JP4069191B2 - Transfer foil and transfer image forming method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はホットスタンプ用転写箔およびそれを用いる転写像形成方法に関する。さらに詳しくは、基材の一方の面に着色インク層および接着層をこの順に設けた構成のホットスタンプ用転写箔およびそれを用いる転写像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホットスタンプ用転写箔としては、基材上に熱溶融性ないし熱軟化性のインク層を設けた構造のものが一般的であるが、被転写体との接着力をより高めるために前記インク層の上にさらに接着層を設けた構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記構造の転写箔において、接着層の材料として被転写体に対して充分な接着力を示すような材料、たとえば軟化点が60℃程度のポリエステル樹脂などを用いると、このような材料は常温でも少なからず接着力を有するものが多く、そのため転写箔をロール状に巻回して保存する場合に、接着層が接触している基材の裏面と接着し(一般にブロッキングといわれている)、ホットスタンプマシンでの巻出しが困難となり、転写安定性が損なわれ、ひいては転写像品質の低下を招くという問題があった。
【0004】
前記ブロッキングを防止するため接着層に無機粒子やワックス類などを添加することも知られているが、接着層への無機粒子やワックス類の添加は同時に被転写体への接着力を低下させ、転写像の固着強度の低下や脱落などを引き起す場合があった。
【0005】
さらに、ポリエチレンやポリプロピレンのような表面張力が比較的低い樹脂からなる被転写体に対しては、接着層がワックス類や比較的極性の高いポリエステル系、ポリアミド系、セルロース系、フェノール系、アクリル系などの樹脂からなる転写箔では、充分な接着力が得られないという問題があった。
【0006】
本発明は前記の点に鑑みて、被転写体に対して充分な接着力を示し、かつブロッキングを起こさないホットスタンプ用転写箔を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)厚さが3〜100μmである基材の一方の面に着色インク層および接着層をこの順に設けたホットスタンプ用転写箔において、接着層が熱可塑性樹脂(A)からなるバインダーと該バインダー中に分散された熱可塑性樹脂(B)からなる粒子状物とからなり、その表面が該粒子状物に起因する凹凸を有する構造を有し、前記熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)の少なくとも主要構成単位が同じであることを特徴とするホットスタンプ用転写箔に関する。
【0008】
且つ本発明は、熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とが、無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂であり、熱可塑性樹脂(A)としての該変性ポリプロピレン樹脂の重量平均分子量が2万以上4万未満、熱可塑性樹脂(B)としての該変性ポリプロピレン樹脂の重量平均分子量が4万以上であることを特徴とする転写箔に関する。
【0009】
さらに本発明は、(2)ポリオレフィン樹脂のフィルムもしくはシート、またはポリオレフィン樹脂からなる受像層を有する被転写体へ、前記(1)の転写箔を使用してホットスタンプマシンにより着色インク層および接着層を熱転写して転写像を形成することを特徴とする転写像形成方法に関する。
【0010】
さらに本発明は、(3)前記ホットスタンプマシンの刻印部材の温度を70〜100℃として熱転写することを特徴とする前記(2)記載の転写像形成方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の転写箔は、基材の一方の面に着色インク層および接着層をこの順に設けたホットスタンプ用転写箔であって、接着層が熱可塑性樹脂(A)からなるバインダーと該バインダー中に分散された熱可塑性樹脂(B)からなる粒子状物とからなり、その表面が該粒子状物に起因する凹凸を有する構造を有し、前記熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)の少なくとも主要構成単位が同じであることを特徴とする。
【0012】
ここで、熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)の少なくとも主要構成単位が同じであるとの概念は、つぎのことを意味する。構成単位とは通常繰り返し単位を意味する。単独重合体の場合は、構成単位(繰り返し単位)は1種だけであり、これが主要構成単位である。たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸エステルまたはポリエステル(1種のジカルボン酸と1種のジオールからなるもの)などで重合度の異なるものは樹脂(A)と樹脂(B)に該当する。また共重合体(3成分以上の縮重合体などを含む)の場合、主要構成単位(繰り返し単位)が2種以上あることになる。たとえば塩素化ポリプロピレンの場合、プロピレン単位と塩素化プロピレン単位が主要構成単位であり、この2種の構成単位からなり、重合度や塩素付加率が異なるものは樹脂(A)と樹脂(B)に該当する。また樹脂(A)と樹脂(B)は少なくとも主要構成単位が同じであればよく、この点から、ポリプロピレン系樹脂の場合、プロピレン単独重合体とプロピレン共重合体とは、共重合体中のコモノマー単位が量的または質的にわずかであれば、両者は、主要構成単位としてのプロピレン単位が同じであるから、樹脂(A)と樹脂(B)に該当するものである。
