JP4070787B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は電気掃除機のサイクロン集塵装置の構成に関する。
電動送風機の運転によって発生する気流により塵埃を吸込口から吸い込み、吸い込んだ気流を旋回させて気流中に含まれる塵埃を分離するサイクロン集塵装置を備えた電気掃除機が広く使用されている。このようなサイクロン集塵式電気掃除機の例を特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された電気掃除機の概略構成を図10に示す。電気掃除機1は、電動送風機3を内蔵した本体2にサクションホース4及び接続パイプ5を介して吸込口体6を接続する。吸込口体6は床面fに面する吸込口7を有している。サクションホース4と接続パイプ5の間にはダストカップ9を備えたサイクロン集塵装置8が配置される。サイクロン集塵装置8の入口部は接続パイプ5に接続し、出口部はサクションホース4に接続しており、これにより、吸込口体6から接続パイプ5、サイクロン集塵装置8、サクションホース4を経て電動送風機3に至る吸気路が構成される。なおサイクロン集塵装置8からはハンドル部35が突き出す。ハンドル部35の根元には、各種操作キーや運転状況表示部等を配置した操作部36が設けられる。
上記構成の電気掃除機1において、電動送風機3を駆動すると、吸気路に気流が発生し、吸込口体6の吸込口7から塵埃を含んだ気流が吸い込まれる。吸い込まれた気流は接続パイプ5を経てサイクロン集塵装置8に至り、そこで気流から塵埃が分離される。塵埃は塵埃集積手段であるダストカップ9に集積され、気流のみサクションホース4から電動送風機3に吸引され、本体2の外へと排出される。なお、ダストカップ9は水平断面が円形で、垂直断面は上端の開口部に向かいテーパ状に広がった形となっている。
図11は従来のサイクロン集塵装置8の構造を示す縦断面図であり、接続パイプ5の長手方向を垂直にした場合を示している。10はサイクロン集塵装置8のサイクロン本体である。サイクロン本体10は、接続パイプ5に連結する連結管11の上端に、横方向に張り出す形で分離室12を形設している。分離室12は水平断面形状がほぼ円形であり、その内周壁の一部に、連結管11からの空気の流入口13が開口する。流入口13は、空気の流入方向が分離室12の内周壁に対し接線方向となる位置に設けられている。分離室12の中心には排気筒14を配置する。
排気筒14は底面が閉じ、上面が開口した円筒形の部材であって、外周部には複数個の排気口15を設けている。排気筒14の上面開口部はサイクロン本体10の上部に設けた連結管16に連通する。連結管16にはサクションホース4が接続される。分離室12の下端は開口部17となっており、ここにダストカップ9の上端の開口部18が気密に嵌合される。
塵埃集積手段であるダストカップ9の保持の仕組は次のようになっている。ダストカップ9の一側面、接続パイプ5に向かい合う側面の下方に下向きのフック19を形設し、これを接続パイプ5の側面のフック20に係合させる。上端の開口部18を分離室12の開口部17に嵌合するのに加え、下の方でフック19をフック20に係合させることにより、ダストカップ9はしっかりと保持される。
上記保持状態を維持するため、ダストカップ9の外面の上端近くに装着片21を取り付ける。装着片21は水平な軸22を介してダストカップ9に取り付けられ、垂直面内で回動可能である。装着片21の上端には、サイクロン本体10外面の凸部23に係合する係止爪24が形設されている。装着片21の下部は、指で押すための押圧部25となる。押圧部25とダストカップ9の外面との間には圧縮コイルバネ26が挿入され、係止爪24を凸部23に係合させる回転付勢力を装着片21に与えている。
係止爪24と凸部23の相向かい合う面は、係止爪24の側が上向きの、凸部23の側が下向きの、それぞれ斜面となっている。そのため、ダストカップ9をサイクロン本体10に押しつけて行くと、係止爪24と凸部23の斜面同士が接触し、装着片21は圧縮コイルバネ26の付勢力に抗して回動する。係止爪24が凸部23を乗り越えれば両者は係合し、その係合状態は圧縮コイルバネ26によって維持される。この状態になれば、ダストカップ9をサイクロン本体10から引き抜こうとしても引き抜くことはできない。押圧部25を押し、凸部23に対する係止爪24の係合を解除すれば、ダストカップ9は取り外し可能となる。
