JP4063595B2 - 電池パック - Google Patents

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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解質二次電池を内蔵する電池パックに関し、とくに、携帯電話等の電気機器のように、電池パックを電気機器のケースの一部として使用するのに最適な非水電解質二次電池の電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
非水電解質二次電池は、ステンレス製の外装缶をステンレス製の封口板で閉塞しているステンレス製のケーシングを使用していた。ただ、非水電解質二次電池(特に正極活物質にコバルト酸リチウム等を用い、負極活物質に黒鉛等を用いた、いわゆるリチウムイオン電池)は、満充電すると電池電圧が3.5V以上となるので、長期間保存するとケーシングに腐食孔があいて液漏れする問題がある。ステンレス製のケーシングが腐食するのは、ステンレス中の鉄成分が、鉄イオンとなって電解液に溶解するからである。ケーシングの腐食による液漏れは、ケーシングを負極として解決できる。しかしながら、この構造の非水電解質二次電池は、正極に接続して電流を外部に取り出す端子材料には、アルミニウムやアルミニウム合金を使用する必要があって、ステンレスを使用できない。端子材料にステンレスを使用すると、鉄が溶解されるからである。しかしながら、アルミニウム製の端子材料は、正極のアルミニウム芯材に接続するのが難しくて、製品の歩留が悪くなる。アルミニウムどうしの溶接となるからである。小型の非水電解質二次電池は、端子部品が小さいので、アルミニウム製端子材料を確実に接続するのが難しく、電池の歩留を低下させてしまう。この弊害は、非水電解質二次電池のケーシングをアルミニウム製として解消できる。アルミニウムは、溶解電圧が高いので腐食による液漏れを防止できるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ケーシングをアルミニウム製とする非水電解質二次電池は、アルミニウム板を深絞り加工して底の閉塞された筒状の外装缶を製作し、この外装缶に電極体と非水電解質を入れ、開口部をアルミニウム板をプレス加工してなる封口板で閉塞して製作される。この構造の非水電解質二次電池は、アルミニウム板をプレス加工してなるケーシングを使用するので、外形を所定の規格寸法と規格形状とする必要がある。このため、電池パックとして電気機器の装着部に装着するためには、非水電解質二次電池をプラスチックケースに収納して、電気機器の装着部に装着される所定の立体形状に外形を成形する必要がある。この電池パックは、電気機器の装着部に脱着自在に装着できる外形に成形しているケースに、規格形状の非水電解質二次電池を収納して、種々の電気機器に合わせた外形としている。
【0004】
この電池パックは、非水電解質二次電池のケーシングと電池パックのケースからなる二重構造のケースであるため、製作に手間がかかるばかりでなく、製造コストも高くなる。電池パック全体の製造コストから換算すると、二重パッケージングの経費は、全体のトータルコストの約1/3にもなっているのが実状である。電池パックのコストを低減するために、電池のケーシングと電池パックのケースからなるパッケージングコストを安くする技術が切望されているが、電池のケーシングと、電池パックのケースからなる二重構造のパッケージングでは、大幅にコストを低減するのが極めて難しい。
【0005】
さらに、二重のパッケージング構造である従来の電池パックは、外形を小さくしながら大容量に設計すること、すなわち単位容積に対する容量を大きくするのが難しい。とくに封口板の部分は内部に配線する必要があって複雑になるので、かさばる構造となりやすい。このため、この部分を薄くするのは極めて難しい。非水電解質二次電池単体では、容積に対する容量を大きくできても、これを電池パックのケースに収納すると、電池パックの容量に対する容積が大きくなり、現実に使用する状態では外形を小さくしながら大容量にできない弊害がある。
