JP4064227B2 - Pneumatic fastener driving machine - Google Patents

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JP4064227B2
JP4064227B2 JP2002367940A JP2002367940A JP4064227B2 JP 4064227 B2 JP4064227 B2 JP 4064227B2 JP 2002367940 A JP2002367940 A JP 2002367940A JP 2002367940 A JP2002367940 A JP 2002367940A JP 4064227 B2 JP4064227 B2 JP 4064227B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、メインシリンダに加圧空気を送ってメインピストンに連結されたドライバを駆動して釘やねじ等の固着具を打込対象物に打込む空圧式固着具打込機に関する。
【0002】
【従来の技術】
メインシリンダに加圧空気を送ってメインピストンに連結されたドライバを駆動して釘やねじ等の固着具を打込対象物に打込んだ後、メインピストン及びドライバの復帰のためにメインシリンダ内の加圧空気を外部へ排出する空圧式固着具打込機はよく知られており、建築現場等で多用されている。この固着具打込機において、メインピストンが打撃位置(下死点位置)から復帰するとき、メインシリンダ内の加圧空気が急激に排出され、この排出加圧空気は排気通路から大気へ放出されるとき騒音となる。特に、最近、供給する加圧空気の空気圧の上限の規制が緩和され、高圧(20Kgf/cm2以上)の加圧空気を使用できるようになり、小型で強力な空圧式固着具打込機が可能になった。高圧の加圧空気を利用すると騒音が大きくなり、小型の空圧式固着具打込機においてメインバルブから直接外部に排気すると更に騒音が大きくなり、作業者への影響が大きく、騒音の解消が課題となっている。この騒音を解消するため、出願人は既に、特願2002−233404号(特許文献1)において、メインシリンダからの排気をハンドルを通しハンドル端部の消音装置に案内して排気口から排気することを提案している。この排気のやり方は、騒音防止の点では好ましい結果を得ている。
【0003】
図1及び図2は、特許文献1に記載の空圧式固着具打込機の消音装置の部分を除いた主要部を示している。その固着具打込機1は、メインピストン2及びメインシリンダ3を収容するハウジング5を備え、ハウジング5には作業者が握るグリップを形成するハンドル17(1部だけ示す)が設けられ、ハンドル端部に、コンプレッサ等で圧縮された加圧空気の供給口が設けられる。ハウジング5内部には、加圧空気を溜めるリザーバ6が形成されて、メインシリンダ3の外側に加圧空気を満たしている。メインシリンダ3の外側には、メインシリンダ3の長手方向すなわち上下方向に移動可能にメインバルブ7が配置されている。メインバルブ7は、メインシリンダ3の外側を長手方向にスライドする筒状体として形成され、固着具を打込まない静止位置にあるとき、メインシリンダ3上部への加圧空気の供給を停止する。そのため、メインバルブ7の上部及び/又はハウジング5の内部の上部に形成されたメインシリンダ3に向けて延びる筒状のシール壁部9には相互に接触するシール手段を有する。
【0004】
メインバルブ7が下方に移動すると、メインシリンダ3の上端側からメインピストン2の上面に加圧空気が送り込まれる。これによって、ピストン2は、連結されたドライバ10とともにメインシリンダ3の内部を下方に急激に移動させられる。メインバルブ7を移動させるのは、トリガバルブ11である。トリガバルブ11には、リザーバ6の加圧空気が供給されていて、トリガレバー13を引かない静止位置では、メインバルブ7の下端側に形成されたメインバルブチャンバ14に加圧空気を送ってメインバルブ7を上方の静止位置に保つ。静止位置にあるとき、メインシリンダ3にはリザーバ6からの加圧空気は供給されず、メインピストン2は駆動されない。トリガレバー13を引くと、図2に図示のように、メインバルブチャンバ14の加圧空気がトリガバルブ11の内部を通って、排気ポート15に排出され、更に消音装置(図示せず)を通して外部に排出され、メインバルブ7を上方に押上げる力が無くなる。リザーバ6には加圧空気が供給されており、メインバルブ7には常時下方に押下げる力が作用しているため、メインバルブ7は下方に移動する。これにより、リザーバ6からメインシリンダ3にメインピストン2の上面側から加圧空気が送り込まれ、メインピストン2はメインシリンダ3の内部を下方に急激に移動させられ、ドライバ10が、ノーズ18にある釘等の固着具(図示せず)を木材等の打込対象物に打込む。図2の位置ではメインピストン2及びドライバ10は下死点にある。下死点にあるメインピストン2に隣接する位置のメインシリンダ3の外周には、リターンエアチャンバ19が形成されており、メインピストン2が下降するときの加圧空気がそこに溜められる。
【0005】
固着具を打込対象物に打込んだ後、作業者がトリガレバー13を釈放すると、リザーバ6の加圧空気がトリガバルブ11を通ってメインバルブチャンバ14に供給され、メインバルブ7を上方に移動させる。これによってメインシリンダ3へのリザーバ6からの加圧空気の供給が停止される。また、メインバルブ7が上方の静止位置近くに移動すると、O−リング21によるシールが解除されてメインシリンダ3の外側とメインバルブ7の内側の間に、メインピストン2の上面側に供給された加圧空気を排出するための排気通路22が形成される。この排気通路22は、リターンエアチャンバ19と、ハンドルへ延びる排気ポート15とに通じているが、静止位置に至る手前の時点ではメインバルブ7が完全に上方静止位置に復帰していないため、排気ポート15への連通は、第2O−リング23によって遮断されており、メインピストン2の上面側の加圧空気はリターンエアチャンバ19のみに流れる。メインバルブ7が更に上昇し、第2O−リング23によるシールが解除されメインピストン2上面側の加圧空気が排気ポート15へ流れると、ピストン2の上面側の圧力が低下するため、リターンエアチャンバ19の加圧空気がピストン2の下面側に作用して、メインピストン2とドライバ10を静止位置すなわち上死点に急激に復帰させる。メインシリンダ3からは加圧空気が急激に排出され、排出加圧空気は排気通路22及び排気ポート15を通って大気へ排出されて、打込みを終了する。
【0006】
【特許文献1】
特願2002−233404号明細書、図面及び要約書
【特許文献2】
特開2001−198850号公報
【特許文献3】
特開2002−127038号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の固着具打込機において、静止位置にあるときリザーバ6の加圧空気をメインシリンダ3上部へ供給するのを停止するように、ハウジング5の内部の上部に形成されたメインシリンダ3に向けて延びる筒状のシール壁部9とメインバルブ7の上部とには相互に接触するシール手段を有する。図3及び図4は試作したシール手段の例を示す。図3において、シール壁部9の外周に弾性O−リング25が取付けられて、このO−リング25がメインバルブ7の上端部分26の内壁面に接触してシールを形成する。図4のやり方は、シール壁部9を外周面が直円筒を形成するように形成されており、弾性O−リングは設けられていない。他方、メインバルブの上端部分26には内側に、弾性O−リング27が取付けられている。これらのシール手段は、加圧空気が10Kgf/cm2程度の低圧のものでは問題無くシール機能を発揮する。しかし、30Kgf/cm2くらいの高圧の加圧空気がリザーバにある状態でメインバルブを発射位置に下動してシールを開放すると、使用する空気圧が高圧のため、メインバルブの傍を通ってメインシリンダに流入する加圧空気の速度が増大し、シール手段である、弾性のO−リング25(図3)が流入する加圧空気によってシール壁部9から脱落したり、弾性O−リング27(図4)が流入する加圧空気によってメインバルブ7の所定の位置から外れるように押し込まれたりすることがあった。所定の位置から外れたO−リングは、シール手段としての機能を失い、固着具打込機の機能も損なわれてしまう。従って、メインバルブのシール手段が高圧の加圧空気を使用してもそのシール機能を失わないことが望まれている。
