JP4074257B2 - 多層相変化記録媒体及び記録再生方法 - Google Patents

多層相変化記録媒体及び記録再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、8値(およそ3ビット)を超える多値記録が可能である記録再生方法及び該記録再生方法に用いる多層相変化記録媒体に関する。
従来より、相変化記録媒体の記録密度を上げる方法の一つとして多値記録方式が種々提案されている。例えば、マークの大きさを多値情報に応じて変える方法(特許文献1参照)、基板の凹凸と相変化マークの相互作用により多値情報を記録する方法(特許文献2参照)、一旦記録した相変化マークの一部分を第2のレーザービームで消去することで、多値情報を記録する方法(特許文献3参照)、相変化記録膜を多層構造として多値情報を記録する方法(特許文献4及び特許文献5参照)、及び相変化記録マークの後、エッジ位置を記録情報に応じてレーザービームの進行方向にシフトさせる多値記録方法(特許文献6参照)、などが提案されている。
しかしながら、前記従来の多値記録方法は、和信号としての反射光量の変化を検出し、記録媒体に記録した多値情報を判定するものであり、多値数でダイナミックレンジ(最大信号と最小信号とのレベル差)を分割し、結晶相とアモルファス相との間の変化で情報を記録する相変化記録においては、前記ダイナミックレンジの拡大には限界があり、このため記録再生できる多値数が制限されてしまい、8値程度が限界であり、更なる高記録密度化を図るための手段の開発が強く望まれているのが現状である。
特開2001−84591号公報 特開平07−210870号公報 特開平08−147695号公報 特開平09−007224号公報 特開平10−241205号公報 特開2002−025065号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、記録できる多値数を大幅に増やして高密度化を図ることができる記録再生方法及び該記録再生方法に用いる多層相変化記録媒体記録媒体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> レーザービーム入射側から少なくとも上部誘電体層、上部記録層、層間誘電体層、下部記録層、下部誘電体層、金属層、及び基板をこの順に有する多層相変化記録媒体に対する記録再生方法であって、
記録時には多値情報に応じてマーク長を変えると共に記録する記録層を変えて記録し、
再生時には少なくとも2層の記録層を同時に再生し、かつ再生時には、和信号の強度変化と、タンジェンシャルプッシュプル信号の強度変化とを検出することによって多値情報を判定することを特徴とする記録再生方法である。
ここで、前記和信号は、レーザービームの進行方向に対して、受光部を前後対称に2分割した状態で、該前後の分割領域で検出された信号を足した信号を示し、前記タンジェンシャルプッシュプル信号は、前記前後の分割領域で検出された信号強度の差による信号を示す。
該<1>に記載の記録再生方法においては、少なくとも2層の記録層を有し、記録できる多値数を層数分増やすことができるので、8値を超える高密度化が図れる。
また、再生時には、和信号の強度変化と、タンジェンシャルプッシュプル信号の強度変化とを検出することによって上部記録層及び下部記録層からの信号を精度よく分離することができる。
<2> 多層相変化記録媒体が、レーザービーム入射側から少なくとも上部誘電体層、上部記録層、層間誘電体層、下部記録層、下部誘電体層、金属層、及び基板をこの順に有し、記録時には多値情報に応じてマーク長を変えると共に記録する上部記録層及び下部記録層を変えて記録し、再生時には上部記録層及び下部記録層を同時に再生する前記<1>に記載の記録再生方法である。
該<2>に記載の記録再生方法においては、レーザービーム入射側から少なくとも上部記録層及び下部記録層をこの順に有する多層相変化記録媒体を用いて、8値を超える高密度記録を効率良く行うことができる。
<3> 層間誘電体層の厚みが、上部記録層及び下部記録層の2層の記録層を同時に再生できるように設定される前記<1>から<2>のいずれかに記載の記録再生方法である。
<4> 一つのマークを記録するレーザーパワーがP1<P2の関係にある2水準で変える2水準変調パターンと、レーザーパワーがP0<P3<P4の関係にある3水準で変える3水準変調パターンをそれぞれ設定し、前記2水準変調パターンではレーザーパワーレベルをP2に保持する時間をパルス幅T2とし、前記3水準変調パターンではレーザーパワーレベルをP0に保持する時間をパルス幅T0とし、多値情報に対応させて2水準変調パターン及び3水準変調パターンとパルス幅T2及びT0を変化させる前記<1>から<3>のいずれかに記載の記録再生方法である。