上記サイクロン集塵装置8に気流が吸込まれると、気流は連結管11から流入口13を通って分離室12の中に、分離室12の内周壁に沿って接線方向に流入し、排気筒14の周囲に高速の旋回気流を形成する。高速旋回に伴う遠心力により、気流に含まれていた塵埃は気流から分離され、ダストカップ9の中に落下し集積されて行く。排気筒14の周囲を旋回した気流は排気口15から排気筒14の中に入り、サクションホース4に吸込まれる。
特開2000−166829号公報([0023]−[0037]、図2−5)
上記のようなサイクロン集塵式電気掃除機においては、気流からの塵埃分離効率を高めることが大きな課題となる。そこで本発明は、新規構造により塵埃の分離効率を高め得たサイクロン集塵式電気掃除機を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明は、上部が分離室、下部が集積室となり、分離室の中心には排気筒が配置されたサイクロン集塵装置を備え、電動送風機の運転によって発生する気流により塵埃を吸込口から吸い込み、吸い込んだ気流を前記吸込口と連通する吸気路を介して前記サイクロン集塵装置の分離室に、その内周壁に対し接線方向に導入し、前記分離室及び集積室の中で気流を旋回させて塵埃を分離し、分離した塵埃を前記集積室に集積する電気掃除機において、前記分離室と集積室との境界に遮蔽部材を配置し、この遮蔽部材はその外周と集積室の内壁との間に所定の間隙が生じる形状とするとともに、集積室の底面に向き合う面に、その底面に向かって延びる複数枚の分離ブレードを備え、これらの分離ブレードは遮蔽部材の中心より集積室の内壁に向かい放射状配置とされているとともに、その縁と集積室内壁との間に所定の間隙が生じる形状であり、複数枚の前記分離ブレードのうちの1枚は他の分離ブレードよりも前記集積室内壁との間隙が狭くなっていることを特徴としている。
この構成によると、分離室で発生し遮蔽部材と集積室内壁との隙間から集積室に進入した旋回気流が集積室内で前記分離ブレードに衝突して方向転換を行う際に塵埃が分離される。これによって塵埃分離効率が向上する。また、複数枚の分離ブレードのうちの1枚と集積室内壁との間に形成される狭い間隙のところで塵埃が引っかかって滞留し、これを核として塵埃の集積が増殖する。これにより、塵埃が密度の高い塊を形成し、集積室の塵埃集積能力が向上する。
)また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記集積室内壁との間隙が狭い前記分離ブレードと反対側に位置する集積室壁を透視可能部とし、この透視可能部に塵埃廃棄目安マークを設けたことを特徴としている。
この構成によると、塵埃が滞留し積み上がった箇所以外の箇所で塵埃量を観察し、塵埃廃棄目安マークにより塵埃廃棄時期を判断できるものであり、判断と実際の集積量との乖離を少なくすることができる。
本発明によると、吸込口から吸い込んだ気流をサイクロン集塵装置の分離室に、その内周壁に対し接線方向に導入し、分離室及びその下部の集積室の中で気流を旋回させて塵埃を分離する電気掃除機において、分離室と集積室との境界に遮蔽部材を配置し、この遮蔽部材はその外周と集積室の内壁との間に所定の間隙が生じる形状とするとともに、集積室の底面に向き合う面に、その底面に向かって延びる複数枚の放射状配置の分離ブレードを設け、これらの分離ブレードの縁と集積室内壁との間に所定の間隙が生じるようにしたものであるから、分離室で発生し遮蔽部材と集積室内壁との隙間から集積室に進入した旋回気流が集積室内で分離ブレードに衝突して方向転換を行う際に塵埃が分離され、塵埃分離効率が向上する。
以下、本発明の各種実施形態を図1〜図9に基づき説明する。これらの実施形態は電気掃除機としての基本構成においては図10、11で紹介した従来構造と多くの部分で共通しているので、その共通する構成要素には前の符号をそのまま付し、説明を省略する。
