくる転送フレームを受信し、この転送フレームに記述されている送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスを第1の検索キーとして経路特定テーブルを検索し、第1の検索キーに応ずるエントリが経路特定テーブルに存在するか否かを調べる手段と、第1の検索キーに応ずるエントリが経路特定テーブルに存在していた場合、転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第2の検索キーとして転送テーブルを検索し、第2の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と第1の検索キーに応ずる経路特定テーブル中のエントリから導かれる経路識別子を第3の検索キーとして出力リンク特定テーブルを検索し、第3の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段と、第1の検索キーに応ずるエントリが経路特定テーブルに存在しなかった場合、転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第4の検索キーとして転送テーブルを検索し、第4の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と経路識別子を第5の検索キーとして出力リンク特定テーブルを検索し、第5の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段とを設け、経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリを第1発明のネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の割り当てに従って追記するようにしたものである。
この発明によれば、ユーザ端末収容ノードに設けられた経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリが第1発明のネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の割り当てに従って追記される。
例えば、第1発明のネットワーク制御サーバによって、送信元ユーザアドレス「IP#1」が割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノード(「コア#1」)と宛先ユーザアドレス「IP#5」が割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノード(「コア#3」)との間に経路識別子「R3」で示される出力リンク「103」が転送経路として割り当てられたとすると、経路特定テーブルに『「IP#1」−「IP#5」−「R3」』というエントリが追記され、出力リンク特定テーブルに『「コア#3」−「R3」−「103」』というエントリが追記される。
例えば、第1発明のネットワーク制御サーバによって、送信元ユーザアドレス「IP#1」が割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノード(「コア#1」)と宛先ユーザアドレス「IP#5」が割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノード(「コア#3」)との間に経路識別子「R3」で示される出力リンク「103」が転送経路として割り当てられたとすると、経路特定テーブルに『「IP#1」−「IP#5」−「R3」』というエントリが追記され、出力リンク特定テーブルに『「コア#3」−「R3」−「103」』というエントリが追記される。
このような状態で、送信元ユーザアドレスとして「IP#1」が、宛先ユーザアドレスとして「IP#5」が記述された転送フレームがユーザ端末から送られてくると、ユーザ端末収容ノードは、この転送フレームに記述されている送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスを第1の検索キーとして経路特定テーブルを検索し、第1の検索キーに応ずるエントリが経路特定テーブルに存在するか否かを調べる。この場合、「IP#1」と「IP#5」の対が第1の検索キーとされ、この第1の検索キーに応ずるエントリは、『「IP#1」−「IP#5」−「R3」』として、経路特定テーブルに存在する。したがって、ユーザ端末収容ノードは、転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレス「IP#5」を第2の検索キーとして転送テーブルを検索し、第2の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子「コア#5」を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子「コア#5」と第1の検索キーに応ずる経路特定テーブル中のエントリから導かれる経路識別子「R3」を第3の検索キーとして出力リンク特定テーブルを検索し、第3の検索キーに応ずる出力リンク「103」を特定する。
第3発明(請求項3に係る発明)は、第1発明のネットワーク制御サーバに、さらに、ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス開放要求を受信する手段と、受信したパス開放要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、受信したパス開放要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、パス開放要求から特定された送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てられている専有の物理リンクおよび転送経路を開放する手段とを設けたものである。
この発明によれば、ネットワーク制御サーバにパス開放要求を送ると、このパス開放要求に記述されている送信元ユーザアドレスから送信元ユーザ端末収容ノードが特定され、宛先ユーザアドレスから宛先ユーザ端末収容ノードが特定され、この特定された送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てられている専有の物理リンクおよび転送経路が開放される。
この発明によれば、ネットワーク制御サーバにパス開放要求を送ると、このパス開放要求に記述されている送信元ユーザアドレスから送信元ユーザ端末収容ノードが特定され、宛先ユーザアドレスから宛先ユーザ端末収容ノードが特定され、この特定された送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てられている専有の物理リンクおよび転送経路が開放される。
第4発明(請求項4に係る発明)は、ユーザ端末収容ノードにおける経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリを、第3発明のネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の割り当ておよび開放に従って追記および削除するようにしたものである。
この発明によれば、ユーザ端末収容ノードに設けられた経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリが第3発明のネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の割り当てに従って追記される。また、経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリが第3発明のネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の開放に従って削除される。これにより、ユーザからのパス設定要求に応じて設定された専有の物理リンクおよび転送経路を、ユーザからのパス開放要求に応じて開放することが可能となる。
この発明によれば、ユーザ端末収容ノードに設けられた経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリが第3発明のネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の割り当てに従って追記される。また、経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリが第3発明のネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の開放に従って削除される。これにより、ユーザからのパス設定要求に応じて設定された専有の物理リンクおよび転送経路を、ユーザからのパス開放要求に応じて開放することが可能となる。
第5発明(請求項5に係る発明)は、第2発明又は第4発明のユーザ端末収容ノードにおいて、経路特定テーブルおよび転送テーブルを仮想プライベートネットワーク毎に設置したものである。これにより、仮想プライベートネットワーク機能を有するバックボーンネットワークで想定されるアドレス重複時においても、特定の送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスを保有する転送フレームを、転送テーブルで特定される転送経路以外の経路へ出力することが可能となり、専有型の転送経路を設定することが可能となる。
第6発明(請求項6に係る発明)は、ユーザ端末を収容する複数のユーザ端末収容ノードと、これらユーザ端末収容ノードの間に設定する転送経路を制御するネットワーク制御サーバとを備えた通信ネットワークにおいて、ネットワーク制御サーバを第1発明のネットワーク制御サーバとし、ユーザ端末収容ノードを第2発明のユーザ端末収容ノードとしたものである。
この発明において、ネットワーク制御サーバは、送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てるべき送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を決定し、この専有の物理リンクおよび転送経路が確保されるように、送信元ユーザ端末収容ノードにおける経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルにエントリを追記する。
この発明において、ネットワーク制御サーバは、送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てるべき送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を決定し、この専有の物理リンクおよび転送経路が確保されるように、送信元ユーザ端末収容ノードにおける経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルにエントリを追記する。
