JP4062156B2 - カムフォロア - Google Patents

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  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロッカアーム等に設けられるカムフォロアに関する。
【0002】
【従来の技術】
カムフォロアは、例えば、自動車等のエンジンの動弁機構や、その他の各種カム機構等に用いられている。このカムフォロアは、胴体に互いに対向する一対の側壁を有しており、これら両側壁間に架設された支軸に対して、外部の部材であるカムに当接するローラが回転自在に設けられた構成となっている。支軸の外周面とローラの内周面との間に、針状ころのような複数のころを介在させているものが多い。
【0003】
前記のように、支軸とローラとの間にころを介在させたカムフォロアでは、従来、ころの軸方向端面と側壁の内面との間に、ワッシャ状の薄板材が介装されているものがある(特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
実開平1−8510号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、自動車関連部品において、燃費の改善を図るべく、エンジン各部の低摩擦化、低トルク化が必要となってきている。その結果、エンジンの動弁機構に用いられているカムフォロアにおいても、さらに低トルク化を進めていかなければならない。
【0006】
本件発明者がこれまで実施してきた試験の結果では、従来のカムフォロアにおいて摺動、摩耗の激しいのは、ころの軸方向端面と、これに対向する側壁の内面との間である。すなわち、支軸とローラとの間にころが介在しているタイプのカムフォロアにおいては、ころはその軸心周りに自転しながら支軸の周りを公転する。スキュー等により、ころの軸方向位置に偏りが発生した場合、ころの軸方向端面は、自転と公転とが合成された運動をしながら、側壁の内面と擦れ合う。そのため、ころの軸方向端面と側壁の内面との間に激しい摩擦が生じる。
【0007】
これに対して、特許文献1に記載のカムフォロアでは、ころの軸方向端面と側壁の内面との間に、ワッシャ状の薄板材が介在するので、ころの軸方向端面と側壁の内面との直接的な接触は避けられる。
【0008】
ワッシャ状の薄板材が支軸に対して径方向のがたつきがある場合は、その外周部が、ローラと側壁との間の隙間に入り込んで、ローラの回転を阻害することがある。
【0009】
本発明は、上記従来の問題に対処したもので、動作面での不具合を発生させることなく、ころの軸方向端面と、側壁の内面との摩擦を低減して、カムフォロアの低トルク化を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を達成するために、互いに間隔をおいて対向する一対の側壁を有する胴体と、前記両側壁間に架設される支軸と、この支軸に対して所要の環状空間を存して回転自在に設けられ外周面にカムが当接するローラと、ローラと支軸との間の環状空間に介装される複数のころとを備え、前記ころの軸方向端面と側壁の内面との間に、ローラの内周面の径と同径もしくは小径で、前記ローラの内周面に対面する円筒状外周面を有するリング状のブッシュが前記支軸に回転自在に設けられており、前記ブッシュの軸方向幅は、ローラの軸方向端面と側壁の内面との間の最大間隔より広幅に設定され、前記ブッシュの外周面は、前記ローラの内周面により回転案内されるカムフォロアを構成している。
【0011】
上記構成によれば、ころの軸方向端面と側壁との間に、ブッシュが介在するので、ころの軸方向端面と側壁の内面との直接的な接触は避けられる。
【0012】
しかも、ブッシュは、ころの軸方向端面に接触することで、あるいはローラの内周面に接触することで、ころの公転方向に支軸の周りを回転する。このように回転するブッシュが介在することで、従来であれば、側壁内面ところの軸方向端面との間に生じた激しい擦れ合いが、側壁内面に対するブッシュの公転方向の擦れ合いと、ブッシュに対するころの自転に伴う擦れ合いとに分かれる。そのため、本発明では、従来のように激しく擦れ合う個所がなくなり、全体として摩擦抵抗が小さくなり、トルクが減少する。
