JP4064995B2 - 繊維強化樹脂ストランドの製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維強化樹脂ストランドの製造装置に係り、より詳しくは、繊維強化樹脂ストランドの生産性が優れ、しかも撚りローラの交換間隔が長い繊維強化樹脂ストランドの製造装置に関するものである。
繊維強化樹脂ストランドやその製造装置に関する従来例に係る技術としては、例えば後述する構成になるものが公知である。先ず、従来例1に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置を、その説明図の図4を参照しながら説明する。この従来例1に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置は、強化用繊維と樹脂の密着性の高い繊維強化樹脂ストランドを効率的に製造するようにしたものである。即ち、押出機56から溶融樹脂材料52が連続供給されるクロスヘッド55内に、強化用繊維束を解繊するスプレッダー58が配設されている。そして、このクロスヘッド55の出側には、この出側から順に、賦形ダイ59、冷却器60、撚りローラ(クロスローラキャプスタンとも呼ばれている)61a,61b、引抜きローラ62が配設されている。
このような繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、強化用繊維51.51…はクロスヘッド55内において溶融樹脂材料52中に浸漬されて樹脂含浸された後に、賦形ダイ59で断面形状が定められ、冷却器60によって冷却硬化される。撚りローラ61a,61bはゴムローラであって、逆回転駆動されるように構成されている。また、これら撚りローラ61a,61bは水平面内で逆方向に傾けて配設されており、これら撚りローラ61a,61bの交差部で繊維強化樹脂ストランド53を挟持して矢印方向へ引抜くことにより、繊維強化樹脂ストランド53は軸心を中心として回転されるようになっている。
このような回転によって、繊維強化樹脂ストランド53の冷却器60と最下流側のスプレッダー58aの間で撚りが付与される。そして、撚りが付与された繊維強化樹脂ストランド53は、クロスヘッド55の引抜きローラ62より離れた位置に設けられたペレタイザー63でカットされる。(例えば、特許文献1参照。)。
次に、従来例2に係る長繊維強化熱可塑性樹脂ストランド(以下、繊維強化樹脂ストランドという)の製造装置の概要を説明する。即ち、この従来例2に係る繊維強化樹脂ストランド製造装置は、繊維強化樹脂ストランドを製造するに際し、その製造を長時間連続して行うことができるようにしたものである。より詳しくは、熱可塑性樹脂浴容器(クロスヘッド)内の溶融した熱可塑性樹脂中に強化用繊維束を導入し、この強化用繊維束に熱可塑性樹脂を含浸させ、前記熱可塑性樹脂浴容器の出口ノズルから樹脂含浸繊維束を引き取ることにより、繊維強化樹脂ストランドを製造する装置であって、前記熱可塑性樹脂浴容器内に、強化用繊維束の走行起動に交差してこの強化用繊維束と接触するローラが配置されており、このローラが軸と管から構成され、この管が前記軸の周りに回転自在に支持されている。そして、繊維強化樹脂ストランドを撚る撚りローラとペレタイザーの間に、撚りローラにより付与された繊維強化樹脂ストランドの撚りを保つ手段が設けられている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−169445号公報 特開平2003−175512号公報
上記従来例1に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の撚りローラは簡単な構造であるにもかかわらず、撚りながら繊維強化樹脂ストランドを引張ることができるので優れていると考えられる。しかしながら、2個の円筒形状の撚りローラをそれぞれ異なる方向に傾けて、これら撚りローラの接する点(線ではなく、点になる。)で引張るように構成されているため繊維強化樹脂ストランドが滑り易いという問題があった。このような滑りを防止するために、この従来例1の場合には、上記のとおり、撚りローラとしてゴム製ローラを採用している。
従って、上記従来例1に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、撚りローラの摩耗が早く、繊維強化樹脂ストランドに対して強い押付力を付与することができないために、繊維強化樹脂ストランドを高速度の生産速度で連続生産することができなかった。
高速度の生産速度における滑りをなくするために強い押付力を付与して、例えば40m/minの生産速度で繊維強化樹脂ストランドを生産すると、摩耗が早まり滑りが多くなって約20時間で撚りローラの交換が必要になり、早期に撚りローラが使用できなくなるという問題があった。
上記従来例2に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置では、撚りローラとペレタイザーの間に、撚りローラにより付与された繊維強化樹脂ストランドの撚りを保つ手段が設けられている。しかしながら、これは、繊維強化樹脂ストランドを挟んで対向させて配置したローラ組で、互いのローラ軸の角度をずらした構成である。従って、上記従来例1に係る撚りローラの場合と同様に、繊維強化樹脂ストランドが点接触する構成であるから繊維強化樹脂ストランドが滑り易いという問題がある。