第7発明(請求項7に係る発明)は、ユーザ端末を収容する複数のユーザ端末収容ノードと、これらユーザ端末収容ノードの間に設定する転送経路を制御するネットワーク制御サーバとを備えた通信ネットワークにおいて、ネットワーク制御サーバを第3発明のネットワーク制御サーバとし、ユーザ端末収容ノードを第4発明のユーザ端末収容ノードとしたものである。
この発明において、ネットワーク制御サーバは、送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てるべき送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を決定し、この専有の物理リンクおよび転送経路が確保されるように、送信元ユーザ端末収容ノードにおける経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルにエントリを追記する。また、送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てられている専有の物理リンクおよび転送経路が開放されるように、送信元ユーザ端末収容ノードにおける経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリを削除する。
この発明において、ネットワーク制御サーバは、送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てるべき送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を決定し、この専有の物理リンクおよび転送経路が確保されるように、送信元ユーザ端末収容ノードにおける経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルにエントリを追記する。また、送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に割り当てられている専有の物理リンクおよび転送経路が開放されるように、送信元ユーザ端末収容ノードにおける経路特定テーブルおよび出力リンク特定テーブルのエントリを削除する。
なお、第6発明や第7発明の通信ネットワークにおいても、第5発明のユーザ端末収容ノードと同様、ユーザ端末収容ノードに経路特定テーブルおよび転送テーブルを仮想プライベートネットワーク毎に保有させるようにしてもよい(第8発明(請求項8に係る発明))。
また、本発明は、コンピュータに第1発明や第3発明の処理を実行させる制御プログラムとして提供することも可能である(第9発明(請求項9に係る発明)、第10発明(請求項9に係る発明))。また、この制御プログラムを記憶させたフレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカードなどの記録媒体としても提供可能である。
また、本発明は、コンピュータに第1発明や第3発明の処理を実行させる制御プログラムとして提供することも可能である(第9発明(請求項9に係る発明)、第10発明(請求項9に係る発明))。また、この制御プログラムを記憶させたフレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカードなどの記録媒体としても提供可能である。
本発明によれば、ネットワーク制御サーバにパス設定要求を送ると、このパス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスから送信元ユーザ端末収容ノードが特定され、宛先ユーザアドレスから宛先ユーザ端末収容ノードが特定され、この特定された送信元ユーザ端末収容ノードと宛先ユーザ端末収容ノードとの間に送信元のユーザ端末から宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路が割り当てられ、既存のフォトニックネットワークを活用しつつ、ユーザ要求に応じて、特定のユーザ端末を収容するユーザ端末収容ノード間に、簡単かつ確実に、専有型の転送経路を動的に設定して、通信容量を一時的に拡張できる帯域保証型のネットワークサービスを実現することが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔通信ネットワーク〕
図1はこの発明に係るネットワーク制御サーバおよびユーザ端末収容ノードを含む通信ネットワークの一実施の形態を示すネットワークモデルである。この通信ネットワークは、加入者ユーザ収容ノードND(ND1〜ND4)、フレーム転送装置FT(FT1,FT2)、波長交換機WT(WT1,WT2)、ネットワーク制御サーバCNTから構成される。なお、この実施の形態において、加入者ユーザ収容ノードNDが本発明に係るユーザ端末収容ノードに対応する。
〔通信ネットワーク〕
図1はこの発明に係るネットワーク制御サーバおよびユーザ端末収容ノードを含む通信ネットワークの一実施の形態を示すネットワークモデルである。この通信ネットワークは、加入者ユーザ収容ノードND(ND1〜ND4)、フレーム転送装置FT(FT1,FT2)、波長交換機WT(WT1,WT2)、ネットワーク制御サーバCNTから構成される。なお、この実施の形態において、加入者ユーザ収容ノードNDが本発明に係るユーザ端末収容ノードに対応する。
加入者ユーザ収容ノードND1は、ユーザ網18を経由してユーザ端末UT1,UT2を収容している。加入者ユーザ収容ノードND2は、ユーザ網19を経由してユーザ端末UT3,UT4を収容している。加入者ユーザ収容ノードND3は、ユーザ網20を経由してユーザ端末UT5,UT6を収容している。加入者ユーザ収容ノードND4は、ユーザ網21を経由してユーザ端末UT7,UT8を収容している。
加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FTおよび波長交換機WTから構成されるバックボーンネットワークをコアネットワークCNWとし、ユーザ端末UTを含むネットワーク全体をIPネットワークINWとする。
図2に、この通信ネットワークの物理モデルを例示する。加入者ユーザ収容ノードND間は、複数の転送経路を用いて接続される。例えば、加入者ユーザ収容ノードND1と加入者ユーザ収容ノードND3とは、リンク101、波長交換機WT1、フレーム転送装置FT1、リンク104、波長交換機WT2からなる転送経路と、リンク102、波長交換機WT1、フレーム転送装置FT2、リンク105、波長交換機WT2からなる転送経路と、リンク103、波長交換機WT1、波長交換機WT2からなる転送経路により接続されている。それぞれの転送経路には、その転送経路を識別するための経路識別子が付与される。この経路識別子については後述する。
ネットワーク制御サーバCNTは、ネットワーク内の各装置(加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FT、波長交換機WT)と接続されている。本実施の形態では、リンク110〜117により、各装置との接続性を確保している。また、本実施の形態では、1本の光パスが1本の物理リンクを専有するものとする。なお、WDM(Wavelength Division Multiplexing)などの技術を採用すると、複数本の光パスを1本の物理リンクに収容することが可能となる。
ユーザ端末UT1は、IPアドレス「IP#1」で識別される。ユーザ端末UT2は、IPアドレス「IP#2」で識別される。ユーザ端末UT3は、IPアドレス「IP#3」で識別される。ユーザ端末UT4は、IPアドレス「IP#4」で識別される。ユーザ端末UT5は、IPアドレス「IP#5」で識別される。ユーザ端末UT6は、IPアドレス「IP#6」で識別される。ユーザ端末UT7は、IPアドレス「IP#7」で識別される。ユーザ端末UT8は、IPアドレス「IP#8」で識別される。
加入者ユーザ収容ノードND1は、コアアドレスプレフィックス「コア#1」で識別される。加入者ユーザ収容ノードND2は、コアアドレスプレフィックス「コア#2」で識別される。加入者ユーザ収容ノードND3は、コアアドレスプレフィックス「コア#3」で識別される。加入者ユーザ収容ノードND4は、コアアドレスプレフィックス「コア#4」で識別される。フレーム転送装置FT1は、コアアドレスプレフィックスアドレス「コア#5」で識別される。フレーム転送装置FT2は、コアアドレスプレフィックスアドレス「コア#6」で識別される。ネットワーク制御サーバCNTは、コアアドレスプレフィックスアドレス「コア#7」で識別される。
加入者ユーザ収容ノードND1〜ND4と、フレーム転送装置FT1,FT2は、コネクションとして光パスが配置されている。加入者ユーザ収容ノードNDとフレーム転送装置FT間を接続するための光パスをデフォルト光パスと呼ぶ。
加入者ユーザ収容ノードNDは光パスを終端する。この例において、加入者ユーザ収容ノードND1は光パス終端インタフェースに光パス識別子24〜26を付与することにより、光パス(本実施の形態では出力リンクと等価)101〜103を識別する。加入者ユーザ収容ノードND2は、光パス終端インタフェースに光パス識別子27,28を付与することにより、光パス106,107を識別する。加入者ユーザ収容ノードND3は、光パス終端インタフェースに光パス識別子29〜31を付与することにより、光パス103〜105を識別する。加入者ユーザ収容ノードND4は、光パス終端インタフェースに光パス識別子32,33を付与することにより、光パス108,109を識別する。
なお、WDMなどの技術を採用し、複数本の光パスを1本の物理リンクに収容する場合、例えばリンク101に対して複数の光パス終端インタフェースを割り当てることにより、各光パスを識別することが可能である。
このモデルでは、例えば、加入者ユーザ収容ノードND1の配下のユーザ端末UT1,UT2は、加入者ユーザ収容ノードND1を介して、他の加入者ユーザ収容ノードNDの配下のユーザ端末UTとIPパケットを交換する。ユーザ端末UTから送信されたIPパケットは、加入者ユーザ収容ノードNDにおいて、コアフレームにカプセル化され、後述する経路特定テーブル、転送テーブルおよび出力リンク特定テーブルに従って、光パスを介してフレーム転送装置FTあるいは着側の加入者ユーザ収容ノードNDに転送される。
フレーム転送装置FTは、ある光パスから受信したコアフレームのヘッダを確認し、後述するフレーム転送テーブルに従って、コアフレームを別の光パスヘ出力する。
着側の加入者ユーザ収容ノードNDは、受信したコアフレームから、IPパケットを抽出し、IPパケットのヘッダを確認し、宛先のユーザ端末UTに転送する。
着側の加入者ユーザ収容ノードNDは、受信したコアフレームから、IPパケットを抽出し、IPパケットのヘッダを確認し、宛先のユーザ端末UTに転送する。
また、このモデルでは、ユーザ要求に応じて、フレーム転送装置FTを経由せず、直接着側の加入者ユーザ収容ノードNDに対して光パスを配置することを可能としている。
フレーム転送装置FTを経由しない光パスをカットスルー光パスと呼び、フレーム転送装置FTを経由する光パスをデフォルト光パスと呼ぶ。本構成例では、リンク103がカットスルー光パスとなっている。