【0008】
特許文献2(特開2001−198850号公報)には、メインシリンダの上部の外側をスライドする筒状メインバルブ(スライドスリーブ)の上端面から軸方向に延び出るシール部材を取付けて、そのシール部材をハウジング内面に軸方向に当接させてシールする構成が開示されている。軸方向の当接によってシールを形成する場合には、シール部材への軸方向への押圧力を、軸方向にスライドするメインバルブから得なければならず、メインバルブには、シールのための軸方向移動力を得る構成を付加せねばならない。また、特許文献3(特開2002−127038号公報)には、メインシリンダの上端側に軸方向に移動するポペットバルブ式のメインバルブ(ヘッドバルブ)が設けられ、メインバルブのシール部材がメインシリンダの上端面に軸方向に当接してシールする構成が開示されている。特許文献3のシール部材もメインシリンダの端面に軸方向に当接することによってシールを形成する。従って、シール部材への軸方向への押圧力を、軸方向にスライドするメインバルブから得なければならず、メインバルブには、シールのための軸方向力がなければならない。
【0009】
従って、本発明の目的は、高圧の加圧空気を使用しても、筒状に形成されてメインシリンダの外側をスライドするメインバルブがシール機能を維持し、メインバルブにはシールのために軸方向押圧力が必要とされない空圧式固着具打込機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、メインシリンダと、メインシリンダ内を往復動するように配置され、釘やねじ等の固着具を打込むドライバが連結されたメインピストンと、メインシリンダを外側から覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザーバを有するハウジングと、メインシリンダへの加圧空気の供給を阻止してメインピストンを静止位置に維持する静止位置と該メインシリンダに加圧空気を供給してメインピストンを発射位置に移動させる発射位置とを移動するメインバルブとを備え、メインシリンダに加圧空気を送ってメインピストンに連結されたドライバを駆動して釘やねじ等の固着具をノーズから打込対象物に打込む、空圧式固着具打込機を提供する。この空圧式固着具打込機は、メインバルブが、メインシリンダの外側を長手方向にスライドする筒状体として形成され、静止位置にあるとき、メインシリンダ上部への加圧空気の供給を停止するように、ハウジング内部の上部に形成されたメインシリンダに向けて延びる筒状のシール壁部に接触するシール手段を有し、該シール手段は、メインバルブの上端に取付けられた可撓性のリング状シール部材であり、該シール部材は、メインバルブ上端の外周部分に取付けられる取付け部と、該メインバルブ上端面から半径方向内方に延び出てシール壁部に接触するシール機能部とを包含し、該シール機能部は、メインバルブが静止位置にあるときリザーバの加圧空気がシール機能部の外周面及び取付け部の外周面を押圧する力によって該シール機能部の半径方向内側の端面がシール壁部に押圧される構成であることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、メインバルブの上端に取付けられた可撓性のリング状シール部材は、メインバルブ上端の外周部分に取付けられる取付け部と、メインバルブ上端面から半径方向内方に延び出てハウジング内面の筒状シール壁部に接触するシール機能部とを包含し、シール機能部は、メインバルブが静止位置にあるときリザーバの加圧空気がシール機能部の外周面及び取付け部の外周面を押圧する力によって該シール機能部の半径方向内側の端面がシール壁部に押圧される構成であるので、高圧の加圧空気を使用しても、シール機能部はメインバルブが静止位置にある状態ではシール壁部へのシールが加圧空気の押圧力によって得られ、軸方向押圧力が必要とせずに確実にシールを維持し、メインバルブが静止位置から発射位置に移動するときにも取付け部がメインバルブの外側にあるので、メインバルブの近傍を通る高速の加圧空気によってもシール部材がメインバルブの内側に巻き込まれることがなく、シール部材がメインバルブの所定の取付け位置からずれることはない。
【0012】
上記固着具打込機において、シール部材のシール機能部は、メインバルブが発射位置に下動するとき、シール機能部は、前記メインバルブが発射位置に下動するとき、容易に半径方向外方に拡径して前記半径方向内側の端面が前記シール壁部から離れ易い可撓性を有する。これによって、メインバルブがメインシリンダの外周に沿って下動するとき、シール機能部はシール壁部から離れ、メインバルブが下動するときのシール機能部の摩耗を減少し、シール部材全体の耐久性を向上する。更に、シール部材の取付け部の内面には、メインバルブ上端付近に形成された周方向突部に嵌合する周方向凹部が形成されている。これによって、シール部材はメインバルブの上端側から、その上端部分を包囲するように押込むだけで取付けることができる。また、シール部材は、硬質ウレタン又は硬度90度のブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)から形成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る空圧式固着具打込機31について、図5を参照して説明する。図5において、図1〜図4の固着具打込機1と同じ部材については同じ符号が付されており、その機能も固着具打込機1のものと同じである。空圧式固着具打込機31は、メインシリンダ3と、メインシリンダ3内を往復動するように配置され、釘やねじ等の固着具を打込むドライバ10が連結されたメインピストン2と、メインシリンダ3を外側から覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザーバ6を有するハウジング5とを包含する。全体を図示していないが、ハウジング5には、作業者が握るグリップを形成し且つリザーバ6の加圧空気の供給口を有し内部にハウジング5のリザーバ6に連続するリザーバを形成し更にメインピストン2の復帰のときのメインシリンダ3から排出される排気を外部へ排出する消音装置を有するハンドル17が一体的に連結されている。ハンドル17の端部の供給口にはコンプレッサ等で圧縮された加圧空気が供給され、ハウジング5のリザーバ6に加圧空気を充満させている。
【0014】
メインシリンダ3の外側には、メインバルブ7がスライド可能に配置されている。メインバルブ7は、メインシリンダ3へ加圧空気を供給するのを阻止してメインピストン2を静止位置(上死点位置)に維持する、図5の静止位置と、メインシリンダ3に加圧空気を供給してメインピストン2をドライバ10とともに発射位置(下死点位置)に移動させる発射位置とを移動する。メインバルブ7は、メインシリンダ3の外側をメインシリンダ3の長手方向にスライドする筒状体として形成される。メインバルブ7の内径は、メインシリンダ3の外径より大きめに形成されて、メインシリンダ3とメインバルブ7との間に排気通路22を形成する。
【0015】