従って、本発明の目的は、滑りを生じさせることなく高速度の生産速度で繊維強化樹脂ストランドを製造することができる耐久性に優れた繊維強化樹脂ストランドの製造装置を提供することである。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、押出機から溶融樹脂材料が連続供給されるクロスヘッド内に、強化用繊維束を解繊するスプレッダーが配設され、前記クロスヘッドの出口ノズルの前方位置に、この出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラを備えた繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚りローラの両ローラは、何れも外径が50mm以上であり、かつ何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されてなることを特徴とするところにある。
本発明の請求項2に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、押出機から溶融樹脂材料が連続供給されるクロスヘッド内に、強化用繊維束を解繊するスプレッダーが配設され、前記クロスヘッドの出口ノズルの前方位置に、この出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラを備えた繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚りローラの両ローラは、何れも外径が50mm以上であり、かつ何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されると共に、前記撚りローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されてなり、前記繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、前記撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定するローラ間隔調整手段を備え、このローラ間隔調整手段は、前記ローラ作動手段の押付力に抗して前記最小間隔が前記繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定する機械的手段からなるところにある。
本発明の請求項3に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、 押出機から溶融樹脂材料が連続供給されるクロスヘッド内に、強化用繊維束を解繊するスプレッダーが配設され、前記クロスヘッドの出口ノズルの前方位置に、この出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラを備えた繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚りローラの両ローラは、何れも表面に凹凸が形成された金属により構成されると共に、前記撚りローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されてなり、前記繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、前記撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定するローラ間隔調整手段を備え、このローラ間隔調整手段は、前記押付力に抗して前記最小間隔が前記繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定する機械的手段からなるところにある。
本発明の請求項4に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項2またはのうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記機械的手段は、ねじ込み量を調整することにより前記撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定するストッパボルトであるところにある。
本発明の請求項5に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚りローラの前方位置に、前記繊維強化樹脂ストランドの撚りを保持する一対のローラからなる撚り保持ローラが設けられ、この撚り保持ローラの両ローラは、何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されてなるところにある。
本発明の請求項6に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚り保持ローラの外径は、何れも50mm以上に設定されてなるところにある。
本発明の請求項7に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項5または6のうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚り保持ローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されてなるところにある。
本発明の請求項8に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項5乃至7のうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、前記撚り保持ローラのローラ間隔の最小間隔を設定するローラ間隔調整手段を備え、このローラ間隔調整手段は、前記ローラ作動手段の押付力に抗して前記最小間隔が前記繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定する機械的手段からなるところにある。