図1〜図7に本発明の第1実施形態を示す。この第1実施形態の電気掃除機1Aは、本体2Aにサイクロン集塵装置100を搭載している。本体2Aはやや偏平な形状を呈しており、前面にサクションホース4の接続口80が設けられている。本体2Aの上面前部から斜め後方に向かって左右1対のダクト81、82が延び出す。本体2Aの上面後寄りの箇所からは支持部83がやや後方に傾斜した形で立ち上がっており、ダクト81、82はこの支持部83に合流する。この支持部83の前面に、ダクト81、82に挟まれる形でサイクロン集塵装置100が支持されるものである。このようにサイクロン集塵装置100を囲むダクト81、82及び支持部83は電気掃除機1Aが家具に当たったり、転倒したときにサイクロン集塵装置100が脱落したり、損傷したりするのを防ぐ。
ダクト81、82の内部は空気通路となっている。ダクト81は接続口80に連通し、吸気路の一部を構成する。ダクト82は本体2Aに内蔵した電動送風機3の吸込側に連通する。84は本体2Aの上面後部に形設された排気口で、電動送風機3の吐出側に連通する。85はコードリールである。コードリール85は電動送風機3からの排気流中に設置されており、これによりコードリール8を積極的に空冷し、電動送風機3に流れる電流によりコードが過熱するのを防ぐ。また本体2Aは左右1対の大径前車輪86と1個の自在後車輪87により床面f上に移動自在に支持される。
続いて図4〜図7を参照しつつサイクロン集塵装置100の構造を説明する。これらの図はいずれも、サイクロン集塵装置100の軸線方向を垂直にした状態で各構成要素を図示している。サイクロン集塵装置100は概略円筒形で、軸線を上下方向に向けて配置されるものであり、上方の集塵装置本体101と、下方のダストカップ102とに二分される。
集塵装置本体101は扁平なカップを逆さに伏せたような形状であり、下面開口部110から少し中に入り込んだ箇所に天井板111を固定している。集塵装置本体101の側面には天井板111の上の空間112に連通する流出口113が形設される。流出口113は支持部83の内部に設けた接続管88に接合する。接続管88はダクト82に連通するものであり、端部には流出口113と気密に接合を行うためゴム等弾性材料からなるシール89を設けている。
集塵装置本体101の下面開口部110にダストカップ102の口縁部が挿入される。下面開口部110の内部にはゴム等弾性材料からなるシール114が固定されており、このシール114にダストカップ102の口縁部が押し当てられることにより、ダストカップ102は集塵装置本体101に気密に接合する。ダストカップ102は集塵装置本体101に対し、ネジあるいはクランプといった連結手段により脱落しないように連結される。
集塵装置本体101とダストカップ102を連結した状態で、サイクロン集塵装置100を本体2Aの上面に着座させ、支持部83に押しつけると、集塵装置本体101に取り付けたラッチ115が支持部83の係合部90に係合し、サイクロン集塵装置100は支持部83に連結される。ラッチ115は軸116により垂直面内で回動できるよう取り付けられ、圧縮コイルバネ117により係合位置に押し上げられている。ラッチ115に設けた押釦部118を押せば係合を外すことができる。
サイクロン集塵装置100を支持部83に連結すると、前述の通り流出口113がシール89を介して接続管88に接合するとともに、ダストカップ102の側面に設けた流入口130が支持部83の内部に設けた接続管91に接合する。接続管91はダクト81に連通するものであり、端部には流入口130と気密に接合を行うためゴム等弾性材料からなるシール92を設けている。なお流入口130はダストカップ102の内壁に対し接線をなすような位置と角度に設けられるものである。
本体2Aの内部において、接続口80と流入口130は遠く隔たった箇所にある。従ってこの間の吸気路は、もし曲がり箇所(ベンド)があったとしてもRを大きくとることができ、気流に対する抵抗を小さくできる。流出口113と電動送風機3の吸込側との間も遠く隔たっており、上記と同じ理由で気流に対する抵抗を小さくできる。
ダストカップ102は外面に把手131を有するとともに、その内部の空間は上部が分離室132、下部が集積室133と上下に二分されている。分離室132は円筒状であるが、集積室133は底面に近づくほど直径が小さくなる、逆円錐台状となっている。流入口130は分離室132に属する。