フレーム転送装置FTを経由しない光パスをカットスルー光パスと呼び、フレーム転送装置FTを経由する光パスをデフォルト光パスと呼ぶ。本構成例では、リンク103がカットスルー光パスとなっている。
このように、この通信ネットワークでは、光パスの多重伝送機能を有する伝送リンクおよび光パスの交換機能を有する光交換装置を備えたフォトニックネットワークの端末装置としてIP転送機能を保有する加入者ユーザ収容ノードNDを設置し、ユーザ端末UTとしてIP転送型のパケット通信端末を設置し、加入者ユーザ収容ノードNDが複数のユーザ端末UTを収容する、フォトニックネットワーク上に論理的にIPネットワークINWを構築している。
図3に、図2に示した通信ネットワークにおける、加入者ユーザ収容ノードND1と加入者ユーザ収容ノードND3との間の転送経路の一例を抜粋した図を示す。本実施の形態では、リンク101、波長交換機WT1、フレーム転送装置FT1、リンク104、波長交換機WT2からなる転送経路34と、リンク102、波長交換機WT1、フレーム転送装置FT2、リンク105、波長交換機WT2からなる転送経路35と、リンク103、波長交換機WT1、波長交換機WT2からなる転送経路36が存在する。
〔加入者ユーザ収容ノード〕
図4に、この通信ネットワークに設置される加入者ユーザ収容ノードNDの構成例を示す。加入者ユーザ収容ノードNDは、受信フレーム処理部37と、パケット処理部38と、フォワーディング処理部39と、送信フレーム処理部40と、光パス設定要求送信機能41と、サーバ接続機能42とを有している。
図4に、この通信ネットワークに設置される加入者ユーザ収容ノードNDの構成例を示す。加入者ユーザ収容ノードNDは、受信フレーム処理部37と、パケット処理部38と、フォワーディング処理部39と、送信フレーム処理部40と、光パス設定要求送信機能41と、サーバ接続機能42とを有している。
受信フレーム処理部37は、受信したIPパケットをパケット処理部38へ転送する機能と、受信したコアフレームからIPパケットを抽出し、抽出したIPパケットをパケット処理部38へ転送する機能と、ユーザからの送信元IPアドレス(送信元ユーザアドレス)と宛先IPアドレス(宛先ユーザアドレス)が記述された光パス設定要求および光パス開放要求を示すIPパケットを受信した際に、そのパケットを光パス設定要求送信機能41に転送する機能を有している。
パケット処理部38は、受信フレーム処理37が抽出した1Pパケットからその送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを抽出する機能を有している。フォワーディング処理部39は、経路特定テーブル43および転送テーブル44を有している。
経路特定テーブル43には、IPパケットが有する送信元IPアドレスと宛先IPアドレスに対応する、転送する際の出力先転送経路を示す経路識別子を導くエントリが書き込まれる(図7参照)。
転送テーブル44には、IPパケットが有する宛先IPアドレスに対応する、宛先加入者ユーザ収容ノードNDのコアアドレスプレフィックスおよび経路識別子を導くエントリが書き込まれる(図8参照)。
転送テーブル44には、IPパケットが有する宛先IPアドレスに対応する、宛先加入者ユーザ収容ノードNDのコアアドレスプレフィックスおよび経路識別子を導くエントリが書き込まれる(図8参照)。
フォワーディング処理部39は、パケット処理部38が抽出した送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを検索キーとして、経路特定テーブル43を検索し、該当エントリがヒットした場合(該当エントリが存在していた場合)、経路特定テーブル43から経路識別子を特定すると共に、宛先IPアドレスを検索キーとして転送テーブル44を検索し、宛先加入者ユーザ収容ノードのコアアドレスプレフィックス(宛先コアアドレスプレフィックス)を特定し、該当エントリがヒットしなかった場合(該当エントリが存在しなかった場合)、宛先IPアドレスを検索キーとして転送テーブル44を検索し、転送テーブル44から宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子を特定することで、宛先コアアドレスプレフィックスと経路識別子との対を宛先アドレスとして導く機能を有している。
送信フレーム処理部40は、出力リンク特定テーブル45を有している。出力リンク特定テーブル45には、宛先アドレスから出力リンクを特定するエントリが書き込まれる(図9参照)。
送信フレーム処理部40は、受信フレーム処理部37が抽出したIPパケットに関して、フォワーデイング処理部39が、自己が属する加入者ユーザ収容ノードNDを示すコアアドレスプレフィックス以外を宛先コアアドレスプレフィックスとして特定した際に、特定した宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子から、出力リンクを特定するとともに、自己が属する加入者ユーザ収容ノードNDが保有するコアアドレスプレフィックスを記述した送信元コアアドレスと、宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子が記述された宛先コアアドレスから、コアヘッダを生成し、IPパケットに付与することでIPパケットをコアフレームにカプセル化し、特定した出力リンクヘ送信する機能と、受信フレーム処理部37が抽出したIPパケットに関して、フォワーデイング処理部39が、自己が属する加入者ユーザ収容ノードNDを示すコアアドレスプレフィックスを宛先コアアドレスプレフィックスとして特定した際に、宛先IPアドレスから、出力リンクを特定するとともに、特定した出力リンクヘ送信する機能を有している。
光パス設定要求送信機能41は、光パス設定要求および光パス開放要求を示すIPパケットを受信フレーム処理部37から受信した際に、自己が属する加入者ユーザ収容ノードNDが保有するコアアドレスプレフィックスを記述した送信元コアアドレスを生成し、ネットワーク制御サーバCNTが保有するコアアドレスプレフィックスと、ネットワーク制御サーバCNTと接続性が確保されているリンクの経路識別子を記述した宛先コアアドレスを生成し、光パス設定要求および光パス開放要求を示すIPパケットをコアフレームにカプセル化する機能を有している。
サーバ接続機能42は、光パス設定要求送信機能41から受信したコアフレームを、ネットワーク制御サーバCNTヘ送信する機能と、ネットワーク制御サーバCNTから経路特定テーブル43のSNMP(Simple Network Management Protocol)参照要求を受信した際に、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てに経路特定テーブル43の内容を記述したSNMP参照応答を生成して転送する機能と、ネットワーク制御サーバCNTから経路特定テーブル43のSNMP設定要求を受信した際に、設定要求に記述されている内容に従って、経路特定テーブル43のエントリの追加および削除を実施するとともに、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てにSNMP設定応答を生成して転送する機能と、ネットワーク制御サーバCNTから転送テーブル44のSNMP参照要求を受信した際に、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てに転送テーブル44の内容を記述したSNMP参照応答を生成して転送する機能を有している。
また、サーバ接続機能42は、ネットワーク制御サーバCNTから転送テーブル44のSNMP設定要求を受信した際に、設定要求に記述されている内容に従って、転送テーブル44のエントリの追加および削除を実施するとともに、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てにSNMP設定応答を生成して転送する機能と、ネットワーク制御サーバCNTから出力リンク特定テーブル45のSNMP参照要求を受信した際に、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てに出力リンク特定テーブル45の内容を記述したSNMP参照応答を生成して転送する機能と、ネットワーク制御サーバCNTから出力リンク特定テーブル45のSNMP設定要求を受信した際に、設定要求に記述されている内容に従って、出力リンク特定テーブル45のエントリの追加および削除を実施するとともに、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てにSNMP設定応答を生成して転送する機能を有している。
このような加入者ユーザ収容ノードNDをネットワーク内に設置することにより、加入者ユーザ収容ノードND間に複数の転送経路を設置し、加入者ユーザ収容ノードNDに、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスに対する経路識別子を導く経路特定テーブル43を保有させ、経路特定テーブル43で経路識別子が特定された場合、転送テーブル44で特定される経路識別子を適用させず、経路特定テーブル43で経路識別子が特定されなかった場合、転送テーブル44で特定される経路識別子を適用させることが可能となる。
さらに、ネットワーク制御サーバCNTから経路特定テーブル43、転送テーブル44および出力リンク特定テーブル45の参照要求および設定要求を受信した際に、各テーブルを書き換えることが可能である。
このため、ネットワーク制御サーバCNTは、加入者ユーザ収容ノードND間の転送経路およびリンク配置を制御することが可能である。
このため、ネットワーク制御サーバCNTは、加入者ユーザ収容ノードND間の転送経路およびリンク配置を制御することが可能である。
これらの機能により、ユーザ要求に応じて、簡単かつ確実に、加入者ユーザ収容ノードND間にカットスルー光パスを動的に配置することが可能になるとともに、特定の送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを保有する転送フレームを、転送テーブル44で特定される転送経路以外の経路であるカットスルー光パスヘ出力することで、専有型のカットスルー光パスを設定することが可能となる。
〔フレーム転送装置〕
図5に、この通信ネットワークに設置されるフレーム転送装置FTの構成例を示す。フレーム転送装置FTは、コアアドレス抽出部59と、コアフォワーディング処理部60と、送信コアフレーム処理部61と、外部装置接続処理部62とを有する。コアアドレス抽出部59は、受信したコアフレームの宛先コアアドレスを抽出する機能を有している。コアフォワーデイング処理部60は、コアフレーム転送テーブル63を有している。コアフレーム転送テーブル63には、コアフレームの宛先コアアドレスから出力リンクを導くエントリが書き込まれる(図10参照)。