メインバルブ7は、トリガバルブ11によって制御される。トリガバルブ11は、メインバルブ7を静止位置に維持する静止位置と、メインバルブ7を発射位置に維持する発射位置とをとり、メインバルブ7を静止位置から発射位置へ移動させ、発射位置から静止位置に復帰させるようにメインバルブ7への加圧空気を制御する。メインシリンダ3の外周のメインバルブ7の一端(下端)に隣接する位置には、メインバルブチャンバ14が設けられる。トリガバルブ11が静止位置にあるときにはトリガバルブ11を通してリザーバ6の加圧空気がメインバルブチャンバ14に供給されメインバルブ7を静止位置(上方位置)に維持する。メインバルブ7の上端部には、シール手段であるリング状シール部材33が設けられている。このシール部材33の詳細については後述する。また、ハウジング5は上端部分が閉じており、その内部の上部には、メインシリンダ3の上端に向けて筒状のシール壁部9が延びている。メインバルブ7の上端部のリング状のシール部材33は、メインバルブ7が静止位置にあるとき、シール壁部9に密接してリザーバ6の加圧空気がメインシリンダ3に送られるのを阻止する。
【0016】
トリガレバー13を引いて、トリガバルブ11が発射位置をとると、メインバルブチャンバ14の加圧空気がトリガバルブ11を通してハンドル17の排気ポート15に排出され、メインバルブ7には押上げ力が作用しなくなる。メインバルブ7の他端側(上端側)には、リザーバ6の加圧空気による空気圧が作用しているので、メインバルブ7は、リザーバ6の加圧空気によって発射位置(下方位置)に移動させられる。これにより、シール部材33によるシールがなくなり、リザーバ6の加圧空気がメインシリンダ3の上方から中に導入されメインピストン2を発射位置に下動させる。このとき、リザーバ6の加圧空気はメインバルブ7の上端のシール部材33とハウジング5の上端の筒状のシール壁部9の間にできた隙間から急速にメインシリンダ3の上部に流入する。特に、リザーバ6の加圧空気の空気圧が高い場合には、その流入速度は高い。
【0017】
本発明において、メインバルブ7の上端部に、シール手段であるリング状シール部材33が取付けられている。シール部材33は、ハウジング5の閉じた上端部分の内側に、メインシリンダ3の上端に向けて延びる筒状のシール壁部9に接触してシールする。シール壁部9が対向する、メインシリンダ3の上端の外周部分には、ハウジング5にメインシリンダ上端を支持するための、リング形状の支持部材34が固定されてメインシリンダ3の上端部分を形成し、加圧空気の入口を形成している。支持部材34は、外周側から見て、櫛型又は凹凸形状に形成されており、外周方向に形成された多数の凹形状部分の隙間からリザーバ6の加圧空気をメインシリンダ3に導入する。支持部材34はまた、メインバルブ7の静止位置と発射位置との間のスライドをガイドしており、更に、メインバルブ7の内側のO−リング21と協働して、排気通路22への排出路を開閉する。
【0018】
図5のメインバルブ7の上端付近を拡大した図6を参照する。シール部材33は、可撓性のリング形状の部材で形成される。例えば、シール部材33は、硬質ウレタン又は硬度90度のブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)の一体成形部品から形成でき、弾性を有する。シール部材33は、メインバルブ7の上端の外周部分に取付けられる取付け部35と、メインバルブ7の上端面に位置しその端面から半径方向内方に延び出てシール壁部9の外面に接触するシール機能部37とを包含する。シール機能部37は、メインバルブ7が静止位置にあるときリザーバ6の加圧空気がシール機能部37の外周面及び取付け部の外周面を押圧する力によってシール機能部37の半径方向内側の端面がシール壁部9に押圧される構成である。すなわち、シール機能部37は、取付け部35と一体に形成され、シール機能部37の外面を半径方向内側に押圧する加圧空気の力(矢印38参照)と取付け部35の外面を押圧する加圧空気の力(矢印38)を、シール機能部37の半径方向内側の端面がシール壁部9に押圧する力とするように形成されている。これによって、シール機能部37は、シール壁部9へのシールが高圧の加圧空気の押圧力によって得られ、軸方向押圧力が必要とせずに確実にシールを維持できる。
【0019】
シール機能部37は、メインバルブ7が発射位置に下動するとき、容易に半径方向外方に拡径してシール機能部37の半径方向内側の端面がシール壁部9から離れ易い可撓性を有する。図7において、メインバルブ7が発射位置に下動し始めると、リザーバ6の加圧空気がメインバルブ7の上端のシール部材33とハウジング5の上端の筒状のシール壁部9の間にできた隙間から矢印39に示すように、急速にメインシリンダ3の上部に流入する。特に、リザーバ6の加圧空気の空気圧が高い場合には、その流入速度は高い。高い流速の加圧空気によって、シール機能部37にはシール壁部9との間に巻き込まれる力が作用するが、シール機能部37は、容易に半径方向外方に拡径し易い可撓性を有し且つ外周面側には拡径を拘束する部材がないので、矢印41に示すように、半径方向内側の端面がシール壁部9から離れ易く、シール壁部9との摩擦を少なくできる。シール機能部37にその可撓性を得るためには、例えば、前記の硬質ウレタン又は硬度90度のブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)で形成するのが好ましい。これによって、メインバルブ7が下動するとき、シール機能部37はシール壁部9から離れることができ、シール機能部の摩耗を減少し、シール部材全体の耐久性を向上する。
【0020】
図6において、取付け部35は、メインバルブ7の上端部分の外周に取付けられる。メインバルブ7の上端部分の外周には、周方向に突部42が形成されている。取付け部35の内面には、メインバルブ上端付近の周方向突部42に嵌合する周方向凹部43が形成されている。これによって、シール部材33は、メインバルブ7の上端側から、その上端部分を包囲するように押込しむだけで取付けることができる。取付け部35は、メインバルブ7の外側にあって、シール機能部37も一体に連結されているので、メインバルブ7が静止位置から発射位置に移動するときに、メインバルブ7の近傍を高速の加圧空気が通っても、シール部材33は、メインバルブ7の内側に巻き込まれることはなく、また、シール部材33がメインバルブ7の所定の取付け位置からずれることはない。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、高圧の加圧空気を使用しても、シール機能部はメインバルブが静止位置にある状態ではシール壁部へのシールが加圧空気の押圧力によって得られ、軸方向押圧力が必要とせずに確実にシールを維持でき、メインバルブが静止位置から発射位置に移動するときにも取付け部がメインバルブの外側にあるので、メインバルブの近傍を通る高速の加圧空気によってもシール部材がメインバルブの内側に巻き込まれることがなく、シール部材がメインバルブの所定の取付け位置からずれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を理解するための参考例である、特願2002−233404号に開示された空圧式固着具打込機の正面断面図である。
【図2】図1の空圧式固着具打込機の発射状態の正面断面図である。
【図3】本発明以前のメインバルブのシール手段を示すメインバルブ上端付近の拡大断面図である。
【図4】本発明以前の、図3のものと違うメインバルブのシール手段を示すメインバルブ上端付近の拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例に係る空圧式固着具打込機の主要部を切欠いた部分正面断面図である。
【図6】図5の固着具打込機のメインバルブ上端付近を拡大した断面図である。
