JPH08233068A - 差動機構 - Google Patents
差動機構Info
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- JPH08233068A JPH08233068A JP8005987A JP598796A JPH08233068A JP H08233068 A JPH08233068 A JP H08233068A JP 8005987 A JP8005987 A JP 8005987A JP 598796 A JP598796 A JP 598796A JP H08233068 A JPH08233068 A JP H08233068A
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- JP
- Japan
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- pair
- thrust
- side gears
- differential mechanism
- clutch
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/12—Differential gearings without gears having orbital motion
- F16H48/14—Differential gearings without gears having orbital motion with cams
- F16H48/142—Differential gearings without gears having orbital motion with cams consisting of linked clutches using axially movable inter-engaging parts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/12—Differential gearings without gears having orbital motion
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/19—Gearing
- Y10T74/19005—Nonplanetary gearing differential type [e.g., gearless differentials]
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノイズが著しく減少される差動機構の提供。
【解決手段】 本発明のホールドアウトリングタイプの
改良された差動機構は、一対の環状のスラストブロック
６０、６２を設けることを特徴とし、この一対の環状ス
ラストブロック６０、６２は、差動ハウジング２によっ
て非回転的に支持された一対の環状のスラストワッシャ
４０、４２に対してサイドギア２０、２２を軸線方向外
側に押し付けるさら型ディスクばねワッシャ群７０、７
２と係合する。サイドギヤ２０、２２に軸線方向の力を
掛けることによって、サイドギヤの半径方向の動きの自
由度が制限され、それによって、作動中の差動機構のチ
ャタリング及びノイズの水準が著しく低減される。
改良された差動機構は、一対の環状のスラストブロック
６０、６２を設けることを特徴とし、この一対の環状ス
ラストブロック６０、６２は、差動ハウジング２によっ
て非回転的に支持された一対の環状のスラストワッシャ
４０、４２に対してサイドギア２０、２２を軸線方向外
側に押し付けるさら型ディスクばねワッシャ群７０、７
２と係合する。サイドギヤ２０、２２に軸線方向の力を
掛けることによって、サイドギヤの半径方向の動きの自
由度が制限され、それによって、作動中の差動機構のチ
ャタリング及びノイズの水準が著しく低減される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のサイドギア
を、軸線上を互いに離す方向で、差動装置のハウジング
の内側に取り付けられた一対の環状スラストワッシャに
連続して接触するように押し付けるための弾性装置を備
え、それによって差動装置の作動ノイズの水準を著しく
