JP4070436B2 - エリア統合型路側放送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の放送エリアで同じ路側放送を行うエリア統合型路側放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、高速道路や一般道路上の所定区間で道路交通情報(渋滞、事故、通行止等)を放送する路側放送(高速道路のハイウエイラジオ放送等)が行われ、その区間(放送エリア)内を走行している車の利用者がカーラジオ等からその道路交通情報を受信して聞くことができるようになっている。
【0003】
図9は、こういった路側放送を行うシステム(路側放送システム)の一例を示す。この路側放送システムは、区間長3.3kmの放送エリアA1〜A3が数km置きに点在する場合の例で、各放送エリアA1〜A3をカバーする路側放送用の端末設備(以下、便宜上「A1局〜A3局」と呼ぶ)100〜100には、図示しない送信機及び分配器のほか、その分配器から2系統に分配して接続される螺旋漏洩同軸ケーブル(SLCX)等の放送用アンテナ101、101が設けられ、その2系統の放送用アンテナ101、101が例えば高速道路RWの中央分離帯RDに沿って設置されている。
【0004】
これに対し、最近では、例えば高速道路では全線区間連続で路側放送を提供したいといった要請がある。
【0005】
図10は、このような要請を満足させるために放送エリアを連続的に配置する場合の路側放送システムの例を示す。この例では、区間長5kmの放送エリアA1〜A4がそれぞれ1km置きに点在し、各放送エリアA1〜A4をカバーするA1局〜A4局100〜100には、図示しない送信機及び分配器のほか、その分配器から2系統に分配して接続される、SLCX等で構成される放送用アンテナ101、101が設けられ、その2系統の放送用アンテナ101、101が例えば高速道路RWの中央分離帯RDに沿って設置されている。
【0006】
図11は、上述の放送エリアが点在する場合(図9参照)と連続する場合(図11参照)とを比較したものである。これによると、放送エリアが点在する場合は、図示のように、情報提供量が少なく、情報受信区間が狭いといった短所があるものの、位置表現はほぼ正確で、工事費も少なく済むといった長所を持つ。これに対し、放送エリアが連続する場合は、図示のように、位置表現が不正確で、工事費も高くなるといった短所があるものの、提供情報量が多く、情報受信区間も広くなるといった長所を持つ。即ち、いずれの場合でも一長一短があることが分かる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように放送エリアが点在する場合と連続する場合のいずれであっても、路側放送システムで提供できる放送文の長さは、放送エリアの長さ(区間長)とその走行速度の制約を受けて固定される。
【0008】
即ち、放送文は、エンドレス再生で繰り返し放送されるため、その文章の放送途中で放送エリアに入ってくる利用者が放送文を最低限その文頭から文末まで1回通しで聞くことができるように放送エリアの通過時間の半分を提供できる放送文長の最大値とするように設定される。
【0009】
例えば、放送エリアの長さが3.3kmで、その区間を時速100kmで通過する場合、その通過時間は、3,300[m]/(100,000/60/60)[m/s]=118.8[s]となるため、提供できる放送文長の最大値は、通過時間の半分、即ち118.8[s]/2=59.4[s]と計算され、約60秒となる。
【0010】
従って、放送文の長さ(上述の例では約60秒)を超える情報は、調整/削除されてしまい、これでは情報を提供する側はもちろんのこと、その情報を利用する側にとっても不便であり、好ましいものではなかった。
【0011】
本発明は、このような従来の事情を考慮になされたもので、放送文の文長の制約を緩和し、情報提供の柔軟性及び利便性を高めることができる路側放送システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、見かけ上の放送エリア長を可変とし、状況に合わせて放送文長を可変とすることにより、より多くの情報量を提供するものである。
【0013】