【図7】図5の固着具打込機のシール部材のシール機能部が拡径する様子を示す図である。
【符号の説明】
1 空圧式固着具打込機
2 メインピストン
3 メインシリンダ
5 ハウジング
6 リザーバ
7 メインバルブ
9 シール壁部
10 ドライバ
11 トリガバルブ
13 トリガレバー
14 メインバルブチャンバ
15 排気ポート
17 ハンドル
18 ノーズ
19 リターンエアチャンバ
21 O−リング
22 排気通路
23 第2O−リング
25 弾性O−リング
26 上端部分
27 弾性O−リング
31 本発明の空圧式固着具打込機
33 リング状シール部材
34 支持部材
35 取付け部
37 シール機能部
42 周方向突部
43 周方向凹部
[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a pneumatic fixing tool driving machine that sends pressurized air to a main cylinder and drives a driver connected to a main piston to drive a fixing tool such as a nail or a screw into an object to be driven.
[0002]
[Prior art]
After sending pressurized air to the main cylinder and driving the driver connected to the main piston to drive a fixing tool such as a nail or screw into the object to be driven, A pneumatic fixing tool driving machine that discharges the pressurized air to the outside is well known and widely used in construction sites and the like. In this fixing tool driving machine, when the main piston returns from the striking position (bottom dead center position), the pressurized air in the main cylinder is suddenly discharged, and this discharged pressurized air is released from the exhaust passage to the atmosphere. When it comes to noise. In particular, recently, restrictions on the upper limit of air pressure of pressurized air to be supplied have been relaxed, and high-pressure (20 Kgf / cm 2 or higher) pressurized air can be used. It became possible. The use of high-pressure pressurized air increases noise, and exhausting directly from the main valve to the outside in a small pneumatic fastener driving machine increases the noise further, affecting the operator and reducing noise It has become. In order to eliminate this noise, the applicant has already disclosed in Japanese Patent Application No. 2002-233404 (Patent Document 1) that the exhaust from the main cylinder is guided through the handle to the silencer at the end of the handle and exhausted from the exhaust port. Has proposed. This exhausting method has obtained favorable results in terms of noise prevention.
[0003]
1 and 2 show the main part excluding the part of the muffler of the pneumatic fastener driving machine described in Patent Document 1. FIG. The fixing tool driving machine 1 includes a housing 5 that accommodates a main piston 2 and a main cylinder 3. The housing 5 is provided with a handle 17 (only one part is shown) that forms a grip to be gripped by an operator. The part is provided with a supply port for pressurized air compressed by a compressor or the like. A reservoir 6 for storing pressurized air is formed inside the housing 5, and the outside of the main cylinder 3 is filled with pressurized air. A main valve 7 is disposed outside the main cylinder 3 so as to be movable in the longitudinal direction of the main cylinder 3, that is, in the vertical direction. The main valve 7 is formed as a cylindrical body that slides outside the main cylinder 3 in the longitudinal direction, and stops supplying pressurized air to the upper part of the main cylinder 3 when it is in a stationary position where the fixing tool is not driven. Therefore, the cylindrical sealing wall portion 9 extending toward the main cylinder 3 formed at the upper part of the main valve 7 and / or the upper part of the inside of the housing 5 has sealing means that come into contact with each other.