図5に、この通信ネットワークに設置されるフレーム転送装置FTの構成例を示す。フレーム転送装置FTは、コアアドレス抽出部59と、コアフォワーディング処理部60と、送信コアフレーム処理部61と、外部装置接続処理部62とを有する。コアアドレス抽出部59は、受信したコアフレームの宛先コアアドレスを抽出する機能を有している。コアフォワーデイング処理部60は、コアフレーム転送テーブル63を有している。コアフレーム転送テーブル63には、コアフレームの宛先コアアドレスから出力リンクを導くエントリが書き込まれる(図10参照)。
コアフォワーディング処理部60は、コアフレーム転送テーブル63により、受信したコアフレームの宛先コアアドレスに対応する出力リンクを導く機能を有している。送信コアフレーム処理部61は、受信したコアフレームをコアフォワーディング処理部60で導出した出力リンクヘ出力する機能を有している。
外部装置接続処理部62は、ネットワーク制御サーバCNTからコアフレーム転送テーブル63のSNMP参照要求を受信した際に、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てにコアフレーム転送テーブル63の内容を記述したSNMP参照応答を生成して転送する機能と、ネットワーク制御サーバCNTからコアフレーム転送テーブル63のSNMP設定要求を受信した際に、設定要求に記述されている内容に従って、コアフレーム転送テーブル63のエントリの追加および削除を実施するとともに、送信元のネットワーク制御サーバCNT宛てにSNMP設定応答を生成して転送する機能を有している。
この通信ネットワークにおいて、このようなフレーム転送装置FTを設置することにより、ネットワーク制御サーバCNTからコアフレーム転送テーブル63の参照要求および設定要求を受信した際に、フレーム転送テーブル63を書き換えることが可能である。このため、ネットワーク制御サーバCNTは、加入者ユーザ収容ノードND間の転送経路およびリンク配置を制御することが可能である。
〔ネットワーク制御サーバ〕
図6に、この通信ネットワークに設置されるネットワーク制御サーバCNTの構成例を示す。ネットワーク制御サーバCNTは、外部装置接続機能64および経路設定機能65を有している。外部装置接続機能64は、加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FT、波長交換機WTのアドレス情報およびそのアドレスに対する出力リンクを特定する機能を保有し、加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FTおよび波長交換機WTから受信したパケットおよびシグナルを経路設定機能65へ転送する機能と、経路設定機能65から送信されたパケットおよびシグナルを、加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FTおよび波長交換機WTへ転送する機能を有している。
図6に、この通信ネットワークに設置されるネットワーク制御サーバCNTの構成例を示す。ネットワーク制御サーバCNTは、外部装置接続機能64および経路設定機能65を有している。外部装置接続機能64は、加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FT、波長交換機WTのアドレス情報およびそのアドレスに対する出力リンクを特定する機能を保有し、加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FTおよび波長交換機WTから受信したパケットおよびシグナルを経路設定機能65へ転送する機能と、経路設定機能65から送信されたパケットおよびシグナルを、加入者ユーザ収容ノードND、フレーム転送装置FTおよび波長交換機WTへ転送する機能を有している。
経路設定機能65は、パス設定判定機能66、加入者ユーザ収容ノード特定テーブル67、経路解析機能68および外部装置管理機能69を有している。パス設定判定機能66は、カットスルー光パスサービス要求を受け付けている契約ユーザ情報を保有し、光パス設定要求に記述されたIPアドレス間にユーザ間専有の光パスの割り当てを許可するか否かを決定する機能を有している。
例えば、宛先IPアドレスと送信元IPアドレスに対する残許容光パス数を導くテーブルを保有させ、カットスルー光パスを設定する毎に残許容光パス数を1減少させ、カットスルー光パスを開放する毎に残許容光パス数を1増加させることにより、IPアドレス対に許容するカットスルー光パス数を複数本とすることも可能となる。
加入者ユーザ収容ノード特定機能67は加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70を有している。加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70には、IPアドレスからそのIPアドレスを保有するユーザ端末UTを収容している加入者ユーザ収容ノードNDを示すコアアドレスプレフィックスを導くエントリが書き込まれる(図11参照)。
加入者ユーザ収容ノード特定機能67は、光パス設定要求に記述された送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスに対して、送信元IPアドレスを保有するユーザ端末UTを収容している加入者ユーザ収容ノードNDと、宛先IPアドレスを保有するユーザ端末UTを収容している加入者ユーザ収容ノードNDを特定する機能を有している。
経路解析機能68は、ネットワーク内の各装置のリンクや光パスなどの転送リソース使用状況および各装置の接続関係および各リンク上にマッピングされている転送経路を、ネットワーク内の各装置の各テーブルの内容を定期的に収集して保存することで管理する機能を有している。
経路解析機能68は、ネットワーク内の各装置のリンクや光パスなどの転送リソース使用状況および各装置の接続関係および各リンク上にマッピングされている転送経路を、ネットワーク内の各装置の各テーブルの内容を定期的に収集して保存することで管理する機能を有している。
外部装置管理機能69は、加入者ユーザ収容ノードNDおよびフレーム転送装置FTにSNMP参照要求を定期的に送信し、波長交換機WTにシグナルを定期的に送信することにより、定期的にトポロジ情報および転送経路情報を取得する機能と、加入者ユーザ収容ノードNDおよびフレーム転送装置FTにSNMP設定要求を送信し、波長交換機WTにシグナルを送信することにより、トポロジ情報および転送経路情報を変更する機能を有している。
経路設定機能65は、外部装置接続機能64から光パス設定要求を記したコアフレームを受信した際に、パス設定判定機能66を用いて、そのパケットの送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスを参照することにより、光パスの割り当ての可否を判断する。割り当てが許可された際は、加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70を用いて、そのパケットの宛先IPアドレスを参照することにより宛先コアアドレスプレフィックスを特定し、送信元IPアドレスを参照することにより送信元コアアドレスプレフィックスを特定し、これにより光パスを割り当てるべき加入者ユーザ収容ノードND間を特定する。そして、経路解析機能68により、割り当てる光パスリソースおよび経路識別子を特定し、外部装置管理機能69により、経路情報を変更することで、割り当てる光パスリソースを確保する。
また、経路設定機能65は、割り当てる光パスリソースの確保と共に、送信元加入者ユーザ収容ノードNDの経路特定テーブル43に、光パス設定要求に記述されていた送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスに対して経路解析機能68により特定された経路識別子を導くエントリを追加し、送信元加入者ユーザ収容ノードNDの出力リンク特定テーブル45に、宛先加入者ユーザ収容ノードNDを示すコアアドレスプレフィックスと経路解析機能68により特定された経路識別子からなるコアアドレスに対して経路解析機能68により割り当てられた光パスを示す出力リンクを導くエントリを追加する。光パス設定中に、同じIPアドレス対が記述された光パス設定要求を受信した際は、その要求を削除する。
なお、パス設定判定機能66により、光パス設定要求が拒否された際や、経路解析機能68により、割り当てる光パスリソースが特定できなかった際は、光パスの設定が許可されなかったとする。このときは、専有型のカットスルー光パスは設定されないため、既存のデフォルト光パスを用いて転送処理が実施される。
また、経路設定機能65は、外部装置接続機能64から光パス開放要求を記したコアフレームを受信した際に、パス設定判定機能66および、加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70を用いて、そのパケットの宛先1Pアドレスを参照することにより宛先コアアドレスプレフィックスを特定し、送信元IPアドレスを参照することにより送信元コアアドレスプレフィックスを特定し、これによりカットスルー光パスを開放すべき加入者ユーザ収容ノードND間を特定し、経路解析機能68により、開放すべき光パスリソースを特定する。
また、経路設定機能65は、開放すべき光パスリソースの特定と共に、外部装置管理機能69により、経路情報を変更することで、光パスリソースを開放するとともに、送信元加入者ユーザ収容ノードNDの経路特定テーブル43に追加されている、光パス開放要求に記述されていた送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスに対して経路識別子を導くエントリを削除し、送信元加入者ユーザ収容ノードNDの出力リンク特定テーブル45に追加されている、宛先加入者ユーザ収容ノードNDを示すコアアドレスプレフィックスとカットスルー光パスに割り当てられていた経路識別子からなるコアアドレスに対して出力リンクを導くエントリを削除する。
これにより、ユーザからの光パス設定要求に応じ、送信元加入者ユーザ収容ノードNDと宛先加入者ユーザ収容ノードNDを特定した後に、特定のユーザ端末UT間にのみ光パスを設定して、通信容量を一時的に拡張することが可能となる。
〔経路特定テーブル〕
図7に、加入者ユーザ収容ノードNDが保有する経路特定テーブル43の一例を示す。経路特定テーブル43には、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの対から、経路識別子を導くエントリが書き込まれる。本テーブルを検索し、該当経路識別子を得た場合、その後検索する転送テーブル44から得られる経路識別子は採用せず、本テーブルにより特定された経路識別子を採用する。
図7に、加入者ユーザ収容ノードNDが保有する経路特定テーブル43の一例を示す。経路特定テーブル43には、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの対から、経路識別子を導くエントリが書き込まれる。本テーブルを検索し、該当経路識別子を得た場合、その後検索する転送テーブル44から得られる経路識別子は採用せず、本テーブルにより特定された経路識別子を採用する。
