JP4070620B2 - 撹拌タンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸から放射方向に広がる複数の撹拌翼を備えた撹拌機、およびその撹拌機が取り付けられた撹拌タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような撹拌機および撹拌タンクは、複数の液体を均一に混合したり、液体に粉体を分散或いは溶解したりすること等に用いられ、その適用範囲は広い。例えば、特許文献1には、液体中の懸濁粒子を微細化させて分散させる撹拌タンクが記載されている。この特許文献1に記載された撹拌タンクは、複数の平板の撹拌翼からなるタービンの周囲に、回転軸の軸方向に広がる、固定的に配備された複数のバッフル板を備えており、タービンが回転すると、懸濁粒子はバッフル板に衝突し微細化される。
【0003】
ところで、撹拌する液体の量は場面によって異なり、撹拌タンクの満水レベル近くまで液体を入れて撹拌を行わなければならない場面や、撹拌タンクの底部までしか液体を入れずに撹拌を行わなければならない場面がある。そのため、効率よく撹拌を行うことができる、撹拌タンクの液量可変レンジが広いことが望まれる。また、撹拌タンクでは、撹拌効率を上げるため、回転軸に沿った軸流を生じさせることが好ましい。特許文献2には、複数のひねり板の撹拌翼からなるプロペラの下方に、回転軸の放射方向に広がる、固定的に配備された複数の整流板を備えた撹拌タンクが記載されている。この特許文献2に記載された撹拌タンクでは、プロペラによって撹拌された液体が、下方の整流板に衝突して向きを変えることで軸流の発生を図っている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−271650号公報 (第7図)
【特許文献2】
実開平4―91726号公報(第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2に記載された撹拌タンクでは、撹拌タンクの底部までしか液体を入れずに撹拌を行わなければならない場合には、撹拌機の回転軸を中心にしたボルテックス(渦巻き)が液面に発生し、空気を巻き込むことで撹拌効率が著しく低下してしまう。さらに、この撹拌タンクでは、撹拌タンクの底部までしか液体を入れずに粉体の溶解を行う場合には、タンク内で液体と粉体が分離したまま回転し、タンク内全体の混合状態が極めて悪化してしまう。そのため、この撹拌タンクでは、これらの不都合が生じないレベルまで液位レベルを上げて撹拌を行わざるを得ない。また、この撹拌タンクでは、撹拌タンクの満水レベル近くまで液体を入れて粉体の溶解を行う場合には、粉体が液面に浮いたままになりやすく、粉体が液面上で継子になってしまい撹拌効率が著しく低下してしまうことがある。このため、この撹拌タンクでは、継子が生じないレベルまで液量を少なくして撹拌を行わざるを得ない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、効率よく撹拌を行うことができる、撹拌タンクの液量可変レンジを上にも下にも広くとることができる撹拌機、および撹拌タンクを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のうちの撹拌機は、回転軸、
上記回転軸から放射方向に広がる複数の撹拌翼、および
上記撹拌翼の回転軌跡と交差しない翼の放射方向外方並びに上下方向にのびる板を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の撹拌機によれば、上記複数の撹拌翼は、上記板によって、上記放射方向外方から取り囲まれるとともに上記上下方向から挟み込まれているため、上記複数の撹拌翼が回転することで生じた回転流に、下方に向かって回りこむ流れが含まれていても、水平方向に向かって回りこむ流れが含まれていても、上方に向かって回りこむ流れが含まれていても、上記複数の撹拌翼近傍の回転流は総て上記板に衝突する。上記板に衝突した回転流の流れは上記回転軸に沿った強い軸流になり、液面のすぐ下には、液底に向かう強い流れが生じ、未溶解の粉体が、液中に巻き込まれることで液面上で継子になってしまうことが防止される。