【0013】
前記構成によるときは、転写箔をロール状に巻回して保存する場合は、熱可塑性樹脂(B)の粒子状物が接着層の表面から突出し、接着層の表面と基材の裏面との接触面積が減少されるためブロッキングが防止される。一方、転写時には、バインダーとしての熱可塑性樹脂(A)が軟化して被転写体に対する接着力を示すわけであるが、熱可塑性樹脂(A)と少なくとも主要構成単位が同じ熱可塑性樹脂(B)からなる粒子状物もある程度軟化して接着力を示すため、従来例のごとく粒子状物による接着力の阻害が生じず、良好な転写性が得られる。
【0014】
また、熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とは少なくとも主要構成単位が同じで、相互の親和性が大きいため、バインダーとしての熱可塑性樹脂(A)を溶剤に溶解し、熱可塑性樹脂(B)の粒子状物を添加して接着層用塗工液を調製する場合に、熱可塑性樹脂(B)の粒子状物の塗工液中での分散性が良好で、分離したり沈降したりしにくく、そのため粒子状物が均一に分散された接着層が得られ、さらに熱転写時にも熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とが軟化し、部分的に相溶するため、転写像にボイドや白抜けなどが生じないという利点がある。
【0015】
さらに、本発明の転写箔は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂のような表面張力が比較的低い樹脂からなり、従来の転写箔を用いる場合転写像が接着しにくい被転写体に対しても有効である。たとえば、接着層のバインダーとしてポリプロピレン系樹脂を用い、粒子状物として主要構成単位が同じポリプロピレン系樹脂を用いることによって、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂のフィルムやシート、あるいは上質紙や合成紙などの紙類、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニルなどの樹脂フィルムなどの上に前記ポリオレフィン樹脂からなる受像層を設けた構成の被転写体に対しても良好な熱時接着力が得られる。
【0016】
本発明においては、前記のごとく、接着層のバインダーとしての熱可塑性樹脂(A)と粒子状物を構成する熱可塑性樹脂(B)とに、少なくとも主要構成単位が同じものを使用する。
【0017】
そのため、接着層の形成の際に、熱可塑性樹脂(B)からなる粒子状物の粒子形態がそのまま保持される手段が採られる。このような手段としては、たとえばつぎのものがあげられる。
【0018】
(1)熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との間に、接着層用塗工液の溶剤に対する溶解性の差異をもたせ、熱可塑性樹脂(A)は該溶剤に容易に溶解し、熱可塑性樹脂(B)は該溶剤に溶解せずまたは難溶性であり、粒子形態を保持するようにする。
【0019】
溶解性に差異をもたせる手段としては、分子量、結晶化度などの違いが利用できる。たとえば、熱可塑性樹脂(A)として平均分子量が小さく、熱可塑性樹脂(B)として平均分子量が大きいものを用いる。また熱可塑性樹脂(A)として結晶化度の小さいものを用い、熱可塑性樹脂(B)として結晶化度の大きいものを用いる。
【0020】
(2)熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との間に、接着層用塗工液の溶剤に対する溶解性の差異がない場合であっても、たとえば、熱可塑性樹脂(A)を溶剤中で熱時溶解後冷却して溶液を得、熱可塑性樹脂(B)を常温下で該溶剤中で粉砕し、分散させて分散液を得、これらを混合して得られた塗工液を用いるなどの手段を採ることができる。
【0021】
本発明に用いる熱可塑性樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)としては、ポリプロピレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステルなどのアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、塩化ビニル系樹脂およびエポキシ系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種があげられる。
【0022】
ポリエチレンやポリプロピレンなどの比較的表面張力の低いものからなる被転写体に対しても良好な接着力を示す接着層を得ようとする場合は、熱可塑性樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)として、ポリプロピレン系樹脂を用いるのが好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては一般のポリプロピレン樹脂や変性ポリプロピレン樹脂が使用できる。
【0023】
ポリプロピレン系樹脂としては、ポリプロピレン樹脂に極性基を導入したものが、転写性能や塗工液溶剤への溶解性の差異をもたせやすいため好ましく、この点から無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂がとくに好適である。
【0024】