[0004]
When the main valve 7 moves downward, pressurized air is sent from the upper end side of the main cylinder 3 to the upper surface of the main piston 2. As a result, the piston 2 is suddenly moved downward together with the connected driver 10 in the main cylinder 3. The main valve 7 is moved by the trigger valve 11. The trigger valve 11 is supplied with pressurized air from the reservoir 6, and in a stationary position where the trigger lever 13 is not pulled, the pressurized air is sent to the main valve chamber 14 formed on the lower end side of the main valve 7. Keep the valve 7 in the upper rest position. When in the stationary position, the main cylinder 3 is not supplied with pressurized air from the reservoir 6 and the main piston 2 is not driven. When the trigger lever 13 is pulled, as shown in FIG. 2, the pressurized air in the main valve chamber 14 passes through the inside of the trigger valve 11 and is discharged to the exhaust port 15, and further passes through a silencer (not shown) to the outside. The force that pushes up the main valve 7 is lost. Pressurized air is supplied to the reservoir 6, and the main valve 7 always has a downward pressing force, so the main valve 7 moves downward. As a result, pressurized air is sent from the reservoir 6 to the main cylinder 3 from the upper surface side of the main piston 2, the main piston 2 is suddenly moved downward in the main cylinder 3, and the driver 10 is in the nose 18. A fixing tool (not shown) such as a nail is driven into a driving object such as wood. In the position of FIG. 2, the main piston 2 and the driver 10 are at bottom dead center. A return air chamber 19 is formed on the outer periphery of the main cylinder 3 at a position adjacent to the main piston 2 at the bottom dead center, and pressurized air when the main piston 2 descends is stored there.
[0005]
When the operator releases the trigger lever 13 after driving the fixing tool into the driving object, the pressurized air in the reservoir 6 is supplied to the main valve chamber 14 through the trigger valve 11 and the main valve 7 is moved upward. Move. As a result, the supply of pressurized air from the reservoir 6 to the main cylinder 3 is stopped. Further, when the main valve 7 moves close to the upper stationary position, the seal by the O-ring 21 is released and supplied to the upper surface side of the main piston 2 between the outside of the main cylinder 3 and the inside of the main valve 7. An exhaust passage 22 for discharging the pressurized air is formed. The exhaust passage 22 communicates with the return air chamber 19 and the exhaust port 15 extending to the handle. However, since the main valve 7 has not completely returned to the upper stationary position before reaching the stationary position, Communication with the port 15 is blocked by the second O-ring 23, and the pressurized air on the upper surface side of the main piston 2 flows only into the return air chamber 19. When the main valve 7 is further raised, the seal by the second O-ring 23 is released, and the pressurized air on the upper surface side of the main piston 2 flows to the exhaust port 15, the pressure on the upper surface side of the piston 2 decreases, so the return air chamber The pressurized air 19 acts on the lower surface side of the piston 2 to rapidly return the main piston 2 and the driver 10 to the rest position, that is, the top dead center. Pressurized air is rapidly discharged from the main cylinder 3, and the discharged pressurized air is discharged to the atmosphere through the exhaust passage 22 and the exhaust port 15, and the driving is finished.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application No. 2002-233404, drawings and abstract [Patent Document 2]
JP 2001-198850 A [Patent Document 3]
JP 2002-127038 A
[Problems to be solved by the invention]
In the fixing device driving machine of Patent Document 1, the main cylinder formed in the upper part of the housing 5 so as to stop supplying the pressurized air of the reservoir 6 to the upper part of the main cylinder 3 when in the stationary position. The cylindrical sealing wall portion 9 extending toward 3 and the upper portion of the main valve 7 have sealing means that come into contact with each other. FIG. 3 and FIG. 4 show an example of a prototype sealing means. In FIG. 3, an elastic O-ring 25 is attached to the outer periphery of the seal wall portion 9, and this O-ring 25 contacts the inner wall surface of the upper end portion 26 of the main valve 7 to form a seal. In the method of FIG. 4, the seal wall 9 is formed so that the outer peripheral surface forms a right cylinder, and no elastic O-ring is provided. On the other hand, an elastic O-ring 27 is attached inside the upper end portion 26 of the main valve. These sealing means exhibit a sealing function without a problem if the pressurized air has a low pressure of about 10 kgf / cm 2 . However, when the main valve is moved down to the firing position and the seal is released while high pressure pressurized air of about 30 kgf / cm 2 is in the reservoir, the air pressure used is high, so the main valve passes by the main valve. The speed of the pressurized air flowing into the cylinder increases, and the elastic O-ring 25 (FIG. 3), which is a sealing means, drops off from the seal wall 9 by the pressurized air flowing in, or the elastic O-ring 27 ( 4) may be pushed away from a predetermined position of the main valve 7 by the pressurized air flowing in. The O-ring that is out of the predetermined position loses the function as the sealing means, and the function of the fixing tool driving machine is also impaired. Therefore, it is desired that the sealing function of the main valve is not lost even when high-pressure pressurized air is used.
[0008]
In Patent Document 2 (Japanese Patent Laid-Open No. 2001-198850), a seal member extending in the axial direction from the upper end surface of a cylindrical main valve (slide sleeve) that slides outside the upper portion of the main cylinder is attached. Has been disclosed in which the inner surface of the housing is brought into contact with the inner surface of the housing in the axial direction for sealing. When the seal is formed by the axial contact, the axial pressing force to the seal member must be obtained from the main valve that slides in the axial direction. A configuration for obtaining a direction moving force must be added. Further, in Patent Document 3 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-127038), a poppet valve type main valve (head valve) that moves in the axial direction is provided on the upper end side of the main cylinder, and the seal member of the main valve serves as the main cylinder. A configuration is disclosed in which the upper end surface of the lens is abutted and sealed in the axial direction. The seal member of Patent Document 3 also forms a seal by abutting on the end surface of the main cylinder in the axial direction. Therefore, the axial pressing force to the seal member must be obtained from the main valve that slides in the axial direction, and the main valve must have an axial force for sealing.
