JP4072235B2 - 摩擦クラッチの予圧力調整機構 - Google Patents

摩擦クラッチの予圧力調整機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に用いられる差動制限機能を有するディファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のディファレンシャル装置としては、例えば特開平2−203045号公報や実開昭59−185447号公報に開示されたようなものがある。前者(第1従来例)の構成を図4に示し、後者(第2従来例)の構成を図5に示す。
【0003】
図4に示すディファレンシャル装置201は図示外のデフキャリアに内蔵され、エンジンの駆動力がデフケース203に入力される。デフケース203内に対向配置された出力側各サイドギヤ221,223とデフケース203との間に摩擦多板クラッチ225,225が設けられ、ピニオンギヤ217との噛み合いにより各サイドギヤ221,223が受けるスラストにより多板クラッチ225,225が押圧されて差動制限力が生じる。
【0004】
これに加え、各サイドギヤ221,223とピニオンシャフト213との間にそれぞれプレッシャリング211,211が設けられ、各プレッシャリング211,211のピニオンシャフト213側に設けられたカム部211aがカムボルト233のカム部233aに当接可能にされている。
【0005】
皿ばね235を挟んでナット231を締め込むと皿ばね235の撓みの増加と共にカム部233a,211aでの力の増幅によりサイドギヤ221,223が多板クラッチ225,225を予圧する予圧力が増加する。そして、逆にナット231をゆるめると皿ばね235の撓みの回復に伴い多板クラッチ225,225を予圧する予圧力が減少する。こうして予圧力は多板クラッチ225,225に常時作用している。
【0006】
図5に示すディファレンシャル装置301はデフキャリア302に内蔵され、エンジンの駆動力がデフケース303に入力される。そして、上記図4のディファレンシャル装置201と同様に、各サイドギヤ321,323とデフケース303との間に摩擦多板クラッチ325,325が設けられているが、多板クラッチ325,325に予圧をかける構造がディファレンシャル装置201と異なる。
【0007】
多板クラッチ325,325内に、複数のクラッチプレートに隣接して皿ばね335,335が配置され、皿ばね335,335の取付け時の撓みにより多板クラッチ325,325に予圧力が作用すると共に、デフケース303の回転時にはピニオンシャフト313と各プレッシャリング311,311とのカム係合により多板クラッチ325,325に押圧力が作用する。
【0008】
そして、皿ばね335,335の取付け時の撓み量、すなわち予圧力を調整する調整機構327を介して、ディファレンシャル装置301を内臓しているデフキャリア302の外部から操作可能としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第1従来例のディファレンシャル装置201(図4)では予圧力を調整するときには、デフキャリアの例えばカバーを外してから、上記のナット231を回す操作により調整しなければならないので、調整作業が煩雑である。
【0010】
一方、第2従来例のディファレンシャル装置301(図5)ではデフキャリア302の外からの予圧力調整作業が可能であるが、調整機構327が複雑で部品点数が多くなると共にデフキャリア302も専用となるので、コスト高になるという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、簡単な構成で容易に摩擦クラッチの予圧力を調整可能な予圧力調整機構の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、デフケースに入力されるエンジンの駆動力を一対の中空サイドギヤに差動配分し該中空サイドギヤにそれぞれ連結され前記デフケース内から外方へ引き出される出力軸に伝達するベベルギヤ式差動機構と、前記デフケースと各サイドギヤとの間に配置され前記差動機構の差動を制限する一対の摩擦クラッチとを備えたデファレンシャル装置に用いられ、前記摩擦クラッチに与える予圧を調整する予圧力調整機構であって、前記デフケースの回転軸心部側のピニオンシャフトのボス部に前記デフケースの回転軸方向に沿って貫