そのため、本発明の撹拌機によれば、撹拌タンクの、効率よく撹拌することができる液位レベルの上限を上昇させることができる。また、本発明の撹拌機では、撹拌機をタンク底部まで挿入し、上記板の、上記複数の撹拌翼の上方に位置する部分の少し上のレベルまでしか液体を入れずに撹拌を行わなければならない場面であっても、液面に生じるボルテックスの流れは、上記板の上方部分によって遮られ、空気の巻き込みが防止される。また、液位レベルが低くても強い軸流が生じることで、タンク内全体の混合状態は良好なものになる。そのため、本発明の撹拌機によれば、撹拌タンクの、効率よく撹拌することができる液位レベルの下限を下降させることができる。
【0009】
また、本発明の撹拌機において、上記撹拌翼は、平板部材であることが好ましい。
【0010】
上記撹拌翼を平板部材にすることで、撹拌機のコストを低減することができる。
【0011】
上記目的を達成する本発明のうちの撹拌タンクは、回転軸から放射方向に延びる複数の撹拌翼が底部に取り付けられた撹拌タンクにおいて、
上記撹拌翼の回転軌跡と交差しない翼の放射方向外方並びに上下方向にのびる板を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の撹拌タンクの一実施形態を示す図である。
【0014】
図1に示す撹拌タンク1は、タンク10と撹拌機20を備えている。図1に示すタンク10は、上面10aと底面10bがともに皿状の円筒体であって、いわゆる10%皿型円筒タンクと称されるものである。このタンクのタンク長(タンクの高さ)は1360mmであり、タンク径(タンクの、タンク長中央における直径)は850mmである。このタンク10の斜め上(図1では左上)には液体や粉体の供給口11が設けられており、底面10bの中心には、排出用のバルブ12が設けられている。
【0015】
また、図1に示す撹拌機20は、本発明の撹拌機の一実施形態に相当するものであり、モータ21、回転軸22、タービン23、2本のスティックバッフル24、および整流板25を備えている。回転軸22、タービン23、2本のスティックバッフル24、および整流板25はいずれも、ステンレスに樹脂コーティングを施した材料からなるものである。図1に示す撹拌機20は、タンク10の真上から垂直に挿入されてタンク10に取り付けられている。モータ21は、円筒状のケーシング20a内で回転軸22の一端に接続されている。回転軸22の他端にはタービン23が配備されている。タービン23は、モータ21に接続された回転軸22が図中の実線の矢印が示す方向に回転することで正回転する。また、タービン23は逆回転することも自在である。2本のスティックバッフル24は、円筒状のケーシング20aの180度対向した位置に、回動不能に固着された棒状のものである。
【0016】
ここで、図1とともに図2を用いて説明する。
【0017】
図2は、図1におけるA−A断面図である。
【0018】
図2に示すタービン23は、4枚の撹拌翼231からなるものである。各撹拌翼231は、回転軸22の放射方向に90度間隔で広がる平板である。また、図2に示す整流板25は、中心に円筒状のボス部251を有する。ボス部251の周面には、4枚の板部材252が90度間隔に配備されている。回転軸22は、このボス部251を貫通して、回動自在に配備されている。図1に示すように、4枚の板部材252はいずれも、コ字状の平板であり、第1板部2521、第2板部2522、および第3板部2523からなるものである。第1板部2521は、板部材252のうちの、回転軸22の軸方向に広がる部分であり、タービン23を外方から取り囲んでいる。4枚の板部材252のうちの、図1に示す、1組の180度対向した板部材252の第1板部2521の上端には、スティックバッフル24が固着されており、整流板25は回動不能に固定的に配備されている。第2板部2522は、板部材252のうちの、回転軸22に向かって第1板部2521の上端から広がる部分であり、その先端2522aはボス部251に接続されている。図1に示す第3板部2523は、板部材252のうちの、回転軸22に向かって第1板部2521の下端から広がる部分である。