[0009]
Therefore, even if high-pressure pressurized air is used, the object of the present invention is to maintain the sealing function of the main valve that is formed in a cylindrical shape and slides outside the main cylinder. An object of the present invention is to provide a pneumatic fastener driving machine that does not require directional pressing force.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the present invention provides a main cylinder, a main piston which is arranged to reciprocate in the main cylinder and to which a driver for driving a fixing tool such as a nail or a screw is connected, and the main cylinder A housing having a reservoir for storing pressurized air therein, a stationary position for preventing the supply of pressurized air to the main cylinder and maintaining the main piston at a stationary position, and pressurizing the main cylinder A main valve that moves the firing position to supply air and move the main piston to the firing position, sends pressurized air to the main cylinder and drives the driver connected to the main piston to drive nails, screws, etc. Provided is a pneumatic fixing tool driving machine for driving a fixing tool from a nose to an object to be driven. In this pneumatic fastener driving machine, the main valve is formed as a cylindrical body that slides in the longitudinal direction on the outside of the main cylinder, and stops supplying pressurized air to the upper part of the main cylinder when it is at a stationary position. As described above, there is provided a sealing means for contacting a cylindrical sealing wall portion extending toward the main cylinder formed in the upper part of the housing, and the sealing means is a flexible ring attached to the upper end of the main valve. The seal member includes a mounting portion attached to the outer peripheral portion of the upper end of the main valve, and a sealing function portion that extends radially inward from the upper end surface of the main valve and contacts the seal wall portion. When the main valve is at the stationary position, the sealing function unit is configured to apply the sealing machine by the force with which the pressurized air of the reservoir presses the outer peripheral surface of the sealing function unit and the outer peripheral surface of the mounting unit. Wherein the radially inner end surfaces of the parts is configured to be pressed against the seal wall portion.
[0011]
According to the present invention, the flexible ring-shaped seal member attached to the upper end of the main valve has a mounting portion attached to the outer peripheral portion of the upper end of the main valve, and extends radially inward from the upper end surface of the main valve. A sealing function portion that contacts a cylindrical sealing wall portion on the inner surface of the housing, and the sealing function portion is configured such that when the main valve is at a stationary position, the pressurized air in the reservoir is the outer peripheral surface of the sealing function portion and the outer peripheral surface of the mounting portion. Since the end surface on the radially inner side of the seal function portion is pressed against the seal wall portion by the force of pressing the seal function portion, the main valve is in the stationary position even if high-pressure pressurized air is used. In this state, when the seal to the seal wall is obtained by the pressing force of the pressurized air, the seal is securely maintained without the need for an axial pressing force, and the main valve moves from the stationary position to the firing position. In addition, since the mounting portion is outside the main valve, the sealing member is not caught inside the main valve even by high-speed pressurized air passing through the vicinity of the main valve. Will not deviate from.
[0012]
In the above-described fixing tool driving machine, the seal function part of the seal member can be easily moved radially outward when the main valve is lowered to the firing position, and the seal function part is easily moved radially outward when the main valve is lowered to the firing position. And the end surface on the radially inner side is flexible so as to be easily separated from the seal wall portion. As a result, when the main valve moves down along the outer periphery of the main cylinder, the seal function part moves away from the seal wall part, and wear of the seal function part when the main valve moves down is reduced, so that the entire seal member is durable. Improve sexiness. Further, a circumferential recess is formed on the inner surface of the seal member mounting portion to be fitted to a circumferential protrusion formed near the upper end of the main valve. As a result, the seal member can be attached simply by pushing in from the upper end side of the main valve so as to surround the upper end portion thereof. The seal member can be formed from hard urethane or butadiene acrylonitrile rubber (NBR) having a hardness of 90 degrees.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a pneumatic fixing tool driving machine 31 according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In FIG. 5, the same members as those in the fixing tool driving machine 1 in FIGS. 1 to 4 are denoted by the same reference numerals, and the functions thereof are the same as those in the fixing tool driving machine 1. The pneumatic fixing tool driving machine 31 is disposed so as to reciprocate in the main cylinder 3, the main piston 2 to which a driver 10 for driving a fixing tool such as a nail or a screw is connected, And a housing 5 having a reservoir 6 provided so as to cover the cylinder 3 from the outside and storing pressurized air therein. Although not shown in its entirety, the housing 5 is formed with a grip that is gripped by an operator and a reservoir that has a pressurized air supply port for the reservoir 6 and is continuous with the reservoir 6 of the housing 5. A handle 17 having a silencer for exhausting the exhaust discharged from the main cylinder 3 when the piston 2 is returned to the outside is integrally connected. Pressurized air compressed by a compressor or the like is supplied to the supply port at the end of the handle 17 so that the reservoir 6 of the housing 5 is filled with pressurized air.
[0014]
A main valve 7 is slidably disposed outside the main cylinder 3. The main valve 7 prevents the supply of pressurized air to the main cylinder 3 and maintains the main piston 2 at a stationary position (top dead center position). And the main piston 2 is moved together with the driver 10 to the firing position (bottom dead center position). The main valve 7 is formed as a cylindrical body that slides outside the main cylinder 3 in the longitudinal direction of the main cylinder 3. The inner diameter of the main valve 7 is formed larger than the outer diameter of the main cylinder 3, and an exhaust passage 22 is formed between the main cylinder 3 and the main valve 7.
[0015]
The main valve 7 is controlled by a trigger valve 11. The trigger valve 11 takes a stationary position for maintaining the main valve 7 at a stationary position and a firing position for maintaining the main valve 7 at a firing position. The trigger valve 11 moves the main valve 7 from the stationary position to the firing position, and stops from the firing position. The pressurized air to the main valve 7 is controlled so as to return to the position. A main valve chamber 14 is provided at a position adjacent to one end (lower end) of the main valve 7 on the outer periphery of the main cylinder 3. When the trigger valve 11 is in the stationary position, the pressurized air in the reservoir 6 is supplied to the main valve chamber 14 through the trigger valve 11 to maintain the main valve 7 in the stationary position (upper position). At the upper end of the main valve 7, a ring-shaped seal member 33, which is a sealing means, is provided. Details of the seal member 33 will be described later. Further, the upper end portion of the housing 5 is closed, and a cylindrical seal wall portion 9 extends toward the upper end of the main cylinder 3 at the upper portion inside the housing 5. The ring-shaped seal member 33 at the upper end of the main valve 7 is in close contact with the seal wall 9 when the main valve 7 is at a stationary position and prevents the pressurized air in the reservoir 6 from being sent to the main cylinder 3. .