小さくすることを特徴とする、回転可能に駆動される入
力軸によって軸線方向に間隔を置いて一列に配置された
一対の出力軸を回転可能に駆動するホールドアウトリン
グ型の改良された差動装置に関する。
を、軸線上を互いに離す方向で、差動装置のハウジング
の内側に取り付けられた一対の環状スラストワッシャに
連続して接触するように押し付けるための弾性装置を備
え、それによって差動装置の作動ノイズの水準を著しく
小さくすることを特徴とする、回転可能に駆動される入
力軸によって軸線方向に間隔を置いて一列に配置された
一対の出力軸を回転可能に駆動するホールドアウトリン
グ型の改良された差動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ホールドアウトリング型タイプの差動機
構は、ボコビーの米国特許第３，７９１，２３８号、バ
ークスの米国特許第４，４２４，７２５号、ディセット
等の米国特許第４，５５７，１５８号、及びエドワード
等の米国特許第４，７４５，８１８号によって示された
従来技術の特許でよく知られている。このような差動装
置において、他の出力軸に対して１つの出力軸がオーバ
ーランした時に、オーバーラン軸に連結する駆動クラッ
チは、中央のカム装置によって中央駆動部から離脱さ
れ、連結する保持リングは、非作動位置から作動位置ま
で僅かに回転してオーバーラン状態が終結するまで駆動
クラッチを離脱したまま維持する。
構は、ボコビーの米国特許第３，７９１，２３８号、バ
ークスの米国特許第４，４２４，７２５号、ディセット
等の米国特許第４，５５７，１５８号、及びエドワード
等の米国特許第４，７４５，８１８号によって示された
従来技術の特許でよく知られている。このような差動装
置において、他の出力軸に対して１つの出力軸がオーバ
ーランした時に、オーバーラン軸に連結する駆動クラッ
チは、中央のカム装置によって中央駆動部から離脱さ
れ、連結する保持リングは、非作動位置から作動位置ま
で僅かに回転してオーバーラン状態が終結するまで駆動
クラッチを離脱したまま維持する。
【０００３】公知の差動装置は、ほぼ満足するように作
動するが、作動の駆動または係合モードから作動の離脱
カムアウトモードに移行するときに望ましくないノイズ
が発生する。
動するが、作動の駆動または係合モードから作動の離脱
カムアウトモードに移行するときに望ましくないノイズ
が発生する。
【０００４】本発明は、ノイズ特性が小さくなるように
改良されたホルドアウトリング型の差動装置を提供する
ために開発された。
改良されたホルドアウトリング型の差動装置を提供する
ために開発された。
【０００５】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の第１の
目的は、一対のばね装置と係合するスラスト装置が一対
のサイドギヤを軸線方向外側に押し付ける、改良された
オーバーランニングホルドアウトリング型の差動装置を
提供することである。
目的は、一対のばね装置と係合するスラスト装置が一対
のサイドギヤを軸線方向外側に押し付ける、改良された
オーバーランニングホルドアウトリング型の差動装置を
提供することである。
【０００６】従って本発明の更に特定の目的は、中央の
カム部材内部に同心的に配置された一対の環状のスラス
トブロックが、一対のサイドギヤが外側に離れるよう
に、差動装置ハウジング内に置かれかつサイドギアの両
側の端部に配置されたた一対のスラストワッシャに対し
てサイドギアを押し付ける一組の皿ばねディスクワッシ
ャと係合する差動装置を提供することである。
カム部材内部に同心的に配置された一対の環状のスラス
トブロックが、一対のサイドギヤが外側に離れるよう
に、差動装置ハウジング内に置かれかつサイドギアの両
側の端部に配置されたた一対のスラストワッシャに対し
てサイドギアを押し付ける一組の皿ばねディスクワッシ
ャと係合する差動装置を提供することである。
【０００７】サイドギヤに軸線方向の力を掛けることに
よって、サイドギヤの半径方向の動きの自由度が制限さ
れ、それによって、係合状態から離脱したカムアウト状
態に移行するとき（またはその逆であるとき）このタイ
プのオーバーランニングの差動装置から発生する歯と歯
のノイズを著しく減少することができる。さらに歯の摩
耗が小さくなり、差動装置の全体の寿命が長くなる。