〔転送テーブル〕
図8に、加入者ユーザ収容ノードNDが保有する転送テーブル44の一例を示す。転送テーブル44には、宛先IPアドレスに対する宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子を導くエントリが書き込まれる。
図8に、加入者ユーザ収容ノードNDが保有する転送テーブル44の一例を示す。転送テーブル44には、宛先IPアドレスに対する宛先コアアドレスプレフィックスおよび経路識別子を導くエントリが書き込まれる。
経路特定テーブル43を検索した際に経路識別子が特定された場合、転送テーブル44の検索結果から特定されたコアアドレスプレフィックスと、経路特定テーブル43の検索結果から特定された経路識別子からコアアドレスを作成し、これを宛先アドレスとする。
経路特定テーブル43を検索した際に経路識別子が特定されなかった場合、転送テーブル44の検索結果から特定されたコアアドレスプレフィックスと経路識別子からコアアドレスを作成し、これを宛先アドレスとする。
コアアドレスは、そのプレフィックス部に、加入者ユーザ収容ノードNDを識別する情報(コアアドレスプレフィックス)が記述され、それ以外の部分に、転送する際の出力先転送経路を識別する経路識別子が記述される。
〔出力リンク特定テーブル〕
図9に、加入者ユーザ収容ノードNDが保有する出力リンク特定テーブル45の一例を示す。出力リンク特定テーブル45は、宛先アドレスに対する出力リンクを導くエントリが書き込まれる。
図9に、加入者ユーザ収容ノードNDが保有する出力リンク特定テーブル45の一例を示す。出力リンク特定テーブル45は、宛先アドレスに対する出力リンクを導くエントリが書き込まれる。
〔フレーム転送テーブル〕
図10に、フレーム転送装置FTが保有するフレーム転送テーブル63の一例を示す。フレーム転送テーブル63には、宛先コアアドレスに対する出力リンクを導くエントリが書き込まれる。
図10に、フレーム転送装置FTが保有するフレーム転送テーブル63の一例を示す。フレーム転送テーブル63には、宛先コアアドレスに対する出力リンクを導くエントリが書き込まれる。
〔加入者ユーザ収容ノード特定テーブル〕
図11に、ネットワーク制御サーバCNTが保有する加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70の一例を示す。加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70には、IPアドレスに対する、そのIPアドレスによって特定されるユーザ端末UTを収容している加入者ユーザ収容ノードNDの識別子であるコアアドレスプレフィックスを導くエントリが書き込まれる。
図11に、ネットワーク制御サーバCNTが保有する加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70の一例を示す。加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70には、IPアドレスに対する、そのIPアドレスによって特定されるユーザ端末UTを収容している加入者ユーザ収容ノードNDの識別子であるコアアドレスプレフィックスを導くエントリが書き込まれる。
〔動作〕
図13に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て前のネットワーク環境の一例を示す。図14に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て後のネットワーク環境の一例を示す。図15に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て前の各種テーブル内容の一例を示す。図16に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て後の各種テーブル内容の一例を示す。
図13に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て前のネットワーク環境の一例を示す。図14に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て後のネットワーク環境の一例を示す。図15に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て前の各種テーブル内容の一例を示す。図16に、この通信ネットワークにおけるカットスルー光パス割り当て後の各種テーブル内容の一例を示す。
〔カットスルー光パス割り当て前〕
この例において、ユーザ端末UT1およびユーザ端末UT2は、ユーザ端末UT5およびユーザ端末UT6と通信をしている。この場合、加入者ユーザ収容ノードND1は、経路特定テーブル43(図15(a))を参照した際、各通信で使用されるIPアドレス対(IP#1−IP#5、IP#1−IP#6、IP#2−IP#5、IP#2−IP#6)が記述されたエントリを検出できないため、転送テーブル44(図15(b))を参照し、ユーザ端末UT5宛てのパケットが保有する宛先1Pアドレス「IP#5」から、コアアドレスプレフィックス「コア#3」および経路識別子「R1」を特定し、ユーザ端末UT6宛てのパケットが保有する宛先IPアドレス「IP#6」から、コアアドレスプレフィックス「コア#3」および経路識別子「R2」を特定する。
この例において、ユーザ端末UT1およびユーザ端末UT2は、ユーザ端末UT5およびユーザ端末UT6と通信をしている。この場合、加入者ユーザ収容ノードND1は、経路特定テーブル43(図15(a))を参照した際、各通信で使用されるIPアドレス対(IP#1−IP#5、IP#1−IP#6、IP#2−IP#5、IP#2−IP#6)が記述されたエントリを検出できないため、転送テーブル44(図15(b))を参照し、ユーザ端末UT5宛てのパケットが保有する宛先1Pアドレス「IP#5」から、コアアドレスプレフィックス「コア#3」および経路識別子「R1」を特定し、ユーザ端末UT6宛てのパケットが保有する宛先IPアドレス「IP#6」から、コアアドレスプレフィックス「コア#3」および経路識別子「R2」を特定する。
ユーザ端末UT1からのユーザ端末UT5宛てのIPパケットは、送信元コアアドレス「コア#1」および宛先コアアドレス「コア#3_R1」を保有するコアヘッダを付与され、コアフレームにカプセル化された後、出力リンク特定テーブル45(図15(c))により、出力リンク101が特定され、コアネットワークCNWに転送される。
ユーザ端末UT1からのユーザ端末UT6宛てのIPパケットは、送信元コアアドレス「コア#1」および宛先コアアドレス「コア#3_R2」を保有するコアヘッダを付与され、コアフレームにカプセル化された後、出力リンク特定テーブル45(図15(c))により、出力リンク102が特定され、コアネットワークCNWに転送される。
ユーザ端末UT2からのユーザ端末UT5宛てのIPパケットは、送信元コアアドレス「コア#2」および宛先コアアドレス「コア#3_R1」を保有するコアヘッダを付与され、コアフレームにカプセル化された後、出力リンク特定テーブル45(図15(c))により、出力リンク101が特定され、コアネットワークCNWに転送される。
ユーザ端末UT2からのユーザ端末UT6宛てのIPパケットは、送信元コアアドレス「コア#2」および宛先コアアドレス「コア#3_R2」を保有するコアヘッダを付与され、コアフレームにカプセル化された後、出力リンク特定テーブル45(図15(c))により、出力リンク102が特定され、コアネットワークCNWに転送される。
〔カットスルー光パスの設定要求〕
このような状態から、今、ユーザ端末UT1が、ユーザ端末UT5間の通信にカットスルー光パスの設定を要求したとする。
この場合、ユーザ端末UT1は、送信元IPアドレス「IP#1」と宛先IPアドレス「IP#5」を記述した光パス設定要求パケットを生成し、送信する。加入者ユーザ収容ノードND1は、受信フレーム処理部37でユーザ端末UT1からの光パス設定要求パケットを受信する。
このような状態から、今、ユーザ端末UT1が、ユーザ端末UT5間の通信にカットスルー光パスの設定を要求したとする。
この場合、ユーザ端末UT1は、送信元IPアドレス「IP#1」と宛先IPアドレス「IP#5」を記述した光パス設定要求パケットを生成し、送信する。加入者ユーザ収容ノードND1は、受信フレーム処理部37でユーザ端末UT1からの光パス設定要求パケットを受信する。
受信フレーム処理部37は、光パス設定要求パケットを抽出し、光パス設定要求送信機能41に転送する。光パス設定要求送信機能41は、光パス設定要求パケットを受信した際に、自己が属する加入者ユーザ収容ノードND1が保有するコアアドレスプレフィックス「コア#1」から、送信元コアアドレス「コア#1」を生成し、ネットワーク制御サーバCNTが保有するコアアドレスプレフィックス「コア#7」および、ネットワーク制御サーバCNTと接続性が確保されているリンクの経路識別子「R0」(デフォルト値としてスタティックに設定)から、宛先コアアドレス「コア#7_R0」を生成し、光パス設定要求を示すIPパケットをコアフレームにカプセル化し、サーバ接続機能42へ転送する。
サーバ接続機能42は、光パス設定要求送信機能41から受信したコアフレームを、ネットワーク制御サーバCNTヘ転送する。ネットワーク制御サーバCNTは、外部装置接続機能64によって、光パス設定要求情報が記述されたコアフレームを受信する。外部装置接続機能64は、コアフレームを経路設定機能65へ転送する。
経路設定機能65は、受信したコアフレームをデカプセル化し、パス設定判定機能66を用いて、そのパケットの送信元IPアドレス「IP#1」を参照し、この際、ユーザ端末UT1からユーザ端末UT5との間にカットスルー光パスサービス要求が契約により登録されていることを検出し、光パス設定を許可する。
なお、IPアドレス「IP#1」に対してカットスルー光パスサービス要求の契約が登録されていなかった場合、パス設定判定機能66は、ユーザ端末UT1からの光パス設定要求を拒絶する。
続いて、加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70(図11)を用いて、そのIPパケットの送信元IPアドレス「IP#1」を参照することにより、送信元コアアドレスプレフィックス「コア#1」を特定し、そのIPパケットの宛先IPアドレス「IP#5」を参照することにより、宛先コアアドレスプレフィックス「コア#3」を特定し、カットスルー光パスを割り当てるべき加入者ユーザ収容ノードND1およびND3を特定する。そして、経路解析機能に68より、割り当てる光パスリソースを特定し、外部装置管理機能64により、ネットワーク上の各装置のトポロジ情報および転送経路情報を変更することで、割り当てるカットスルー光パスリソース(図14に示す転送経路(カットスルー光パス)PA)を確保する。