本発明の請求項9に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項8に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記機械的手段は、ねじ込み量を調整することにより前記撚り保持ローラのローラ間隔の最小間隔を設定するストッパボルトであるところにある。
本発明の請求項1に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、クロスヘッドの出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラの両ローラは、何れも外径が50mm以上であり、かつ何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されている。従って、撚りローラは外径が50mm以上で接触面積が広く、滑り防止機能が優れているのに加えて、表面に凹凸が形成されている両ローラと繊維強化樹脂ストランドとの間の摩擦係数が大きくなるため、滑りを発生させることなく安定した生産速度で引出すことができる。また、撚りローラは表面硬度がHs60以上の金属製であるから、従来例1のゴムローラ製の撚りローラよりも摩耗し難く長寿命である。従って、長期間に亘って繊維強化樹脂ストランドを引出し続けることができるから、繊維強化樹脂ストランドの製造装置の稼動率が向上し、繊維強化樹脂ストランドの生産性の向上が可能になる。
本発明の請求項2に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、クロスヘッドの出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラの両ローラは、何れも外径が50mm以上であり、かつ何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されると共に、撚りローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されている。また、機械的手段からなるローラ間隔調整手段により、繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、撚りローラのローラ間隔の最小間隔が繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定される。従って、上記請求項1に係る効果に加えて、繊維強化樹脂ストランドに対する撚りローラの押付力を強くすることができるから滑りを防止することができる。また、撚りローラを、繊維強化樹脂ストランドの硬さや繊維強化樹脂ストランドの生産速度に対して適切な押付力で押付けることができる。また、70〜90%の適正なつぶし代になるように繊維強化樹脂ストランドを押付けることができるので、繊維強化樹脂ストランドの破損を防止することができるという効果を得ることができる。
本発明の請求項3に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、クロスヘッドの出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラの両ローラは、何れも表面に凹凸が形成された金属により構成されると共に、撚りローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されている。また、機械的手段からなるローラ間隔調整手段により、繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、撚りローラのローラ間隔の最小間隔が繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定される。従って、撚りローラは従来例1のゴム製の撚りローラよりも摩耗し難く長寿命であるから、繊維強化樹脂ストランドの製造装置の稼動率が向上し、繊維強化樹脂ストランドの生産性の向上が可能になるのに加えて、繊維強化樹脂ストランドに対する撚りローラの押付力を強くすることができるから滑りを防止することができる。また、撚りローラを、繊維強化樹脂ストランドの硬さや繊維強化樹脂ストランドの生産速度に対して適切な押付力で押付けることができる。さらに、70〜90%の適正なつぶし代になるように繊維強化樹脂ストランドを押付けることができるので、繊維強化樹脂ストランドの破損を防止することができるという効果を得ることができる。
本発明の請求項4に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、機械的手段は、ねじ込み量を調整することにより撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定するストッパボルトである。従って、ストッパボルトのねじ込み量を調整することにより撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定することができる。
本発明の請求項5に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、撚りローラの前方位置に、繊維強化樹脂ストランドの撚りを保持する一対のローラからなる撚り保持ローラが設けられ、この撚り保持ローラの両ローラは、何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されている。従って、撚り保持ローラの凹凸により両ローラと繊維強化樹脂ストランドとの間の摩擦係数が大きくなるため、滑りを発生させることなく繊維強化樹脂ストランドの撚りを保持することができる。また、撚り保持ローラは表面硬度がHs60以上の金属製であるから、摩耗し難く長寿命であるため、長期間に亘って繊維強化樹脂ストランドの撚りを保持し続けることができる。