よって、サイドギヤの半径方向の動きの自由度が制限さ
れ、それによって、係合状態から離脱したカムアウト状
態に移行するとき（またはその逆であるとき）このタイ
プのオーバーランニングの差動装置から発生する歯と歯
のノイズを著しく減少することができる。さらに歯の摩
耗が小さくなり、差動装置の全体の寿命が長くなる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
【０００９】図１を参照すると、本発明の差動機構は、
組立式のハウジング２を有し、このハウジング２は、駆
動ピニオン６及びリングギヤ８を介して自動車の駆動軸
４によって軸ケースＤ内で回転駆動される。ハウジング
２はボルト１０によって一緒に結合される２つの部材２
ａ及び２ｂを有する。ハウジングは、反対端に左右の車
軸１６及び１８を受ける両側の開口部１２及び１４を有
し、サイドギヤ２０及び２２（図２参照）が車軸１６及
び１８のそれぞれの端部を包接して回転しないようにス
プラインで結合されている。中央駆動部２８のクラッチ
歯２８ａ（図６参照）と係合するクラッチ歯２４ａ及び
２６ａを有するクラッチ２４及び２６が（図３参照）サ
イドギヤ２０及び２２上での軸線方向の移動が可能でか
つ回転しないようにスプラインで取り付けられている。
中央駆動部２８は、ハウジング２の部材２ａ及び２ｂの
間に保持されている半径方向の突出部２８ｂによってハ
ウジングと非回転的に接続されている。クラッチは、圧
縮用のばね３２及び３４によってそれぞれ中央駆動部２
８の両側に向かって押し付けられている。ばね３２及び
３４は、それらの反対の端部で、ばね受け３６及び３８
に当接し、このばね受け３６及び３８は、サイドギヤの
外周から突起しているリブ２０ｂ及び２２ｂに当接して
サイドギアに同軸的に係合している。サイドギア２０、
２２から円周方向に突起しているリブ２０ｂ及び２２ｂ
の反対側は、それぞれスラストワッシャ４０、４２に当
接しており、スラストワッシャ４０、４２はハウジング
２によって保持され回転しないように支持されている。
組立式のハウジング２を有し、このハウジング２は、駆
動ピニオン６及びリングギヤ８を介して自動車の駆動軸
４によって軸ケースＤ内で回転駆動される。ハウジング
２はボルト１０によって一緒に結合される２つの部材２
ａ及び２ｂを有する。ハウジングは、反対端に左右の車
軸１６及び１８を受ける両側の開口部１２及び１４を有
し、サイドギヤ２０及び２２（図２参照）が車軸１６及
び１８のそれぞれの端部を包接して回転しないようにス
プラインで結合されている。中央駆動部２８のクラッチ
歯２８ａ（図６参照）と係合するクラッチ歯２４ａ及び
２６ａを有するクラッチ２４及び２６が（図３参照）サ
イドギヤ２０及び２２上での軸線方向の移動が可能でか
つ回転しないようにスプラインで取り付けられている。
中央駆動部２８は、ハウジング２の部材２ａ及び２ｂの
間に保持されている半径方向の突出部２８ｂによってハ
ウジングと非回転的に接続されている。クラッチは、圧
縮用のばね３２及び３４によってそれぞれ中央駆動部２
８の両側に向かって押し付けられている。ばね３２及び
３４は、それらの反対の端部で、ばね受け３６及び３８
に当接し、このばね受け３６及び３８は、サイドギヤの
外周から突起しているリブ２０ｂ及び２２ｂに当接して
サイドギアに同軸的に係合している。サイドギア２０、
２２から円周方向に突起しているリブ２０ｂ及び２２ｂ
の反対側は、それぞれスラストワッシャ４０、４２に当
接しており、スラストワッシャ４０、４２はハウジング
２によって保持され回転しないように支持されている。
【００１０】環状のカム部材４６が中央駆動部２８内に
同軸で配置されており、カム部材４６はスプリットロッ
クワッシャ４８によって中央の駆動軸に対して軸線方向
の移動をしないようにキー留めされている。カム部材４
６は、両側にカム歯４６ａ（図５参照）を備えており、
このカム歯はクラッチ２４及び２６の当接面に配置され
た対応するカム歯２４ｂ及び２６ｂ（図３参照）にそれ
ぞれ係合する。
同軸で配置されており、カム部材４６はスプリットロッ
クワッシャ４８によって中央の駆動軸に対して軸線方向
の移動をしないようにキー留めされている。カム部材４
６は、両側にカム歯４６ａ（図５参照）を備えており、
このカム歯はクラッチ２４及び２６の当接面に配置され