[0016]
When the trigger lever 13 is pulled and the trigger valve 11 takes the firing position, the pressurized air in the main valve chamber 14 is discharged to the exhaust port 15 of the handle 17 through the trigger valve 11, and a pushing force acts on the main valve 7. No longer. Since the air pressure by the pressurized air of the reservoir 6 is acting on the other end side (upper end side) of the main valve 7, the main valve 7 is moved to the firing position (downward position) by the pressurized air of the reservoir 6. It is done. As a result, the seal by the seal member 33 disappears, and the pressurized air in the reservoir 6 is introduced into the main cylinder 3 from above to move the main piston 2 downward to the firing position. At this time, the pressurized air in the reservoir 6 rapidly flows into the upper portion of the main cylinder 3 through a gap formed between the seal member 33 at the upper end of the main valve 7 and the cylindrical seal wall portion 9 at the upper end of the housing 5. In particular, when the air pressure of the pressurized air in the reservoir 6 is high, the inflow speed is high.
[0017]
In the present invention, a ring-shaped sealing member 33 as a sealing means is attached to the upper end portion of the main valve 7. The sealing member 33 contacts and seals the cylindrical sealing wall portion 9 extending toward the upper end of the main cylinder 3 inside the closed upper end portion of the housing 5. A ring-shaped support member 34 for supporting the upper end of the main cylinder 3 is fixed to the housing 5 on the outer peripheral portion of the upper end of the main cylinder 3 facing the seal wall 9, thereby forming the upper end portion of the main cylinder 3. , Forming an inlet for pressurized air. The support member 34 is formed in a comb shape or a concavo-convex shape when viewed from the outer peripheral side, and introduces the pressurized air of the reservoir 6 into the main cylinder 3 through a plurality of concave portions formed in the outer peripheral direction. The support member 34 also guides the slide between the rest position and the firing position of the main valve 7, and further cooperates with the O-ring 21 inside the main valve 7 to discharge to the exhaust passage 22. Open and close the road.
[0018]
Reference is made to FIG. 6 in which the vicinity of the upper end of the main valve 7 in FIG. 5 is enlarged. The seal member 33 is formed of a flexible ring-shaped member. For example, the seal member 33 can be formed from an integrally molded part of hard urethane or butadiene acrylonitrile rubber (NBR) having a hardness of 90 degrees, and has elasticity. The seal member 33 is attached to the outer peripheral portion of the upper end of the main valve 7, and is located on the upper end surface of the main valve 7 and extends radially inward from the end surface to contact the outer surface of the seal wall portion 9. And a sealing function part 37. The sealing function portion 37 is an end surface on the radially inner side of the sealing function portion 37 by the force by which the pressurized air of the reservoir 6 presses the outer peripheral surface of the sealing function portion 37 and the outer peripheral surface of the mounting portion when the main valve 7 is in the stationary position. Is pressed against the seal wall 9. That is, the seal function part 37 is formed integrally with the attachment part 35, and the force of pressurized air (see arrow 38) that presses the outer surface of the seal function part 37 radially inward and the outer surface of the attachment part 35 are pressed. The pressure air force (arrow 38) is formed so that the end surface on the radially inner side of the seal function part 37 presses the seal wall part 9. As a result, the seal function unit 37 can obtain the seal to the seal wall 9 by the pressing force of the high-pressure pressurized air, and can reliably maintain the seal without the need for the axial pressing force.
[0019]
The seal function part 37 is flexible so that when the main valve 7 moves down to the firing position, the diameter of the seal function part 37 is easily increased radially outward, and the end surface on the radially inner side of the seal function part 37 is easily separated from the seal wall part 9. Have In FIG. 7, when the main valve 7 starts to move downward to the firing position, pressurized air in the reservoir 6 is formed between the seal member 33 at the upper end of the main valve 7 and the cylindrical seal wall 9 at the upper end of the housing 5. As shown by the arrow 39, the air rapidly flows into the upper part of the main cylinder 3. In particular, when the air pressure of the pressurized air in the reservoir 6 is high, the inflow speed is high. The force entrained between the sealing wall portion 9 acts on the sealing function portion 37 by the high-speed pressurized air, but the sealing function portion 37 is flexible enough to easily expand radially outward. And there is no member that restricts the diameter expansion on the outer peripheral surface side, so that the end surface on the radially inner side is easily separated from the seal wall portion 9 as shown by an arrow 41, and friction with the seal wall portion 9 can be reduced. . In order to obtain flexibility in the sealing function part 37, for example, it is preferable that the sealing function part 37 is made of the hard urethane or butadiene acrylonitrile rubber (NBR) having a hardness of 90 degrees. As a result, when the main valve 7 moves downward, the seal function part 37 can be separated from the seal wall part 9, reducing the wear of the seal function part and improving the durability of the entire seal member.
[0020]
In FIG. 6, the attachment portion 35 is attached to the outer periphery of the upper end portion of the main valve 7. A protrusion 42 is formed in the circumferential direction on the outer periphery of the upper end portion of the main valve 7. A circumferential recess 43 is formed on the inner surface of the attachment portion 35 to be fitted to the circumferential protrusion 42 near the upper end of the main valve. As a result, the seal member 33 can be attached simply by pushing in from the upper end side of the main valve 7 so as to surround the upper end portion thereof. Since the attachment portion 35 is outside the main valve 7 and the seal function portion 37 is also integrally connected, when the main valve 7 moves from the stationary position to the firing position, the vicinity of the main valve 7 is moved at high speed. Even if the pressurized air passes, the seal member 33 is not caught inside the main valve 7, and the seal member 33 does not deviate from a predetermined mounting position of the main valve 7.
