JP4065939B2 - 水車発電機の過速度防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水流によりランナーを回転し、その回転を発電機に伝達して発電を行う水車発電機における過速度防止技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の水車発電機では、ランナーが回転している時に何らかの不測の事態により発電機が電路から切り離されて発電機の負荷がなくなると、ランナーの回転速度が定格回転速度よりも上昇し、いわゆる過速度で回転するという特性がある。
このように、ランナーが過速度で回転すると、ランナーの回転部分等が機械的損傷を受けるため好ましくない。そこで、水車発電機では、ランナーの過速度を防止する装置を備えている。
【0003】
従来、水車発電機の過速度防止には、効率向上を目的として流れの向きを調節するためにランナーのすぐ上流側に設けられた多数のガイドベーンを全閉にすることにより、水の流れを遮断し、ランナーの回転速度を低下させていた。この場合、過速度防止装置は、ランナーの回転速度を機械的に検知する速度検出部と、全てのガイドベーンの角度を一括して調節するガイドベーン角度調節部と、速度検出部で検出された回転速度に基づいてガイドベーン角度調節部を動作させるリンク機構や油圧回路等の駆動制御部と、から構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の水車発電機の過速度防止装置は、上述したように構造が複雑で、動作も複雑なため、作動不良が生じ易く、小型化も困難という欠点があった。また、駆動制御部の動力に圧油を用いており、その圧油装置が複雑で大型になるため、特に小出力の水車発電機に装備するには不向きであった。
【0005】
また、ガイドベーンが全閉になるまでの過渡期において、短時間ではあるがランナーが過速度状態になることは避けられず、そのため、過速度回転にも耐えられるように回転部分の設計をしなければならなかった。ランナーには速度の2乗に比例する遠心力が作用するので、回転部分を過速度状態にも耐えられるように設計するとなると、極めて高い強度が要求されるようになり、使用可能な材質も限られ、高価になるという不利点もあった。
そこで、この発明は、構造および制御が簡単で、安価にでき、小出力の水車発電機にも装備可能で、ランナーが過速度状態になるのを未然に確実に防止することができる水車発電機の過速度防止装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、水路内の水流を、ランナーボスに回転可能に取り付けられたランナーベーンで受けてランナーを回転させ、このランナーの回転を発電機に伝達して発電を行う水車発電機の過速度防止装置において、前記ランナーボスに対する前記ランナーベーンの取付角度を定格回転可能角度からフェザーリング角度まで変更可能にする取付角度変更機構と、前記ランナーベーンを定格回転可能角度に固定させるべく前記取付角度変更機構の作動を規制する作動規制機構と、を備え、前記発電機に対する電気負荷がなくなった時に、前記作動規制機構による前記取付角度変更機構に対する作動規制が解除され、水流の作用により前記ランナーボスに対する前記ランナーベーンの取付角度がフェザーリング角度となることを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、発電機に電気負荷が加わる正常時には、作動規制機構が作動して取付角度変更機構によりランナーベーンが定格回転可能角度に固定されているが、発電機に電気負荷がなくなった時には、作動規制機構による作動規制が解除されるためランナーベーンは取付角度変更機構により定格回転可能角度からフェザーリング角度に姿勢変更可能になる。そしてこの時、ランナーベーンには水流によって生じる力により水流に対する抵抗が小さくなる方向に回転力が作用する。その結果、ランナーボスに対するランナーベーンの取付角度がフェザーリング角度に変更せしめられる。なお、フェザーリング角度は、ランナーベーンに水流による回転力が殆ど発生しない姿勢であり、換言すれば、水流に対する抵抗が一番小さくなる姿勢である。
【0008】
また、この発明において、前記取付角度変更機構は、前記ランナーボスの軸中心に沿って設けられたスライド孔と、このスライド孔に軸心方向に相対移動可能に収容されたスライドブロックと、このスライドブロックの外周面に形成されたガイド溝と、前記ランナーベーンの基端に設けられていて前記ガイド溝に移動可能に係合するパイロットピンと、を備えて構成することができる。
