JP4065629B2 - 飲料抽出機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーヒー、紅茶などの飲料を美味しく抽出できる飲料抽出機に関し、好ましくは20〜30名程度の小オフィス用または一般家庭用に適した小型コンパクトな飲料用抽出機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より小オフィス用の飲料抽出機として、いわゆる大型タイプのコーヒーメーカ等が使用されていたが、抽出後にコーヒーが煮詰まったり、コーヒーの粉を毎回セットしたり、後片付けがやっかいであるなど好ましいものではなかった。
【0003】
このため、コーヒー等の粉などを入れたパックをセットし好きなときに美味しく飲める飲料抽出機が開発された。
【0004】
図15は飲料パックの一例を示し、飲料パックはシート350により形成されて周囲がシールされた概ね平坦な可撓性のある袋状であって、上部に湯の導入および位置決めのためのフランジつきノズル351を有し、内部にフィルタ材352が保持され、下部に剥離可能なシール部353を有するものである。シール部353は感圧シールまたは感熱シールからなり、圧力または熱を受けると接着力が弱くなり液体や気体の圧力でシール部353を剥離でき、コーヒー等を取り出すことができる。354はフィルタ材352内に保持されたコーヒー等の粉末である。
【0005】
一方、飲料パックに湯を注入する飲料抽出機は、容器内の液体を加熱手段で加熱し、送水装置で射出口より吐出させるもので、射出口を電動で移動させて飲料パックのノズルに突き刺し、次いで注入し、飲料パック内の圧力がある程度以上になると飲料パックのシール部353が剥がれ、フィルタ材352を通して抽出されたコーヒーがコップに落ちる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ノズルに突き刺す射出口が電動式であるため、装置が大型しかつコスト高になるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、小型でコスト安にできる飲料抽出機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の飲料抽出機は、液体を収納し底部に出水孔を形成した容器と、この容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上部を覆う蓋と、前記出水孔より前記容器内の液体を吐出するインジェクタを有する送水装置と、前記インジェクタより吐出する液体を注入させるノズルおよび固定用のフランジ部を有する飲料パックを設置するものであって前記フランジ部を固定することにより保持する飲料固定部と、操作レバーとを備え、前記操作レバーを操作することにより手動で、前記インジェクタを前記飲料パックの前記ノズルに貫通し前記インジェクタの吐出する液体を前記飲料パックに注入可能にした飲料抽出機であって、前記飲料固定部は前記操作レバーにより開放可能な構成であり、開いたときに前記飲料パックの取り付けおよび取り出しが可能であるとともに、前記飲料固定部が開いた状態で前記ノズルを覆い、前記飲料固定部が閉じた状態で前記ノズルから離れるシャッタを前記ノズル上に配設したものである。
【0009】
請求項1記載の飲料抽出機によれば、操作レバーの操作によりインジェクタでノズルを機械的に開封し、インジェクタよりノズルに液体を注入するため、従来の電動手段が不要となるので、構成が簡単になり小型かつ安価にすることができる。また飲料固定部が操作レバーにより開放可能な構成であり、開いたときに飲料パックの取り付けおよび取り出しが可能であるため、開いた状態では飲料パックに液体を供給しないように制御でき、閉じた状態で飲料パックに液体を注入することにより液体の供給中に不用意に飲料パックが取り外されることがない。さらに飲料固定部が開いた状態でノズルを覆い、飲料固定部が閉じた状態でノズルから離れるシャッタをノズル上に配設しているため、液体の供給を途中で中止し、操作レバーを押した時、飲料固定部が開く勢いでノズルより液体が吹き出すことを防止することができる。
【0012】
請求項記載の飲料抽出機は、請求項1において、1つの操作レバーが飲料固定部の開放とインジェクタによる飲料パックへの注入とを兼ねるものである。
【0013】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項1と同様な効果のほか、操作レバー数を減らすことができ構成がさらに簡単になる。