【0006】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、金属腐食による液漏れを防止しながら、パッケージング全体の構造を著しく簡単な構造として、安価に多量生産でき、しかも電池パック全体の容積に対する容量を大きくできる電池パックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電池パックは、開口部を封口板3で閉塞している外装缶に、正極と負極とセパレータとからなる電極体2と非水電解質とを収納してなる非水電解質二次電池の電池パックである。封口板3は、プラスチックを成形してなるプラスチック封口板である。このプラスチック封口板は、表面側の外形を電気機器20の装着部21にセットされる立体形状に成形して、外装缶を気密に閉塞する封口板と、電池パックの外形を特定する外ケースの一部を構成する部材とを一体構造としている。さらに、プラスチック封口板は、表面に表出して電極端子8を固定している。この電極端子8は、電極体2と、電気的接続経路を通じて電気的に接続している。
【0008】
電気的接続経路は、プラスチック封口板を成形する工程でインサートして固定することができる。電気的接続経路は、過大な電流が流れると溶断される溶断部11を設けることができる。
【0009】
プラスチック封口板は、保護素子や保護回路などの電極体2に流れる電流を制御する電流制御手段をインサートすることができる。さらに、プラスチック封口板は、水分や気体の透過を阻止する遮断層3aをプラスチックに積層することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電池パックを例示するものであって、本発明は電池パックを以下のものに特定しない。
【0011】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0012】
図1ないし図3は、非水電解質二次電池であるリチウムイオン二次電池を内蔵する電池パックを示す。この電池パックは、非水電解質二次電池をリチウムイオン二次電池としているが、電池パックは、リチウムイオン二次電池以外の非水電解質二次電池であって、満充電電圧を3.5〜5Vとする電池も使用できる。図の電池パックは、電極体2をプラスチックケース1に収納して、封口板3で気密に密閉している。
【0013】
非水電解質二次電池は、正極と負極とセパレータとからなる電極体2と非水電解液とを収納して、満充電電圧を3.5V以上で5.0V以下とするものである。なお、1つの電池パック内で2個以上の電極体を直列で持つとき、電池パックより出力される電圧はそれぞれの電極体の電圧の合計となるが、ここでいう満充電電圧は、電極体1個あたりの電圧を示す。電極体2は、正極と負極とをセパレータで絶縁して積層している。正極と負極はセパレータを挟んで互いに積層し、これを渦巻状に巻いて多層の積層構造としている。巻かれた電極体2は、両面から加圧して所定の厚さに加工される。ただし、電極体2は、所定の形状に裁断された複数枚の正極と負極とをセパレータを介して積層して製作することもできる。
【0014】
正極は、以下のようにして製作される。活物質としてのコバルト酸リチウムと、導電剤としての黒鉛、及び結着剤としてのポリフッ化ビニデンを、それぞれ固形分質量比で90:6:4の比率でN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で混練して正極合剤スラリーとする。次いで、この正極合剤スラリーを芯体としてのアルミニウム箔(厚さ15μm)に規定量塗布後、加熱してNMPを蒸発させ、加圧ローラーにて規定厚さに調整後、所定の寸法に切断して正極を製作する。
【0015】
負極は、以下のようにして製作される。グラファイト粉末と、結着剤としてのゴム系結着剤を水に分散させたディスパージョンとをそれぞれ固形分質量比で95:5の比率で混合して、負極合剤スラリーとする。次いで、この負極合剤スラリーを銅箔(厚さ12μm)に規定量塗布後、加熱して水分を蒸発させ、加圧ローラーにて規定厚さに調整後、所定の寸法に切断して負極を製作する。
【0016】
以上のようにして製作される正極と負極とを、ポリエチレン製微孔性薄膜のセパレータを間に挟んで巻回して渦巻電極体を作製し、これを両面から加圧して所定の厚さの電極体2とする。
【0017】
電極体2を入れるプラスチックケース1は、内面と表面をプラスチックで成形して、図3に示すように、その外形を電気機器20の装着部21にセットされる立体形状に成形し、その内形を電極体2と非水電解液を入れる形状に成形している。このプラスチックケース1は、電極体2と非水電解液を入れる非水電解質二次電池の外装缶と、電池パックの外形を特定する外ケースとを一体構造としたもので、非水電解質二次電池の外装缶と電池パックのケースの両方に併用される。
【0018】
