JP4062112B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機に関し、特に、変速に際して行うべき各摩擦車支持部材のストロークを摩擦車支持部材間で同期させるためのリンクと、摩擦車支持部材との間における連結構造の改良提案に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来のトロイダル型無段変速機を、その入出力ディスク軸線O1方向に対して直交する断面で示す横断面図である。トロイダル型無段変速機は、主軸1上に回転自在に支持された入力ディスク2と出力ディスク3との間で2つの摩擦車(以下、パワーローラという)4を挟圧して摩擦係合して、これらパワーローラ4をそれぞれ、ピポットシャフト5を介して摩擦車支持部材(以下、トラニオンという)6上に回転自在に支持する。これにより、パワーローラ4は、ピポットシャフト5を中心に回転しながら入出力ディスク2,3間で摩擦による動力伝達を行う。
【0003】
一方、2つのトラニオン6は、互いに隣り合う上端部6aおよび下端部6bをそれぞれ、変速機ケース10に対しリンクサポート11,12それぞれを介して揺動自在に枢支したアッパリンク7およびロアリンク8によって傾転自在に支持されている。またトラニオン6の下端部6bにはサーボピストン9が取り付けられている。これにより、2つのサーボピストン9を同時逆向きにストロークさせると、2つのトラニオン6は、アッパリンク7およびロアリンク8による同期下に、パワーローラ回転軸線O2と直交する首振り軸線O3方向へ同位相でストロークすることができる。
【0004】
すなわち、トロイダル型無段変速機は、パワーローラ4が入出力ディスク2,3間での動力を伝達中において、パワーローラ回転軸線O2が入出力ディスク回転軸線O1と交差した中間位置からオフセットするように、個々のトラニオン6をサーボピストン9によって首振り軸線O3方向に同期して同位相でストロークさせると、パワーローラ4がトラニオン6とともに首振り軸線O3周りに傾転して入出力ディスク2,3に対する摩擦係合円径が連続的に変化し、入出力ディスク2,3間の伝動比、つまり変速比を無段階に変化させることができる。
【0005】
そして、変速比が目標の変速比になったところで、サーボピストン9は、周知のフィードバック制御により、トラニオン6を介してパワーローラ4を、入出力ディスク回転軸線O1からのオフセットが0となるようなストローク位置に復帰させるため、現在の変速比を維持できる。
【0006】
ところで、トラニオン6とリンク7,8との連結は、トラニオン6のストロークに伴う同期運動が円滑に実行されるよう、図14の拡大断面図に示すように、リンク7,8それぞれに設けた取り付け穴70,80の内周縁71,81それぞれを球面加工する一方、トラニオン6の端部6a,6bそれぞれに、ニードルベアリング13を介して傾転自在に支持されその外周部に球面加工が施された中空円筒形の継手14を設け、トラニオン6とリンク7,8との間での円滑な傾転運動を実現している(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特願2000−274504号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のトロイダル型無段変速機は、リンク7,8それぞれに対してトラニオン6と同数の継手嵌合穴70,80それぞれを設け、その継手嵌合穴70,80それぞれの内径をリンク7,8を冶具で固定した状態で継手嵌合穴70,80それぞれの内径を研磨によって球面加工しているため、加工が複雑で大きなコストがかかるという不都合があった。
【0009】
また、継手嵌合穴70,80の内周縁71,81それぞれに施す球面加工は、本来、パワーローラ4による動力伝達時にてトラニオン6によって加わる力の方向だけに施せばよいが、継手嵌合穴70,80それぞれに直接球面加工する関係上、加工を簡易化するために継手嵌合穴70,80それぞれの内周縁全体に施す必要があり、生産効率が悪いという不都合があった。
【0010】