【0014】
請求項記載の飲料抽出機は、請求項1または請求項2において、飲料固定部が飲料パックのフランジ部の下の首部を横方向に挿入させるフランジ装着部と、首部をフランジ装着部に着脱自在に固定するクランプとを有するものである。
【0015】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、クランプを操作して首部から外すことにより飲料パックを着脱できるので構成を簡単にできる。
【0018】
請求項記載の飲料抽出機は、請求項において、飲料固定部が開いた状態で飲料抽出機本体に着脱可能であるものである。
【0019】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項と同様な効果のほか、飲料固定部が開いた状態で不用意に過圧力が加わっても飲料固定部の取付部分が破損することがない。
【0020】
請求項記載の飲料抽出機は、請求項1において、操作レバーが注入操作されたことを検知する第1のセンサを有し、飲料パックが飲料固定部に装着されたことを検知する第2のセンサを有して、第1のセンサと第2のセンサの両動作により送水装置を作動させるようにしたものである。
【0021】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項1と同様な効果のほか、飲料パックが飲料固定部に装着されかつ操作レバーが操作されることにより、飲料パックに給液できるので、飲料パックが飲料固定部に装着されない状態でインジェクタより液体がこぼれるのを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図1から図14により説明する。すなわち、図1において、この飲料抽出機の本体1は筒状であり、内部に容器2を設け、底部に制御回路の制御基板3を設け、一側上部に制御回路の操作基板4を設け、操作基板4に隣接してパック穴明け兼用の操作レバー5を設けている。
【0023】
容器2は、例えば水等の液体を収納し底部に出水孔7を形成している。出水孔7は後述の仕切り板14の頂部に接近するため容器2の底部より高くしている。8は水位ゲージ、9は給水の必要を知らせるための給水センサである。
【0024】
加熱手段10は、容器1内の液体を加熱するもので、容器2の底部に設けられている。この加熱手段10は電熱ヒータであり、容器1、液体またはその両方を直接加熱する構成でもよい。11、12は温度センサであり、加熱手段10の制御に用いられる。
【0025】
蓋13は本体1の容器2の上部を覆うように構成している。蓋13は本体1の上部にヒンジ部19により開閉自在に取付けられている。
【0026】
仕切り板14は、頂部に排泡弁15を有し、容器2内に配置して加熱手段10および出水孔7のある側とない側とに仕切る。従って仕切り板14内の液体が加熱される。仕切り板14は周縁部が容器2の底面に例えば隙間を設けて載置され、出水孔7の上方を排泡弁15のある頂部とする冠状をなしている。また仕切り板14により温度センサ11、12も容器2内で仕切られている。温度センサ11で仕切り板14内の温度を検出し、温度センサ12で仕切り板14の外の容器1内の温度を検出する。排泡弁15は仕切り板14の内側の頂部の集まる泡の浮力で押し上げられて開き、湯は出さずに仕切り板14の下側の泡のみを容器1側に出す作用をする。16は活性炭フィルタであり、仕切り板14の内面に設けている。
【0027】
送水装置17は、出水孔7より容器2内の液体を送り出すダイヤフラム式の液体ポンプを用いている。実施の形態では、ダイヤフラム式の液体ポンプの吸入口を出水孔7に配管32により接続し、吐出口を飲料固定部18に抽出するためのインジェクタ6に配管30により接続している。インジェクタ6は操作レバー5の下側に垂直下方に向けて本体1に上下移動可能に配設し、操作レバー5の押し動作に連動してインジェクタ6が下方に移動するようにしている。したがって、操作レバー5を押すと、インジェクタ6が下がるとともに、操作レバー5が下がる動作をセンサで検出し、制御回路の制御で送水装置17が動作を開始し、お湯をインジェクタ6に送るようにしている。また送水装置17とインジェクタ6との間に圧力が一定以上になると外部に逃す圧力弁21を介在している。圧力弁21は湯の圧力が一定以上になると湯の圧力を容器2内に解放するように配管31を圧力弁21の解放口と容器1との間に接続している。
【0028】