したがって、第2板部2522と第3板部2523が、本発明にいう板の、撹拌翼の回転軌跡と公差しない、撹拌翼の放射方向外方にのびる部分に相当し、第1板部2521が、本発明にいう板の、撹拌翼の上下方向にのびる部分に相当する。タービン23は、これら第2板部2522と第3板部2523によって上下から挟み込まれるように配備されている。ここで、図1に示す撹拌タンク1では、底面10bに配備されたバルブ12を上方に突出させることで、タンク内の液体が排出される。図1には、上方に突出した状態のバルブ12が示されている。図1に示すように、180度対向した板部材252の第3板部2523の先端2523aどうしは所定距離を隔てており、この所定距離は、底面10bに配備されたバルブ12の径よりも長く、タービン23の下方には、バルブ12の突出スペースが確保されている。
【0019】
また、図2に示すように、4枚の撹拌翼231はいずれも、回転軸22の放射方向に、35度傾斜した状態で広がっている。
【0020】
図3(a)は、図1に示す撹拌タンクのタービン部分を、回転軸の軸方向に断面したときの断面図であり、図3(b)は、図3(a)におけるI―I’断面図である。
【0021】
図3(a)に示すように、撹拌翼231は、回転軸22の軸方向に広がる矩形部2311と、底辺を矩形部2311の下縁に一致させて下方に突出する三角部2312からなる1枚の平板である。この撹拌翼231は、図3(b)に示すように、回転軸22の周面に、回転軸22の軸心に直交する基準線Lに対して35度傾斜した状態で取り付けられた角度付きタービン翼である。
【0022】
ここで、図1を再び用いて、本実施形態の撹拌タンク1における撹拌作用について説明する。タンク10中の液体内でタービン23が正回転すると、回転軸22を中心とした回転流が生じる。この回転流は、撹拌翼231が、図3を用いて説明したような角度付きタービン翼であることから、主として斜め下に向けて回りこんでいく流れとなり、第1板部2521と第3板部2523との境目に衝突する。また、この回転流には、斜め下に向けて回りこんでいく流れに比べれば少ないものの、水平方向に向けて回りこんでいく流れや、対向する第3板部2523間の、バルブ12の突出スペースを抜けて回りこんでいく流れもあり、前者の流れは第1板部2521に衝突し、後者の流れは第3板部2523に衝突する。すなわち、タービン23近傍の回転流は総て整流板に衝突する。各板部に衝突した回転流の流れは、向きを変え、タンク周壁に沿って液面下まで上昇し、液面下から回転軸に沿って下降する強い軸流になる。そのため、液面のすぐ下には、底面10bに向かう強い流れが生じ、未溶解の粉体が、液中に巻き込まれることで液面上で継子になってしまうことが防止される。その結果、この撹拌タンク1では、液体を、底面10b中心から945mmという非常に高いレベル(図1中の液面Sh参照)まで入れても効率よく撹拌することができ、この撹拌タンク1の最高撹拌容量は500リットルになる。
【0023】
また、本実施形態の撹拌タンク1では、タンク10内の液量を少なくし、第2板部2522の少し上のレベルまでしか液体を入れずに撹拌を行っても、液面に生じるボルテックスの流れは、第2板部材2522によって遮られ、空気の巻き込みが防止される。しかも、上述のごとく強い軸流が生じているため、液面の状態は、そもそもボルテックスが生じにくい状態になっている。したがって、液レベルが低くても、モータ21の回転速度を落とすことが不要となる。また、その強い軸流によって、液レベルが低くても、タンク内全体の混合状態は良好である。さらに、本実施形態の撹拌タンク10では、対向する第3板部2523間にバルブ12の突出スペースが確保されているため、タービン23は、第3板部2523の配置スペースを残して、底面10bに近接している。これらのことから、この撹拌タンク1では、液体を、底面10b中心から128mmという非常に低いレベル(図1中の液面Sl参照)までしか入れなくても効率よく撹拌することができ、この撹拌タンク1の最低撹拌容量は40リットルになる。
【0024】