本発明の解決すべき課題は、こうした事実に鑑みてなされたものであり、リンクに設けた継手嵌合穴の内周縁に安価かつ簡易に球面加工を施すことができる摩擦車支持部材およびリンク間の連結構造を備えたトロイダル型無段変速機を提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、入力ディスクと出力ディスクとの間に摩擦係合する摩擦車を回転自在に支持する複数の摩擦車支持部材と、互いに隣り合う前記摩擦車支持部材の端部が球面継手を介して傾転自在に支持される複数の継手嵌合穴を有するリンクとを備え、前記リンクによる同期下に前記摩擦車支持部材を前記摩擦車の回転軸線と直交する首振り軸線方向へストロークさせることにより該摩擦車の首振り軸線周りの傾転を生起させて無段階の変速を行なうようにしたトロイダル型無段変速機において、前記継手嵌合穴の内周部の少なくとも一部が、前記リンクと別体に組み込まれその内周縁に球面加工を施したリンク材からなり、当該リンク材は、前記継手嵌合穴の内周部として組み込まれその内周縁に球面加工を施した中空円筒形の部材であると共に、少なくとも変速比が1:1の状態において摩擦車支持部材の背面が指向する側に位置した継手嵌合穴の内周部として組み込まれその内周縁に球面加工を施した部材であって、前記リンク材を除いた前記継手嵌合穴の内周部が、前記リンク材に隣接して組み込まれ該リンク材とともに中空円筒形をなす部材からなるものであることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の効果】
発明は、リンクに設けた継手嵌合穴の内周部の少なくとも一部が、リンクと別体に組み込まれその内周縁に球面加工を施したリンク材からなることから、このリンク材の内周縁に予め旋盤などの工具を用いて球面加工を施したのちに継手嵌合穴の内周部として組みこむことができる。従って請求項1に記載の発明によれば、継手嵌合穴の内周縁に対して安価かつ簡易に球面加工を施すことができる。
【0016】
また、本発明は、前記リンク材が前記継手嵌合穴の内周部として組み込まれその内周縁に球面加工を施した中空円筒形の部材であるから、このリンク材を該リンク材の外径とほぼ同径の取り付け穴をリンクに形成するだけで安価かつ簡易に固定することができる。
【0017】
更に、本発明は、前記リンク材を、少なくとも変速比が1:1の状態において摩擦車支持部材の背面が指向する側に位置した継手嵌合穴の内周部として組み込まれその内周縁に球面加工を施した部材とする。トロイダル型無段変速機において、変速機にトルクがかかる場合は、摩擦車支持部材に対して該摩擦車支持部材を変速機の外側に押し出す力が働き、その力を押え付けるために、軸受嵌合穴の内周縁にも変速機の外側に向かう力が働く。また、ロー側およびハイ側間の変速において、摩擦車支持部材は、変速比が1:1となる状態を中心にほぼ同じ角度幅にて傾転するため、少なくとも変速比が1:1となる状態にて前記摩擦車支持部材の背面が指向する側の内周部を中心に軸受嵌合穴の内周縁に球面加工を施せばよい。このため、請求項3に記載の発明によれば、継手嵌合穴の内周縁に施す球面加工が摩擦車による動力伝達時にて摩擦車支持部材によって力が加わる方向の内周部領域だけで済むため、継手嵌合穴の内周部全体に球面加工を施す場合に比べて加工費を低減させることができる。
【0018】
加えて、本発明は、前記リンク材を除いた前記継手嵌合穴の内周部を、前記リンク材に隣接して組み込まれ該リンク材とともに中空円筒形をなす部材としたから、この中空円筒形のリンク材の外径とほぼ同径の取り付け穴をリンクに形成するだけで球面加工されたリンク材を安価かつ簡易に固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態になるトロイダル型無段変速機を入出力ディスク軸線方向に対して直交する断面で示す横断面図であり、図2は、図1の要部拡大図である。但し、図1,2において、図13,14と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。また図3(a),(b)はそれぞれ、後述するリンク材100の加工工程を示す斜視図およびその断面図である。
【0020】