即ち、本発明に係るエリア統合型路側放送システムは、道路上の走行方向に沿って所定間隔毎に連続的に配置された複数の放送エリア内で路側放送を行うシステムであって、前記複数の放送エリア毎に配置され、その各放送エリア内の路側放送を個別にカバーする第1の放送アンテナに加え、前記複数の放送エリアのうちの隣接する2つの放送エリア間の路側放送をカバーするオン/オフ切り換えが可能な第2の放送アンテナを有する送信機と、前記複数の放送エリアのうちの隣接する2つ以上の放送エリアに対しエリア統合の対象区間を判断し、その判断結果に基づいて、通常時に前記第2の放送アンテナをオフにしたまま前記第1の放送アンテナを介して前記複数の放送エリア毎に異なる路側放送を行うと共に、前記エリア統合時に前記第2の放送アンテナをオンに切り換えて前記第1及び第2の放送アンテナを介して前記エリア統合の対象区間となる2つ以上の放送エリアで同じ路側放送を行うように前記送信機を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明において、前記制御手段は、前記放送エリアの長さ及びその走行速度から求まる提供可能な放送文長に応じて前記エリア統合の対象区間となる2つ以上の放送エリアの数量を判断する手段を備えることが好ましい。
【0015】
本発明において、前記制御手段は、前記エリア統合の対象区間となる2つ以上の放送エリア内における前記送信機間で同じ路側放送の音声・同期信号を送受信させる手段を備えることも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るエリア統合型路側放送システムの実施の形態を具体的に説明する。
【0017】
図1に示すエリア統合型路側放送システムは、例えば高速道路のハイウエイラジオ放送システムで放送エリアが連続的に置かれる場合に適用されるもので、高速道路RW上の例えば区間長3.3kmで約1km毎に隣接して置かれる3つの放送エリアA1〜A3をカバーする3つのハイウエイラジオ用の端末設備(以下、便宜上、「A1局〜A3局」と呼ぶ)1〜1と、この各A1局〜A3局1〜1が接続される、本発明の制御手段を搭載したハイウエイラジオ用の中央管理局2とを備える。
【0018】
このうち、中央管理局2には、図示しない操作卓、中央処理装置、音声合成装置、放送出力切換装置、補助標識制御架等のハイウエイラジオ用の放送設備が設けられ、渋滞、事故、通行止等の道路交通情報の放送文を構成する音声信号や後述するエリア統合に関する制御信号等を形成し、これらを所定の伝送回線を介して各A1局〜A3局1〜1に出力可能となっている。
【0019】
A1局1には、図1に示すように、中央管理局2からの音声信号を入力し、その音声信号で所定周波数(例えば、1620kHz)の搬送波(高周波)の信号を振幅変調(AM)し、その被変調波(AM波)の信号を送信する送信機11と、そのAM波の信号を2系統に分配する分配器12と、その分配器12の2系統の出力端に接続され、そこから分配されるAM波の信号を電波として放射するハイウエイラジオ用の放送アンテナ(以下、A1局の放送アンテナを便宜上「A1局アンテナ」(本発明の第1の放送アンテナ)と呼ぶ)13とが設けられる。A1局アンテナ13は、例えば螺旋漏洩同軸ケーブル(SLCX)等で構成され、高速道路RWの中央分離帯RDに沿って設置される。
【0020】
A2局1には、図1に示すように、上記のA1局1の構成(送信機11、分配器12、及び放送アンテナ(以下、A2局の放送アンテナを「A2局アンテナ」(本発明の第1の放送アンテナ)と呼ぶ)13)のほか、隣接する2つの放送エリアA1、A2を統合するエリア統合用放送アンテナ(以下、便宜上「A1−A2局間統合アンテナ」(本発明の第2の放送アンテナ)と呼ぶ)13aと、後述する中央管理局2からのエリア統合に関する制御信号を元に、A1−A2局統合間アンテナ13aと送信機11との接続を、後述する中央管理局2からのエリア統合に関する制御信号を元に、ON(エリア統合時)/OFF(通常時:エリア非統合時)切り換え可能な接続切換部14とが付加される。
【0021】
このうち、A1−A2局間統合アンテナ13aは、例えば螺旋漏洩同軸ケーブル(SLCX)等で構成され、放送エリアA1、A2間をカバーする区間(約1km)で高速道路RWの中央分離帯RDに沿って配置される。接続切換部14は、分配器12とA2局アンテナ13、A1−A2局間統合アンテナ13aとの間に介挿される。