分離室132の中心には排気筒140を配置する。排気筒140は底面が閉じ、上面が開口した円筒形の部材であって、周壁には縦桟142と横桟143によって区画された格子状の排気口141を設けている。排気口141にはナイロン等の合成繊維を織って細かいメッシュとしたフィルター144を被着する。被着にあたっては、フィルター144が縦桟142及び横桟143の外側に位置するようにする。
排気筒140の上面開口部は天井板111の中心に空間112と分離室132を連通する形で設けられた連結管145に挿入される。排気筒140の上端は雄ネジ部146となっており、これを連結管145(こちらは内面が雌ネジ部となっている)にねじ込むことにより、排気筒140は天井板111から垂下する形で取り付けられる。排気筒140と天井板111の間にはゴム等弾性材料からなるシール147が挿入され、雄ネジと雌ネジの間から空間112の方へ空気が漏れるのを防ぐ。
排気筒140の下端も雄ネジ部148となっており、ここに遮蔽部材150が装着される。遮蔽部材150は図6に見られるように円板形をなしており、中心には内面に雌ネジ部を有する連結リング151が形設されている。連結リング151を雄ネジ部147に螺合させることにより、遮蔽部材150は排気筒140に取り付けられる。取付状態において、遮蔽部材150は分離室132と集積室133との境界に位置するものである。
遮蔽部材150の直径は分離室132の内径、あるいは集積室133の入口部の内径より小さく、遮蔽部材150の外周と集積室133の内壁との間には隙間152が生じている。遮蔽部材150の縁には集積室133の底面に向かって突出するループ状の障壁153と、分離室132の方向に向かって突出するループ状の障壁154とが形設されている。また遮蔽部材150の外周には所定間隔で複数個のリブ155が形設される。リブ155は遮蔽部材150の軸線に対し傾斜した形で設けられるものである。
遮蔽部材150の、集積室133の底面に向き合う側の面には、その底面に向かって延びる複数枚の分離ブレード160が設けられている。分離ブレード160は遮蔽部材150に一体成型してもよく、別成型したものを取り付けてもよい。第1実施形態では分離ブレード160は図5に示すように4枚用意され、これらは遮蔽部材150の中心より集積室133の内壁に向かい放射状配置とされている。分離ブレード160の縁と集積室133の内壁との間には間隙161が生じ、また分離ブレード160の下端と集積室133の底面との間には間隙162が生じる。
集積室133は前述の通り逆円錐台状となっているが、分離ブレード160の方の形状もこれにならい、上部では半径距離(遮蔽部材150の中心軸からブレードの縁までの距離)が大きく、下部ではこれが小さくなっている。このような形状を得るについては分離ブレード160の縁を斜めに直線カットしても良いが、第1実施形態では半径距離を段階的に変え、階段形状としている。
図5に見られるように、分離ブレード160の水平断面形状は直線ではない。後述する旋回気流との関係で風上になる側が凸、風下になる側が凹となるよう弧状に湾曲している。これらの分離ブレード160のうち、1枚(他と区別するため「160a」の符号を付す)だけは幅が広く、集積室133の内壁との間隙161が狭まっている。そしてこの分離ブレード160aに関し風上側となる集積室133の内壁に縦方向のリブ134が形設されている。
排気筒140の上端と下端とにそれぞれネジ部が存在するが、これらはいずれも、一定角度でねじ込みの限界を迎えるようにする。すなわち排気筒140を天井板111にきちんと取り付け、遮蔽部材150を排気筒140にきちんと取り付けたとき、分離ブレード160aが集積室133の中で一定の角度位置に来るようにしておく。
集積室133の壁のうち、分離ブレード160aと反対側に位置する壁を透視可能部135とする。これを実現するには、簡単にはダストカップ102全体を透明なプラスチックで成形すれば良いが、透視可能部135のみが透明なプラスチックで、残りの部分が不透明なプラスチックという構成であっても構わない。この透視可能部135の所定の高さのところに塵埃廃棄目安マーク136を設ける。第1実施形態ではダストカップ102の外面に水平な突条を形設し、マークとしている。