よって、図1に示す撹拌タンク1では、液量可変レンジは、500リットルから40リットルまでとなる。この撹拌タンク1では、この液量可変レンジの全領域において強い軸流が生じ、液面の、タンク周壁部分は高く盛り上がり、この全領域においてボルテックスの発生が抑えられ、液面の、回転軸22部分(中心部分)は平坦である。なお、500リットルから40リットルまでの液量可変レンジで効率よい撹拌を行うことができるが、最も強い撹拌力が発揮されるのは、この液量可変レンジの20%〜70%の間である。また、撹拌効率は、原料の物性に大きく左右されるため、解けにくい原料や水面に浮きやすい原料の場合には、液位レベルの下限を、もう少し上昇させ底面中心から146mmにすることが好ましい。この場合には、最低撹拌容量は、最高撹拌容量の1/10に相当する50リットルになる。
【0025】
モータの回転速度を400〜1800rpmに設定した実験によれば、図1に示すタンク10よりも容量が少ない、タンク長1280mm,タンク径800mmの10%皿型円筒タンクを有する撹拌タンクに本発明を適用したところ、底面中心から114mmの液位レベルから850mmの液位レベルの間で効率よく撹拌することができ、この場合の最高撹拌容量は400リットル,最低撹拌容量は30リットルであった。また、図1に示すタンク10よりも大容量の、タンク長1760mm,タンク径1100mmの10%皿型円筒タンクを有する撹拌タンクに本発明を適用したところ、底面中心から135mmの液位レベルから1125mmの液位レベルの間で効率よく撹拌することができ、この場合の最高撹拌容量は1000リットル,最低撹拌容量は60リットルであった。さらに、タンク長2000mm,タンク径1250mmの10%皿型円筒タンクを有する撹拌タンクに本発明を適用したところ、底面中心から164mmの液位レベルから1310mmの液位レベルの間で効率よく撹拌することができ、この場合の最高撹拌容量は1500リットル,最低撹拌容量は100リットルであった。またさらに、タンク長2560mm,タンク径1600mmの10%皿型円筒タンクを有する撹拌タンクに本発明を適用したところ、底面中心から176mmの液位レベルから1600mmの液位レベルの間で効率よく撹拌することができ、この場合の最高撹拌容量は3000リットル,最低撹拌容量は150リットルであった。また、解けにくい原料や水面に浮きやすい原料に対しては、いずれの撹拌タンクにおいても、液位レベルの下限をもう少し上昇させて最低撹拌容量を高めにしておくことが好ましく、例えば、タンク径800mmの撹拌タンクでは、最低撹拌容量を最高撹拌容量の1/8に相当する50リットルにすることが好ましく、タンク径1250mmの撹拌タンクでは、最高撹拌容量の1/12に相当する125リットルにしておくことが好ましく、タンク径1600mmの撹拌タンクでは、最高撹拌容量の1/15に相当する200リットルにしておくことが好ましい。
【0026】
なお、ここでの説明では板部材252が4枚であるが、板部材の数は、2枚であっても、3枚であっても、あるいは5枚以上であってもよい。板部材を多く設ければ設けるほど軸流は強くなり、回転流と軸流の割合を、板部材の数によって調整することができる。また、板部材252は、平板であるが、これに限らず、例えば、タービン23の正回転の方向に向かって湾曲した板であってもよい。
【0027】
さらに、図3に示す撹拌翼231に代えて、図4に示す撹拌翼からなるタービンを用いてもよい。
【0028】
図4(a)は、タービンが取り付けられた回転軸を、その回転軸の軸方向に断面したときの断面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるII―II’断面図である。
【0029】
図4(a)に示す撹拌翼232は、回転軸22の軸方向に広がる矩形状の1枚の平板である。この撹拌翼232は、図4(b)に示すように、回転軸22に沿った状態、すなわち、回転軸22の軸心に直交する基準線Lに対して90度起立した状態で取り付けられた角度付きタービン翼である。タンク10中の液体内で、図4に示す撹拌翼232を90度間隔で合計4枚有するタービンが正回転すると、回転軸22を中心とした回転流は、主として水平方向に向けて回りこんでいく流れとなり、第1板部2521に衝突する。また、ここでの回転流には、水平方向に向けて回りこんでいく流れに比べれば少ないものの、斜め下に向けて回りこんでいく流れや、対向する第3板部2523間の、バルブ12の突出スペースを抜けて回りこんでいく流れもあり、前者の流れは第1板部2521と第3板部2523との境目に衝突し、後者の流れは第3板部2523に衝突する。その結果、強い軸流によって、液面に浮いている粉体の液中への巻き込み力は強くなり、最高撹拌容量を引き上げることができる。