この際、加入者ユーザ収容ノードND1の経路特定テーブル44には、送信元IPアドレス「IP#1」および宛先IPアドレス「IP#5」の対から、カットスルー光パスPAに割り当てられた経路識別子「R3」を特定するためのエントリが追加される(図16(a)参照)。また、加入者ユーザ収容ノードND1の出力リンク特定テーブル45には、宛先アドレス「コア#3_R3」から、カットスルー光パスPAに割り当てられたリンク103を特定するためのエントリが追加される(図16(c)参照)。
この後、加入者ユーザ収容ノードND1は、経路特定テーブル43(図16(a))を参照した際、ユーザ端末UT1からのユーザ端末UT5宛のIPパケットが保有する送信元IPアドレス「IP#1」および宛先IPアドレス「IP#5」の対から経路識別子「R3」を特定し、転送テーブル44(図16(b))を参照し、ユーザ端末UT5宛てのパケットが保有する宛先IPアドレス「IP#5」から、コアアドレスプレフィックス「コア#3」を特定する。この際、転送テーブル44から特定される経路識別子「R1」は適用せず、経路特定テーブル43から特定された経路識別子「R3」を適用する。
これにより、ユーザ端末UT1から送信されたユーザ端末UT5宛てのIPパケットは、送信元コアアドレス「コア#1」および宛先コアアドレス「コア#3_R3」を保有するコアヘッダを付与され、コアフレームにカプセル化された後、出力リンク特定テーブル45(図16(c))により、出力リンク103が特定され、コアネットワークCNWに転送される。
その他のユーザ端末UT間の通信を示すIPパケットは、経路特定テーブル43を参照した際に、各通信で使用されるIPアドレス対が記述されたエントリを検出できないため、転送テーブル44を参照する。
例えば、ユーザ端末UT2からのユーザ端末UT5宛てのIPパケットは、その保有する宛先IPアドレス「IP#5」から、コアアドレスプレフィックス「コア#3」および経路識別子「R1」が特定され、送信元コアアドレス「コア#1」および宛先コアアドレス「コア#3_R1」を保有するコアヘッダを付与され、コアフレームにカプセル化された後、出力リンク特定テーブル45により、出力リンク101が特定され、コアネットワークCNWに転送される。
また、ユーザ端末UT1,UT2からのユーザ端末UT6宛てのIPパケットは、その保有する宛先IPアドレス「IP#6」から、コアアドレスプレフィックス「コア#3」および経路識別子「R2」が特定され、送信元コアアドレス「コア#1」および宛先コアアドレス「コア#3_R2」を保有するコアヘッダを付与され、コアフレームにカプセル化された後、出力リンク特定テーブル45により、出力リンク102が特定され、コアネットワークCNWに転送される。
このようにして、本実施の形態では、送信元加入者ユーザ収容ノードND1と宛先加入者ユーザ収容ノードND3との間に、送信元のユーザ端末UT1から宛先のユーザ端末UT5への専有のカットスルー光パスPA(物理リンクおよび転送経路)が割り当てられる。
〔カットスルー光パスの開放要求〕
こような状態から、今、ユーザ端末UT1が、ユーザ端末UT1とユーザ端末UT5との間に設定されているカットスルー光パスPAの開放を要求したとする。
この場合、ユーザ端末UT1は、送信元IPアドレス「IP#1」と宛先IPアドレス「IP#5」を記述した光パス開放要求パケットを生成し、送信する。加入者ユーザ収容ノードND1は、受信フレーム処理部37で光パス開放要求パケットを受信する。
こような状態から、今、ユーザ端末UT1が、ユーザ端末UT1とユーザ端末UT5との間に設定されているカットスルー光パスPAの開放を要求したとする。
この場合、ユーザ端末UT1は、送信元IPアドレス「IP#1」と宛先IPアドレス「IP#5」を記述した光パス開放要求パケットを生成し、送信する。加入者ユーザ収容ノードND1は、受信フレーム処理部37で光パス開放要求パケットを受信する。
受信フレーム処理部37は、光パス開放要求パケットを抽出し、光パス設定要求送信機能41に転送する。光パス設定要求送信機能41は、光パス開放要求パケットを受信した際に、自己が属する加入者ユーザ収容ノードND1が保有するコアアドレスプレフィックス「コア#1」から、送信元コアアドレス「コア#1」を生成し、ネットワーク制御サーバCNTが保有するコアアドレスプレフィックス「コア#7」および、ネットワーク制御サーバCNTと接続性が確保されているリンクの経路識別子「R0」(デフォルト値としてスタティックに設定)から、宛先コアアドレス「コア#7_R0」を生成し、光パス開放要求を示すIPパケットをコアフレームにカプセル化し、サーバ接続機能42へ転送する。
サーバ接続機能42は、光パス設定要求送信機能41から受信したコアフレームを、ネットワーク制御サーバCNTヘ転送する。ネットワーク制御サーバCNTは、外部装置接続機能64によって、光パス開放要求情報が記述されたコアフレームを受信する。外部装置接続機能64は、コアフレームを経路設定機能65へ転送する。
経路設定機能65は、受信したコアフレームをデカプセル化し、パス設定判定機能66を用いて、そのパケットの送信元IPアドレス「IP#1」を参照し、この際、ユーザ端末UT1からユーザ端末UT5との間にカットスルー光パスサービス要求が契約により登録されていることを検出し、光パス開放を許可する。
続いて、加入者ユーザ収容ノード特定テーブル70を用いて、そのIPパケットの送信元IPアドレス「IP#1」を参照することにより、送信元コアアドレスプレフィックス「コア#1」を特定し、そのIPパケットの宛先IPアドレス「IP#5」を参照することにより、宛先コアアドレスプレフィックス「コア#3」を特定し、カットスルー光パスを開放すべき加入者ユーザ収容ノードND1およびND3を特定する。そして、経路解析機能に68より、開放する光パスリソースを特定し、外部装置管理機能64により、ネットワーク上の各装置のトポロジ情報および転送経路情報を変更することで、特定したカットスルー光パスリソースを開放する。
この際、加入者ユーザ収容ノードND1の経路特定テーブル44(図16(a))からは、送信元IPアドレス「IP#1」および宛先IPアドレス「IP#5」の対から、カットスルー光パスに割り当てられた経路識別子「R3」を特定するためのエントリが削除され、加入者ユーザ収容ノードND1の出力リンク特定テーブル45(図16(c))からは、宛先アドレス「コア#3_R3」から、カットスルー光パスに割り当てられたリンク103を特定するためのエントリが削除される。
このように、この通信ネットワークでは、ユーザからの光パス設定要求を受理し、送信元加入者ユーザ収容ノードNDと宛先加入者ユーザ収容ノードNDとの間にカットスルー光パスを割り当て、特定のユーザにカットスルー光パスを専有させる一方で、カットスルー光パス転送機能とデフォルト光パス転送機能の両者をユーザ要求に応じて割り当てる。これにより、簡単かつ確実に、特定のユーザ端末UT間にのみカットスルー光パスを設定して、通信容量を一時的に拡張することが可能となると同時に、特定のユーザ端末UT間以外にはデフォルト光パスを設定して、通信の到達性を確保することが可能となる。
〔仮想プライベートネットワーク〕
図17に、加入者ユーザ収容ノードの他の例として、仮想プライベートネットワーク機能を有するバックボーンネットワークに設置する加入者ユーザ収容ノードの構成例を示す。この加入者ユーザ収容ノードND’の図4に示した加入者ユーザ収容ノードNDと異なる点は、仮想プライベートネットワークを提供するために、フォワーディング処理部54および光パス設定要求送信機能55を仮想プライベートネットワーク毎に保有し、受信フレーム処理部46が、VLAN値からVPN番号を導くVPN特定テーブル53を保有する点である。
図17に、加入者ユーザ収容ノードの他の例として、仮想プライベートネットワーク機能を有するバックボーンネットワークに設置する加入者ユーザ収容ノードの構成例を示す。この加入者ユーザ収容ノードND’の図4に示した加入者ユーザ収容ノードNDと異なる点は、仮想プライベートネットワークを提供するために、フォワーディング処理部54および光パス設定要求送信機能55を仮想プライベートネットワーク毎に保有し、受信フレーム処理部46が、VLAN値からVPN番号を導くVPN特定テーブル53を保有する点である。
図12に、加入者ユーザ収容ノードND’が保有するVPN特定テーブル53の一例を示している。VPN特定テーブル53には、IPパケットのVLAN値に対するVPN番号を導くエントリが書き込まれる。
加入者ユーザ収容ノードND’は、受信フレーム処理部46でIPパケットを受信した際に、IPパケットに対応するVLAN値を検索キーとしてVPN特定テーブル53を参照し、IPパケットが属する仮想プライベートネットワークの識別番号であるVPN番号を特定し、フォワーディング処理部54での処理を実施する際に、VPN番号に該当するVPN転送機能が保有するフォワーディング処理部54を用いる。
例えば、VPN番号が「1」と特定されたIPパケットの転送は、VPN1転送機能48が保有するフォワーディング処理部54を使用し、VPN番号が「2」と特定されたIPパケットの転送は、VPN2転送機能49が保有するフォワーディング処理部54を使用し、VPN番号が「3」と特定されたIPパケットの転送は、VPN3転送機能50が保有するフォワーディング処理部54を使用する。
また、仮想プライベートネットワーク機能を有するバックボーンネットワークでは、宛先コアアドレスには、宛先加入者ユーザ収容ノードND’を示すコアアドレスプレフィックスと、VPN番号と、経路識別子が記述される。
これにより、コアフレームを受信した加入者ユーザ収容ノードND’は、VPN番号を参照することにより、受信したコアフレームが所属する仮想プライベートネットワークを特定することが可能となる。
これにより、コアフレームを受信した加入者ユーザ収容ノードND’は、VPN番号を参照することにより、受信したコアフレームが所属する仮想プライベートネットワークを特定することが可能となる。
このような加入者ユーザ収容ノードND’を適用することにより、仮想プライベートネットワーク機能を有するバックボーンネットワークで想定されるアドレス重複時においても、特定の送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを保有する転送フレームを、転送テーブル57で特定される転送経路以外の経路へ出力することが可能となり、専有型のカットスルー光パスを設定することが可能となる。
なお、本実施の形態において、ネットワークサーバCNTや加入者ユーザ収容ノードND,ND’などでの処理は、これらの装置に内蔵された中央演算処理装置(CPU)が実行する。すなわち、ハードディスクなどにストアされた制御プログラムに従って、CPUが実行する。この制御プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記憶させた状態で提供可能である。