図1のトロイダル型無段変速機において、2つのパワーローラ4は、図13,14で説明の如く、入出力ディスク2,3間で摩擦係合により動力の受渡しを行う。また、各パワーローラ4を回転自在に支持したトラニオン6も個々に、パワーローラ回転軸線O2と直交する首振り軸線方向O3へ同位相でストロークさせると、パワーローラ4はトラニオン6を介して首振りを生起されて入出力ディスク2,3間の伝動比を無段階に変化させることができる。
【0021】
このとき、動力伝達を可能にするために挟圧されたパワーローラ4は入出力ディスク2,3間から追い出される方向の力つまり変速機の外側に押し出す力Fを受けており、トラニオン上端部6a側の球面継手14とアッパリンク7に設けた継手嵌合孔70との間および、トラニオン下端部6b側の球面継手14とロアリンク8に設けた継手嵌合孔80との間には外向きの力Fが作用する。
【0022】
そこで、第1の実施形態では、トラニオン6の上記ストロークを同期させるよう機能し、変速制御を正確なものになし得るため、継手嵌合穴70,80の内周部それぞれを、リンク7,8と別体に組み込まれその内周縁に球面加工を施した中空円筒形のリンク材100とする。
【0023】
リンク材100は、図3(a)に示す如く、球面継手14の外径寸法と等しい内径寸法φ1で構成された中空部70(80)と、この内径寸法φ1よりも大きな外径寸法φ2を備える中空円筒形の部材110において、この部材110の内周縁111に旋盤などの工具を用いて、図3(b)に示すような球面加工を施した内周縁112を備えてなる。
【0024】
継手嵌合穴70,80はそれぞれ、図2に示す如く、アッパリンク7およびロアリンク8のそれぞれに取り付け穴72,82を形成し、これら取り付け穴72,82それぞれにリンク材100を圧入嵌合または焼き嵌めさせてなる。つまり、継手嵌合穴70,80は、リンク7,8と別体に組み込んだリンク材100であり、その内周縁は、球面加工を施した内周縁112をなす。
【0025】
このように、継手嵌合穴70,80の内周部をリンク7,8と別体のリンク材100とすれば、リンク材100の内周縁111に予め旋盤などの工具を用いて球面加工を施したのちに継手嵌合穴70,80の内周部として組みこむことができる。従って本実施形態によれば、継手嵌合穴70,80の内周縁71,81に対して安価かつ簡易に球面加工を施すことができる。
【0026】
ところで、リンク材100をアッパリンク7およびロアリンク8に固定する構成は、圧入嵌合や焼き嵌めする以外にも、例えば、以下に説明するような構成がある。
【0027】
まず第一の固定手段は、リンク材100を首振り軸線O3方向に対して相対移動させることを規制するものであり、これは、変速に際してトラニオン6がリンク7,8に押し付けられながら上下方向にストロークするため、リンク材100がニードルベアリング13および球面継手14間の摩擦により移動し、リンク7,8から脱落するのを確実に防止するための機構である。
【0028】
図4(a),(b)はそれぞれ、上記機構を備える本発明の第2の実施形態であって、アッパリンク7(ロアリンク8)の要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。
【0029】
上記実施形態において、アッパリンク7は、リンク材100の外径寸法φ2とほぼ等しい内径寸法φ3でアッパリンク7を貫通しない止め穴73と、この止め穴73と同軸に配置され該止め穴73よりも径の小さくリンク材100の内径寸法φ1よりも大きい内径寸法φ4でアッパリンク7を貫通する貫通穴74とを備える。ロアリンク8も同様に、リンク材100の外径寸法φ2とほぼ等しい内径寸法φ3でロアリンク8を貫通しない止め穴83と、この止め穴83と同軸に配置され該止め穴83よりも径の小さくリンク材100の内径寸法φ1よりも大きい内径寸法φ4でロアリンク8を貫通する貫通穴84とを備える。
【0030】
継手嵌合穴70,80はそれぞれ、図4に示す如く、止め穴73,83それぞれにリンク材100を挿入し、これら止め穴73,83の底面73b,83bそれぞれでリンク材100を位置決めしたのち、図4(b)の符号Eで示す如く、アッパリンク7およびロアリンク8それぞれをかしめてかしめ部分7c,8cを設けてなる。
【0031】
