JP4060689B2 - 浴室ユニット用の床部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴室ユニット用の床部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、浴室をユニット化したユニットバスの床部材は、FRP製で形成されているが、このFRP製の床部材は、表面に水の部分的な凝集を起こしやすく、例えば図3に示すように、床部材1上に水滴Wが、接触角θが大なる球状に残存して、入浴した翌日でも床部材1上に水滴Wが残り、次の日に浴室内に入ると、残存した水滴Wによって足の裏に不快感が生じるという問題点があり、従来の床部材1は水との接触角θが80度以上あり、水はけが悪いものであった。
【0003】
そこで、床部材1の表面に親水性塗料を塗布して、図4に示すように、表面の水との接触角θを20度以下とし、残存する水滴Wを、表面積の大きな水膜状に近い状態にさせ、水はけ性を向上させた床部材が特許文献1に提案されている。
【0004】
しかし、この特許文献1に提案されている構成では、床部材1の表面に化学的に親水性置換基を生成させるものであり、床部材1の表面に水酸基,カルボキシル基等が多く存在するため、親水性は高くなるが、水酸基等に水垢等が化学的に結合して、化学的に汚れが付きやすいという問題点があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−90137号公報
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、水はけ性が良好で、しかも汚れにくい浴室ユニット用の床部材を提供せんことを目的とし、その要旨は、FRP製の基材の表面に親水性塗料を塗布して製造される浴室ユニット用の床部材において、前記親水性塗料は、表面側に親水性を持つ無機材料からなる微細粒子を存在させた有機塗料で構成され、親水性置換基の生成量が水との接触角が40度〜70度となるように設定されて、前記基材上に形成される親水性塗料層の表面に残存する水滴を表面積の大きな水膜状にすることができるように構成されているとともに、親水性置換基を多量に生成させない成分で構成され、該親水性塗料には、基材上に形成される親水性塗料層の表面に滑り止め粒子が突出して表面に凹凸を形成させることができるように滑り止め粒子が混合されていることである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室ユニット用の床部材の断面構成図であり、床部材1は、FRP等の基材2の表面側に、親水性塗料が塗布されて、親水性塗料層3が形成されている。
なお、この親水性塗料層3は、スプレー塗装等により表面に塗布されたものであり、この親水性塗料層3を構成する親水性塗料は、例えば、表面側に親水性を持つ無機材料からなる微細粒子を存在させた有機塗料(アクリル樹脂,ウレタン樹脂,アクリルシリコーン樹脂,アクリルウレタン樹脂,フェノール樹脂,エポキシ樹脂等)等で、水酸基等の親水性置換基の生成量が水との接触角が40度〜70度となるように設定されている。
【0008】
なお、基材2の表面に親水性塗料層3を良好に形成させるために、成形型でプレス成形された基材2の表面を、例えば100メッシュ程度の粒径のアルミナ粒子を用いてブラスト処理し、基材2の表面に微細な凹凸を形成させておくと、この形成された微細な凹凸により良好に親水性塗料層3を基材2の表面に付着させることができるものである。
【0009】
なお、本例では、親水性塗料の成分,混合比等を調整して、基材2の表面に親水性塗料層3が形成された状態で、この親水性塗料層3の表面に残留する水滴の接触角θが、40度〜70度となるように設定したものである。
即ち、水の接触角が40度〜70度程度であれば、部分的な水の凝集が起こりにくく、表面に残存する水滴を表面積の大きな水膜状に近い形状にすることができ、水はけ性が良好なものとなり、早期に乾燥させることが可能となる。
また、親水性塗料層3を構成する親水性塗料は、水酸基等の親水性置換基を多量に生成させない成分で構成することにより、水垢等が化学的に結合することが少なく、化学的に汚れが付きにくいものとなり、汚れにくい床部材1とすることができるものである。
【0010】
なお、このように、水の接触角が40度〜70度となるような親水性塗料層3を表面に形成させた場合は、水が表面積の大きな水膜状となるため、表面の水膜により多少滑りやすくなるので、水膜による滑りを無くするために、親水性塗料内に滑り止め粒子4,4を混合させて、基材2上に塗布することが好ましい。
即ち、滑り止め粒子4として、例えば、ポリアミドパウダーの粒径80μm程度のものを、親水性塗料内に10%程度混合させておくと良い。
【0011】
なお、この滑り止め粒子4は、不定形状のものであっても、球形状のものであっても良く、図1に示すように、親水性塗料層3の表面に滑り止め粒子4,4が突出して、床部材1の表面に滑り止め用の凹凸を良好に形成させることができるものである。
また、滑り止め粒子4,4により床部材1の表面に凹凸が形成されるために、この凹凸により水の凝集が起こりにくくなり、物理的に親水性を向上させることができるものとなる。
【0012】
次に、図2の断面図で示すものは第2実施例であり、図2では、FRP等の基材2の表面に、塗装またはシートで加飾層5が形成されたものであり、この加飾層5は疎水性であるが、その表面に、滑り止め粒子4を含んだ親水性塗料を塗布して親水性塗料層3を形成させたものである。
このように加飾層5の表面にも親水性塗料層3を形成させて、床部材1の表面の水の接触角が40度〜70度となるように設定しておくことができ、水はけが良く、しかも汚れにくい床部材1となり、また、加飾層5により良好な意匠性が確保されるものである。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、FRP製の基材の表面に親水性塗料を塗布して製造される浴室ユニット用の床部材において、前記親水性塗料は、表面側に親水性を持つ無機材料からなる微細粒子を 存在させた有機塗料で構成され、親水性置換基の生成量が水との接触角が40度〜70度となるように設定されて、前記基材上に形成される親水性塗料層の表面に残存する水滴を表面積の大きな水膜状にすることができるように構成されているとともに、親水性置換基を多量に生成させない成分で構成され、該親水性塗料には、基材上に形成される親水性塗料層の表面に滑り止め粒子が突出して表面に凹凸を形成させることができるように滑り止め粒子が混合されていることにより、表面に残存する水滴を、表面積の大きな水膜状にすることができて、水はけが良好なものとなり、さらに汚れにくくなる効果を有する。
また、滑り止め粒子により表面に凹凸が形成されて、物理的に親水性を向上させることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の床部材の断面構成図である。
【図2】 第2実施例の床部材の断面構成図である。
【図3】 床部材の表面に残留する水の接触角が大である場合の説明図である。
【図4】 床部材の表面に残留する水の接触角が小である場合の説明図である。
【符号の説明】
1 床部材
2 基材
3 親水性塗料層
4 滑り止め粒子
5 加飾層

Claims (1)

  1. FRP製の基材の表面に親水性塗料を塗布して製造される浴室ユニット用の床部材において、
    前記親水性塗料は、表面側に親水性を持つ無機材料からなる微細粒子を存在させた有機塗料で構成され、親水性置換基の生成量が水との接触角が40度〜70度となるように設定されて、前記基材上に形成される親水性塗料層の表面に残存する水滴を表面積の大きな水膜状にすることができるように構成されているとともに、親水性置換基を多量に生成させない成分で構成され、
    該親水性塗料には、基材上に形成される親水性塗料層の表面に滑り止め粒子が突出して表面に凹凸を形成させることができるように滑り止め粒子が混合されていることを特徴とする浴室ユニット用の床部材。
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