JP4071641B2 - 試料検査システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液や尿などの試料を効率よく検査するために複数の検査装置が接続された試料検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この発明に関する従来技術としては、次のようなものが知られている。
複数の検体容器が装着された検体ラックを順次、後述の移送部に送出する発送部と、この発送部から送出された検体ラックを移送または停止させる移送部と、この移送部から送出された検体ラックを受け入れて収容する回収部とからなる搬送装置と、この搬送装置の移送部に面して配置された少なくとも1台の血液分析装置および塗抹標本作成装置と、搬送装置、血液分析装置及び塗抹標本作成装置と情報をやりとりし、これらの装置を統括するコントローラとを包含し、各検体容器にはバーコードラベルが貼付され、血液分析装置、塗抹標本作成装置にはバーコードの読取器が備えられており、コントローラが個々の検体に対し塗抹条件を選定できるように設けられていることを特徴とする総合血液検査装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第5209903号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の試料検査システムは、血液分析装置から得られた検査結果をコントローラが評価し、その評価結果によって塗抹標本作成装置が実行すべき動作を決定(動作の決定には塗抹条件の選定および塗抹標本の作成を行うか否かの決定が含まれる)するものである。この試料分析システムによれば、検査の効率化を図ることができる。
上記特許文献1には塗抹標本作成装置の制御については記載されているが、搬送装置の制御については記載されていない。
コントローラが検体ラックの移送または停止を検体容器ごとに判断し、搬送装置に指示するとすれば、試料分析システムは複雑化し、コストアップしてしまう。
一方、コントローラが予め定められたタイミングで検体ラックを移送または停止させるよう搬送装置を制御すれば試料分析システムは簡略化される。
しかし、このように試料分析システムを簡略化した場合、何らかの要因でコントローラでの検査結果の評価に長時間要してしまった場合、本来は塗抹標本を作成すべき試料についての塗抹標本が作成されず、その事実を使用者が見落としてしまう(以下、検査漏れという)可能性がある。
この発明は、搬送装置の制御を複雑化することなく、試料検査システムの使用者に検査漏れがあった事実を確実に知らせ、それによって検査の確実性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、試料を検査する第1の検査装置と、第1の検査装置の検査結果によって前記試料の検査の要否が決定される第2の検査装置と、第1および第2の検査装置に試料を搬送する搬送装置と、第1および第2の検査装置および搬送装置と情報の送受信が可能であって、第1の検査装置から受信した検査結果の評価を行い、その評価結果に基づいて第2の検査装置において前記試料の検査を実行するか否かを決定し、所定時間内に第1の検査装置の検査結果の評価が終了したとき、前記試料の検査を実行するか否かの情報を第2の検査装置に送信し、所定時間内に第1の検査装置の検査結果の評価が終了しなかったとき、警告を出力する制御装置と、を備えた試料検査システムを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明の検査装置によって検査される試料としては、血液や尿などが挙げられる。
この発明の第1の検査装置としては、血球計数装置、血液凝固測定装置、免疫凝集測定装置、生化学分析装置、尿定性分析装置などが挙げられる。
この発明の第2の検査装置としては、塗抹標本作成装置、尿沈渣分析装置などが挙げられる。
【0007】
の発明において、制御装置は第1の検査装置、第2の検査装置、または搬送装置の一部となっていてもよい。この発明において、第2の検査装置は、所定時間経過しても制御装置からの動作指令がない場合は、動作しないようにしてもよいし、予め決められた動作をするようにしてもよい。
この発明において、所定時間経過しても制御装置からの動作指令がない場合の第2の検査装置の動作を設定可能としてもよい。
この発明において、搬送装置は、所定時間内に制御装置が第2の検査装置に動作指令を出した場合には、試料を第2の検査装置に供給するまで停止してもよい。