このように取付角度変更機構を構成した場合には、発電機に電気負荷がなくなって、作動規制機構による作動規制が解除されると、ランナーベーンは水流に対する抵抗が小さくなる方向に回転し、その回転力がパイロットピンとガイド溝を介してスライドブロックに作用する。その結果、スライドブロックはスライド孔を軸心方向に移動し、ランナーベーンがフェザーリング角度になると同時にスライドブロックが停止する。このようにすると、取付角度変更機構を簡単な構成にすることができ、また、作動不良を生じにくくすることができる。
【0009】
また、この発明において、前記作動規制機構は、前記スライド孔に対する前記スライドブロックの軸心方向への相対移動を規制するもので構成することができる。スライドブロックがスライド孔を軸心方向に相対移動できなければ、ランナーベーンはランナーボスに対する取付姿勢を変えることができない。このようにすると、正常時にはランナーベーンを確実に定格回転可能角度に固定することが可能になる。
【0010】
また、この発明において、前記作動規制機構は、一端が前記スライドブロックに固定され他端が前記発電機への回転伝達用ロータに相対回転不能で且つ軸心方向に相対移動可能なシャフトと、前記シャフトの他端に相対回転可能で且つ軸心方向に相対移動不能に係合し前記シャフトの軸心方向運動を水から離隔された空間部まで伝達するリンク機構と、このリンク機構を前記空間部内で固定可能にする制動手段と、を備えて構成することができる。
このように作動規制機構を構成した場合には、発電機に電気負荷が加わる正常時に、ランナーボスとスライドブロックとシャフトが同期回転し、さらに、シャフトと回転伝達用ロータが同期回転して、ランナーの回転が発電機に伝達される。また、制動手段を、水から離隔された空間部内に設置することができ、これにより、制動手段に耐水性が不要になり、制動手段を電気的に制御することが容易にできる。
【0011】
また、この発明において、前記制動手段は、前記リンク機構に取り付けられたストッパと、このストッパが係合可能な係合部を有する制動ベースと、前記ストッパを前記係合部から解除する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを前記係合部に係合させる方向に引き寄せストッパと係合部を係合状態に保持する電磁石と、を備えて構成することができる。
このように制動手段を構成した場合には、電磁石に通電することによりストッパを制動ベースの係合部に係合した状態に保持することができ、その結果、シャフトに係合するリンク機構を移動不能にすることができる。一方、電磁石の通電を停止することにより付勢手段がストッパを係合部から解除することができ、その結果、シャフトに係合するリンク機構を移動可能にすることができる。したがって、電磁石の通電を制御することにより、取付角度変更機構の作動を規制したり規制解除することが容易にできる。
【0012】
また、この発明において、前記電磁石は、前記発電機で発電中の電気が供給されて作動するようにすることが可能である。このように構成した場合には、発電機に対する電気負荷がなくなると同時に電磁石への通電を停止することが可能になる。その結果、発電機に対する電気負荷がなくなった時にランナーベーンを極めて迅速にフェザーリング角度にすることが可能になる。
【0013】
また、この発明において、前記制動ベースに複数の係合部が設けられ、この複数の係合部の中から前記ストッパと係合する係合部を選択することにより、前記ランナーベーンの定格回転可能角度が変更可能にすることが可能である。このように構成した場合には、水路を流れる水の量に応じて定格回転可能角度を変更することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る水車発電機の過速度防止装置の一実施の形態を図1から図5の図面を参照して説明する。
図1は過速度防止装置を備えた水車発電機の縦断面図である。水車発電機1は、図示しない水圧鉄管に接続された円筒状のケーシング2と、ケーシング2の内部に設置されて水流の作用により回転するランナー3と、ケーシング2の外面に固定されランナー3の回転が主軸に伝達されて発電を行う発電機4、を備えている。ケーシング2の内部は水路5になっていて、水は水路5を図中右から左へと流れる。すなわち、図1において右は上流側、左は下流側である。
【0015】
ケーシング2は、水路5に突出するプーリーボックス6とリンクボックス7を有し、プーリーボックス6はリンクボックス7の下流側に隣接して配置されていて、いずれも内部に水が侵入不能にシールされている。