上記のとおり、繊維強化樹脂ストランドと撚り保持ローラは理論的には点接触であるが、実際には繊維強化樹脂ストランドが僅かに変形するため面接触になる。本発明の請求項6に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、撚り保持ローラの外径は、何れも50mm以上に設定されているため、撚り保持ローラの外径に応じて接触面積が広くなるから、滑り防止性能の向上に寄与することができる。
本発明の請求項7に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、撚り保持ローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されている。従って、繊維強化樹脂ストランドに対する撚り保持ローラの押付力を強くすることができるから滑りを防止することができる。また、撚り保持ローラを、繊維強化樹脂ストランドの硬さや繊維強化樹脂ストランドの生産速度に対して適切な押付力で押付けることができる。
本発明の請求項8に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、機械的手段からなるローラ間隔調整手段により、繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、撚り保持ローラのローラ間隔の最小間隔が繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定される。従って、70〜90%の適正なつぶし代になるように繊維強化樹脂ストランドを押付けることができるので、繊維強化樹脂ストランドの破損を防止することができるという効果を得ることができる。
本発明の請求項9に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、機械的手段は、ねじ込み量を調整することにより前記撚り保持ローラのローラ間隔の最小間隔を設定するストッパボルトである。従って、ストッパボルトねじ込み量を調整することにより撚り保持ローラのローラ間隔の最小間隔を設定することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置を、添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の模式的構成説明図、図2は本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の撚りローラの模式的斜視図、図3は本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の撚り保持ローラの模式的斜視図である。
本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置は、図1に示すように構成されている。即ち、スクリュ7を内蔵する押出機6が設けられると共に、この押出機6から溶融樹脂材料2が連続供給されるクロスヘッド5が設けられている。このクロスヘッド5内には、ローラからなり、複数のボビン4から繰出されて導入される複数本の強化用繊維1からなる強化用繊維束3を解繊すると共に、この強化用繊維束3に溶融樹脂材料2を含浸させる複数のスプレッダー8が配設されている。
前記クロスヘッド5の出口ノズル5aの図1における右側方向の前方位置に、前記出口ノズル5aから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランド9を引出し、かつ撚りを付与する後述する撚りローラ11a,11bが配設されている。また、撚りローラ11a,11bの前方位置に、前記繊維強化樹脂ストランド9の撚りを保持する後述する撚り保持ローラ12a,12bが配設されている。さらに、撚り保持ローラ12a,12bの前方位置に、繊維強化樹脂ストランドを切断してペレット化する切断機であるペレタイザー13が配設されている。なお、前記出口ノズル5aと撚りローラ11a,11bの間であって、かつ出口ノズル5a付近に配設されてなるものは、中空部を通過する繊維強化樹脂ストランド9を冷却する冷却器10である。
前記撚りローラ11a,11bは金属製で、図2における上側の撚りローラ11aの回転軸心と下側の撚りローラ11bの回転軸心とは、繊維強化樹脂ストランド9の移動方向と直交する向きでなく、それぞれの水平面上において互いに相反する方向に前記直交する向きから所定角度ずれた向きに設定されている。また、ローレット加工により撚りローラ11a,11bの表面に凹凸11cが形成されている。ところで、本実施の形態においては、凹凸11cのピッチは0.3〜3mm、好ましくは0.63〜1.57mmに設定され、また凹凸11cの丈は0.15〜1,5mmに設定されている。
そして、撚りローラ11a,11bは、図2において矢印で示すように、何れも繊維強化樹脂ストランド9を引出す方向に回転駆動されるように構成されている。さらに、繊維強化樹脂ストランド9の径に応じて、撚りローラ11a,11bの最小間隔が設定されるように構成されている。最小間隔の設定により、繊維強化樹脂ストランド9の破損を防止することができるという効果を得ることができる。
ところで、本実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の場合には、これら撚りローラ11a,11bは何れも回転駆動されるように構成されているが、何れか一方が回転駆動され、他方が自由回転するように構成されていてもよい。このような構成によれば、構成が簡単になるため設備コストに関して有利になるという経済効果を得ることができる。勿論、繊維強化樹脂ストランド9の引出力は弱くなるが、それなりの引出力を得ることができるから、実用可能である。