無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を用いる場合、分子量の差で塗工液の溶剤に対する溶解性の差異をもたせるためには、熱可塑性樹脂(A)用として重量平均分子量が2万以上4万未満のもの、熱可塑性樹脂(B)として重量平均分子量が4万以上のものを用いるのが好ましい。熱可塑性樹脂(A)用としての無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂の重量平均分子量が2万より小さいと、常温下でも粘着性を示すためブロッキングを防止するのが困難であり、一方4万以上になると塗工液の溶剤に対する溶解性が低く、好ましくない。また熱可塑性樹脂(B)用としての無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂の重量平均分子量が4万より小さいとブロッキング防止効果が小さいと共に、塗工液の溶剤に部分的に溶解し、粒子同士が癒着し、ゲル化を起しやすくなる。塗工液溶剤に対する溶解性の差をもたせるためには、熱可塑性樹脂(A)用と熱可塑性樹脂(B)用との重量平均分子量の差が2万以上あるのが好ましい。
【0025】
熱可塑性樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)として、無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を用いる場合、無水マレイン酸付加率が1〜10重量%の範囲のものが好ましい。ここで、無水マレイン酸付加率は変性ポリプロピレン樹脂の全量に対する付加された無水マレイン酸の量の割合(重量%)をいう。無水マレイン酸付加率が前記範囲未満では、熱可塑性樹脂(A)として用いる場合の接着力が充分に発揮されず、一方前記範囲を超えると熱可塑性樹脂(B)として用いる場合のブロッキング防止効果が小さい。
【0026】
熱可塑性樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)として、無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を用いる場合、無水マレイン酸付加率が1〜10重量%の範囲であって、かつ重量平均分子量が前記条件を満足するものを用いるのが好ましい。
【0027】
なお、無水マレイン酸付加率が等しく、平均分子量に差異がない無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を熱可塑性樹脂(A)、(B)として使用する場合でも、結晶化度が異なりさえすれば、塗工液用溶剤に対する溶解性の差異をもたせることができる。
【0028】
なお、転写感度の点から、バインダーとしての熱可塑性樹脂(A)は軟化点が50〜90℃の範囲のものが好ましい。熱可塑性樹脂(B)の軟化点はとくに制限されないが、熱転写時に熱可塑性樹脂(B)からなる粒子状物の一部が軟化して接着力を示すのが好ましい点から、軟化点が90〜130℃の範囲のものが好ましい。
【0029】
このように本発明においては、接着層のバインダーとしての熱可塑性樹脂(A)と、粒子状物の構成材料としての熱可塑性樹脂(B)とに、少なくとも主要構成単位が同じ熱可塑性樹脂を用いる構成によって、熱可塑性樹脂(A)として、熱転写時に被転写体に対して充分な接着力を有し、転写感度も良好であるもの(ただし常温下でのブロッキングは生じやすい)を用い、一方熱可塑性樹脂(B)として、熱転写時に熱可塑性樹脂(A)の接着力を阻害しない程度の接着力を有し、かつ常温下でのブロッキングを防止する効果の大きなものを用いることができ、それによって熱転写時に被転写体に対する充分な接着力を有し、かつ常温下でのブロッキングは充分に防止し得る転写箔が得られる。
【0030】
接着層の塗布量(乾燥塗布量をいう、以下同様)は、0.1〜10g/m2、なかんづく0.1〜5.0g/m2の範囲が好ましい。塗布量が前記範囲より少ないと接着力が充分でなく転写性が劣る傾向がある。一方塗布量が前記範囲より多いと転写感度が劣る傾向がある。
【0031】
熱可塑性樹脂(B)からなる粒子状物が接着層の表面から突出するようにするため、粒子状物の平均粒径は0.1μm以上、なかんづく1μm以上であるのが好ましい。一方、粒子状物の平均粒径が大きすぎると、転写性が劣る傾向にあるから、50μm以下、なかんづく20μm以下であるのが好ましい。
【0032】
また接着層中における粒子状物の含有量は、少なすぎるとブロッキング防止効果が乏しくなり、多すぎると接着力が低下するから、0.1〜80重量%、なかんづく5〜60重量%の範囲が好ましい。
【0033】
接着層には、必要に応じ、本発明の目的を損なわない範囲内で、可塑剤、消泡剤、界面活性剤、酸化防止剤などの添加剤を適宜配合することができる。
【0034】
接着層は、溶剤中に熱可塑性樹脂(A)が溶解され、熱可塑性樹脂(B)の粒子状物が分散された形態の塗工液を着色インク層上に塗布、乾燥することによって形成できる。
【0035】
本発明における着色インク層としては熱溶融性ないし熱軟化性(あるいは熱不溶融性)のビヒクルと着色剤とからなる従来から知られている着色インク層がとくに制限なく使用できる。前記ビヒクルとしては従来から知られているものがとくに制限なく使用でき、熱可塑性樹脂を主体とするものがあげられる。
【0036】
前記熱可塑性樹脂(エラストマーを含む)としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、塩化ビニル系(共)重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂、セルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、イソプレン重合体、クロロプレン重合体、石油系樹脂、スチレン系樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン−インデン樹脂などがあげられる。これら樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0037】
前記着色剤としてはカーボンブラックをはじめとして、この種の着色インク層で一般に使用されている有機、無機の着色顔料、染料などが使用できる。着色剤のインク層中における含有量は20〜60重量%程度が適当である。