送気装置28は、空気を飲料パック20に圧送する空気ポンプからなる。この送気装置28は吐出部を送水装置17とインジェクタ6との間に逆止弁22を介して配管33により接続している。また送気装置28は送水装置17に連動して飲料パック20に供給されるように制御されるが、飲料パックを空気で開封することができるものに対しては送気装置28を利用することもできる。
【0029】
飲料固定部18は、送水装置17より送り出された液体により抽出される飲料パック20を設置する。この飲料固定部18は、飲料パック20をその下端部が下方に露出するように収納保持する保持体であり、飲料固定部18の下端部が過圧力に対して着脱可能にした軸により本体1に回動自在に取付けられ、上端部が本体1に接近する閉じた垂直姿勢の位置と本体1から離れた開いた傾斜姿勢の位置との間を回動可能に取付けられている。開いた位置では飲料パック20を着脱でき、閉じた位置では飲料パック20のノズル60がインジェクタ6に対向する。飲料固定部18を本体1に対して着脱可能にしているのは、開いた状態で強い力が加わったときに破損することなく外れることができるようにするためである。詳細な構造は後述する。
【0030】
したがって、操作レバー5を押すとインジェクタ6が下がり飲料パック20のノズル60を突き破り、つぎに操作レバー5が最下位となる位置をセンサにより検出して制御回路により送水装置17が動作し、お湯がインジェクタ6より飲料パック20内に注湯される。
【0031】
23はフィルタであり、出水孔7を覆うものであるが、フィルタ23のメッシュの開口面積の大きさを送水装置17の流水経路の最小径よりも小さくしている。
【0032】
24は飲料固定部16の下方で本体1に着脱自在に設けた受皿、25はコーヒーを受けるコーヒーコップ、26は電源コードである。
【0033】
送水装置17と送気装置28の流通経路について説明する。上記したように、操作レバー5が手動で押されるとインジェクタ6が下がり飲料パック20のノズル60を突き破る。続いて送水装置17が作動し出水孔7よりお湯を吸湯しインジェクタ6を通して飲料パック20内に給湯される。飲料パック20内がある圧力になると感温シールまたは感圧シールが剥がれ飲料パック20の下方が開いてコーヒーがカップに注がれる。このとき逆止弁22のため送気装置28に湯が流れ込むことはない。またインジェクタ6側が一定以上の高い圧力になると圧力弁21が動作して容器1内に湯を逃がしインジェクタ6側を減圧する。
【0034】
つぎに送水装置17で一定量(例えばコーヒーを飲料するのに必要な量)送水すると送水装置17が停止し、続いて送気装置28が動作し、逆止弁22を介してインジェクタ6より飲料パック20内に空気が送られ、しずくがなくなるまで内部の液体をカップに押し出す。
【0035】
図2は飲料固定部18を示している。50は飲料固定部18の外面側を形成するドアA、51は飲料固定部18の内面側を形成するドアBであり、ドアB51はドアA50と一体に組み合わされている。ドアA50の上板52の側部にフランジ装着部53を切欠状に形成し、ドアB51の下端の両側部に下方に開口する略逆U字状の軸受け54を形成し、軸受け54を本体1の中間高さ位置で操作レバー5の下方に設けた軸56に嵌合することにより取付け、これにより飲料固定部18をその上端側を回動させて、本体1に開閉自在に取付けている。57はドアB51の下端部に突設した開き位置規制用の突起、58は軸受け54に連続して円弧状に形成したガイド部である。飲料パック20はノズル60にフランジ部61とその下の首部62を設け、首部62を切欠状のフランシ装着部53に嵌合しフランジ部61をフランジ装着部53の縁部に係止して吊り下げ状態に係止する。
【0036】
図3は、飲料パック20の装着構造を示している。すなわち、飲料固定部18は飲料パック20のフランジ部61の下の首部62を横方向に挿入させるフランジ装着部53と、首部62をフランジ装着部53に着脱自在に固定するクランプ64とを有する。実施の形態において、クランプ64は上板52の下側に位置するドアB51の上板65に沿って摺動自在に設けられている。67はその案内部である。クランプ64は、水平方向の矢印a2の方向に圧縮コイルばねを用いたクランプばね66により付勢され、一端に操作部66aを一体に突設している。クランプ64の矢印a1の方向に長孔73を形成し、上板65に設けたばね支持突部72に長孔73を嵌め、長孔73内にクランプばね66を挿入し、ばね支持突部72と長孔73の一端との間に圧縮介在している。クランプ64の他端にフランジ装着部53の一側部に臨むクランプ部69が設けられ、クランプばね66の作用でフランジ装着部53内に突き出ている。