プラスチックケース1の内形は、電極体2を挿入するのに最適な形状に成形される。図4の電池パックは、加圧して所定の厚さにしてなる渦巻電極体2を入れるので、両端部を半円形とする細長い形状の筒状に加工している。多数の電極を積層している電極体を入れるプラスチックケースは、図示しないが、内部を長方形の筒状に加工する。プラスチックケース1の外形は、電気機器20に脱着自在に装着される形状に成形している。
【0019】
さらに、図4と図5のプラスチックケース1は、水分やガスの透過性を少なくするために、内部に水分や気体の透過を阻止する遮断層1cを積層している。遮断層1cは、プラスチックケース1の全体の内部に積層される。この遮断層1cは、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属層、あるいはシリカやアルミナ等の無機質層である。遮断層1cを金属層とするプラスチックケース1は、金属薄膜をインサート成形して製作され、あるいは金属をプレス加工してなる金属成形体をインサート成形して製作される。
【0020】
また、遮断層1cを金属層や無機質層とするプラスチックケース1は、内側に位置する内側ケース部1aと、外側に位置する外側ケース部1bを以下のように成形して製作される。
(1) プラスチックで内側ケース部1aを成形する。内側ケース部1aは、内側形状を電極体2を入れるのに最適な形状とする筒状に成形される。筒状の内側ケース部1aは、底を閉塞し、あるいは底を開いた筒状に成形する。
(2) 筒状の内側ケース部1aの外側表面に、金属や無機質材を蒸着して、内側ケース部1aの外側表面の全体を遮断層1cで被覆する。
(3) その後、外側ケース部1bを成形する金型の成形室に内側ケース部1aを仮止めし、外側ケース部1bの成形室に溶融プラスチックを注入して、外側ケース部1bに内側ケース部1aをインサート成形する。
【0021】
さらに、以下のようにしてプラスチックケース1を製作することもできる。
(1) プラスチックで内側ケース部1aを成形する。内側ケース部1aは、内側形状を電極体2を入れるのに最適な形状とし、外側形状を電気機器20の装着部21に装着される外形にほぼ等しいが、わずかに小さい筒状に成形される。筒状の内側ケース部1aは、底を閉塞し、あるいは底を開いた筒状に成形する。
(2) 筒状の内側ケース部1aの外側表面に、金属や無機質材を蒸着して、内側ケース部1aの外側表面の全体を遮断層1cで被覆する。
(3) その後、遮断層1cで被覆している内側ケース部1aの表面に、外側ケース部1bとなる未硬化で液状ないしペースト状のプラスチックを塗布して硬化させる。未硬化で液状のプラスチックとして、2液性のウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を使用する。外側ケース部1bとして塗布されるプラスチックは、硬化する状態で、その外形が電池パックの所定の外形となる膜厚に塗布される。
【0022】
以上のように、内部に遮断層1cを積層しているプラスチックケース1は、水分や気体の透過を遮断層1cで阻止できる。このため、プラスチックケース1を水分や気体を透過させるプラスチックで成形できる。したがって、金型に注入して成形されるプラスチックには、ほとんどの熱可塑性プラスチック、たとえば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ABS、EVA、塩化ビニル、ポリエステル等が使用できる。一方、電解液と接触する内側ケース1aには、電解液に用いる有機溶媒に対して溶解や膨潤しないプラスチックを用いることが好ましく、結晶ポリマー(LCP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリエーテルエーテルケイン(PEEK)等が使用できる。
【0023】
プラスチックケース1は、図6に示すように、異なる種類のプラスチックを積層してなるプラスチックの複合材料で成形することもできる。このプラスチックケース1は、水分や気体の透過を阻止できる気密性プラスチック1dを内部に積層している。気密性プラスチック1dにはフッ素樹脂やポリ塩化ビニリデン、エチレンビニルアルコール共重合体などが使用できる。このプラスチックケース1は、以下のようにして製作される。
(1) 内側ケース部1aを成形する。
(2) 成形された内側ケース部1aを金型の成形室に仮止めして、内側ケース部1aの外側表面に気密性プラスチック1dを成形して、気密性プラスチック1dに内側ケース部1aをインサートする。
(3) さらに、この内側ケース部1aを外側ケース部1bを成形する金型の成形室に仮り止めし、外側ケース部1bを成形するときに内側ケース部1aをインサートする。