この発明において、搬送装置は、所定時間内に制御装置が第2の検査装置に動作指令を出さなかった場合に、試料を第2の検査装置に供給せずに搬送してもよい。
また、この発明において、搬送装置は、所定時間内に制御装置が第2の検査装置に動作指令を出さなかった場合に、第2の検査装置に予め決められた動作が設定されていれば試料を第2の検査装置に供給し、第2の検査装置に予め決められた動作が設定されていなければ試料を第2の検査装置に供給せずに搬送してもよい。
【0008】
実施例
以下、試料検査システムとして、血液分析装置と塗抹標本作成装置が接続された血液検査システムを例にとり、説明する。
血液検査システムの構成と動作の概略
図1は、血液検査システムの平面概略図である。
搬送装置10は発送部12、移送部14、回収部16からなる。搬送はベルトコンベア方式で行われる。検体ラック26は10本の検体容器28が装着できるような試験管立て状の形状をしている。また、検体ラック26は、検体容器28の外壁に自他識別のために貼られたバーコード(検体情報が入力されている)を、ラックの外側から読み取ることができるように、ラックの側面に開口部30を有している。検体ラック26の一例として、特開昭63-217273号公報中の図4に記載されているものが挙げられる。
【0009】
使用者によって、検体容器28が装着された検体ラック26が発送部12に縦一列に並べられる。そして、使用者によってスタートスイッチ25が押されると、ラック全体が図1において下方に前進し、その後、先頭のラックが左方の移送部14に送出される。
移送部14に面して、ラックの流れの上流から下流に向かって、血液分析装置(この実施例では、XE-2100(シスメックス株式会社製))18、塗抹標本作成装置(この実施例では、SP-100(シスメックス株式会社製))22が配置される。
【0010】
移送部14を移送されるラックは、まず、血液分析装置18の前で停止させられる。図2は、血液分析装置18側から移送部14上の検体ラック26を見た図である。ベルト36に乗って図2において左から来た検体ラック26は当接部材38に当接し、所定位置で停止させられる。血液分析装置18の前面部に内蔵されたバーコード読取器19により、検体容器28のバーコード(すなわち、検体情報)が読み取られる。
【0011】
ところで、バーコードラベル32は常に一定の位置にあるとは限らない。例えば、搬送中に検体容器28が回転してしまう可能性もある。このように、ラック26の開口部30に面してバーコードラベル32が位置していない場合には、バーコードの読取ができない。そこで、バーコードラベル32がどの位置にあっても読取ができるようにしておく必要がある。一例として、検体容器28を回転させながら読取を行う方法がある。図2において、40は検体容器28の回転手段の一例である。42は底部が少しふくらんだゴム製の円柱部材であり、その中心に軸44が設けられている。軸44は、支持具46によりベアリングを介して回転自在に支持されている。軸44にはさらにプーリ48が取り付けられ、プーリ48にタイミングベルト50が掛けられ、モータ等の駆動(図示せず)により、ゴム製の円柱部材42が回転可能となっている。この回転手段40はさらに、他の駆動源(図示せず)により上下に往復直線移動できるようになっている。回転手段40が下に移動し、ゴム製の円柱部材42が検体容器28のゴム栓34を当接する。ゴム製の円柱部材42がゆっくり回転することにより、検体容器28もゆっくり回転する。このように構成すると、簡単にかつ確実にバーコードを読み取ることができる。
【0012】
バーコードが読み取られた後、当接部材38が1検体分図2における右へ移動することにより、ラック26が1検体分横送りされる。血液分析装置18の試料攪拌部71(図10)は、ラック26から検体容器28を取り出し、血液分析装置18の内部に取り込み、検体容器28を転倒攪拌し、ラック26に戻す。ラック26は同様にして、さらに1検体分横送りされ、試料吸引部72(図10)は、攪拌された検体容器28をラック26から取り出し、血液分析装置18の内部に取り込み、注射針状の細管(ピペット)によって血液を吸引する。そして、血液分析装置18によって血液の分析がなされる。ラック26はこのように1検体分ずつ間欠的に横送りされ、同様の処理が順次なされる。10検体分、すなわち1ラックの処理が終われば、そのラックはさらに、図1において左方に移送され、塗抹標本作成装置22においても同様にバーコード読取器23によるバーコードの読み取り、血液の攪拌、吸引がなされる。バーコード読取器19で読み取られたバーコードと血液分析装置18で分析された分析結果は、制御装置であるコントローラ24に送られ、塗抹標本の作成が必要か、また、どのような条件で塗抹を行えばよいかが決められる。