この場合、リンク材100は、首振り軸線O3方向下向きへの移動を止め穴73,83の底面73b,83bそれぞれで規制される一方、首振り軸線O3方向上向きへの移動をかしめ部分7c,8cそれぞれで規制されるため、リンク材100がアッパリンク7およびロアリンク8から脱落することなく、アッパリンク7およびロアリンク8に直接球面加工を施した場合と同じ効果を簡易な加工工程で得ることができる。しかも、この場合、リンク材100を固定するにあたって追加の部品を必要しないため、安価および軽量にアッパリンク7およびロアリンク8からの脱落を確実に防止することができる。
【0032】
また図5も、リンク材の脱落を防止する他の機構を備える本発明の第3の実施形態であって、アッパリンク7(ロアリンク8)の要部を示す断面図である。なお、第一実施形態と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
【0033】
リンク材120は、図5に示す如く、球面継手14の外径寸法と等しい内径寸法φ1で構成された中空部70(80)と、この内径寸法φ1よりも大きな外径寸法φ2を備える中空円筒形の部材の一端に、外径寸法φ2よりも大きな外径寸法φ4からなるフランジ部分113を備えてなる。
【0034】
継手嵌合穴70,80はそれぞれ、図5に示す如く、取り付け穴72,82それぞれにリンク材120を挿入し、このリンク材120のフランジ部分113をアッパリンク7およびロアリンク8それぞれに突き当ててリンク材120を位置決めしたのち、取り付け穴72,82それぞれから露出したリンク材120の他端部114に設けた溝121にスナップリングSを嵌め込んでなる。
【0035】
この場合、リンク材100は、首振り軸線O3方向下向きへの移動をスナップリングSで規制される一方、その軸線方向上向きへの移動をフランジ部分113で規制されるため、第2実施形態と同様、リンク材120がアッパリンク7およびロアリンク8から脱落することなく、アッパリンク7およびロアリンク8に直接球面加工を施した場合と同じ効果を簡易な加工工程で得ることができる。しかも、この場合、スナップリングSを使用するため、リンク材120を固定するにあたってその取り付け時間が短時間で済む。
【0036】
次に第二の固定手段は、リンク部材をトラニオン6の首振り軸線O2周りに対して相対移動させることを規制するものであり、これは、変速に際して、トラニオン6がリンク7,8に押し付けられながら傾転するにあたり、トラニオン6の上端部6aまたは下端部6bとニードルベアリング13との間で発生する摩擦と、球面継手14と継手嵌合穴70,80すなわちリンク材の内周縁112との間で発生する摩擦とにより、別体に設けたリンク材とリンク7,8それぞれとの間に発生する相対移動すなわちトラニオン6の傾転に伴うリンク材130の供回りを確実に防止するための機構である。
【0037】
図6(a),(b)はそれぞれ、上記機構を備える本発明の第4の実施形態であって、アッパリンク7(ロアリンク8)の要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。また図7(a),(b),(c)はそれぞれ、後述するリンク材130の加工工程を示す斜視図およびその断面図であり、図8は、アッパリンク7(ロアリンク8)の要部を上方から示す平面図である。
【0038】
上記実施形態において、継手嵌合穴70,80はそれぞれ、少なくとも変速比が1:1の状態においてトラニオン6の背面6cが指向する側にアッパリンク7およびロアリンク8と別体に組み込まれその内周縁に球面加工を施した部材130からなる。
【0039】
リンク材130は、図7(a)に示す如く、球面継手14の外径寸法と等しい内径寸法φ1で構成された中空部と、この内径寸法φ1よりも大きな外径寸法φ2を備える中空円筒形の部材110において、この部材110の内周縁111に旋盤などの工具を用いて、図7(b)に示すような球面加工を施した内周縁112を設けたのち、図7(c)に示す如く、リンク材の軸線に沿って2分割してなる。
【0040】