<5> 各変調パターンにおける最高パワーレベルP2及びP4が、P2<P4の関係を満たす前記<4>に記載の記録再生方法である。
<6> 最高パワーレベルがP2である場合には、上部記録層のみにマークを記録し、最高パワーレベルがP4である場合には、上部記録層及び下部記録層にマークを記録する前記<5>に記載の記録再生方法である。
<7> タンジェンシャルプッシュプル信号の強度変化が、上部記録層のみにマークを記録する場合にはLoレベルを出力し、上部記録層及び下部記録層にマークを記録する場合にはHiレベルを出力する前記<1>から<6>のいずれかに記載の記録再生方法である。
本発明によると、従来における諸問題を解決でき、記録できる多値数を16値(およそ4ビット)及びそれ以上の大幅に増やして高密度化を図ることができる記録再生方法及び該記録再生方法に用いる多層相変化記録媒体記録媒体を提供できる。
(記録再生方法及び多層相変化記録媒体)
本発明の記録再生方法は、少なくとも2層の記録層を有する多層相変化記録媒体に対し、記録時には多値情報に応じてマーク長を変えると共に記録する記録層を変えて記録し、再生時には少なくとも2層の記録層を同時に再生する。
本発明の多層相変化記録媒体は、本発明の記録再生方法に用いられ、レーザービーム入射側から少なくとも上部誘電体層、上部記録層、層間誘電体層、下部記録層、下部誘電体層、金属層、及び基板をこの順に積層してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
以下、本発明の記録再生方法の説明を通じて、本発明の多層相変化記録媒体の詳細も明らかにする。
−記録再生方法−
本発明の記録再生方法は、少なくとも2層の記録層を有する多層相変化記録媒体に対し、記録時には多値情報に応じてマーク長を変えると共に記録する記録層を変えて記録し、再生時には少なくとも2層の記録層を同時に再生するものであるが、前記多層相変化記録媒体としては、レーザービーム入射側から少なくとも上部記録層及び下部記録層をこの順に有し、記録時には多値情報に応じてマーク長を変えると共に記録する上部記録層及び下部記録層を変えて記録し、再生時には上部記録層及び下部記録層を同時に再生することが好ましい。
図1は、本発明の記録再生方法に好適に用いられる2層相変化記録媒体の構成を示す。この2層相変化記録媒体においては、レーザービーム入射側の記録層を上部記録層103、奥側の層を下部記録層104とする。この場合、上部記録層及び下部記録層の層間距離がレーザービームの焦点距離以内であることが、上部記録層及び下部記録層を同時に再生することができる点で好ましい。
図2(21)は、マークの記録状態を示す上方視図である。211は上部記録層103におけるマークの記録状態、212は下部記録層105におけるマークの記録状態を示す。
記録時には、多値記録情報に応じてディスクタンジェンシャル方向におけるマークの長さを変えることができる。また、多値記録情報に応じてマークを記録する上部記録層103と下部記録層105とを切り替える。下部記録層105にマーク2121を記録する際には、上部記録層103にもマーク2112を記録する。再生時には、上部記録層103及び下部記録層105の層間距離をレーザービームの焦点距離以内に設定し、上部記録層及び下部記録層を同時に再生する。
図2(22)は、レーザーパワーレベルの変調パターンを示す。221に示す変調パターン及び222に示す変調パターンで一つのマークを記録する。
図2(22)における221は、パワーレベルP1<P2の関係にある2水準で変調し多値情報に応じてパルス幅を変える2水準変調パターンである。図2(22)における222は、P0<P3<P4の関係にある3水準で変調し多値情報に応じてパルス幅を変える3水準変調パターンである。
221の2水準変調パターンの場合には、P2レベルに保持する時間T2を多値情報に応じて変えることでマーク長を制御する。
一方、222の3水準変調パターンの場合には、P4レベルに保持する時間T4を固定し、多値情報に応じてP0レベルに保持する時間T0を変えることでマーク長を制御する。