クランプ部69はフランジ装着部53に向く凹み70を形成し、フランジ装着部53の切欠開口側に外に向くガイド傾斜部71を形成している。したがって、飲料パック20の首部62を図(b)の矢印の方向に挿入すると首部62がガイド傾斜部71に当たり、首部62がクランプばね66に抗してガイド傾斜部71を押し、フランジ装着部53からクランプ部69を後退させ首部62をフランジ装着部53の内方に挿入させ、ガイド傾斜部71を乗り越えさせる。これにより図(b)に示すように凹み70がクランプばね66により首部62に係合しかつフランジ装着部53と凹み70との間で挟持し、首部62が抜止めされたセット状態となる。これで飲料パック20が飲料固定部18に保持された状態となる。飲料パック20を外す場合は、操作部66aを操作してクランプつまみ67を矢印a1の方向にクランプばね66に抗して押して、クランプ部69をフランジ装着部53から後退させる。これにより飲料パック20の首部62をフランジ装着部53から自由に取り出すことができる。
【0037】
75はシャッタであり、その基部75aを上板65に設けた軸76に軸支し、ねじりコイルばねを用いたばね77で飲料固定部18に対して反時計方向(矢印)に付勢している。
【0038】
図4および図5は、シャッタ75を説明する図である。すなわち、飲料固定部18は飲料固定部18が開いた状態でノズル60を覆い、飲料固定部18が閉じた状態でノズル60から離れるシャッタ75をノズル60上に配設している。実施の形態では、先端のシャッタ部80がノズル60の上面を開閉するものである。シャッタ部80がフランジ装着部53に装着されたノズル60を開閉するように、ドアA50の上板52の上側でフランジ装着部53の上方に位置し、基部75aとの間を連結する略Z字形に折曲された中間部75bが上板52に形成された円弧状長孔81を貫通し、ばね77の作用でノズル60を閉じる位置に付勢し、長孔81の端部で規制されている。したがって、飲料固定部18が図5のように本体1から開いた状態でシャッタ部80がノズル60を閉じており、飲料固定部18を本体1の飲料パック収納凹部83に閉じると本体1の飲料パック収納凹部83の上壁84の前端部に設けた段部85に当たり、シャッタ75がばね77に抗して後退し、シャッタ部80がノズル60から開く。図4(a)では開いた状態のシャッタ部80が想像線で示されている。このため、ノズル60の上方が本体1の上壁84に形成したインジェクタ挿入穴86に対向しインジェクタ6がノズル60に挿入可能となる。したがって、インジェクタ6をノズル60に差し込み、湯を注入可能となる。89はクランプ64の操作部67を上板52の上方に露出させ手動操作させるための孔である。
【0039】
図6および図7は操作レバー5の押し操作によるインジェクタ6のノズル60への抜き差し動作を示す。すなわち、インジェクタ6は注入時にノズル60に貫通し直接飲料パック20に給液できる。操作レバー5は、本体1に設けられた支持部材90の一端に軸91により連結され、先端部に操作部5aを設けている。操作部5aの前端に垂れ部5bを設け、垂れ部5bの内側に先端に図7(a)のように膨出部92を設けた係止突起93を垂下し、係止突起93に対向して支持部材90の先端にキャッチ94が設けられている。このキャッチ94は係止突起93の膨出部92を掴むことができる把持部95と、この把持部95を摺動自在に挿入して把持部95を後退させることにより把持部95を狭め膨出部92を掴んだ状態に保持する筒部96からなっている公知の構造であり、操作レバー5(係止突起93)を押すと図7(b)の状態に係止突起93を保持し、この状態からさらに操作レバー5(係止突起93)を押すと図7(a)の状態に把持部94が開いて係止突起93を解除することができる動作を有し、操作レバー5の押し動作の繰り返しで、キャッチ94が係止突起93の保持と解除を繰り返すものである。
【0040】
また操作レバー5の操作部5aと軸91との中間位置の下部に支持部材90に隣接してインジェクタ6が位置し、インジェクタ6の屈曲部に設けたリンク98の押上部99が操作レバー5の下面に当接し、リンク98と本体1との間にコイルばねを用いたばね100を介在してリンク98を押上げ、これにより操作レバー5およびインジェクタ6を最大高さ位置に押し上げている。図6(a)はこの状態であり、インジェクタ6の先端はノズル60から上方に離れている。図6(b)は操作レバー5を押し下げた状態であり、係止突起93がキャッチ94に保持されると同時に、インジェクタ6の先端がノズル60内に進入し、ノズル60の閉塞部60aを突き破り、そのためインジェクタ6が飲料パック20内に連通し、湯を注入可能となる。湯を注入しコーヒーが抽出された後操作レバー5を再度押すとキャッチ94が保持から解除となるので、ばね100でインジェクタ6が上昇しノズル60から離れるとともに操作レバー5も復帰する。