【0038】
着色インク層は、前記ビヒクル成分を適宜の溶剤に溶解し、これに着色剤、必要により他の配合剤を添加した塗工液を基材上に塗布、乾燥することによって形成できる。ホットメルト塗工法によって形成することもできる。
【0039】
着色インク層の塗布量は、転写感度、印像濃度の点から、0.1〜5g/m2程度が適当である。
【0040】
本発明においては、必要に応じ、基材と着色インク層との間に離型層を設け、転写感度を向上するようにしてもよい。また、着色インク層と接着層の間に金属蒸着層を設けても良い。
【0041】
本発明のホットスタンプ用転写箔における基材としては、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの各種のプラスチックフィルムが使用できる。基材の厚さは通常3〜100μm程度である。強度を向上しかつ熱拡散を小さくして解像度を高める点からは、10〜50μmの範囲が好ましく、さらに10〜25μmの範囲がより好ましい。
【0042】
本発明の転写箔を、ホットスタンプマシンで使用する場合は、基材の裏面(活字などの刻印部材に接触する側の面)にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ニトロセルロース樹脂、あるいはこれらによって変性された、たとえばシリコーン変性ウレタン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂などの各種の離型性樹脂などからなる、ブロッキング防止層を設けてもよい。
【0043】
本発明の転写箔を用いる転写は、その接着層に含まれる熱可塑性樹脂(A)の軟化点以上の温度に加熱して行うことができる。ホットスタンプにおける一般的な転写温度は、150〜250℃である。ところが、本発明の転写箔は、材料選択により転写インクの高感度化が容易であるため、前記ホットスタンプマシンの活字などの刻印部材の温度を70〜100℃で使用すること可能であり、それにより被転写体の搬送速度を上げることも容易である。刻印部材の温度が70℃より低いと転写不足が起こりやすく、一方100℃より高いと転写像につぶれが起こりやすい。
【0044】
【実施例】
つぎに実施例をあげて本発明をより具体的に説明する。
【0045】
実施例1
片面にシリコーン樹脂からなるブロッキング防止層を形成した厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムのブロッキング防止層と反対側の面に、下記組成の離型層組成物をホットメルト塗工して塗布量1.0g/m2の離型層を形成した。
【0046】
【0047】
前記離型層上に下記組成のインク層塗工液をグラビア塗工し、乾燥して塗布量4.0g/m2の着色インク層を形成した。
【0048】
【0049】
前記着色インク層上に下記組成の接着層塗工液をグラビア塗工し、乾燥して塗布量1.0g/m2の接着層を形成し、転写箔を得た。
【0050】
【0053】
比較例1
実施例1において、接着層塗工液として下記組成のものを使用したほかは実施例1と同様にして転写箔を得た。
【0054】
【0055】
比較例2
実施例1において、接着層塗工液として下記組成のものを用いたほかは実施例1と同様にして転写箔を得た。
【0056】
【0057】
前記で得られた各転写箔について下記の試験を行なった。結果を表1に示す。
【0058】
(1)転写性
ホットスタンプマシンで下記転写条件下に活字文字を印字し、得られた文字印像を目視により観察し、下記基準で評価した。
【0059】
転写条件
活字温度:85℃
被転写体の搬送速度:400mm/秒
転写パターン:活字文字
被転写体:厚さ50μmのポリプロピレンフィルム
評価基準
○‥‥‥判読可能で、見た目にも鮮明な印字である。
×‥‥‥判読不可能。
【0060】
(2)印像固着強度
前記(1)で得られた印字物上にセロハンテープを2kg/cm2の加圧下に貼り付け、ついで引き剥した後の印像を目視にて観察し、下記基準で評価した。なお、転写性の評価が×であるものは、本試験は行なわなかった。
【0061】
評価基準
○‥‥‥判読可能。
×‥‥‥判読不可能で、被転写体側よりもセロハンテープ側の方にインクが多く移っている。
【0062】
(3)耐ブロッキング性
各転写箔(長さ300m)を直径34mmのコアに巻取り、50℃、85%RHの条件下で96時間放置したのち、下記基準で評価した。
【0063】
評価基準
○‥‥‥ブロッキングが起きない。
×‥‥‥ブロッキングが起きる。
【0064】
【表1】
表1
【0065】
【発明の効果】
本発明の転写箔は、被転写体に対して充分な接着力を示し、転写性よく固着強度の良好な印像を与え、かつブロッキングを生じることがない。とくに、接着層のバインダーおよび粒子状物に変性ポリプロピレン樹脂を用いるとポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムなどの被転写体に対しても良好な接着力を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hot stamp transfer foil and a transfer image forming method using the same. More specifically, the present invention relates to a hot stamp transfer foil having a structure in which a colored ink layer and an adhesive layer are provided in this order on one surface of a substrate, and a transfer image forming method using the same.