た対応するカム歯２４ｂ及び２６ｂ（図３参照）にそれ
ぞれ係合する。
【００１１】当業者に知られているように、以下に詳細
に示すオーバーランニングしたクラッチを一時的に離脱
状態に保持するために弾性を有する保持リング５０及び
５２が設けられている。図４に示すように、保持リング
５２は、円周方向に間隔を置いた複数の保持用突起５２
ａを備えており、この複数の保持用突起５２ａは、この
技術分野で公知の中央のカム部材４６の周囲に配置され
た中央の突出部４６ｂ（図５参照）に向かって軸線方向
に伸びている。保持リング５２は、内側ラグ２８ｃ（図
６参照）を受けるスロット５２ｂを有し、それによって
中央駆動部に対して保持リングの角度変位の程度を制限
する。保持リング５０も、内側ラグを受ける同様のスロ
ットを有する。
に示すオーバーランニングしたクラッチを一時的に離脱
状態に保持するために弾性を有する保持リング５０及び
５２が設けられている。図４に示すように、保持リング
５２は、円周方向に間隔を置いた複数の保持用突起５２
ａを備えており、この複数の保持用突起５２ａは、この
技術分野で公知の中央のカム部材４６の周囲に配置され
た中央の突出部４６ｂ（図５参照）に向かって軸線方向
に伸びている。保持リング５２は、内側ラグ２８ｃ（図
６参照）を受けるスロット５２ｂを有し、それによって
中央駆動部に対して保持リングの角度変位の程度を制限
する。保持リング５０も、内側ラグを受ける同様のスロ
ットを有する。
【００１２】図７を参照すると、ばね受け３６及び３８
は、その内周にスプライン歯３６ａ、３８ａを備えてお
り、このスプライン歯３６ａ、３８ａは、それぞれサイ
ドギヤ２０及び２２の向い合った端部の外側のスプライ
ン歯に通常対応しており、それによって、それぞれの連
接するサイドギヤへのばね受けの最初の軸線方向の取付
を可能にする。
は、その内周にスプライン歯３６ａ、３８ａを備えてお
り、このスプライン歯３６ａ、３８ａは、それぞれサイ
ドギヤ２０及び２２の向い合った端部の外側のスプライ
ン歯に通常対応しており、それによって、それぞれの連
接するサイドギヤへのばね受けの最初の軸線方向の取付
を可能にする。
【００１３】本発明の特徴の形態を示す図８を参照する
と、中央のカム部材４６の内部に同心で接して係合する
ように一対の環状のスラストブロック６０及び６２が配
置されている。スラストブロック６０と６２の接触面に
は、半径方向に伸びる潤滑溝６４及び６６が設けられて
おり、スラストブロックの反対の面は、それぞれ皿ばね
ワッシャ群７０及び７２と当接している。皿ばねワッシ
ャ群の反対の端面は、サイドギア２０および２２の向い
合った端部の対応する穴部２０ｃ及び２２ｃによって受
けられる。図９に示すように、スラストブロックは、正
反対位置に配置されて半径方向外側に伸びるそれぞれ一
対の突出部６０ａ及び６２ａによって対応するサイドギ
アに回転しないように接続され、突出部６０ａ及び６２
ａの対は、サイドギヤ２０及び２２の向い合った端部内
部の周辺部に配置され、軸線方向に伸びるスロット８０
及び８２（図８参照）の対応する対にそれぞれ受けられ
る。皿ばねワッシャ群７０及び７２の個々の皿ばねワッ
シャ７０ａ及び７２ａの形状は、図１０に示される。
と、中央のカム部材４６の内部に同心で接して係合する
ように一対の環状のスラストブロック６０及び６２が配
置されている。スラストブロック６０と６２の接触面に
は、半径方向に伸びる潤滑溝６４及び６６が設けられて
おり、スラストブロックの反対の面は、それぞれ皿ばね
ワッシャ群７０及び７２と当接している。皿ばねワッシ
ャ群の反対の端面は、サイドギア２０および２２の向い
合った端部の対応する穴部２０ｃ及び２２ｃによって受
けられる。図９に示すように、スラストブロックは、正
反対位置に配置されて半径方向外側に伸びるそれぞれ一
対の突出部６０ａ及び６２ａによって対応するサイドギ
アに回転しないように接続され、突出部６０ａ及び６２
ａの対は、サイドギヤ２０及び２２の向い合った端部内
部の周辺部に配置され、軸線方向に伸びるスロット８０
及び８２（図８参照）の対応する対にそれぞれ受けられ
る。皿ばねワッシャ群７０及び７２の個々の皿ばねワッ
シャ７０ａ及び７２ａの形状は、図１０に示される。
【００１４】図１１を参照すると、サイドギヤ２０及び
２２の反対側の端部に配置されたスラストワッシャ４０