各変調パターンにおける最高パワーレベルP2及びP4は、常にP2<P4になるように設定する。上部記録層及び下部記録層の2層の記録層を積層した場合、レーザービーム入射側に位置する上部記録層は、奥側の下部記録層よりも低いレーザーパワーレベルでマークを記録することができる。奥側の下部記録層は、上部記録層でのレーザービームの吸収があることから、マークを記録するには高いパワーが必要になる。つまり、記録層を積層することによって上部記録層と下部記録層との間で記録感度に差が生じる。従って、最高パワーレベルがP2である場合には、上部記録層のみにマークが記録できる。最高パワーレベルがP4の場合には、上部記録層及び下部記録層にマークが記録できる。
図2(21)における221に示すように、低パワーレベルP2で記録した場合には、上部記録層103のみにマーク2111が記録される。ここで、上部記録層に記録されるマーク2111のディスクタンジェンシャル方向の長さは、低パワーレベルP2に保持する時間T2に対応した長さになる。
一方、図2(22)における222に示すように、高パワーレベルP4で記録した場合には、上部記録層103にマーク2112が記録され、下部記録層105にもマーク2121が記録される。ここで、上部記録層103に記録されるマーク2112のディスクタンジェンシャル方向の長さは、高パワーレベルP4に保持する時間T4に対応した長さになる。また、下部記録層105に記録されるマーク2121の長さは、P4レベルとP0レベルに保持する時間T4+T0に対応する長さになる。
図3は、再生方法を示す。図3(31)は、記録媒体に記録されたマークを示し、タンジェンシャル方向において一定の周期でマーク長を変えて記録した状態の上方視図である。この図3(31)では、上部記録層のマークと下部記録層のマークを重ねて記載している。
図3(32)では、記録マークをフォトダイオードで検出した和信号の変化を示す。図3(33)は、フォトダイオードの受光部をタンジェンシャル方向に2分割して検出するタンジェンシャルプッシュプル信号の変化を示す。図3(34)は、タンジェンシャルプッシュプル信号から生成した記録層検出信号を示す。図中a〜dはマークと信号の対応するタイミングを示している。
図3(31)における2111は、レーザーパワー変調パターン211で記録した上部記録層103のマークを示す。図3(31)における2112は、レーザーパワー変調パターン222で記録した上部記録層103のマークを示す。図3(31)における2121は、レーザーパワー変調パターン222で記録した下部記録層105のマークを示す。レーザーパワー変調パターン222の場合、高パワーレベルP4に保持する時間T4に対応するタイミングで上部記録層103にマークが記録され、P4レベルとP0レベルに保持する時間T4+T0に対応するタイミングで下部記録層105にマークが記録される。よって、マーク2112とマーク2121は、その重心位置がタンジェンシャル方向にシフトした状態で記録される。
図3(32)における和信号は、マーク長の変化に対応して信号レベルが変化する。aは上部記録層にマークがある場合の信号レベルである。cは上部記録層及び下部記録層にマークがある場合の信号レベルである。aとcは、同じ信号レベルになる。信号レベルは主にマーク長に応じて変化することから、再生信号の変化のみでは、マークが上部記録層にあるか、下部記録層にあるかを判定できない。
図3(33)は、タンジェンシャルプッシュプル信号の変化を示す。例えば、上部記録層のみにマークを記録した場合のタンジェンシャルプッシュプル信号の変化を331に示す。マークのタイミングで0Vとなる信号波形になる。
332は、図3(31)に示したマーク配列の信号レベルの変化を示す。下部記録層にマーク2121がある場合には、重心位置がシフトした状態で上部記録層にもマーク2112がある。よって、タンジェンシャルプッシュプル信号の0Vを通過するタイミングがシフトする。マーク周期のタイミングでタンジェンシャルプッシュプル信号の信号レベルを検出することで、上部記録層のみにマークが存在する状態(a)と、上部記録層及び下部記録層に存在する状態(c)を判定することができる。図3(34)にはタンジェンシャルプッシュプル信号の0クロス点を検出した記録層検出信号を示す。マーク記録周期のタイミングでタンジェンシャルプッシュプル信号のレベルを検出し、基準値を超える場合にはHiレベルを出力する信号である。上部記録層のみの場合にはLoレベル、上部記録層及び下部記録層にマークが記録されている場合にはHiレベルになる。従って、図3(32)に示す再生信号レベルと、図3(34)に示す記録層検出信号レベルを組み合わせることによって多値記録情報を判定することができる。
以上のことから、本発明の記録再生方法によれば、従来では8値(およそ3ビット)の多値化が限界であったが、8値を超える16値(およそ4ビット)又はそれ以上の多値記録が実現でき、従来方法に比べて1.3倍程度(およそ4ビット/およそ3ビット)の高密度化が図れる。