また、本実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の場合には、これら撚りローラ11a,11bは何れも相対する側に接近作動可能に構成されているが、何れか一方が他方に対して接近作動し、他方は固定されてなる構成であってもよい。このような構成によれば、撚りローラ11a,11bの接離作動制御機構の構成が簡単になるため設備コストに関して有利になるという経済効果を得ることができる。
前記撚り保持ローラ12a,12bは、前記撚りローラ11a,11bと同様、金属製であって、図3における上側の撚り保持ローラ12aの回転軸心と下側の撚り保持ローラ12bの回転軸心は、それぞれの水平面上において互いに相反する方向に繊維強化樹脂ストランド移動方向と直交する向きから所定角度ずれた向きに設定されている。また、ローレット加工により撚り保持ローラ12a,12bの表面に凹凸12cが形成されている。
そして、撚り保持ローラ12a,12bは、図3において矢印で示すように、何れも繊維強化樹脂ストランドを引き出す方向に回転駆動されると共に、繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、これら撚り保持ローラ12a,12bの最小間隔が設定されるように構成されている。勿論、最小間隔の設定により、繊維強化樹脂ストランド9の破損を防止することができる。
また、本実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の場合は、これら撚り保持ローラ12a,12bは何れも回転駆動されるように構成されているが、何れか一方が回転駆動され、他方が自由回転するように構成されていてもよい。このような構成によれば、撚り保持ローラ12a,12bの駆動装置の構成が簡単になるため設備コストに関して有利になるという経済効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の場合には、これら撚り保持ローラ12a,12bは何れも相対する側に接近作動するように構成されているが、何れか一方が他方に対して接離作動し、他方は固定されていてもよい。このような構成によれば、撚りローラ12a,12bの接離作動制御機構の構成が簡単になるため設備コストに関して有利になるという経済効果を得ることができる。
ところで、撚りローラ11a,11b、撚り保持ローラ12a,12bの相対する側に接近作動させるローラ作動手段としては、例えばバネ、エアシリンダ、油圧シリンダ等を用いることができる。これらローラの繊維強化樹脂ストランド9に対する押付力は、ローラ作動手段がバネであればバネの撓み量の調整により、エアシリンダであればエア圧の調整により、また油圧シリンダであれば油圧の調整により調整することができる。
また、撚りローラ11a,11b、および撚り保持ローラ12a,12bの最小間隔は、例えば後述する機械的手段によって設定するように構成されており、繊維強化樹脂ストランド9の径に応じて設定される。これらローラの最小間隔は、通常化樹脂ストランド9の径の70〜90%の範囲になるように設定するが、最小間隔の程度は繊維強化樹脂ストランド9の機械的強度の強弱によって決定する。具体的には、高強度の材質からなる繊維強化樹脂ストランド9の場合には70%側寄りの最小間隔に設定し、低強度の材質からなる繊維強化樹脂ストランド9の場合には90%側寄りの最小間隔に設定すればよい。
因みに、これら撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bの最小間隔を設定するためのローラ最小間隔設定手段20は、図2に示すように構成されている。
即ち、ローラの繊維強化樹脂ストランド9に押付力を付与するための油圧シリンダ21のロッドの伸縮により昇降されると共に、ローラの両軸端部を回転自在に支持する一対のローラ支持ラケット22aを備えてなる昇降フレーム22と、この昇降フレーム22の両端に螺刻された図示しない雌ネジに螺着され、ロックナット24が螺着されてなるストッパボルト23とから構成されている。つまり、ストッパボルト23のねじ込み量の調整による前記油圧シリンダ21のストロークの調整によってローラの最小間隔が設定されるものである。
以下、本発明の実施形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の作用態様を説明する。即ち、ボビン5からクロスヘッド5内に導入された複数の強化用繊維1からなる強化用繊維束3がスプレッダー8で解繊されると共に、押出機7から連続供給される溶融樹脂材料2が含浸される。溶融樹脂材料2が含浸された樹脂含浸繊維束が撚りローラ11a,11bにより繊維強化樹脂ストランド9としてクロスヘッド5の出口ノズル5aから引出されると共に、撚りが付与される。撚りが付与された繊維強化樹脂ストランド9はさらに撚り保持ローラ12a,12bにより引出力が付与されると共に、前記撚りローラ11a,11bと同方向に撚り力が付与され、そしてペレタイザー13により所定長さに切断されてペレットとなる。
本発明の実施形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によると、上記のような工程によって、繊維強化樹脂ストランド9からペレットが製造されるのであるが、撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bは、何れも金属製であって、かつローレット加工によりその表面に凹凸が形成されている。