[0021]
【The invention's effect】
According to the present invention, even when high-pressure pressurized air is used, the seal function unit can obtain a seal to the seal wall portion by the pressing force of the pressurized air when the main valve is in the stationary position, The seal can be reliably maintained without the need for pressure, and the mounting part is outside the main valve even when the main valve moves from the rest position to the firing position. In this case, the sealing member is not caught inside the main valve, and the sealing member does not deviate from a predetermined mounting position of the main valve.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front sectional view of a pneumatic fastener driving machine disclosed in Japanese Patent Application No. 2002-233404, which is a reference example for understanding the present invention.
2 is a front cross-sectional view of the pneumatic fastener driving machine of FIG. 1 in a fired state.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view near the upper end of the main valve showing the sealing means of the main valve before the present invention.
4 is an enlarged cross-sectional view near the upper end of the main valve showing the sealing means of the main valve different from that of FIG. 3 before the present invention.
FIG. 5 is a partial front cross-sectional view of the main part of the pneumatic fastener driving machine according to the embodiment of the present invention.
6 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the upper end of the main valve of the fastener driving machine of FIG.
7 is a view showing a state in which a diameter of a sealing function portion of a sealing member of the fixing tool driving machine in FIG. 5 is increased.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Pneumatic type fixing tool driving machine 2 Main piston 3 Main cylinder 5 Housing 6 Reservoir 7 Main valve 9 Seal wall part 10 Driver 11 Trigger valve 13 Trigger lever 14 Main valve chamber 15 Exhaust port 17 Handle 18 Nose 19 Return air chamber 21 O -Ring 22 Exhaust passage 23 Second O-ring 25 Elastic O-ring 26 Upper end portion 27 Elastic O-ring 31 Pneumatic fixing tool driving machine 33 of the present invention Ring-shaped seal member 34 Support member 35 Mounting portion 37 Seal function portion 42 Circumferential protrusion 43 Circumferential recess

Claims (5)

メインシリンダと、メインシリンダ内を往復動するように配置され、釘やねじ等の固着具を打込むドライバが連結されたメインピストンと、前記メインシリンダを外側から覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザーバを有するハウジングと、前記メインシリンダへの加圧空気の供給を阻止して前記メインピストンを静止位置に維持する静止位置と該メインシリンダに加圧空気を供給して前記メインピストンを発射位置に移動させる発射位置とを移動するメインバルブとを備え、前記メインシリンダに加圧空気を送ってメインピストンに連結されたドライバを駆動して釘やねじ等の固着具をノーズから打込対象物に打込む、空圧式固着具打込機において、
前記メインバルブは、前記メインシリンダの外側を長手方向にスライドする筒状体として形成され、前記静止位置にあるとき、前記メインシリンダ上部への加圧空気の供給を停止するように、前記ハウジング内部の上部に形成されたメインシリンダに向けて延びる筒状のシール壁部に接触するシール手段を有し、
該シール手段は、前記メインバルブの上端に取付けられた可撓性のリング状シール部材であり、該シール部材は、前記メインバルブ上端の外周部分に取付けられる取付け部と、該メインバルブ上端面から半径方向内方に延び出て前記シール壁部に接触するシール機能部とを包含し、該シール機能部は、前記メインバルブが静止位置にあるとき前記リザーバの加圧空気が前記シール機能部の外周面及び前記取付け部の外周面を押圧する力によって該シール機能部の半径方向内側の端面が前記シール壁部に押圧される構成である
ことを特徴とする空圧式固着具打込機。
A main cylinder, a main piston which is arranged to reciprocate in the main cylinder and is connected to a driver for driving a fixing tool such as a nail or a screw, and a main piston which is provided so as to cover the main cylinder from the outside and is added to the inside. A housing having a reservoir for storing pressurized air; a stationary position for preventing supply of pressurized air to the main cylinder and maintaining the main piston at a stationary position; and supplying the pressurized air to the main cylinder to supply the main piston A main valve that moves the firing position to the firing position, and sends pressurized air to the main cylinder to drive a driver connected to the main piston to strike a fastener such as a nail or screw from the nose. In the pneumatic fixing tool driving machine,
The main valve is formed as a cylindrical body that slides in the longitudinal direction on the outer side of the main cylinder. When the main valve is in the stationary position, the supply of pressurized air to the upper part of the main cylinder is stopped. A sealing means for contacting a cylindrical sealing wall extending toward the main cylinder formed on the upper part of
The seal means is a flexible ring-shaped seal member attached to the upper end of the main valve, and the seal member includes an attachment portion attached to an outer peripheral portion of the upper end of the main valve, and an upper end surface of the main valve. A sealing function part extending inward in the radial direction and contacting the seal wall, wherein the sealing function part is configured such that when the main valve is in a stationary position, the pressurized air in the reservoir is A pneumatic fixing tool driving machine characterized in that a radially inner end face of the seal function part is pressed against the seal wall part by a force pressing the outer peripheral face and the outer peripheral face of the mounting part.
請求項1に記載の打込機において、前記シール機能部は、前記メインバルブが発射位置に下動するとき、容易に半径方向外方に拡径して前記半径方向内側の端面が前記シール壁部から離れ易い可撓性を有することを特徴とする打込機。2. The driving machine according to claim 1, wherein when the main valve is moved down to a firing position, the sealing function portion easily expands radially outward and the end surface on the radially inner side is the sealing wall. A driving machine characterized by having flexibility to be easily separated from the part. 請求項2に記載の打込機において、前記シール部材の取付け部の内面には、前記メインバルブ上端付近に形成された周方向突部に嵌合する周方向凹部が形成されていることを特徴とする打込機。3. The driving machine according to claim 2, wherein a circumferential recess is formed on an inner surface of the attachment portion of the seal member to be fitted to a circumferential protrusion formed near the upper end of the main valve. And a driving machine. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の打込機において、前記シール部材は、硬質ウレタンから成ることを特徴とする打込機。The driving machine according to any one of claims 1 to 3, wherein the seal member is made of hard urethane. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の打込機において、前記シール部材は、硬度90度のブタジエンアクリロニトリルゴムから成ることを特徴とする打込機。The driving machine according to any one of claims 1 to 3, wherein the seal member is made of butadiene acrylonitrile rubber having a hardness of 90 degrees.
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