本発明の記録再生方法は、少なくとも2層の記録層を有する多層相変化記録媒体であれば特に制限なく、目的に応じて用いることができるが、以下の本発明の多層相変化記録媒体に特に好適に用いられる。
−多層相変化記録媒体−
図1は、多層相変化記録媒体の構成を示す。101は、レーザービーム入射方向を示す。102は誘電体層、103は上部記録層、104は誘電体層、105は下部記録層、106は誘電体層、107は金属層、108は基板を示す。109は表面保護層を示す。レーザービーム入射側の記録層を上部記録層103、奥側の層を下部記録層104とする。
102は上部誘電体層、104は層間誘電体層、106は下部誘電体層を示す。これら誘電体層における誘電体材料としては、例えば、Siの酸化物、Alの酸化物、Siの窒化物、又はAlの窒化物とZnSの混合体、などを用いることができ、具体的には、ZnS−SiO、ZnS−Al、ZnS−SiN、ZnS−AlNなどの材料が好適である。
前記上部誘電体層の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、5〜100nmが好ましい。
前記下部誘電体層の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、3〜50nmが好ましい。
前記層間誘電体層104の膜厚は、使用するレーザービームの波長、対物レンズの開口数に応じて設定され、上部記録層及び下部記録層の2層の記録層を同時に再生することから、レーザービームの焦点距離内となるように設定することが好ましい。
これらの誘電体層は、各種気相成長法、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できるが、これらの中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
前記記録層の組成としては、103に示す上部記録層は、Sb/Teが0.3〜0.6の範囲にあるSbTeを含有し、該SbTe以外にも、更に必要に応じてGe、Sn、Ga及びBiから選択される少なくとも1つの元素を含有することができ、例えば、Ge−Sb−Te(Sb/Te=0.4)、Ga−Sb−Te(Sb/Te=0.54)、Sn−Ge−Sb−Te(Sb/Te=0.4)、Bi−Ge−Sb−Te(Sb/Te=0.4)などの材料を用いることができる。これらの記録材料は、所定温度以上に到達した領域がアモルファス化し記録マークになる。
105に示す下部記録層は、Sb/Te比が2〜3の範囲にあるSbTeを含有し、更に必要に応じてAg、In、Ga及びGeから選択される少なくとも1つの元素を含有し、例えば、Ag−In−Sb−Te(Sb/Te=2.2)、Ag−In−Sb−Te(Sb/Te=2.5)、Ag−In−Sb−Te(Sb/Te=2.8)、Ge−Sb−Te(Sb/Te=2.2)、Ge−Sb−Te(Sb/Te=2.5)、Ge−Sb−Te(Sb/Te=2.8)、Ga−Sb−Te(Sb/Te=2.2)、Ga−Sb−Te(Sb/Te=2.5)、Ga−Sb−Te(Sb/Te=2.8)、Ge−Ga−Sb−Te(Sb/Te=2.2)、Ge−Ga−Sb−Te(Sb/Te=2.5)、Ge−Ga−Sb−Te(Sb/Te=2.8)、などの記録材料組成を用いる。これら記録材料は、所定の温度変化が起こった領域がアモルファス化し記録マークになる。
前記上部記録層の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、3〜15nmが好ましい。前記厚みが3nm未満であると、均一な膜にするのが困難となることがあり、15nmを超えると、透過率が低下してしまう傾向がある。
前記下部記録層の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、3〜50nmが好ましい。前記厚みが3nm未満であると、均一な膜にするのが困難となることがあり、50nmを超えると、記録感度が低下してしまう傾向があるので好ましくない。
これらの記録層は、各種気相成長法、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できるが、これらの中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
前記上部記録層は、2水準でパワーレベルを変える2水準変調パターン(図2における221)で記録した場合、タンジェンシャル方向において前後対象形状なマークが記録できる。また、変調パターン221においてP2レベルに保持する時間T2を変えることによってマーク長が制御できる。