通して設けられた収容孔と、この収容孔内に配置されて一端側が一方の摩擦クラッチを押圧して摩擦クラッチに予圧を付与するばね部材からなる弾性部材と、前記収容孔の一方の開口側に設けられ前記弾性部材の他端側を支持して前記予圧を調整可能な予圧力調整部材とを有し、前記予圧力調整部材は、前記収容孔の前記開口部にて内側面に前記弾性部材の他端側が当接し外側面にカム部を有するカム部材と、前記収容孔の前記開口部に前記カム部材より軸方向外側に回動可能に配置され前記カム部材のカム部と係合するカム部を内側面に有し外側面に前記中空サイドギヤの中空部に連通する回動操作部を有する調整操作部材とを有し、前記回動操作部の回動操作により前記カム部材が前記調整操作部材に対して軸方向に進退して前記弾性部材を伸縮させることを特徴とする。
【0013】
したがって、調整操作部材の回動操作部の回動操作によりカム部材が調整操作部材に対して軸方向に進退することで、弾性部材が伸縮しばね部材の撓み量(弾性力)が調整され、摩擦クラッチに与える予圧力を調整することができる。
この場合、回動操作部は中空サイドギヤに連通しているので、中空サイドギヤに連結されている出力軸を取り外し、出力軸がデフケース内から引き出される孔の部分から回動操作部を操作することで予圧力を調整する。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の予圧力調整機構であって、
前記カム部材のカム部は、周方向等分に複数組みのカム組が形成され、該カム組は周方向に沿って設けられた深さの異なる複数の凹部で構成され、前記調整操作部材のカム部は前記カム組の組数に設けられ各カム組の前記複数の凹部のいずれか一つに係合する周方向に沿って設けられた複数の凸部からなることを特徴とする。
【0015】
したがって、調整操作部材の回動操作部を回動操作すると、深さの異なる複数の凹部のいずれか一つに凸部が係合することにより、カム部材と調整操作部材との距離が変化するので、ばね部材からなる弾性部材の撓み量(弾性力)を調整される。
【0016】
請求項3に記載の発明は、デフケースに入力されるエンジンの駆動力を一対の中空サイドギヤに差動配分し該中空サイドギヤにそれぞれ連結され前記デフケース内から外方へ引き出される出力軸に伝達するベベルギヤ式差動機構と、前記デフケースと各サイドギヤとの間に配置され前記差動機構の差動を制限する一対の摩擦クラッチとを備えたデファレンシャル装置に用いられ、前記摩擦クラッチに与える予圧を調整する予圧力調整機構であって、一側が前記摩擦クラッチに当接し前記摩擦クラッチを押圧して予圧を付与する弾性部材と、前記デフケースの内壁に前記デフケースの軸方向へ移動可能にねじ結合されると共に、前記弾性部材の他側に当接し、前記中空サイドギヤの中空部に連通して貫通孔が形成され、該貫通孔の内壁に回動操作部を有する調整操作部材と、前記デフケースの内壁にねじ結合されて前記調整操作部材の軸方向への位置決めを行うロック部材とを有することを特徴とする。
【0017】
したがって、ロック部材による位置決め状態を解除した後に、調整操作部材を回動操作することによって調整操作部材が軸方向へ移動することで弾性部材の撓み量(弾性力)が調整される。適度な調整操作部材の軸方向位置でロック部材により位置決めを行う。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1、図2により説明する。図1は本実施形態の断面図であり、図2は要部の拡大図である。
【0025】
ディファレンシャル装置1はベベルギヤ式で、デフケース3の両端のボス部5a,7aにて図示外のデフキャリア内に回転可能に支持され、エンジンの駆動力はデフケース3に入力される。
【0026】
デフケース3はデフケース本体5とカバー7とが皿ビス9により結合されてなり、潤滑オイルが出入りする開口3a,3b,3c,3dおよびボス部5a,7a内周の油溝3eが設けられている。
【0027】
差動機構10はつぎのように構成されている。デフケース3の円筒部内周に軸方向に設けられた溝3fに一対のプレッシャリング11,11が係合され、デフケース3と一体に回転する。この一対のプレッシャリング11,11に挟まれてピニオンシャフト(容器状部材)13が配置され、ピニオンシャフト13とプレッシャリング11,11はカム結合部15を介して連結されている。ピニオンシャフト11上にピニオンギヤ17が回転自在に支持され、左右の出力側サイドギヤ21,23と噛み合っている。