【0041】
図8から図10は、操作レバー5と飲料固定部18との関係を示している。すなわち、飲料固定部18は操作レバー5により開閉可能な構成であり、開いたときに飲料パック20の取り付けおよび取り出しが可能である。図8において、フックA102の基端部が本体1に軸103により軸支され、フックA102の中間部にフックB104の中間部が軸105により回動可能に連結され、フックB104の後端部と本体1との間にフックばね106を引っ張り状態に介在して、フックA102およびフックB104をともに反時計方向に回動付勢し、フックA102を所定位置に規制し、フックB104をフックA102に対して所定位置に規制している。フックA102の先端は飲料固定部18のドアB51の上端部108に係止して飲料固定部18を閉じた状態に保持する。この場合フックA102の先端の外面に傾斜面107が形成されており、飲料固定部18を軸56を中心に回動して本体1に閉じるとき、上端部108が傾斜面107を押してばね106に抗して後退させ、上端部108がフックA102を乗り越えるとばね106により復帰して上端部108に係止する。
【0042】
図9は図8の飲料固定部18を本体1に閉じた状態において、操作レバー5を押した状態である。このときリンク98の側面に係止用突起110が設けられており、操作レバー5が押されることによりリンク98が下降し係止用突起110がフックB104の先端の傾斜面104aをばね106に抗して乗り越える。操作レバー5を押したこの状態はインジェクタ6がノズル60に突き刺され、注湯する状態であり、キャッチ94により保持される。
【0043】
図10(a)は注湯し、コーヒーの抽出後に飲料パック20を取り出すため、飲料固定部18を本体1から開く場合を示している。上記したように図9の状態から操作レバー5を再度押すとキャッチ94が解除となり、ばね100によって操作レバー5およびインジェクタ6が上方に移動する。このとき、図10(a)に示すようにリンク98の係止用突起110がフックB104に掛り、フックB104を上方に引上げるので、フックA102の先端が飲料固定部18の上端部108から離れ、これにより飲料固定部18が自重または直接もしくは間接に設けられたばね(図示せず)により開くことができる。さらにフックA102の回動により図10(b)に示すようにフックB104の先端が係止用突起110から離れる。これによりフックA102およびフックB104はばね106により元の状態に復帰する。
【0044】
図11および図12は飲料固定部18の着脱可能な回動枢支部を示している。すなわち、飲料固定部18は開いた状態で抽出機本体1に着脱可能である。図2で説明したように飲料固定部18はドアB51の下端部に略逆U字状に開いた軸受け54を有し、これに本体1の軸56が嵌合している。120はガイド部58に嵌合する凸部、121は飲料パック収納凹部183の下端部に設けた飲料固定部18の開位置規制突起であり、飲料パック収納凹部183に設けた孔123に本体1の内部からばね122により突出付勢されている。125はばね122および突起121の支持体であり、本体1に固定されている。図11(a)は飲料固定部18を本体1の飲料パック収納凹部183に閉じた状態であり、このとき飲料固定部18は凹部183に嵌まって上方に移動することができないので、飲料固定部18は外れることはできない。一方、軸56を支点にして矢印の方向に開閉回動することができる。図11(b)は飲料固定部18を開いた状態である。このとき、飲料固定部18の下端部に設けた突起57が開位置規制突起121に係止して飲料固定部18が停止する。ただし、開位置規制突起121をばね122に抗して後退させると矢印のように突起57が開位置規制突起121を乗り越えることができる。また図11(b)に示すように開いた状態で飲料固定部18に過度の外力が加わったときは突起57で突起121を強制的に後退させることができるように突起121の表面に若干傾斜を付けている。また突起57が突起121を乗り越えた程度ではガイド部58に位置する凸部120がガイド部58に係合しているので飲料固定部18は本体1から外れない。図12は突起57が突起121を乗り越えて飲料固定部18が本体1に対して大きく開いた状態であり、このとき凸部120および軸56が略逆U字状の軸受け54の開口54aの方向に並ぶので矢印の方向に飲料固定部18を移動することにより本体1から外れる。したがって逆に、飲料固定部18を取付けるときは図12の姿勢で軸56および凸部120を軸受け54に挿入し、図11の状態に回動して突起57を突起121に前と逆に乗り越えさせる。このとき突起57が突起121を乗り越えるのを容易にするため突起121の表面の傾斜を大きくとっている。これで飲料固定部18開位置にすることができる。