排気筒140の外側には掃除具170を設ける。掃除具170はリング状の本体の内側にぐるりとブラシ毛171を植え込んだものであり、このブラシ毛171の先端をフィルター144に接触させた状態で、排気筒140の軸線に直角な平面内に位置するよう配置されている。掃除具170からは上向きにロッド172が突出しており、このロッド172は天井板111及び集塵装置本体101のケース部分を貫通して上方に延び出し、押釦173に連結している。押釦173は常時は圧縮コイルバネ174により上方に押し上げられている。
次に電気掃除機1Aの動作を説明する。支持部83にサイクロン集塵装置100をセットした状態で操作部36のキーを操作して電動送風機3を駆動すると、吸気路に気流が発生し、吸込口体6の吸込口7から塵埃を含んだ気流が吸い込まれる。気流は接続パイプ5、サクションホース4、ダクト81、接続管91を経て流入口130から分離室132に導入される。前述の通り、流入口130はダストカップ102の内壁に対し接線をなすような位置と角度に設けられており、このため分離室132に入った気流は分離室132の内壁に沿って高速で旋回する。旋回方向は上から見て反時計まわりである。旋回するうちに気流中の塵埃は遠心力で分離室132の内壁の方へ押しやられて行く。
分離室132で発生した旋回気流は下降し、間隙152を通って集積室133に入る。気流が旋回を続けるうちに塵埃はますます遠心分離される。集積室133は下の方ほど直径が小さくなっているが、これは次のような効果をもたらす。
旋回する塵埃に生じる遠心力Zは、塵埃の質量mと周分速度v2に比例し、旋回半径rに反比例する。すなわち次式が成立する。
Z=m・v2/r
旋回気流が下降するにつれ周分速度v2が低下するが、その分はrが小さくなることにより補償される。すなわち遠心力Zの低下を軽減できる。
図4の矢印Aのように旋回し下降する気流は、集積室133の底面に近づくと上昇に転じる。このように気流が分離ブレード160のまわりを旋回する際、気流が分離ブレード160に衝突すると気流は方向転換し、その際さらに塵埃が分離される。遠心力で、又は分離ブレード160に衝突して気流から分離した塵埃は集積室133の底面の側壁に近い側に落ち、集積して行く。
集積した塵埃は旋回気流に追従して間隙161を旋回するが、分離ブレード160aのところでは間隙161が狭くなっているため、ここで引っかかって滞留する。この滞留塵埃を核として塵埃の集積が増殖する。
分離ブレード160aの風上側において、集積室133の内壁からリブ134が突出しているので、この箇所で気流の蛇行が生じ、塵埃を気流から効率良く分離することができる。また、この箇所に早く塵埃を集積させることができる。
集積室133の底面近くで上昇に転じた旋回気流は下降旋回気流の内側を通って上昇する。集積室133の底部に集積した塵埃が上昇旋回気流に追従して持ち上がろうとするが、上部ほど半径距離が大きいという分離ブレード160の形状が塵埃塊の移動にブレーキをかける。分離ブレード160を階段状としたことにより、その働きは一層強まる。
上昇旋回気流は図4の矢印Bのように遮蔽部材150に接近し、遮蔽部材150の縁を越して分離室132に帰還する。遮蔽部材150の縁を越すとき、旋回気流は障壁153の存在により矢印Cのように一旦下方に方向転換するが、この方向転換により、旋回気流に追従していた塵埃(特に集積塵埃の一部)に対し分離力が働き、塵埃が遮蔽部材150を越えて上昇することが阻止される。
障壁153により下方に方向転換した上昇旋回気流はすぐさま上方に向きを変え、遮蔽部材150の外周をすり抜けて分離室132に入るが、このときリブ155に上昇旋回気流が衝突する。リブ155は上昇旋回気流を遮るように傾斜しており、上昇旋回気流はリブ155に衝突して方向転換し、その際気流に追従していた塵埃は分離される。
リブ155及び分離ブレード160に旋回気流が衝突することにより、遮蔽部材150にはトルクが発生する。そのトルクは丁度ネジの締め付け方向なので、遮蔽部材150と排気筒140との連結、また排気筒140と天井板111との連結が緩むことはない。
分離室132内で発生した旋回気流はその全てが集積室133に進入する訳ではなく、一部は分離室132に留まる。分離室132に留まって遮蔽部材150の上で旋回する気流は障壁154に当たって矢印Dのように上昇気流となる。従って、遮蔽部材150の外周を通って分離室132に帰還する上昇旋回気流に塵埃が、特に長く糸状に連なった塵埃が追従していたとしても、それは矢印Dの上昇気流によって排気筒140への接近を阻まれ、排気筒140に付着したり巻き付いたりすることがない。