及び４２は、硬化鋼で形成され、正反対側に対向して半
径方向外側に伸びる突起部４０ａ及び４２ａを有し、突
起部４０ａ及び４２ａはハウジングの当接する壁部に設
けられた対応する溝の中に受け入れられ、スラストワッ
シャが捕捉され、それによってハウジング２に対して回
転が防止される。図１１に示されるように、サイドギヤ
２０のリブ２０ｂに接するスラストワッシャ４０の面
は、楕円形の潤滑溝９０を有する。スラストワッシャ４
２も同様の楕円形の潤滑溝を有する。
２２の反対側の端部に配置されたスラストワッシャ４０
及び４２は、硬化鋼で形成され、正反対側に対向して半
径方向外側に伸びる突起部４０ａ及び４２ａを有し、突
起部４０ａ及び４２ａはハウジングの当接する壁部に設
けられた対応する溝の中に受け入れられ、スラストワッ
シャが捕捉され、それによってハウジング２に対して回
転が防止される。図１１に示されるように、サイドギヤ
２０のリブ２０ｂに接するスラストワッシャ４０の面
は、楕円形の潤滑溝９０を有する。スラストワッシャ４
２も同様の楕円形の潤滑溝を有する。
【００１５】図１２に示されるように、対応するサイド
ギヤ２０及び２２にスラストブロック６０及び６２を保
持するために（例えば、図２に溝９８によって示される
ように）サイドギヤの当接端部の外周面に設けられた対
応する固定溝内に固定される先端が離れ弾性を有する保
持リング９４及び９６が設けられている。
ギヤ２０及び２２にスラストブロック６０及び６２を保
持するために（例えば、図２に溝９８によって示される
ように）サイドギヤの当接端部の外周面に設けられた対
応する固定溝内に固定される先端が離れ弾性を有する保
持リング９４及び９６が設けられている。
【００１６】次に動作について説明する。
【００１７】差動機構が最初に組立前の状態にあり、ハ
ウジング部材２ａ及び２ｂが、互いに外されて分離され
ていると仮定する。スラストワッシャ４０をハウジング
室に非回転的に取り付けた後、サイドギア２０が挿入さ
れ、ばね受け３６をリブ２０ｂに当接するようにサイド
ギヤ２０に取り付ける。ばね３２と、クラッチ２４と、
保持リング５０を所定の場所に取付け、保持リング９４
によって皿ばねワッシャ群７０及びスラストブロック６
０が所定の位置に保持される。中央駆動部２８とカム部
材４６をばね３２をわずかに圧縮するように配置する。
同様に、スラストワッシャ４２と、サイドギヤ２２と、
ばね受け３８と、ばね３４と、保持リング５２を有する
クラッチ２６と、保持リング９６によって保持されたス
ラストブロック６２及び摩擦ディスクである皿ばねワッ
シャ群７２を有する組立体を備えたハウジング部材２ｂ
を図１に示すように配置する。次にボルト１０を２つの
ハウジング部材を一緒に固定するように締め付け、その
結果、皿ばねワッシャ群７０及び７２は、軸線方向に圧
縮されてサイドギヤ２０及び２２を軸線方向に離すよう
に押し付けてスラストワッシャ４０及び４２と接触する
ように当接させる。
ウジング部材２ａ及び２ｂが、互いに外されて分離され
ていると仮定する。スラストワッシャ４０をハウジング
室に非回転的に取り付けた後、サイドギア２０が挿入さ
れ、ばね受け３６をリブ２０ｂに当接するようにサイド
ギヤ２０に取り付ける。ばね３２と、クラッチ２４と、
保持リング５０を所定の場所に取付け、保持リング９４
によって皿ばねワッシャ群７０及びスラストブロック６
０が所定の位置に保持される。中央駆動部２８とカム部
材４６をばね３２をわずかに圧縮するように配置する。
同様に、スラストワッシャ４２と、サイドギヤ２２と、
ばね受け３８と、ばね３４と、保持リング５２を有する
クラッチ２６と、保持リング９６によって保持されたス
ラストブロック６２及び摩擦ディスクである皿ばねワッ
シャ群７２を有する組立体を備えたハウジング部材２ｂ
を図１に示すように配置する。次にボルト１０を２つの
ハウジング部材を一緒に固定するように締め付け、その
結果、皿ばねワッシャ群７０及び７２は、軸線方向に圧
縮されてサイドギヤ２０及び２２を軸線方向に離すよう
に押し付けてスラストワッシャ４０及び４２と接触する
ように当接させる。
【００１８】通常の駆動状態の間は、車軸１６及び１８
は、駆動ピニオン６、リングギヤ８、中央駆動部２８、
クラッチ２４及び２６及びサイドギヤ２０及び２２を介
して駆動軸４によって同じ速度で回転される。