UT(UT1〜UT8)…ユーザ端末、ND(ND1〜ND4),ND’…加入者ユーザ収容ノード、FT(FT1,FT2)…フレーム転送装置、WT(WT1,WT2)…波長交換機、CNT…ネットワーク制御サーバ、18〜21…ユーザ網、CNW…コアネットワーク、INW…IPネットワーク、24〜33…光パス識別子、34〜36…転送経路、37,46…受信フレーム処理部、38,47…パケット処理部、39,54…フォワーディング処理部、40,51…送信フレーム処理部、41,55…光パス設定要求送信機能、42,52…サーバ接続機能、43,56…経路特定テーブル、44,57…転送テーブル、45,58…出力リンク特定テーブル、48…VPN1転送機能、49…VPN2転送機能、50…VPN3転送機能、53…VPN特定テーブル、59…コアアドレス抽出部、60…コアフォワーディング処理部、61…送信コアフレーム処理部、62…外部装置接続処理部、63…フレーム転送テーブル、64…外部装置接続機能、65…経路設定機能、66…パス設定判定機能、67…加入者ユーザ収容ノード特定機能、68…経路解析機能、69…外部装置管理機能、70…加入者ユーザ収容ノード特定テーブル、101〜117…リンク、PA…カットスルー光パス。
Claims (10)
- ユーザ端末を収容したユーザ端末収容ノード間に設定する転送経路を制御するネットワーク制御サーバにおいて、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス設定要求を受信する手段と、
受信した前記パス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
受信した前記パス設定要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先ユーザ端末収容ノードとの間に前記送信元のユーザ端末から前記宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を割り当てる手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク制御サーバ。 - ユーザ端末を収容するユーザ端末収容ノードにおいて、
宛先ユーザアドレスと宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる転送テーブルと、
宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子と出力リンクとの関係を示すエントリが書き込まれる出力リンク特定テーブルと、
送信元ユーザアドレスおよび宛先ユーザアドレスと経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる経路特定テーブルと、
前記ユーザ端末から送られてくる転送フレームを受信し、この転送フレームに記述されている送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスを第1の検索キーとして前記経路特定テーブルを検索し、前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在するか否かを調べる手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在していた場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第2の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第2の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と前記第1の検索キーに応ずる前記経路特定テーブル中のエントリから導かれる経路識別子を第3の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第3の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在しなかった場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第4の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第4の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と経路識別子を第5の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第5の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段とを備え、
前記経路特定テーブルおよび前記出力リンク特定テーブルは、そのエントリが請求項1に記載されたネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の割り当てに従って追記される
ことを特徴とするユーザ端末収容ノード。 - 請求項1に記載されたネットワーク制御サーバにおいて、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス開放要求を受信する手段と、
受信した前記パス開放要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
受信した前記パス開放要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
前記パス開放要求から特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先加入者ユーザノードとの間に割り当てられている前記専有の物理リンクおよび転送経路を開放する手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク制御サーバ。 - ユーザ端末を収容するユーザ端末収容ノードにおいて、
宛先ユーザアドレスと宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる転送テーブルと、
宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子と出力リンクとの関係を示すエントリが書き込まれる出力リンク特定テーブルと、
送信元ユーザアドレスおよび宛先ユーザアドレスと経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる経路特定テーブルと、
前記ユーザ端末から送られてくる転送フレームを受信し、この転送フレームに記述されている送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスを第1の検索キーとして前記経路特定テーブルを検索し、前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在するか否かを調べる手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在していた場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第2の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第2の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と前記第1の検索キーに応ずる前記経路特定テーブル中のエントリから導かれる経路識別子を第3の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第3の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在しなかった場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第4の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第4の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と経路識別子を第5の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第5の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段とを備え、
前記経路特定テーブルおよび前記出力リンク特定テーブルは、そのエントリが請求項3に記載されたネットワーク制御サーバからの専有の物理リンクおよび転送経路の割り当ておよび開放に従って追記および削除される
ことを特徴とするユーザ端末収容ノード。 - 請求項2又は4に記載されたユーザ端末収容ノードにおいて、
前記経路特定テーブルおよび前記転送テーブルは仮想プライベートネットワーク毎に設置されていることを特徴とするユーザ端末収容ノード。 - ユーザ端末を収容する複数のユーザ端末収容ノードと、これらユーザ端末収容ノードの間に設定する転送経路を制御するネットワーク制御サーバとを備えた通信ネットワークにおいて、
前記ユーザ端末収容ノードは、
宛先ユーザアドレスと宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる転送テーブルと、
宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子と出力リンクとの関係を示すエントリが書き込まれる出力リンク特定テーブルと、
送信元ユーザアドレスおよび宛先ユーザアドレスと経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる経路特定テーブルと、
前記ユーザ端末から送られてくる転送フレームを受信し、この転送フレームに記述されている送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスを第1の検索キーとして前記経路特定テーブルを検索し、前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在するか否かを調べる手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在していた場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第2の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第2の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と前記第1の検索キーに応ずる前記経路特定テーブル中のエントリから導かれる経路識別子を第3の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第3の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在しなかった場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第4の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第4の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と経路識別子を第5の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第5の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段とを備え、