分離室132に帰還した旋回気流は次第に旋回半径を縮小しつつ排気筒140に接近し、最終的には排気口141から排気筒140の内部に吸い込まれる。もし気流の中に塵埃が残留していたとしても、それはフィルター144により捕捉される。排気筒140の中へ抜けた気流は空間112、流出口113、接続管88、ダクト82を経て電動送風機3に吸い込まれ、排気口84より排出される。
集積室133に塵埃が集積されて行く様子を透視可能部135より観察し、集積量が塵埃廃棄目安マーク136に達したらごみ捨てを行う。このとき塵埃廃棄目安マーク136が分離ブレード160aの方にあったとすると、こちらは塵埃が特に高く積み重なる箇所なので、塵埃の集積が塵埃廃棄目安マークに達したと判断してダストカップ102を取り外したは良いが実際には少量の塵埃しか集積していなかったという事態を招きかねないが、分離ブレード160aと反対の側に置いたので、実際の集積量と外側から見た判断との乖離は少なくなる。
ごみ捨ての際にはラッチ115の押釦118を押してサイクロン集塵装置100を本体2Aから取り外し、適当なごみ容器の上でダストカップ102を集塵装置本体101から取り外す。そして把手131を持ってダストカップ102を傾け、塵埃を排出する。把手131は流入口130の存在する側にあるので、把手131を持ってダストカップ102を傾けても流入口130から塵埃がこぼれることがない。ダストカップ102を空にしたらダストカップ102を再び集塵装置本体101に結合し、サイクロン集塵装置100を本体2Aに結合し、次回の使用に備える。
気流中の塵埃は大部分遠心力で分離され、集積室133に残るが、それでも中にはフィルター144で捕捉されるものがある。このため長期間使用するとフィルター144の外面に次第に塵埃が付着し、吸引力が低下する。そこで、塵埃の付着によりフィルター144が目詰まりしたら掃除具170を動かし、目詰まりを解消する。押釦173を押し下げると掃除具170が排気筒140の軸線と平行に摺動し、フィルター144に接触するブラシ毛171により塵埃がこすり落とされる。押釦173を一杯に下げた後、押釦173から指を離すと、圧縮コイルバネ174により掃除具170が上昇し、原位置に復帰する。この動きによってもフィルター144から塵埃がこすり落とされる。このようにして掃除具170を数回上下させ、排気筒140を掃除する。
フィルター144の目の中に塵埃が入り込み、掃除具170では落とせない状態になったら、ダストカップ102を取り外したうえで遮蔽部材150を排気筒140から分離し、次いで排気筒140を天井板111から分離し、排気筒140を水洗いして塵埃を完全に除去する。その後排気筒140を乾燥させて再び天井板111にセットし、遮蔽部材150とダストカップ102も元のように取り付け直す。
吸引力の低下は人間には判断しづらいので、吸引力が低下したらこれを自動的に報知する報知手段を設ける。第1実施形態では本体2Aの前部、接続口80の上の目につきやすい箇所に報知ランプ93が設けられている。フィルター144の表面に多量の塵埃が付着し、通気抵抗が増大した状態で電動送風機3を運転すると、排気筒140と電動送風機3との間の気圧が通常よりも低下する。また電動送風機3の負荷が小さくなり、電動送風機3に流れる電流が減少する。この気圧低下あるいは電流減少をセンサーで検知し、報知ランプ93を点灯させる。
さて、縦桟142及び横桟143の外側にフィルター144を被着した状態では、フィルター144の外面に必然的に縦桟142と横桟143の形状が浮き出す。この桟の形状が掃除具の動きに影響を及ぼす。すなわち第1実施形態のように排気筒140の軸線に直角な平面内に位置するように掃除具170が配置され、この掃除具170を排気筒170の軸線と平行に摺動させるものにあっては、掃除具170が横桟143を乗り越える際一気に抵抗が高まり、動かしづらくなる。そこで本発明の第2実施形態及び第3実施形態では、桟の構成に改良を加えたものを提案する。