は、駆動ピニオン６、リングギヤ８、中央駆動部２８、
クラッチ２４及び２６及びサイドギヤ２０及び２２を介
して駆動軸４によって同じ速度で回転される。
【００１９】自動車が左手にターンすると仮定すると、
右の車軸１８の回転速度は、左の車軸１６の回転速度よ
り速くなる。係合する中央のカム部材３６のカム歯３６
ａ及び右のクラッチ２６のクラッチ歯２６ｂの働きによ
って、クラッチは、ばね３４の復元力に対抗して右に動
き、それによって中央駆動部２８のクラッチ歯２８ａか
ら対応するクラッチのクラッチ歯２６ｂが外れる。自動
車が左にターンしている間、右の車軸１８は自由となり
左の車軸１６より早い回転速度で回転する。皿ばねワッ
シャ群によってサイドギヤが外側に離れるように押し付
けられることによって、このようなオーバーランニング
する差動装置から通常予測されるチャタリングは軽減さ
れ、それによってノイズの水準は著しく低下する。右側
の車軸１８は、オーバーランニングの軸の状態が存在す
る間はある角度で動いた保持リング５２によって分離し
た状態に維持される。ターンが完了し、駆動車軸が略同
じ回転速度で回転し始めるとき、ばね３４は、クラッチ
２６を中央駆動部２８に対して係合位置に向かって左に
押し付ける。次に差動装置は、最初の非オーバーランニ
ング駆動状態となる。
右の車軸１８の回転速度は、左の車軸１６の回転速度よ
り速くなる。係合する中央のカム部材３６のカム歯３６
ａ及び右のクラッチ２６のクラッチ歯２６ｂの働きによ
って、クラッチは、ばね３４の復元力に対抗して右に動
き、それによって中央駆動部２８のクラッチ歯２８ａか
ら対応するクラッチのクラッチ歯２６ｂが外れる。自動
車が左にターンしている間、右の車軸１８は自由となり
左の車軸１６より早い回転速度で回転する。皿ばねワッ
シャ群によってサイドギヤが外側に離れるように押し付
けられることによって、このようなオーバーランニング
する差動装置から通常予測されるチャタリングは軽減さ
れ、それによってノイズの水準は著しく低下する。右側
の車軸１８は、オーバーランニングの軸の状態が存在す
る間はある角度で動いた保持リング５２によって分離し
た状態に維持される。ターンが完了し、駆動車軸が略同
じ回転速度で回転し始めるとき、ばね３４は、クラッチ
２６を中央駆動部２８に対して係合位置に向かって左に
押し付ける。次に差動装置は、最初の非オーバーランニ
ング駆動状態となる。
【００２０】本発明の好ましい実施例は、サイドギヤを
外側に押し付けてスラストワッシャに当接させる手段と
して作用する皿ばねワッシャ群を含むように図示して説
明したが、圧縮ばね、引っ張りばね、弾性体等のような
他の弾性押し付け手段も同様に使用することができる。
外側に押し付けてスラストワッシャに当接させる手段と
して作用する皿ばねワッシャ群を含むように図示して説
明したが、圧縮ばね、引っ張りばね、弾性体等のような
他の弾性押し付け手段も同様に使用することができる。
【００２１】本発明を図示し説明したが、本発明の範囲
から逸脱せずに種々の変形を行うことができることは当
業者には明らかである。
から逸脱せずに種々の変形を行うことができることは当
業者には明らかである。
【図１】本発明の差動装置の断面図である。
【図２】図１の一方のサイドギヤの形状図である。
（ａ）は長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図であ
る。
（ａ）は長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図であ
る。
【図３】図１の一方のクラッチの形状図である。（ａ）
は長手方向の線５−５に沿って切った断面図である。
（ｂ）は端面図である。
は長手方向の線５−５に沿って切った断面図である。
（ｂ）は端面図である。
【図４】図１の一方の保持リングの形状図である。
（ａ）は長手方向の線７−７に沿って切った断面図であ
る。（ｂ）は端面図である。
（ａ）は長手方向の線７−７に沿って切った断面図であ
る。（ｂ）は端面図である。
【図５】図１のカム部材の形状図である。（ａ）は長手
方向の断面図である。（ｂ）は端面図である。（ｃ）は
カム部材の断面図である。
方向の断面図である。（ｂ）は端面図である。（ｃ）は
カム部材の断面図である。
【図６】図１の中央駆動部の形状図である。（ａ）は長