前記下部記録層は、3水準でパワーレベルを変える3水準変調パターン(図2の222)で記録した場合、タンジェンシャル方向において前後非対称形状なマークが記録できる。また、変調パターン222においてP0レベルに保持する時間T0を変えることによってマーク長が制御できる。
107は金属層を示す。この金属層材料としては、例えば、Ag又はAg合金が好適である。該Ag合金としては、AgとY、Nd、La、Sm及びBiから選択される少なくとも1種の元素を含有する材料を用いる。具体的には、Ag−Y、Ag−Nd、Ag−La、Ag−Sm、Ag−Bi、などが挙げられる。
前記金属層の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、50〜150nmが好ましい。
前記金属層は、各種気相成長法、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
108は基板を示す。該基板の材料としては、通常、ガラス、セラミックス、樹脂等が用いられるが、成形性、コストの点で樹脂が好適である。
前記樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂、などが挙げられるが、これらの中でも、成形性、光学特性、コストの点で優れるポリカーボネート樹脂やポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル系樹脂が好ましい。
前記基板の記録層を形成する面には、必要に応じて、レーザー光のトラッキング用のスパイラル状又は同心円状の溝などであって、通常グルーブ部及びランド部と称される凹凸パターンが形成されていてもよく、これは通常射出成形法又はフォトポリマー法などによって成形される。
前記基板の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.6〜1.1mm程度が好ましい。
109は表面保護層を示す。該表面保護層の材料としては、通常、通常紫外線硬化性の樹脂により形成する。膜厚は2〜100μmである。
前記多層相変化記録媒体においては、記録周期Lのマークを記録し基準マークとする。図4には基準マーク、多値情報記録マークの配列を示す。401はトラック中心を示す。402は基準マーク、403は記録マークを示す。基準マークは記録周期Lで記録する。情報を記録する記録マーク403は記録周期L/nで記録する。nは整数であり、2〜20が好ましい。図4には、2個の基準マーク402を示すが2個以上の基準マークを記録してもかまわない。記録の際には、まず、基準マーク402の間隔Lを検出し、基準クロックを生成する。再生の際には基準マークの間隔Lを検出し、基準クロックを生成する。この基準クロックに基づいて、記録周期L/nのタイミングで和信号のレベル、タンジェンシャルプッシュプル信号のレベルを検出する。また、基板108の表面にプリピットを設けて基準信号源としてもかまわない。
図5には基準ピット、多値情報の記録マークの配列を示す。基準ピットはプリピットとして基板表面に予め形成されている。501はトラック中心を示す。502は基準ピット、503は記録マークを示す。基準ピット502のタンジェンシャル方向の周期をLに設定する。図5には、2個の基準ピットを示すが2個以上の基準ピットを設けてもかまわない。記録の際には、まず、基準ピット502の間隔Lを検出し、基準クロックを生成する。基準クロックに基づいて、記録周期L/nのタイミングでマーク503を記録する。nは整数であり、2〜20が好ましい。再生の際には基準ピットの間隔Lを検出し、基準クロックを生成する。この基準クロックに基づいて、記録周期L/nのタイミングで和信号のレベル、及びタンジェンシャルプッシュプル信号のレベルを検出する。レーザービームのトラッキングにはサンプルサーボ方式を用いることができる。504はサンプルサーボ用のトラッキングピットを示す。レーザービームをピット間に対してトラッキングし、マーク503を記録する。
図2(21)に多値情報が記録された多層相変化記録媒体の状態を示す。上部記録層のマーク形状はタンジェンシャル方向において、前後対称な形状である。下部記録層のマーク形状は非対称、つまり、略三日月型形状である。上部記録層及び下部記録層で形状が異なるマークを記録する。このようなマーク形状とすることによって、前述の通りタンジェンシャルプッシュプル信号を使った上部記録層及び下部記録層の判定ができる。