コントローラ24の動作については後に詳述する。
【0013】
次にラック26は塗抹標本作成装置22の前に来て停止させられる。塗抹標本作成装置22前面に設けられたバーコード読取器23により、1検体ずつバーコードを読み取っていき、その情報はコントローラ24に送られ、塗抹標本の作成が必要か否かおよび塗抹の条件が計算される。塗抹標本の作成が必要なければ、ラック26は1検体分だけ横送りされる。塗抹標本の作成が必要であれば血液の攪拌、吸引がなされ、塗抹標本が作成される。1ラックの処理の済んだラックは回収部16に送入され、回収部16に並べられる。
【0014】
血液検査システムにおけるデータの流れ
図3は血液検査システムにおけるデータの流れを示す概略図である。
▲1▼血液分析装置18で取得された分析結果およびバーコード読取器19で読み取られた検体情報がコントローラ24に送られる。検体情報とは、それぞれの検体を特定するための番号(以下、検体IDという)である。
▲2▼取得した分析結果からコントローラ24が塗抹標本作成の要否および塗抹条件を計算する。
▲3▼バーコード読取器23で読み取られた検体IDがコントローラ24に送られる。
▲4▼▲3▼で取得した検体IDと▲2▼での計算結果がコントローラ24で対応付けられ、それらの情報が塗抹標本作成装置22に送られる。
なお、コントローラ24と血液分析装置18および塗抹標本作成装置22との間で伝達される信号は、搬送装置10を経由する。
【0015】
血液分析装置18の内部構成
図10は血液分析装置18の内部構成を示すブロック図である。
血液分析装置18は、バーコード読取器19、検体容器28を転倒攪拌することにより試料の攪拌を行う試料攪拌部71、検体容器28から試料を吸引する試料吸引部72、吸引した試料に希釈、染色などの処理を施す試料調製部73、調製された試料を分析する分析部74、分析部74で得られた情報から検査結果を算出するとともにバーコード読取器19から検体IDを入手し、試料攪拌部71および試料吸引部72に動作指令を出し、接続ケーブル(RS232C)を経由して装置外部に情報を出力する制御部75から構成される。
【0016】
試料攪拌部71は、検体容器を保持するハンドクリッパ、ハンドクリッパを上下、前後および回転動作させることによって試料を攪拌するためのハンドクリッパ駆動源などから成る。
試料吸引部72は、ピペットやピペットを駆動するピペット駆動源、ピペットに圧力を印加する圧力供給部などから成る。
試料調製部73は、希釈液や染色液を滞留させるチャンバ、チャンバに圧力を印加する圧力供給部、チャンバを接続する流路などから成る。
分析部74は、フローサイトメータなどから成る。
制御部75は、CPU,ROM,RAMなどから成るマイクロコンピュータから成る。
【0017】
血液分析装置18の動作
図11は血液分析装置18の動作を示すフローチャートである。
バーコード読取器19は、搬送装置10によって搬送されてきた検体容器28に貼付されているバーコードから検体IDを読み取る。その検体IDは制御部75に送付される(ステップS100)。
制御部75は、送付された検体IDから、その検体を検査する必要があるか(その検体がオーダされているか)をコントローラ24に確認する(ステップS101)。オーダの確認は、後述する測定項目テーブル(図5)にその検体IDが存在するか否かを確認することによって行われる。
【0018】
その検体がオーダされていない場合、試料の攪拌、吸引は行われず、搬送装置10によって、検体ラック26が1検体分だけ搬送され、次の検体の処理へと移る(ステップS102,S108)。
その検体がオーダされている場合、試料攪拌部71によって試料の攪拌が行われる(ステップS103)。
試料吸引部72によって攪拌された試料が吸引される(ステップS104)。
試料調製部73によって試料の調製が行われる(ステップS105)。
分析部74によって試料の分析が行われる(ステップS106)。
制御部75によって分析結果を算出し、バーコード読取器19によって読み取られた検体IDと対応させる。それらの情報はコントローラ24に接続ケーブル(RS232C)を経由して送信される(ステップS107)。
搬送装置10によって検体ラック26が1検体分だけ搬送され、次の検体の処理へと移る(ステップS108)。