【0013】
さらに、側壁の内面は、従来のようにころの軸方向端面が直接的に擦れ合うことがないので、摩耗が少ない。そのため、側壁やこの側壁を含む胴体に、たとえばアルミニウムのような軽量の金属を支障なく使用することができ、カムフォロアの軽量化を図ることができる。
また、ブッシュは、その軸方向幅が、ローラの軸方向端面と側壁の内面との間の最大間隔より広幅に設定されているので、ブッシュが支軸に対して径方向のがたつきがあり、ローラ内周面より小径であっても、その外周部が、ローラと側壁との間の隙間に入り込んで、ローラの回転を阻害するようなことがない。
【0014】
上記構成におけるブッシュは、鋼材その他の金属材で構成されていてもよく、また、全体を固体潤滑材、もしくは固体潤滑材を一部組成として含む材料で構成されていてもよいが、ブッシュは、少なくともその軸方向両側の表面層が、組成の一部もしくは全部を固体潤滑材とする低摩擦層となっていることが望ましい。このように、ブッシュの軸方向両側に固体潤滑材による低摩擦層があれば、ブッシュと側壁との摩擦、ブッシュところとの摩擦を大幅に低減させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔一実施形態〕
本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明すると、図1ないし図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1は一実施形態に係るカムフォロアの縦断面図、図2は、図1のカムフォロアの一部の拡大縦断面図、図3は、図1のカムフォロアに含まれるブッシュの一部破断した斜視図、図4は、図3のブッシュの変形例を示す部分斜視図で、(A)(B)は互いに異なる変形例を示している。
【0017】
図1において、符号1はカムフォロアの全体を示し、2はその胴体、3,4は、前記胴体2の一部である側壁、5は支軸、6はローラ、7はころである。側壁3,4は、2つ一対で、互いに間隔をおいて平行に対向している。支軸5は、通常、焼き入れ、浸炭、窒化等の硬化処理を施した鋼材で構成されるもので、一対の側壁3,4間に架橋状に取り付けられる。この支軸5は、側壁3,4の取り付け孔に挿入した後、かしめにより側壁3,4に固定されるか、あるいは取り付け孔に圧入することで、側壁3,4に固定されている。
【0018】
ローラ6は、一対の側壁3,4の対向間隔内で、前記支軸5に対して所要の環状空間を存して回転自在に設けられるもので、その外周面には外部の部材であるカム8が当接するようになっている。このローラ6と前記支軸5との間の環状空間内に、ころ7が複数が設けられている。
【0019】
ころ7は、支軸5の外周面ともローラ6の内周面6iとも転がり接触するもので、通常、焼き入れ、浸炭、窒化等の硬化処理を施した鋼材で構成されるが、他の金属材料、もしくはセラミック材料で構成されたものでもよい。
【0020】
ころ7の軸方向両側にはそれぞれリング状のブッシュ9,10が支軸5周りに回転自在に設けられている。これらブッシュ9,10は、ころ7の軸方向端面と側壁2,3の内面との間に介在して、前記両面の直接的な接触を回避するためのものである。ブッシュ9,10は、図2および図3に明示するような形状で、所定の軸方向幅W9を有し、ローラ6の内周面6iの内径と同径もしくは小径に形成されている。すなわち、ローラ6の内周面6iの内径をR6i、ブッシュ9,10の外径をR9oとして、R6i≧R9oである。
【0021】
なお、図1および図2では、説明の都合上、ブッシュ9,10の外周面9o,10oとローラ6の内周面6iとの間に隙間があるが、実際には、ブッシュ9,10の外周面9o,10oとローラ6の内周面6iとは極めて近接していて、ブッシュ9,10の外周面9o,10oは、ローラ6の内周面6iにより回転案内される構成になっている。
【0022】