【0024】
図6のプラスチックケース1は、内側ケース部1aと外側ケース部1bの間に気密性プラスチック1dを設けて、3層構造としているが、プラスチックケースは、内側ケース部を気密性プラスチックで成形して、その外側に外側ケース部を成形してなる2層構造とすることもできる。この構造のプラスチックケースも、気密性プラスチックで水分や気体の透過を阻止するので、他のプラスチックを、図5のプラスチックケース1と同じようにほとんどのプラスチックで成形できる。
【0025】
さらに、図6のプラスチックケース1は、以下のようにして製作することもできる。
(1) 内側ケース部1aを成形する。内側ケース部1aは、内側形状を電極体2を入れるのに最適な形状とし、外側形状を電気機器20の装着部21に装着される外形にほぼ等しいが、わずかに小さい筒状に成形される。筒状の内側ケース部1aは、底を閉塞し、あるいは底を開いた筒状に成形する。
(2) 成形された内側ケース部1aを金型の成形室に仮止めして、内側ケース部1aの外側表面に気密性プラスチック1dを成形して、気密性プラスチック1dに内側ケース部1aをインサートする。
(3) その後、気密性プラスチック1dを積層している内側ケース部1aの表面に、外側ケース部1bとなる未硬化で液状ないしペースト状のプラスチックを塗布して硬化させる。未硬化で液状のプラスチックとして、2液性のウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を使用する。外側ケース部1bとして塗布されるプラスチックは、硬化する状態で、その外形が電池パックの所定の外形となる膜厚に塗布される。
【0026】
プラスチックケース1は、電極体2を入れた状態で、開口部に封口板3を固定する。封口板3は、プラスチックケース1に溶着して、確実に固定されるので、プラスチックケース1は、熱可塑性のプラスチックで成形される。ただ、プラスチックケース1を熱硬化性のプラスチックで成形して、封口板3を接着して固定することもできる。
【0027】
熱可塑性のプラスチックで成形しているプラスチックケース1は、超音波溶着して封口板3を簡単に固定できる。プラスチックケース1に溶着される封口板3も、封口板3との溶着面を熱可塑性のプラスチックで成形している。図5と図6のプラスチックケース1と封口板3は、確実に溶着するために、一方に凸条6を設け、他方には凸条6を案内する連結溝7を設けている。凸条6を連結溝7に入れる状態で、超音波溶着してプラスチックケース1と封口板3はしっかりと気密に溶着される。
【0028】
以上の電池パックは、電極体2を収納する外装缶をプラスチックケース1としている。ただ、本発明の電池パックは、図示しないが、外装缶を、アルミニウム、またはアルミニウム合金製の金属缶とすることもできる。金属缶である外装缶は、開口部に封口板を接着して、あるいは圧着して固定する。さらに、開口部を封口板で閉塞した外装缶の外側表面に外側ケースを成形して、電気機器に脱着自在に装着される外形の電池パックとする。この外側ケースは、封口板を固定した外装缶を金型の成形室に仮止めし、成形室に溶融プラスチックを注入して、金属缶をインサートして成形することができる。さらに、この外側ケースは、外側表面に係止部を一体的に成形することもできる。ただ、外側ケースは、外装缶をインサート成形することなく、プラスチック製のケースとして金属缶である外装缶を収納して固定することもできる。
【0029】
封口板3は、全体をプラスチックで成形してなるプラスチック封口板である。この封口板3は、図1と図7に示すように、表面側の外形を電気機器20の装着部21にセットされる立体形状に成形している。図の封口板3は、プラスチックケース1の開口部に沿う形状に成形している。この封口板3は、外装缶を気密に閉塞する封口板と、電池パックの外形を特定する外ケースの一部を構成する部材とを一体構造としたもので、非水電解質二次電池の封口板と電池パックのケースの一部の両方に併用される。
【0030】