図8に本発明の第2実施形態に係る排気筒140aを示す。排気筒140aの横桟143aは排気筒140aの軸線に直角な平面内に存在するのでなく、軸線に斜めに交差する面内に存在するものとした。従って掃除具170を排気筒140の軸線に平行に摺動させたとき、ブラシ毛171に横桟143aの一部のみが合致し、掃除具170の摺動につれ合致点も角度を変えながら移動することになる。すなわち掃除具170は移動ストローク中横桟143aから少しずつ抵抗を受けるものであり、特定地点で一気に大負荷が発生するものでないから、掃除具170をスムーズに動かすことができる。
図9に本発明の第3実施形態に係る排気筒140bを示す。排気筒140bの外側には、排気筒140bの軸線を含む平面内に位置するよう配置され、排気筒140bの周囲を回転せしめられる掃除具170aが設けられている。掃除具170aのブラシ毛171は排気筒140bの軸線と平行に配置され、軸線と直角な平面内で移動する。この構成では縦桟がブラシ毛171の移動に対する抵抗となる。そこで縦桟142aを、排気筒140bの軸線に斜めに交差する面内に存在する形とした。これにより、掃除具170aに縦桟142aの抵抗が一時にかかることがなくなり、掃除具170aの回転をスムーズに行える。
なお第2、第3実施形態において、「軸線に斜めに交差する面」は必ずしも平面である必要はない。湾曲したり、うねりを持った面であって、その結果、桟の幾何学的形状が単純なヘリカルラインから逸脱した複雑な曲線を描くことになったとしても目的は達成される。また第2実施形態では横桟のみ、第3実施形態では縦桟のみを斜めに置いたが、横桟、縦桟とも斜めにする構成も可能である。
以上、本発明の各種実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で更に種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はサイクロン集塵装置を備えた電気掃除機に広く利用可能である。
本発明の第1実施形態に係る電気掃除機の全体側面図 上記電気掃除機の本体部分の側面図 同じく電気掃除機の本体部分の斜視図 上記電気掃除機に搭載されるサイクロン集塵装置の縦断面図 図4中のM−M線に沿って切断した横断面図 上記サイクロン集塵装置中の遮蔽部材の斜視図 同じくサイクロン集塵装置中の排気筒の縦断面図 本発明の第2実施形態に係る排気筒の縦断面図 本発明の第3実施形態に係る排気筒の縦断面図 従来のサイクロン集塵方式電気掃除機の全体側面図 従来のサイクロン集塵装置の縦断面図
符号の説明
1A 電気掃除機
2A 本体
3 電動送風機
4 サクションホース
5 接続パイプ
6 吸込口体
7 吸込口
100 サイクロン集塵装置
101 集塵装置本体
102 ダストカップ
132 分離室
133 集積室
135 透視可能部
136 塵埃廃棄目安マーク
140 排気筒
150 遮蔽部材
152 間隙
160、160a 分離ブレード
161 間隙

Claims (2)

  1. 上部が分離室、下部が集積室となり、分離室の中心には排気筒が配置されたサイクロン集塵装置を備え、電動送風機の運転によって発生する気流により塵埃を吸込口から吸い込み、吸い込んだ気流を前記吸込口と連通する吸気路を介して前記サイクロン集塵装置の分離室に、その内周壁に対し接線方向に導入し、前記分離室及び集積室の中で気流を旋回させて塵埃を分離し、分離した塵埃を前記集積室に集積する電気掃除機において、
    前記分離室と集積室との境界に遮蔽部材を配置し、この遮蔽部材はその外周と集積室の内壁との間に所定の間隙が生じる形状とするとともに、集積室の底面に向き合う面に、その底面に向かって延びる複数枚の分離ブレードを備え、これらの分離ブレードは遮蔽部材の中心より集積室の内壁に向かい放射状配置とされているとともに、その縁と集積室内壁との間に所定の間隙が生じる形状であり、複数枚の前記分離ブレードのうちの1枚は他の分離ブレードよりも前記集積室内壁との間隙が狭くなっていることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記集積室内壁との間隙が狭い前記分離ブレードと反対側に位置する集積室壁を透視可能部とし、この透視可能部に塵埃廃棄目安マークを設けたことを特徴とする請求項に記載の電気掃除機。
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