アッパリンク7は、図8に示す如く、プレスパンチによる打ち抜きなどによって、トラニオン6を連結する際にパワーローラ4が指向する側に設けられ継手嵌合穴70と等しい半径φ1/2からなる形状と、トラニオン6を連結する際にトラニオン6の背面6cが指向する側に設けられリンク材130の外径寸法φ2と等しい半径φ2/2からなる形状とを組み合わせたアッパリンク7を貫通する取り付け穴75を形成してなる。すなわち、アッパリンク7は、球面加工が施されていない継手嵌合穴70の内周縁75aを備える一方、その反対側にリンク材130を取り付け可能な合せ溝75bを備える。ロアリンク8も同様に、トラニオン6を連結する際にパワーローラ4が指向する側に設けられ継手嵌合穴80と等しい半径φ1/2からなる形状と、トラニオン6を連結する際にトラニオン6の背面6cが指向する側に設けられリンク材130の外径寸法φ2と等しい半径φ2/2からなる形状とを組み合わせたロアリンク8を貫通する取り付け穴85を形成してなる。すなわち、ロアリンク8は、球面加工が施されていない継手嵌合穴80の内周縁85aを備える一方、その反対側にリンク材130を取り付け可能な合せ溝85bを備える。
【0041】
これにより、継手嵌合穴70,80はそれぞれ、図6に示す如く、取り付け穴75,85の合せ溝75b,85bそれぞれにリンク7,8と別体にリンク材130を嵌め込んでなる。このため、継手嵌合穴70,80の内周縁71,81はそれぞれ、球面加工を施してない内周縁85aと、球面加工を施したリンク材130の内周縁112となる。
【0042】
このように、少なくとも変速比が1:1の状態においてトラニオン6の背面6cが指向する側に位置した継手嵌合穴70,80の内周部をリンク7,8と別体のリンク材130としても、リンク材130の内周縁に予め旋盤などの工具を用いて球面加工を施したのちに継手嵌合穴70,80の内周部として組みこむことができる。従って本実施形態によれば、要求される継手嵌合穴70,80の内周縁に対して安価かつ簡易に球面加工を施すことができる。
【0043】
特に本実施形態は、リンク材130を、少なくとも変速比が1:1の状態においてトラニオン6の背面6cが指向する側に位置した継手嵌合穴70,80の内周部として組み込まれその内周縁112に球面加工を施した部材とする。トロイダル型無段変速機において、変速機にトルクがかかる場合は、トラニオン6に対して該トラニオン6を変速機の外側に押し出す力Fが働き、その力Fを押え付けるために、軸受嵌合穴70,80の内周縁それぞれにも変速機の外側に向かう力Fが働く。また、ロー側およびハイ側間の変速において、トラニオン6は、変速比が1:1となる状態を中心にほぼ同じ角度幅にて傾転するため、少なくとも変速比が1:1となる状態にてトラニオン6の背面6cが指向する側の内周部を中心に軸受嵌合穴70,80の内周縁それぞれに球面加工を施せばよい。このため、本実施形態によれば、継手嵌合穴70,80の内周縁に施す球面加工がパワーローラ4による動力伝達時にてトラニオン6によって力Fが加わる方向の内周部領域だけで済むため、継手嵌合穴70,80の内周部全体に球面加工を施す場合に比べて加工費を低減させることができる。
【0044】
加えて本実施形態にあっては、リンク材130が合せ溝75b,85bそれぞれに嵌め合わされているため、リンク材130とアッパリンク7およびロアリンク8それぞれとの間に発生する相対移動すなわちトラニオン6の傾転に伴うリンク材130の供回りを確実に防止することができる。しかも、この場合、リンク材130の供回りを防止するにあたって、追加部品を必要としないため、トロイダル型無段変速機全体の軽量化に優れた効果が得られる。
【0045】
なお、本実施形態は、第2および第3実施形態で説明したリンク材の脱落防止機構と組み合わせてもよい。この場合、リンク材130の供回りを確実に防止できることに加えて、トラニオン6の上下方向へのストロークに伴いリンク材130がリンク7,8から脱落することを確実に防止できる。
【0046】
また図9も、リンク材の供回りを防止する機構を備える第5の実施形態であって、アッパリンク7(ロアリンク8)の要部を上方から示す平面図である。
【0047】
上記実施形態において、継手嵌合穴70,80はそれぞれ、アッパリンク7およびロアリンク8と別体に組み込まれその内周縁に球面加工を施した中空円筒形の部材100からなり、このリンク材100と取り付け穴72との接触面にドリル穴およびキー穴を空け、このドリル穴およびキー穴にそれぞれスプライン15およびキー16を嵌め込んでなる。
【0048】