【0019】
コントローラ24の内部構成
図8はコントローラ24の内部構成を示すブロック図である。
コントローラ24は、パーソナルコンピュータで構成され、その内部は、タイマー51、再検計算部52、警告出力部53、指令部55から成るCPU,ROM,RAMと、測定項目テーブル58、正常値テーブル59、エラーテーブル60から成るHDD、キーボードから成る入力部61、CRTディスプレイからなる出力部62などから構成され、各部はBUS57で接続されている。
【0020】
図5は、測定項目テーブル58の内部構成を示す説明図であり、検体IDと測定項目が対応付けられて記憶されている。
図6は、正常値テーブル59の内部構成を示す説明図であり、測定項目と正常値の範囲が対応付けられて記憶されている。
図7は、エラーテーブル60の内部構成を示す説明図であり、検体IDと、その検体についてのエラー(検査漏れ)の有無およびエラーの発生時刻が対応付けられて記憶される。例えば、図7の検体ID=A0002は、15時32分33秒に「タイムオーバー」というエラーが発生したことを示す。
【0021】
コントローラ24の動作
図4はコントローラ24の動作を示すフローチャートである。
バーコード読取器19によって読み取られた検体IDが血液分析装置18から送信される(ステップS10)。
ステップS10で取得した検体IDに対応する測定項目を図5にその内容を示す測定項目テーブル58(図8)から抽出し、血液分析装置18に送信する(ステップS11)。
血液分析装置18は、ステップS11で送信された測定項目について分析を行い、その分析結果をコントローラ24に送信する。コントローラ24はその分析結果を受信する(ステップS12)。
【0022】
コントローラ24はステップS12で受信した分析結果と図6にその内容を示す正常値テーブル59(図8)とを比較することにより、塗抹標本の作成の要否および塗抹の条件の計算(以下、再検計算という)を開始する(ステップS13)。
この計算は、再検計算部52によって行われ、分析結果がいずれかの測定項目で正常値範囲を超えていれば塗抹標本の作成が必要とされる。さらに、塗抹の条件はHct値によって決定される。塗抹の条件とは、例えば引きガラスの角度やスピードである。
なお、この計算の間に、ラック26は、血液分析装置18の前から塗抹標本作成装置22の前へ移送される。
【0023】
次に、コントローラ24は、バーコード読取器23によって読み取られた検体IDを受信する(ステップS14)。
ステップS14で検体IDを取得した時刻を記憶するとともに、タイマー51を開始させる(ステップS15)。
再検計算部52は、タイマー開始から時間T2が経過しているか否かを確認する(ステップS16)。なお、この実施例では、T2=10秒である。
再検計算部52は、時間T2が経過していなければ、再検計算が終了しているか否かを確認する(ステップS18)。再検計算が終了していなければ、再検計算部52は、時間t2(t2<T2である)だけ待機し、再びステップS16,S17を実行する。なお、この実施例ではt2=0.5秒である。
【0024】
ステップS18にて再検計算が終了していれば、再検計算部52は、塗抹標本作成の要否および塗抹の条件を指令部55に出力する(ステップS19)。
塗抹標本の作成が必要な場合、指令部55は、検体IDとその検体は塗抹標本の作成が必要である旨および塗抹の条件を塗抹標本作成装置22に送信する(ステップS20)。
塗抹標本の作成が不要な場合、指令部55は、検体IDとその検体は塗抹標本の作成が不要である旨を塗抹標本作成装置22に送信する(ステップS21)。
【0025】
ステップS16において時間T2が経過してしまった場合、警告出力部53が警告を出力する(ステップS22)。この警告は、再検計算の結果を塗抹標本の作成の有無および条件に反映しないまま、ステップS14で受信した検体IDの検体が塗抹標本作成装置22を通過してしまったことを使用者に知らせるものである。警告の内容は、後述する動作設定部88(図12)の設定が「動作」の場合は、その検体IDの検体は、あらかじめ設定された塗抹条件で塗抹標本が作成された旨であり、設定が「動作しない」の場合は、その検体IDの検体は塗抹標本が作成されなかった旨である。
警告の方法は、ディスプレイに検体IDとともに警告の内容を表示したり、警告音を発生させたりすることが挙げられる。