【0028】
各サイドギヤ21,23とデフケース3との間には多板クラッチ(摩擦クラッチ)25,25が配置され、各サイドギヤ21,23の内周には図示しない左右の出力軸がそれぞれスプライン結合される。
【0029】
多板クラッチ25,25に予圧力を作用する予圧機構27および予圧力調整機構28は左右のサイドギヤ21,23間に挟まれたピニオンシャフト13のボス部13a内に収容され、つぎのように構成されている。
【0030】
ピニオンシャフト13の軸心部のボス部13aに軸方向に貫通孔(収容孔)13bが設けられ、この貫通孔13bに右側からアジャスタ(調整操作部材)31がそのフランジ部31a(図2参照)をボス部13aの端面に当接して嵌合部31bが嵌合されている。嵌合部31bの内側端面31eには、図2aに示すように、先端を丸められた凸部(カム部)31cが周方向等分に複数個形成され、後述する係合相手のカム部材33のカム部33aの凹部33bに係合するように配置されている。また、アジャスタ31のフランジ部31aの軸心側には、図2bに示すような花びら形の凹部(回動操作部)31dが設けられている。
【0031】
アジャスタ31の中空軸31f上には、ほぼ円板状のカム部材(他側部材)33がアジャスタ31の嵌合部31bの内側端面31eに対向して配置されている。予圧力調整部材はカム部材33とアジャスタ31とからなる。
【0032】
カム部材33のアジャスタ31との対向面側のカム部33aには、図2aに示すような、同数(本実施形態では3個)の凹部33bを持つ波形状のカム組が周方向等分に複数組(例えば2組)形成され、各カム組は断続リング状に配置されると共に、軸方向に同じ螺旋状に形成されている。したがって、各カム組はリング状に配置された鋸屋根状を呈している。
【0033】
そして、アジャスタ31側の凸部31cは各カム組の凹部33bと係合して後述するコイルバネ35(弾性部材、ばね部材)に3段階の撓みを与える。また、カム部材33の外周に設けられた係止凸部33cがピニオンシャフト13の貫通孔13bに形成された軸方向溝13cに係止され、カム部材33はピニオンシャフト13と回転方向に一体化されているが、軸方向には移動可能である。
【0034】
一方、ピニオンシャフト13のボス部13aの貫通孔13bに左側からリテーナ(一側壁部)37がそのフランジ部37aをボス部13aの左端面に当接して嵌合されている。リテーナ37は軸心孔部で回り止め部材39によりピニオンシャフト13と回転方向に一体化されている。そして、リテーナ37とカム部材 (他側壁部)33との間にコイルばね35が所定量撓んで装着されて、リテーナ37とアジャスタ31の両軸心孔に挿入されたピン41と止め輪43によりサブ組み状態に保持されている。ディファレンシャル装置1に組み込まれた状態ではコイルばね35はサブ組み状態よりもさらに撓ませられているので、コイルばね35はそれぞれリテーナ37、アジャスタ31および左右のサイドギヤ21,23を介して多板クラッチ11,11を予圧する。
【0035】
つぎに、このディファレンシャル装置1、予圧機構27および予圧力調整機構28の作用を説明する。
【0036】
上述のように、予圧機構27はディファレンシャル装置1に組み込まれた状態で両多板クラッチ25,25を常時予圧している。
【0037】
これに加えて、エンジンの駆動力がデフケース3に入力されると、ピニオンシャフト13とプレッシャリング11,11とのカム係合により多板クラッチ25,25は押圧されると共に、ピニオンギヤ17との噛み合いによりスラストを受けるサイドギヤ21,23により押圧される。これらの押圧力により多板クラッチ25,25が締結され、締結力が左右の出力軸間の差動を制限し、車両の走行性能が向上する。
【0038】
予圧力を調整する場合には、図1における右側の出力軸を取り外し、デフケース3のボス部5aからアジャスタ31の花びら形の凹部31dに係合する形状の特殊レンチを差し込んで、アジャスタ31を回すことによりコイルばね35の撓み量を調整して行う。アジャスタ31を図2bのB方向に回すと、アジャスタ31の凸部31cがカム部材33の螺旋状のカム部33aに沿って移動し浅い凹部(例えば図2aの最下部の凹部33b部)に係合すると、カム部材33は左方に移動しコイルばね35を最大に圧縮させる。そして、アジャスタ31はコイルばねの増加した予圧力を受けて右のサイドギヤ23を介して多板クラッチ25を押圧する。
【0039】