【0022】
A3局1には、A2と同様の構成(送信機11、分配器12、及び放送アンテナ(以下、A3局の放送アンテナを「A3局アンテナ」(本発明の第1の放送アンテナ)と呼ぶ)13、エリア統合用放送アンテナ(以下、便宜上、「A2−A3局間統合アンテナ」(本発明の第2の放送アンテナ)と呼ぶ)13a、接続切換部14)となっている。
【0023】
上記のA1〜A3局1〜1の各送信機11〜11間は、所定の伝送回線を介して接続され、音声信号や同期信号の受け渡しが可能となっている。
【0024】
ここで、中央管理局2によるエリア統合制御に関する処理手順を図2に基づいて説明する。この処理は、例えば図示しない中央処理装置(コンピュータ)で実行される。
【0025】
まず、エリア統合の条件は、以下の通りである。
【0026】
(1)エリア統合のON/OFFは、「情報提供量>走行速度から算出した1放送エリアでの提供可能な放送文長」の条件を満たすか否かで判断し、この条件を満たす場合にエリア統合の処理を行い、それ以外は通常時の処理とする。
【0027】
(2)エリア統合の処理を行う場合、統合すべきエリアの数は、「情報提供量>nエリア統合時の放送文長(n=1、2、…)」の条件を満たすように設定する。
【0028】
図2は、上記(1)、(2)のエリア統合の条件に基づく処理例である。即ち、中央管理局2においては、まず、放送エリア数nの初期設定(n=1)を行い(ステップS1)、走行速度を入力し(ステップS2)、n放送エリア分の提供秒数を計算する(ステップS3)。
【0029】
次いで、「提供放送文秒数≧nエリア分の提供秒数」か否かを判断し(ステップS4)、これでYESと判断される場合は、n数を1つインクリメント(n=n+1)してステップS3、S4の処理に戻り(ステップS5)、これに対し上記でNOと判断される場合は、次処理に移行して、その時点のn数で決まるnエリア統合(n=1の場合はエリア非統合)に関する制御信号を生成する(ステップS6)。
【0030】
例えば、n=1の場合は、1エリアの提供秒数の方が提供放送分の秒数よりも大きいため、エリア統合の必要はなく通常時の処理を、それ以外のn≧2の場合は、そのn数分に応じたエリア統合の処理をそれぞれ実行するための制御信号を生成する。
【0031】
そして、その制御信号と共に各A1局〜A3局1〜1に対し放送文の音声信号を送出する(ステップS7)。
【0032】
以上のnエリア統合に関する制御信号を元に、各A1局〜A3局1〜1では、図1及び図3に示すように、▲1▼「通常時」、▲2▼「エリア統合時1(2エリアA1、A2の統合)」、▲3▼「エリア統合時2(2エリアA2、A3の統合時)」、▲4▼「エリア統合時3(3エリアA1、A2、A3の統合)」の各処理パターンのいずれかを実行する。
【0033】
例えば、▲1▼「通常時」の処理では、各放送エリアA1〜A3で異なる放送文を提供しているので、放送エリアA1〜A3間の混信を防止するため、A2局1及びA3局1にてA1−A2局間統合アンテナ13a、A2−A3局間統合アンテナ13aをいずれもOFFとする(図1、図3参照)。
【0034】
また、▲2▼〜▲4▼「エリア統合1〜3」の処理では、A1−A2局間統合アンテナ13a、A2−A3局間統合アンテナ13aの少なくとも一方をONとし、隣接するエリアA1−A2、A2−A3の送信機11、11間で音声・同期信号の送受信を行い、これにより、同じ放送が複数エリアで提供されると共に、同期信号による周波数の補正も行われる(図1、図3参照)。
【0035】
例えば、▲2▼「エリア統合1」の場合では、図3に示すように、A2局1にてA1−A2局間統合アンテナ13aをONとし、A1局1からA2局1に対し音声・同期信号を送信することにより、2つのエリアA1、A2で同じ放送が行われる。
【0036】
また、▲3▼「エリア統合2」の場合では、図3に示すように、A3局1にてA2−A3局間統合アンテナ13aをONとし、A2局1からA3局1に対し音声・同期信号を送信することにより、2つのエリアA2、A3間で同じ放送が行われる。
【0037】