また、エラーテーブル60に警告を出力した旨の記録を残す(図7)。この例では、検体ID=A0002の再検計算において時間T2が経過してしまったことを示しており、「タイムオーバー」というエラー名で記録されている。また、時間T2が経過してしまった時の時刻も記録されている。
以上で1検体分の動作を終了し、搬送装置10によって検体ラック26が1検体分だけ搬送され、次の検体の処理へと移る(ステップS24)。
【0026】
塗抹標本作成装置22の内部構成
図12は塗抹標本作成装置22の内部構成を示すブロック図である。
塗抹標本作成装置22は、バーコード読取器23、検体容器28を転倒攪拌することにより試料の攪拌を行う試料攪拌部81、検体容器28から試料を吸引する試料吸引部82、吸引した試料から塗抹標本を作成する標本作成機構部83、各部の動作を制御するとともに、バーコード読取器19から検体IDを入手し、RS232Cを経由して装置外部に情報を出力する制御部75から構成される。
試料攪拌部81、試料吸引部82には血液分析装置18で使用されているものと同じものが使用できる。
【0027】
標本作成機構部83については、その構成が米国特許第5209903号明細書に詳しく記載されている。
制御部84は、CPU,ROM,RAMなどから成るマイクロコンピュータから成る。
制御部84にはタイマー86が内蔵されている。また、制御部84は動作設定部88を含み、動作設定部88はコントローラ24からの応答が無い場合の標本作成機構部83の動作を予め記憶する。動作設定部88は使用者によって設定可能となっており、「動作する」または「動作しない」の設定のみならず、動作する場合の塗抹条件なども設定可能である。
【0028】
塗抹標本作成装置22の動作
図9は塗抹標本作成装置22の動作を示すフローチャートである。
バーコード読取器23は、搬送装置10によって搬送されてきた検体容器28に貼付されているバーコードから検体IDを読み取る。その検体IDは制御部84に送付される(ステップS50)。
制御部84は検体IDをRS232Cを経由してコントローラ24に送信する(ステップS51)。
制御部84は、ステップS51で検体IDを送信した時刻を記憶するとともに、タイマー86を開始させる(ステップS52)。
制御部84は、タイマー86の開始から時間T1(T1>T2である)が経過しているか否かを判別する(ステップS53)。この実施例では、時間T1=12秒である。
【0029】
制御部84は、時間T1が経過していなければコントローラ24からステップS51で送信した検体IDについての応答の有無を確認する(ステップS54)。
応答が無ければ、時間t1(t1<T1である)だけ待機し(ステップS55)、再びステップS53、S54を実行する。この実施例では時間t1=0.1秒である。
コントローラ24からの応答が、標本作成指令(図4におけるステップS20)の場合、標本作成機構部83が作動して塗抹標本を作成する(ステップS56,S57)。
コントローラ24からの応答が標本不要伝達(図4におけるステップS21)の場合、標本作成機構部83は作動せず、次の検体の処理へと移る(ステップS56、S59)。
ステップS53において、時間T1が経過してしまっている場合、動作設定部88に予め設定された動作を標本作成機構部88が実行する。すなわち、設定が「動作」の場合は塗抹標本の作成を行い、設定が「動作しない」の場合は塗抹標本の作成を行わない(ステップS58)。なお、設定が「動作」の場合は、動作設定部88に予め設定された塗抹条件によって塗抹標本の作成が行われる。
以上で1検体分の動作を終了し、搬送装置10によって検体ラック26が1検体分だけ搬送され、次の検体の処理へと移る(ステップS59)。
【0030】
搬送装置10の内部構成
図13は、搬送装置10の内部構成を示すブロック図である。
搬送装置10は、発送部12、移送部14、回収部16が接続されて構成される。発送部12は、スタートスイッチ25、搬送機構部90、搬送制御部93、から構成される。移送部14は、搬送機構部91、搬送制御部94、検体ラックセンサ96から構成される。回収部16は、搬送機構部92、搬送制御部95、検体ラックセンサ97から構成される。搬送制御部90,91,92はそれぞれ、搬送機構部93,94,95の動作を制御する。搬送制御部94は、接続ケーブル(RS232C)を経由して、血液分析装置18、塗抹標本作成装置22、コントローラ24に接続される。すなわち、コントローラ24からの信号は、搬送制御部94を経由して血液分析装置18および塗抹標本作成装置22に伝達される。
【0031】
搬送装置10の動作