逆に、図2bのC方向に回すと、コイルばね35の撓み量が減少し、予圧力は減少する。
【0040】
こうして、本実施形態によれば、片側の出力軸を取り外し、サイドギヤの中空部から特殊レンチを差し込み、アジャスタ31を回すだけでカム部材33がコイルばね35に対して進退するので多板クラッチ25の予圧力の調整作業を容易に実施することができる。
【0041】
また、予圧力を生じる予圧機構27が簡単な構造であるので、コスト低減ができる。
【0042】
また、アジャスタ31は周方向に均一にカム部材33を進退させるので、調整後も安定した予圧力が得られる。
【0043】
なお、弾性部材にはコイルばね35を用いる代りに皿ばねなどを用いて本実施形態と同様の配置構造を採ってもよい。
【0044】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を図3により説明する。図3は本実施形態の断面図である。本実施形態は差動制限用の多板クラッチ(摩擦クラッチ)と予圧力調整機構が上記第1実施形態と相違し、その他の構成は第1実施形態とほぼ同じである。したがって、相違点を説明し、重複する説明は省略する。
【0045】
このディファレンシャル装置101では、多板クラッチ125および予圧機構127はつぎのように構成されている。
【0046】
デフケース103と左右のサイドギヤ121,123との間に多板クラッチ125,125が配置され、各多板クラッチ125の軸方向最外側に皿ばね(ばね部材、弾性部材)135が配置されている。皿ばね135が予圧機構127を構成している、デフケース103とプレッシャリング111とが容器状部材を構成し、予圧機構127および予圧力調整機構128を収容している。
【0047】
予圧力調整機構128はつぎのように構成されている。右側の多板クラッチ125の外側にはアジャスタ(調整操作部材)131がデフケース103に形成されたねじ孔103aにねじ込まれて配置されている。アジャスタ131のフランジ部131aが皿ばね135に当接し、フランジ部131aの軸心側の孔131bには後述する特殊レンチが係合する凹部131dが周方向複数箇所に設けられている。そして、デフケース103の同じねじ孔103aにアジャスタ131の外側に隣接してロック用のリングナット(ロック部材)132がねじ込まれて配置されている。リングナット132の内周にもアジャスタ131と同じ特殊レンチが係合する凹部(回動操作部)131dが設けられている。
【0048】
つぎに、予圧機構127の調整方法を説明する。
【0049】
皿ばね135による予圧力を調整する場合には、図3における右側の出力軸を取り外し、デフケース103のボス部105aからアジャスタ131の凹部131dに係合する形状の特殊レンチを差し込んで、アジャスタ131を回すことによりコイルばねの撓み量を調整して行う。例えば、予圧力をより大きくする場合には、まず、手前側のリングナット132をアジャスタ131から離反する方向に回してロック状態を解除し、アジャスタ131を内方へねじ込んで、皿ばね135の撓み量を増加させる。その後アジャスタ131を特殊レンチで保持しつつ、もう一つの特殊レンチでリングナット132をアジャスタ131に接近する方向に回して調整状態にロックする。
【0050】
こうして、本実施形態によれば、片側の出力軸を取り外し、特殊レンチでアジャスタ131を回しロックするだけで予圧力の調整作業を実施することができ、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、調整操作部材の回動操作部の回動操作によりカム部材が調整操作部材に対して軸方向に進退することで、弾性部材が伸縮しばね部材の撓み量(弾性力)が調整され、摩擦クラッチに与える予圧力を容易に調整することができる。この場合、回動操作部は中空サイドギヤに連通しているので、中空サイドギヤに連結されている出力軸を取り外し、出力軸がデフケース内から引き出される孔の部分から回動操作部を操作することで予圧力を容易に調整することができる。
【0052】
請求項2に記載の発明によれば、調整操作部材の回動操作部を回動操作すると、深さの異なる複数の凹部のいずれか一つに凸部が係合することにより、カム部材と調整操作部材との距離が変化するので、ばね部材からなる弾性部材の撓み量(弾性力)を容易に調整することができる。しかも、各凸部が凹部に係合した状態では凸部が周方向に均等に設けてあるので安定した予圧力が得られる。