本実施形態にあっては、リンク材100がスプライン15およびキー16を介してアッパリンク7およびロアリンク8に連結されているため、トラニオン6の傾転に伴うリンク材100の供回りを確実に防止することができる。しかも、この場合、リンク材100の供回りを防止するにあたって、スプラインやキーなどの簡易な機構が用いられるため、リンク材100の供回り防止を安価に実現できるという優れた効果が得られる。
【0049】
なお、本実施形態において、球面継手14は、トラニオン6の上端部6aおよび下端部6b周りそれぞれに配したニードルベアリング13を介して取り付けられていることから、リンク材100の供回りを防止するための規制力はリンク材100の脱落を防止するための規制力に比べて小さく済む。このため、リンク材100の供回りを防止するにあたって、スプライン15およびキー16の少なくともいずれか一方を複数用いる必要は無く、スプライン15またはキー16を単独で、少なくとも一箇所に設ければよい。
【0050】
また、本実施形態も、第2および第3実施形態で説明したリンク材の脱落防止機構と組み合わせてもよい。この場合、リンク材130の供回りを確実に防止できることに加えて、トラニオン6の上下方向へのストロークに伴いリンク材130がリンク7,8から脱落することを確実に防止できる。さらに、リンク材は、中空円筒形のリンク材100に限らず、第5実施形態で例示したリンク材130を再び中空円筒形に組み込んだものでも良い。
【0051】
ところで、上記第5実施形態では、継手嵌合穴70,80は、予め分割したリンク材130を再び中空円筒形に組み込んで構成しても良いとしたが、この実施形態には以下に説明するような変形例がある。
【0052】
図10(a),(b)はそれぞれ、本発明の第6の実施形態であって、アッパリンク7(ロアリンク8)の要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。また図11(a)〜(e)はそれぞれ、後述するリンク材150の加工工程を示す斜視図およびその断面図である。
【0053】
上記実施形態において、継手嵌合穴70,80はそれぞれ、アッパリンク7およびロアリンク8と別体に組み込まれ少なくとも変速比が1:1の状態においてトラニオン6の背面6cが指向する側の内周縁に球面加工を施した部材150からなる。
【0054】
リンク材150は、図11(a)に示す如く、球面継手14の外径寸法と等しい内径寸法φ1で構成された中空部70(80)と、この内径寸法φ1よりも大きな外径寸法φ2を備える中空円筒形の部材110において、この部材110の内周縁111に旋盤などの工具を用いて、図11(b)に示すような球面加工を施した内周縁112を設けたのち、図11(c)に示す如く、その軸線に沿って2分割してなる部材130と、部材110の内周縁111に球面加工を施すことなく、図11(e)に示す如く、その軸線に沿って2分割してなる部材140とを備え、これら部材130および部材140を互いに組み合わせてなる。
【0055】
そして、継手嵌合穴70,80はそれぞれ、図10に示す如く、アッパリンク7およびロアリンク8のそれぞれに取り付け穴72,82を形成し、これら取り付け穴72,82それぞれにリンク材150を、少なくとも変速比が1:1の状態においてトラニオン6の背面6cが指向する側がリンク材130となるように圧入嵌合または焼き嵌めさせてなる。このため、継手嵌合穴70,80の内周縁71,81はそれぞれ、球面加工を施してない部材140の内周縁111と、球面加工を施したリンク材130の内周縁112となる。
【0056】
このように、継手嵌合穴70,80の内周部をリンク7,8と別体の部材130,140を組み合わせたリンク材150としても、部材110の内周縁111に予め旋盤などの工具を用いて球面加工を施したのちに継手嵌合穴70,80の内周部として組みこむことができる。従って本実施形態によれば、継手嵌合穴70,80の内周縁に対して安価かつ簡易に球面加工を施すことができる。
【0057】