そして、プーリーボックス6の内部には、回転伝達用ロータ(以下、ロータと略す)8が、その軸中心をケーシング2の軸中心に一致させて回転自在に設置されている。ロータ8は、外面が円筒形をなし、内部に断面矩形の中空部9が軸中心に沿って貫通形成されている。
また、プーリーボックス6の下流側端面からは、円筒パイプ状の支持管部10が、その軸中心をケーシング2の軸中心に一致させ、その先端を下流に向けて直線状に延設されている。支持管部10は軸心方向に貫通する貫通孔11を有しており、貫通孔11の上流側はロータ8の中空部9に開口している。
【0016】
支持管部10の貫通孔11にはシャフト12が回転自在に挿通されており、このシャフト12によりランナー3の回転がロータ8に伝達される。以下、これについて詳述する。
ランナー3のランナーボス13は支持管部10の下流側に配置され、支持管部10に対して軸心方向に移動不能に取り付けられている。図2および図3に示すように、ランナーボス13は、その上流側端面から軸中心に沿って内部に延びる断面円形のシャフト貫通孔14と、ランナーボス13の内部に軸中心に沿って形成された断面矩形のスライド孔15を有している。スライド孔15の幅寸法はシャフト貫通孔14の内径よりも大きく、シャフト貫通孔14はスライド孔15に連通している。
支持管部10から突出するシャフト12の下流側端部は、ランナーボス13のシャフト貫通孔14を貫通して、その先端をスライド孔15に突出させている。
ランナーボス13のスライド孔15には断面矩形のスライドブロック16が軸心方向に移動可能で且つ周方向に回転不能に収納されており、シャフト12の下流側端部はこのスライドブロック16に連結固定されている。したがって、シャフト12とランナーボス13は一体となって回転する。スライドブロック16の各外側面には所定曲線状のガイド溝17がそれぞれ1本ずつ形成されている。
【0017】
また、ランナーボス13には、翼形断面をなす4つのランナーベーン20が周方向等間隔に設置されている。すなわち、図3に示すように、ランナーボス13には、外表面からスライド孔15に貫通する4つの取付孔18が周方向等間隔に設けられ、この取付孔18に、ランナーベーン20の基部に形成された円柱状のボス部21が回転可能に挿入されている。ボス部21の途中には円環状の鍔部22が突設されていて、この鍔部22がランナーボス13に設けられた係合凹部23に回転可能に係合することにより、ボス部21は取付孔18の軸心方向(すなわち、ランナーボス13の径方向)には移動不能で、取付孔18の周方向に回転可能にされている。したがって、ランナーベーン20は、ランナーボス13から離脱不能で、且つ、ランナーボス13に対する取付角度を変更可能に設置されている。なお、図3では、ランナーベーン20を1つだけ代表して図示しており、残る3つのランナーベーン20は図示を省略している。
【0018】
さらに、取付孔18からスライド孔15に突出するボス部21の先端部には、スライドブロック16のガイド溝17に係合するパイロットピン24が設けられている。パイロットピン24はボス部21の中心軸から偏心した位置に設けられていて、パイロットピン24はガイド溝17に回転不能に係合し、ガイド溝17の長手方向に沿って相対移動可能にされている。このように構成したことにより、ランナーベーン20のボス部21をランナーボス13の取付孔18内で回転させて、ランナーベーン20のランナーボスに対する取付角度を変更すると、パイロットピン24がボス部21の中心軸を中心にして回転することから、このパイロットピン24の回転力がガイド溝17に伝達されて、スライドブロック16がスライド孔15内を軸心方向に移動する。
【0019】
なお、ガイド溝17の軌道は、水路5の水流でランナー3を定格回転数で回転させるのに必要な回転力が得られるランナーベーン20の取付角度(以下、定格回転可能角度という)から、水流による回転力が発生しない(換言すれば水流に対する抵抗が一番小さくなる)ランナーベーン20の取付角度(以下、フェザーリング角度という)にスムーズに移行できるように設定されている。
なお、図1はランナーベーン20の取付角度が定格回転可能角度にされている場合を示しており、図5はランナーベーン20の取付角度がフェザーリング角度にされている場合を示している。また、図2では、ランナーベーン20の取付角度を定格回転可能角度にしたときのガイド溝17に対するパイロットピン24の相対位置を実線で示しており、ランナーベーン20の取付角度をフェザーリング角度にしたときのガイド溝17に対するパイロットピン24の相対位置を破線で示している。