[0002]
[Prior art]
As the transfer foil for hot stamping, one having a structure in which a heat-meltable or heat-softening ink layer is provided on a base material is generally used. In order to further increase the adhesive force to the transfer target, the ink layer The thing of the structure which further provided the contact bonding layer on is known.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the transfer foil having the above structure, when a material that exhibits a sufficient adhesive force to the transfer object, for example, a polyester resin having a softening point of about 60 ° C., is used as the material for the adhesive layer, Many of them have adhesive strength even at room temperature, so when winding and storing the transfer foil in a roll, it adheres to the back surface of the substrate that the adhesive layer is in contact with (generally said to be blocking), There has been a problem that unwinding with a hot stamp machine becomes difficult, transfer stability is impaired, and as a result, the quality of the transferred image is deteriorated.
[0004]
It is also known to add inorganic particles and waxes to the adhesive layer to prevent the blocking, but the addition of inorganic particles and waxes to the adhesive layer simultaneously reduces the adhesive force to the transferred material, In some cases, the transfer image may have a decrease in fixing strength or drop off.
[0005]
Furthermore, for transferred materials made of resins with relatively low surface tension, such as polyethylene and polypropylene, the adhesive layer is made of waxes or polyesters, polyamides, celluloses, phenols, and acrylics with relatively high polarity. However, a transfer foil made of a resin such as the above has a problem that a sufficient adhesive force cannot be obtained.
[0006]
In view of the above-described points, an object of the present invention is to provide a hot stamping transfer foil that exhibits a sufficient adhesive force to a transfer target and does not cause blocking.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to (1) a hot stamping transfer foil in which a colored ink layer and an adhesive layer are provided in this order on one surface of a substrate having a thickness of 3 to 100 μm, wherein the adhesive layer is made of the thermoplastic resin (A). And the thermoplastic resin (A) having a structure in which the surface has irregularities due to the particulate matter, the binder comprising the binder and the thermoplastic resin (B) dispersed in the binder. The hot stamping transfer foil is characterized in that at least the main structural units of the thermoplastic resin (B) are the same.
[0008]
In the present invention, the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) are maleic anhydride-modified polypropylene resins, and the weight average molecular weight of the modified polypropylene resin as the thermoplastic resin (A) is 20,000 or more. less than 40,000, relates to rolling Utsushihaku you, wherein the weight average molecular weight of the modified polypropylene resin as the thermoplastic resin (B) is 40,000 or more.
[0009]
Furthermore, the present invention provides ( 2 ) a colored ink layer and an adhesive layer by a hot stamping machine using the transfer foil of (1) above to a transfer object having an image receiving layer made of a polyolefin resin film or sheet or a polyolefin resin. The present invention relates to a transfer image forming method characterized in that a transfer image is formed by thermally transferring a transfer image.
[0010]
Furthermore, the present invention relates to ( 3 ) the transfer image forming method according to (2) above, wherein thermal transfer is performed with the temperature of the marking member of the hot stamp machine set at 70 to 100 ° C.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The transfer foil of the present invention is a transfer foil for hot stamping in which a colored ink layer and an adhesive layer are provided in this order on one surface of a base material, and the adhesive layer comprises a binder made of a thermoplastic resin (A) and the binder. The thermoplastic resin (B) is dispersed in a particulate matter, and the surface thereof has a structure having irregularities due to the particulate matter, and the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B ) At least the main structural unit is the same.
[0012]
Here, the concept that at least the main structural units of the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) are the same means the following. The structural unit usually means a repeating unit. In the case of a homopolymer, there is only one type of structural unit (repeating unit), which is the main structural unit. For example, those having different degrees of polymerization such as polypropylene, polyethylene, polystyrene, poly (meth) acrylic acid ester or polyester (made of one kind of dicarboxylic acid and one kind of diol) are resin (A) and resin (B). Applicable. In the case of a copolymer (including a condensation polymer having three or more components), there are two or more main structural units (repeating units). For example, in the case of chlorinated polypropylene, the propylene unit and the chlorinated propylene unit are the main constituent units, and these two kinds of constituent units are different in the degree of polymerization and the degree of addition of chlorine in the resin (A) and the resin (B). Applicable. Resin (A) and resin (B) need only have at least the same main structural unit. From this point, in the case of polypropylene resin, propylene homopolymer and propylene copolymer are comonomer in the copolymer. If the unit is quantitatively or qualitatively small, both of them correspond to the resin (A) and the resin (B) because the propylene unit as the main constituent unit is the same.