【0030】
また、図3に示す撹拌翼231に代えて、図5に示す撹拌翼からなるプロペラを用いてもよい。
【0031】
図5は、プロペラを示す斜視図である。
【0032】
図5に示すプロペラ26は、回転軸22の周りに120度間隔で配備された3枚のひねり板により構成されている。
【0033】
タンク10中の液体内で、図5に示すプロペラ26が正回転すると、回転軸22を中心とした回転流は、主としてバルブ12の突出スペースを抜けて回りこんでいく流れとなり、第3板部2523に衝突する。また、ここでの回転流には、バルブ12の突出スペースを抜けて回りこんでいく流れに比べれば少ないものの、斜め下に向けて回りこんでいく流れや、水平方向に向けて回りこんでいく流れもあり、前者の流れは第1板部2521と第3板部2523との境目に衝突し、後者の流れは第1板部2521に衝突する。その結果、強い軸流によって、液面に浮いている粉体の液中への巻き込み力は強くなり、最高撹拌容量を引き上げることができる。
【0034】
さらに、図3に示す撹拌翼231に代えて、図6に示す撹拌翼からなるディスクタービンを用いてもよい。
【0035】
図6は、ディスクタービンを示す正面図である。
【0036】
図6に示すディスクタービン27は、回転軸22の周りを1周する円盤233と、その円盤233の周縁部に90度間隔で配備された枚の撹拌翼234により構成されている。図6では、これらの撹拌翼234は、円盤233に対して90度の角度を持って取り付けられているが、円盤233に対して30度、あるいは45度の角度を持って取り付けてもよく、さらには、枚に限らず、6枚であってもよい。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の撹拌タンク1によれば、強い軸流が生じるため、粉体を液中に巻き込む力が強くなり、粉体を溶解しやすい。また、従来では、最低撹拌容量になるまで余分な液量を追加して撹拌していた場面でも、最低撹拌容量が引き下げられたことにより、余分な液量の追加が不要となり、コストを低減することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、効率よく撹拌を行うことができる、撹拌タンクの液量可変レンジを上にも下にも広くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撹拌タンクの一実施形態を示す図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1に示す撹拌タンクのタービン部分を、回転軸の軸方向に断面したときの断面図(a)と、(a)におけるI―I’断面図(b)である。
【図4】タービンが取り付けられた回転軸を、その回転軸の軸方向に断面したときの断面図(a)と、(a)におけるII―II’断面図(b)である。
【図5】プロペラを示す斜視図である。
【図6】ディスクタービンを示す正面図である。
【符号の説明】
1 撹拌タンク
10 タンク
10a 上面
10b 底面
11 供給口
12 バルブ
20 撹拌機
20a ケーシング
21 モータ
22 回転軸
23 タービン
231 撹拌翼
2311 矩形部
2312 三角部
24 スティックバッフル
25 整流板
251 ボス部
252 板部材
2521 第1板部
2522 第2板部
2523 第3板部

Claims (1)

  1. 転軸から放射方向に延びる複数の撹拌翼が底部に取り付けられた撹拌タンクにおいて、
    前記撹拌翼の回転軌跡と交差しない翼の放射方向外方と、前記撹拌翼の回転軌跡と交差しない翼の上下に重なる位置との双方に広がる板を備えたことを特徴とする撹拌タンク
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