以上、本発明の多層相変化記録媒体及び記録再生方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差支えない。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
−多層相変化記録媒体の作製−
トラックピッチが340nmで、表面に凹凸を設けた厚さ0.6mmのポリカーボネート樹脂製基板上に、図1に示した構成の多層相変化記録媒体を、以下のようにして作製した。
まず、基板108上にAgからなる金属層107を膜厚が140nmになるようにスパッタ法により成膜した。金属層107上にZnS−SiOからなる下部誘電体層106を膜厚が20nmになるようにスパッタ法により成膜した。下部誘電体層上にAgInSbTe(Sb/Te=2.2)からなる下部記録層105を膜厚が12nmになるようにスパッタ法により成膜した。下部記録層上にZnS−SiOからなる層間誘電体層104を膜厚が40nmになるようにスパッタ法により成膜した。層間誘電体層上にGeSbTe(Sb/Te=0.4)からなる上部記録層103を膜厚が7nmになるようにスパッタ法により成膜した。上部記録層上にZnS−SiOからなる上部誘電体層102を膜厚が40nmになるようにスパッタ法により成膜した。
次いで、上部誘電体層上に紫外線硬化樹脂からなる表面保護層109を厚みが5μmとなるように形成した。以上により2層相変化記録媒体を作製した。
−記録再生方法−
得られた2層相変化記録媒体に対しレーザービーム波長405nm、対物レンズの開口数NA0.85の光学ピックアップで記録した。結果を図2に示す。図2における記録条件は次の通りである。
<記録条件>
P1=1.5mW、P2=3.0mW、P3=1.5mW、P4=5.0mW、P0=0.1mW、T2=10nsec〜50nsec、T4=6nsec、T0=6nsec〜44nsecである。
図4に示す基準マーク402の周期Lは762nmであり、多値情報の記録周期の3倍である。図2に示す変調パターン221及び222を用いて、記録周期254nm(762nm/3)で多値情報を記録した。
図3(32)に示す再生信号を記録周期(254nm)の1/4の周期でサンプリングしてA/D変換した。デイジタルデータに対して符号間干渉を低減するイコライザ処理等の信号処理を行った。信号処理後の信号レベルの相対変化を求めた。図2示すレーザーパワー変調パターン221及び222で、パルス幅(T2及びT0)を0〜7の8段階で変えて記録した。変調パターン(2通り)と、パルス幅(8通り)の組み合わせは16通りである。即ち、16値の多値情報を記録再生した。
表1は信号レベルの相対変化を示す。和信号は図3(32)に示す信号であり、層検出信号は図3(34)に示す信号である。和信号は、変調パターン221、パルス幅0の場合の信号レベルを1として相対値で示している。表1に示す通り、和信号と層検出信号を検出することによって16通りの多値情報が判定できる。
即ち、変調パターン221−パルス幅1で記録した場合と、変調パターン222−パルス幅0で記録した場合の和信号レベルは0.8で等しいが、層検出信号のレベルが異なっているため、両者は異なる多値情報と判定できる。また、変調パターン221−パルス幅2で記録した場合と、変調パターン222−パルス幅1で記録した場合の和信号レベルは0.65で等しいが、層検出信号のレベルが異なっているため、両者は異なる多値情報と判定できる。また、変調パターン221−パルス幅3で記録した場合と、変調パターン222−パルス幅2で記録した場合の和信号レベルは0.52で等しいが、層検出信号のレベルが異なっているため、両者は異なる多値情報と判定できる。また、変調パターン221−パルス幅4で記録した場合と、変調パターン222−パルス幅3で記録した場合の和信号レベルは0.4で等しいが、層検出信号のレベルが異なっているため、両者は異なる多値情報と判定できる。また、変調パターン221−パルス幅5で記録した場合と、変調パターン222−パルス幅4で記録した場合の和信号レベルは0.3で等しいが、層検出信号のレベルが異なっているため、両者は異なる多値情報と判定できる。また、変調パターン221−パルス幅6で記録した場合と、変調パターン222−パルス幅5で記録した場合の和信号レベルは0.2で等しいが、層検出信号のレベルが異なっているため、両者は異なる多値情報と判定できる。また、変調パターン221−パルス幅7で記録した場合と、変調パターン222−パルス幅6で記録した場合の和信号レベルは0.12で等しいが、層検出信号のレベルが異なっているため、両者は異なる多値情報と判定できる。
以上のことから、多層相変化記録媒体において16値の多値記録が実現できることが確認できた。