【0045】
図13および図14は、センサと操作レバーおよび飲料固定部の関係を示す。操作レバー5が注入操作されたことを検知する第1のセンサ130を有し、飲料パック20が飲料固定部18に装着されたことを検知する第2のセンサ131を有して、第1のセンサ130と第2のセンサ131の両動作により送水装置17を作動させるようにする。実施の形態では、第1のセンサ130は操作レバー5を検出し、第2のセンサ131は飲料固定部18に飲料パック20が装着されたことを検出するもので、いずれもマイクロスイッチを用いて本体1に設置されている。第1のセンサ130に対向して操作レバー5に操作突起132が設けられている。また第2のセンサ131に対して略L字状のパックレバー133が本体1に横方向に往復移動自在に配置され、ばね134の付勢により第2のセンサ131を短片133aの端部で押し、長片133bの端部を飲料固定部18に装着された飲料パック20のフランジ部61に当たる位置に対向している。制御回路は第1のセンサ130がオン(押された状態)、第2のセンサ131がオフ(押されていない状態)のとき、送水装置17を作動させるように構成している。
【0046】
図13は飲料固定部18に飲料パック20を装着せずに、飲料固定部18を本体1に閉じた状態である。このとき、操作レバー5の操作突起132は第1のセンサ130から離れ、またパックレバー133の長片133bの先端はフランジ部61に当たる位置に進入しており、このときフランジ部61がないので長片133bが押されずばね134を介して短片133aにより第2のセンサ131が押されたままである。したがって、第1のセンサ130はオフ、第2のセンサ131はオンであり、送水装置17は動作しない。この状態で操作レバー5を押すと第1のセンサ130がオンとなるが、このとき第1のセンサ130はオン、第2のセンサ131はオンとなり、送水装置17は動作しないように制御される。同図14は飲料固定部18に飲料パック20を装着し、飲料固定部18を本体1に閉じ、かつ操作レバー5を押した状態である。このとき、操作レバー5によりインジェクタ6がノズル60に突き通す位置の近傍で操作突起132が第1のセンサ130を押す。また飲料固定部18に装着された飲料パック20のフランジ部61でバックレバー133の長片133bの先端をばね134に抗して押し、第2のセンサ131をオフにしている。したがって、第1のセンサ130はオン、第2のセンサ131はオフとなり、このとき制御基板の制御回路により送水装置17が動作し、インジェクタ6に容器1の湯が送られ、インジェクタ6からノズル60を通して飲料パック20内に注湯され、そして上記したように飲料パック20が破れ、フィルタを介してコーヒーが抽出される。
【0047】
なお、実施の形態では容器1に仕切り板14を設けたが、仕切り板14のないものに適用することができる。またセンサはマイクロスイッチに限らず、他の検知手段を適用することができる。またインジェクタをノズルに差し込む動作と、飲料パックに注入する動作を別々の操作レバーで操作してもよい。
【0048】
【発明の効果】
請求項1記載の飲料抽出機によれば、操作レバーの操作によりインジェクタでノズルを機械的に開封し、インジェクタよりノズルに液体を注入するため、従来の電動手段が不要となるので、構成が簡単になり小型かつ安価にすることができる。また飲料固定部が操作レバーにより開放可能な構成であり、開いたときに飲料パックの取り付けおよび取り出しが可能であるため、開いた状態では飲料パックに液体を供給しないように制御でき、閉じた状態で飲料パックに液体を注入することにより液体の供給中に不用意に飲料パックが取り外されることがない。さらに飲料固定部が開いた状態でノズルを覆い、飲料固定部が閉じた状態でノズルから離れるシャッタをノズル上に配設しているため、液体の供給を途中で中止し、操作レバーを押した時、飲料固定部が開く勢いでノズルより液体が吹き出すことを防止することができる。
【0050】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項1と同様な効果のほか、操作レバー数を減らすことができ構成がさらに簡単になる。