さらに、▲4▼「エリア統合3」の場合では、A2局1及びA3局1にてA1−A2局間統合アンテナ13a、A2−A3局間統合アンテナ13aをいずれもONとし、A1局1からA2局1に対し音声・同期信号を送信すると共に、A2局1からA3局1に対し音声・同期信号を送信することにより、3つのエリアA1、A2、A3間で同じ放送が行われる。
【0038】
従って、本実施形態によれば、情報提供量、走行速度等から自動的にエリア統合のON/OFF制御を行うことができ、状況に合わせた情報提供が可能になると共に、各放送エリア間の統合をON/OFFすることで、みかけ上のエリア長を可変にできるエリア統合型路側放送システムを提供できる。
【0039】
(適用例)
図4〜図8は、本実施形態に係るエリア統合型路側放送システムを1放送エリアに送信機を2台(前述の例では1台)配置したシステムに適用した例を示す。本適用例では、前述と同様のA1局を構成する2台の送信機(端末設備)については、便宜上、中央管理局2から伝送される音声を直接受信する側をA1局1(1a)、そのA1局1を介して音声・同期信号を受信する側をA1局2(1b)と呼ぶ。これは、A2局1、A3局1についても同様である。
【0040】
図4は、本適用例におけるエリア統合を行うための信号送受信の処理パターン例を示す。本例では、各A1局〜A3局1〜1は、前述と同様に、中央管理局からの制御信号を元に、▲1▼「通常時」、▲2▼「エリア統合時1(2エリアA1、A2の統合)」、▲3▼「エリア統合時2(2エリアA2、A3の統合時)」、▲4▼「エリア統合時3(3エリアA1、A2、A3の統合)」の各処理パターンのいずれかを実行する。
【0041】
例えば、▲1▼「通常時」の処理では、エリア統合は行われず、A1局1〜A3局1でそれぞれ異なる放送が行われる。この際、A1局1の場合では、A1局1(1a)からA1局2(1b)に対し音声・同期信号を送信することにより両A1局1、2で同じ放送が行われる。これは、A2局、A3局の場合でも同様である。
【0042】
また、▲2▼〜▲4▼「エリア統合1〜3」の処理では、隣接するエリアの送信機間で音声・同期信号の送受信を行い、これにより、同じ放送が複数エリアで提供されると共に、同期信号による周波数の補正も行われる。
【0043】
例えば、▲2▼「エリア統合1」の場合では、A1局1(1a)からA2局(1a)に対し音声・同期信号を送信することにより2つのエリアA1、A2で同じ放送が行われる。
【0044】
また、▲3▼「エリア統合2」の場合では、A2局1(1a)からA3局1(1a)に対し音声・同期信号を送信することにより、2つのエリアA2、A3間で同じ放送が行われる。
【0045】
さらに、▲4▼「エリア統合3」の場合では、A1局1(1a)からA2局1(1a)に対し音声・同期信号を送信すると共に、A2局1(1a)からA3局1(1a)に対し音声・同期信号を送信することにより、3つのエリアA1、A2、A3間で同じ放送が行われる。
【0046】
図5は、本適用例で上記の各処理パターンを実行するために各送信機間で必要となる伝送回線の配線例を示す。この図5に示すように、A1局1(1a)−A2局1(1a)間、A2局1(1a)−A3局1(1a)間がそれぞれ所定の伝送回線で送受信可能に接続される。
【0047】
図6は、本適用例におけるエリア統合・解除時の音声切換を説明するものである。図6に示す例では、A1局1(A1局1(1a)、A1局2(1b))、A2局1(A2局1(1a)、A2局2(1b))の場合を例示してあるが、A3局aを含む場合も同様である。
【0048】
この場合、▲1▼通常時には、各エリア毎に放送文長の提供を行っているため、各エリアの放送は同期が取れていない(通常、放送文の文末で更新しているが、文末が同じタイミングにならない)。また、エリア統合の有無により、図6に示すように、中央管理局2からの音声データの伝送系統も異なる。このため、▲2▼エリア統合時及び解除時には、音声の同期は取れず、放送文の途中で音声が切り換わることになる。
【0049】
図7は、本適用例に係る路側放送システムの中央管理局の一例を説明するものである。
【0050】
図7において、中央管理局2には、LAN20に接続された各種設備が配置されている。各種機器には、システム制御中枢をなす中央処理装置21と、オペレータが各種操作を行うための操作卓22と、外部から入力される道路交通情報(渋滞等)の放送文の音声合成を行う音声合成装置23と、これで音声合成された放送文を構成するアナログの音声信号▲1▼〜▲3▼をA1局〜A3局に切換可能に出力する放送出力切換装置24と、所定の監視・制御信号▲1▼〜▲3▼をA1局〜A3局に出力する補助標識制御架25とが含まれる。