【0020】
一方、シャフト12の上流側端部は、貫通孔11の上流側端部開口からロータ8の中空部9内に突出し、その先端に断面矩形のスライドブロック25が形成されている。スライドブロック25は、中空部9に相対回転不能に係合し、且つ、中空部9の軸心方向に沿って相対移動可能にされている。これにより、ランナー3の回転がシャフト12を介してロータ8に伝達されることとなり、ランナー3とシャフト12とロータ8は同期回転することとなる。また、スライドブロック16がランナーボス13内で軸心方向に移動すると、これに伴ってスライドブロック25が中空部9内を軸心方向に移動することとなる。
【0021】
さらに、ロータ8に固定されたプーリ26と、発電機4の主軸に固定されたプーリ27と、これらプーリ26,27に巻回されたベルト28によって、ロータ8の回転が発電機4の主軸に伝達され、発電機4による発電が可能になっている。すなわち、この水車発電機1はランナー3の回転を発電機4に伝達して発電を行う。なお、ベルト28はケーシング2に形成された窓29を挿通することにより、ケーシング2の内部と外部の間を走行可能にされている。
【0022】
また、シャフト12のスライドブロック25にはリンク機構が付設されている。リンク機構は、一端をスライドブロック25に係合させ他端をリンクボックス7に突出させた第1リンク31と、ピン32aによって略中央部をリンクボックス7に回転可能に支承され、一端を第1リンク31に連結させ、他端をケーシング2の外部に突出させた第2リンク32とから構成されている。
【0023】
詳述すると、第1リンク31の一端にはヘッド部33が形成されていて、このヘッド部33が、スライドブロック25に設けられた係合凹部34に嵌め込まれている。そして、ヘッド部33と係合凹部34との間に設けられた複数の軸受け35によって、第1リンク31はシャフト12の軸心回りに相対回転可能で且つ軸心方向には相対移動不能にされている。第1リンク31の他端は、スライドブロック25から突き出て、プーリーボックス6とリンクボックス7とを離隔する隔壁36に設けられた挿通孔36aを貫通し、水から離隔された空間部であるリンクボックス7内に突出している。
【0024】
第2リンク32の一端にはその長手方向に沿って延びる長孔37が設けられており、この長孔37に、第1リンク31の他端に固定されたピン38が係合している。これにより、第1リンク31がその軸心方向に移動すると、第2リンク32がピン32aを中心にして回転することとなる。
【0025】
第2リンク32の他端は、ケーシング2に形成された窓30を挿通して外部に突出しており、窓30から突出する部分の側面(図1の紙面裏側)には、ストッパ40が取り付けられている。詳述すると、図4に示すように、ストッパ40は、逆T字形のアーム41の下端に一対の係止爪42が設けられて構成されており、スプリング(付勢手段)43によって外方(すなわち、ピン32aから離間する方向)に付勢される状態に、第2リンク32に取り付けられている。また、第2リンク32には、スプリング43の付勢力に抗してストッパ40を内方(すなわち、ピン32aに接近する方向)に引き付ける電磁石44が固定されている。この電磁石44は、発電機4で発電中の電気の一部が供給されるようになっており、電磁石44への通電によりストッパ40はスプリング43の付勢力に抗して内方に引き付けられ、電磁石44への通電が停止されるとストッパ40はスプリング43の付勢力によって外方へ引っ張られる。なお、この実施の形態において、ストッパ40と、スプリング43と、電磁石44は制動手段を構成し、この制動手段は水から離隔された空間部に設置されている。
【0026】
ケーシング2の窓30は、第2リンク32が挿通可能な最小幅に形成されるとともに、ランナーベーン20の取付角度が定格回転可能角度からフェザーリング角度に変わる時に必要な第2リンク32の可動範囲を確保することができる長さに形成されている。ここで、窓30の幅とは図1の紙面に直交する方向に沿う内のり寸法であり、窓30の長さとはケーシング2の軸心方向に沿う内のり寸法である。
【0027】