図14は搬送装置10の動作を示すフローチャートである。
使用者によって検体ラック26が発送部12に並べられスタートスイッチ25が押されると(ステップS200)、搬送制御部93が搬送機構部90に動作指令を出し、搬送機構部90が動作する(ステップS201)。
検体ラック26が発送部14に到着すると、検体ラックセンサ96が検体ラック26の到着を搬送制御部94に検知させ(ステップS202)、搬送制御部94が搬送機構部91に動作指令を出し、搬送機構部91が動作する(ステップS203)。
搬送機構部91は、検体IDの読取および血液分析装置18への試料の供給のため一旦停止した後、再び動作する(ステップS204,S205)。
搬送機構部91は、検体IDの読取のため、塗抹標本作成装置22の前で一旦停止する(ステップS206)。
所定時間(コントローラ24が検体IDを受信してからT2)経過までに、搬送制御部94がコントローラ24から塗抹標本作成の要否の信号を受信した場合、塗抹標本の作成の要否を判断する(ステップS207,S208)。
塗抹標本の作成が必要であれば、塗抹標本作成装置22に試料を供給した後、搬送機構部91の動作を再開させる(ステップS209,S211)。
一方、塗抹標本の作成が不要であれば、塗抹標本作成装置22に試料を供給せずに、搬送機構部91の動作を再開させる(ステップS208,S211)。
ステップS207において、所定時間(コントローラ24が検体IDを受信してからT2)経過までに、搬送制御部94がコントローラ24から塗抹標本作成の要否の信号を受信しなかった場合、動作設定部88(図12)の設定を確認する(ステップS207,S210)。
動作設定部88の設定が「動作」であれば、塗抹標本作成装置22に試料を供給した後、搬送機構部91の動作を再開させ(ステップS210、S209,S211)、「動作しない」であれば、塗抹標本作成装置22に試料を供給せずに、搬送機構部91の動作を再開させる(ステップS210,S211)。
検体ラック26が回収部16に到着すると、検体ラックセンサ97が検体ラック26の到着を搬送制御部95に検知させ(ステップS212)、搬送制御部95が搬送機構部92に動作指令を出し、搬送機構部92が動作し、検体ラック26が回収される(ステップS213)。
【0032】
試料検査システムの他の実施例
この実施例では、第1の検査装置として血液分析装置、第2の検査装置として塗抹標本作成装置を用いて構成したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1の検査装置として尿定性分析装置、第2の検査装置として尿沈渣分析装置という構成など、様々な構成とすることができる。さらに、第1の検査装置として同種の血液分析装置を複数台接続することも可能であるし、異種の血液分析装置(例えば、血球計数装置と網状赤血球測定装置)を複数台接続することも可能である。
【0033】
【発明の効果】
この発明によれば、使用者が検査漏れがあった事実を警告によって確実に知ることができるため、確実な検査を実現することができる。しかも搬送装置の制御が複雑化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 血液検査システムの平面概略図
【図2】 血液分析装置18側から移送部14上の検体ラック26を見た図
【図3】 血液検査システムにおけるデータの流れを示す概略図
【図4】 コントローラ24の動作を示すフローチャート
【図5】 測定項目テーブル58の内部構成を示す説明図
【図6】 正常値テーブル59の内部構成を示す説明図
【図7】 エラーテーブル60の内部構成を示す説明図
【図8】 コントローラ24の内部構成を示すブロック図
【図9】 塗抹標本作成装置22の動作を示すフローチャート
【図10】 血液分析装置18の内部構成を示すブロック図
【図11】 血液分析装置18の動作を示すフローチャート
【図12】 塗抹標本作成装置22の内部構成を示すブロック図
【図13】 搬送装置10の内部構成を示すブロック図
【図14】 搬送装置10の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
10 搬送装置
12 発送部
14 移送部
16 回収部
18 血液分析装置
19 バーコード読取器
22 塗抹標本作成装置
23 バーコード読取器
24 コントローラ
25 スタートスイッチ
26 検体ラック
28 検体容器
30 開口部
32 バーコードラベル
34 ゴム栓
36 ベルト