手方向の線１２−１２に沿って切った断面図である。
（ｂ）は端面図である。
手方向の線１２−１２に沿って切った断面図である。
（ｂ）は端面図である。
【図７】図１の１つのばね受けの形状図である。（ａ）
は長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図である。
は長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図である。
【図８】図１のスラストブロック及び皿ばね付勢装置の
詳細な断面図である。
詳細な断面図である。
【図９】図１の１つのスラストブロックの形状図であ
る。（ａ）は長手方向の線１７−１７に沿って切った断
面図である。（ｂ）は端面図である。
る。（ａ）は長手方向の線１７−１７に沿って切った断
面図である。（ｂ）は端面図である。
【図１０】１つの皿ばねワッシャの形状図である。
（ａ）は長手方向の線１９−１９に沿って切った断面図
である。（ｂ）は端面図である。
（ａ）は長手方向の線１９−１９に沿って切った断面図
である。（ｂ）は端面図である。
【図１１】図１の１つのスラストワッシャの形状図であ
る。（ａ）は長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図
である。（ｃ）は線２２−２２に沿って切った詳細な断
面図である。
る。（ａ）は長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図
である。（ｃ）は線２２−２２に沿って切った詳細な断
面図である。
【図１２】図１の保持リングの形状図である。（ａ）は
長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図である。
長手方向の断面図である。（ｂ）は端面図である。
２ ハウジング ２ａ、２ｂ ハウジング部材 ４ 駆動軸 ６ 駆動ピニオン ８ リングギヤ １０ ボルト １２、１４ 開口部 １６、１８ 車軸 ２０、２２ サイドギヤ ２０ａ スプライン ２０ｂ リブ ２０ｃ 穴部 ２４、２６ クラッチ ２６ａ クラッチ歯 ２６ｂ カム歯 ２８ 中央駆動部 ２８ａ クラッチ歯 ２８ｂ 突出部 ２８ｃ 内側ラグ ３２、３４ ばね ３６、３８ ばね受け ３６ａ スプライン歯 ４０、４２ スラストワッシャ ４０ａ 突起部 ４６ カム部材 ４６ａ カム歯 ４６ｂ 突出部 ４８ スプリットロックワッシャ ５０、５２ 保持リング ５２ａ 保持用突起 ５２ｂ スロット ６０、６２ スラストブロック ６２ａ 突出部 ６６ 潤滑溝 ７０、７２ 皿ばねワッシャ群 ７２ａ 皿ばねワッシャ ８０、８２ スロット ９０ 潤滑溝 ９４、９６ 保持リング ９８ 溝
Claims (9)
- 【請求項１】 回転可能に駆動される入力軸により、軸
線方向に間隔を置いて一列に配置された一対の出力軸を
回転可能に駆動する差動機構であって、 （ａ） 内室を有し、前記出力軸をそれぞれに受け入れ
るための前記内室に連通する一対の第１の対向開口部を
有するハウジングと、 （ｂ） 前記出力軸のそれぞれと非回転的に接続され、
前記ハウジング内室に前記第１の一対の開口部に隣接し
て軸線方向に間隔を置いて配置された一対の環状のサイ
ドギヤと、 （ｃ） 外周が前記ハウジングに固定的に結合されると
共に、前記サイドギヤの間に前記サイドギアの隣接端部
と軸線方向に間隔を置いた関係で配置された環状の中央
駆動部と、 （ｄ） 通常は前記中央駆動部を前記サイドギヤにそれ
ぞれ接続し、前記中央駆動部の両側で前記サイドギヤ上
に軸線方向に変位可能なように取り付けられた一対の環
状のクラッチを有し、前記クラッチは通常は前記中央駆
動部に対して係合位置に向かって内側にばねで押し付け
られ、前記クラッチ及び前記中央駆動部は、前記クラッ
チが前記係合位置にあるとき係合するクラッチ歯を有す
るクラッチ装置と、 （ｅ） 一方の出力軸が他方の出力軸を所定の量だけオ
ーバーランするときに、オーバーラン軸に連結するクラ
ッチを前記中央駆動軸から軸線方向に外すように作動可
能なカム装置と、 （ｆ） 連結する前記出力軸がオーバーランニング状態
である限り、前記オーバーランニングクラッチを離脱状
態に維持する保持リング装置と、 （ｇ） 前記サイドギヤの間の前記カム装置の内部に同