さらに、プラスチックで成形される封口板3は、図6に示すように、水分やガスの透過性を少なくするために、内部に水分や気体の透過を阻止する遮断層3aを積層することができる。この遮断層3aは、封口板3の全体の内部に積層することができる。この遮断層3aは、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属層、あるいはシリカやアルミナ等の無機質層である。遮断層3aを金属層とする封口板3は、金属薄膜をインサート成形して製作され、あるいは金属板をインサート成形して製作される。このように、内部に遮断層3aを積層している封口板3は、水分や気体の透過を遮断層3aで阻止できる。このため、封口板3を、水分や気体を透過させるプラスチックで成形できる。したがって、この構造の封口板3は、ほとんどのプラスチック、たとえば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ABS、EVA、塩化ビニル、ポリエステル等が使用できる。一方、電解液と接触する内側ケース1aには、電解液に用いる有機溶媒に対して溶解や膨潤しないプラスチックを用いることが好ましく、結晶ポリマー(LCP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリエーテルエーテルケイン(PEEK)等が使用できる。
【0031】
さらに、封口板は、図示しないが、異なる種類のプラスチックを積層してなるプラスチックの複合材料で成形することもできる。この封口板は、水分や気体の透過を阻止できる気密性プラスチックを内部に積層して、水分や気体の透過を阻止できる。気密性プラスチックにはフッ素樹脂やポリ塩化ビニリデン、エチレンビニルアルコール共重合体などが使用できる。この封口板は、気密性プラスチックの両側にプラスチックを積層して3層構造とすることも、内側を気密性プラスチックで成形して、その外側にプラスチックを積層してなる2層構造とすることもできる。この構造のプラスチックケースも、気密性プラスチックで水分や気体の透過を阻止するので、他のプラスチックを、前述の封口板と同じように、ほとんどのプラスチックで成形できる。
【0032】
さらに、プラスチックで成形される封口板3は、図1と図7に示すように、表面に表出するように正極端子8Aと負極端子8Bからなる電極端子8をインサートして固定している。これらの電極端子8は、電気的接続経路を通じて電極体2に接続している。図に示す封口板3は、インサートして固定された集電板9と集電基材10で電気的接続経路を構成している。封口板3は、その下面であるプラスチックケース1内に表出するように、正極集電板9Aと負極集電板(図示せず)からなる集電板9をインサートして固定している。さらに、封口板3は、正極端子8Aと負極端子8Bである電極端子8に集電基材10を接続している。この集電基材10は、封口板3に埋設されて、正極端子8Aを正極集電板9Aに、負極端子8Bを負極集電板(図示せず)に電気接続している。さらに図の集電基材10は、過電流が流れると溶断されるように、一部を細くして溶断部11としている。この集電基材10は、過電流が流れると溶断部11が電流で溶断されて電池パックに流れる電流を遮断する。
【0033】
さらに、プラスチックで成形される封口板は、図示しないが、電池に流れる電流を制御する電流制御手段をインサートすることもできる。電流制御手段は、電池の保護素子や保護回路である。この保護素子は、温度と電流のいずれかで電流を遮断するブレーカとすることができる。この保護素子は、電極端子と集電板との間に接続されてプラスチック封口板にインサートされる。この保護素子は、電池温度や電池に流れる電流を検出して、電池温度が設定温度よりも高くなり、あるいは電流値が設定値よりも大きくなると電流を遮断して電池を保護する。さらに、電池の保護回路は、電池パックの状態を検知して、電池パックの状態を電気機器に送信したり、電気機器と電池パックとの間に流れる電流を制御する。この保護回路は、電極端子と集電板との間に接続されてプラスチック封口板にインサートされる。
【0034】
さらに、図の封口板3は、非水電解質を注入する注入穴12を設けており、この注入穴12を封止栓13で気密に閉塞している。この電池パックは、プラスチックケース1に電極体2を入れて封口板3を固定し、封口板3の注入穴12から非水電解質を注入した後、注入穴12を封止栓13で閉塞する。電池パックは、封口板3をプラスチックケース1に固定する前であって、電極体2を入れた後に非水電解質を入れて、封口板3でプラスチックケース1の開口部を気密に閉塞することもできる。この電池パックは、封口板3に非水電解質の注入穴12を設ける必要がない。また、図の封口板3は、一部を薄く成形して安全弁14を設けている。安全弁14は、プラスチックケース1内の圧力が設定圧力よりも高くなると開弁して、プラスチックケース1の圧力破壊を防止する。
【0035】