前記ネットワーク制御サーバは、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス設定要求を受信する手段と、
受信した前記パス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
受信した前記パス設定要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先加入者ユーザノードとの間に割り当てるべき前記送信元のユーザ端末から前記宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を決定し、この専有の物理リンクおよび転送経路が確保されるように、前記送信元ユーザ端末収容ノードにおける前記経路特定テーブルおよび前記出力リンク特定テーブルにエントリを追記する手段と
を備えたことを特徴とする通信ネットワーク。 - ユーザ端末を収容する複数のユーザ端末収容ノードと、これらユーザ端末収容ノードの間に設定する転送経路を制御するネットワーク制御サーバとを備えた通信ネットワークにおいて、
前記ユーザ端末収容ノードは、
宛先ユーザアドレスと宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる転送テーブルと、
宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子と出力リンクとの関係を示すエントリが書き込まれる出力リンク特定テーブルと、
送信元ユーザアドレスおよび宛先ユーザアドレスと経路識別子との関係を示すエントリが書き込まれる経路特定テーブルと、
前記ユーザ端末から送られてくる転送フレームを受信し、この転送フレームに記述されている送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスを第1の検索キーとして前記経路特定テーブルを検索し、前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在するか否かを調べる手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在していた場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第2の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第2の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と前記第1の検索キーに応ずる前記経路特定テーブル中のエントリから導かれる経路識別子を第3の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第3の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段と、
前記第1の検索キーに応ずるエントリが前記経路特定テーブルに存在しなかった場合、前記転送フレームに記述されている宛先ユーザアドレスを第4の検索キーとして前記転送テーブルを検索し、前記第4の検索キーに応ずる宛先ユーザ端末収容ノードの識別子および経路識別子を特定し、この特定した宛先ユーザ端末収容ノードの識別子と経路識別子を第5の検索キーとして前記出力リンク特定テーブルを検索し、前記第5の検索キーに応ずる出力リンクを特定する手段とを備え、
前記ネットワーク制御サーバは、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス設定要求を受信する手段と、
受信した前記パス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
受信した前記パス設定要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
前記パス設定要求から特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先加入者ユーザノードとの間に割り当てるべき前記送信元のユーザ端末から前記宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を決定し、この専有の物理リンクおよび転送経路が確保されるように、前記送信元ユーザ端末収容ノードにおける前記経路特定テーブルおよび前記出力リンク特定テーブルにエントリを追記する手段と、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス開放要求を受信する手段と、
受信した前記パス開放要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
受信した前記パス開放要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する手段と、
前記パス開放要求から特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先加入者ユーザノードとの間に割り当てられている前記専有の物理リンクおよび転送経路が開放されるように、前記送信元ユーザ端末収容ノードにおける前記経路特定テーブルおよび前記出力リンク特定テーブルのエントリを削除する手段と
を備えたことを特徴とする通信ネットワーク。 - 請求項6又は7に記載された通信ネットワークにおいて、
前記ユーザ端末収容ノードは、前記経路特定テーブルおよび前記転送テーブルを仮想プライベートネットワーク毎に保有していることを特徴とする通信ネットワーク。 - コンピュータに、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス設定要求を受信させる第1の処理と、
受信した前記パス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する第2の処理と、
受信した前記パス設定要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する第3の処理と、
特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先加入者ユーザノードとの間に前記送信元のユーザ端末から前記宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を割り当てる第4の処理と
を実現させるためのネットワーク制御プログラム。 - コンピュータに、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス設定要求を受信させる第1の処理と、
受信した前記パス設定要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する第2の処理と、
受信した前記パス設定要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する第3の処理と、
前記パス設定要求から特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先加入者ユーザノードとの間に前記送信元のユーザ端末から前記宛先のユーザ端末への専有の物理リンクおよび転送経路を割り当てる第4の処理と、
ユーザからの送信元ユーザアドレスと宛先ユーザアドレスが記述されたパス開放要求を受信させる第5の処理と、
受信した前記パス開放要求に記述されている送信元ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた送信元のユーザ端末を収容する送信元ユーザ端末収容ノードを特定する第6の処理と、
受信した前記パス開放要求に記述されている宛先ユーザアドレスからそのアドレスが割り当てられた宛先のユーザ端末を収容する宛先ユーザ端末収容ノードを特定する第7の処理と、
前記パス開放要求から特定された前記送信元ユーザ端末収容ノードと前記宛先加入者ユーザノードとの間に割り当てられている前記専有の物理リンクおよび転送経路を開放する第8の処理と
を実現させるためのネットワーク制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005057435A JP2006245896A (ja) | 2005-03-02 | 2005-03-02 | ネットワーク制御サーバ、ユーザ端末収容ノード、通信ネットワークおよびネットワーク制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005057435A JP2006245896A (ja) | 2005-03-02 | 2005-03-02 | ネットワーク制御サーバ、ユーザ端末収容ノード、通信ネットワークおよびネットワーク制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010199646A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Fujitsu Ltd | 経路決定プログラム、管理装置及びネットワーク・システム |
JP2015065684A (ja) * | 2010-12-17 | 2015-04-09 | ビッグ スウィッチ ネットワークス インコーポレイテッド | ネットワーク・スイッチを構成するための方法 |
-
2005
- 2005-03-02 JP JP2005057435A patent/JP2006245896A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010199646A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Fujitsu Ltd | 経路決定プログラム、管理装置及びネットワーク・システム |
JP2015065684A (ja) * | 2010-12-17 | 2015-04-09 | ビッグ スウィッチ ネットワークス インコーポレイテッド | ネットワーク・スイッチを構成するための方法 |
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