[0013]
When the above configuration is employed, when the transfer foil is wound and stored in a roll shape, the particulate matter of the thermoplastic resin (B) protrudes from the surface of the adhesive layer, and the contact between the surface of the adhesive layer and the back surface of the substrate Since the area is reduced, blocking is prevented. On the other hand, at the time of transfer, the thermoplastic resin (A) as a binder is softened and exhibits an adhesive force to the transfer target. The thermoplastic resin (B) having at least the same main structural unit as the thermoplastic resin (A). Since the particulate matter made of the material is softened to some extent and exhibits adhesive strength, the adhesive force is not inhibited by the particulate matter as in the conventional example, and good transferability can be obtained.
[0014]
Further, since the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) have at least the same main structural unit and high mutual affinity, the thermoplastic resin (A) as a binder is dissolved in a solvent, and the thermoplastic resin When preparing the coating liquid for the adhesive layer by adding the particulate matter of the resin (B), the dispersibility of the thermoplastic resin (B) in the coating fluid is good, and separation is possible. Therefore, an adhesive layer in which particulate matter is uniformly dispersed is obtained, and the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) are softened and partially compatible during thermal transfer. Therefore, there is an advantage that voids and white spots do not occur in the transferred image.
[0015]
Furthermore, the transfer foil of the present invention is made of a resin having a relatively low surface tension, such as a polyolefin resin such as polyethylene and polypropylene, and is effective for a transfer target to which a transfer image is difficult to adhere when a conventional transfer foil is used. It is. For example, by using a polypropylene resin as the binder of the adhesive layer and using a polypropylene resin having the same main structural unit as the particulate matter, a film or sheet of polyolefin resin such as polyethylene or polypropylene, or fine paper or synthetic paper, etc. Good thermal adhesive force can also be obtained for a transfer medium having a structure in which an image receiving layer made of the polyolefin resin is provided on a resin film such as paper, nylon, polyester, polyvinyl chloride or the like.
[0016]
In the present invention, as described above, at least the same main structural unit is used for the thermoplastic resin (A) as the binder of the adhesive layer and the thermoplastic resin (B) constituting the particulate matter.
[0017]
Therefore, when the adhesive layer is formed, a means is employed in which the particle form of the particulate material made of the thermoplastic resin (B) is maintained as it is. Examples of such means include the following.
[0018]
(1) The thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) have a difference in solubility in the solvent of the adhesive layer coating solution, and the thermoplastic resin (A) is easily dissolved in the solvent. However, the thermoplastic resin (B) does not dissolve in the solvent or is hardly soluble, and maintains the particle form.
[0019]
As a means for making a difference in solubility, a difference in molecular weight, crystallinity, etc. can be used. For example, a thermoplastic resin (A) having a low average molecular weight and a thermoplastic resin (B) having a high average molecular weight are used. Also, a thermoplastic resin (A) having a low crystallinity is used, and a thermoplastic resin (B) having a high crystallinity is used.
[0020]
(2) Even if there is no difference in solubility in the solvent of the adhesive layer coating solution between the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B), for example, the thermoplastic resin (A) Is dissolved in a solvent while hot to obtain a solution, and the thermoplastic resin (B) is pulverized and dispersed in the solvent at room temperature to obtain a dispersion, and these are mixed to obtain a coating. Means such as using a liquid can be taken.
[0021]
Examples of the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) used in the present invention include polypropylene resins, ethylene-vinyl acetate copolymers, acrylic resins such as poly (meth) acrylate esters, polyester resins, and polyethylene. And at least one selected from the group consisting of resin based resins, polystyrene based resins, polybutene based resins, rosin based resins, terpene based resins, vinyl chloride based resins and epoxy based resins.
[0022]
When it is intended to obtain an adhesive layer exhibiting a good adhesive force even to a material to be transferred such as polyethylene or polypropylene having a relatively low surface tension, the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) It is preferable to use a polypropylene resin. As the polypropylene resin, a general polypropylene resin or a modified polypropylene resin can be used.
[0023]
As the polypropylene-based resin, a resin obtained by introducing a polar group into the polypropylene resin is preferable because it easily gives a difference in transfer performance and solubility in a coating solution solvent. From this point, a maleic anhydride-modified polypropylene resin is particularly preferable. .
[0024]
When using a maleic anhydride-modified polypropylene resin, the thermoplastic resin (A) has a weight average molecular weight of 20,000 or more and less than 40,000 in order to give a difference in solubility in the solvent of the coating liquid due to a difference in molecular weight. It is preferable to use a thermoplastic resin (B) having a weight average molecular weight of 40,000 or more. If the weight average molecular weight of the maleic anhydride-modified polypropylene resin for use in the thermoplastic resin (A) is less than 20,000, it is difficult to prevent blocking because it exhibits tackiness even at room temperature. The solubility of the coating liquid in the solvent is low, which is not preferable. Further, when the weight average molecular weight of the maleic anhydride-modified polypropylene resin for thermoplastic resin (B) is less than 40,000, the anti-blocking effect is small, and it partially dissolves in the solvent of the coating solution and the particles adhere to each other. , Gelation is likely to occur. In order to give a difference in solubility in the coating solution solvent, the difference in weight average molecular weight between the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B) is preferably 20,000 or more.