図の電池パックは、プラスチックケース1の下端開口部である缶底をプラスチック製の底蓋15で閉塞している。この構造の電池パックは、底蓋15を成形するプラスチックを、プラスチックケース1よりも緩衝力に優れたプラスチック、たとえばABS樹脂等で成形できる。この電池パックは、落下したときの耐衝撃強度を向上できる。だたし、電池パックは、プラスチックケース1を底の閉塞された形状に成形することもできる。この電池パックは、プラスチックケース1の底を、別に成形してなる底蓋で閉塞する必要がなく、安価に多量生産できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の電池パックは、金属腐食による液漏れを防止しながら、パッケージング全体の構造を著しく簡単な構造として、安価に多量生産できる特長がある。それは、本発明の電池パックが、電極体と非水電解質とを収納している外装缶の開口部を閉塞する封口板を、プラスチックを成形してなるプラスチック封口板としており、このプラスチック封口板の表面側の外形を電気機器の装着部にセットされる立体形状に成形して、外装缶を気密に閉塞する封口板と、電池パックの外形を特定する外ケースの一部を構成する部材とを一体構造としているからである。このように、プラスチック封口板を電池パックのケースに併用して外装缶の開口部を閉塞する構造は、従来のように、非水電解質二次電池の封口板と電池パックのケースとからなる二重構造としないので、パッケージング全体の構造を著しく簡単にできる。したがって、製造コストを低減して安価に多量生産できる。しかも、プラスチックである封口板は腐食することがないので、金属腐食による液漏れが発生する心配もない。
【0037】
さらに、本発明の電池パックは、プラスチック封口板の表面に表出して電極端子を固定すると共に、この電極端子を、集電基材を介して封口板の内面に表出して固定される集電板に接続して、電極端子を電極体に接続しているので、封口板の部分の配線を簡単にできる特長もある。このように、本発明の電池パックは、封口板部分の配線を簡単にできることと、パッケージング全体の構造を二重構造とすることなく簡単にできることの相乗効果で、この部分を薄くして電池パック全体の容積に対する容量を大きくできる特長が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる電池パックの一部断面斜視図
【図2】図1に示す電池パックの正面図
【図3】図1に示す電池パックを電気機器に装着した状態を示す横断面図
【図4】図1に示す電池パックのプラスチックケースの拡大水平断面図
【図5】図1に示す電池パックのプラスチックケースの拡大垂直断面図
【図6】プラスチックケースの他の一例を示す拡大垂直断面図
【図7】図1に示す電池パックの拡大断面斜視図
【符号の説明】
1…プラスチックケース 1a…内側ケース部 1b…外側ケース
1c…遮断層
1d…気密性プラスチック
2…電極体
3…封口板 3a…遮断層
6…凸条
7…連結溝
8…電極端子 8A…正極端子 8B…負極端子
9…集電板 9A…正極集電板
10…集電基材
11…溶断部
12…注入穴
13…封止栓
14…安全弁
15…底蓋
20…電気機器
21…装着部

Claims (5)

  1. 開口部を封口板(3)で閉塞している外装缶に、正極と負極とセパレータとからなる電極体(2)と非水電解質とを収納してなる非水電解質二次電池の電池パックであって、
    封口板(3)がプラスチックを成形してなるプラスチック封口板で、このプラスチック封口板は、表面側の外形を電気機器(20)の装着部(21)にセットされる立体形状に成形されて、外装缶を気密に閉塞する封口板と、電池パックの外形を特定する外ケースの一部を構成する部材とを一体構造としており、
    さらに封口板(3)は、表面に表出して電極端子(8)を固定しており、この電極端子(8)を電極体(2)に電気的に接続してなり、封口板(3)に固定された電気的接続経路を持つことを特徴とする電池パック。
  2. 電極端子(8)と電極体(2)との電気的接続経路を、プラスチック封口板を成形する工程でインサートして固定している請求項1に記載される電池パック。
  3. 前記電気的接続経路に過大な電流が流れると溶断される溶断部(11)を設けている請求項1に記載される電池パック。
  4. 前記電気的接続経路に、電気機器(20)と電極体(2)との間に流れる電流を制御する電流制御手段を設けている請求項1に記載される電池パック。
  5. プラスチック封口板が、水分や気体の透過を阻止する遮断層(3a)をプラスチックに積層している請求項1に記載される電池パック。
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