Figure 0004074257
本発明の記録再生方法及び多層相変化記録媒体は、8値を超える多値記録が実現でき、例えば、大容量の動画などを記録する相変化型光記録媒体として幅広く用いることができる。
図1は、本発明の多層相変化記録媒体の層構成の一例を示す概略断面図である。 図2は、本発明の記録再生方法の一例を示す説明図である。 図3は、本発明の記録再生方法の一例を示す説明図である。 図4は、基準マークと多値情報記録マークの配列を示す図である。 図5は、基準ピットと多値情報記録マークの配列を示す図である。
符号の説明
101 レーザービーム入射方向
102 上部誘電体層
103 上部記録層
104 層間誘電体層
105 下部記録層
106 下部誘電体層
107 金属層
108 基板
109 表面保護層
21 記録マークの上方視
211 上部記録層の状態
212 下部記録層の状態
2111 上部記録層の記録マーク
2112 上部記録層の記録マーク
2121 下部記録層の記録マーク
22 レーザーパワーレベルの時間変化
221 パワーレベルを2水準で変える変調パターン
222 パワーレベルを3水準で変える変調パターン
P0、P1、P2、P3、P4 レーザーパワーレベル
T2 パワーレベルをP2に保持する時間
T4 パワーレベルをP4に保持する時間
T0 パワーレベルをP0に保持する時間
31 記録マークの上方視
32 和信号の時間変化
33 タンジェンシャルプッシュプル信号の時間変化
331 記録マークが上部記録のみにある場合の変化
332 31に示すマーク配列の場合の変化
34 記録層検出信号
a〜d 記録マークと信号の対応するタイミング
401 記録トラック中心
402 基準マーク
403 多値情報記録マーク
501 記録トラック中心
502 基準ピット
503 多値情報記録マーク

Claims (7)

  1. レーザービーム入射側から少なくとも上部誘電体層、上部記録層、層間誘電体層、下部記録層、下部誘電体層、金属層、及び基板をこの順に有する多層相変化記録媒体に対する記録再生方法であって、
    記録時には多値情報に応じてマーク長を変えると共に記録する記録層を変えて記録し、
    再生時には少なくとも2層の記録層を同時に再生し、かつ再生時には、和信号の強度変化と、タンジェンシャルプッシュプル信号の強度変化とを検出することによって多値情報を判定することを特徴とする記録再生方法。
    ここで、前記和信号は、レーザービームの進行方向に対して、受光部を前後対称に2分割した状態で、該前後の分割領域で検出された信号を足した信号を示し、前記タンジェンシャルプッシュプル信号は、前記前後の分割領域で検出された信号強度の差による信号を示す。
  2. 多層相変化記録媒体が、レーザービーム入射側から少なくとも上部誘電体層、上部記録層、層間誘電体層、下部記録層、下部誘電体層、金属層、及び基板をこの順に有し、記録時には多値情報に応じてマーク長を変えると共に記録する上部記録層及び下部記録層を変えて記録し、再生時には上部記録層及び下部記録層を同時に再生する請求項1に記載の記録再生方法。
  3. 層間誘電体層の厚みが、上部記録層及び下部記録層の2層の記録層を同時に再生できるように設定される請求項1から2のいずれかに記載の記録再生方法。
  4. 一つのマークを記録するレーザーパワーがP1<P2の関係にある2水準で変える2水準変調パターンと、レーザーパワーがP0<P3<P4の関係にある3水準で変える3水準変調パターンをそれぞれ設定し、前記2水準変調パターンではレーザーパワーレベルをP2に保持する時間をパルス幅T2とし、前記3水準変調パターンではレーザーパワーレベルをP0に保持する時間をパルス幅T0とし、多値情報に対応させて2水準変調パターン及び3水準変調パターンとパルス幅T2及びT0を変化させる請求項1から3のいずれかに記載の記録再生方法。
  5. 各変調パターンにおける最高パワーレベルP2及びP4が、P2<P4の関係を満たす請求項4に記載の記録再生方法。
  6. 最高パワーレベルがP2である場合には、上部記録層のみにマークを記録し、最高パワーレベルがP4である場合には、上部記録層及び下部記録層にマークを記録する請求項5に記載の記録再生方法。
  7. タンジェンシャルプッシュプル信号の強度変化が、上部記録層のみにマークを記録する場合にはLoレベルを出力し、上部記録層及び下部記録層にマークを記録する場合にはHiレベルを出力する請求項1から6のいずれかに記載の記録再生方法。
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