従って、本発明の実施形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置によれば、ローレット加工により表面に形成された凹凸により、これら撚りローラ11a,11b、撚り保持ローラ12a,12bと繊維強化樹脂ストランド9との間の摩擦係数が大きくなるため、滑りを発生させることなく繊維強化樹脂ストランド9を引出すことができる。また、撚りローラ11a,11bは金属製であるから、従来例に係るゴムローラ製の撚りローラよりも摩耗し難く長寿命であるため、従来例に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の場合よりも長期間に亘って、しかも高速度の生産速度で繊維強化樹脂ストランド9を引出し続けることができる。
撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bの表面硬度は、Hs60以上にするのが好ましいということを、下記の実施例によって確認した。即ち、繊維強化樹脂ストランドを、例えば40m/minの生産速度で引出した場合は、ゴムローラでは1日でローラ表面に溝ができ、繊維強化樹脂ストランドを引出すことができなくなってしまい、交換しなければならない状態になった。そこで、撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bを金属により、より具体的にはS45C調質材(硬さ;Hs40)で製造し、ローレット加工によりローラ表面にアヤメピッチ1mmの凹凸を形成させた。なお、ローラ表面の凹凸の加工は、特にローレット加工によらなければならない訳ではなく、他の加工法、例えば放電加工やワイヤーカット加工等で加工してもよい。
S45C調質材(硬さ;Hs40)からなる撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bでは、約140時間繊維強化樹脂ストランドを引出すことができた。
しかしながら、それ以降では滑りが生じ、維強化樹脂ストランドを引出すことができなくなった。そこで、撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bをSKD11調質材により製造し、ローレット加工後に真空焼入により表面硬度をHs60にしたところ、約7000時間経過しても滑りが生じるようなことがなく、維強化樹脂ストランドを引出すことができた。なお、撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bの凹凸による繊維強化樹脂ストランドの外周面の傷発生等の品質上の問題は認められなかった。
このことは、ローラ表面の耐摩耗性が大幅に向上し、摩耗量を極めて少なくすることができるため、維強化樹脂ストランドをより高速度の生産速度で引出すために、維強化樹脂ストランドに対する押付力を大きくしても長寿命になることを示唆するものである。因みに、繊維強化樹脂ストランドを70m/minの生産速度で引出したが、3500時間経過した現在においても、何らの問題も生じていない。
撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bの好ましい径を、表面にアヤメピッチ1mmの凹凸が形成さると共に、硬度Hs60のローラを用いて、維強化樹脂ストランドを40m/ minの生産速度で引出す下記の実施例によって確認した。
先ず、ローラの径が40mmの場合は40m/minでも滑りが生じ易く、安定した生産速度で維強化樹脂ストランドを引出すことができなかった。しかしながら、ローラの径が50mmの場合は、維強化樹脂ストランドを40m/minの生産速度で引出した場合にも滑りが生じるようなことがなく、安定した生産速度で維強化樹脂ストランドを引出すことができ、ゴムローラの場合の5m/minよりも遥かに優れていることを確認した。
一方、ローラの径が60mmの場合、70mmの場合には、何れも滑りが生じるようなことがなく、40m/minの生産速度でも安定した状態で維強化樹脂ストランドを引出すことができた。なお、この実施例では、上下の撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bは何れも駆動した。
なお、以上の実施例においては、上下の撚りローラ11a,11bと、撚り保持ローラ12a,12bの材質がSKD11である場合を例として説明した。しかしながら、熱処理等の硬度向上処理によりHs60以上の硬度を確保できる材質であればよいので、特にSKD11に限定されるものではない。また、硬度測定部位は、ローレット加工されたローラ表面と実質的に同じ硬さであるローラ端部表面を測定した。また、上記実施の形態に係る維強化樹脂ストランドの製造装置は本発明の1具体例にすぎないから、維強化樹脂ストランドの製造装置の形態は上記実施の形態に係る形態に限定されるものではなく、さらに本発明の技術的思想を逸脱いない範囲内における設計変更等は自由自在である。
本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の模式的構成説明図である。 本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の撚りローラの模式的斜視図である。 本発明の実施の形態に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の撚りローラの模式的斜視図である。 従来例1に係る繊維強化樹脂ストランドの製造装置の説明図である。
符号の説明
1…補強用繊維,2…溶融樹脂材料,3…補強用繊維束,4…ボビン,5…クロスヘッド,5a…出口ノズル,6…押出機,7…スクリュ,8…スプレッダー,9…繊維強化樹脂ストランド,10…冷却器,11a,11b…撚りローラ,11c…凹凸,12a,12b…撚り保持ローラ,11c…凹凸,13…ペレタイザー
20…ローラ最小間隔設定手段,21…油圧シリンダ,22…昇降フレーム,22a…ローラ支持ラケット,23…ストッパボルト,24…ロックナット