38 当接部材
40 回転手段
42 円柱部材
44 軸
46 支持具
48 プーリ
50 タイミングベルト
51 タイマー
52 判定部
53 警告出力部
55 指令部
56 受信部
57 BUS
58 測定項目テーブル
59 正常値テーブル
60 エラーテーブル
61 入力部
62 出力部
71 試料攪拌部
72 試料吸引部
73 試料調製部
74 分析部
75 制御部
81 試料攪拌部
82 試料吸引部
83 標本作成機構部
84 制御部
86 タイマー
88 動作設定部
90 搬送機構部
91 搬送機構部
92 搬送機構部
93 搬送制御部
94 搬送制御部
95 搬送制御部
96 検体ラックセンサ
97 検体ラックセンサ

Claims (7)

  1. 試料を検査する第1の検査装置と、第1の検査装置の検査結果によって前記試料の検査の要否が決定される第2の検査装置と、第1および第2の検査装置に試料を搬送する搬送装置と、
    第1および第2の検査装置および搬送装置と情報の送受信が可能であって、第1の検査装置から受信した検査結果の評価を行い、その評価結果に基づいて第2の検査装置において前記試料の検査を実行するか否かを決定し、
    所定時間内に第1の検査装置の検査結果の評価が終了したとき、前記試料の検査を実行するか否かの情報を第2の検査装置に送信し、
    所定時間内に第1の検査装置の検査結果の評価が終了しなかったとき、警告を出力する制御装置と、を備えた試料検査システム。
  2. 第2の検査装置はさらにバーコード読み取り装置を備え、バーコード読み取り装置によって前記試料の識別情報を取得して制御装置に送信し、
    制御装置は、第2の検査装置から前記試料の識別情報を受信してから所定時間内に、第1の検査装置の検査結果の評価が終了しなかったとき、警告を出力する請求項1に記載の試料検査システム。
  3. 制御装置は、さらに記憶手段を備え、第2の検査装置から前記試料の識別情報を受信してから所定時間内に、第1の検査装置の検査結果の評価が終了しなかったとき、前記試料の識別情報と警告を出力した旨とを対応付けて記憶手段に記憶する請求項2に記載の試料検査システム。
  4. 第2の検査装置は、バーコード読み取り装置によって取得した前記試料の識別情報を制御装置に送信してから所定時間内に、制御装置から前記試料の検査を実行するか否かの情報を受信しなかった場合に、前記試料の検査を実行するか否かを予め設定可能である請求項2又は3に記載の試料検査システム。
  5. 試料を検査する第1の検査装置と、第2の検査装置と、第1および第2の検査装置に試料を搬送する搬送装置と、第1および第2の検査装置および搬送装置と情報の送受信が可能であって、第1の検査装置から受信した検査結果の評価を行って、第2の検査装置において前記試料の検査を実行するか否かを決定し、前記試料の検査を実行するか否かの情報を第2の検査装置に送信する制御装置と、を備え、
    第2の検査装置は、
    所定時間内に制御装置から前記試料の検査を実行するか否かの情報を受信したとき、この情報が検査を実行するという情報であれば前記試料の検査を実行し、前記情報が検査を実行しないという情報であれば前記試料の検査を実行せず、
    所定時間内に制御装置から前記試料の検査を実行するか否かの情報を受信しなかったとき、前記試料の検査を実行しない試料検査システム。
  6. 試料を検査する第1の検査装置と、第2の検査装置と、第1および第2の検査装置に試料を搬送する搬送装置と、第1および第2の検査装置および搬送装置と情報の送受信が可能であって、第1の検査装置から受信した検査結果の評価を行って、第2の検査装置において前記試料の検査を実行するか否かを決定し、前記試料の検査を実行するか否かの情報を第2の検査装置に送信する制御装置とを備え、
    第2の検査装置は、
    所定時間内に制御装置から前記試料の検査を実行するか否かの情報を受信したとき、この情報が検査を実行するという情報であれば前記試料の検査を実行し、前記情報が検査を実行しないという情報であれば前記試料の検査を実行せず、
    所定時間内に制御装置から前記試料の検査を実行するか否かの情報を受信しなかったとき、前記試料の検査を実行する試料検査システム。
  7. 第1の検査装置は血液分析装置であり、第2の検査装置は塗抹標本作成装置である請求項1〜のいずれか1つに記載の試料検査システム。
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