すなわち、ブッシュ9,10の外周面9o,10oとローラ6の内周面6iとの間の隙間は、ブッシュ9,10の内周面9i,10iと支軸5の外周面5oとの間の隙間より小さく設定することが好ましい。また、ブッシュ9,10は、その径方向の厚さT9(図3に図示)を、ころ7の直径の1/2より大きく設定することが好ましい。
【0023】
以上の構成とすることにより、ブッシュ9,10は、回転した場合でも、支軸5に接触して挙動が不安定になることがない。また、ころ7は、その軸方向端面がブッシュ9,10の軸方向側面に接触案内されることになるが、ブッシュ9,10の軸方向側面は、胴体2の一部である側壁3,4の内面に比べ平坦もしくは平滑な面であり、摩擦係数が低く、特に、固体潤滑材を含む面となっている場合は、摩擦係数が著しく低く、そのため、ころ7はその回転が安定する上に、ブッシュ9,10との摩擦抵抗が小さな値に抑えられるので、ロッカアームの低トルク化が可能となる。
【0024】
ブッシュ9,10の軸方向幅W9を所定の寸法としたのは、ブッシュ9,10が支軸5に対して径方向のがたつきがあっても、ブッシュ9,10の外周部が、ローラ6と側壁3,4との間の隙間に入り込まないようにするためである。すなわち、ブッシュ9,10の外周部が、ローラ6と側壁3,4との間の隙間に入り込まないようにするためには、ブッシュ9,10の支軸5に対する径方向のがたつき量(ブッシュ9,10の内径と支軸5の外径との差)をできるだけ小さくすればよいが、この実施形態では、ブッシュ9,10の軸方向幅W9が、ローラ6の軸方向端面と側壁3,4の内面との間の最大間隔D36(要するに、両側壁間3,4の間隔D34と、ローラ6の軸方向幅W6との差)より広幅に設定されている(D36=D34−W6、W9>D36)。
【0025】
ブッシュ9,10の素材について、この実施形態では、ブッシュ9,10の全体が固体潤滑材、もしくは固体潤滑材を一部組成として含む材料で構成されている。
【0026】
ブッシュ9,10の組成の一部もしくは全部となる固体潤滑材としては、(1)黒鉛、二硫化モリブデン(MoS2)、二硫化タングステン等の層状構造体、(2)四ふっ化エチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)系樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリイミド等の合成樹脂、(3)金、銀、鉛、すず、インジウム等の軟質金属、(4)その他、リン酸マンガン、酸化鉛等がある。ブッシュ9,10には、前記の固体潤滑材のほかには、結合材や、ガラス繊維等の耐摩耗材が含まれることがある。
【0027】
上記構成によれば、ころ7の軸方向端面と側壁3,4との間に、ブッシュ9,10が介在するので、ころ7の軸方向端面と側壁3,4の内面との直接的な接触は避けられる。この場合、ころ7と側壁3,4との間では、側壁3,4内面に対するブッシュ9,10の公転方向の擦れ合いと、ブッシュ9,10に対するころ7の自転に伴う擦れ合いとが生じるが、これらの擦れ合いは、従来、ころの軸方向端面と側壁の内面とが直接に接触した場合の両者間の擦れ合いに比べ、摩擦の度合いが低いから、全体として摩擦抵抗が小さくなり、トルクが減少する。
【0028】
しかも、ブッシュ9,10の全体が固体潤滑材、もしくは固体潤滑材を一部の組成として含む材料で構成されているので、ブッシュ9,10と側壁3,4との摩擦、およびブッシュ9,10ところ7との摩擦がいずれも格段に小さくなっており、これがカムフォロア1全体のトルクを大幅に減少させるのに役立っている。
【0029】
さらに、側壁3,4の内面では、従来のようにころ7の軸方向端面が直接的に擦れ合うことがないので、側壁3,4内面の摩耗が少ない。そのため、側壁3,4やこの側壁3,4を含む胴体2に、これまで耐摩耗性に問題があるとして使用が避けられてきた材料、たとえばアルミニウム等の軽金属を使用することができる。側壁3,4や胴体2に軽金属を用いることで、カムフォロア1の軽量化が可能になる。
【0030】
さらに、ブッシュ9,10は、その軸方向幅W9が、ローラ6の軸方向端面と側壁3,4の内面との間の最大間隔D36より広幅に設定されているから、ブッシュ9,10が支軸5に対して径方向に大きながたつきがあっても、ブッシュ9,10の外周部が、ローラ6と側壁3,4との間の隙間に入り込んで、ローラ6の回転を阻害することがない。