【0053】
請求項3に記載の発明によれば、ロック部材による位置決め状態を解除した後に、調整操作部材を回動操作することによって調整操作部材が軸方向へ移動することで弾性部材の撓み量(弾性力)が容易に調整される。適度な調整操作部材の軸方向位置でロック部材により位置決めを行うことで安定した予圧力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図2】a図は第1実施形態の要部拡大図であり、b図はa図のA矢視図である。
【図3】本発明の第2実施形態の断面図である。
【図4】第1従来例の断面図である。
【図5】第2従来例の断面図である。
【符号の説明】
3 デフケース(容器状部材)
10 差動機構
11,111 プレッシャリング(容器状部材)
13 ピニオンシャフト(容器状部材)
13a ピニオンシャフトのボス部
13b ピニオンシャフトの貫通孔(収容孔)
21,23,121,123 サイドギヤ
25,125 多板クラッチ(摩擦クラッチ)
27,127 予圧機構
28,128 予圧力調整機構
31,131 アジャスタ(予圧力調整操作部材)
31c 凸部(カム部)
31d,131d 凹部(回動操作部)
33 カム部材(他側部材、予圧力調整操作部材))
33a カム部
33b 凹部
35 コイルバネ(弾性部材、ばね部材)
37 リテーナ(一側壁部)
132 リングナット(ロック部材)
135 皿ばね(ばね部材、弾性部材)

Claims (3)

  1. デフケースに入力されるエンジンの駆動力を一対の中空サイドギヤに差動配分し該中空サイドギヤにそれぞれ連結され前記デフケース内から外方へ引き出される出力軸に伝達するベベルギヤ式差動機構と、前記デフケースと各サイドギヤとの間に配置され前記差動機構の差動を制限する一対の摩擦クラッチとを備えたデファレンシャル装置に用いられ、前記摩擦クラッチに与える予圧を調整する予圧力調整機構であって、
    前記デフケースの回転軸心部側のピニオンシャフトのボス部に前記デフケースの回転軸方向に沿って貫通して設けられた収容孔と、この収容孔内に配置されて一端側が一方の摩擦クラッチを押圧して摩擦クラッチに予圧を付与するばね部材からなる弾性部材と、
    前記収容孔の一方の開口側に設けられ前記弾性部材の他端側を支持して前記予圧を調整可能な予圧力調整部材とを有し、
    前記予圧力調整部材は、前記収容孔の前記開口部にて内側面に前記弾性部材の他端側が当接し外側面にカム部を有するカム部材と、
    前記収容孔の前記開口部に前記カム部材より軸方向外側に回動可能に配置され前記カム部材のカム部と係合するカム部を内側面に有し外側面に前記中空サイドギヤの中空部に連通する回動操作部を有する調整操作部材とを有し、
    前記回動操作部の回動操作により前記カム部材が前記調整操作部材に対して軸方向に進退して前記弾性部材を伸縮させることを特徴とする予圧力調整機構。
  2. 請求項1記載の予圧力調整機構であって、
    前記カム部材のカム部は、周方向等分に複数組みのカム組が形成され、該カム組は周方向に沿って設けられた深さの異なる複数の凹部で構成され、前記調整操作部材のカム部は前記カム組の組数に設けられ各カム組の前記複数の凹部のいずれか一つに係合する周方向に沿って設けられた複数の凸部からなることを特徴とする予圧力調整機構。
  3. デフケースに入力されるエンジンの駆動力を一対の中空サイドギヤに差動配分し該中空サイドギヤにそれぞれ連結され前記デフケース内から外方へ引き出される出力軸に伝達するベベルギヤ式差動機構と、前記デフケースと各サイドギヤとの間に配置され前記差動機構の差動を制限する一対の摩擦クラッチとを備えたデファレンシャル装置に用いられ、前記摩擦クラッチに与える予圧を調整する予圧力調整機構であって、
    一側が前記摩擦クラッチに当接し前記摩擦クラッチを押圧して予圧を付与する弾性部材と、
    前記デフケースの内壁に前記デフケースの軸方向へ移動可能にねじ結合されると共に、前記弾性部材の他側に当接し、前記中空サイドギヤの中空部に連通して貫通孔が形成され、該貫通孔の内壁に回動操作部を有する調整操作部材と、
    前記デフケースの内壁にねじ結合されて前記調整操作部材の軸方向への位置決めを行うロック部材とを有することを特徴とする予圧力調整機構。
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