【0051】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、クランプを操作して首部から外すことにより飲料パックを着脱できるので構成を簡単にできる。
【0053】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項と同様な効果のほか、飲料固定部が開いた状態で不用意に過圧力が加わっても飲料固定部の取付部分が破損することがない。
【0054】
請求項記載の飲料抽出機によれば、請求項1と同様な効果のほか、飲料パックが飲料固定部に装着されかつ操作レバーが操作されることにより、飲料パックに給液できるので、飲料パックが飲料固定部に装着されない状態でインジェクタより液体がこぼれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の概略断面図である。
【図2】飲料パックを想像線で表した飲料固定部を示し、(a)は側面図、(b)は裏面図である。
【図3】(a)は飲料固定部の横断面図、(b)はフランジ装着部の説明図である。
【図4】(a)は飲料固定部の平面図、(b)はそのフランジ装着部の部分側面図である。
【図5】飲料固定部を閉じた状態と本体から少し開いた状態を示す断面図である。
【図6】操作レバーの動作の説明図である。
【図7】キャッチの動作説明図である。
【図8】操作レバーと飲料固定部の関係を示す説明図である。
【図9】操作レバーを押した状態の説明図である。
【図10】操作レバーを再度押した状態の動作説明図である。
【図11】飲料固定部の開き状態を説明する説明図である。
【図12】飲料固定部を着脱可能に開いた状態の説明図である。
【図13】センサを説明する説明図である。
【図14】飲料パックがあるときのセンサの動作を説明する説明図である。
【図15】飲料パックを示し、(a)は正面図、(b)は両側を破断した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 本体
2 容器
5 操作レバー
6 インジェクタ
7 出水孔
10 加熱手段
11、12 温度センサ
13 蓋
14 仕切り板
15 排泡弁
17 送水装置
18 飲料固定部
20 飲料パック
21 圧力弁
22 逆止弁
23 フィルタ
28 送気装置
53 フランジ装着部
54 軸受け
60 ノズル
61 フランジ部
62 首部
64 クランプ
75 シャッタ
102 フックA
104 フックB
130 第1のセンサ
131 第1のセンサ

Claims (5)

  1. 液体を収納し底部に出水孔を形成した容器と、この容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上部を覆う蓋と、前記出水孔より前記容器内の液体を吐出するインジェクタを有する送水装置と、前記インジェクタより吐出する液体を注入させるノズルおよび固定用のフランジ部を有する飲料パックを設置するものであって前記フランジ部を固定することにより保持する飲料固定部と、操作レバーとを備え、前記操作レバーを操作することにより手動で、前記インジェクタを前記飲料パックの前記ノズルに貫通し前記インジェクタの吐出する液体を前記飲料パックに注入可能にした飲料抽出機であって、前記飲料固定部は前記操作レバーにより開放可能な構成であり、開いたときに前記飲料パックの取り付けおよび取り出しが可能であるとともに、前記飲料固定部が開いた状態で前記ノズルを覆い、前記飲料固定部が閉じた状態で前記ノズルから離れるシャッタを前記ノズル上に配設した飲料抽出機。
  2. 1つの前記操作レバーが前記飲料固定部の開放と前記インジェクタによる前記飲料パックへの注入とを兼ねる請求項1記載の飲料抽出機。
  3. 前記飲料固定部は前記飲料パックの前記フランジ部の下の首部を横方向に挿入させるフランジ装着部と、前記首部を前記フランジ装着部に着脱自在に固定するクランプとを有する請求項1または請求項2記載の飲料抽出機。
  4. 前記飲料固定部は開いた状態で前記飲料抽出機本体に着脱可能である請求項1記載の飲料抽出機。
  5. 前記操作レバーが注入操作されたことを検知する第1のセンサを有し、前記飲料パックが前記飲料固定部に装着されたことを検知する第2のセンサを有して、前記第1のセンサと前記第2のセンサの両動作により前記送水装置を作動させるようにした請求項1記載の飲料抽出機。
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