心円的に配置された環状のスラストブロック装置と、 （ｈ） 前記サイドギヤと前記ハウジングとの間にそれ
ぞれ配置された一対の環状のスラストワッシャと、 （ｉ） 軸線方向に互いを離す方向で、前記サイドギヤ
を前記スラストワッシャに連続して接触するように押し
付けるための、前記スラストブロック装置と前記サイド
ギヤとの間のそれぞれに配置された一対のばね装置とを
有する差動機構。 - 【請求項２】 前記スラストブロック装置は、同一ライ
ン上に配置された一対の環状のスラストブロックを有
し、その当接面には、半径方向に伸びる複数の潤滑溝が
設けられている請求項１に記載の差動機構。 - 【請求項３】 前記ばね装置は、それぞれが一組の皿型
ディスクばねを有する請求項２に記載の差動機構。 - 【請求項４】 前記サイドギヤの互いに隣接する端部に
は、連接する一組のディスクばねの隣接端部を部分的に
受ける穴部が設けられている請求項３に記載の差動機
構。 - 【請求項５】 前記スラストワッシャには、それぞれに
前記ワッシャを前記ハウジングに対して固定し非回転的
な位置に維持するための半径方向外側に延びる突起部が
設けられている請求項４に記載の差動機構。 - 【請求項６】 前記サイドギヤは、それぞれに、対応す
るスラストワッシャとの当接面と連続して接触する環状
面を有し、各スラストワッシャの前記当接面には前記サ
イドギヤ及び前記スラストワッシャの当接面への連続し
た潤滑を行うための楕円形の潤滑溝が設けられている請
求項５に記載の差動機構。 - 【請求項７】 前記ハウジングは、それぞれが前記第１
の開口部を持つ一対の分離可能な部材を有し、それによ
って前記差動機構を組み立てる際に前記内室への出し入
れが容易になり、更に１つのユニットとしてサイドギヤ
及び連接するスラストブロック及び一組の皿形ディスク
ばねを一緒に保持するための保持手段を有する請求項４
に記載の差動機構。 - 【請求項８】 前記サイドギヤの互いに向い合う端部に
は、正反対に配置された長手方向に延びる一対のスロッ
トが設けられており、前記スラストブロックには、それ
ぞれが前記スロットの中に半径方向外側に延びる正反対
位置に配置された外周面の突出部が設けられており、更
に前記保持手段は、前記スラストブロックの突出部を前
記スロットに保持するように作用する請求項７に記載の
差動機構。 - 【請求項９】 各サイドギヤのスロットの形成される端
部には、その周縁に、連接するスラストブロックの突出
部と前記サイドブロックの先端部との中間に円周方向の
溝を有し、更に前記保持手段は、前記スラストブロック
突出部を保持するために前記溝に取り付けられた、先端
が離れ弾性を有する保持リングを有する請求項８に記載
の差動機構。
Applications Claiming Priority (2)
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| US374091 | 1989-06-29 | ||
| US08/374,091 US5524509A (en) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | Differential with preload spring means |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08233068A true JPH08233068A (ja) | 1996-09-10 |
Family
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Family Applications (1)
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| JP (1) | JPH08233068A (ja) |
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| CA (1) | CA2163811C (ja) |
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| IT (1) | IT1284321B1 (ja) |
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