【0031】
なお、ブッシュ9,10の外径R9oは、上記実施形態のように、ローラ6の内周面6iにほとんど隙間なく対面するように、ローラ内周面6iの内径R6iと同一もしくは近似した値に設定されるほか、ローラ内周面6iとの間に比較的大きな隙間ができるよう、小径の値に設定されていてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、ブッシュ9,10の全体が固体潤滑材、もしくは固体潤滑材を一部組成として含む材料で構成されているが、ころ7の軸方向端面と側壁3,4の内面との直接的な接触を避けるためには、ブッシュ9,10は、固体潤滑材以外の材料、たとえば鋼材その他の金属材料で構成されていてもよい。
【0033】
ブッシュ9,10に固体潤滑材を用いる場合でも、必ずしも、ブッシュ9,10の全体を固体潤滑材で構成する等して全体に固体潤滑材を含ませる必要はなく、ブッシュ9,10の表面側に固体潤滑材が存在すればよい。具体的には、図4の(A)に示すように、ブッシュ91は、固体潤滑材以外の素材、たとえば鋼材で芯材91aが構成され、その表面に、組成の一部もしくは全部を固体潤滑材とする低摩擦層91bが形成されていればよい。
【0034】
ブッシュ9,10は、主として、その軸方向一方の面が側壁3,4の内面と擦れ合い、軸方向他方の面がころ7の軸方向端面と擦れ合うことを考慮すると、固体潤滑材を利用する場合、そのブッシュ92は、図4の(B)に示すように、固体潤滑材以外の材料で構成された芯材92aに対して、少なくともその軸方向両側の表面層が、組成の一部もしくは全部を固体潤滑材とする低摩擦層92bとなっていればよい。
【0035】
〔カムフォロアを含む機構の実施形態〕
次に、本発明のカムフォロアを含む機構について述べる。図5は、本発明のカムフォロアを含む機構の一実施形態の一部破断して示した側面図で、同図には、OHC型式エンジンの動弁機構に用いられるエンドピボット型のロッカアームを例示している。図5において、符号20は、エンドピボット型のロッカアームの全体を示し、21はカム、22は、傾動支持部となるラッシュアジャスタ、23はバルブのステムである。
【0036】
ロッカアーム20は、互いに間隔をおいて対向する一対の側壁3,4(但し、一方の側壁4は図5に現われていない)を含む胴体24を備えている。胴体24の長手方向一端部には、ラッシュアジャスタ22の上端部に嵌合するピボット部25が設けられ、長手方向他端部には、バルブのステム23に当接されるバルブ係合部26が設けられている。そして、胴体24の長手方向中間部に、図1に示したカムフォロア1が設けられており、このカムフォロア1のローラ6の外周面が、前記のカム21に転接するようになっている。
【0037】
このロッカアーム20では、カム21の回転に伴い、ピボット部25が支点となって胴体24が傾動されて、バルブ係合部26がバルブのステム23に対して上下方向に反復変位させられることで、バルブを開閉動作させる。
【0038】
この動作中、ころ7が軸方向の一方に変位すると、変位側の側壁3(4)の内面との間にはブッシュ9(他方のブッシュ10は、図5に図示されていない)が介在しているから、ころ7の軸方向端面は、ブッシュ9(10)の軸方向一面に接触し、ブッシュ9(10)の軸方向外面が側壁3(4)の内面に接触する。ころ7とブッシュ9(10)との擦れ合い、およびブッシュ9(10)と側壁3(4)との擦れ合いは、ころの軸方向端面が直接的に側壁の内面に擦れ合う場合に比べ、摩擦の度合いが低い上に、固体潤滑材を含む面を介しての擦れ合いであるから、ころ7とブッシュ9,10と側壁3,4との相互間に生じる摩擦抵抗は、小さな値に抑えられる。これで、ロッカアーム20全体の低トルク化が可能になる。
【0039】
図6は、本発明のカムフォロアを含む機構の他の一実施形態の一部破断して示した側面図で、同図には、センタピボット型のロッカアームを例示している。図6において、符号30は、センタピボット型のロッカアームの全体を示し、31はカム、32は、シリンダヘッドに設置されるバルブのステムである。
【0040】