【0051】
このうち、中央処理装置21には、図7に示すように、2つの中央処理装置31、31、2つのハードディスクドライブ(HDD)32、32、2つのLANインターフェースユニット33、33、表示装置34、及びキーボード(KB)35が装備されている。前述したエリア統合に関する処理手順は、本例では中央処理装置31のメモリ等にプログラムとして記憶され、そのプログラムをCPUが実行することにより本処理が行われることになる。
【0052】
また、操作卓22には、状況表示処理部36、マイク37、放送制御処理部38、モニタ/スピーカ39、接続切換部40、端末監視処理部41、2つのKB42、42、2つの表示装置43、43、及び3つのモデム44〜44がそれぞれ設けられる。
【0053】
さらに、音声合成装置23には、図7に示すように、2つの音声合成部45、45、CRT46、及びKB47が、放送出力切換装置24には、コンプレッサー部48、放送モニタ切換部49、線路送信部50、線路出力制御部51、モニタ部52、及び制御受信部53が、補助標識制御架25には、制御部54、伝送部55、及び操作部56がそれぞれ装備されている。
【0054】
図8は、本適用例に係る路側放送システムの端末設備(A1局〜A3局)の一例を説明するものである。
【0055】
図8において、放送エリアA1(図中の通常提供区間▲1▼)をカバーするA1局1(1a)及び(1b)には、監視部60(監視制御部61、伝送部62)、送信機70(線路送受信部71、送信部72、電源部73、出力監視部74)、及び放送アンテナ75(図中のRはインピーダンス整合用の終端抵抗を示す)が装備されている。また、道路RW上の区間の起点及びその終了点には、路側放送の案内に関する標識(表示板)76、77が設置されている。
【0056】
このうち、中央管理局2からの監視・制御信号▲1▼の伝送ラインは、監視部60の伝送部62、区間起点に置かれる標識76に並列に接続され、中央管理局2からの音声信号▲1▼の伝送ラインは、A1局1(1a)側での送信機70の線路送受信部71に接続され、その線路送受信部71がA1局2(1b)側での送信機70の線路送受信部71に接続される。
【0057】
また、放送エリアA2(図中の通常提供区間▲2▼)をカバーするA2局1(1a)及び(1b)には、A1局1(1a)及び(1b)と同様の監視部60、送信機70、放送アンテナ(SLCX)75、及び標識76、77が設けられる。
【0058】
これに加えて、A2局1(1a)側には、送信機70とアンテナ75間に介挿される2分配器78と、中央管理局2からの音声信号▲2▼の伝送ラインに接続される入力切換用の接続切換部79とが、また、A2局2(1b)側には、送信機70とアンテナ75間に介挿される3分配器80と、A1局2(1b)の送信機70の音声・同期信号の伝送ライン及びA2局1(1a)側の接続切換部79の音声・同期信号の伝送ラインにそれぞれ接続される入出力切換用の接続切換部81と、放送エリアA1、A2を統合するためのエリア統合用放送アンテナ(SLCX)75aとがそれぞれ装備される。エリア統合用放送アンテナは、接続切換部81にON(エリア統合時)/OFF(通常時)切り換え可能に接続される。
【0059】
さらに、放送エリアA3(図中の通常提供区間▲3▼)をカバーするA3局1(1a)及び(1b)には、A2局1(1a)及び(1b)と同様(接続切換部79、81を除く)の監視部60、送信機70、放送アンテナ(SLCX)75、2分配器78、3分配器80、及び標識76、77がそれぞれ設けられる。
【0060】
このうち、中央管理局2からの音声信号▲3▼の伝送ラインは、A3局1(1a)側での送信機70の線路送受信部71に接続され、その線路送受信部71がA3局2(1b)側での送信機70の線路送受信部71に接続される。
【0061】