窓30の側部に位置するケーシング2の上面45は、ピン32aを中心とする円弧状に形成されており、ストッパ40が配置される側の上面(制動ベース)45には、ランナーベーン20の取付角度を定格回転可能角度にした時にストッパ40の係止爪42が係合可能な位置に、3つの係止凹部(係合部)45a,45b,45cが等間隔に形成されている。ここで、ストッパ40の係止爪42が2つであるのに対して、ケーシング2に3つの係止凹部45a,45b,45cが設けられているのは、3つある係止凹部45a,45b,45cからいずれか一方の側の2つの係止凹部を係止爪42の係止相手として選択することにより、水路5を流れる水の量に応じてランナーベーン20の定格回転可能角度を2種類に変更できるようにするためである。なお、ケーシング2の上面45に係止凹部45a,45b,・・・を4つ以上設けて、定格回転可能角度を3種類以上に変更可能にすることも可能である。
【0028】
なお、この実施の形態において、ランナーボス13のスライド孔15と、スライド孔15に収容されたスライドブロック16と、スライドブロック16に設けられたガイド溝17と、ランナーベーン20のパイロットピン24は、ランナーボス13に対するランナーベーン20の取付角度を変更可能にする取付角度変更機構を構成する。これにより、取付角度変更機構の構成が簡単になり、作動不良が生じる確率を小さくすることができる。
また、この実施の形態において、スライドブロック16に連結されたシャフト12と、シャフト12に連係された第1リンク31および第2リンク32からなるリンク機構と、第2リンク32に設けられた制動手段(ストッパ40,スプリング43,電磁石44)は、ランナーベーン20を定格回転可能角度に固定させるべく前記取付角度変更機構の作動を規制する作動規制機構を構成する。
【0029】
このように構成された水車発電機1においては、発電機4に電気負荷が加わる正常時には、電磁石44に通電されて、ストッパ40の係止爪42がケーシング2の係止凹部45a,45b,45cのうちの2つに係止し、これにより、第2リンク32はピン32aを中心とする回転が不可能になり、第1リンク31とシャフト12とスライドブロック16はケーシング2の軸心方向へ移動不能になり、その結果、ランナーベーン20は回転不能になり、ランナーベーン20の取付角度は定格回転可能角度に固定される。すなわち、この時には、作動規制機構が取付角度変更機構の作動を規制して、ランナーベーン20の取付角度を定格回転可能角度に固定する。また、この実施の形態では、作動規制機構は、スライド孔15に対するスライドブロック16の軸心方向への相対移動を規制することにより、ランナーベーン20の取付角度を変更不能にする。
そして、この時には、ランナーベーン20に水流が作用することにより、ランナーボス13,スライドブロック16,シャフト12,ロータ8が一体となって回転し、その結果、プーリー26,27およびベルト28を介して発電機4の主軸が回転せしめられ、発電機4による発電が行われる。
【0030】
このように発電を行っている時に、何らかの不測の事態が発生して発電機4が電路から切り離され発電機4の電気負荷がなくなった時には、電磁石44への通電が自動的に停止される。すると、電磁石44によるストッパ40に対する引き付け力が消滅するので、ストッパ40がスプリング43の付勢力により外方へ引っ張られ、係止爪42がケーシング2の係止凹部45a,45b,45cから脱出し、第2リンク32はピン32aを中心として回転可能になる。これにより、第1リンク31とシャフト12とスライドブロック16はケーシング2の軸心方向へ移動可能になる。さらに、スライドブロック16がスライド孔15内を軸心方向に移動可能になることから、ランナーベーン20のボス部21が取付孔18内において回転可能になり、ランナーベーン20のランナーボス13に対する取付角度が変更可能になる。すなわち、発電機4の電気負荷がなくなった時には、作動規制機構による取付角度変更機構に対する作動規制が解除される。
【0031】
この状態において、定格回転可能角度に設定されていたランナーベーン20に水流が作用すると、ランナーベーン20には水流によって生じる力により水流に対する抵抗が小さくなる方向に回転力が作用し、その回転力がパイロットピン24とガイド溝17を介してスライドブロック16に作用する。その結果、スライドブロック16はランナーボス13のスライド孔15内を下流方向に移動する。そして、ランナーベーン20の水流に対する抵抗が一番小さくなる姿勢、換言すれば、ランナーベーン20に水流による回転力が殆ど発生しない姿勢になると、ランナーベーン20の回転が停止してスライドブロック16の軸心方向移動が停止せしめられる。すなわち、図5に示すように、ランナーベーン20がフェザーリング角度になると同時に、スライドブロック16は軸心方向移動を停止する。したがって、発電機4の電気負荷がなくなり、電磁石44への通電が停止されると、ランナーベーン20のランナーボス13に対する取付角度が自動的に定格回転可能角度からフェザーリング角度に素早く変化する。