[0025]
When a maleic anhydride-modified polypropylene resin is used as the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B), those having a maleic anhydride addition rate in the range of 1 to 10% by weight are preferable. Here, the maleic anhydride addition rate refers to the ratio (% by weight) of the amount of maleic anhydride added to the total amount of the modified polypropylene resin. When the maleic anhydride addition ratio is less than the above range, the adhesive force when used as the thermoplastic resin (A) is not sufficiently exerted, whereas when it exceeds the above range, the antiblocking effect when used as the thermoplastic resin (B) is obtained. small.
[0026]
When a maleic anhydride-modified polypropylene resin is used as the thermoplastic resin (A) and the thermoplastic resin (B), the maleic anhydride addition rate is in the range of 1 to 10% by weight, and the weight average molecular weight satisfies the above conditions. It is preferable to use a satisfactory one.
[0027]
Even when maleic anhydride-modified polypropylene resins having the same maleic anhydride addition rate and no difference in average molecular weight are used as the thermoplastic resins (A) and (B), as long as the degree of crystallinity is different, coating is possible. A difference in solubility in the liquid solvent can be provided.
[0028]
From the viewpoint of transfer sensitivity, the thermoplastic resin (A) as the binder preferably has a softening point in the range of 50 to 90 ° C. The softening point of the thermoplastic resin (B) is not particularly limited, but the softening point is 90 to 90 because it is preferable that a part of the particulate material made of the thermoplastic resin (B) softens and exhibits an adhesive force during thermal transfer. The thing of the range of 130 degreeC is preferable.
[0029]
As described above, in the present invention, the thermoplastic resin (A) as the binder of the adhesive layer and the thermoplastic resin (B) as the constituent material of the particulate material use at least the same main structural unit thermoplastic resin. Depending on the configuration, a thermoplastic resin (A) that has sufficient adhesion to the transfer medium during thermal transfer and good transfer sensitivity (however, blocking at room temperature is likely to occur) As the plastic resin (B), a resin having an adhesive strength that does not inhibit the adhesive strength of the thermoplastic resin (A) at the time of thermal transfer and having a large effect of preventing blocking at room temperature can be used. A transfer foil that has a sufficient adhesion to the transfer medium during thermal transfer and can sufficiently prevent blocking at room temperature is obtained.
[0030]
The coating amount of the adhesive layer (referring to the dry coating amount, hereinafter the same) is preferably in the range of 0.1 to 10 g / m 2 , especially 0.1 to 5.0 g / m 2 . If the coating amount is less than the above range, the adhesive force is not sufficient and the transferability tends to be poor. On the other hand, when the coating amount is larger than the above range, the transfer sensitivity tends to be inferior.
[0031]
In order for the particulate matter made of the thermoplastic resin (B) to protrude from the surface of the adhesive layer, the average particle size of the particulate matter is preferably 0.1 μm or more, and more preferably 1 μm or more. On the other hand, if the average particle size of the particulate matter is too large, the transferability tends to be inferior, so that it is preferably 50 μm or less, especially 20 μm or less.
[0032]
Further, if the content of the particulate matter in the adhesive layer is too small, the anti-blocking effect will be poor, and if it is too much, the adhesive force will be reduced, so the range of 0.1 to 80% by weight, especially 5 to 60% by weight. preferable.
[0033]
If necessary, additives such as a plasticizer, an antifoaming agent, a surfactant, and an antioxidant can be appropriately blended in the adhesive layer as long as the object of the present invention is not impaired.
[0034]
The adhesive layer can be formed by applying and drying a coating liquid in a form in which the thermoplastic resin (A) is dissolved in a solvent and the particulate matter of the thermoplastic resin (B) is dispersed on the colored ink layer. .
[0035]
As the colored ink layer in the present invention, a conventionally known colored ink layer comprising a heat-meltable or heat-softening (or heat-unmeltable) vehicle and a colorant can be used without particular limitation. As the vehicle, those conventionally known can be used without particular limitation, and those mainly composed of a thermoplastic resin can be mentioned.
[0036]
Examples of the thermoplastic resin (including elastomer) include ethylene-vinyl acetate copolymer, acrylic resin, vinyl chloride (co) polymer, polyester resin, polyamide resin, epoxy resin, phenol resin, Examples thereof include acetophenone-formaldehyde resin, cellulose resin, styrene-butadiene copolymer, isoprene polymer, chloroprene polymer, petroleum resin, styrene resin, rosin resin, terpene resin, coumarone-indene resin and the like. These resins may be used alone or in combination of two or more.