これにより、通常時には、中央管理局2からのエリア統合に関する制御信号を元に、エリア統合用放送アンテナ75はOFFに切り換えられ、各エリアA1〜A3で音声信号▲1▼〜▲3▼による異なる放送が行われる。また、エリア統合時には、エリア統合用放送アンテナ75がONに切り換えられ、放送エリアA1、A2を統合する区間内では同じ放送が行われる。この例では、2つの放送エリアA1、A2を統合するものであるが、前述した通り、2エリアA2、A3や3エリアA1、A2、A3を統合する場合には、A3局1の端末設備をA2局1と同様の構成にすればよい。
【0062】
なお、本発明は、代表的に例示した上述の実施形態及び適用例に限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更することができ、それらも本発明の権利範囲に属するものである。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、情報提供量、車両の走行速度等から自動的にエリア統合のON/OFF制御を行うことができ、状況に合わせた情報提供が可能になると共に、各放送エリア間の統合をON/OFFすることで、みかけ上のエリア長を可変にできるエリア統合型路側放送システムを提供できる。これにより、放送文の文長の制約を緩和し、情報提供の柔軟性及び利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエリア統合型路側放送システムの概要を説明する図。
【図2】エリア統合に関する処理例を説明する概略フローチャート。
【図3】通常時及びエリア統合時の信号送受信を説明する図。
【図4】本実施形態の適用例の通常時及びエリア統合時の信号送受信を説明する図。
【図5】適用例の伝送回線を説明する図。
【図6】適用例のエリア統合・解除時の音声切換を説明する図。
【図7】適用例に係るエリア統合型路側放送システムの中央管理局の構成を説明する概略ブロック図。
【図8】適用例に係るエリア統合型路側放送システムの端末設備(A1局〜A3局)の構成を説明する概略ブロック図。
【図9】従来例の放送エリアが点在する場合の路側放送システムを説明する図。
【図10】従来例の放送エリアが連続する場合の路側放送システムを説明する図。
【図11】従来例の放送エリアが点在する場合と連続する場合の長所短所を比較する図。
【符号の説明】
1〜1 A1局〜A3局
2 中央管理局
11 送信機
12 分配器
13 放送アンテナ
13a エリア統合用放送アンテナ
14 接続切換部

Claims (4)

  1. 道路上の走行方向に沿って所定間隔毎に連続的に配置された複数の放送エリア内で路側放送を行うシステムであって、
    前記複数の放送エリア毎に配置され、その各放送エリア内の路側放送を個別にカバーする第1の放送アンテナに加え、前記複数の放送エリアのうちの隣接する2つの放送エリア間の路側放送をカバーするオン/オフ切り換えが可能な第2の放送アンテナを有する送信機と、
    前記複数の放送エリアのうちの隣接する2つ以上の放送エリアに対しエリア統合の対象区間を判断し、その判断結果に基づいて、通常時に前記第2の放送アンテナをオフにしたまま前記第1の放送アンテナを介して前記複数の放送エリア毎に異なる路側放送を行うと共に、前記エリア統合時に前記第2の放送アンテナをオンに切り換えて前記第1及び第2の放送アンテナを介して前記エリア統合の対象区間となる2つ以上の放送エリアで同じ路側放送を行うように前記送信機を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするエリア統合型路側放送システム。
  2. 前記制御手段は、前記放送エリアの長さ及びその走行速度から求まる提供可能な放送文長に応じて前記エリア統合の対象区間となる2つ以上の放送エリアの数量を判断する手段を備えた請求項1記載のエリア統合型路側放送システム。
  3. 前記制御手段は、前記エリア統合の対象区間となる2つ以上の放送エリア内における前記送信機間で同じ路側放送の音声・同期信号を送受信させる手段を備えた請求項1記載のエリア統合型路側放送システム。
  4. 前記送信機は、1つの放送エリアに2台配置されるものである請求項1記載のエリア統合型路側放送システム。
JP2001285614A 2001-09-19 2001-09-19 エリア統合型路側放送システム Expired - Fee Related JP4070436B2 (ja)

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