Claims (9)

  1. 押出機から溶融樹脂材料が連続供給されるクロスヘッド内に、強化用繊維束を解繊するスプレッダーが配設され、前記クロスヘッドの出口ノズルの前方位置に、この出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラを備えた繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚りローラの両ローラは、何れも外径が50mm以上であり、かつ何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されてなることを特徴とする繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  2. 押出機から溶融樹脂材料が連続供給されるクロスヘッド内に、強化用繊維束を解繊するスプレッダーが配設され、前記クロスヘッドの出口ノズルの前方位置に、この出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラを備えた繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚りローラの両ローラは、何れも外径が50mm以上であり、かつ何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されると共に、前記撚りローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されてなり、前記繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、前記撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定するローラ間隔調整手段を備え、このローラ間隔調整手段は、前記ローラ作動手段の押付力に抗して前記最小間隔が前記繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定する機械的手段からなることを特徴とする繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  3. 押出機から溶融樹脂材料が連続供給されるクロスヘッド内に、強化用繊維束を解繊するスプレッダーが配設され、前記クロスヘッドの出口ノズルの前方位置に、この出口ノズルから樹脂含浸繊維束からなる繊維強化樹脂ストランドを少なくとも一方が回転駆動されることによって引出し、かつ撚りを付与する少なくとも一対のローラからなる撚りローラを備えた繊維強化樹脂ストランドの製造装置において、前記撚りローラの両ローラは、何れも表面に凹凸が形成された金属により構成されると共に、前記撚りローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されてなり、前記繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、前記撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定するローラ間隔調整手段を備え、このローラ間隔調整手段は、前記押付力に抗して前記最小間隔が前記繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定する機械的手段からなることを特徴とする繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  4. 前記機械的手段は、ねじ込み量を調整することにより前記撚りローラのローラ間隔の最小間隔を設定するストッパボルトであることを特徴とする請求項2またはのうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  5. 前記撚りローラの前方位置に、前記繊維強化樹脂ストランドの撚りを保持する一対のローラからなる撚り保持ローラが設けられ、この撚り保持ローラの両ローラは、何れも表面に凹凸が形成され、表面硬度がHs60以上の金属により構成されてなることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  6. 前記撚り保持ローラの外径は、何れも50mm以上に設定されてなることを特徴とする請求項5に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  7. 前記撚り保持ローラの少なくとも一方は、ローラ作動手段によって他方に対して接近作動可能であって、かつ前記ローラ作動手段によって繊維強化樹脂ストランドに対する押付力を調整し得るように構成されてなることを特徴とする請求項5または6のうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  8. 前記繊維強化樹脂ストランドの径に応じて、前記撚り保持ローラのローラ間隔の最小間隔を設定するローラ間隔調整手段を備え、このローラ間隔調整手段は、前記ローラ作動手段の押付力に抗して前記最小間隔が前記繊維強化樹脂ストランドの径の70〜90%の範囲の所定値となるように設定する機械的手段からなることを特徴とする請求項5乃至7のうちの何れか一つの項に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
  9. 前記機械的手段は、ねじ込み量を調整することにより前記撚り保持ローラのローラ間隔の最小間隔を設定するストッパボルトであることを特徴とする請求項8に記載の繊維強化樹脂ストランドの製造装置。
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