特に本実施形態は、リンク材130を除いた継手嵌合穴70,80の内周部を、リンク材130に隣接して組み込まれ該リンク材130とともに中空円筒形をなす部材140としたから、この中空円筒形のリンク材150の外径φ2とほぼ同径の取り付け穴72,82をリンク7,8それぞれに形成するだけで球面加工されたリンク材を安価かつ簡易に固定することができる。この場合も、リンク材150を圧入嵌合または焼き嵌めすることでアッパリンク7およびロアリンク8に組み込むから、組み立て時間が短縮されるとともにリンク材130の脱落や供回りを防止するにあたって、追加部品を必要としないため、トロイダル型無段変速機全体の軽量化に優れた効果が得られる。
【0058】
また本実施形態も、第4の実施形態と同様、リンク材130を、変速に伴いトラニオン6が傾転するときの角度幅の中心となる変速比が1:1の状態においてトラニオン6の背面6cが指向する側に位置した継手嵌合穴70,80の内周部として組み込んだから、継手嵌合穴70,80の内周縁に施す球面加工をパワーローラ4による動力伝達時にてトラニオン6によって力が加わる方向の内周部領域だけで済ませられるため、継手嵌合穴70,80の内周部全体に球面加工を施す場合に比べて加工費を低減させることができる。
【0059】
なお、本実施形態は、第1の実施形態と同様、圧入嵌合または焼き嵌めだけでリンク材150の脱落および供回りを防止しているが、第2および第3実施形態で説明したリンク材の脱落防止機構および第5実施形態で説明したリンク材の供回り防止機構をそれぞれ組み合わせてもよい。
【0060】
また上記第6実施形態の如く、リンク材を圧入嵌合または焼き嵌めする場合にも、以下に説明するような変形例がある。
【0061】
図12(a),(b)はそれぞれ、本発明の第7の実施形態であって、アッパリンク7(ロアリンク8)の要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。
【0062】
上記実施形態において、継手嵌合穴70,80はそれぞれ、アッパリンク7およびロアリンク8と別体に組み込まれ少なくとも変速比が1:1の状態においてトラニオン6の背面6cが指向する側の内周縁に球面加工を施した部材150からなり、その上部に軸受嵌合穴70,80の径寸法φ1よりも大きな内径寸法φ5を有するワッシャ17を被せ、このワッシャ17とリンク材130およびリンク材140それぞれとをねじ18で共締めするとともに、ワッシャ17とリンク7,8それぞれとをねじ19で共締めしてなる。
【0063】
本実施形態にあっては、リンク材150がワッシャ17を介してねじ18,19でリンク7,8に連結されているため、トラニオン6の上下ストロークに伴うリンク材150の脱落およびトラニオン6の傾転に伴うリンク材100の供回りを確実に防止することができる。しかも、この場合、リンク材100の脱落および供回りを防止するにあたって、ワッシャ17およびねじ18,19などの簡易な機構が用いられるため、リンク材150の脱落およびの供回り防止を安価に実現できるという優れた効果が得られる。
【0064】
なお、現実的に安価かつ簡易な加工でしかも軽量化が図ることを考慮した場合、リンク材100を圧入嵌合もしくは焼き嵌めする第1の実施形態またはリンク材150を圧入嵌合もしくは焼き嵌めする第6の実施形態が最も効果に優れると考えられる。
【0065】
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、第1〜第6の実施形態は前述した如く、用途に応じてそれぞれを組み合わせて実施することができる。また、第4〜第6の実施形態においては、中空円筒形の部材を2分割することによりリンク材を成形していたが、本発明は、2分割に限ることなく、変速機の条件によっては、ニードルベアリング13とリンク7,8との間での弾性変形によりそれらの接触面幅が180度を越えることが考えられるため、中空円筒形の部材110やリンク材100,120を2つ以上に分割(例えば3分割)してリンク材130やリンク材150を構成してもよい。さらにニードルベアリング13および球面継手14は、本実施形態の如く、それぞれを別体として構成するものであっても、全体をころ軸受とし、そのアウターレースを球面継手として構成するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になるトロイダル型無段変速機を入出力ディスク軸線方向に対して直交する断面で示す横断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 (a),(b)はそれぞれ、同実施形態のリンク材の加工工程を示す斜視図およびその断面図である。