【0032】
このように、この実施の形態の水車発電機の過速度防止装置によれば、発電機4に対する電気負荷がなくなった時に、ランナーベーン20の取付角度を定格回転可能角度からフェザーリング角度に瞬時に自動的に変更することができ、その結果、ランナーベーン20の回転を殆どなくすことができるので、ランナーベーン20が過速度で回転するのを確実に防止することができる。
また、過速度防止装置は、構成が簡単で、小型にでき、制御も簡単になり、安価にできる。また、小出力の水車発電機1にも十分に装備可能になる。
また、水流を停止させずに、ランナーベーン20をフェザーリング角度にすることで流れを十分に確保するようにしているので、水車発電機1よりも上流の水圧鉄管(取水路)に水圧上昇が生じない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明するように、この発明によれば、前記ランナーボスに対する前記ランナーベーンの取付角度を定格回転可能角度からフェザーリング角度まで変更可能にする取付角度変更機構と、前記ランナーベーンを定格回転可能角度に固定させるべく前記取付角度変更機構の作動を規制する作動規制機構と、を備え、前記発電機に対する電気負荷がなくなった時に、前記作動規制機構による前記取付角度変更機構に対する作動規制が解除され、水流の作用により前記ランナーボスに対する前記ランナーベーンの取付角度がフェザーリング角度となるようにしたことにより、発電機に電気負荷がなくなった時に、ランナーボスに対するランナーベーンの取付角度をフェザーリング角度に自動的に変更することができ、ランナーが過速度回転するのを確実に防止することができるという優れた効果が奏される。
【0034】
また、この発明において、前記取付角度変更機構が、前記ランナーボスの軸中心に沿って設けられたスライド孔と、このスライド孔に軸心方向に相対移動可能に収容されたスライドブロックと、このスライドブロックの外周面に形成されたガイド溝と、前記ランナーベーンの基端に設けられていて前記ガイド溝に移動可能に係合するパイロットピンと、を備えて構成された場合には、取付角度変更機構を簡単な構成にすることができ、また、作動不良を生じにくくすることができるという効果がある。
【0035】
また、この発明において、前記作動規制機構を、前記スライド孔に対する前記スライドブロックの軸心方向への相対移動を規制するもので構成した場合には、正常時にランナーベーンを確実に定格回転可能角度に固定することができる。
【0036】
また、この発明において、前記作動規制機構が、一端が前記スライドブロックに固定され他端が前記発電機への回転伝達用ロータに相対回転不能で且つ軸心方向に相対移動可能なシャフトと、前記シャフトの他端に相対回転可能で且つ軸心方向に相対移動不能に係合し前記シャフトの軸心方向運動を水から離隔された空間部まで伝達するリンク機構と、このリンク機構を前記空間部内で固定可能にする制動手段と、を備えて構成された場合には、制動手段を、水から離隔された空間部内に設置することができ、これにより、制動手段に耐水性が不要になり、制動手段を電気的に制御することが容易にできる。
【0037】
また、この発明において、前記制動手段が、前記リンク機構に取り付けられたストッパと、このストッパが係合可能な係合部を有する制動ベースと、前記ストッパを前記係合部から解除する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを前記係合部に係合させる方向に引き寄せストッパと係合部を係合状態に保持する電磁石と、を備えて構成された場合には、電磁石の通電を制御することにより、取付角度変更機構の作動を規制したり規制解除することが容易にできる。
【0038】
また、この発明において、前記電磁石を、前記発電機で発電中の電気が供給されて作動するようにした場合には、発電機に対する電気負荷がなくなった時にランナーベーンを極めて迅速にフェザーリング角度にすることが可能になる。
また、この発明において、前記制動ベースに複数の係合部が設けられ、この複数の係合部の中から前記ストッパと係合する係合部を選択することにより、前記ランナーベーンの定格回転可能角度が変更可能にした場合には、水路を流れる水の量に応じて定格回転可能角度を変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る過速度防止装置を備えた水車発電機の一実施の形態の縦断面図であり、ランナーベーン取付角度が定格回転可能角度の場合を示している。