[0037]
Examples of the colorant include carbon black and organic and inorganic color pigments and dyes generally used in this kind of colored ink layer. The content of the colorant in the ink layer is suitably about 20 to 60% by weight.
[0038]
The colored ink layer can be formed by dissolving the vehicle component in an appropriate solvent, and applying and drying a coating liquid containing a colorant and, if necessary, other compounding agents, on the substrate. It can also be formed by a hot melt coating method.
[0039]
The coating amount of the colored ink layer is suitably about 0.1 to 5 g / m 2 from the viewpoint of transfer sensitivity and print image density.
[0040]
In the present invention, if necessary, a release layer may be provided between the base material and the colored ink layer to improve the transfer sensitivity. Further, a metal vapor deposition layer may be provided between the colored ink layer and the adhesive layer.
[0041]
As the base material in the transfer foil for hot stamping of the present invention, various plastic films such as a polyethylene terephthalate film can be used. The thickness of the substrate is usually about 3 to 100 μm. The range of 10-50 micrometers is preferable and the range of 10-25 micrometers is more preferable from the point which improves intensity | strength and makes thermal diffusion small and raises resolution.
[0042]
When the transfer foil of the present invention is used in a hot stamping machine, it is modified with a silicone resin, a fluororesin, a nitrocellulose resin, or the like on the back surface of the base material (the surface on the side in contact with the marking member such as the type) For example, an anti-blocking layer made of various releasable resins such as a silicone-modified urethane resin and a silicone-modified acrylic resin may be provided.
[0043]
Transfer using the transfer foil of the present invention can be performed by heating to a temperature equal to or higher than the softening point of the thermoplastic resin (A) contained in the adhesive layer. A general transfer temperature in a hot stamp is 150 to 250 ° C. However, since the transfer foil of the present invention can easily increase the sensitivity of the transfer ink by selecting the material, it is possible to use the temperature of the marking member such as the type of the hot stamp machine at 70 to 100 ° C. Therefore, it is easy to increase the transfer speed of the transfer object. If the temperature of the marking member is lower than 70 ° C., the transfer is likely to be insufficient. On the other hand, if the temperature is higher than 100 ° C., the transferred image is likely to be crushed.
[0044]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
[0045]
Example 1
A release layer composition having the following composition was hot-melt coated on the surface opposite to the anti-blocking layer of a polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm and having an anti-blocking layer made of silicone resin on one side, and the coating amount was 1.0 g. A release layer of / m 2 was formed.
[0046]
[0047]
An ink layer coating solution having the following composition was gravure coated on the release layer and dried to form a colored ink layer having a coating amount of 4.0 g / m 2 .
[0048]
[0049]
An adhesive layer coating solution having the following composition was gravure coated on the colored ink layer and dried to form an adhesive layer having a coating amount of 1.0 g / m 2 to obtain a transfer foil.
[0050]
[0053]
Comparative Example 1
In Example 1, a transfer foil was obtained in the same manner as in Example 1 except that an adhesive layer coating solution having the following composition was used.
[0054]
[0055]
Comparative Example 2
In Example 1, a transfer foil was obtained in the same manner as in Example 1 except that the adhesive layer coating solution having the following composition was used.
[0056]
[0057]
The following tests were performed on each of the transfer foils obtained above. The results are shown in Table 1.
[0058]
(1) Printable characters were printed with the transfer hot stamp machine under the following transfer conditions, and the obtained character printed images were observed visually and evaluated according to the following criteria.
[0059]
Transfer conditions Type temperature: 85 ° C
Transfer speed of transferred object: 400 mm / second Transfer pattern: Type character transferred object: Polypropylene film evaluation standard having a thickness of 50 μm ○: Readable and clearly printed.
× ………… Unreadable.
[0060]
(2) Image fixing strength The cellophane tape was affixed to the printed matter obtained in (1) under a pressure of 2 kg / cm 2 , and the image after peeling was visually observed. It was evaluated with. In addition, this test was not performed if the transferability was evaluated as x.
[0061]
Evaluation criteria ○ ………… Readable.
× ············· Unreadable, more ink is transferred to the cellophane tape side than the transferred material side.
[0062]
(3) Blocking resistance Each transfer foil (300 m in length) was wound on a core having a diameter of 34 mm, left under conditions of 50 ° C. and 85% RH for 96 hours, and then evaluated according to the following criteria.
[0063]
Evaluation criteria ○ ………… Blocking does not occur.
× ………… Blocking occurs.
[0064]
[Table 1]
Table 1
[0065]
【The invention's effect】
The transfer foil of the present invention exhibits a sufficient adhesive force to the transfer target, gives an image with good transferability and good fixing strength, and does not cause blocking. In particular, when a modified polypropylene resin is used for the binder and the particulate matter of the adhesive layer, it exhibits a good adhesive force even to a transferred material such as a polyethylene film or a polypropylene film.
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