このロッカアーム30では、胴体33の長手方向一端に、図1に示したカムフォロア1が設けられ、長手方向中間に傾動支点となるロッカシャフト34が貫通され、長手方向他端にアジャストスクリュー35が螺合装着されている。アジャストスクリュー35には、前記したバルブのステム32の端部が当接される。
【0041】
このロッカアーム30では、カム31の回転に伴い、ロッカシャフト34が支点となって胴体33が傾動されて、アジャストスクリュー35が上下方向に反復変位させられることで、バルブを開閉動作させる。
【0042】
この動作中、カムフォロア1ではローラ6が回転するが、ころ7(図6では図示省略)が軸方向の一方に変位すると、変位側の側壁3,4(一方の側壁4は図6に現われていない)の内面との間には、表面層に固体潤滑材を含むブッシュ9,10(一方のブッシュ10は図6に図示されていない)が介在しているから、このブッシュ9,10の作用により、ころ7とブッシュ9,10と側壁3,4との相互間に生じる摩擦抵抗は、ころの軸方向端面が直接的に側壁の内面に擦れ合う場合に比べ、小さな値に抑えられる。これで、ロッカアーム30全体の低トルク化が可能になる。
【0043】
このほか、本発明のカムフォロアは、OHV型式エンジンの動弁機構において、ロッカアームの傾動により上下するプッシュロッドの先端のラッシュアジャスタに設けてもよく、使用個所は、上記実施形態のものに限定されない。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、ブッシュにより、ころの軸方向端面と側壁の内面との直接的な接触が避けられるばかりでなく、ころとブッシュと側壁との相互間に生じる摩擦抵抗は、ころの軸方向端面が直接的に側壁の内面に擦れ合う場合に比べ、小さな値に抑えられ、これで、カムフォロア全体の低トルク化が可能になる。
【0045】
ブッシュの軸方向両側に固体潤滑材を含む低摩擦層があれば、ブッシュと側壁との摩擦、ブッシュところとの摩擦を大幅に低減させることができる。
【0046】
ブッシュの軸方向幅が、ローラの軸方向端面と側壁の内面との間の最大間隔より広幅に設定されているから、ブッシュが支軸に対して径方向のがたつきがあっても、その外周部が、ローラと側壁との間の隙間に入り込んで、ローラの回転を阻害することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカムフォロアの縦断面図である。
【図2】図1のカムフォロアの一部の拡大縦断面図である。
【図3】図1のカムフォロアに含まれるブッシュの一部破断した斜視図である。
【図4】図3のブッシュの変形例を示す部分斜視図で、(A)(B)は互いに異なる変形例を示している。
【図5】本発明のカムフォロアを含む機構の一実施形態の一部破断して示した側面図で、エンドピボット型のロッカアームを例示している。
【図6】本発明のカムフォロアを含む機構の他の一実施形態の一部破断して示した側面図で、センタピボット型のロッカアームを例示している。
【符号の説明】
1 カムフォロア
2 胴体
3,4 側壁
5 支軸
6 ローラ
7 ころ
8 カム
9,10 ブッシュ

Claims (2)

  1. 互いに間隔をおいて対向する一対の側壁を有する胴体と、前記両側壁間に架設される支軸と、この支軸に対して所要の環状空間を存して回転自在に設けられ外周面にカムが当接するローラと、ローラと支軸との間の環状空間に介装される複数のころとを備え、
    前記ころの軸方向端面と側壁の内面との間に、ローラの内周面の径と同径もしくは小径で、前記ローラの内周面に対面する円筒状外周面を有するリング状のブッシュが前記支軸に回転自在に設けられており、前記ブッシュの軸方向幅は、ローラの軸方向端面と側壁の内面との間の最大間隔より広幅に設定され、前記ブッシュの外周面は、前記ローラの内周面により回転案内されることを特徴とするカムフォロア。
  2. 前記ブッシュは、少なくともその軸方向両側の表面層が、組成の一部もしくは全部を固体潤滑材とする低摩擦層となっている請求項1に記載のカムフォロア。
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