【図4】 (a),(b)はそれぞれ、リンク材がリンクから脱落するのを防止するための機構を備える本発明の第2の実施形態であって、リンクの要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。
【図5】 リンク材の脱落を防止する他の機構を備える本発明の第3の実施形態であって、リンクの要部を示す断面図である。
【図6】 (a),(b)はそれぞれ、リンク材の供回りを防止する機構を備える本発明の第4の実施形態であって、リンクの要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。
【図7】 (a),(b),(c)はそれぞれ、同実施形態のリンク材の加工工程を示す斜視図およびその断面図である。
【図8】 同実施形態において、リンクの要部を上方から示す平面図である。
【図9】 リンク材の供回りを防止する他の機構を備える第5の実施形態であって、リンクの要部を上方から示す平面図である。
【図10】 (a),(b)はそれぞれ、本発明の第6の実施形態であって、リンクの要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。
【図11】 (a)〜(e)はそれぞれ、同実施形態のリンク材の加工工程を示す斜視図およびその断面図である。
【図12】 (a),(b)はそれぞれ、本発明の第7の実施形態であって、リンクの要部を上方から示す平面図と、そのA−A断面図である。
【図13】 従来のトロイダル型無段変速機を入出力ディスク軸線方向に対して直交する断面で示す横断面図である。
【図14】 図13の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 主軸
2 入力ディスク
3 出力ディスク
4 パワーローラ
5 ピポットシャフト
6 トラニオン
7 アッパリンク(リンク)
7c かしめ部分
8 ロアリンク(リンク)
8c かしめ部分
9 サーボピストン
10 変速機ケース
11 リンクサポート
12 リンクサポート
13 ニードルベアリング
14 球面継手(継手)
70 継手嵌合孔
71 継手嵌合孔内周縁
72 取り付け穴
73 止め穴
73b 底面
74 貫通穴
75 取り付け穴
75a 取り付け穴内周縁
75b 取り付け穴合せ溝
80 継手嵌合孔
81 継手嵌合孔内周縁
82 取り付け穴
83 止め穴
83b 底面
84 貫通穴
85 取り付け穴
85a 取り付け穴内周縁
85b 取り付け穴合せ溝
100 リンク材
110 部材
111 部材内周縁(球面加工なし)
112 リンク材内周縁(球面加工済み)
120 リンク材
130 リンク部
140 リンク材
150 リンク材

Claims (1)

  1. 入力ディスクと出力ディスクとの間に摩擦係合する摩擦車を回転自在に支持する複数の摩擦車支持部材と、互いに隣り合う前記摩擦車支持部材の端部が球面継手を介して傾転自在に支持される複数の継手嵌合穴を有するリンクとを備え、前記リンクによる同期下に前記摩擦車支持部材を前記摩擦車の回転軸線と直交する首振り軸線方向へストロークさせることにより該摩擦車の首振り軸線周りの傾転を生起させて無段階の変速を行なうようにしたトロイダル型無段変速機において、
    前記継手嵌合穴の内周部の少なくとも一部が、前記リンクと別体に組み込まれその内周縁に球面加工を施したリンク材からなり、
    当該リンク材は、前記継手嵌合穴の内周部として組み込まれその内周縁に球面加工を施した中空円筒形の部材であると共に、少なくとも変速比が1:1の状態において摩擦車支持部材の背面が指向する側に位置した継手嵌合穴の内周部として組み込まれその内周縁に球面加工を施した部材であって、
    前記リンク材を除いた前記継手嵌合穴の内周部が、前記リンク材に隣接して組み込まれ該リンク材とともに中空円筒形をなす部材からなるものであることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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