【図2】 前記実施の形態における水車発電機のランナー部分の拡大断面図である。
【図3】 図2のA−A断面図である。
【図4】 図1の紙面裏側から見た制動機構の要部拡大図である。
【図5】 前記実施の形態における水車発電機のランナーベーン取付角度がフェザーリング角度の場合を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 水車発電機
2 ケーシング
3 ランナー
4 発電機
5 水路
7 リンクボックス(空間部)
8 回転伝達用ロータ
12 シャフト(作動規制機構)
13 ランナーボス
15 スライド孔(取付角度変更機構)
16 スライドブロック(取付角度変更機構)
17 ガイド溝(取付角度変更機構)
20 ランナーベーン
24 パイロットピン(取付角度変更機構)
31 第1リンク(リンク機構、作動規制機構)
32 第2リンク(リンク機構、作動規制機構)
40 ストッパ(制動手段、作動規制機構)
43 スプリング(付勢手段、制動手段、作動規制機構)
44 電磁石(制動手段、作動規制機構)
45 上面(制動ベース、制動手段、作動規制機構)
45a〜45c 係止凹部(係合部、制動手段、作動規制機構)

Claims (7)

  1. 水路内の水流を、ランナーボスに回転可能に取り付けられたランナーベーンで受けてランナーを回転させ、このランナーの回転を発電機に伝達して発電を行う水車発電機の過速度防止装置において、
    前記ランナーボスに対する前記ランナーベーンの取付角度を定格回転可能角度からフェザーリング角度まで変更可能にする取付角度変更機構と、
    前記ランナーベーンを定格回転可能角度に固定させるべく前記取付角度変更機構の作動を規制する作動規制機構と、
    を備え、
    前記発電機に対する電気負荷がなくなった時に、前記作動規制機構による前記取付角度変更機構に対する作動規制が解除され、水流の作用により前記ランナーボスに対する前記ランナーベーンの取付角度がフェザーリング角度となることを特徴とする水車発電機の過速度防止装置。
  2. 前記取付角度変更機構は、前記ランナーボスの軸中心に沿って設けられたスライド孔と、このスライド孔に軸心方向に相対移動可能に収容されたスライドブロックと、このスライドブロックの外周面に形成されたガイド溝と、前記ランナーベーンの基端に設けられていて前記ガイド溝に移動可能に係合するパイロットピンと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の水車発電機の過速度防止装置。
  3. 前記作動規制機構は、前記スライド孔に対する前記スライドブロックの軸心方向への相対移動を規制するものであることを特徴とする請求項2に記載の水車発電機の過速度防止装置。
  4. 前記作動規制機構は、一端が前記スライドブロックに固定され他端が前記発電機への回転伝達用ロータに相対回転不能で且つ軸心方向に相対移動可能なシャフトと、前記シャフトの他端に相対回転可能で且つ軸心方向に相対移動不能に係合し前記シャフトの軸心方向運動を水から離隔された空間部まで伝達するリンク機構と、このリンク機構を前記空間部内で固定可能にする制動手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の水車発電機の過速度防止装置。
  5. 前記制動手段は、前記リンク機構に取り付けられたストッパと、このストッパが係合可能な係合部を有する制動ベースと、前記ストッパを前記係合部から解除する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを前記係合部に係合させる方向に引き寄せストッパと係合部を係合状態に保持する電磁石と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の水車発電機の過速度防止装置。
  6. 前記電磁石は、前記発電機で発電中の電気が供給されて作動することを特徴とする請求項5に記載の水車発電機の過速度防止装置。
  7. 前記制動ベースには複数の係合部が設けられ、この複数の係合部の中から前記ストッパと係合する係合部を選択することにより、前記ランナーベーンの定格回転可能角度が変更可能であることを特徴とする請求項5に記載の水車発電機の過速度防止装置。
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